JPS61167078A - 長尺生地の裁断装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野〕 本発明は、長尺生地の裁断装置に関するものである。

〔従来の技術〕

従来の裁断装置は、第７図に示す如く、大体の大きさに
荒断ちした生地ａ・・・を積み重ねて裁断部の合板す上
に置き、所望の裁断形状をした刃物Ｃを上方からプレス
により下降させて裁断するものであった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

このような裁断装置では、積み重ねられた多数枚の生地
ａ・・・に刃物Ｃを押し付けて裁断するので、何拾頓と
いう大きなプレス力が必要であり、装置が大重量化かつ
大型化するという問題があった。

さらに、上方側の生地ａと下方側の生地ａとでは裁断形
状（寸法）に相違が生じ、しかも最下位の生地ａに切れ
残りが発生し易いというような重大な欠点があった。

〔問題点を解決するだめの手段〕

本発明の裁断装置は、第１図に示す如く、台板１と、該
台板１上に所定の裁断形状でもって立設されたカッタ２
と、該カッタ２の刃先２ａと略同一平面状として該台板
１上に敷設されたクッション材３とから形成されてなる
平面状の裁断用刃物台４と、 該裁断用刃物台４の上下面４ａ、４ｂに接触すべく所定
の間隙Ｓをあけて平行に併設された一対のローラ５，６
とを具備し、 さらに、該一対のローラ５，６のうち少なくとも上記カ
ッタ２の刃先２ａと接触する側のローラ５を、長尺生地
Ｙの送り方向に回転駆動すると共に上記裁断用刃物台４
に平行する平面内において傾き調整可能となし、 上記裁断用刃物台４上に移動してきた長尺生地Ｙを該刃
物台４と共に上記一対のローラ５，６間に通過させるこ
とにより、上記カッタ２と一方の該ローラ５との間で裁
断するように構成したちのである。

〔作　用〕

裁断用刃物台４は上面４ａに長尺生地Ｙを載せた状態で
一対のローラ５，６間を矢印Ａの如く通過する。この通
過において、刃物台４の上下面４ａ、４ｂが夫々ローラ
５．６に接触し、刃物台４上の生地Ｙは該刃物台４と一
方（上側）のローラ５との間で挟圧されながら刃物台４
と共に移動しする。生地Ｙはこの移動において力フタ２
部がローラ５，６間を通過するときに該カッタ２の刃先
２ａによりローラ５との間で切断される。この切断は、
カッタ２の刃先２ａとローラ５との点接触状の関係によ
り行われるので、生地切断に要する力、即ち一対のロー
ラ５，６間を裁断用刃物台４が生地Ｙと共に通過するに
必要な力は小さくて済み、従って、装置が軽量化かつ簡
素化される。また、長尺生地Ｙは刃物台４上に移動して
きた分が上述の如く一定の条件で順次裁断されるので、
裁断済みの生地に形状・寸法の相違が発生せず、均一な
裁断が可能となる。しかも、長尺生地Ｙはローラ５の回
転駆動によりローラ５と刃物台４との間に送り込まれる
。

〔実　施　例〕

以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第２図及び第３図は本発明に係る裁断装置７の生地送り
方向Ｂの前後に、裁断生地積み重ね装置８と長尺生地送
り込み装置９を配した一連の装置を示している。まず、
裁断装置７は、姿断ち用のカッタ２を前端側に有する平
面視矩形状の裁断用刃物台４と、該刃物台４の後方に位
置して長尺生地Ｙを直線状に横断して切断する入断用カ
ッタ１１と、刃物台４の前方に所定の間隙でもって平行
に横設された上下一対の鋼製ローラ５，６とから構成さ
れている。裁断用刃物台４のカッタ２は、図例では首廻
り２ｂと袖廻り２Ｃを形成している。

