JPS61158932A - 体内腫瘍の目標攻撃、診断または治療用ミセル粒子組成物 - Google Patents

体内腫瘍の目標攻撃、診断または治療用ミセル粒子組成物

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JPS61158932A
JPS61158932A JP60236230A JP23623085A JPS61158932A JP S61158932 A JPS61158932 A JP S61158932A JP 60236230 A JP60236230 A JP 60236230A JP 23623085 A JP23623085 A JP 23623085A JP S61158932 A JPS61158932 A JP S61158932A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は体内の腫瘍細胞にミセル粒子を運搬する方法に
係わる。より特異的には、このような腫瘍を診断及び/
又は治療する目的で患者体内に、イメージング薬剤又は
化学療法薬剤を含有する中性又は荷電したリン脂質ミセ
ル粒子を導入する方法に関する。
(従来の技術) 患者体内の腫瘍のような異常部位(abnorma l
 i ties)を診断し治療し得るためには、その前
にその異常部位の場所を突き止めることがしばしば必要
となる。これは悪性腫瘍のような異常部位について特に
あてはまることである。なぜならば、このような腫瘍の
治療はまずその箇所を決定することがその基礎になるか
らである。例えば、治療薬剤を悪性腫瘍細胞に到達させ
この腫瘍を消滅せしめ得る為には、この細胞の部位が同
定されなければならない。
長年に亘って、患者体内の腫瘍部位(IOCaliZa
tion)のような特定部位(5pecific Io
calization)を簡便な方法によって同定すべ
く幾多の試みがなされて来た。例えば、診断の目的で、
選択された可動粒子を患者体内に導入しこの粒子がガン
細胞に移動することを含む簡便な方法によって患者体内
のガン細胞の部位を同定することは望ましいことであろ
う。
更に、このようなガン細胞を治療する目的で、患者体内
に化学療法薬剤を導入し、この薬剤を特定部位に移動さ
せてその特定部位でガン細胞を攻撃させることもまた望
ましいことであろう。モノクローナル抗体を用いた最近
の発達した方法が現われるまでは、診断の目的で腫瘍の
ような特定部位を目標攻撃(targeting)する
簡便且つ信頼性のある方法、及び治療の目的で患者体内
の腫瘍に化学療法薬剤をうまく運搬する方法は開発され
てこなかった。
化学療法薬剤を体内に経口投与、皮下投与又は静脈内投
与するとそれを接種された体内の正常細胞に害を及ぼし
、患者の状態を悪化させてしまい、腫瘍細胞の活動は所
望する程押えることが出来ない。過去に於いては、患者
体内の正常細胞に対するこのような毒性が化学療法薬剤
を用いた腫瘍の治療に於ける主な欠点であった。このよ
うな化学療法に効能がないことはこの薬剤が体内の他の
細胞によって摂取乃至排泄されてしまう前に、自由に循
環して腫瘍細胞内に局在化(1ocalize)するこ
とが出来ないということにもその原因がある。
先行技術の化学療法薬剤による腫瘍治療を改善する試み
には、これらの薬剤を小胞又はリポソームの形態の生物
分解可能なリン脂質ミセル粒子内に封入する( enc
apsu fat 1on)ことが含まれている。
この薬剤の封入化によって循環する薬剤の潜在的な毒性
が軽減されているものと考えられている。
研究者達は化学療法薬剤を運搬する為にこのような封入
化を体内の腫瘍に選択的に目標攻撃させることに利用し
ようとして来た。しかしながら、本発明前にはイメージ
ング薬剤又は薬剤封入粒子を腫瘍細胞内に確実に位置さ
せる( place)試みは発表されて来なかった。
固形腫瘍又はその転移部位は血管外に位置している為に
、イメージング薬剤又は化学療法薬剤を静脈内注射して
l1stIIU胞への目標攻撃を達成するためには、こ
れらの薬剤は通常の循環系から血管膜を越えて血管外相
−に入っていく必要がある。
この挙動は“濡出(extravasat 1on)”
として知られている。通常は、低分子量タンパク質のよ
うな小さな物質や膜透過性分子が受動拡散(passi
vediffusion)として知られているプロセス
によって腫瘍の毛細血管壁を越えることができる。しか
しながら、この受動拡散によっては薬剤を含んでいる大
きな粒子が腫瘍の近傍内に治療レベルに達する程充分に
蓄積することは難しいと考えられていた。
エイチ・アイ・パターソン(H,1,paterson
)、腫瘍に於ける血管及び血管内空間(Vascula
r and Extravascular 5pace
s in Tumors) ;腫瘍血管透過性(Tum
or Vascular Permeability)
、第■章、腫瘍血液循環(Tuw+or Blood 
C1rculation)、 1979年参照。
腫瘍部位のような特定部位を小胞のような粒子に化学療
法薬剤を封入したもので目標攻撃することは、封入され
た薬剤が血管膜を透過して挙動するのが不可能なことと
、このような動きを検出することが不可能であるために
、その進歩が妨げられて来た。普通の場合は、薬剤封入
