JPS6115917A - 18%Ni系マルエ−ジング鋼の製造方法 - Google Patents

18%Ni系マルエ−ジング鋼の製造方法

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JPS6115917A
JPS6115917A JP13701484A JP13701484A JPS6115917A JP S6115917 A JPS6115917 A JP S6115917A JP 13701484 A JP13701484 A JP 13701484A JP 13701484 A JP13701484 A JP 13701484A JP S6115917 A JPS6115917 A JP S6115917A
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Akihiro Matsuzaki
明博 松崎
Kiyohiko Nohara
清彦 野原
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D8/00Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment
    • C21D8/005Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment of ferrous alloys

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は硼素(B)を添加した18%Ni系マルエー
ジング鋼の製造方法に関し、特に靭性が優れた硼素添加
型18%Ni系マルエージング鋼を製造する方法に関す
るものである。
一般に18%Ni系マルエージング鋼は、各種のマルエ
ージング鋼のうちでも比較的簡単な熱処理によって高い
強度と良好な靭性を得ることができるものであって、従
来から同体燃料ロヴットモーターケースや、深海潜水艇
あるいはウラン遠心分離機の0転円筒などに使用されて
いる。
この種の18%N1系マルエージング鋼は、18%前後
のN1を含有するとともに、COとMOを主な時効硬化
元素として添加し、かつ小量のTI 、Alなどを添加
したものであって、通常は熱間加工後に、800〜95
0℃の範囲内の温度に加熱後常温に空冷する溶体化処理
を行なって時効硬化元素を充分に固溶させ、その後50
0℃前後に1〜10時間程時間熱して常温に空冷する時
効処理を施して金属開化合物を析出させ、その後使用に
供される。このような熱処理が施された状態で18%N
i系マルエージング鋼は175〜245kaf/−の引
張り強さと100〜450kgf/ram%の破壊靭性
値(K rc )を有する。
しかるに18%Ni系マルエージング鋼においては、破
壊靭性値は引張り強さが高くなるにつれて低下し、引張
り強さ175kof/−で破壊靭性値(KIc) 38
0〜450 kof/m+e%であったものが、引張り
強さ200kof/−では破壊靭性値が250〜300
 kgf/ mi’に低下し、さらに引張り強さが23
0kof/−となれば破壊靭性値が130〜170 k
of/av%まで低下する。このような高強度化に伴な
う破壊靭性値の低下は、18%Ni系マルエージング鋼
を前述の如きi!!i機器に使用する際において破壊に
対する信頼性、安全性の観点から強度をある程度で抑え
ざるを得す、その結果、高強度が容易に得られるという
18%Ni系マルエージング鋼の最大の特徴を充分に発
揮させることができなかったのが実情である。
そこで従来から、18%Ni系マルエージング鋼につい
ては、強度を抑えることなく、靭性を向上させる試みが
種々なされており、それらの方法は次の(1)・〜(4
)に大別される。
(1)溶体化処理後冷却してマルテンサイト組織とした
状態で冷間加工を加え、それに続いてオーステナイト域
