JPS61170384A - 塩化マグネシウムを利用した発酵方法 - Google Patents

塩化マグネシウムを利用した発酵方法

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JPS61170384A
JPS61170384A JP60010667A JP1066785A JPS61170384A JP S61170384 A JPS61170384 A JP S61170384A JP 60010667 A JP60010667 A JP 60010667A JP 1066785 A JP1066785 A JP 1066785A JP S61170384 A JPS61170384 A JP S61170384A
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JP
Japan
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magnesium chloride
fermentation
protein
mixture
added
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JP60010667A
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English (en)
Inventor
Isao Moriya
功夫 森屋
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は味噌、しよう油、清酒、チーズ類の原料となる
発酵用仕込物に所定量の塩化マグネシウムを添加して蛋
白凝固させ、ここへこうじを添加するようにした発酵方
法に関するものである。
「従来の技術」 この種味噌、しよう油類の製法に於ける従来の技術文献
としては、例えば特公昭38−6582号のナトリウム
含有量を制限するしよう油製進法では、塩化ナト17ク
ムの代シに塩化カリウムを用いた仕込物を発酵させたし
よう油と、通常の塩化ナトリウムを用いた仕込物からの
普通しよう油とを1:1(モル比)となるように混合調
整してなる製法であシ、また特公昭57−8709号の
海藻ミネラル含有味噌、しよう油類の製法では、海藻灰
に含有する6攬の有用ミネラル類の存在下で醸造するも
ので、要約すれば従来の食塩の一部若しくは全部を海藻
灰抽出物で代えた仕込物を用いる醸造法でア)、特公昭
57−9346号のしょう油諸味の熟成方法では、加温
下でしょう油酵母を添加し、その後品温を低下させ必要
に応じて更にしょう油酵母を添加して熟成する製法であ
シます0尚技術文献によればしよう油類は脱脂大豆を主
原料としている。しかしながら現実のこの種原料として
は脱脂加工大豆がその主流を占めているとされている。
「発明の解消しようとする問題点」 前述の各技術文献によれば、例えば特公昭57−870
9号の海藻ミネラル含有味噌、しょう油類の製法では、
従来の食塩の代替として海藻灰抽出物を用いるものであ
シ、これには発酵の促進と一般細菌の増大を防止し酸敗
や腐敗現象の発生を少くできる効果は期待できるが必ず
しも十分とはいえないと存じます0それは食塩の代替と
して海藻灰抽出物を用いるものであることから、食塩の
有する雑菌の繁殖を防ぎ、こうじ菌の酵素作用をこうじ
粒の内部にまで徐々に進行させるという特異の作用並び
に保存性を十分に奏し得ないと思われるからですOiた
その醸造法も複雑となるし、これに伴りて熟練が要求さ
れることになる0このようにこれらの技術文献が目的と
する線層は達成されるもののその他の条件に於て必ずし
も十分とはいえないと存じます0 「問題点を解決するための手段」 そこで本発明は、発酵の促進を図ると共に、無菌状態の
発酵用仕込物にこうじを添加するようにしたもので、こ
れは本発明者の出願に係る特願昭58−138150号
の1豆腐の製造方法1、特願昭59−074462号の
′塩化マグネシウムを利用する殺菌及び消毒方法 等に
於ける実験で会得した塩化マグネシウムが水に対して一
定の組成を保つ性質があること、及び水に対して一定の
殺菌性があること並びに蛋白質を凝固させる資質がある
こと等に着目したものであシ、その要旨は、大豆、小麦
、牛乳等の発酵用仕込物に所定量の塩化マグネシウムを
添加して好ましくは1〜3分攪拌し、前述の塩化マグネ
シウムの特性を利用して、蛋白凝固させると共に、無菌
状態を生成し、この無菌状態でかつ蛋白凝固が糖質に溶
けた時点でこうじを添加して軽く攪拌して熟成発酵させ
製品を得るようにしたものである0 「実施例」 次に本発明の一実施例を説明すると、味噌、しよう油等
の原料たる脱皮した蛋白質原料(脱脂大豆又は大豆等)
と澱粉質原料(小麦等)とを従来と同様に浸漬、蒸煮等
する。尚この種植物性蛋白質は好ましくは約80℃とす
る。又は清酒類の原料たる米を従来と同様に浸漬、蒸煮
等して好ましくは約80℃とする。更にチーズ類の原料
たる牛乳のような動物性蛋白質は好ましくは約65℃と
する。このような発酵用仕込物を所定量準備し、これに
所定量の塩化マグネシウムを添加して好ましくは1〜3
分攪拌して蛋白凝固させると共に、塩化マグネシウムの
殺菌性を利用して無菌状態を生成し、かつ蛋白質原料中
に含有する脂質が乳化された状態の油となっていること
から、これが塩化マグネシウムと反応しである程度のエ
ネルギーを発生し更に品温か上るものと思われる。そう
してこの無菌状態で、かつ前記蛋白凝固することによシ
蛋白質が糖質に直ちに溶けるので、この時点でこうじを
添加して軽く攪拌すると、この攪拌とこうじの糖化酵素
作用によシ主として澱粉質原料は糖化作用を受け、続い
てその一部は自然に混入する酵母類によジアルコール発
酵作用を受けたシ或いは蛋白質原料はこうじの蛋白質分
解酵素の働きによシ分解されアミノ酸が生成される等し
て旺盛な発酵状態となるのである。そうして必要に応じ
て冷却若しくは品温を低下して発酵を停止させたり、或
いは食塩等を添加してから味等をつけたシして味噌、し
ょう油類等が製造される。
尚実験例を示すと次のようになシます。
実験(1)味噌を製造する場合 浸漬、蒸煮等した約80℃に加温された脱脂大豆1kg
を発酵槽に入れ、これに塩化マグネシウムを31添加し
て攪拌、好ましくは1〜3分すると蛋白凝固すると共に
1塩化マグネシウムの殺菌性を利用して無菌状態が生成
されるし、前述の如く油と塩化マグネシウムとの反応に
よシエネルギーを発生し更に品温が上ると思われる。そ
うしてこの無菌状態で、かつ前記蛋白凝固することによ
〕蛋白質が直ちに糖質に溶けるので、この時点でこうじ
を添加して軽く攪拌すると旺盛な発酵が始まシ、3時間
後に約38〜40℃となる。そこですぐに冷却して約1
8℃に維持すると、約7〜15日程度の短期間で、光沢
のよい美味な味噌を得ることができた。ま九雑菌の侵入
も少くその保存性が期待できる。
実験(2)シょう油を製造する場盆 浸漬、蒸煮等した約80℃に加温された脱脂大豆1/j
gを発酵槽に入れ、これに塩化マグネシウムを3g添加
して攪拌、好ましくは1〜3分すると蛋白凝固すると共
に、塩化マグネシウムの殺菌性を利用して無菌状態が生
成されるし、−前述の如くエネルギーを発生し更に品温
か上ると思われる。そうしてこの無菌状態で、かつ前記
蛋白凝固することによシ蛋白質が直ちにill質成諸味
諸法きる。この諸法を濾過又は圧搾した後に火入れをす
ればしよう油が製造される。このような短期間の醸造に
かかわらず光沢のある味のよい製品を得ることができた
0開場合によシ食塩を添加してから味をつける。
実験(3)チーズを製造する場合 約65℃に加温された牛乳1jを発酵容器に入れ、これ
に塩化マグネシウムを21添加して攪拌、好ましくは1
〜3分すると蛋白凝固すると共に、塩化マグネシウムの
殺菌性を利用して無菌状態が生成されるし、前述の如く
エネルギーを発生し更に品温か上ると思われる0そうし
てこの無菌状態で、かつ前記蛋白凝固することによシ蛋
白質が直ちに糖質に溶けるので、この時点で乳酸菌を添
加して軽く攪拌して発酵を促進させ製品を得ることがで
きた0 実験(4)清酒を製造する場合 約80℃に加温された蒸米1kgを発酵槽に入れ、これ
に塩化マグネシウムを31添加して攪拌、好ましくは1
〜3分すると蛋白凝固すると共に、塩化マグネシウムの
殺菌性を利用して無菌状態が生成されるし、前述の如く
エネルギーを発生し更に品温か上ると思われる0そうし
てこの無菌状態で、かつ前記蛋白凝固することにより蛋
白質が直ちに糖質に溶けるので、この時点でこうじを添
加して軽く攪拌すると旺盛な発酵が始まる。そして熟成
発酵したら直ちに濾過器に入れ濾過して製品を得る。尚
場合によシ更に火入れを行なうこともある。
「発明の効果」 以上詳述したように本発明の発酵方法によれば、旺盛な
発酵をもって短期間に製品を得ることができる効果があ
シ、また雑菌の含有も少く保存性があるし、美味で光沢
のある優れた製品を製造することができる。更にその方
法が比較的簡略化されているので、熟練を要さないもの
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 大豆、小麦、牛乳等の発酵用仕込物に所定量の塩化マグ
    ネシウムを添加して攪拌し蛋白凝固させると共に、無菌
    状態を生成し、この無菌状態でかつ蛋白凝固が糖質に溶
    けた時点でこうじを添加し軽く攪拌し、ついで熟成発酵
    させることを特徴とする塩化マグネシウムを利用した発
    酵方法。
JP60010667A 1985-01-22 1985-01-22 塩化マグネシウムを利用した発酵方法 Pending JPS61170384A (ja)

