JPS61167185A - スクロ−ル流体機械 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、圧縮機、膨張機等に用いられるスクロール流
体機械に関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

スクロール形圧縮機の動作原理を第５図によシ説明する
と、二つのスクロールである渦巻板（１）。

（２）を角度をずらせて互いにかみ合い状態に配置する
と、側渦巻板（１）　、　（２＋の間には互いの接触部
から接触部にわたる限定された空間（３）が形成される
。

今、一方の渦巻板（１）を他方の渦巻板（２）に対して
、一方の渦巻板（１）の中心Ｏ′が他方の渦巻板（２）
の中心０の周りを半径ｏ　−ｏ’をもって公転するよう
に渦巻板（１）の自転を禁止しながら動かすと、限定さ
れた空間（３）の体積は徐々に減少する。第５図（Ａ）
の状態から渦巻板（１）の公転角が９００を示すのが同
図（均であシ、１８０°を示すのが同図（Ｑであう、２
７００を示すのが同図０であシ、このように限定された
空間（３）の体積は徐々に減少する。３６００回転した
（６）では雨空間は中央部に移シ、互いに接続し、さら
に９Ｏ。

ずつ移動した同図ＣＢ）　、（Ｃ）、（Ｄ）に示される
ようにその空間は挟まり、同図（ト）でほとんど零にな
る。この間、同図（均で開き始めた外側空間が同図（Ｑ
　、ηから（イ）に移シ、新たな流体を取り込んだ密閉
空間を作る。したがって、この渦巻体（］、）　、　（
２）の軸方向両端にシールした円板状の側面板を設け、
一方の側面板の中央部に第５図中（４）で示すごとき吐
出孔を設けておけば、径方向外側で取り込まれた流体が
圧縮され、吐出孔（４）から吐出されることになる。

ところで、従来においては、上記渦巻板（］）　、　（
２＋の密封は、これら渦巻板（１）　、　ｆ２）の摺動
部位の平面度を高精度に加工するとともに、両者のクリ
アランスができるだけ小さくなるように高さを厳密に規
制して加工することにょシ行っていた。このため、加工
がすこぶる困難となることけもとよシ、極めて非能率と
なっていた。その結果、量産性が低下するとともに、製
造コストが高騰する一因となっていた。

〔発明の目的〕

本発明は、上記事情を参酌してなされたもので製造を高
能率かつ高精度で行うことのできるスクロール流体機械
の製造方法を提供することを目的とする。

〔発明の概要〕

動翼部及び静翼部の少なくともいずれか一方の渦巻板の
端面に渦巻方向に沿って溝を刻設し、この溝に溝の底部
に中空部を残して密封体を嵌着させるとともに、中空部
に連通ずる透孔を介して圧縮流体の押圧力を利用して密
封体を摺接面に圧着させるようにしたものである。

〔発明の実施例〕

以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳述する。

第１図は、本実施例のスクロール流体機械を示している
。このスクロール流体機械は、円筒状の容器（５）と、
この容器（５）内にてフレーム（６）により容器（５）
と同軸に軸支された軸（７）と、この軸（カの中途部に
環装されたロータ（８）と、容器（５）内にロータ（８
）を囲繞するように固設されロータ（８）とともにモー
タ（９）を形成して軸（７）を回転駆動するステータθ
０）と軸（力の上端部に形成された頭部（７ａ）に偏心
して嵌着され且つオルダム（Ｏｌｄａｎ）継手（Ｉｌｌ
を介してフレーム（６）に接続された動翼部ａりと、容
器（５）の天井部に垂設され動翼部０２）に嵌合摺接し
て複数の圧縮空間０□□□・・・を形成するとともに中
心部に吐出孔（１４ａ）が穿設された静翼部０４）と、
容器（５）側部に設けられ作動流体を前記圧縮空間（Ｉ
３）・・・に供給する吸入管（１つと、容器（５）の天
井部中央に設けられた圧縮空間Ｑ３）にて圧縮され吐出
孔（１４ａ　）を経由して放出された作動流体を外部に
排出する吐出管Ｏｅとから構成されている。しかして、
容器（５）底部には、潤滑油０７）が注入されていて、
この油は、軸（力の外周面に刻設されている油溝側を介
して、軸支部位に供給されるようになっている。また、
動翼部０りは、第２図に示すように、円板状の端板（［
１と、この端板α９上面に直立して一体的に設けられイ
ンボリーートまたは円弧曲線よりなる渦巻状をなしてい
る渦巻板（２）とからなっている。この渦巻板（２）の
端面には両端が盲の一条の溝（２０ａ　）が刻設されて
いる。そして、この溝（２０ａ）には伸縮自在な弾性部
材からなる密封体（２０ｂ）が溝（２０ａ）の中途部ま
で嵌着されている（第４図参照）。そして密封体（２０
ｂ）が嵌入していない中空部（２０ｃ　）には、渦巻板
（イ）に穿設された透孔（２０ｄ　）の一端部が開口し
ている。この透孔（２０ｄ）の他端部は、渦巻板（２υ
のよシ高圧側となる側面に開口している。そうして、こ
の動翼部α渇は、オルダム継手α１）により自転を防止
しつつ公転運動を行うように設けられている。一方、静
翼部（１４）は、第３図に示すように、円板状の端板（
２１）と、この端板０１）下面に直立して一体的に設け
られインボリーートまたは円弧曲線よシなる渦巻状二を
なしている渦巻板（イ）とからなっている。この渦巻板
（イ）の端面には、両端が盲の一条の溝（２２ａ）が刻
設されている。そして、この溝（２２ａ）には、伸縮自
在なる弾性部材からなる密封体（２０ｂ　）が溝（２２
ａ　）の中途部まで嵌着されている（第４図参照）。そ
して、密封体（２２ｂ　’）が嵌入していない中空部（
２２Ｃ）には、渦巻板（社）に穿設された透孔（２２ｄ
　）の一端部が開口している。この透孔（２２ｄ）の他
端部は、渦巻板０２のよシ高圧側となる側面に開口して
いる。