へ再加熱する方法。
(2)再結晶温度以下のオーステナイト域で加工し、そ
れに続いてオーステナイト域へ再加熱する方法。
(3)オーステナイト化とマルテンサイト化とを繰返す
方法。
(4)再結晶温度以上のオーステナイト域へ加熱し、続
いて再結晶温度以下のオーステナイト域へ再加熱する方
法。
これらの方法は、いずれもオーステナイト結晶粒やマル
テンサイトラスの微細化を通じて靭性の向上を図るもの
であるが、このような粒の微細化による靭性の改善には
限界があり、これらの方法だけでは未だ満足できる程度
の強靭性は得られていなかった。
ところで一般に鋼の靭性劣化の要因としては、粗大析出
物の生成が挙げられる。そして実際に高MO系のマルエ
ージング鋼、例えば「鉄と鋼j第66巻、第8号117
7頁に示されるような10%Ni−18%Co−14%
M o−0,2%Tiの如きマルエージング鋼において
は、熱間加工中の歪によりFeユMO等の粗大析出物が
粒界に優先析出して靭性を劣化させる。ことが知られて
いる。一方、18%N+系マルエージング鋼程度のMO
含有量(高々6%程度)では、そのような粗大析出物は
生成しないものとされており、そのため18%Ni系マ
ルエージング鋼については、靭性向上のために粗大析出
物の生成を抑制することは特に考慮が払われていなかっ
たのが実情である。
しかるに18%Ni系マルエージング鋼においては従来
から時効処理後の強度向上および靭性改善を目的として
0.0005〜0.01%程度の硼素を添加することが
行なわれているが、本発明者等の実験によれば、18%
Ni系マルエージング鋼でも硼素を含有している場合に
は、熱間加工条件あるいはその後の溶体化処理条件によ
っては粗大析出物が生成されて靭性を低下させているこ
とが判明した。すなわち従来はこのような事実が知られ
ていなかったために、硼素添加型の18%Ni系マルエ
ージング鋼については粗大析出物の生成の抑制の観点か
ら熱間加工条件や熱処理条件を選定することがなされて
おらず、そのため靭性の高い硼*m加型18%Ni系マ
ルエージング鋼を安定して得ることができなかったので
ある。
この発明は以上の事情を背景としてなされたもので、高
強度を損うことなく、安定して靭性が高い硼素添加型の
18%Ni系マルエージング鋼を製造し得る方法を提供
することを目的とするものである。
本発明者等は、前述の如く硼素添加型の18%Ni系マ
ルエージング鋼においては熱間加工条件やその後の溶体
化処理条件によっては粗大析出物が生成されて靭性を損
うことがあるとの知見を基礎に、安定して靭性を向上さ
せ得る条件を見出すべく鋭意実験・検討を重ねた結果、
熱間加工工程における適切な圧下スケジュールと、その
後の溶体化処理における適切な温度条件とを粗合せるこ
とによって、粗大析出物の生成を抑制して、安定して高
い靭性を得ることができることを見出し、この発明をな
すに至ったのである。
すなわちこの発明の18%Ni系マルエージング鋼の製
造方法は、0.0005重量%以上、通常は0.01重
量%以下の硼素を含有する18%Ni系マルエージング
鋼の素材を熱間加工後、溶体化処理し、さらに時効処理
する方法において、1200〜600℃の範囲内で熱間
加工するに際して900〜800℃を除く温度域(但し
900℃、800℃を含まない)で加工を加え、かつそ
の熱間加工工程において900℃を越える温度域で1パ
ス当り20%以上の加工率のパスを少なくとも1回以上
行ない、さらに1050〜750℃の範囲内で溶体化処
理するに際して930〜850℃を除く温度域(但し9
30℃、850℃を含まない)に加熱して溶体化処理す
ることを特徴とするものである。
以下にこの発明の方法についてさらに具体的に説明する
この発明で対象とする鋼は、前述のように硼素(B)を
含有する18%Ni系マルエージング鋼である。具体的
には、Ni17〜19%、C08〜9.5%、Mo4.
