JPS61146402A - ドリルチヤツク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、ドリルチャックに関し、特に、ドリルスピン
ドルに接続可能なチャック本体を備え、そのチャック本
体内にはチャックジョーが案内されており、そのチャッ
クジョーはチャック本体において回転可能かつ軸方向に
移動不能に案内された調整リングによって移動可能であ
り、また、調整リングをロックするためにチャック本体
において軸方向に移動可能かつ回転方向に制限を受けて
移動可能な係止スリーブを備え、その係止スリーブは調
整リングへ向かう移動方向にスプリングの力を受けてお
り、かつチャック本体には少なくとも１つのストッパ頭
部が電えられており、そのストッパ頭部は、係止スリー
ブの壁部に備えられた凹部に係合し、その凹部は並列に
延びる長さの異なる２つの軸方向の切欠きより形成され
ており、その切欠きは、ストッパ頭部の進入のために調
整リングに向いた端部において開放されており、係止ス
リーブは、両切欠きの一方または他方がストッパ頭部と
軸方向において並ぶようにチャック本体上で回転可能で
あり、そして、ストッパ頭部は切欠きの縦方向において
広げられており、そのストッパ頭部の側部の縦方向面に
よって切欠き側壁に対するストッパを形成しているドリ
ルチャックに関する。

［従来の技術とその問題点］ 前記の種類のドリルチャックにおいては、ストッパ頭部
が両切欠きの長い方の中にあるなら、係止スリーブがス
プリングの力を受けて調整リングへ向かって前進可能で
あり、その係止スリーブは、調整リングにロック係合す
るに至り、その係止スリーブ自身がストッパ頭部によっ
て回転運動を阻止されているので調整リングの回転を阻
止するようになる。したがって、ドリルチャックを緩め
ることも締め付けることもできないが、自身で緩んだり
、さらに締め付けたりすることもできない。そのために
、それどころか係止スリーブを、スプリングの力に抗し
て調整リングから軸方向に引き戻さなければならず、そ
の結果、ロック係合が外され、ストッパ頭部が切欠きか
ら出る。前記の位置において、ストッパ頭部が両切欠き
の短い方に入り込むまで係止スリーブを回転させること
ができる。そこで係止スリーブが解放されると、その係
止スリーブの切欠きの端部がストッパ頭部上に下ろされ
、より厳密には、軸方向において、係止スリーブが以前
と同じく調整リングとの係合を外されている位置に軸方
向に下ろされる。したがって、ドリルチャックを締め付
けまたは緩めるために、調整リングを望みに応じて回転
させることができる。

自動的な緩みのみならず自動的な締め足しに対するドリ
ルチャックのこのような保護は、多く使用する場合に不
都合である。例えば、締め付けられたドリルに生じる力
の作用を受けてチャックジョーがドリルシャフト内によ
り深く入り込む可能性があるなら、このことは、締め付
けの緩みとして認められる。自動的に締め足されること
によって前記の緩みは取り除かれ得るが、締め足しはド
リルシャフト自身によってのみ限定されているので、繰
り返し締め足しが行われた結果チャックジョーが増々深
くドリルシャフト内に入り込むことが避けられない。チ
ャックジョーがドリルシャフト内にそのように入り込む
ことに対してはそれ自体種々の疑念は少しも存在しない
けれども、不必要に深い入り込み、及び、それに伴うド
リルシャフトの不都合な被害または損傷をできる限り回
避するために、前記過程はいずれの場合でも制限される
べきである。このことは、特に、ドリルの回転接続駆動
がチャックジョーによって保証されている位の深さにチ
ャックジョーがドリルシャフト内に入り込むことが望ま
れてるが、さらに入り込むことは阻止されねばならない
場合にもあてはまる。これは、衝撃ドリルの際にドリル
による衝撃作用を好適に伝達するために必要な、チャッ
クジョーに相対的に僅かな軸方向運動を行う可能性をド
リルが保持するようにするためである。

