JPS61159467A - 防塵性塗膜形成材組成物 - Google Patents

防塵性塗膜形成材組成物

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JPS61159467A
JPS61159467A JP5785A JP5785A JPS61159467A JP S61159467 A JPS61159467 A JP S61159467A JP 5785 A JP5785 A JP 5785A JP 5785 A JP5785 A JP 5785A JP S61159467 A JPS61159467 A JP S61159467A
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JP
Japan
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parts
weight
forming material
coating film
material composition
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JP5785A
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Chiyuki Shimizu
清水 千之
Hiroshi Kimura
博 木村
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Momentive Performance Materials Japan LLC
Original Assignee
Toshiba Silicone Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は塗膜形成材組成物に関し、さらに詳しくはシリ
コーン弾性体表面に、防塵性に優れたつや消しの硬化皮
膜を形成しうる塗膜形成材組成物に関する。
[従来の技術及び問題点] 室温で硬化してゴム状弾性体となるポリオルガノシロキ
サン組成物としては各種のものが知られている。
例えば両末端がシラノール基で封鎖されたポリジオルガ
ノシロキサンに、ケイ素原子に結合するアセトキシ基、
アルコキシ基、ジアルキルケトキシム基、ジアルキルア
ミノ基、ジアルキルアミノキシ基、N−メチルアミド基
などの加水分解し得る基をもつ有機ケイ素化合物を架橋
剤として用いたポリオルガノシロキサン組成物は広く建
築業、自動車、電気機器その他の工業に用いられている
建築業界においては、この組成物はシリコーンシーリン
グ材と総称され、コンクリートやアルミ板などの建造物
壁材の空隙の防水シール、サツシへのガラスの固定、ガ
ラス同士の接着などに多用されている。シリコーンシー
リング材は特に耐候性、耐久性、耐熱性及び耐寒性に優
れ、温度による物性の変化が少なく、オゾンや紫外線に
より劣化せず、又、施工時の作業性も好ましいことから
、高層建築その他に需要がますます拡大している。
又、屋根や壁面にこの種のポリオルガノシロキサン組成
物を塗布し、防水性と耐候性に優れたシリコーン弾性体
層を形成することにより、コーテイング材として用いる
ことも近年始められている。
しかしながら、一般的にはシリコーン弾性体は前述のよ
うな優れた緒特性を持つ反面、主成分であるポリジオル
ガノシロキサンが誘電体であるために埃をすいよせ易く
、また架橋にあずからないポリシロキサンが弾性体の内
部より表面に進出して埃を覆いこれを撥水性にするため
、埃が雨水によって洗い落とされず、著しく汚損が進行
するという欠点を有している。
このような汚損を防止することを目的として先に本発明
者らは、オルガノアミノキシ基を含有する有機ケイ素化
合物およびSiO□単位とR’3SiOI/2単位とか
ら成るベンゼン可溶性ポリオルガノシロキサンとシラノ
ール基末端封鎖ポリジオルガノシロキサンとの混合物ま
たは縮合反応生成物とを揮発性有機ケイ素化合物と炭化
水素系溶媒に溶解せしめて塗膜形成材を得、これをシリ
コーン弾性体に塗布することによってその表面に防塵性
に優れた防塵塗膜を形成し得ることを見出した(特開昭
57−162763号)。
しかしながら、上記の塗膜は光沢を有しているため、建