5〜5.5%、Ti0.4〜0.8%、Al O,05
〜0.15%を主成分とし、さらにBを0.0005%
以上含有するものである。このような18%Ni系マル
エージング鋼は、溶製後、熱間圧延もしくは熱間鍛造を
施した後、溶体化処理を施し、さらに時効処理を施して
使用に供される。
この発明の方法は、上述のような硼素添加型18%Ni
系マルエージング鋼の製造工程のうち、特に熱間圧延も
しくは熱間鍛造(これらを熱間加工と総称する)の工程
条件、およびその後の溶体化処理の条件を規定したもの
である。すなわち、この種のマルエージング鋼の熱間加
工は、通常1200〜600℃の温度域で行なわれるが
、この発明では熱間加工を加える温度域を、1200〜
600℃の温度域から900〜800℃の範囲を除いた
温度域、したがって1200〜900℃、800〜60
0℃の濃度域で加工を行なうものとする。さらに熱間加
工においては通常所要の厚みとなるまで複数パスで加工
を施すが、その複数パスのうち、少なくとも1パス以上
は、900℃を越える温度域における圧下率20%以上
のパスとする。一方、熱間加工後の溶体化処理は、通常
1050〜750℃の温度域に加熱して冷却するが、こ
の発明では1050〜750℃の温度域から930〜8
50℃を除く温度域、すなわち1050〜930℃もし
くは850〜750℃の温度域に加熱して冷却する。こ
のように熱闘加工工程条件および溶体化処理条件の両者
を間開することによって、粗大析出物が少なく、かつ比
較的小量の析出物が均一に分布した、破壊靭性値の高い
l素添加18%Ni系マルエージング鋼が得られるので
ある。
上述のような熱間加工条件および溶体化処理条件は本発
明者等の詳細な実験により見出されたものであり、そこ
で先ず熱間加工条件を見出す基礎となった実験について
次に説明する。
第1表に成分組成を示す鋼、すなわちBを0.003%
含有する18%Ni系マルエージング鋼の素材鋼塊10
0kgを小型真空溶解炉で溶製した後、1200℃に加
熱し、種々の加工温度、種々の圧下率で1パスのみの熱
間加工を施し、さらに950℃に加熱して室温まで空冷
する溶体化処理を行ない、その後480℃で3時間保持
する時効処理を行なった。この工程中において、溶体化
処理後の組織状態を調べるとともに、時効処理後の平面
歪み破壊靭性値を調べた。なおここで溶体化処理後の1
lll状態としては、結晶粒の分布状態すなわち粗粒径
と細粒径との比(粗粒径/細粒径)であられされる混粒
度と、析出物の析出層(面積率)と、析出物の分布形態
(均一/不均一)を調べた。
それらの結果をWAWA加工条件すなわち加工m度およ
び加工率と対応して第1図(A)〜(D)に示す。ここ
で第1図(A)は結晶粒の混粒度を、第1図(B)は析
出物の析出量を、第1図(C)は析出物の分布形態を、
第1図(D)は破壊靭性値(K rc )を、それぞれ
熱間加工条件と対応して示す。
第1図(D)から、時効処理後の破壊靭性値は、800
〜900℃の温度域で加工を受けた場合に著しく低くな
り、900℃を越える温度域あるいは800℃未満の温
度域で20%以上の強加工を受けた場合に高い値が得ら
れていることが判る。
−力漕体化処理後の析出物の析出量および分布形態(均
一/不均一)も第1図(8)、(C)から明らかなよう
に熱間加工の加工温度、加工率に大きく依存しており、
前述のような時効処理後に高い破壊靭性値が得られる加
工条件は、溶体化処理後の析出物の析出量が小さくかつ
均一に分布する加工条件と良く対応する。このことから
、硼素添加型の18%Ni系マルエージング鋼において
は、高い破壊靭性値を得るためには溶体化処理後の析出
物の量が少なくかつ均一に分散するような加■I!度、
加工率を選定する必要があることが判る。
さらに第1図(A)〜(D)に示される実験結果につい
て詳細に検討すると、この発明で対象とする鋼種におけ
る溶体化処理後の析出物は主としてF e−M O−T
 i系のものであるが、このような析出物の分布状態は
、第1図(A)に示す結晶粒の分布状態(混粒度に)に
密接に関係している。すなわち第1図(A)に示すよう
に900℃を越える温度域で20%以上の強加工を行な
った場合に結晶粒は整粒となり、その場合に第1図(C
)に示すように析出物の分散が均一となる。その理由は
次のように考えられる。すなわち900℃を越える高温
