JPS6116711Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は運搬しながら使用する、キーボード
を内蔵する電子機器装置を提案するものである。

従来キーボードを有する電子機器装置は、キー
ボード部、表示部、あるいは制御部と各構成部分
により独立した筐体により構成されており、操作
する場合は、それぞれの筐体を操作し易い位置に
配置しなおしてから、上記筐体間のコネクタを接
続していた。

上記のような従来の電子機器装置では、各構成
部分の筐体を２ないし３箱を配置するスペースが
必要であり、各筐体を運搬する場合には、筐体数
だけの人員を必要とし、さらにキーボードや表示
部の運搬においては露出部の破損の恐れがあるの
で注意深く取扱う必要がある。また、上記キーボ
ードや表示部を屋外にて運搬する場合には、雨や
砂塵等の影響により接触不良や動作不良を生じる
という問題点があつた。

この考案は、かかる問題点を解決するためにな
されたもので、収容スペースを少なくし、操作準
備が容易に行なえ、かつ屋外での運搬においても
雨や砂塵等の影響なく、１人で運搬ができる電子
機器装置を得ることを目的とする。

この考案に係わる電子機器装置はキーボードを
取り付けた第１のカバーと表示部等を収納した筐
体をヒンジ及びパチン錠で開閉可能に結合し、さ
らに上記筐体の第１のカバーと反対の面には第２
のカバーをパチン錠で取付けたものである。

この考案においては、キーボードを第１のカバ
ーに取り付け筐体と、ヒンジ及びパチン錠が開閉
可能に結合したことにより、筐体が１筐体とな
り、さらに上記第１のカバーと第２のカバーを筐
体に固定することにより、キーボード、表示部の
破損を防止し、雨や砂塵等の影響による接触不良
や動作不良を防止する電子機器装置を提案するも
のである。

以下この考案の一実施例について図面により説
明する。

第１図はキーボードを筐体に内蔵した状態を示
すものであり、１は筐体であり、前面にはキーボ
ード２を取付けたカバー３がパチン錠４で取付け
られ、筐体１の後面にもパチン錠４で取付けられ
るカバー５がある。

カバー３の底面にはパンチ錠４をはずしてカバ
ー３を倒す際にスムーズにカバー３が回転し、所
定の位置で固定ができるようにしたヒンジ６ａが
あり筐体側にもヒンジ受６ｂがある。

筐体１の内部には操作性とキーボード２の収容
スペースを考慮して斜めにしたパネル７があり、
パネルにはキーボード２によつて表示される表示
部８があり、表示部の下部にはキーボード２と接
続されるコネクタ受９がある。

パネル７の後部には制御用のカード等が収納さ
れたカードバスケツト１０やレギユレータ１１等
が配置されている。

筐体側面には電源入力用のコネクタ１２や運搬
用の把手１３が設けてある。

第２図はキーボード２を操作する状態を示した
ものでありキーボード側面から出ているコネクタ
１４をパネル７の下部にあるコネクタ受９に接続
すれば操作できる状態である。

キーボード２はカバー３にねじ１５で固定され
ているので取りはずしは容易である。

カバー３にはキーボード２のコネクタ１４を固
定できるクリツプ１６があり運搬時にコネクタ１
４がパネル７に当たるのを防いでいる。

この考案の電子機器装置の構造は以上のように
なつているからキーボードを使用しない場合に
は、パネルの斜面部分を利用して筐体に内蔵され
るので電子機器装置としてはコンパクトになり同
時にキーボードの保護ができ、収容スペースが従
来よりも少なくてよい。

キーボードと制御部が一体化されたので装置全
体としての防塵、防滴性に関しても前面及び後面
のカバーで容易に行なうことができ、運搬も両側
面の把手を利用すればキーボード内蔵状態で行え
るので、一人で手軽にできる。

キーボードを使用する場合には筐体外周にある
パンチ錠４を手で解放すれば、筐体前面のカバー
３が手前側に倒れヒンジ６ａ，６ｂによつてカバ
ー３が一定の角度で保持されるので操作の準備は
手軽にできる。

またキーボード２はカバー３にねじ１５で取付
けられているので簡単にはずすことができキーボ
ード単体でも操作できるし、カバー３全体をはず
して使用することもできる。

なお本装置に使用する部品の選択方法により操
作状態でも防塵、防滴性をもたせた電子機器装置
となる。

なお、この考案による電子機器装置は単に屋外
にのみ有効なだけでなく環境条件の悪い工場内に
おいても適するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図・及び第２図はこの考案による屋外用電
子機器装置を説明するめの図であり、１……筐
体、２……キーボード、３……カバー、４……パ
チン錠、５……カバー、６ａ……ヒンジ、６ｂ…
…ヒンジ受、７……パネル、８……表示部、９…
…コネクタ受、１０……カードバスケツト、１１
……レギユレータ、１２……コネクタ、１３……
把手、１４……コネクタ、１５……ねじ、１６…
…クリツプである。なお、同一図中、あるいは相
当部分には同一符号を付して示してある。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. キーボードを取り付けた第１のカバーと筐体と
   を、ヒンジ部及びパンチ錠で結合して、上記第１
   のカバーを筐体に対して開閉可能に構成し、上記
   筐体内部には、上記キーボードを収納する空間部
   を有し、またその空間の後方側には上記キーボー
   ドの操作により所定情報を表示する表示部を持つ
   たパネルが傾斜状態で取付けられ、さらに上記筐
   体の第１のカバーと反対の面には第２のカバーが
   パンチ錠で取付けられるように構成し、上記キー
   ボードを操作する場合には、上記パンチ錠と上記
   ヒンジにより筐体に固定されている第１のカバー
   を開放することによつてキーボードを外部で操作
   ができるようになし、操作が終了した場合には、
   キーボードを取付けてある第１のカバーを上記筐
   体に上記パチン錠で固定することにより、上記キ
   ーボードを上記筐体に内蔵して保護するようにし
   たことを特徴とする電子機器装置。