造物の意匠に適合しないことが多く、又その下塗りであ
るシリコーン弾性体皮膜の微細な凹凸や塗りむらが、こ
の塗膜の光沢のため目立ち、美観を損ねてしまうという
問題点を有しており、そのため前記塗膜材をつや消しと
することが望まれていた。
そこで本発明者は先に、前記の塗膜形成材をつや消しと
することを目的として炭酸カルシウム粉、石英粉、アル
ミナ粉等の無機粉体を混合することを試みた。これらの
粉体の混合により塗膜材をつや消しとすることは可能で
あったが、塗布方法や塗布量でつや消しの程度が変化し
て美観を低下させたり、保存中にこれら粉体が沈降凝集
して再分散が不可能となるという問題点の他、粉体を混
合する前には容易に完全清掃可能であった塗膜表面の汚
れが、これら粉体を混合すると清掃が困難となるという
問題のため完成には至らなかった。
[問題点を解決するための手段] 更に本発明者らは、前記無機粉体に代わる新たな粉体の
検討を続行した結果、微粉状ポリメチルシルセスキオキ
サンの使用により、塗布方法や塗布厚の如何にかかわら
ず同一のつや消し度で、建造物の意匠に適合する高級感
のあるつや消しの防塵性の優れた硬化皮膜が得られ、万
一劣悪な条件下で汚損した場合においても極めて容易に
完全清掃が可能であり、またこの塗膜形成材をi期間保
存した場合においても、粉体の沈降は認められるものの
凝集はな(、極めて容易に再分散が可能であることを見
出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、 (A)分子中に平均2個を越える数のオルガノアミノキ
シ基を有する有機ケイ素化合物100重量部; (B) (a)SiOz単位と次式: %式% (式中、R1は同−又は相異なる一価の置換もしくは非
置換の炭化水素基を表す)で表される単位とから成り、
R’2SiOt/z単位がSiO□単位1モルに対し0
.4〜1.0モル存在し、ケイ素原子1個あたりに 0.0004〜1個の水酸基が結合したポリオルガノシ
ロキサン100重量部と (b)25℃における粘度が30〜2,000.0OO
cStのシラノール基で両末端が封鎖されたポリジオル
ガノシロキサン10〜1,000重量部との混合物又は
これらの縮合反応生成物、(A)100重量部に対して
10〜1.000重量部;(C)(^)と(B)の合計
量100重量部に対して5〜200重量部の平均粒子径
0.1〜100瀾のポリメチルシルセスキオキサン;お
よび (D) (a)一般式; %式% (式中、n t 、、、 R’Fは各々同一の又は相異
なる水素原子又はアルキル基を表し、mはO又は正の整
数、nは3以上の正の整数を表す) で示され、かつ常圧下の沸点が70〜250℃の範囲で
ある揮発性有機ケイ素化合物(bl炭化水素系溶剤 から成り、(D) (a)の量が(A)と(D) (b
)の合計量100重量部に対して5重量部以上でかつ(
D) (a)と(D) (b)の合計量が(A)〜(C
)の合計量100重量部に対して20〜2000重量部
であることを特徴とする防塵性塗膜形成材組成物に係る
ものである。
本発明において使用される(A)成分のアミノキシ基含
有有機ケイ素化合物には、シラン誘導体及び鎖状、環状
もしくは分岐状のシロキサン誘導体が含まれる。ケイ素
原子に結合する有機基としては、メチル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基、ヘキシル基等のアルキル基、フ
ェニル基等のアリール基などが例示される。また、−分
子中に平均2個を越える数のオルガノアミノキシ基を有
することが必要であり、塗布後短時間のうちに皮膜が形
成され、より汚染防止性に優れた皮膜が得られることか
ら平均2.5個以上有していることが好ましい。オルガ
ノアミノキシ基に結合する有機基としては、例えば、メ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、シクロヘキ
シル基等の一価の炭化水素基2個か;テトラメチレン基
、ペンタメチレン基等の二価の炭化水素基1個が例示さ
れる。これらの中でも、原料の入手のしやすさ、合成の
容易さ、反応性及び放出するオルガノヒドロキシルアミ
ンの揮散のしやすさ等の理由からエチル基であることが