小胞のような大きな構造物は毛細血管のような血管から
逃れることはできず、従って循環系にとどまるものであ
る。しかしながら、腫瘍の血管形態の構造を研究した結
果、腫瘍に関係する様々な血管、特に毛細血管は腫瘍細
胞の成長パターンの結果、その構造に変化を来たすこと
が判明した。腫瘍の毛細血管の透過性を研究したところ
、毛細血管のこれら形態的変化によって成る種の物質が
毛細血管膜を通過できることが示唆された。このような
変化の中には未分化に由来する血管内皮細胞の欠陥、及
び腫瘍細胞の侵入による血管壁の崩壊が含まれる。
腫瘍によって変化を受けた毛細血管の例としては内皮ラ
イニング(endothelial lining)が
中断されている血管及び内皮に穴のあいた血管がある(
前述のエイチ・アイ・パターソン参照)。
腫瘍血管形態に関する上述のようなことが知られている
にも拘らず、パターソンのような研究者達は、腫瘍毛細
血管を通過する大きな分子又は物質の輸送はただ受動拡
散のみによって起り、そして治療効果に充分な量に薬剤
が濃縮されることは難しいと結論づけている(前述のエ
イチ・アイ・パターソン著の第83頁参照)。
このような形態学的研究に先立って、濡出に関する研究
によって小胞は毛細血管を″′毛細血管通過輸送(tr
anscapillarypassage)”によって
通過し腫瘍細胞に達し得るかも知れないということが示
唆された(ジー・グレゴリアゾイス(G、 Grego
riadis) 、生物系に於けるリポソーム(Lip
osOmes In Biological 5yst
ess)、ブレボリアデス版。
第2章、 1980年)。しかしながら、入手されたデ
ータによると小胞はイン・ヴイボに於いては不安定であ
り放射標識が溢れていたということが指摘された。従っ
てこれによって、小胞が長い間循環しこのような小胞か
ら薬剤がゆっくりと遊離されて、このリポソームが実際
には毛細血管壁を通過することなく該壁と相互作用を持
ち、これによっておそらくは薬剤が腫瘍内に検出される
ようになるという、上記のものにとって代わる理論が明
確に提唱された。Id、他の研究者等は単純に、静脈内
投与後に小胞は血管壁を浸透しないと結論づけた。ビー
・ライマン(B、 Ryman)等、パイオル・セル(
Biol Ca1l)第47巻、 71−80頁、  
1983年;ジー・・ボステ(G、 Po5te) 、
パイオル・セル、第47巻、19−38頁、 1983
年ニジ−・ボステ等、化学療法への新たなアプローチ(
Novel Approches t。
cancer ChelOtheral)V) 、アカ
デミツクプレス 166−230頁、 1984年;ジ
ー・ボステ、レセプターを介した薬剤のターゲツティン
グ(Receptor Mediated Targe
ting of Drugs)  427−473頁、
 1985年を参照のこと。
このように先行技術に於いて治療薬剤を運搬する小胞は
腫瘍細胞に到達するためには血管障壁を通過する必要の
あることを認めてはいるが、その経験からして、リン脂
質小胞のようなミセル粒子を静脈投与しても血管外の腫
瘍細胞へ封入薬剤を効果的に運搬することには効果がな
いということがわかっている。
従って、本発明は、体内の腫瘍細胞に対する封入された
イメージング及び化学療法薬剤の濡出を増大させる簡便
な方法を提供するものである。本発明は更に、体内のこ
のような腫瘍部位の同定及びその特性づけを提供するも
のである。本発明はまたこのような腫瘍細胞へ化学療法
薬剤を運搬することを提供するものである。
(本発明の要約) 本発明に方法に於いて、単一ラメラリン脂質小胞形態の
小さな(2000人より小さい)生物分解可能なミセル
粒子が提供される。該小胞内には、例えばジステアロイ
ルホスファチジルコリン(O3PC)のような、少なく
とも18の炭素原子をもつ炭化水素を含む中性リン脂質
が純粋に(約98%以上の純度)含まれている。
体内の粒子の位置を検出するために粒子内の内容物又は
リン脂質分子を、例えば放射性物質を用いて標識し得る
。更に、腫瘍治療目的で化学療法薬剤をリン脂質分子又
は粒子内の内容物と会合させ得る。特に化学療法薬剤と
してはメトトレキ七p−トが有用である。
リン脂質小胞が腫瘍をイメージングする目的で体内に導
入される場合には、ガンマ線放出のインジウム−111
をガンマカメライメージング技術を利用して用い得る。
インジウム−111は適当な物質、好適にはニトリロト
リ酢酸(NTA)のような弱いキレート化剤とキレート
化し得る。NTAはインジウム−111と弱い結合を形
成するので有利なものである。その結果、リン脂質小胞
が腫瘍に到達し長い時間かかって溶解した際に1.腫瘍
に於いてNTAはインジウム−111とより強力なキレ
ートを形成するタンパク質に置換される。なぜならばそ
のタンパク質はインジウム−111と強力な結合を形成
し、その結果インジウム−111が24時間以上に亘っ
て該腫瘍に残留する。これによって腫瘍のイメージング
及び診断が長時間に亘って可能になる。
本明細書中で述べたリン脂質小胞が患者の血流内に導入
されると、それらは患者体内の腫瘍のようなガン性増殖
(cancerous growths)が局在してい
る特定部位に完全なまま移動に局在化する。こうして特
定部位のガン性増殖が同定され治療され得る。例えば、
イメージング薬剤又は化学療法薬剤をリン脂質小胞内に
