JPS61166396A - ツルムラサキの組織培養による赤色色素の製造方法 - Google Patents

ツルムラサキの組織培養による赤色色素の製造方法

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JPS61166396A
JPS61166396A JP454285A JP454285A JPS61166396A JP S61166396 A JPS61166396 A JP S61166396A JP 454285 A JP454285 A JP 454285A JP 454285 A JP454285 A JP 454285A JP S61166396 A JPS61166396 A JP S61166396A
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JP
Japan
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medium
callus
pigment
red pigment
rabra
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Application number
JP454285A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Miyamoto
宮本 芳則
Hirohiko Oda
織田 裕比古
Toshiji Oba
利治 大場
Yoshie Ishida
石田 義枝
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は植物組織培養法による天然色素の製造方法、特
に、ツルムラサキにより生産される赤色色素の製造方法
に関する。
(従来の技術) 食品の着色などに用いられる天然色素は、動・植物組織
から抽出して得られる。そのため、得られる天然色素の
量や質は原料となる動・植物組織に依存する。一般に5
色素は動・植物組織中に微量存在するにすぎないため、
これを得るには大量の原料と大規模な装置とを必要とす
る。
植物組織中に含有される色素を効率よく得るために2色
素を含む植物組織を組織培養によって増殖させることが
試みられている。植物組織培養は。
植物体から無菌的に採取した組織片を特定の培地に植え
1組織片から発生する不定形細胞塊(カルス)を無限培
養する。しかし、このような方法でカルスを誘導して培
養を行っても、培地の成分などによっては培養細胞が白
色であり色素が生産されにくい。特に、暗所で培養を行
う場合には色素は生産されない。
特開昭50−24494号公報には、アカザ科植物のク
ラウンゴールから分離したカルスを特定の培地を用いて
明所で培養し、赤色色素を得る方法が開示されている。
この方法によれば、暗所で培養を行う場合よりも効率よ
く色素が生産されるが、目的とする赤色色素の生産のみ
ならず、クロロプラストを含む緑色色素も生産される。
目的外の色素を含む複数種の色素が生産されると、目的
の色素の分離に繁雑な操作と時間がかかる。目的の色素
のみが生産されてもその色素は培地中に分泌されないた
め、培養細胞を砕細しそして抽出して色素を得るなど複
雑な手法が必要となる。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記の欠点を解決するものであり、その目的と
するところは、植物組織培養法により効率よく天然色素
を製造する方法を提供することにある。本発明の他の目
的は、簡単な操作でツルムラサキに含有される赤色色素
を製造する方法を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、植物ホルモンを含有する有機培地を用い2暗
所で組織培養されたツルムラサキのカルスが赤色色素を
生産ししかもその色素を培地中に分泌するという点にv
F@がある。
本発明のツルムラサキの組織培養による赤色色素の製造
方法は、ツルムラサキ(Baselle  rabra
)を組織培養し細胞塊を得る工程、および該細胞塊を植
物ホルモンを含有する有機培地で暗所にて培養し2色素
を生産させる工程、を包含し、そのことにより上記目的
が達成される。本発明でいう暗所とは実質的にクロロフ