好ましい。かかるオルガノアミノキシ基含有有機ケイ素
化合物の例としては次のものが挙げられる。尚、以下簡
略のために、各有機ケイ素化合物に関して次の略号を用
いる。
〔略号] Me:メチル基、Et:エチル基、Buニブチル基、v
i:ビニル基、Ph:フェニル基 5i(ONEtz)t + MeSi(ONE!tl)
、 、 PhSi(ONMez)+ 。
Et、NOMelSiSiMe、ONt!tz 、 E
t、NOMetSiO5iMe*ONEtg 。
lEtzNOMezSiOPhzSiOSiMezON
IEtz +ONEtz otz ONEtz Nfltt MeSi  (OMezSiONEtz  )  3 
+PhSi  (OMe、5iONt!tt  )s 
 +本発明に使用される(B) (a)のポリオルガノ
シロキサンは、Sing単位とR’3SLO,z、単位
(R’は前述と同様の意味を有する)から構成され、比
較的分子量の低いものである0通常ベンゼン可溶性ポリ
オルガノシロキサンが用いられる。R1としては、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、アミル基、ヘ
キシル基、オクチル基、デシル基等のアルキル基;ビニ
ル基等のアルケニル基;フェニル基等のアリール基;β
−フェニルエチル基、β−フェニルプロピル基等のアラ
ルキル基およびこれらの水素原子の一部が塩素原子、フ
ッ素原子、ニトリル基などで置換されたものが例示され
る。このうち容易に合成されることと、耐候性に富むこ
と、および(b)との反応性から、R1中の90モル%
以上がメチル基であることが好ましく、R’の全てがメ
チル基であることがさらに好ましい。R’5SiQsz
z単位の量は、Sing単位1モルに対して0.4〜1
.0モルの間であり、R’3SiOtzz単位が0.4
モルより少ないとベンゼン可溶性の低分子量のものを安
定に得にくく、合成中または保存中にゲル化して不溶不
融性の重合体に成りやすい、又、R’1SiO+7z単
位が1.0モルより多いと(b)のシラノール末端ポリ
ジオルガノシロキサンと縮合する際に反応性が低くなり
、充分な防埃効果や強靭性に冨んだ皮膜形成の可能な組
成物が得にくくなる。
また(a)のポリオルガノシロキサンはケイ素原子1個
あたり0.0004〜1個のケイ素原子に結合せる水酸
基を有することが必要である。水酸基が0.0004個
未満では塗膜の強度が低下し、1個を越えると架橋速度
が速く十分な可使時間が得られず、さらに塗膜がもろく
なる。
このようなポリオルガノシロキサンはエチルシリケート
、プロピルシリケートのようなアノにキルシリケートや
その部分縮合物、四塩化ケイ素、および水ガラスから選
ばれた4官能性ケイ素含有化合物を、溶媒の存在下にト
リメチルクロロシラン、ジメチルビニルクロロシラン、
ジメチルフェニルクロロシランのようなトリオルガノク
ロロシランと共加水分解を行い、常用の手段により副生
物を除去することによって得られる。この際に用いる溶
媒としては、通常、ベンゼン、トルエン、キシレン、ガ
ソリン、n−ヘキサン、n−ヘプタンなどの炭化水素が
用いられる。
本発明において使用される(B) (b)のシラノール
末端ポリジオルガノシロキサンは、実質的に鎖状のシロ
キサン骨格をもち、25℃において30〜2,000.
000 cSt 、好ましくは1.000〜200.0
00C5tの粘度を有するものが用いられる。粘度が3
0cS を未満の場合には、得られる皮膜が強靭性や柔
軟性に乏しいものとなり、2.OOO,000cStを
越えると、組成物の粘度が上昇して作業性を阻害する。
ケイ素原子に結合せる有機基は、(a)のR′と同様の
ものが例示され、組成物の粘度と必要な物理的性質の兼
ね合い、(a)のポリオルガノシロキサンと速やかに縮
合反応を起こすこと、中間体が工業的に容易に得られる
こと、および建築物の目地のシーリング材や表面のコー
テイング材に防埃性の皮膜を形成する際、加熱しにくい
場所において、常温で速やかに硬化し、かつ耐紫外線性
を兼ね備えていることから、そのすべてがメチル基であ
ることが好ましい。しかし、用途や要求される性質によ
っては、20モル%までの範囲内でフェニル基を、10
モル%までの範囲内でビニル基を導入してもよい。