含有しその後患者体内に導入し体内の腫瘍部位を目標攻
撃し得る。
イメージング薬剤又は化学療法薬剤を含有するリン脂質
小胞の患者体内に於ける腫瘍への移動を増大させるには
、粒子から外側に向って伸長している正に荷電した分子
を持つリン脂質小胞の第1グループを患者の血流内に導
入して、細網内皮組織系を含む患者体内で肝臓、牌臓及
び他の組織中の食細胞による取り込みを阻害し得る。
このようなリン脂質小胞に結合した伸長している正に荷
電した分子は突き出たアミノ基を含む脂質溶性分子、例
えば、コレステロールの6−アミノマンノース誘導体の
ようなコレステロールのアミノサツカライド誘導体であ
り得る。同時に、又は適当時間後に、例えば約1時間後
に、小さい(2000人より小さい)リン脂質小胞の第
2グループを患者血流内に導入し、患者体内の腫瘍のよ
うな特定部位に第2グループの小胞を完全なまま位置さ
せ得る。このようなリン脂質小胞は好ましくは中性でコ
レステロールを含み得る。
(発明の詳しい記載) 本明細書中に於いて、゛ミセル粒子゛′及び゛ミセル”
とは両親媒性分子の自発的な凝集によって引き起こされ
る水溶性粒子を意味する。両親媒性分子は親水及び疎水
部分を含んでいる。本発明に於いて好適な両親媒性分子
は生物由来の脂質である。このようなミセルは小球、m
内体又は長い円筒形の形態をとり得、そして両親媒性分
子の2つの平行な層から成る二重層でもあり得る。この
ような二重層ミセルは通常内部に水性成分を含む単一ラ
メラの球状小胞であり、又゛リポソーム″としても知ら
れているものである。
これらの小胞を調製する方法は、これまで当業者に公知
のものである。典型的には、これらの小胞は、例えばジ
ステアロイルホスフォチジルコリンのようなリン脂質か
ら超音波処理によって調製され、例えばコレステロール
のような中性脂質といった他の物質を含んでいても良い
し、更に小胞の二重層中の分子に足場(anchor 
>を持ち得る基を持つ正又は負に荷電した化合物、サツ
カライド。
抗体及び他の官能リガルドのような表面修飾剤(5ur
face modifiers)を含み得る。我々ハ、
有る種のリン脂質分子を含有することで小胞がイン・ヴ
イボで安定化されることを発見した。相転移点は炭化水
素の鎖の数の関数であることは公知である(シー・タン
フォード(C,Tanford) 、疎水性効果(Th
e Hydrophobic EHect)第2版、 
1980年)成る種のリン脂質、例えば少なくとも18
の炭素原子を有する炭化水素を持つリン脂質分子は相転
移が比較的高い温度(37℃より^い)で起り、本明細
書中の組成物にこれらのリン脂質を使うと−r>二丈ヱ
fで優れた安定性を示す小胞が得られることを我々は発
見した。成る場合には、入手し易いことと経済的である
が故に、より短い炭化水素鎖を使うのが望ましいことも
あり得る。その場合にはこれらの鎖は小胞組成物に少量
しか加えないようにして、血清中での小胞の安定性を保
つ為にリン脂質の大部分は炭素原子の数が少なくとも1
8の炭化水素で構成されているようにすべきである。
リン脂質ミセル粒子の安定性はコレステロールの添加に
よって更に増大し得る。小胞中にリン脂質の0−50重
量%のコレステロールを添加することによって安定した
小胞が得られる。
小胞のm製 イオノフオアA 23187を含む小さな単一ラメラ小
胞(Small unilaa+ellar vesi
cles; 5UV)を従来の方法に従ってジステアロ
イルホスフォアチジルコリン(DSPC) 、コレステ
ロール(ch) 、ジセチルホスフエート(DP)、ス
テアリルアミン(SA)及び6−7ミノマンノース(^
H)、及びコレステロールの6−アミノマンニトール(
AHL)誘導体から調製した。本川am中に引例として
記されているマウク(Hauk)及びギャンブル(Ga
mble) 、アナル・バイオケ(Anal、Bioc
)、  94,302−307頁。
1979年参照のこと。
簡単に述べると、そそれぞれDSPC: Ch= 2 
: 1 。
03PC:Ch:X =4 : 1 : 1 (ここで
XはSA、DP又はAML)及び03PC: Ch: 
AH= 8 : 3 : 1のモル比から、なる10#
IFの脂質のクロロホルム溶液をN2下で蒸発乾燥させ
、更に真空下で乾燥させた。
各試wA@に11IHのニトリロトリ酢酸(NTA)を
含む10m)4リン酸、 1))I 7.4のリン酸緩
衝液0.9%食塩(PBS)を加え、N2下でチタニウ
ムマイクロトップを備えたMSEブランドブローブソニ
ケーターで5〜15分間超音波処理した。この超音波処
理により小さな単一ラメラ小胞を得て、これを以下の実
験に用いた。
小胞を60℃にて10分間アニーリングし300XIJ
で遠心分離にかけた。30X1.5cjRの5epha
dex G−50カラムを用いて封入されなかったNT
Aと小胞とを分離した。小胞の大きさは酢酸ウランでネ
ガティブ染色した調製物を電子顕微鏡で観察して決定し
た。前述の全ての小胞は電子顕微鏡によって0゜1ミク
ロン(1000人)より小さい平均直径を有することが
示された。例えば口spc : ch小胞は約528人
の平均直径であった。しかしながら約2000人の大き
さの小胞でも本発明の所望の結果を得るには充分である
と考えられる。
上述のようにして得られた小胞は化学的に純粋である。