該カッタ２は第１図に示す如く、台板１の表面に埋込み
状として立設され、かつその突出高さと略同−の厚みを
有するスポンジ等のクッション材３により両側を覆われ
ている。該クッション材３は台板ｌの全面に接着等にて
敷設され、該クッション材３とカッタ２と台板１とで平
面状の裁断用刃物台４が形成される。該刃物台４は裁断
装置７から、前方の積み重ね装置８の略中間部まで伸び
る左右一対のレール１０．１０上を、左右の転動輪１２
・・・により走行自在であると共に、その進退動作は流
体シリンダ装置等の往復駆動手段１３により行われる。

即ち、刃物台４は一対のローラ５，６間を前後に通過し
て、裁断装置７と積み重ね装置８の後半部位との間を矢
印りの如く往復動可能である。

なお、ローラ５．６間の間隙Ｓは第１図に示す如く、刃
物台４の厚みｔと略同−とされ、刃物台４の通過時にそ
の上下両面４ａ、４ｂが上下ローラ５．６に夫々接触し
、かつカッタ２の刃先２ａが上側ローラ５に接触するよ
うに設定されている。

入断用カッタ１１は、固定刃１４と、該固定刃１４の一
端に上下揺動自在に枢結された可動刃１５と、該可動刃
１５の先端に連結されて該可動刃１５を矢印Ｅの如く揺
動杵させるシリンダ装置１６とからなる。

また、一対のローラ５，６のうち一方（上側）のローラ
５は基台１７上に立設された枠型支持フレーム１８の上
枠に取付けられると共に、他方（下側）のローラ６は該
支持フレーム１８の下枠の中央に立設されたシリンダ装
置１９により上下動可能に支持されている。そして、上
側のローラ５は第４図に示す如く、支持フレーム１８上
に設置されたモータ２０により矢印Ｆ方向（第１図、第
２図参照）に回転駆動される。なお、下側のローラ６は
自由回転であるが、上側ローラ５と（逆回転するように
）連動させても良い。さらに、枠型支持フレーム１８は
基台１７上に突設された軸２１（第４図）を中心として
該軸２１廻りに回転可能とされ、これによりローラ５，
６を第５図に示す如く、裁断用刃物台４に平行する平面
（水平面）内において所定角度θの範囲内で傾き姿勢に
調整可能とされている。この調整は調整機構部２２の回
動操作ハンドル２３．２３を廻すことにより行われ、そ
の調整角度θは約ｌ〜３°程度の僅小角度である。２４
は刃物台４の上面４ａに当接可能な押え板であって、シ
リンダ装置２５の伸縮により上下に揺動自在である。

次に、積み重ね装置８は、図示省略の駆動源により矢印
Ｇ方向に走行停止自在なヘルドコンヘア２６と、該ベル
トコンベア２６を垂直上下動させるリフト装置２７と、
シリンダ装置２８の伸縮動作により上下に揺動してベル
トコンベア２６上に当接可能な押え板２９とからなり、
上記リフト装置２７は生地一枚の厚さ分ずつベルトコン
ベア２６を下降させるべく構成されている。

送り込み装置９は、一端にガイドローラ３０を有する案
内板３１と、Ｕ字形の芯材３２を間に挟持した上下一対
の送りローラ３３．３３と、裁断装置７の大所用カッタ
１１よりも前方に位置して長尺生地Ｙを裁断用刃物台４
の前端側まで所定量送り込む中継搬送部３４とからなる
。上記送りローラ３３．３３は案内板３１の前方に配設
されると共に、ギヤ３５．３５により互いに反対方向に
回転するように連動され、また芯材３２は先端寄りを受
は部材３６．３６により支えられ、該受は部材３６．３
６と下側の送りローラ３３゛１茹て水平に保たれると共
に、ガイドローラ３７．３７により左右方向の位置決め
がなされている。