(a)のポリオルガノシロキサンと(b)のシラノール
末端ポリジオルガノシロキサンとは単なる混合物の状態
で使用してもよく、またあらかじめ共縮合させて使用し
てもよい。共縮合させる場合は、両者を混合して好まし
くはカセイカリ、カセイソーダまたは有機過酸化物の存
在下に加熱することによって行われる。(a)のポリオ
ルガノシロキサンは通常固形分30〜60重量%の炭化
水素溶液として得られるが、さらに必要に応じて溶剤を
追加し、ついで(b)のシラノール末端ポリジオルガノ
シロキサンを加え、この混合系を加熱することによって
も得られる。用いられる溶剤は炭化水素系溶剤が適して
おり、特にトルエン、キシレンが好ましい。加熱温度は
80〜150℃の範囲が好適であり、特に、加えられた
溶剤の還流温度を利用することが、温度M振止有利であ
る。この縮合反応は完結に至るまで続行してもよく、ま
た部分縮合の状態で停止させてもよい。
(B)成分中の(a)成分と(b)成分との配合比は、
(a) 100重量部に対し、(b) 10〜1.00
0重量部、好ましくは20〜500重量部である。その
理由は、(b)の量が1 、000重量部より多いと必
要とされる防埃効果が得られず、10重量部より少ない
と皮膜の柔軟性や強靭性が低下するからである。
(A)に対する(B)の量は、(A) 100重量部に
対して(B) 10〜1 、000重量部、好ましくは
25〜500重量部である。その理由は、(B)の量が
1 、000重量部より多いと所望の防埃効果は得られ
ず、10重量部より少ないと皮膜の柔軟性や強靭性が低
下するからである。
本発明に用いられる(C)のポリメチルシルセスキオキ
サンは、塗布方法や塗布厚の如何にかかわらず一定のつ
や消し程度の防塵性の優れた、万一汚損が発生した場合
においても極めて容易に完全清掃が可能な硬化塗膜を与
え、長期間保存して粉体の沈降が生じた場合においても
、極めて容易に再分散が可能な塗膜形成材を得るための
必須の成分である。この充填剤は粉砕石英や珪藻土のよ
うなR4Hの平均粒子径をもつ他のシリカ系充填剤に比
べて、コンパウンドにした場合の比重が低く、そのため
多量に充填しても系の比重は余り高くならず、しかも系
は粘度上昇が少なく、流動性に冨む。
本発明に用いられるポリメチルシルセスキオキサンとし
ては、メチルトリアルコキシシラン又はその加水分解縮
合物をアンモニア又はアミン類の水溶液中で加水分解・
縮合させて得られたものが、塩素原子、アルカリ土類金
属、アルカリ金属などの不純物がほとんどなく、また球
状で自由流動性に優れており好ましい。ポリメチルシル
セスキオキサンの粒径はO,L〜100 m、好ましく
は0.1〜20μmである。0.1−未満のものは製造
しにくい上に、必要以上の配合がしに(いという欠点が
あり、100 tmを越えると塗膜の強靭性や柔軟性が
失われ、本発明に必要な機能が得られなくなる。
(C)の使用量は(^)と(B)の合計量100重量部
に対して5〜200重量部である。使用量が5重量部に
満たないと塗膜のつや消しが不完全となり、逆に使用量
が200重量部を越えると、塗膜の強靭性や柔軟性が失
われるからである。
本発明に用いられる(D)の+a)成分は、本組成物に
シリコーンシーリング材表面に対する濡れ性を与える成
分である。この揮発性有機ケイ素化合物は、適度の揮発
性を持つこと、換言すれば沸点が70〜250℃の範囲
であることが必要である。沸点が70℃より低いと塗布
の際に早期に揮散して有効に作用せず、250℃を越え
ると乾燥性が悪(なり、皮膜の形成が遅くなるからであ
る。これらの揮発性有機ケイ素化合物とじては、トリエ
チルシラン、ジメチルジエチルシラン、トリメチルブチ
ルシランのようなシラン、ヘキサメチルジシロキサン、
オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキ
サン、ドデカメチルペンタシロキサンのような鎖状シロ
キサン、3−トリメチルシロキシ−1,1,1,3,7
,7,7−ヘプタメチルトリシロキサンのような分枝状
シロキサン、ヘキサメチルシクロテトラシロキサン、オ
クタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロ
ペンタシロキサン、■−エチルー3.3,5.5.7.
