JPS61168563A - コ−ジエライト系セラミツクハニカムの製法 - Google Patents

コ−ジエライト系セラミツクハニカムの製法

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JPS61168563A
JPS61168563A JP60245289A JP24528985A JPS61168563A JP S61168563 A JPS61168563 A JP S61168563A JP 60245289 A JP60245289 A JP 60245289A JP 24528985 A JP24528985 A JP 24528985A JP S61168563 A JPS61168563 A JP S61168563A
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cordierite
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、コージェライト系セラミックハニカムに関す
るもので、更に詳しくは耐熱衝撃性はもちろん耐熱性に
も優れ、かつ触媒担持特性および触媒特性に優れたコー
ジェライト系セラミックハニカムの製法に関するもので
ある。
セラミックハニカムは、セラミック質材料からなり、薄
壁細胞状、すなわち蜂の巣状を有する構造体として定義
できる。そして、この細胞の断面形状としては、六角形
、正方形、矩形、三角形、円形のような任意の幾何学的
パターンを有するものとすることができる。
セラミックハニカムの特に薄壁表面の気孔に関係した性
質の一つである平均細孔直径は、水銀圧入法による細孔
分布において全細孔容積の50%に相当する細孔直径と
して定義できる。
セラミックハニカムは、自動車排気ガス中の炭化水素、
−酸化炭素および窒素酸化物を浄化させる装置に用いる
触媒担体として使用されている。
これらの自動車排気ガス浄化装置に用いるセラミックハ
ニカム触媒担体には、いくつかの重要な特性が要求され
る。要求される特性の一つは、いわゆる耐熱衝撃性で、
これは排気ガス中の未燃焼炭化水素、−酸化炭素の触媒
酸化反応により、急激な発熱による温度変化を受はハニ
カム内に生じる温度差により引きおこされる熱応力によ
り亀裂又は破壊に耐える性質である。この耐熱衝撃性は
急熱急冷耐久温度差で表され、その耐久温度差は500
℃以上あれば実用上問題ない。この急熱急冷耐久温度差
はハニカムの特性のうち熱膨張係数に逆比例することが
判明しており熱膨張係数が小さいほどその耐久温度差が
大きい。
セラミックハニカム触媒担体に要求される別の特性は耐
熱性で、自動車エンジンの失火により生ずる生ガスがハ
ニカム触媒に流入した際酸化反応により生ずる急激な温
度上昇により部分的溶融又は軟化変形が生じない性質で
ある。この耐熱性は軟化温度、溶融温度および一般に1
450℃における軟化収縮率で表わされ軟化温度、溶融
温度が高いほど、また1450℃における軟化収縮率が
小さいほど耐熱性は大である。通常触媒浄化装置を装着
した自動車には失火を抑制する二次空気制御機構などの
各種安全装置がとりつけられているためセラミックハニ
カムの軟化収縮率は1450℃で10%以下であれば実
用上問題ないとされている。
セラミックハニカム触媒担体に要求される他の性質はハ
ニカム触媒担体と触媒活性物質および触媒物質との付着
性でこれはハニカム触媒担体に触媒活性物質および触媒
物質を被覆する際の付着担持性と、実車走行時において
その被覆物が剥離しないための付着保持性である。
従来、一般にセラミックハニカム構造体の材質としては
、コージェライト、ムライト、アルミナ、ジルコン、リ
チアなどの系のセラミックス、炭化物および窒化物など
がある。
このうちエンジン排ガス浄化用セラミックスハニカム触
媒担体の材質は、耐熱性、耐酸化性などからコージェラ
イト、ムライト、アルミナ、ジルコンなどが使用されて
いる。
従来使用されているムライト、アルミナ、ジルコンおよ
びそれらの混合物からなるセラミックハニカムは、耐熱
性においてはコージェライトハニカムより優れており、
1450℃程度の温度での高温安定性は実用上十分であ
るが、熱膨張係数がコージェライトハニカムのそれより