で20%以上の加工を加えた場合には、再結晶域での加
工であるために20%以上の加工によって全面積が均等
に再結晶し、その結果溶体化処理後の結晶I1mも整粒
となる。一方900℃以下の低温で加工を受けた場合、
再結晶に必要な臨界加工率が大きいため相対的に低歪加
工となり、また900℃を越える場合でも20%未満で
は加工率が不足して、いずれも部分的に再結晶による細
粒化が生じやすくなり、しかも部分的には初期粒以上の
粗大粒が歪Il!起粒界移動により生成されるため、溶
体化処理後の結晶粒も混粒組様を呈するものと考えられ
る。そして析出物は旧オーステナイト粒界もしくは再結
晶粒界上に主として優先析出するため、整粒粗織では析
出物が均一分布し、一方混粒@織では不均一分布を呈す
るものと考えられる。したがって900℃を越える温度
域で20%以上の加工を行なって結晶粒の整粒組織を得
ることによって析出物の均一分散を得ることができるの
である。
また溶体化処理後の析出物の量は、900〜800℃の
温度域での加工を受けた場合に増大する。
その理由は、この発明で対象とする銅の場合、加工中の
ような動的状態で析出物が最も析出し易い温度域が80
0〜900℃の温度域であるためと考えられる。したが
って析出物の量を押えるためには、900〜800℃の
温度域を除く温度域で熱間加工する必要がある。なおこ
こで、900℃を越える高温域で20%以上の加工を加
えて整粒組織とした場合であっても、さらに900〜8
00℃の温度域での加工を受けた場合には、前記理由に
よりその900〜800℃の温度域での加工中に析出物
の口が増大してしまうから、複数パスで熱間加工する場
合、いずれのパスも900〜800℃の温度域を避ける
必要がある。一方前述の整粒組織の点からは、1パスで
も900℃を越える温度域で20%以上の加工を加えれ
ば、その他のパスが800℃未満の温度域の加工あるい
は20%未満の加工率であっても、整粒組織を得て析出
物の均一分散を得ることが可能である。
したがって以上を総合すれば、少くとも1パスは900
℃を越える温度での20%以上の加工とし、かつ全パス
を通じて900−800℃の温度域での加工を避けるこ
とによって、析出物が少なくかつ析出物が均一分布した
組織が得られ、その結果靭性の著しい向上をもたらすこ
とができるのである。
なお第1図(D)によれば、800℃未満の温度域での
20%以上の加工でも高い破壊靭性値を得ることが可能
であるが、800℃未満の低温域で20%以上の強加工
を行なうことは実際には圧延機の負荷増大等から好まし
いことではなく、したがってこの発明では20%以上の
強加工は900℃を越える温度域で行えば良いものとし
た。
上述のような熱間加工後の溶体化処理条件についての本
発明者の実験結果を次に説明する。
前記実験で用いたものと同成分の供試材(第1表)につ
いて、前述の熱間加工条件範囲内の条件として1050
℃で加工率30%で熱間加工し、次いで種々の温度に1
時間加熱して溶体化処理を行ない、その後480℃×3
時間の時効処理を施し、破壊靭性値(K Ic )を測
定した。溶体化処理温度と時効処理後の破壊靭性値との
関係を第2図に示す。
第2図から明らかなように、850〜930℃の温度域
での溶体化処理は破壊靭性値の著しい低下をもたらす。
その原因は、本発明者等の実験によれば、溶体化処理温
度が850=930℃では析出物の口が増大することに
よるものであることが判明している。すなわち、この発
明で対象とする圀の場合、溶体化処理の如き静的状態で
析出物が最も析出し易い温度域は850〜930℃であ
り、それより高温もしくは低温では析出の進行が遅いこ
とに起因するものと考えられる。したがって溶体化処理
温度は、高い靭性を得るために850〜930℃のrI
A度域を除く温度域とする必要がある。
なおこの発明の方法において、熱間加工濃度の上限を1
200℃、下限を600℃とした理由は次の通りである
。すなわち1200℃を越える場合には高温のために酸
化によるスケールロスが大きくなり、一方600℃未満
では変形抵抗が大きくなって加工が困難となるためであ
る。また溶体化処理温度の上限を1050℃、下限を7
50℃とした理由は次の通りである。すなわち、105
0℃を越える場合には結晶粒の粗大化を招き、また75
0℃未満では時効硬化元素が充分に固溶されないからで
ある。