7−へキサメチルシクロテトラシロキサンのような環状
シロキサンが例示されるが、合成の容易なことから、メ
チル系シロキサン、特に適度の揮発性との兼ね合いから
オクタメチルシクロテトラシロキサンが好ましい。
本発明の(D)成分は、必要により(blの炭化水素系
溶剤を含有することもできる。これらの溶剤は(D)に
占める(a)成分の割合を調整したり、塗布作業が行い
易いよう粘度を調整するためのものである。この炭化水
素系溶剤としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、n
−ヘキサン、n−へブタン、シクロヘキサン、ガソリン
などが例示される。これらのうち、適度の揮発性、(A
)の縮合反応生成物との溶解性および取扱やすさから、
トルエンまたはキシレンが好ましい。
(D) (a)の配合量は、(D) (b)と(A)の
合計量100重量部に対し5重量部以上、好ましくは1
0重量部以上である。5重量部未満ではシリコーン弾性
体表面に対して良好な濡れ性が得られず、はじきや塗り
むらを生じて均一な皮膜が形成されないからである。ま
た、(D)の量は、(A)〜(C)の合計量100重量
部に対して20〜2000重量部である。(D)の量が
20重量部より少ないと、塗膜形成材が高粘度となって
作業効率が低下する他、形成される塗膜が厚いためその
下層のシリコーン弾性体の特性が満足に発揮されない。
逆に2000重量部より多いと、1回の塗布で形成され
る膜厚が薄く、充分な隠蔽力と防塵効果が得られないた
め何度も塗重ねる必要が生じ、作業効率が低下する。
本発明の塗膜形成材組成物は、通常(B)および(D)
に(C)を分散させた成分と、(A)成分との2成分に
分けて保存され、使用前に両者が混合されて使用に供さ
れる。(B)および(D)に(C)を分散させるに際し
ては、サンドミル、三本ロール、アトライター、ボール
ミルなどの装置を使用することが有利である。また塗布
作業は、刷毛塗り、ロールコート、スプレーなどの任意
の方法で行われる。これによって、シリコーンゴム弾性
体に塗布し、CD>の(a)及び(b)を揮散せしめ、
また脱ヒドロキシルアミン硬化反応を行わせしめて、防
埃性に冨み、強靭性、柔軟性を有するつや消しの皮膜を
シリコーン弾性体表面に形成することを特徴とする。シ
リコーンゴム弾性体は常温硬化型、加熱硬化型のいずれ
でも良いが、特に本発明は塵埃による汚染が問題となる
建築用シーリング材及びコーテイング材の汚損防止とし
て重要である。
〔発明の効果〕
本発明によって得られた皮膜は強靭で柔軟性を有してい
るため、口温度差、風圧、地震などにより、面積や形状
に変動の発生する建造物目地のシーリング材や、金属板
屋根などに塗布したコーティングの表面に適用した場合
も、それらの動きに追従しうる。また、本発明により得
られた皮膜は極めて平滑性に富み、汚損防止性に優れた
つや消しの皮膜であるが劣悪な条件下では汚損の発生も
あり得る。しかし、その場合も極めて容易に完全清掃可
能であるという特徴を合わせ持つ。
[実施例] 以下、調製例および実施例により本発明を説明する。尚
、以下簡略のため次の略号を用いる。
〔略号〕
M : MeiSiO+zz単位 D : MeSiO単位 Q:5iOz    単位 実施例中「部」は全て重量部を示す。また、ベンゼン可
溶性ポリオルガノシロキサンを以下の略号で表す。
S−1:Q単位とM単位からなり、Q単位1モルに対す
るM単位の割合が0.65モルであって、水酸基がケイ
素原子に結合し ている樹脂状共重合体の50%トルエン溶液。
S−2:Q単位とM単位からなり、Q単位1モルに対す
るM単位の割合が0.55モルであって、水酸基及びエ
トキシ基がケイ 素原子に結合している樹脂状共重合体 の50%トルエン溶液。
S−37部単位とM単位からなり、Q単位1モルに対す
るM単位の割合が0.53モルであって、水酸基がケイ
素原子に結合し ている樹脂状共重合体の50%キシレン溶液。
調製例1 ((B)の調製) 200部のS−1と、25℃で500.000 cSt
の粘度を有するシラノール基で両末端が封鎖されたポリ
ジメチルシロキサン100部とを混合し、カセイソーダ