ィルおよびクロロプラストを誘導しない明るさであって
、50ルクス以下好ましくは10ルクス以下の場所をい
う。
本発明方法によれば、まず、カルスを誘導するべくツル
ムラサキの組織培養を暗所にて通常の方法により行う。
使用される有機培地は何ら格別である必要はなく、植物
組織培養に通常用いられるMurashi(He−5k
oogの培地、 Whiteの培地、 Linsmai
sr−5koogの培地、 Gantheretの培地
、 Tuleckeの培地、 Morelの培地などが
用いられうる。なかでもMurash ige−Sko
ogの培地や−hfteの培地が好適に用いられる。こ
れに、カルスの誘導をより促進させるために必要に応じ
て植物ホルモン(オーキシン類、サイトカイニン類など
)が添加される。オーキシン類には例えば、2・4−ジ
クロロフェノキシ酢酸(2・4−D)、 インドール酢
酸(IAA)、ナフタレン酢酸(NAA)がある。サイ
トカイニン類には8例えば、カイネチン、ベンジルアデ
ニンがある。
得られたツルムラサキのカルスは色素を生産せず、白色
を呈する。この白色のカルスに赤色色素を生産させるべ
(2次に、植物ホルモンを含有する有機培地が用いられ
る。培養は同じく暗所で行われる。ここで用いられる培
地は上記いづれの培地も使用可能である。
有機培地への植物ホルモンの添加は特に限定されるもの
ではなく、1種単独で添加してもあるいは2種以上を混
合して添加してもよい。赤色色素の生産効率を考慮する
と(a)オーキシン類およびサイトカイニン類の両者を
添加する態様、および/もしくは(′b)ベンジルアデ
ニンを単独で添加する態様が好適である。なお、前記(
a)の場合にはオーキシン類としてナフタレン酢酸を、
サイトカイニン類としてカイネチンおよびベンジルアデ
ニンを用いるのが特に好ましい。上記価々の植物ホルモ
ンの添加量は微量でよく2通常、各々単独で0.01p
pm〜1100pp 、好ましくは0.lppm 〜1
0ppmの範囲にある。過少にすぎると色素が生産され
ず、カルスも増殖しない。過剰にすぎてもコスト高とな
るだけで色素生産の効果は少ない。培養法は1例えば、
液体培地を用いた振盪培養法であっても固体培地を用い
た静置培養法であってもよい。 固体の培地としては1
例えば寒天を約0.9%含有するMurashige−
Skoogの培地などが用いられる。培養温度は18〜
28℃が好適である。このような条件下で培養されたカ
ルスは、赤色色素を生産するようになる。生産された赤
色色素はカルス内部から培地へ分泌される。そのため、
カルスをすりつぶして生産された色素を有機溶媒で抽出
することも可能であるが、カルスを新たな培地に移植し
た後。
培地から色素を抽出する方法が推奨される。有機溶媒と
してはエーテル、酢酸エチル、トルエンなど通常の有機
溶剤が用いられうる。液体培地により培養を行った場合
には、カルスを濾別した後。
培養液から直接有機溶媒を用いて色素を抽出することが
できる。液体培地から濾別あるいは固体培地から採取さ
れたカルスは引きつづき培養に供することができるので
、連続して色素を生産することが可能である。
このように赤色色素を有するカルスを速やかに増殖し、
長期間にわたって継代培養しても、その増殖率や色素の
含有量は変化しない。そのためツルムラサキを自然栽培
し1色素を得る方法に比べ。
季節に左右されず、短期間で大量の色素を得ることが可
能である。暗所で培養されるため得られた赤色色素は均
質であり1かつクロロプラストなどの緑色色素が混入す
ることがない。赤色色素はベタニンを主成分とする色素
であり2例えば、ジュース、ワインなどの飲料、羊贋な
どの菓子、フルーツゼリーなどの冷菓の着色剤として使
用される。
(実施例) 本発明を実施例について説明する。
尖籐五よ (A)カルスの誘導および培養: Murashige
−3koogの培地にオーキシンとして2・4−ジクロ
ルフェノキシ酢酸(2・4−D)をlppm、サイトカ
イニンとしてカイネチンを0.lppmとなるように添
加した。これに寒天粉末を0.9wt%となるように加
えて寒天溶液とし、オートクレーブで125℃にて15
分間殺菌した。この寒天溶液で斜面培地を調製した。別
に、無菌的に発芽させたツルムラサキを発芽後3日目に
採取した。ツルムラサキの茎の径1〜5 w+mの部分