゛化学的に純粋″とはリン脂質小胞を構成する物質が9
8%より高い割合で純粋であるということである。例え
ば、加えたリン脂質がジステアロイルホスフォチジルコ
リンである場合、この物質は98%より高い純度で用い
られているということである。同じような制限が他の成
分、例えばコレステロールのようなものにも当てはまる
。このようにして得られた小胞は実験動物内に注射され
た時に安定である。
コレステロールのアミノマンノース及びアミノマンニト
ール誘導体のサツカライド部分はリン脂質小胞から外側
に向って伸長している。つまり、このような誘導体を小
胞や他のミセルの二重層内に添加ないしは会合させた場
合に、ミセル粒子の表面から約5−25人、好ましくは
約10人の範囲でアミン部分が伸長していることになる
。小胞の場合には、小胞二重層内の分子に足場(anc
hor)を持つことのできる疎水性部分、及び少なくと
も少しは親水性であって疎水性領域とアミノ官能基との
間の必要な距離にまたがっている連結部分(Iinki
ng portion)を含む分子設計が適当であるよ
うに思われる。この親水性はこの連結部分を二重層内に
もぐり込ませないようにする為に必要であり、そしてア
ミンを表面から゛伸長(extend) ”させておく
為に明らかに必要なものである。
本発明の範囲内での適当な伸長アミンの例としては、6
−アミノマンノースコレステロール誘導体、例えば6−
(5−コレステシー3−β−イロキシ)へキシル−6−
アミノ−6−デオキシ−チオーD−マンノピラノサイド
である。この例では、コレステロール部分が疎水性部分
になり、一方アミノマンノースは相対的に親水性である
。他の具体例も可能である。例えば、他のコレステロー
ル誘導体に結合した他のアミノ糖類も同様に疎水性部分
及び親水性部分の代替具体例として適当である。小胞や
他のミセルの表面に共有結合又は他の方法で会合し得る
ポリアミン及びポリアミノ酸も使用し得る。これらの物
質及びコレステロールはリン脂質小胞に安定性を付与す
る傾向がある。コレステロールは全リン脂質重量の0−
50%で含有され得、残部はリン脂質である。
上述の化学的に純粋な小胞組成物はLzニュヱlびLス
ニ丈ヱ上二に於ける漏れ(leakage)に対して極
めて安定である。卵レシチンのようなリン脂質混合物は
純粋リン脂質よりももつと流動性の高い膜を形成し、そ
の結果、純粋リン脂質に較べてより容易にその内容物を
漏らすことになる。
−Lユ」ユυしll量 イオノフオアA 23187の存在によって予め形成さ
れた小胞内にIn−111を容易に負荷させる(loa
d!no)コとができる。In−111は60−80℃
で小胞内に負荷される(マウク及びギセンブル、アナル
・バイオケ、 94.302−307頁、 1979年
参照)。リン酸緩衝液0.9%塩化ナトリウム、 1)
87.4  (PBS)中(7)10mHEDTA溶液
0.1dを添加してインキュベーションを終え、セファ
デックス(5ephadex ) G−50カラムによ
って未封入のIn−111とこれを負荷された小胞とを
分離する。この方法によって添加したIn−111のう
ち90%までが予め形成された小胞内に取り込まれ、3
00μCi/a19脂質までの比活性が得られた。
EMT6腫 モデル 20−259重聞0オスBALB/cマウスの6侵脚部
に0、llIr1滅V4m塩リン酸緩衝液中の5X10
”MET6細胞を皮下注射した。m瘍を10〜20日間
増殖させた後、この動物をイメージングの研究に用いた
。この段階で腫瘍は0.2−0.4 Clであった。3
0μCiまでの負荷をもつ1m2Rgの小胞を含む0.
5−までのPBSを各動物の尾静脈から注射した。
対象動物には小胞内に封入されていないIn−111−
NTAを注射した。
ガンマカメライメージング 1n−111負荷小胞注射侵の1時間及び24時間に、
各動物を40■/Kgのベントパルビタールナトリウム
で麻酔にかけガンママシンチレーションカメラ装置から
’+2cyrの距離のプラットフォーム上に6mのビン
ホールドで固定した。体全体の背部像をX線フィルム上
に得、それに対応するデジタル化データを磁気ディスク
に蓄えコンピューター分析に用いた。
放射性の生物内 布 24時間後に動物を殺し、放射性の器官分布を測定する
ために解剖に付した。器官及び組織を削りPBSで洗い
それを吸い取って乾かし秤量した。
放射性をウェル型ガンマ線スペクトロメーターで測定し
注射前の小胞内に存在した活性に基づいて定量化した。
幾つかの実験では、ガンマ線摂動角相関(the ga
vama ray perturbed angula
r correlation ; PAC)分光学方法
を用いて各組織内のl n−111の回転相関時間(t
he rotational correlation
 time)を測定し、それによって無傷の小胞内に残
存している同位元素の割合を評価した。マウク及びギャ
クブル、 P、N、^、S  (米国) 76、 76
5−769頁、 1979年を参照のこと(本明細書中
に引例として含まれている)6 オートラジオ ラフィ In−111標識の代りに[3日]−ジパルミトイルホ
スファチジルコリン([3)1 ] −DPPC)をマ
ーカーとして加えて前述の組成に類似した組成でオート
ラジオグラフィ用の小さい中性単一ラメラ小胞を調製し