しかして、上記構成のスクロール流体機械において、モ
ータ（９）によシ軸（７）が回転すると、動翼部（１２
）は自転を防止しつつ公転を行う。これにともない吸入
管ａ９から圧縮空間０３）・・に供給された作動流体は
、圧縮された後、吐出管（１６）を経由して外部に放出
される。ところで、圧縮空間０３）・の作動流体は、透
孔（２０ｄ　）　、　（２２ｄ　）を介して中空部（２
０Ｃ）　、　（２２Ｃ）に流入［７、密封体（２０ｂ　
）　、　（２２ｂ　’Ｉを溝（２（ｌａ　）　、　（２
２ａ　）から離脱する方向に押圧する。その結果、密封
体（２０１））の先端面は、端板（２１）に強固に加圧
されるとともに密封体（２２ｂ）の先端面は、端板０優
に強固に圧着きれる。したがって、圧縮空間（１３）・
・・は、これら密封体（２０１）　）　、　（２２ｂ　
）により密封される。よって、圧縮空間０３）・・・の
密封度の低下による圧縮効率の低下を惹起する虞がなく
なる。しかも、この良好な密封状態は、密封体（２０ｂ
　）　、　（２２ｂ　）が存在する限り存続するので、
長期間にわたる使用により動翼部（１２１と静翼部αカ
との摺動部０４）との摺動部分が損耗して互のクリアラ
ンスが加μｍ以上になったとしても圧縮効率が低下する
ことがなくなる。さらに、密封性を維持するための加工
条件が緩和され、量産が可能となる。

なお、溝を複数条平行に刻設し、これら複数条の溝に密
封体を嵌着し°〔もよい。さらに、透孔（２０ｄ　）　
、　（２２ｄ　）の穿設位置は、圧縮空間０■・・・に
開口するものであれば任意位置でよい。さらにまだ、溝
及び密封体は、動翼部θ２及び静翼部のうち、いずれか
一方にのみ設置してもよい。

〔発明の効果〕

本発明のスクロール流体機械は、動翼部と静翼部との摺
動部位の平面度及びクリアランス精度を厳密に規制しな
くとも、所望の圧縮効率を長期間にわたって維持するこ
とができる。まだ、加工が容易となる結果、量産が可能
となるので、製造コストの低減に寄与することができる
０

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例のスクロール流体機械の全体
構成図、第２図及び第３図はそれぞれ第１図に示すスク
ロール流体機械の動翼部及び静翼１１′ 部の斜視図、第４図は密封部位を示す断面図、第５図は
スクロール流体機械の動作原理の説明図である０ ０り・・・動翼部、　　　α（イ）・・・静翼部、（１
１カ・・端板（Ｍｌの□　）、 （２（ト）・・・渦巻板（第１の□　）、（２１）・・
・端板（第２の□　）、 ｔ２り・・・渦巻板（第２の□　）、 （２０ａ　）　、　Ｃ，２２ａ　）・・・溝、（２ｆ）
ｂ　）　、　（２２ｂ　）・・・密封体、（２０ｃ　）
　、　（２２ｃ　）・・・中空部、（２０ｄ　）　、　
（２２ｄ　）・・・透　孔。 第１図 第　２　囚 特開昭６ｌ−ＩＧ７１８５（４） 第５図 （Ａ）（Ｂ）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　円板状の第１の端板及びこの第１の端板の一方の主面
   に突設された渦巻状の第１の渦巻板からなる動翼部と、
   円板状の第２の端板及びこの第２の端板の一方の主面に
   突設され上記第１の渦巻板に嵌合してなる渦巻状の第２
   の渦巻板からなる静翼部とを有するスクロール流体機械
   において、上記第１の渦巻板及び上記第２の渦巻板のう
   ち少なくとも一方の端面に上記渦巻方向に沿って溝が刻
   設され、上記溝に弾性部材からなる密封体が上記溝の底
   部に中空部を残して嵌着されているとともに上記溝が形
   成された渦巻板には一端部が上記中空部に開口し他端部
   が上記渦巻板の側面に開口する透孔が穿設されているこ
   とを特徴とするスクロール流体機械。