そして、該芯材３２は基部寄りに複数個の遊転ころ３８
・・・を第６図に示す如く上下に位置ずれして有し、該
遊転ころ３８・・・により送りローラ３３．３３の矢印
方向（長尺生地Ｙの送り方向）の回転における前方への
抜は止めとされている。また、上記中継搬送部３４は、
裁断用刃物台４の上側に位置して長尺生地Ｙの先端部を
挟持する上下一対の挟持部材３９、４０と、該挟持部材
３９．４０を左右一対のレール４１、４１に沿って矢印
Ｈの如く往復動させる往復動機構（図示省略）とで構成
されている。該往復動機構としては種々の公知の手段を
採用することができ、例えば、駆動モータにより正逆走
行可能なチェーンに挟持部材３９．４０の支持フレーム
４４の一部を掛合させる構成としたり、あるいはシリン
ダ装置を用いた構成とする等、種々自由である。なお、
一対の挟持部材３９．４０はシリンダ装置４６．４６等
の駆動手段により接近・離間して長尺生地Ｙを挟持する
構成とされると共に、支持フレーム４４の一端側からは
ランク部材４７が後方へ延設され、該ラック部材４７に
下側の送りローラ３３の軸端に装着のピニオン４８が噛
合されている。該ピニオン４８には、挟持部材３９．４
０が矢印Ｈの如く往復動するとき、その往動時（長尺生
地Ｙを挟持して搬送するとき）のみに送りローラ３３を
その軸廻りに回転駆動するための一方向クラッチ（図示
省略）が内蔵されている。

しかして、筒状の長尺生地Ｙを裁断装置７により所定の
形状に裁断するには、まず、長尺生地Ｙをガイドローラ
３０及び案内板３１を経て芯材３２に被着させ、送りロ
ーラ３３．３３の間を通して生地先端を芯材３２の先端
に位置させる。次に、生地Ｙ先端を挟持部材３９．４０
で挟持して該挟持部材３９．４０を前方へ往動させ、長
尺生地Ｙを所望の長さだけ裁断用刃物台４の前端側へ送
り込む。第３図はこのときの状態を示している。この動
作において、挟持部材３９．４０の往動に連動して、ラ
ック部材４７及びピニオン４８を介して送りローラ３３
が回転し、挟持部材３９．４０の移動量と同じ量だけ生
地Ｙを送り込む。

次に、大所用カッタ１１により長尺生地Ｙを切断する。

このとき、生地Ｙは押え板２４にて刃物台４の上面４ａ
に押圧される。そして、挟持部材３９゜４０を開いて挟
持を解くと共に該挟持部材３９．４０をさらに往動させ
ると、生地Ｙは離れて刃物台４の上面４ａに載置される
。挟持部材３９．４０はこの入断生地の上方を後方へ復
動して元の位置に戻る。

なお、この復動時においてもラック部材４７に送りロー
ラ３３のピニオン４８が噛合しているが、該ビニオン４
８は一方向クラッチを内蔵しているので、送りローラ３
３を回転させることはない。

次に、押え板２４による押圧を解除した後、刃物台４を
レール１０．１０に沿って前方へ往動させる。

この往動において、刃物台４は大所された生地を載置し
た状態で上下ローラ５，６間を通過し、この通過中に生
地はカッタ２の刃先２ａと上側ローラ５との間で該刃先
２ａにより所定の形状に裁断（姿断ち）される。そして
、刃物台４が積み重ね装置８のベルトコンベア２６の略
後半部上に到達すると往動を停止し、押え板２９にて裁
断済みの生地を押圧すると共に刃物台４を後方へ復動さ
せる。

これにより生地はベルトコンベア２６上に載置される。

なお、刃物台４の復動時には、下側ローラ６がシリンダ
装置１９により下動して上下ローラ５゜６間の間ＩｖＳ
が大きくなり、これにより刃物台４が通過し易くなされ
ている。