オートラジオブライ感光を行った。
オートラジオブライ研究用にEMT6腫瘍切片(25−
5Qsy )をメスのBALB/cマウスに皮下移植し
、5〜12日侵に実験に供した。EMT6腫瘍担持マウ
スにその後225−350μCiの[3H]標識小胞を
静脈内注射し、バックグランド用のコントロールとして
通常の食塩水を注射した。15時間後、動物を殺した。
腫瘍、心臓、骨格筋、肝臓、牌臓、皮膚の試料を取り出
し、直ちに2%グルタルアルデヒド2%パラホルムアル
デヒド溶液に浸漬させ、1m2履片に切断した。この試
料を更に1%四酸、化オスミウムで固定しその後脱水し
EPOH内に包埋して薄切片に切断した。
薄い(1,5μ)組織切片を顕微鏡スライド上に載せイ
ルフォード(IHord)14感光乳濁液でおおった。
14−21日間乳濁液を感光しその後現像した。組織を
1%トルイジンブルーで逆染色(COU口ter 5t
ained)シ光学顕微鏡写真を踊った。
結   果 24時間前に小さいIn−111−N T Aリン脂質
小胞を静脈内注射された腫瘍担持マウスの全身シンチグ
ラフを作成した。中性、負及び正に荷電したリン脂質小
胞を注射されたマウスでEMT6小胞のイメージが明瞭
に認められた。
腫瘍イメージングは小胞阻害(vesicle blo
kade)を用いると顕著に増大した。特に、中性08
PC:ChlJ:z脂質小胞はIn−111を多聞にE
MT611!!瘍に運搬しガンマカメライメージングに
よって腫瘍を明確に局所限定(1ocalizatio
n)することができた。
第1表のデータからこれらの型の各小胞によって運搬さ
れたIn−111の生物内分布の比較ができる。
第1表の第21Ilかられかるように、中性リン脂質小
胞が一番良< In−111を腫瘍組織に運搬した。リ
ン脂質小胞の腫瘍に対する特異的な目標攻撃はこの例で
は少なくとも、リン脂質小胞の通常の目標攻撃である肝
臓又は牌臓に対するそれと同じくらい高く、遊離のIn
−111−N T Aをイン・ヴイボで注射したときに
較べておよそ8倍もの比活性であった・この結果はこれ
まで小胞を腫瘍イメージング薬剤として用いた他の人達
が観察しなかったことである。これは第1表、第1f[
I及び第211IHの結果の比較かられかることである
。第1表からは更に、肝臓及び牌臓によるIn−111
の取り込みが減少すると血清中に於ける残存リン脂質小
胞の濃度が上昇することがわかる。腫瘍部位の放射性も
大体血液中のIn−111と相関して上昇する。
我々は以前にコレステロールの6−アミノマンノース誘
導体を持つ小胞が&>ニュヱ土工でEMT6腫瘍細胞と
強い会合することを示した。従って我々はIn−111
で標識されたコレステロールのアミノマンノース誘導体
のリン脂質小胞を使って腫瘍イメージングを試みた。我
々はこの実験からこのようなリン脂質小胞中のIn−1
11の殆んど全てが最終的に肝臓と牌臓に沈積されると
いうことが判明した。第2表の第2欄及び第3111か
ら示されるようにこのようなリン脂質小胞を用いては腫
瘍に沈積する放射性が低いために腫瘍イメージングを得
ることができなかった。腫瘍に於いて放射活性の沈積が
低いのはこのような小胞の殆んど全てが肝臓及び牌臓に
取り込まれてしまったからである。
コレステロールの6−AM誘導体が低濃度であるような
小胞は肺に捕捉されないので、1n−111負荷したA
M12小wa(第2表の第2欄)は第2表の第1欄の物
質よりも優れた!l瘍イメージング薬剤と推定され得る
かも知れない。しかしながら第2表の第1及び第2欄を
較べるとこのようなことは言えないことが分る。実は、
AM12小胞は肝臓及び牌臓に対して非常に高い親和性
を格っていた。例えば、血流中にリン脂質小胞を注射し
てから24時間後に、肝臓と牌臓の放射性を合計したも
のは平均して全注IIIの75%よりも大きいものにな
る。これは研究した幾つかの脂質組成物の中で最も高い
肝臓及び牌臓の小胞取り込み量であった。
我々は以前に正に荷電した小胞はLλニュヱ土口で中性
や負に荷電した小胞よりもまるかに高い割合でEMT6
細胞に結合することを明らかにした。従って、我々はコ
レステロールのAML誘導体、正に荷電した他の合成糖
脂質誘導体について研究した。これらのAML小胞は肝
臓と牌臓に対して低い親和性を示しく第2表の第3欄)
、腫瘍による取り込みがAM12小胞(第2表の第2欄
)に較べて僅かに増加していた。しかしながら、このt
i瘍と結合した放射性レベルはそれでも第1表で示され
た中性、正及び負の小胞のものと較べても3〜10倍小
さいものであった。
更に、第3表に示されている組成のIn−t11標識小
胞を注射する1時間前に食塩溶液(u  11 ’+阻
害)又は8IIgA旧2小胞のいずれかをマウスに注射
した。24時間後に上述の方法で組織生物内分布を測定
した。
食塩溶液はコントロールとして用い、これは肝臓及び牌
臓内の細網内皮細胞を上述のように阻害しなかった。Δ
M12小胞は正に荷電しており肝臓及び牌臓内の細網内
皮IIl胞を効果的に阻害した。
肝臓及び牌臓内の細網内皮III胞は少なくとも部分的
にAM12小胞によって阻害されたので、その優体内の
自流に注射されたリン脂質小胞は腫瘍により多く取り込
まれた。
第1表は、肝臓及び牌臓内の細網内皮細胞のいかなる事
前の阻害なしにIn−111を含むリン脂質小胞を血流