0.006部を添加した。25℃における粘度が100
.000 cstになるまでトルエンの還流下に攪拌加
熱した。ついで常法により中和、濾過した後、固形分が
50%になるまでトルエンを追加して縮合生成物(以下
、B−1と記す)を得た。
調製例2((B)の調製) 200部のS−2と、25℃で70.000 cstの
粘度を有するシラノール基で両末端が封鎖されたポリジ
メチルシロキサン100部とを、調製例1と同様の方法
によって処理し、固形分が50%の縮合生成物B−2を
得た。
調製例3((B)の調製) 200部のS−2と、25℃で200.000 cSt
の粘度を有し、8モル%のジフェニルシロキシ単位と残
余のジメチルシロキシ単位から成る、シラノール基で両
末端が封鎖されたポリジメチルシロキサン100部とを
、調製例1と同様の方法によって処理し、固形分が50
%の縮合生成物B−3を得た。
調製例4((B)の調製) 200部のS−3と、25℃で1.000.000 c
stの粘度を有するシラノール基で両末端が封鎖された
ポリジメチルシロキサン160部とを混合し、カセイソ
ーダ0.006部を添加した。25℃における粘度が1
00,000 cstになるまでキシレンの還流下に攪
拌加熱した。ついで常法により中和、濾過した後、固形
分が50%になるまでキシレンを追加して縮合生成物(
以下、B−4と記す)を得た。
参考例1 (ポリメチルシルセスキオキサンの生成)温
度計、還流器及び攪拌機の付いた4つロフラスコに、水
500部と28%の濃度のアンモニア水溶液50部とを
仕込み、このアンモニア水溶液中に、第1表に示すメチ
ルトリメトキシシラン200部を、攪拌しながら約40
分かけて徐々に滴下した。反応温度は10℃からスター
トし、滴下終了時には30℃に達した。次にマントルヒ
ーターで加熱して84℃で還流させ、この温度で約1時
間撹拌を続けた。冷却後フラスコ内に析出した生成物を
捕集し、水洗して乾燥後粉砕工程を経て、第1表に示す
自由流動性に優れた粉末状のポリメチルシルセスキオキ
サン(F−1〜F−4)が得られた。
第1表 参考例2(ポリメチルシルセスキオキサンの生成)1重
量%の塩素原子を含むメチルトリエトキシシラン178
部に水9部を添加し、80℃で約2時間加熱してその部
分加水分解線金物を得た。
これをエチレンジアミンの3重量%水溶液500部中に
滴下し、参考例1と同様の条件下で加水分解・縮合させ
、乾燥・粉砕工程を経て、粉末状の平均粒子径8−ポリ
メチルシルセスキオキサン(F−5)が得られた。
実施例1 25℃における粘度が20.0OOcStのシラノール
末端ポリジメチルシロキサン100部、オクタメチルシ
クロテトラシロキサンで表面処理した煙霧質シリカ10
部、重質炭酸カルシウム微粉末100部をニーグーで混
合してベースコンパウンドを得た。これにジブチルスズ
ジラウレート0.25部、及びメチルトリス(ブタノン
オキシム)シラン4部を順次添加して湿気を遮断した状
態で混合した。これにケロシン100部を加えて溶解せ
しめ、200 mn+X200 am、 2nv+厚の
軟鋼板上に塗布用刷毛を用いて塗布した。常温で7日間
養生した後、シリコーン弾性体の膜厚を測定したところ
、約0.4mm厚であった。
一方、第2表に示す組成で塗膜形成材組成物試料11〜
15を調製した。ただし試料13は揮発性シロキサンを
使用しない比較例、試料14は微粉状ポリメチルシルセ
スキオキサンの代わりに粉砕石英を使用した比較例、試
料15は全く粉体を使用しない比較例であり、その他に
これら塗膜形成材を塗布しない無処理の試験体も準備し
た。
これらの試料を前記のシリコーン弾性体コーティング鉄
板のシリコーン弾性体表面に刷毛塗りし、濡れ性を観察
した結果を第2表に示す。
試料13では塗りむらが生じた。
これらを常温にて乾燥硬化させて得られた試験体につい
て60部鏡面反射率を測定した後、屋外に曝露し、汚損
の程度を観察した。尚、汚損の程度は試験体表面の明度
をマンセル値で読み取った。更に、試験体表面を医療用
ガーゼで拭って清掃した後、再度表面明度を読み取った
これらの結果も第2表に示す。無処理のものでは汚損の