も3〜5倍大きいため、耐熱衝撃性がおとり、排ガス中
の未燃焼炭化水素、−酸化炭素などの急激な触媒酸化発
熱反応による温度変化を受け、ハニカム内に生じた大き
な温度差によりハニウムに亀裂が生じ、破壊するという
欠点があった。  。
また一方、コージェライト質セラミックハニカムは、昭
和50年(1975年)5月27日にアーウィン・エム
・ラッチマン他に与えられた「アニソトロピック コー
ジェライト モノリス」という名称の米国特許第388
5977号明細書(特開昭50−75612号公報)に
開示されているように、低熱膨張性を示すため、耐熱衝
撃性においては優れているが、ムライト質ハニカム、ア
ルミナ質ハニカムなどに比べ融点が低く、通常約140
0℃以上の温度で急激に軟化または溶融するため、エン
ジンの失火によりコージェライトハニカムが例えば14
50℃程度の温度に上昇した場合、ハニカムが軟化変形
するかまたは溶融する欠点があった。
また、ハニカム構造体の製法として用いられる例えば昭
和49年(1974年)7月16日にジョン・ジョーン
ズ・ペンボウ他に与えられた「キャタリストサポート」
という名称の米国特許明細書第3824196号明細書
(特公昭51−1232号公報)、昭和49年(197
4年)2月5日にロドニー・ディー・バグレーに与えら
れた「エクストルージョン メンラド フォア フォー
ミング シン ウォールドハニカム ストラクチャーズ
」という名称の米国特許第3790654号明細書(特
開昭48−55960号公報)およびその分割であって
昭和50年(1975年)9月16日(こ与えられた「
エクストルジエン アパレイタス フォア フォーミン
グ シン ウォールドハニカム ストラクチャーズ」と
いう名称の米国特許第3905743号明細書に開示さ
れているような押出成形によって製造されるセラミック
ハニカムは、高圧押出成形により、組織が緻密化し、全
細孔容積が小さくなると同時に薄壁、特に薄壁表面の平
均細孔直径が小さくなり、触媒担体と触媒活性物質およ
び触媒物質との付着保持性が悪くなり、使用中に剥離が
起こり易い欠点があった。
さらに、押出ハニカムの製造において、可塑化したバッ
チをハニカム状に成形し、乾燥、焼成してセラミックハ
ニカムを得る際、)\ニカム原料として微粒な原料を用
いるか、結晶水を含む原料あるいは炭酸塩、硫酸塩、硝
酸塩などの塩が含まれている原料系を多く使用している
場合、乾燥および焼成工程での収縮が大きいため、乾燥
または焼成工程で亀裂が発生しやすく、製造歩留りが悪
いという欠点があった。
自動車排ガス浄化装置に用いられるセラミックハニカム
触媒担体は、極めて使用条件がきびしく、耐熱衝撃性、
耐熱性、さらに触媒活性物質、触媒物質との付着性等の
いずれにも優れたセラミックハニカムが強く要望されて
いる。
本発明は結晶相の主成分がコージェライトでスピネル、
ムライトおよびコランダムよりなるグループから選ばれ
た少なくとも一種の結晶を2〜15重量%含有すること
によりコージェライト単味に比べ軟化温度、溶融温度な
どが大となり、軟化温度から溶融温度までの軟化収縮曲
線が勾配がゆるやかになり耐熱性が向上することを発見
したのみならず、熱膨張係数もコージェライト質単味の
セラミックハニカムと同程度であり、耐熱衝撃性が大な
ることを発見したことにもとづく。また、本発明は、コ
ージェライト組成点(シリカ51.3重量%、アルミナ
34.9重量%およびマグネシア13.8重44%)よ
りシリカ量が少なくアルミナ中が多いシリカ42〜52
重量%、アルミナ34〜48重量%およびマグネシア1
0〜18重量%好ましくはシリカ44〜51重量%、ア
ルミナ35〜45重量%およびマグネシア11〜16重
量%という化学組成範囲を用いることにより、結晶相の
主成分がコージェライトでスピネル、ムライトおよびコ
ランダムよりなるグループから選ばれた少なくとも一種
の結晶を2〜15重量%含有する耐熱性に優れ、熱膨張
係数が16X10−7(1/l)以下という耐熱衝撃性
にも極めて優れたセラミックハニカムが得られるという
発見にももとづく。
さらに、本発明は、平均細孔直径を3〜30ミクロンと
することにより、ハニカム触媒担体と触媒活性物質およ
び触媒物質との付着性を優れたものとすることができる
という発見にもとづく。