したがって、自由に緩むことができず、制限された締め
足しを可能にするように、冒頭に述べた種類のドリルチ
ャックを構成することが、本発明の根底を成す課題であ
る。

［問題点を解決するための手段及び作用］本発明による
と、前記課題は次のことによって解決される。すなわち
、スプリングの端部は、ドリルチャックの周方向におい
て、一方がチャック本体に、他方が係止スリーブに固定
され、ドリルチャックの締め付けに対応する調整リング
の回転方向に付勢されており、また、調整リングにおけ
る係止スリーブのロック係合を可能にする長い方の切欠
きがストッパ頭部より幅広く、そのことによって周方向
に形成されたストッパ頭部と係止スリーブとの間の自由
な遊びが、前記ストッパ頭部及び係止スリーブのドリル
チャックを締め足す回転運動を可能にしかつ制限する。

本発明のドリルチャックにおいては、さらに締め付ける
ために、ストッパ頭部が係止スリーブとともに、その係
止スリーブとロック係合している調整リングの制限され
た回転行程を許し、その際、スプリングは締め足す力を
作り出プとともに係止スリーブを調整リングとのロック
係合の状態に保つ。ドリルの最初の締め付は状態におい
ては、係止スリーブが、締め足しのために用いられる回
転行程のそのスタート位置にある。前記の最初の締め付
は状態から発してチャックジョーがドリルシャフト内に
入り込み、このことによってドリルシャフトの締め付け
が緩むなら、ドリルチャックはまずスプリングの力によ
って締め足される。その際、係止スリーブがその回転行
程の終わりにストッパ頭部によって固定され、このこと
によってさらに締め足す運動が不可能となるまで、スプ
リングによって係止スリーブが回転させられる。

両切欠きの間でストッパ頭部を移行させるために実行さ
れる係止スリーブの軸方向の移動行程をできる限り短く
保つために、本発明の他の提案によると、切欠がドリル
側の端部に開放された横連絡部を有し、切欠きの縦方向
における横連絡部の高さは、ストッパ頭部の軸方向の長
さよりも低くすることができる。切欠き内へのストッパ
頭部の進入を容易にするために、本発明の好ましい実施
態様は、切欠きが、そのドリル側の端部において横状に
離れるように延びており、それによって、ストッパ頭部
に対する案内面を形成する切欠き側壁を有し、また、ス
トッパ頭部が、対応して斜めに延びる側部の縦方向面を
備えていることを特徴としている。さらに、両切欠きの
間におけるそのドリル側の端部に、側方へ長い方の切欠
き内に突出する突起が備えられており、係止スリーブが
、軸方向において、調整リングとのロック係合を外され
ている位置にあるとき、前記突起がスプリングの力に抗
してストッパ頭部に当接するように、また、ストッパ頭
部が、突起に向いた側部の縦方向面に凹所を有し、その
凹所には、係止スリーブが調整リングにロック係合して
いる場合に突起が進入できるように配設することが好ま
しい。前記凹所が、ストッパ頭部の側部の縦方向面のほ
ぼ互いに平行に延びる２つの部分より形成されており、
それらの部分は、ストッパ頭部に当接する突起端面には
、ぼ平行に延びており、他方、前記の面部分の間の接続
面が、突起背部を形成する面に平行に延びていることが
合目的である。

結果として、係止スリーブがスプリングの力を受けて軸
方向に移動させられるか、または、このスプリングの力
に抗して軸方向に移動させられると、ストッパ頭部及び
突起は、スプリングの力を受けてそのつと互いに当接し
ている面において、自動的に相反して案内されることが
、前記の面の構成によって達成される。本発明の他の提
案によると、ストッパ頭部の凹所への移行領域に角部を
形成してもよく、係止スリーブが調整リングとのロック
係合状態にはいるとすぐに、前記角部から突起が離れ始
める。このことは、調整リングとのロック係合状態には
いるとすぐに、係止スリーブの締め足し作用が有効とな
り、突起及びストッパ頭部によってはその後もはや妨害
されることがないという長所を有している。ロック係合
自体の構成のためには、調整リングが、係止スリーブに
向いた山部を有し、その歯部には係止スリーブの対向歯
部が進入し、その際、係止スリーブ及び調整リングがス
プリングの力を受けて前記歯面において相互に当接する
ようになり、完全な噛合に至る途中において、係止スリ
ーブが同時に、スプリングの力に抗した回転を行なうよ
うに、前記歯部が傾斜していることが好ましい。