を長さ約5鶴に切断し、上記の斜面培地に置床した。こ
れを暗所にて25℃に保ち2〜3週間培養すると、茎の
切断面から白色カルスが発生した。カルスの発生したツ
ルムラサキの茎を上記と同様の新たな培地に、移植し、
同条件で培養を続けてさらにカルスを増殖させた。次に
増殖したカルスのみを新たな培地に移植し、6代目まで
継代培養を行った。
(B)赤色色素を含むカルスの培養および色素の抽出:
Whiteの培地にオーキシンとしてNAAを0.2p
pm、サイトカイニンとしてカイネチンをlppm 、
  ベンジルアデニンを1 ppmとなるように添加し
た。これに(A)項と同様の方法で寒天粉末を加えて殺
菌し、斜面培地を調製した。(A)項で継代培養した6
代目の白色カルスをこの培地に移植し、 (A)項と同
じ温度条件下、暗所にて培養を続けた。すると、白色カ
ルスが赤色色素を生産して赤味を帯びてきた。同時に、
培地にも色素が分泌されるに到った。カルスの移植を1
0回行うと約80gのカルスが得られた。このカルスを
さらに新たな培地に移した後、赤色色素の分泌された該
培地に培地の3倍量の酢酸エチルを加えてホモゲナイズ
し赤色色素の抽出を行った。さらに、数回、酢酸エチル
で抽出を行い2合計500m lの抽出液を得た。この
抽出液LOOraj2の溶媒を減圧留去した後、少量の
水を加えて溶解させた。これをシリカゲルの薄層プレー
トにスポットし、酢酸エチル−ブタノール−水(40:
 16 : 200)混液を展開溶媒とし、その上層を
用いて展開した。他方。
ツルムラサキの茎から直接抽出して得た赤色色素を標準
試料とし、これをスボ・ノドしたところ、得られた薄層
クロマトグラフィから1本実施例の試料の赤色色素と同
一のRf値を有する赤色のスポットが確認された。これ
により1本実施例で得られた赤色色素はツルムラサキの
茎に含有される色素と同一であることが確認された。
大施五1 (A)カルスの誘導および培養:実施例1 (A)項と
同様である。
(B)赤色色素を含むカルスの培養および色素の抽出ニ
オ−キシンとして0.2ppmのNAA、サイトカイニ
ンとしてカイネチンを1pp鴎含有するMurashi
ge−3koogの液体培地を調製し、実施例1(A)
項と同様に殺菌を行った。この培地250m1を500
mj!の三角フラスコに入れ、これに本実施例(A)項
で得られたカルスを加えて暗所にて25°Cで往復式振
盪機(90ストロ一ク/min、)により振盪培養を行
った。4週間培養を続けた後、カルスを濾別し、濾液の
培地に50m1の酢酸エチルを加えて抽出を行った。さ
らに、50mfの酢酸エチルで抽出した。得られた抽出
液を合わせ、ロータリーエバポレーターで濃縮乾固した
。得られた赤色色素は38■であった。上記の濾別され
たカルスをさらに、新たな培地に移植し、同じ条件で培
養を行ったところ70■の赤色色素が得られた。このよ
うにして5代目まで培養を続け、各65■、 40■。
そして58曙の赤色色素が得られた。
(C)赤色色素の吸収スペクトルの測定:本実施例(B
)項で得られた赤色色素38曙を10m7のメタノール
に溶解し、メタノールを対照として。
そのODを測定した。494龍にピークが認められ。
そのOD値は1.47であった。その吸収スペクトルの
チャートを第1図に示す。ツルムラサキの茎から直接抽
出して得た赤色色素についても同様の方法でODを測定
したところ、同一箇所にピークを有する同一パターンの
吸収スペクトルが得られた。
そのOD値は1.47であった。
大旌拠主 (A)カルスの誘導および培養:実施例1 (A)項と
同様である。
(B)赤色色素を含むカルスの培養および色素の抽出:
植物ホルモンといてオーキシン類などを含まずベンジル
アデニンのみをQ、 0.5. L 2.5ppmの各
濃度で含有するMurashige−5koogの液体
培地を調製し、実施例1 (A)項と同様に殺菌を行っ
た。これらの培地をそれぞれ250ffl準備し。
これを500mj!の三角フラスコにそれぞれ入れ。
これに本実施例(A)項で得られたカルスを加えて暗所
にて25℃で往復式振盪機(90ストロ一ク/min、
)により振盪培養を行った。4時間培養を続けた後、カ
ルスを濾別し、濾液の培地に50mj2の酢酸エチルを
加えて抽出を行った。さらに、50mff1のエーテル
で抽出した。得られた抽出液を合わせ。