さらにまた、本発明は、原料中に最終製品であるセラミ
ックハニカムと同じ化学組成で同じ結晶相を有する焼成
物を粉砕した粉末を好ましくは90〜10重量%、さら
に好ましくは80〜20重量%導入することによって、
ハニカム製造工程中に起る亀裂の発生を防ぐことができ
るという発見にもとづく。
したがって本発明の主たる目的はコージェライトが有す
る優れた耐熱衝撃性を維持したままその欠点であった耐
熱性を向上させたコージェライト系セラミックハニカム
の製法を提供することである。
本発明の別の目的は、触媒担体として用いる場合、触媒
活性物質および触媒物質との付着性にも優れたコージェ
ライト系セラミックハニカムの製法を提供することであ
る。
本発明の他の目的は、ハニカムの成形、乾燥、焼成工程
で亀裂を起こさないコージェライト系セラミックハニカ
ムの製法を提供することである。
本発明の方法で得られるコージェライト系セラミックハ
ニカムは、結晶相の主成分がコージェライトで、これに
加えてスピネノペムライトおよびコランダムよりなるグ
ループから選ばれた少なくとも一種の結晶を2〜15重
量%含み、25℃から1000℃の温度範囲での熱膨張
係数が16X10−7(1/℃)以下である。好ましく
は、本発明において、上記コージェライト系セラミック
ハニカムは、結晶相の主成分がコージェライトでこれに
加えスピネル、ムライトおよびコランダムよりなるグル
ープから選ばれた少なくとも一種の結晶を2〜15重量
%含み、25℃から1000℃の温度範囲での熱膨張係
数が16X10−7(1/l)以下で、平均細孔直径が
3〜30ミクロンである。
本発明において、上記コージェライト系セラミックハニ
カムは、次の工程よりなる製法で作られる。すなわち、
化学組成がシリカ42〜52重量%、アルミナ34〜4
8重量%およびマグネシア10〜18重量%、好ましく
はシリカ44〜51重量%、アルミナ35〜45重量%
およびマグネシア11〜16重量%となるように選ばれ
た滑石、水酸化アルミニウムおよび/又はアルミナおよ
び粘土よりなる配合物を好ましくは10〜90重量%、
さらに好ましくは20〜80重量%と、この配合物をあ
らかじめ焼成して粉砕した平均粒径10〜100  ミ
クロン、好ましくは20〜100  ミクロンのコージ
ェライト粉末を好ましくは90〜10重量%、さらに好
ましくは80〜20重量%とよりなるバッチを調製する
こと、このバッチを可塑化してハニカム形状に成形する
こと、この成形体を乾燥すること、およびこの乾燥体を
焼成すること。
また、本発明において、上記コージェライト系セラミッ
クハニカムは次の工程よりなる製法でも作られる。すな
わち化学組成がシリカ50〜52重量%、アルミナ34
〜37重量%およびマグネシア13〜15重量%となる
ように選ばれた滑石、水酸化アルミニウムおよび/また
はアルミナおよび粘土の調合物80重量%以上と、平均
粒径20〜60ミクロンのスピネル、ムライトおよびア
ルミナよりなるグループから選ばれた少なくとも一種の
結晶2〜15重量%とよりなるバッチを調製すること、
このバッチを可塑化してハニカム形状に成形すること、
この成形体を乾燥すること、右よびこの乾燥体を焼成す
ること。
さらに、本発明において、上記コージェライト系セラミ
ックハニカムは次の工程よりなる製法でも作られる。す
なわち化学組成がシリカ50〜52重量%、アルミナ3
4〜37重量%およびマグネシア13゜〜15重量%と
なるように選ばれた滑石、水酸化アルミニウムおよび/
またはアルミナおよび粘土の調合物と、この調合物をあ
らかじめ焼成して粉砕した平均粒径20〜100 ミク
ロンのコージェライト粉末との合量80重量%以上と、
平均粒径20〜60ミクロンのスピネノペムライト右よ
びアルミナよりなるグループから選ばれた少なくとも一
種の結晶2〜15重量%とよりなるバッチを調製するこ
と、このバッチを可塑化してハニカム形状に成形するこ
と、この成形体を乾燥することおよびこの乾燥体を焼成
すること。
原料としての滑石の一部または全部および粘土の一部を
それぞれ仮焼滑石および仮焼粘土に置換してもよい。
本発明の方法で得られるセラミックハニカムは結晶相の
主成分がコージェライトでスピネル、ムライトおよびコ
ランダムよりなるグループから選ばれた少なくとも一種