中に導入した時の体内の各部分を目標攻撃したIn−1
11の四を示している。それに対して、第3表は肝臓及
び牌臓内の細網内皮lIl胞を事前に阻害した後に、I
n−111を含むリン脂質小胞を血流内に導入した時の
体内の各部分を目標攻撃した1n−111の量を示して
いる。第1表及び第3表の比較から分るように、阻害(
blockade)を用いた例の殆んどに於いて腫瘍を
目標攻撃したIn−111の量は顕著に増大していた。
更に、阻害を用いると肝臓及び牌臓に於いて摂取された
In−111指は第1表の肝臓及び牌臓に於いて摂取さ
れたIn−111jlよりも著しく減少していた。
上記の実施例に於いて、腫瘍を目標攻撃させるべきリン
脂質小胞の第2グループは、肝臓及び牌臓内の細網内皮
細胞を阻害する目的でリン脂質小胞の第1グループを血
流内に導入した約1時間後に、血流内に導入された。こ
の1時間という間隔以外も使用し得るものである。例え
ば、1時間よりかなり短くなり得る。リン脂質小胞は肝
臓及び牌臓をかなり長い期間に亘って阻害することがで
きるので、肝臓及び牌臓を阻害(block)する為の
リン脂質小胞を導入すると同時に腫瘍を目標攻撃するリ
ン脂質小胞を導入することも考えられる。
第1図はIn−111−NTAを封入した中性小胞(O
3PC: Ch= 2 : 1モル比)注射後の各時間
に於ける腫瘍及び血液の放射性を示したものである。
腫瘍に於ける放射性は注射後24時間後に最大値に達す
る。24時間後には放射性の90%は血中から除去され
てしまった。この結果から時間の経過と伴に、インジウ
ムを含む小胞は無傷のまま(完全なまま)血中を循環し
選択的に腫瘍に蓄積されることが推測される。
ガンマ線摂動角相関(PAC)分光学による選ばれた組
織に於ける各時間での研究によって小胞が無傷のまま血
流中にあることが確認された。
In−111で標識されたリン脂質小胞の注射後1〜4
8時間後に各腫瘍及び各血液試料をガンマ線摂動角相I
II (PAC)分光計で測定した。無傷ままの小胞の
割合として示した第2図のPACによる測定結果に依る
と、血液内の放射性の80%以上は48時間後も小胞内
に留まってるのに対し、腫瘍に蓄積された放射性はその
殆んどが小胞から遊離されていることが分る。この結果
は腫瘍と結合した小胞は破壊ないし溶解されて1n−1
11はタンパク質のような高分子と結合しているのに対
し、血中の小胞は完全なまま残っていることを示してい
る。
MlMのIn−111−EDTAと小胞に封入されたI
n−111−EDTAの生物内分布の研究によって完全
なままの小胞の腫瘍局在化が更に示された(第4表の第
1及び第2欄)。EDTAはNTAと比較して強力なキ
レート化剤であって[n−111を遊離してタンパク質
と結合させることはしない。更に未結合のI n −1
11−EDTAは速やかに腎臓から排出される。
従って注射後24時間後に残存している放射性は無傷の
小胞から来たものか又は無傷の小胞内に存在するもので
あり直接に結合したタンパク質から来たものではない。
第4表の結果から24時間後に封入されたI n −1
11−EDTAは14c標識サレタ小U 、!:同一の
薬物動力学(pharmacokinetics)を示
すことが分る。遊離の[n−111−E口■^は速やか
に排出されるためにどの組織にも殆んど蓄積されること
がない。
小胞内部の水相ではなくて膜成分を標識した効果を次に
検討した。小胞膜成分の生物内分布を追跡する為に14
C標識した口PPCトレーサーを小胞に加えた。血中か
らの除去と組織内の生物内分布に関して1n−111標
識を用いた実験と同様であった(第4表第3欄)。
種々の型のi瘍を担持したマウス内の小胞封入1n−1
11−NTAの生物内分布の研究も行った(第5表)。
これらの腫瘍の型のうちの7種に於いてlII瘍に関係
する放射性は組織ダラムを基に計算して、肝臓での取り
込み量のすくなくとも50%であった。l11mでの比
較的低い取り込みは結腸アゾンカルシノーマ38.B−
16メラノーマ、及び骨肉腫に於いて観察された。これ
らの結果はIn−111の取り込みは腫瘍の種類の違い
によって程度が様々であることを示唆するものである。
オートラジオグラフィによる研究でヒト細胞の切片を作
成した。多数の感光粒子が腫瘍の表面あるいはその近傍
の急速に増殖するEMT6細胞の充填層上に直接発現し
、こうして腫瘍細胞内の小胞の存在が示された。対照的
に腫瘍の壊死中心(necroNc core)はオー
トラジオグラフィで余り感光しなかった。腫瘍塊の外側
部にある脂肪細胞(adiopocytes)及び連結
組織(connective ttssue)にも又感
光粒子が余り見られなかった。
肝臓切片もまたその標識の全取り込み量から予想されて
いた通りに、オートラジオグラフィに於いて高い感光を
示した。肝臓の全領域に亘って銀粒子が均一な密度を示
していることは、他者によ    ”って指摘されたよ
うに(Oエルディック(Roerdink)等、バイオ
ケム・エト・バイオフィシ・アクタ(Bioc、et 
Biophys、 Acta)、 770. 195−
202頁。
1984年)、小さな小胞が肝細胞に達していることを
確証するものである。
牌臓切片に於いても予想以上の感光を示したが、しかし
この牌臓の高い標識に関与した細胞を明確に同定するこ
とができなかった。検査した他の組織はオートラジオグ