ロータリーエバポレーターで濃縮乾固した。それぞれの
液体培地でのカルスの増殖率および抽出された赤色色素
の量は第2図に示される。第2図から明らかなように、
  2ppHのベンジルアデニンを含む培地で培養を行
ったものが最も効率よく赤色色素を生産した。カルスの
増殖率は、培養終了時のカルス重量の培養開始時のカル
ス重量に対する割合で示されている。また、実施例1と
同様にこの赤色色素を薄層クロマトグラフィーを用いて
ツルムラサキの茎から直接抽出して得た赤色色素と比較
したところ、同一の色素であることが確認された。
(発明の効果) 本発明によれば、このように、植物ホルモンを含む培地
を用いて植物組織培養を行うとツルムラサキの赤色色素
が培地中に効率よく製造される。
本発明方法では色素を含有するカルスの生産する色素は
培地中に分泌されるため、培地から色素を抽出すると共
に、そのカルスを別の新たな培地に植え継いでさらに続
けて培養に供することができる。そのため、効果的に、
短期間で大量の色素が製造されうる。液体培地を用いる
と3 さらに簡便に色素の抽出がなされうる。得られた
色素は均質の赤色色素であり2食用着色剤として有用で
ある。
4、゛ の パな説明 第1図は本発明方法で得られた赤色色素のODを示す吸
収スペクトル、第2図は本発明の赤色色素の生産量およ
びカルスの増殖率とベンジルアデニン濃度との関係を示
すグラフである。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ツルムラサキ(¥Baselle¥ ¥rabra
    ¥)を組織培養し細胞塊を得る工程、および 該細胞塊を植物ホルモンを含有する有機培地で暗所にて
    培養し、色素を生産させる工程、 を包含するツルムラサキの組織培養による赤色色素の製
    造方法。 2、前記植物ホルモンとしてベンジルアデニンのみを用
    いる特許請求の範囲第1項に記載の製造方法。 3、前記植物ホルモンがオーキシン類およびサイトカイ
    ニン類を含有する特許請求の範囲第1項に記載の製造方
    法。 4、前記オーキシン類が少なくともナフタレン酢酸であ
    り、前記サイトカイニン類が少なくともカイネチンおよ
    びベンジルアデニンである特許請求の範囲第3項に記載
    の製造方法。 5、前記細胞塊により生産された色素が前記有機培地に
    分泌される特許請求の範囲第1項に記載の製造方法。 6、前記有機培地が液体培地である特許請求の範囲第1
    項に記載の製造方法。
JP454285A 1985-01-14 1985-01-14 ツルムラサキの組織培養による赤色色素の製造方法 Pending JPS61166396A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1994029388A1 (fr) * 1993-06-10 1994-12-22 L'oreal Composition cosmetique contenant en tant que substance colorante au moins un derive de la 5-methoxy 8-methyl 2-phenyl 7h-1-benzopyran-7-one

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1994029388A1 (fr) * 1993-06-10 1994-12-22 L'oreal Composition cosmetique contenant en tant que substance colorante au moins un derive de la 5-methoxy 8-methyl 2-phenyl 7h-1-benzopyran-7-one
US5691172A (en) * 1993-06-10 1997-11-25 L'oreal Cosmetic composition containing as colorant at least one 5-methoxy-8-methyl-2-phenyl-7H-1-benzopyran-7-one derivative

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