［実施例］ 以下、図面に描かれた実施例を用いて本発明の詳細な説
明する。

図面においてドリルスピンドルは１で、そのドリルスピ
ンドル１によって駆動されるドリルチャックは全般に２
で記されている。ドリルチャック２はドリルスピンドル
１上に回転接続して配設され、それを可能にするために
ほぞ部３が使われ、そのほぞ部３に関係付けられたチャ
ック本体５内の受は入れ部が軸方向においてはぞ部３よ
りも長いので、はぞ部３はドリルスピンドル１上でのド
リルチャック２の軸方向の移動を妨げない。スピンドル
側においてほぞ部３はスピンドルフランジ６の凹所４内
にあり、ドリルチャック２は、チャック本体５のリング
状切欠き内に位置しかつスピンドル７ランジ６を後方で
保持する弾性リング７によって、スピンドル７ランジ６
に確保されている。

チャック本体５内で中心へ移動可能なチャックジョー８
が、ドリル工具（図示せず）用の受は入れ部９を共に形
成する。この受は入れ部９には、チャック本体５内に備
えられた軸方向の連結路１０がつながっており、実施例
においてはドリルスピンドル１自体がその連絡路１０を
貫通し、しかし他の場合には中空のドリルスピンドル内
に案内されるアンビルが、前記連結路１Ｇを貫通するこ
ともでき、その結果、いずれの場合でも、ドリルスピン
ドル１の衝撃運動及び！Ｉ撃佳作用、受は入れ部９内に
おいてチャックジョー８の間で保持されるドリルの端部
に直接伝達される。その際、スピンドルフランジ６がそ
のスピンドルフランジ６のためにチャック本体５内に備
えられた受は入れ部１１内で、及び、ドリルがチャック
ジョー８間で軸方向において両方向に自由な遊びを伴っ
て僅かに移動することができることによって、チャック
本体５及びそれと共にドリルチャック２が合わせてドリ
ルスピンドル１の衝撃作用から切り離されている。チャ
ックジョー８は歯部１２によって調整リング１３の雌ね
じ部に係合し、その調整リング１３はチャック本体５の
リング状切欠き内に回転可能に案　。

内されている。調整リング１３をこのリング状切欠き内
に嵌め込むことができるように、調整リング１３は横に
分割されている。両方のリング半部は、軸方向に調整リ
ング１３上に押し出されている調整スリーブ１４によっ
て合わせて保持されている。調整リング１３は、手によ
る他に、締め付はスパナ１５を用いて操作することがで
きる。

その締め付はスパナ１５は、チャック本体５に装着する
ことができ、また調整リング１３の歯車リム１７に係合
するピニオン１６を有している。さらに、チャック本体
５には係止スリーブ１８が備えられており、その係止ス
リーブ１８は、軸方向に移動可能に案内されており、周
方向において制限されて回転可能かつ回転位置に固定可
能である。この係止スリーブ１８は調整リング１３に向
いた縁部に歯１９を有し、その歯１９には調整リング１
３の歯部１９゛が関係付けられている。係止スリーブ１
８の歯１９は、第１図及び第３Ｃ図に示されているよう
に、スプリング２０の力を受けて調整リング１３に向か
って押し出された係止スリーブ１８の位置において調整
リング１３の歯部１９゛に係合し、このことによって調
整リング１３の回転を阻止する。調整リング１３を回転
させるためには、係止スリーブ１８の歯１９が調整リン
グ１３の歯部１９゛　との係合を外されるように、係止
スリーブ１８をスプリング２０の力に抗して軸方向に戻
さなければならない。係止スリーブ１８をこのような後
方の位置に保持し、この係止スリーブ１８の回転運動を
制限するために、係止スリーブ１８の壁部の凹部に係合
する少なくとも１つのストッパ頭部２１がチャック本体
５に備えられている。この凹部は、並列に延びかつ長さ
の異なる２つの軸方向の切欠き２２．１，２２．２から
形成されている。

切欠き２２．１，２２．２はストッパ頭部２１の進入の
ために調整リング１３に向いた端部において開放されて
いる。切欠き２２．１．２２．２の一方へ選択的に進入
することができるように、係止スリーブ１８は、両切欠
き２２．１．２２．２の一方または他方がストッパ頭部
２１と軸方向に並ぶようにチャック本体５上で回転可能
である。ストッパ頭部２１自体は、切欠き２２．１．２
２．２の縦方向に広げられており、そのストッパ頭部の
側部の縦方向面３０１〜３０．４によって切欠き側壁２
３．１〜２３．５に対するストッパ面を形成している。