ラフィに於ける顕著な感光を示すことはなかった。
対照組織は均一に低いオートラジオグラフィ感光を示し
たので、この実験で得られた感光は人為的なものではな
いことが確認された。
本明細書中で調製されたリン脂質小胞は体内の腫瘍に対
する化学療法薬剤メトトレキセートのような薬剤の運搬
を増加する目的で使用することもできる。この結果は第
6表に見られる実験から分る。MTXの運搬を示す為に
、フリーな[31−1]メトトレキセート([38]M
TX)及び小胞にそれを封入したものを直接腫瘍担持マ
ウスに注射した。4時間侵に腫瘍内の[3H]MTXI
Iをシンチレーション計測によって測定した。08PC
: Ch :SAを4:に1のモル比で含むリン脂質小
胞を[14C]コレステロールオレートで標識し、[3
H]MTXを該リン脂賀小胞内に封入した。
表から分るように腫瘍に達したリン脂質小胞の鎖は該腫
瘍に向ったフリーなMTXの量より約3倍程大きかった
腫瘍によるMTXの取り込みは好適な中性小胞(O8P
C: Ch−2: 1モル比)を用いると更に増大され
た(第7表参照)。[3H]MTXの取り込みに於いて
封入されたものとそうでないものとの比は3時間及び1
6時間後に於いてそれぞれ4,2及び11.2倍であっ
た。
本発明に於いて使用される小胞技術に於ける幾つかの改
良点によって腫瘍内に小胞が無傷で完全なまま運搬され
優れた腫瘍イメージングが可能になったものと思われる
。この改良点のうちの1つは、小さくて、少なくとも1
8の炭素原子鎖から成る炭化水素を含む化学的に純粋な
リン脂質小胞を用いたことであり、それによってLZ二
mで安定で所望のイメージング薬剤又は化学療法薬剤を
腫瘍に運搬することができるのである。
更にもう1つの改良点はIn−111がNTAとの錯体
の形態で封入されたことである。NTAは相対的に弱い
キレート化剤であり血清が存在するとNTAは買換され
てしまう。つまり、1n−111を含有するリン脂質小
胞が腫瘍を目標攻撃した際に、NTAは!瘍のタンパク
質に取って代わられてしまう。In−111は強固に腫
瘍のタンパク質と結合する。このタンパク質は細胞内に
あるので、1n−111は腫瘍部位に固定される。この
状況によってイメージングの目的に有利な2つの顕著な
点が生じる。
第1の利点は漏れによる放射性損出は殆んどないという
ことである。減衰(decay)を補正した後に我々は
典型的には注射後生なくとも24時間後には始めの90
%の放射性が動物に残存していることが観察された。こ
れはガンマカウンターに於ける固定数を蓄積するのに必
要な時間を基にした値である。
第2の利点はI n−111のような標識が小胞が破壊
された部位に固定されて残存する際に、全量の他にも組
織による小胞取り込みの速度に関する情報も得ることが
できるということである。
つまり、本研究に於いて、高い腫瘍の比活性(5pec
ific aCtiVity)が観察されたのは24時
間に亘って1n−111が腫瘍内に連続的に蓄積された
結果である。小胞内に含有されたEDTAはNTAに較
べて強いキレート結合を形成する。EDTAは腫瘍部位
に於いてタンパク質と置換することはない。つまりIn
−111は細胞内に固定残留することはない。例えば、
EDTAがリン脂質小胞内で1n−111にキレートし
た際には、In−111−NTA負荷小胞と比較してた
った25%の腫瘍比活性しか達成されなかった。
もう1つの利点というのはIn−111は予め形成され
た小胞内に負荷されることである。この高効率の方法に
よって200−300μCt/Ill脂質の比活性が得
られた。
本明細書は特定の応用を参考にしながら開示説明をしで
あるが、本発明の原理は当業者に明らかな数多くの他の
応用も含むものである。従って本発明は添付の特許請求
の範囲でのみ限定されるものである。
第1表 ダラム組織当りの%注射投与量(±標準偏差)第2表 ダラム組織当りの%注射投与量(±標準偏差)第3表 監4fi 注射24時間後に於ける放射性標識の生物内分布!」L
l 小胞による腫瘍組織へのメトトレキセートの運搬の増大
【図面の簡単な説明】
第1図は白液中の放射活性標識リン脂質小胞の除去及び
腫瘍への蓄積の経時変化を示す。 第2図はガンマ線摂動角相関(PAC)光度計で測定し
た腫瘍及び血液中に残存している完全なままの標識リン
脂質小胞の割合を示したものである。 第3図は標識小胞を含有する腫瘍を表わす一連のオート
ラジオグラフィである。 代理人 弁理1月I  口 義 雄 手続ンif)正置 昭和60年12月12日 2、発明の名称   イメージング薬剤又は化学療法薬
剤を封入したミセル粒子を体内のH瘍に運搬する方法3
、補正をする者 事件との関係   特許出願人 名 称   シティ・オヴ・ホープ・ナショナル・メゾ
イノノル・センター (ほか1名) 4、代 理 人   東京都新宿区新宿1丁目1番14
号 山田ビル(郵便番号160)電話(03)  35
4−86236、補正により増加する発明の数 7、補正の対象   図 面 8゜補正の内容

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)a)化学的に純粋なリン脂質分子を含む2000
    Åより小さい中性小ミセル粒子を調製し; b)腫瘍内の該粒子の部位を検出する目的のイメージン
    グ薬剤、又は該腫瘍を治療する目的の化学療法薬剤を該
