JPS6115935B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6115935B2
JPS6115935B2 JP15202580A JP15202580A JPS6115935B2 JP S6115935 B2 JPS6115935 B2 JP S6115935B2 JP 15202580 A JP15202580 A JP 15202580A JP 15202580 A JP15202580 A JP 15202580A JP S6115935 B2 JPS6115935 B2 JP S6115935B2
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JP
Japan
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silver
photographic film
film
water
liquid
Prior art date
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Expired
Application number
JP15202580A
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English (en)
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JPS5776139A (en
Inventor
Asao Shimanishi
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Individual
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Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • Y02W30/54

Landscapes

  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は写真フイルムからの銀分の分離方法に
係るもので、従来より資源再利用のため使用済写
真フイルムからの銀分を分離回収することが行な
われている。この従来方法には焼却方法と強アル
カリ溶液処理方法とが存在したが、いずれも多く
の欠点を有するものであつた。すなわち焼却方法
にあつては、写真フイルムを炉内で単純に焼却し
て銀分を灰分として回収するものであるが、高熱
焼却の際、写真フイルムが排煙、粉塵として散逸
する部分が多く100%の回収は可能であり、又焼
却時に多量の臭化水素ガス、臭素ガス、ゼラチン
焼臭ガス、ポリエステルの分解による中間体ガス
等の有毒ガスが多量に発生し、銀分回収作業を危
険なものとするとともに公害問題をも生じるもの
となつていた。そのため大規模な排ガス処理装置
を必要とし、銀分の回収経費を高価なものにする
とともに焼却炉自体も、ハロゲンガスと高熱焼却
のため炉壁等の損傷が激しく、維持、管理に負担
の大きい等の欠点を有するものであつた。
又強アルカリ溶液処理方法に於ては、写真フイ
ルムを強アルカリ溶液に浸漬して写真フイルム表
面に付着しているゼラチンとハロゲン化銀を分離
するものであるため、連続大量処理が極めて困難
で小規模な処理が行なわれているにすぎないとと
もに分離される銀分は強アルカリ溶液中に溶解す
る部分と、固体となるものとが生じ、これらの溶
解分と固体となるものとが生じ、これらの溶解分
と固体分とから銀分を回収する装置と作業が更に
必要となり、回収作業を複雑で高価なものとして
いる。更には上記脱銀後の廃液は多量に有機物を
含有し、二次公害防止のため廃液処理装置が必要
となり、処理経費を著しく高価なものとする欠点
を有していた。
以上の如く写真フイルムから銀分を分離回収す
る従来方法は種々の欠点を有するものであつた。
本発明方法は、上述の如き欠点を除去したもの
であつて、公害等の発生を無くし写真フイルムか
らの銀分の分離を略100%可能にするとともに処
理コストを廉価にすることを目的としたもであ
る。その方法は使用済写真フイルムを破砕装置中
で水性液体とともに高速攬拌しながら写真フイル
ムを小片に破砕することにより、合成樹脂フイル
ムベース表面から銀分を分離することを特徴とす
るものである。ここに言う写真フイルムとは、一
般写真用写真フイルムに限らず。映画用写真フイ
ルム、金属材料の非破壊検査法に使う工業用X線
フイルム等の工業用写真フイルム、複写用写真フ
イルム、医療用X線フイルム等の科学写真用フイ
ルム等の合成樹脂フイルムをベースとする一切の
写真フイルムを含むものである。この写真フイル
ムを何等の前処理をも施すことなく破砕装置中で
液体とともに高速攬拌しながら破砕することによ
り、銀分の分離を可能とする。このような方法に
より銀分の確実な銀分が可能となる理論的根拠は
発明者に於ても明らかではないが、以下に述べる
実施例により銀分の分離の事実に証明されてい
る。
破砕装置としては、使用済写真フイルムを水性
液体中に於て小片に破砕し得るものであれば、そ
の種類、形状等は問わないが、一実施例に於ては
回転数10000(分)、0.25馬力、容量1.2の家庭
用ミキサーを実験用の破砕装置として用いた。こ
の家庭用ミキサー中に使用済の一般写真用写真フ
イルム70グラムを水1リツトルとともに投入し、
3〜5回転作動させフイルムを破砕するとフイル
ム表面の感光している銀分は、ゼラチンとともに
フイルムベースから完全に剥離し、水に溶解する
ことなく粉状又は薄片状で水中に浮遊又は沈澱し
た。又フイルムベースであるポリエステル樹脂は
1〜2cm2程度に粗砕され、付着物が全く無い状態
で全量を回収でき又ポリエステルの劣化は全く生
じない。この粗砕したフイルムベース、水及びゼ
ラチン、銀分の分離は、まず、これらの全てが含
まれた水を10メツシユ程度のスクリーンで濾過
し、フイルムベースを除去した後、更に30〜50メ
ツシユのスクリーンで濾化することによりフイル
ムベースの微細化したものが除去され、銀分とゼ
ラチンのみが水とともに通過し、これを更にフイ
ルターで濾化することにより銀とゼラチンを回収
する。この中から銀分のみ回収するには焼却又は
薬剤使用等従来公知の方法により行うことができ
るが、上記分離作業により分離物中には写真フイ
ルムの状態に比し、極めて高純度の銀分が含まれ
ており、純銀の回収は容易に行うことができる。
上記破砕による銀分分離後の水には、銀の溶解
(イオン化)は全く無く、汚染されていないから
再度使用することができる。又上記銀分、ゼラチ
ンのフイルムベース及び水からの分離を確認する
には次の方法を用いた。1〜2cm2に破砕したフイ
ルムベースを、このフイルムベースの全体が浸漬
される量の3%水酸化ナトリウム液に5分間攬拌
しながら浸漬する。フイルムベースにゼラチンが
付着しているならゼラチンはこの浸漬によつて3
%水酸化ナトリウム液に溶解する。この液をフイ
ルターで濾過してフイルムベースを除去し濾液を