詳細には、ストッパ頭部２１は、半径方向においてチャ
ック本体５の穴に差し込まれかつストッパ頭部２１をチ
ャック本体５に係留するビン２４の端部を形成している
。

半径方向の外方へは、ストッパ頭部２１は切欠き２２．
１，２２．２の底部２５に当接することによって確保さ
れている。ストッパ頭部２１がドリル側の端部に平坦な
端面２１．２を有し、そのストッパ頭部２１がその端面
２１．２においてチャック本体５の肩部２６に回転不能
に載接していることによって、ストッパ頭部２１の回転
が阻止される。両切欠きの長い方２２，２は両端部にお
いて軸方向に開放されている。さらに、切欠き２２．１
，２２．２は、ドリル側の端部に、開放された横連結部
２７を備えており、切欠き２２．１，２２．２の縦方向
におけるその横連結部２γの高さはストッパ頭部２１の
軸方向の長さよりも低い。両切欠き２２．１，２２．２
の外側の側壁２３における横連結部２７の両側で対向し
ている部分２３．１．２３．４は、係止スリーブ１８の
回転範囲を限定するストッパをストッパ頭部２１のため
に形成する。

スプリング２０の端部２０．１．２０．２は、ドリルチ
ャックの周方向において、一方がチャック本体５に、他
方が係止スリーブ１８に固定され、ドリルチャックの締
め付けに対応する調整リング１３の回転方向（第３Ｃ図
の矢印２８）に付勢されている。調整リング１３におけ
る係止スリーブ１８のロック係合を可能にする長い方の
切欠き２２．２がストッパ頭部２１より幅が広く、その
結果、そのこ′とによって周方向に形成されたストッパ
頭部２１と係止スリーブ１８との間の自由な遊び（矢印
３１で示されている）が、前記ストッパ頭部及び係止ス
リーブのドリルチャック２を締め足す回転運動を可能に
しかつ制限する。両切欠き２２．１゜２２．２の間にお
いてそれらの切欠きのドリル側の端部に、側方へ長い方
の切欠き２２．２内に幾分突出する突起３２が備えられ
ており、係止スリーブ１８が、軸方向において、調整リ
ング１３とのロック係合を外されている位置に（第３Ａ
図の描写に対応して）あるなら、前記突起３２がスプリ
ング２０の力に抗してストッパ頭部２１に当接する。

ストッパ頭部２１が、突起３２に向いた側部の縦方向面
に凹所３３を有しており、係止スリーブ１８が、完全に
ロック係合するまで軸方向にさらに調整リング１３に向
かって移動するとき（第３Ｃ図）、前記凹所に突起３２
が進入することができる。凹所３３は、ストッパ頭部２
１の側部の縦方向面の互いにほぼ平行に延びる２つの部
分３０．２，３０．４より形成されている。前記の両面
部分３０．２．３０．４は、ストッパ頭部２１に当接す
る突起端面２３．３にほぼ平行に延びている。これらの
面部分３０．２゜３０４の間の接続面３０，３は、突起
背面を形成する面２３．２に平行に延びている。ストッ
パ頭部２１における凹所３３への移行領域には角部３４
が形成されており、係止スリーブ１８が調整リング１３
とのロック係合状態にちょうど入った瞬間に、前記角部
３４から突起３２が離れ出す（第３Ｂ図）。係止スリー
ブ１８及び調整リング１３がスプリング２０の力を受け
て歯面３５において相互に当接するようになり、完全な
噛合状態に至る途中において、係止スリーブ１８が同時
に、スプリング２０の力に抗した回転を行うように前記
歯面３５が傾斜しており、このことは第３Ｂ図及び第３
Ｃ図の比較より直接見られる。

