JPS6116478Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は壁掛扇風機のスタンド形状に関する
ものである。

第１図は従来の壁掛扇風機の外観図で、Ｍは電
動機部、３は前後一切のガード２でおおわれた羽
根１を回転させる為の電動機で、ネツクピース４
を介してスタンド５に取り付けられている。そし
て従来の壁掛扇のスタンド５は第１図、第２図の
ように逆Ｌ字形をしている為、そのコーナー部６
には第２図に示すように前記羽根１、ガード２、
電動機３の重量が局部的に加わり、それなりの強
度が必要であつた。その為かなりの補強リブ（図
示せず）が必要となり、重量的にも重くなつてい
た。

この考案は、少ない材料でスタンドを形成する
ことにより軽量、安価となし、かつ強度的にも強
い製品を提供することを目的としている。そのた
めこの考案ではスタンドの形状を略ピラミツド形
としたことを特徴とするものである。

以下第３図〜第５図に示すこの考案の一実施例
について説明すると、第３図は本考案の扇風機の
外観図で、羽根１、ガード２、電動機３、ネツク
ピース４は従来と同じで、７はそれらを支持する
スタンドである。８はスタンド７腹面に形成され
た水平面から略45゜の稜線である。１０はスタン
ドの前方突出部９に形成された軸穴で、ネツクピ
ース４を軸支するためのものである。１１は前方
に僅か傾斜したスタンド７の上面、１２，１２は
互に僅か傾斜したスタンド７の両側面である。

以上のようにこの考案のスタンド７はピラミツ
ド形としているため、第５図に示す荷重分折から
明らかなように、電動機部Ｍの全重量の重心はＧ
点にあり、このＧ点からの荷重がＯ点に加えられ
てもこれの分荷重Fbは従来のものよりもより下
向きとなるから、スタンド７の強度を上げること
ができる。

これはスタンド７形状がピラミツド形であるた
めＣ−Ｄ間の距離が大きくとれることに起因す
る。

なお第６図はこの考案の他の実施例を示すもの
で、稜線８が上方へ凸となるようにスタンド７の
下面をなめらかにへこませた形状にしたものであ
り、上述実施例と同様の効果が期待できるもので
ある。

この考案は以上のように、スタンド形状を、第
４図、第６図のような形状としたので、特にその
材料を従来のように強度性の強いABS樹脂で成
形していたものを、強度性の弱いポリプロピレン
樹脂等、安価な材料で成形できるからコスト低減
となり、また金型構造においても、良好な形抜き
が期待できるため金型構造を簡単にでき、もつて
金型製作費の低減を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の扇風機の側面図、第２図はその
荷重分折図、第３図は本考案を適用した扇風機全
体を示す側面図、第４図は本考案のスタンドを示
す側面図および平面図、第５図はその荷重分折
図、第６図は本考案の他の実施例を示すスタンド
の側面図および平面図である。 図中、１は羽根、２はガード、３は電動機、４
はネツクピース、５，７はスタンド、８は稜線、
１１は上面、１２，１２は両側面、Ｍは電動機
部、Ｋは壁である。なお図中、同一符号は同一又
は相当部分を示す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 垂直壁等に背面側が支持されて電動機部Ｍを
   支えるスタンド７の形状を、前方へ突出し、上
   面、両側面が僅か傾斜し下腹部稜線が略45゜傾
   斜したピラミツド形とするとともに、その前方
   の突出部で電動機部Ｍを支えるようにしたこと
   を特徴とする扇風機のスタンド。 (2) スタンド下腹部の稜線を略45゜のアーチ状と
   したことを特徴とする実用新案請求の範囲第１
   項に記載の扇風機のスタンド。