    ミセル粒子内に含有し;c)前記b)段階で得られたミ
    セル粒子を体の血流内に導入し腫瘍内に該粒子を完全な
    まま位置させる; というステップを含む、該腫瘍の診断又は治療を目的と
    して該薬剤を用いて体内の腫瘍を目標攻撃する方法。
  2. (2)前記の化学的に純粋なリン脂質分子が少なくとも
    18の炭素原子の長さをもつ炭化水素鎖を含むことを特
    徴とする特許請求の範囲第1項に記載の方法。
  3. (3)前記のリン脂質がジステアロイルホスフアチジル
    コリンであることを特徴とする特許請求の範囲第1項又
    は第2項に記載の方法。
  4. (4)前記の化学療法薬剤がメトトレキセートであるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第2項に記載
    の方法。
  5. (5)前記のイメージング薬剤が放射性元素、特にガン
    マ線を放出するもの、特異的にはインジウム−111で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第2項
    に記載の方法。
  6. (6)インジウム−111が弱いキレート化剤、特にニ
    トリロトリ酢酸とキレートを作り、特定部位に於いて、
    該放射性標識と強力な結合を形成する物質によって弱い
    キレート化剤が置換されるようにすることを特徴とする
    特許請求の範囲第4項に記載の方法。
  7. (7)前記の中性ミセル粒子がリン脂質の0〜50重量
    %のコレステロールをも含有することを特徴とする特許
    請求の範囲第1項に記載の方法。
  8. (8)a)それが含有されているところの粒子から外側
    に向って伸張している正に荷電した分子を持つ化学的に
    純粋なリン脂質分子を含む小ミセル粒子の第1グループ
    を調製し; b)前記の正に荷電した粒子の第1グループを体の血流
    内に導入し体内のマクロファージを阻害し;c)腫瘍部
    位を決定する目的のイメージング薬剤又は該腫瘍を治療
    する目的の化学療法薬剤をその中に含有する化学的に純
    粋なリン脂質分子を含む2000Åより小さい中性小ミ
    セル粒子の第2グループを調製し;そして d)前記のイメージング又は化学療法薬剤を含有する前
    記の中性ミセル粒子の第2のグループを体の血流内に導
    入しその結果該マクロファージを阻害し、腫瘍内に前記
    粒子及び前記化学療法薬剤を完全なまま位置させる; というステップを含む、該腫瘍の診断又は治療を目的と
    する該イメージング薬剤又は該化学療法薬剤を含有する
    ミセル粒子を完全なまま腫瘍内に位置させる方法。
  9. (9)前記の化学的に純粋なリン脂質分子の第2グルー
    プが少なくとも18の炭素原子からなる炭化水素を含む
    ことを特徴とする特許請求の範囲第8項に記載の方法。
  10. (10)前記の中性ミセル粒子がリン脂質の0〜50重
    量%のコレステロールをも含有することを特徴とする特
    許請求の範囲第8項に記載の方法。
  11. (11)リン脂質粒子から外側に向って伸張している前
    記の正に荷電した分子がアミノ基を含有する脂質溶性分
    子であることを特徴とする特許請求の範囲第8項に記載
    の方法。
  12. (12)前記の正に荷電した分子が脂質溶性分子のアミ
    ノ−サッカライド誘導体であることを特徴とする特許請
    求の範囲第11項に記載の方法。
  13. (13)前記の正に荷電した分子がコレステロールのア
    ミノ−サッカライド誘導体であることを特徴とする特許
    請求の範囲第12項に記載の方法。
  14. (14)アミノ−サッカライド誘導体がアミノマンノー
    ス又はアミノマンニトールであることを特徴とする特許
    請求の範囲第13項に記載の方法。
  15. (15)前記のリン脂質がジステアロイルホスフアチジ
    ルコリンであることを特徴とする特許請求の範囲第8項
    に記載の方法。
  16. (16)前記の化学療法薬剤がメトトレキセートである
    ことを特徴とする特許請求の範囲第8項に記載の方法。
  17. (17)前記のイメージング薬剤がニトリロトリ酢酸に
    キレートしているインジウム−111であることを特徴
    とする特許請求の範囲第8項に記載の方法。
  18. (18)前記の小ミセル粒子が球状の単一ラメラリン脂
    質小胞の形態であることを特徴とする特許請求の範囲第
    8項に記載の方法。
  19. (19)腫瘍の診断又は治療を目的とするイメージング
    薬剤又は化学療法薬剤を含有し化学的に純粋なリン脂質
    分子を含む2000Åより小さいミセル粒子をその内に
    含む該腫瘍。
  20. (20)前記のイメージング薬剤がインジウム−111
    であることを特徴とする特許請求の範囲第19項に記載
    の腫瘍。
  21. (21)前記の化学療法薬剤がメトトレキセートである
    ことを特徴とする特許請求の範囲第19項に記載の腫瘍
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