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JP60010667A JPS61170384A (ja) 1985-01-22 1985-01-22 塩化マグネシウムを利用した発酵方法
JP2271481A JPH0685686B2 (ja) 1985-01-22 1990-10-08 塩化マグネシウムを利用した牛乳の発酵方法

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4806367A (en) * 1986-06-20 1989-02-21 Kabushikikaisha Kibun Process for the production of a food material
JPH03259039A (ja) * 1985-01-22 1991-11-19 Isao Moriya 塩化マグネシウムを利用した牛乳の発酵方法
FR2670089A1 (fr) * 1990-12-10 1992-06-12 Agronomique Inst Nat Rech Procede d'obtention et de maturation de produits laitiers, notamment de formages, par incorporation de sel de magnesium dans le lait et produits obtenus.
FR2676890A1 (fr) * 1991-05-30 1992-12-04 Grillot Brevet Freres Ets Paul Procede pour la fabrication d'un fromage hyposode, enrichi en magnesium.

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US4806367A (en) * 1986-06-20 1989-02-21 Kabushikikaisha Kibun Process for the production of a food material
FR2670089A1 (fr) * 1990-12-10 1992-06-12 Agronomique Inst Nat Rech Procede d'obtention et de maturation de produits laitiers, notamment de formages, par incorporation de sel de magnesium dans le lait et produits obtenus.
FR2676890A1 (fr) * 1991-05-30 1992-12-04 Grillot Brevet Freres Ets Paul Procede pour la fabrication d'un fromage hyposode, enrichi en magnesium.

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