図面に示された作動状態において、係止スリーブ１８の
歯１９と調整リング１３の歯部１９゛　とが互いに係合
するようになるまで、スプリング２０は、ストッパ頭部
２１によって実際上妨げられることなしに係止スリーブ
１８を軸方向に調整リング１３に対して押圧する。その
際、スプリング２０の力を受けて、まず突起端面２３．
３がストッパ頭部２１の側部の縦方向面３０．２に当接
するようになる（第３Ａ図）。係止スリーブ１８がさら
に移動すると（第３Ｂ図）、歯１９が調整リング１３の
歯部１９°に係合するようになり、他方、同時に、角部
３４内の突起３２がストッパ頭部２１から離れる。

ロック係合が完全となる（第３Ｃ図）まで、係止スリー
ブ１８は、歯面３５上をスプリング２０の付勢に抗して
、つまり、矢印２８と反対に回転させられる。このこと
によって、突起３２と、その突起３２に対向しているス
トッパ頭部２１の凹所３３との間には、自由な間隔が生
じ、その間隔は、矢印２８の方向、すなわち調整リング
１３の締め足しの方向における対応する回転行程（矢印
３１）を可能にする。反対方向の回転は、そのときスト
ッパ頭部２１に当接するようになる長い方の切欠き２２
．２の外側の切欠き側壁２３．１によって不可能である
。

突起３２がストッパ頭部２１の丸味をつけられた上端部
２１．１上方にあるように、係止スリーブ１８をスプリ
ング２０の圧力に抗して軸方向に戻すと、係止スリーブ
１８を回転させることができ、係止スリーブ１８が解放
されてスプリング２００力を受けて前へずれるときに、
短い方の切欠き２２．１がストッパ頭部２１と一列にな
って、ストッパ頭部２１がこの短い方の切欠き２２．１
内に軸方向に入り込む。その際、ストッパ頭部２１にお
ける切欠き側壁２３．４．２３．５の当接によって、係
止スリーブ１８の回転は不可能である。しかしながら、
この前へのずれは、係止スリーブ１８がまだ調整リング
１３との係合を外されている位置において、ストッパ頭
部２１に切欠き上端部２３．６が当接することによって
既に終了する。切欠き２２．１，２２．２の入れ替わり
の際に、切欠き内へストッパ頭部２１が容易に入り込め
るようにするために、切欠き側壁２３．１．２３．３．
２３．５及び２３．４は楔状に離れるように延びており
、それによって、ストッパ頭部２１に対してそのストッ
パ頭部２１を捕える傾斜した案内面を形成している。同
じことが、前記案内面に対向しているストッパ頭部２１
の面部分３０．１，３０．２にあてはまる。このことに
よって、ストッパ頭部２１が、切欠き側壁２３．１，２
３．４または突起端面２３．３及び突起背面２３．２に
、互いに平面で当接することも達成される。

