JPS6115747B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は液体噴霧器の吸水体保持構造の改良に
関するものであつて、超音波振動をする振動子の
噴霧面に吸水体を精度良く取付けることにより液
体の噴霧方向、噴霧量を安定させることが出来る
液体噴霧器の吸水体保持構造の提供を目的とする
ものである。

従来、給水タンク１内の液体を吸水体２により
振動子３の噴霧面に供給するようにした噴霧器に
あつては例えば第１図のようにハウジング４に着
脱自在なマスク５により吸水体２の先端を振動子
３の噴霧面近くに位置決めさせていたので、ハウ
ジング４とマスク５との合わせ面のガタや寸法誤
差により吸水体２の振動子３に対する取付位置が
狂いやすく、例えば霧粒径を小さくするために振
動子の振動周波数を大きくすると振動子の寸法は
反比例して小さく形成する必要があり、噴霧面に
対する吸水体の位置が狂うと噴霧方向や噴霧量が
不安定になりやすい欠点があつた。

本発明は上記従来の欠点を解消しようとするも
ので、以下添付図に基づいて詳細に説明する。給
水タンク１はハウジング４内に着脱自在に納装さ
れたもので、例えばフエルトのような適宜素材の
吸水体２の下部がこの給水タンク１の液中に浸さ
れ、上部がハウジング４内の振動子３の噴霧面付
近に保持される。第２図はその一例を示すもの
で、ハウジング４の一部を構成する上蓋体６に突
起７を設け吸水体２に施された孔８をこの突起７
に係合してある。マスク５はハウジング４に圧
入、螺込み等により取外し可能に装着されてい
る。上蓋体６の下面側には保護スイツチ９が配設
され吸水体２により押接されたときのみこの保護
スイツチ９がオンになるようにしてある。振動子
３は振動拡大用の金属ホーン１０と電歪素子１１
とにて構成されたもので、弾性を有する支持体１
２によりハウジング４内に弾性支持されている。
１３は発振回路ブロツク、１４は上記保護スイツ
チ９と直列に接続された電源スイツチ、１５は乾
電池、１６は外部電源接続用のジヤツクである。

第３図に於いていま電源スイツチ１４をオンに
すると、発振回路ブロツク１３が動作して振動子
３が振動する。尚、この場合、吸水体２がセツト
されて保護スイツチ９がオンのときのみ上記動作
をし、吸水体２がセツトされていないときや給水
タンク１が空になつて吸水体２の水分がなくなつ
たときなどは保護スイツチ９がオフになつて動作
しない。次いで、給水タンク１内の水や液剤等の
液体を吸水体２が毛管現象により吸上げて振動子
３の噴霧面に供給しているために、超音波振動す
る振動子３により液体が霧化して空気中に噴出す
るもので、この噴霧を鼻腔、口腔等に吸入するこ
とにより粘膜を湿潤させて乾燥状態を鎮め、炎症
をやわらげるものである。

本発明は上述のように吸水体の孔のハウジング
の上蓋体に突設した突起に係合させて吸水体をハ
ウジングに保持させているから、振動子に対する
位置決めがマスクの装着と無関係に精度よく行え
るものであつて、噴霧方向、噴霧量が安定すると
いう利点がある。また、吸水体は突起を挿通させ
て保持されているだけであつて挾持されておら
ず、押し潰されないので、吸水体の吸水機能を阻
害しない利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の一部省略断面図、第２図は本
発明の一実施例の断面図、第３図は同上の動作説
明図である。 図中１は給水タンク、２は吸水体、３は振動
子、４はハウジング、７は突起、８は孔を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ハウジングを構成する上蓋体の開孔より振動
   子の噴霧面を突出させ、前記振動子と給水タンク
   との間にて前記上蓋体に突起を設け、吸水体に形
   成した孔を前記突起に係合して吸水体をハウジン
   グに保持させて成ることを特徴とする液体噴霧器
   の吸水体保持構造。