の結晶を2〜15重量%含むことにより耐熱性が大とな
ることは前記の通りであるが、特に注目すべきことは、
スピネル、ムライトおよびコランダムよりなるグループ
から選ばれた少くとも一種の結晶を含むことにより、耐
熱性の因子である軟化温度が上昇するだけでなく軟化温
度から溶融温度までの軟化収縮曲線の勾配がゆるやかに
なり、溶融温度がより高くなること、その結果1450
℃における軟化収縮率が10%以下となり、自動車排ガ
ス浄化装置に用いるセラミックハニカム触媒担体として
実用上満足する耐熱性を与えたものである。
本発明における限定理由は次の通りである。まずスピネ
ル、ムライトおよびコランダムよりなるグループから選
ばれた少なくとも一種の結晶を15重量%以下とした理
由は、15重量%を越えた場合、コージェライト系セラ
ミックハニカムの耐熱性については問題ないが、25℃
から1000℃の温度範囲での熱膨張係数が16X10
−7(1/℃’)を越えるため熱衝撃に耐えられないも
のとなるからである。
また、スピネル、ムライトおよびコランダムよりなるグ
ループから選ばれた少なくとも一種の結晶を、2重量%
以上とした・理由は、2重量%に満だないと、コージェ
ライト系セラミックハニカムの熱膨張係数は16X10
−’ (1/l)以下であるが、1450℃での熱化収
縮率が10%以上となり、耐熱性が劣るからである。
コージェライト系セラミックハニカムの25℃から10
00℃の温度範囲での熱膨張係数を16X10−7(1
/℃)以下とした理由は、熱膨張係数が16X10−”
(1/l)を越えると急熱急冷耐久温度差が500℃に
満たず、排ガス浄化装置のハニカム触媒担体として長期
間使用した場合、亀裂が生成するか破壊が起り実用上耐
えられないものとなるからである。
コージェライト系セラミックハニカムの平均細孔直径を
3〜30ミクロンとした理由は平均細孔直径が3ミクロ
ンに満たない場合、コージェライト系セラミックハニカ
ム触媒担体への触媒活性物質および触媒物質の付着性が
悪く、排ガス触媒浄化装置の触媒として使用した場合、
機械的振動および熱衝撃などにより剥離が起り易いなど
付着性が低下するからである。また平均細孔直径が30
ミクロンを越えた場合、コージェライト系セラミックハ
ニカム構造体の機械的強度が低下するとともに細孔表面
の比表面積が著しく低下し、触媒活性も低下するからで
ある。
化学組成範囲をシリカ42〜52重量%、アルミナ34
〜48重量%およびマグネシア10〜18重量%とした
理由は、前記したようにこの組成範囲が耐熱性コージェ
ライト系セラミックハニカムの熱膨張係数が25℃から
1000℃の温度範囲で16 Xl0−’ (1/℃)
以下を与え、耐熱衝撃性の指標である急熱急冷耐久温度
差が500℃以上で、排ガス浄化装置のハニカム状触媒
担体として長期間使用した場合、亀裂または破壊が生ぜ
ず、耐熱性においても優れた領域を与えるからである。
シリカが52重量%を越えるか、アルミナが34重量%
に満だないか、またはマグネシアが18重量%を越えた
場合、耐熱性が向上せず、本発明の目的に合致しないか
らであり、一方、シリカが42重量%に満だないか、ア
ルミナが48重量%を越えるか、またはマグネシアが1
0重量%に満だない場合、熱膨張係数が16xlO−7
(1/l)を越え耐熱衝撃性が悪くなるからである。ま
た、化学組成範囲をシリカ44〜51重量%、アルミナ
35〜45重量%およびマグネシア11〜16重量%と
した理由は、前記したようにこの組成範囲が結晶相の主
成分がコージェライトでこれに加え耐熱性を向上させる
スピネノペムライトおよびコランダムよりなるグループ
から選ばれた少なくとも一種の結晶を2〜15重量%を
含む領域を与え、熱膨張係数がコージェライト質単味の
ものと差がなく極めて耐熱衝撃積に優れた領域を与える
からである。
本発明の製法において、化学組成がシリカ42〜52重
量%、アルミナ34〜48重量%およびマグネシア10
〜18重量%となるように選ばれた滑石、水酸化アルミ
ニウムおよび/またはアルミナおよび粘土の配合物の量
を好ましくは10〜90重量%と、この配合物をあらか
じめ焼成して粉砕したコージェライト粉末の量を好まし
くは90〜10重量%とした理由は、滑石、水酸化アル
ミニウムおよび/またはアルミナおよび粘土の配合物が