以上の動作の繰り返しにより裁断済みの生地がベルトコ
ンヘア２６上に１枚ずつ積み重ねられると共に、それに
伴ってベルトコンヘア２６がリフト装置２７により序々
に下降する。そして所定枚数の生地が積み重ねられて下
降状態となったベルトコンベア２６は、矢印Ｇ方向に所
定距離だけ駆動され、積み重ね状態の生地を前半部側へ
移送して次工程に対処させると共に、再び上昇して次の
積み重ね工程の状態に移行する。

上記裁断工程において、裁断装置７の上側ローラ５，６
が、裁断用刃物台４に平行な水平面内において、所定角
度θの範囲内で傾き姿勢に調整可能であるから、刃物台
のカッタ２が上側ローラ５の軸心と平行する直線刃（第
５図仮想線で示す）であっても、該ローラ５とカッタ２
との間に僅かな角度を持たせることにより、切断時にお
けるローラ５とカッタ２との線接触状の関係が点接触状
の関係となって、上下ローラ５，６間に対する刃物台４
の通過即ち生地の切断が極めて小さい力でもって可能と
なる。

なお、本発明は図示の実施例に限定されず、要旨を逸脱
しない範囲で設計変更自由なことは言うまでもない。

〔発明の効果〕

本発明の裁断装置は、裁断用刃物台４のカッタ２の刃先
２ａとローラ５の周面との点接触状の関係により生地Ｙ
が切断されるので、生地切断に要する力が第７図のよう
な切断方法の従来装置と比べて格段に小さくて済み、し
かも生地Ｙに裁断の切れ残り部が発生したり、裁断済み
生地に形状・寸法の相違が発生することもない。従って
、装置を小型軽量化かつ簡素化できると共に、正確で均
一な裁断が行える。さらに、一対のローラ５，６のうち
少なくともカッタ２の刃先２ａと接触する側のローラ５
を刃物台４の往動方向に対応する矢印Ｆ方向（長尺生地
Ｙの送り方向）に回転駆動しているので、刃物台４が上
下ローラ５．６間を通過するときに、生地の先端縁がロ
ーラ５につかえることなくスムーズに送り込まれる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す裁断装置の要部の簡略
断面図、第２図は本発明に係る裁断装置の前後に積み重
ね装置と送り込み装置を組合わせた一連の装置の全体斜
視図、第３図は同簡略側面図、第４図は裁断用刃物台が
通過する一対のローラの取付部を示す正面図、第５図は
裁断用刃物台に対するローラの傾き状態を示す簡略平面
図、第６図は長尺生地を送り込む送りローラ部の簡略側
面図、第７図は従来装置の裁断方法を示す斜視図である
。 ■・・・台板、２・・・カッタ、２ａ・・・刃先、３・
・・り。 ジョン材、４・・・裁断用刃物台、４ａ・・・上面、４
ｂ・・・下面、５，６・・・ローラ、Ｓ・・・間隙、Ｙ
・・・長尺生地。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、台板１と、該台板１上に所定の裁断形状でもって立
   設されたカッタ２と、該カッタ２の刃先２ａと略同一平
   面状として該台板１上に敷設されたクッション材３とか
   ら形成されてなる平面状の裁断用刃物台４と、 該裁断用刃物台４の上下面４ａ、４ｂに接触すべく所定
   の間隙Ｓをあけて平行に併設された一対のローラ５、６
   とを具備し、 さらに、該一対のローラ５、６のうち少なくとも上記カ
   ッタ２の刃先２ａと接触する側のローラ５を、長尺生地
   Ｙの送り方向に回転駆動すると共に上記裁断用刃物台４
   に平行する平面内において傾き調整可能となし、 上記裁断用刃物台４上に移動してきた長尺生地Ｙを該刃
   物台４と共に上記一対のローラ５、６間に通過させるこ
   とにより、上記カッタ２と一方の該ローラ５との間で裁
   断するように構成したことを特徴とする長尺生地の裁断
   装置。