そのようなストッパ頭部２１の形状は、肩部２６に載接
するそのストッパ頭部２１の端面２１，２を拡大し、そ
れによって、回転阻止も良くなる。

［発明の効果］ 本発明のドリルチャックによると、自由に緩むことがで
きず、制限された締め足しを可能にする。

［要　約］ チャック本体（５）内で、チャックジョー（８）が調整
リング（１３）を用いて調整可能であり、その調整リン
グをロックするために、チャック本体（５）において軸
方向に移動可能かつ回転方向に制限付きで移動可能な係
止スリーブ（１８）が使われる。その係止スリーブ（１
８）は調整リング（１３）へ向かう移動方向にスプリン
グ（２０）の力を受けている。チャック本体（５）に載
接しているストッパ頭部（２１）が係止スリーブ（１８
）の壁部に備えられた凹部に係合し、その凹部は並列に
延びる長さの異なる２つの軸方向の切欠き（２２，２）
より形成されており、その切欠き（２２，２）は、スト
ッパ頭部（２１）の進入のために調整リング（１３）に
向いた端部において開放されている。係止スリーブ（１
８）は、両切欠き（２２，２）の一方または他方がスト
ッパ頭部（２１）と軸方向において並ぶようにチャック
本体（５）上で回転可能である。ストッパ頭部（２１）
は側部の縦方向面によって切欠き側壁に対するストッパ
を形成している。スプリング（２０）の端部は、ドリル
チャックの周方向において、チャック本体（５）と係止
スリーブ（１３）とに固定されており、ドリルチャック
の締め付けに対応する調整リング（１３）の回転方向に
付勢されている。調整リング（１３）における係止スリ
ーブ（１８）のロック係合を可能にする長い方の切欠き
（２２，２）はストッパ頭部（２１）より幅が広い。こ
のことによって周方向に形成されるストッパ頭部（２１
）と係止スリーブ（１８）との間の自由な遊びは、その
ストッパ頭部及び係止スリーブのドリルチャックを締め
足す回転運動を可能にしかつ制限する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、一部を側面図で示した本発明のドリルチャッ
クの軸方向の断面図、 第２図は、第１図のドリルチャックの■−■方向の断面
図、 第３Ａ図、第３Ｂ図及び第３Ｃ図は、係止スリーブの作
用を説明する３つの作動状態を示す第１図のドリルチャ
ックの■−■方向の部分断面図である。 符号の説明 １・・・・・・・・・ドリルスピンドル２・・・・・・
・・・ドリルチャック ３・・・・・・・・・はぞ部 ４・・・・・・・・・凹所 ５・・・・・・・・・チャック本体 ６・・・・・・・・・スピンドル７ランジ７・・・・・
・・・・弾性リング ８・・・・・・・・・チャックジョー ９・・・・・・・・・受は入れ部 １０・・・・・・・・・連結路 １１・・・・・・・・・受は入れ部 １２・・・・・・・・・歯部 １３・・・・・・・・・調整リング １４・・・・・・・・・調整スリーブ １５・・・・・・・・・締め付はスパナ１６・・・・・
・・・・ビニオン １７・・・・・・・・・歯車リム １８・・・・・・・・・係止スリーブ １９・・・・・・・・・歯 １９°・・・・・・歯部 ２０・・・・・・・・・スプリング ２０．１・・・スプリングの端部 ２０．２・・・スプリングの端部 ２１・・・・・・・・・ストッパ頭部 ２１．１・・・ストッパ頭部の上端部 ２１．２・・・ストッパ頭部の端面 ２２．１・・・切欠き ２２．２・・・切欠き ２３．１・・・切欠き側壁 ２３．２・・・切欠き側壁（突起背面）２３．３・・・
切欠き側壁（突起端面）２３．４・・・切欠き側壁 ２３．５・・・切欠き側壁 ２３．６・・・切欠き上端部 ２４・・・・・・・・・ビン ２５・・・・・・・・・底部 ２６・・・・・・・・・肩部 ２７・・・・・・・・・横連結部 ２°７．１・・・横連結部の上端部 ２８・・・・・・・・・調整リングの回転方向３０．１
・・・側部の縦方向面 ３０．２・・・側部の縦方向面 ３０．３・・・側部の縦方向面 ３０．４・・・側部の縦方向面 ３１・・・・・・・・・自由な遊び ３２・・・・・・・・・突起 ３３・・・・・・・・・凹所 ３４・・・・・・・・・角部 ３５・・・・・・・・・歯面