なおまた、溶体化処理後の特効処理は、常法に従えば良
く、例えば500℃前後に1〜10時間程時間熱して空
冷すれば良い。
以下にこの発明の実施例を比較例とともに記す。
第2表の#IA、B、Cで示す3種の硼素添加型18%
N1系マルエージング鋼を常法に従って溶製した後、コ
ンセルアーク炉にて真空再溶解し、種々の条件で熱間加
工および溶体処理を施した後、480℃X3時間の時効
処理を行なった。各鋼種の条件で得られた鋼について、
平面歪み破壊靭性試験および引張り試験を行なって、破
壊靭性値および引張り強さを調べた。各工程条件および
試験結果第3表に示す。なお破壊靭性試験は、ASTM
  E−399に従い、3点曲げ試験によって実施した
第3表に示すように、この発明の条件軛囲内で製造した
場合(条件番号4.6.10.12.13)には、いず
れも破壊靭性値(K 1c )として380 kQf/
mm%以上の値が得られ、また引張り強さも200に!
llf/−以上の高強度が得られることが明らかである
。これに対し熱間加工工程での900℃以上の温度域で
の加工度が20%に満たない比較例(条件番号1.2.
3) 、900〜800℃の温度域で熱間加工を行なっ
た比較例(条件番号7.8.9)、および溶体化処理温
度が930〜850℃の濃度域の比較例(条件番号2.
5.8.11)では、いずれも破壊靭性値が低く、最高
でも338 kgf/ I!1m94であった。
JX上のようにこの発明の方法によれば、硼素添加型の
18%N+系マルエージング鋼を製造するにあたって、
従来よりも破壊靭性を格段に向上させて、強度を損うこ
となく安定して高い破壊靭性を有する鋼材を製造するこ
とができる。したがってこの発明の製造方法を適用する
ことによって硼素添加型18%N1系マルエージング鋼
の信頼性、安全性を従来よりも格段に高めることができ
るとともに、その利用分野をさらに拡大することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)〜(D)は硼素添加型18%Ni系マルエ
ージング鋼に及ぼす熱間加工条件の影響を示すための図
で、(A)は溶体化処理後の混粒度に及ぼす熱間加工条
件の影響を示す図、(B)は溶体化処理後!後の析出物
の析出1(面WA率)に及ぼすl!1m加工条件の影響
を示す図、(C)は溶体化処理後の析出物の分布形態に
及ぼす熱間加工条件の影響を示す図、(D)は時効処理
後の破壊靭性11(K!c)に及ぼす熱間加工条件の影
響を示す図である。第2図は硼素添加型18%Ni系マ
ルエージング鋼の溶体化処理温度と特効処理後の破壊靭
性値との関係を示す相関図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 0.0005重量%以上の硼素を含有する18%Ni系
    マルエージング鋼を、熱間加工後に溶体化処理し、さら
    に時効処理して製造するにあたり、1200〜600℃
    の範囲内で熱間加工するに際して、900℃以下800
    ℃以上の温度域を除く温度域で加工を加え、かつその熱
    間加工の少くとも1パス以上を、1パス当り加工率20
    %以上の、900℃を越える温度での加工とし、 さらに1050〜750℃の範囲内で溶体化処理するに
    際して、930℃以下850℃以上の温度域を除く温度
    域に加熱して溶体化処理することを特徴とする硼素添加
    型の18%Ni系マルエージング鋼の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11286534B2 (en) * 2018-07-18 2022-03-29 The Boeing Company Steel alloy and method for heat treating steel alloy components

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11286534B2 (en) * 2018-07-18 2022-03-29 The Boeing Company Steel alloy and method for heat treating steel alloy components

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