10重量%に満だないか、該配合物をあらかじめ焼成し
て粉砕したコージェライト粉末が90重量%を越えた場
合、混合し、坏土としたときの可塑性が不十分で、ハニ
カム状に押し出す時の成形性が悪くなるからである。一
方、滑石、水酸化アルミニウムおよび/またはアルミナ
および粘土の配合物が90重量%を越えるか、この配合
物をあらかじめ焼成して粉砕したコージェライト粉末が
10重量%に満だない場合、ハニカム押出成形後、乾燥
および焼成時の収縮が大きくなり乾燥、焼成時にクラッ
クが入り易く、特に大型のハニカムを一体で作る場合、
歩留りが悪くなるからであり、さらには焼成後のハニカ
ムの平均細孔直径が3ミクロンに満たなくなるからであ
る。
コージェライト粉末の粒度を10〜100  ミクロン
とした理由は、10ミクロンに満たない場合、焼成後の
ハニカムの平均細孔直径が3ミクロンに満たなくなると
ともに、ハニカム製造時の乾燥、焼成収縮が大きくなり
焼成原料としての効果が少なくなるからである。
また、コージェライト粉末の粒度か100ミクロンを越
えた場合、平均細孔直径が30ミクロンを越え、コージ
ェライト系セラミックハニカムの機械的強度が低下し、
細孔表面の比表面積が低下し、触媒活性が低下す°るた
めである。
本発明の別の製法において、化学組成範囲をシリカ50
〜52重量%、アルミナ34〜37重量%およびマグネ
シア13〜15重量%とじた理由は、この組成範囲が焼
成してコージェライト結晶が主成分として生成する組成
の最適範囲を与えるからである。
また、この化学組成になるように選ばれた滑石、水酸化
アルミニウム/またはアルミナおよび粘土の配合物の量
とこの配合物をあらかじめ焼成して粉砕したコージェラ
イト粉末との合量を80重量%以上スピネル、ムライト
およびアルミナよりなるグループから選ばれた少なくと
も一種の結晶を2〜15重量%以下としたのは、滑石、
水酸化アルミニウムおよび/またはアルミナおよび粘土
の配合物の量とこの配合物をあらかじめ焼成したコージ
ェライト粉末との合量が80重量%に満たないかスピネ
ル、ムライト右よびアルミナよりなるグループから選ば
れた少なくとも一種の結晶が15重量%を越えた場合、
焼成により得られたコージェライト系ハニカムの25℃
から1000℃の温度範囲での熱膨張数が大となり熱衝
撃に実用上耐えられないものとなるからである。
また、この製法において、スピネル、ムライト又はコラ
ンダムの平均粒径を20〜60ミクロンとした理由は、
20ミクロンに満たない場合、焼成過程でコージェライ
トガラスマトリックス成分と反応溶融し高温粘性を保持
する耐火性原料としての効果が減少するからであり、6
0ミクロンを越えた場合、スピネル、ムライトまたはコ
ランダムの表面積が小さくなり、コージェライトガラス
マトリックスとの接触面積が小さくなり高温粘性向上効
果を減少させるからである。
次に、本発明の詳細な説明する。
表に記載する化学組成になるように滑石、水酸化アルミ
ニウム、アルミナおよび粘土さらに必要により仮焼滑石
および/または仮焼粘土を表に示すように配合した。こ
の配合物を混合し、さらに混練した後、乾燥した。この
乾燥物を1375℃で5時間焼成後、表に示した平均粒
径となるように粉砕し、コージェライト粉末とした。
本発明の実施例2〜4、参考例1〜3においては、この
コージェライト粉末および前記原料配合物を表に示した
配合割合で混合し、本発明の実施例5〜6と参考例4に
おいて、コージェライト粉末と前記原料配合物にさらに
それぞれ表に示したような平均粒径をもったスピネル、
アルミナまたはムライトを混合し、この混合物100重
量部に水5重量部、でんぷん糊(水分80%)20重量
部を加え、ニーダ−で充分に混練し、真空押出成形機に
てハニカム形状に押出した。この成形体を乾燥後、14
00℃で3時間焼成して、表に示す本発明の実施例1〜
6および参考例1〜4のコージェライト系セラミックハ
ニカムを得た。
表に示した各種コージェライト系セラミックハニカムに
ついて粉末X線回折によりスピネル、ムライトおよびコ
ランダム量の定量、25℃から1000℃の温度範囲に
おける熱膨張係数、急熱急冷耐久温度差、1450℃の
温度で15分間保持したときの軟化収縮率および溶融温
度を比較測定した。結果は表に示す通りである。表の測