程度が大きく、また試料15では反射率が高く、つや消
しの効果がなかった。
又、試料11〜14をHのガラスビンに800g詰め、
6ケ月間静置放置した後攪拌を行い、沈降物の再分散の
難易度を観察した。その結果も第2表に示す、試料14
では粉体が底部に固化して、再分散が不可能であった。
実施例2 25℃における粘度が20 、000cS tのシラノ
ール末端ポリジメチルシロキサン100部、ポリジメチ
ルシロキサンで表面処理した煙霧質シリカ10部及び酸
化チタン微粉末5部を均一に混練してベースコンパウン
ドを得た。これにジブチルスズジアセテート0.05部
、メチルトリアセトキシシランの部分加水分解縮合物5
部を順次添加して、湿気を遮断した状態で均一に混練し
た。これにキシレン100部を加えて溶解し、ガラス板
上に塗布し常温で7日間乾燥硬化させた。
このもののシリコーン弾性体表面に第3表に示す試料2
1〜25を塗料用刷毛を用いて塗布し、実施例1と同様
の試験を行った。ただし試料23は揮発性シロキサンを
使用しない比較例、試料24は微粉状ポリメチルシルセ
スキオキサンの代わりに煙霧質シリカと炭酸カルシウム
粉末を使用した比較例、試料25は粉体を全く使用しな
い比較例であり、その他にこれら塗膜形成材を塗布しな
い無処理の試験体も準備した。その結果を第3表に示す
試料23は塗りむらが発生し、試料24は沈降物の再分
散が不可能、試料25は反射率が高くつや消し効果がな
く、また無処理のものは汚損の程度が大きいのに比べ、
本発明の組成物ではいずれも良好な結果を示した。
実施例3 25℃における粘度が20,0OOcStのシラノール
末端ポリジメチルシロキサン80部、25℃における粘
度が100cStの両末端トリメチルシリル基封鎖ポリ
ジメチルシロキサン20部、オクタメチルシクロテトラ
シロキサンで表面処理した煙霧質シリカ10部、酸化チ
タン微粉末10部、重質炭酸カルシウム微粉末100部
をニーダ−で混合してベースコンパウンドを得た。これ
にジブチルスズジラウレー)0.25部、T−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン20部、メチルトリス(ブタ
ノンオキシム)シラン5.0部を順次添加して、湿気を
遮断した状態で混合した。これにケロシン100部を加
えて溶解せしめ、スレート板上に塗布し常温で7日間乾
燥硬化させた。
このもののシリコーン弾性体表面に第4表に示す試料3
1〜38を塗料用刷毛を用いて塗布し、実施例1と同様
の試験を行った。ただし試料36は揮発性シロキサンを
使用しない比較例、試料37は微粉状ポリメチルシルセ
スキオキサンの代わりに煙霧質シリカとタルクを使用し
た比較例、試料38は粉体を全く使用しない比較例であ
り、その他にこれら塗膜形成材を塗布しない無処理の試
験体も準備した。その結果を第4表に示す。
試料36は塗りむらが発生し、試料37は沈降物の再分
散が不可能、試料38は反射率が高くつや消し効果がな
(、また無処理のものは汚損の程度が大きいのに比べ、
本発明の組成物ではいずれも良好な結果を示した。
実施例4 25℃における粘度が5,000cStのシラノール末
端ポリジメチルシロキサン100部に、重質炭酸カルシ
ウム微粉末65部を均一に混合してベースコンパウンド
を得た。これに93重量%のNEtg 剤混合物3.0部を混合した。このものに、更に100
重量部のキシレンを加えて液状とし、ドクターナイフを
用いて軟鋼板上に約0.5 mm厚塗布し、常温で7日
間養生硬化させて試験体を得た。
こうして得られた試験体に、試料11,12.14.2
1.22及び24をドクターナイフを用いて0.05m
m及び0.25mm厚に塗布し、乾燥硬化後、60部鏡
面反射率を測定した。その結果を第5表に示す。ポリメ
チルシルセスキオキサン以外の粉体を用いた比較例では
、塗布厚が厚い場合での反射率が高くなるのに比べ、本
発明の組成物では塗布厚による影響がほとんどなく、良
好なつや消し効果を示した。
第  5  表

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(A)分子中に平均2個を越える数のオルガノアミ