作る。この濾液に、タンニン酸1gをエチルアル
コル1cc溶解しこれに水を加えて全量を10ccとし
てタンニン酸試薬を加えてゼラチン反応を見る。
濾液中にゼラチンが存在すれば黄変するが、濾液
は全く変化を示すことがなかつた。破砕フイルム
ベースからゼラチン反応が全く無いということ
は、ゼラチンを支持体としてフイルムベースを付
着されている銀分も全く存在せず、フイルムベー
スからは完全に銀分が分離されていることを証明
するものである。
又破砕作業で使用した水の中に銀分の溶解があ
るか否かを確認するには、前述の如く写真フイル
ムとともに破砕作業をした水をスクリーン及びフ
イルターを通して濾過した後、この濾過水に2規
定硝酸を過剰に加えて硝酸々性にし、加熱しなが
ら6規定塩酸を加えて反応を見る。銀分が存在す
れば濾過水中に白沈を生じ塩化銀の析出を生じる
が、濾液は全く変化を示すことがなかつた。
破砕装置中に写真フイルムとともに投入する液
体は、上記実施例に於て水を用いたが、他の実施
例に於ては3〜5%の苛性ソーダ水溶液を用い
た。1般写真用写真フイルムの如く表面にフイル
ム構成素材以外のものが付着していない場合は、
前述の如く単に水を用いるのみで充分に銀分の分
離を行うことができるが、医療用X線フイルムの
如く、フイルム表面の一部に患者の氏名を記載し
た名札等を接着剤で貼着したものに於ては、水を
用いた破砕では名札を剥離できず、剥離できない
部分の銀分を分離し得ないものとなる。そこで液
体として水の代りに3〜5%苛性ソーダ水溶液を
用い、前記実施例と同様の破砕作業を行なうと銀
分は名札形成紙、接着剤、ゼラチン等と結合した
状態で全量を分離することができた。3〜5%苛
性ソーダ水溶液が接着剤の分解に有効であつたも
のと判断されるが、本実施例に於ける銀分、ゼラ
チン等のフイルムベースからの分離状況の確認も
前記液体として水を用いた場合の実施例と全く同
一の方法によつて行うことが可能であり、その検
査により銀分、ゼラチン等のフイルムベースから
完全な分離が確認されるとともに、フイルムベー
スを形成しているポリエステル樹脂は何等の劣化
もなく全量を回収することができた。
上記二つの実施例に於て破砕装置中に使用済写
真フイルムとともに投入する液体は、水又は3〜
5%苛性ソーダ水溶液を用いたが、液体はこれら
に限定されるものではなく例えぱ他の無機アルカ
リ水溶液のような他の異なる液体を用いることも
充分可能である。しかしながらフイルムベースを
も回収し再利用しようとする場合には、ポリエス
テル樹脂等のフイルムベース形成素子を変質させ
る液体、例えぱ強アルカリ溶液等は好ましくな
い。また水に有機溶媒を混入してもよいが、混入
しても特にメリツトはない。いずれにしても、本
発明の水性液体は写真フイルムの下塗層等を溶解
させる作用は有しない。
本発明方法は上述の如く破砕装置中に使用済写
真フイルムを液体とともに投入し破砕するのみで
銀分の分離を可能とするものであるから、装置、
作業工程ともに極めて簡便で廉価な銀分の分離作
業を行うことができ、銀分写真フイルム付着分の
全量を分離することができるとともに液体を水、
3〜5%苛性ソーダ水溶液の如く、適宜選択すれ
ば、フイルムベース形成素材をも全量回収し再利
用を可能とするとともに有毒ガスの発生、有毒廃
液の発生等、二次公害を生じることもなく、安全
な銀分分離作業を可能とするものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 写真フイルムを、破砕装置中で水性液体とと
    もに高速攬拌しなが前記写真フイルムを小片に破
    砕することにより、合成樹脂フイルムベース表面
    から銀分を分離することを特徴とする写真フイル
    ムから銀分の分離方法。 2 液体は水であることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の写真フイルムからの銀分の分離
    方法。 3 液体は無機アルカリ水溶液であることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の写真フイルム
    からの銀分の分離方法。
JP15202580A 1980-10-31 1980-10-31 Separaion of silver content from photographic film Granted JPS5776139A (en)

Priority Applications (1)

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JP15202580A JPS5776139A (en) 1980-10-31 1980-10-31 Separaion of silver content from photographic film

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JP15202580A JPS5776139A (en) 1980-10-31 1980-10-31 Separaion of silver content from photographic film

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Publication Number Publication Date
JPS5776139A JPS5776139A (en) 1982-05-13
JPS6115935B2 true JPS6115935B2 (ja) 1986-04-26

Family

ID=15531406

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15202580A Granted JPS5776139A (en) 1980-10-31 1980-10-31 Separaion of silver content from photographic film

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59145738A (ja) * 1983-02-10 1984-08-21 Konishiroku Photo Ind Co Ltd 屑フイルムの回収方法
US5238543A (en) * 1992-05-08 1993-08-24 Industrial Technology Research Institute Recovery of silver from photographic film and photographic development waste solution

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Publication number Publication date
JPS5776139A (en) 1982-05-13

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