定結果から明らかなように、結晶相の主成分がコージェ
ライトでこれに加えスピネル、ムライト右よびコランダ
ムよりなるグループから選ばれた少なくとも一種の結晶
を2〜15重量%含むものは、1450℃で15分間保
持したときの軟化収縮率が10%以内で溶融温度が14
60℃以上であるため実用上十分な耐熱性があり、25
℃から1000℃の範囲での熱膨張係数が16X10−
’(1/l)以下であるため、急熱急冷耐久温度差が5
00℃以上であり耐熱衝撃性も実用上満足できるもので
あり、またさらにバッチ組成として平均粒径10〜10
0  ミクロンのコージェライト系粉末が配合されたも
のであるため、平均細孔直径が3〜30ミクロンであり
、ハニカム触媒担体と触媒活性物質および触媒物質との
付着性も優れたものである。
以上述べた通り、本発明の方法で得られるコージェライ
ト系セラミックハニカムは、結晶相の主成分がコージェ
ライトでスピネル、ムライトおよびコランダムよりなる
グループから選ばれた少なくとも一種の結晶を2〜15
重量%含むため、耐熱性、耐熱i撃性のいずれにも優れ
、3〜30ミクロンの平均細孔直径を有しているために
、触媒付着。
性にも優れるものであり、自動車排ガス浄化用触媒担体
ばかりでなく各種工業用触媒担体、各種熱交換器などに
広く用いられ得るものであり、産業上極めて有用なもの
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、化学組成がシリカ42〜52重量%、アルミナ34
    〜48重量%およびマグネシア10〜18重量%となる
    ように選ばれた滑石、水酸化アルミニウムおよび/又は
    アルミナおよび粘土よりなるバッチを調整すること、こ
    のバッチを可塑化してハニカム形状に成形すること、こ
    の成形体を乾燥すること、およびこの乾燥体を焼成し、
    最終製品がスピネル、ムライトおよびコランダムよりな
    るグループから選ばれた少なくとも1種の結晶を2〜1
    5重量%含み、1450℃での軟化収縮率を10%以下
    としたことを特徴とするコージェライト系セラミックハ
    ニカムの製法。 2、特許請求の範囲第1項記載のコージェライト系セラ
    ミックハニカムの製法において、バッチの化学組成がシ
    リカ44〜51重量%、アルミナ35〜45重量%およ
    びマグネシア11〜16重量%である製法。 3、特許請求の範囲第1項又は第2項記載のコージェラ
    イト系セラミックハニカムの製法において、滑石の一部
    又は全部を仮焼滑石に置換した製法。 4、特許請求の範囲第1項、第2項又は第3項記載のコ
    ージェライト系セラミックハニカムの製法において、粘
    土の一部を仮焼粘土に置換した製法。 5、化学組成がシリカ42〜52重量%、アルミナ34
    〜48重量%およびマグネシア10〜18重量%となる
    ように選ばれた滑石、水酸化アルミニウムおよび/又は
    アルミナおよび粘土よりなる調合物と、この調合物をあ
    らかじめ焼成して粉砕した平均粒径10〜100ミクロ
    ンのコージェライト粉末とよりなるバッチを調製するこ
    と、このバッチを可塑化してハニカム形状に成形するこ
    と、この成形体を乾燥すること、およびこの乾燥体を焼
    成し、最終製品がスピネル、ムライト、コランダムより
    なるグループから選ばれた少なくとも1種の結晶を2〜
    15重量%含み、1450℃での軟化収縮率を10%以
    下としたことを特徴とするコージェライト系セラミック
    ハニカムの製法。 6、特許請求の範囲第5項記載のコージェライト系セラ
    ミックハニカムの製法において、滑石、水酸化アルミニ
    ウムおよび/又はアルミナおよび粘土よりなる調合物の
    量が10〜90重量%で、前記コージェライト粉末の量
    が90〜10重量%である製法。 7、特許請求の範囲第6項記載のコージェライト系セラ
    ミックハニカムの製法において、滑石、水酸化アルミニ
    ウムおよび/又はアルミナおよび粘土よりなる調合物の
    量が20〜80重量%で、前記コージェライト粉末の量
    が80〜20重量%である製法。 8、特許請求の範囲第5項、第6項又は第7項記載のコ