    ノキシ基を有する有機ケイ素化合物100重量部; (B)(a)SiO_2単位と次式: R^1_3SiO_1_/_2 (式中、R^1は同一又は相異なる一価の 置換もしくは非置換の炭化水素基を表 す) で表される単位とから成り、R^1_3SiO_1_/
    _2単位がSiO_2単位1モルに対し0.4〜1.0
    モル存在し、ケイ素原子1個あたりに 0.0004〜1個の水酸基が結合したポリオルガノシ
    ロキサン100重量部と (b)25℃における粘度が30〜2,000,000
    cStのシラノール基で両末端が封鎖された ポリジオルガノシロキサン10〜1,000重量部 との混合物又はこれらの縮合反応生成物、 (A)100重量部に対して10〜1,000重量部;
    (C)(A)と(B)の合計量100重量部に対して5
    〜200重量部の平均粒子径0.1〜100μmのポリ
    メチルシルセスキオキサン;および (D)(a)一般式; R^2_4Si、R^3_3SiO(R^4_2SiO
    )_mSiR^3_3、R^5Si(0SiR^6_3
    )_3又は(R^7_2SiO)_n(式中、R^2〜
    R^7は各々同一の又は相異なる水素原子又はアルキル
    基を表し、 mは0又は正の整数、nは3以上の正 の整数を表す) で示され、かつ常圧下の沸点が70〜250℃の範囲で
    ある揮発性有機ケイ素化合 物 (b)炭化水素系溶剤 から成り、(D)(a)の量が(A)と(D)(b)の
    合計量100重量部に対して5重量部以上で、かつ(D
    )(a)と(D)(b)の合計量が(A)〜(C)の合
    計量100重量部に対して20〜2000重量部である
    ことを特徴とする防塵性塗膜形成材組成物。 2、(A)の化合物が分子中に平均2.5個を越える数
    のオルガノアミノキシ基を有する有機ケイ素化合物であ
    る、特許請求の範囲第1項記載の塗膜形成材組成物。 3、(A)のオルガノアミノキシ基に結合する有機基が
    エチル基である、特許請求の範囲第1項記載の塗膜形成
    材組成物。 4、R^1がメチル基である、特許請求の範囲第1項記
    載の塗膜形成材組成物。 5、(B)(b)の化合物の25℃における粘度が1,
    000〜200,000cStである、特許請求の範囲
    第1項記載の塗膜形成材組成物。 6、(B)(b)の化合物のケイ素原子に結合する有機
    基がメチル基である、特許請求の範囲第1項記載の塗膜
    形成材組成物。 7、(C)のポリメチルシルセスキオキサンが、メチル
    トリアルコキシシランまたはその部分加水分解縮合物を
    、アンモニアまたはアミン類の水溶液中で、加水分解・
    縮合させて得られる微粉状ポリメチルシルセスキオキサ
    ンである、特許請求の範囲第1項記載の塗膜形成材組成
    物。 8、(C)の平均粒子径が0.1〜20μmである特許
    請求の範囲第1項乃至第7項から選ばれたいずれか一項
    に記載の塗膜形成材組成物。 9、(D)(a)の化合物のケイ素原子に結合する有機
    基R^2〜R^7がメチル基である、特許請求の範囲第
    1項記載の塗膜形成材組成物。 10、(D)(a)の揮発性有機ケイ素化合物がオクタ
    メチルシクロテトラシロキサンである、特許請求の範囲
    第1項記載の塗膜形成材組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01172473A (ja) * 1987-12-28 1989-07-07 Toshiba Silicone Co Ltd 被覆用組成物
JP2012158701A (ja) * 2011-02-02 2012-08-23 Shin-Etsu Chemical Co Ltd 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物及びシリコーンゴム成型物品

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