JPS61150842A - 大容量トロリ−用複合導体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は大形大電流トロリーに適した複合導体に関する
ものである。

〔従来の技術及び発明が解決しようとする問題点〕従来
のトロリー用導体は第４図に示すような構造の銅導体単
一によるものが一般的であるが、このような構造のもの
では大容量になればなるほど熱の放散が悪くなシ許容電
流密度が低下するため断面積を大きくしなければならず
、その結果重量が増加し運搬性、布設作業性が悪化する
と共に材料費、作業工数の増加に伴ってコスト高となる
欠点があった。

一方、上記構造の銅導体の他、アルミニウムとステンレ
スを組み合わせた構造の複合導体であって、集電ブラシ
摺動面にステンレスを使用したものも一部実用化されて
いる（第５図参照）。しかしながら、かかる従来の複合
導体は摺動面導体としてのステンレス１０が内側のアル
ミニウム導体９を包み込む構造を有しているため、ステ
ンレス導体のバネアクションが期待できず、従ってアル
ミニウムとＳＵＳの電気的信頼性が低下し、寸た導体摺
動面１２がＷ字形であって平面でないため集電ブラシが
偏摩耗し易いという欠点があった。

本発明の目的は前記した従来技術の欠点を解消し、送電
容量を大幅に増加させることのできるトロリー用複合導
体を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段及び作用〕すなわち、本
発明は大容量トロリー用複合導体を提供するもので、導
体本体が断面多角形又は円弧状の如き頭部１１とその下
側に細長い胴部１２を介して二股に分かれて一対の突起
部１３１及び凹部１３２を形成している脚部１３とから
成り、かつ凹部１３２に沿って帯部材２が嵌入係止され
て凹面を形成した点に特徴がある。なお、帯部材２の凹
部１３２への係止は突起部１３１をかしめて帯部材２の
凹面形成部の外側に圧入することによって行われてもよ
い。また、凹部面１３２の底面は平面または円弧状であ
ることが望オしく、凹部１３２の底面を平面とした場合
にはこれに係止される帯部材２の凹面の底面も平面状と
なり集電ブラシとの摺動面は略コ字状となる。更に、導
体本体１には断面略逆Ｕ字状の絶縁カバー３が被覆され
、絶縁カバー３の開口部列の内側に帯部材２の凹面が露
出された構造とすることにより大形大電流用の絶縁トロ
リーが提供される。

以下、本発明の実施例を第１〜３図に基づいて説明する
。

〔実施例〕

第１図は本発明に係る絶縁された大容量トロリーの一実
施例を示す断面図であり、アルミニウムから成る導体本
体１は断面多角形の頭部１１と細長い胴部１２と二股に
分かれて一対の突起部１３１及び凹部１３２を形成して
いる脚部１３とから成る形状を有し、この形状が長手方
向に連続している。頭部１１を多角形状としているので
、絶縁カバー３の挿入時にその内面とは線接触となり挿
入作業性が低下するのを防止することができる。オた、
胴部１２は細長い形状を有しているので、接続クランプ
、給電クランプを取シ付は易く、かつ大容量を確保する
ことができる。更に、脚部１３に形成された一対の突起
部１３１の内面及び凹部１３２の底面にはステンレスか
ら成る摺動面導体２が圧入された形で係止されているの
でステンレスのバネアクションが十分に期待でき、従っ
てアルミニウムとステンレスの電気的接触が長期間に亘
って安定する。なお、この実施例ではステンレス導体２
の摺動面は底面が平面状であるため、集電ブラシ（図示
せず）の摺動が滑らかで、かつ集電ブラシの偏摩耗も発
生し難い。

第２図及び第３図は本発明の他の実施例を示す断面図で
あり、第２図は導体本体１０頭部１１を円弧状とした複
合導体、第３図は脚部１３の凹部１３２を円弧状とした
複合導体である。

このように本発明の複合導体はいずれも集電ブラシが導
体凹部内で摺動する構造を採っているため、集電ブラシ
の側面で絶縁カバー、ジヨイントカバー、給電カバー等
の開口部の内面を摩耗させたり損傷させたりすることな
に安定した集電が期待できる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、（１）導体摺動面
が略平面状の受は面であるため集電ブラシの摺動が滑ら
かで、かつ集電ブラシの偏摩耗が少ない、（２）アルミ
ニウム導体の凹部にステンレス導体が圧入された構造で
あるためステンレスのバネアクションが十分期待でき、
従ってアルミニウムとステンレス導体間の電気的接触が
長期に亘って安定する、（３）アルミニウム導体の凹部
内に集電ブラシが押入されて集電器が走行するため集電
ブラシの側面が絶縁カバー、接続カバー、給電カバー等
に接触して摩耗させたり損傷させたりすることなく安定
した集電が行われ、かつ集電器の脱線が極めて少なくな
る等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る大容量絶縁トロリーの一実施例を
示す断面図、第２図及び第３図は本発明の他の実施例を
示す大容量絶縁トロリー用複合導体の断面図、第４図及
び第５図は従来の絶縁トロリーを示す断面図である。 １・・・・・・導体本体、１１・・・・・・頭部、１２
・・・・・・胴部１３・・・・・・脚部、１３１・・・
・・・突起部、１３２・・・・・・凹部、２・・・・・
・帯部材、３・・・・・・絶縁カバー、３１・・・・・
・開口部

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）高導電性の導体本体と耐摩耗性の帯部材とから成
   る大容量トロリー用複合導体において、前記導体本体は
   その横断面が頭部とその下側に細長い胴部を介して二股
   に分かれて一対の突起部及び凹部を形成している脚部と
   から成り、前記帯部材は前記導体本体の凹部面に沿つて
   嵌入係止されて凹面を形成していることを特徴とする大
   容量絶縁トロリー用複合導体。
2. （２）前記突起部がかしめにより前記帯部材の凹面形成
   部の外側に圧入されていることを特徴とする前項（１）
   記載の大容量トロリー用複合導体。
3. （３）前記導体本体の凹部底面が平面または円弧状に形
   成されていることを特徴とする前項（１）または（２）
   記載の大容量トロリー用複合導体。
4. （４）前記帯部材の凹面が平面よりなる底面と該底面の
   両端より延びる両側面とによつて略コ字状の摺動面を形
   成していることを特徴とする前項（１）〜（３）の中の
   いずれか１項記載の大容量トロリー用複合導体。
5. （５）前記導体本体が断面略逆Ｕ字状の絶縁カバーで被
   覆され、かつ該カバーの開口内に前記帯部材の凹面が露
   出されていることを特徴とする前項（１）〜（４）の中
   のいずれか１項記載の大容量トロリー用複合導体。