    ージェライト系セラミックハニカムの製法において、調
    合物の化学組成がシリカ44〜51重量%、アルミナ3
    5〜45重量%およびマグネシア11〜16重量%であ
    る製法。 9、特許請求の範囲第5項ないし第8項のいずれかに記
    載のコージェライト系セラミックハニカムの製法におい
    て、コージェライト粉末の平均粒径が20〜100ミク
    ロンである製法。 10、特許請求の範囲第5項ないし第8項のいずれかに
    記載のコージェライト系セラミックハニカムの製法にお
    いて、滑石の一部又は全部を仮焼滑石に置換した製法。 11、特許請求の範囲第5項ないし第10項のいずれか
    に記載のコージェライト系セラミックハニカムの製法に
    おいて、粘土の一部を仮焼粘土に置換した製法。 12、化学組成がシリカ50〜52重量%、アルミナ3
    4〜37重量%およびマグネシア13〜15重量%とな
    るように選ばれた滑石、水酸化アルミニウムおよび/又
    はアルミナおよび粘土よりなる調合物85〜98重量%
    と、20〜60ミクロンの平均粒径を有するスピネル、
    ムライトおよびアルミナよりなるグループから選ばれた
    少なくとも1種の結晶2〜15重量%よりなるバッチを
    調製すること、このバッチを可塑化してハニカム形状に
    成形すること、この成形体を乾燥すること、およびこの
    乾燥体を焼成し、最終製品の軟化収縮率を1450℃で
    10%以下としたことを特徴とするコージェライト系セ
    ラミックハニカムの製法。 13、特許請求の範囲第12項記載のコージェライト系
    セラミックハニカムの製法において、滑石の一部又は全
    部を仮焼滑石に置換した製法。 14、特許請求の範囲第12項又は第13項記載のコー
    ジェライト系セラミックハニカムの製法において、粘土
    の一部を仮焼粘土に置換した製法。 15、化学組成がシリカ50〜52重量%、アルミナ3
    4〜37重量%およびマグネシア13〜15重量%とな
    るように選ばれた滑石、水酸化アルミニウムおよび/又
    はアルミナおよび粘土よりなる調合物と、この調合物を
    あらかじめ焼成して粉砕した平均粒径10〜100ミク
    ロンのコージェライト粉末の合量85〜98重量%と、
    20〜60ミクロンの平均粒径を有するスピネル、ムラ
    イトおよびアルミナよりなるグループから選ばれた少な
    くとも1種の結晶2〜15重量%とよりなるバッチを調
    製すること、このバッチを可塑化してハニカム形状に成
    形すること、この成形体を乾燥すること、およびこの乾
    燥体を焼成し、最終製品の軟化収縮率を1450℃で1
    0%以下としたことを特徴とするコージェライト系セラ
    ミックハニカムの製法。 16、特許請求の範囲第15項記載のコージェライト系
    セラミックハニカムの製法において、滑石、水酸化アル
    ミニウムおよび/又はアルミナおよび粘土よりなる調合
    物の量が10〜90重量%で、前記コージェライト粉末
    の量が90〜10重量%である製法。 17、特許請求の範囲第16項記載のコージェライト系
    セラミックハニカムの製法において、滑石、水酸化アル
    ミニウムおよび/又はアルミナおよび粘土よりなる調合
    物の量が20〜80重量%で前記コージェライト粉末の
    量が80〜20重量%である製法。 18、特許請求の範囲第15項、第16項又は第17項
    記載のコージェライト系セラミックハニカムの製法にお
    いて、コージェライト粉末の平均粒径が20〜100ミ
    クロンである製法。 19、特許請求の範囲第15項ないし第18項のいずれ
    かに記載のコージェライト系セラミックハニカムの製法
    において、滑石の一部又は全部を仮焼滑石に置換した製
    法。 20、特許請求の範囲第15項なしい第19項のいずれ
    かに記載のコージェライト系セラミックハニカムの製法
    において、粘土の一部を仮焼粘土に置換した製法。
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