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ドリルスピンドル（１）に接続可能なチャック本体
   （５）を備え、そのチャック本体（５）内にはチャック
   ジョー（８）が案内されており、そのチャックジョー（
   ８）はチャック本体（５）において回転可能かつ軸方向
   に移動不能に案内された調整リング（１３）によって移
   動可能であり、また、調整リング（１３）をロックする
   ためにチャック本体（５）において軸方向に移動可能か
   つ回転方向に制限を受けて移動可能な係止スリーブ（１
   ８）を備え、その係止スリーブ（１８）は調整リング（
   １３）へ向かう移動方向にスプリング（２０）の力を受
   けており、かつチャック本体（５）には少なくとも１つ
   のストッパ頭部（２１）が備えられており、そのストッ
   パ頭部（２１）は、係止スリーブ（１８）の壁部に備え
   られた凹部に係合し、その凹部は並列に延びる長さの異
   なる２つの軸方向の切欠き（２２．１、２２．２）より
   形成されており、その切欠き（２２．１．２２．２）は
   、ストッパ頭部（２１）の進入のために調整リング（１
   ３）に向いた端部において開放されており、係止スリー
   ブ（１８）は、両切欠き（２２．１．２２．２）の一方
   または他方がストッパ頭部（２１）と軸方向において並
   ぶようにチャック本体（５）上で回転可能であり、そし
   て、ストッパ頭部（２１）は切欠き（２２．１、２２．
   ２）の縦方向において広げられており、そのストッパ頭
   部の側部の縦方向面（３０．１、３０．２、３０．３、
   ３０．４）によって切欠き側壁（２３．１、２３．２、
   ２３．３、２３．４、２３．５）に対するストッパを形
   成しているドリルチャックにおいて、スプリング（２０
   ）の端部（２０．１、２０．２）は、ドリルチャックの
   周方向において、一方がチャック本体（５）に、他方が
   係止スリーブ（１８）に固定され、ドリルチャックの締
   め付けに対応する調整リング（１３）の回転方向（矢印
   ２８）に付勢されており、また、調整リング（１３）に
   おける係止スリーブ（１８）のロック係合を可能にする
   長い方の切欠き（２２．２）がストッパ頭部（２１）よ
   り幅が広く、そのことによつて周方向に形成されたスト
   ッパ頭部（２１）と係止スリーブ（１８）との間の自由
   な遊び（矢印３１）が、前記ストッパ頭部及び係止スリ
   ーブのドリルチャックを締め足す回転運動を可能にしか
   つ制限することを特徴とするドリルチャック。 ２、切欠き（２２．１、２２．２）が、ドリル側の端部
   に開放された横連結部（２７）を有し、切欠き（２２．
   １、２２．２）の縦方向における横連結部（２７）の高
   さは、ストッパ頭部（２１）の軸方向の長さよりも低い
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載のドリル
   チャック。 ３、切欠き（２２．１、２２．２）が、そのドリル側の
   端部において楔状に離れるように延びており、それによ
   って、ストッパ頭部（２１）に対する案内面を形成する
   切欠き側壁（２３．１〜２３．５）を有し、またストッ
   パ頭部（２１）が、対応して傾斜して延びる側部の縦方
   向面（３０．１〜３０．４）を備えていることを特徴と
   する特許請求の範囲第１項または第２項に記載のドリル
   チャック。 ４、両切欠き（２２．１、２２．２）の間におけるドリ
   ル側の端部に、長い方の切欠き（２２．２）内に側方へ
   突出する突起（３２）が備えられており、係止スリーブ
   （１８）が、軸方向において、調整リング（１３）との
   ロック係合を解除されている位置にあるとき、前記突起
   （３２）がスプリング（２０）の力を受けてストッパ頭
   部（２１）に当接し、また、ストッパ頭部（２１）が、
   突起（３２）に向いた側部の縦方向面に凹所（３３）を
   有しており、その凹所（３３）には、調整リング（１３
   ）に係止スリーブ（１８）がロック係合している際に、
   突起（３２）が進入できることを特徴とする特許請求の
   範囲第１項〜第３項のいずれか１項に記載のドリルチャ
   ック。 ５、凹所（３３）が、ストッパ頭部（２１）の側部の縦
   方向面のほぼ平行に延びる２つの部分（３０．２、３０
   ．４）より形成されており、それらの部分は、ストッパ
   頭部（２１）に当接する突起端面（２３．３）にほぼ平
   行に延びており、また、前記の面部分（３０．２、３０
   ．４）の間の接続面（３０．３）が、突起背部を形成す
   る面（２３．２）に平行に延びていることを特徴とする
   特許請求の範囲第４項に記載のドリルチャック。 ６、ストッパ頭部（２１）が凹所（３３）への移行領域
   に角部（３４）を形成し、係止スリーブ（１８）が調整
   リング（１３）とのロック係合状態に入るとすぐに、突
   起（３２）が離れ出すことを特徴とする特許請求の範囲
   第４項または第５項に記載のドリルチャック。 ７、調整リング（１３）が、係止スリーブ（１８）に向
   いた歯部（１９′）を有し、その歯部（１９′）には係
   止スリーブ（１８）の歯（１９）が進入し、その際、係
   止スリーブ（１８）及び調整リング（１３）がスプリン
   グ（２０）の力を受けて歯面（３５）において相互に当
   接するようになり、完全な噛合に至る途中において、係
   止スリーブ（１８）が同時に、スプリング（２０）の力
   に抗して回転を行うように、前記歯面（３５）が傾斜し
   ていることを特徴とする特許請求の範囲第６項のドリル
   チャック。