JPS61145120A - 外傷患部の化膿防止剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 童ｌ上■剋■立■ 本発明は、人体及び牛、豚などの動物体が切り傷、擦過
傷を受けた際にみられる外傷患部の化膿を防止するため
の薬剤に関する。

従米色及酉迫豊見 人体及び牛、豚などの動物体が外傷を受けた場合、放置
すると短時間に傷害患部に有害細菌の付着による化膿が
生し、化膿部分が更に悪化すると痛痒又は激痛を伴なう
ことが屡々みられる。

従来、上述した外傷による患部の化膿防止には、主とし
て抗生物質が用いられており、また最近は生理活性物質
（例えばプロスタグランジン）が用いられるようになり
、顕著な効果を奏している。

しかし、近年、抗生物質などに対して耐性を示す化膿菌
類の発生が強まり、その結果薬効が低減して化膿防止の
対症療法に困難を招くことも珍しくない。また、抗生物
質などを家畜の外傷治療に適用する場合、抗生物質を添
加した飼料を与えるのが通常であるが、家畜の肉や乳に
抗生物質が残留蓄積することが避けられないため、これ
らの肉や乳を介して抗生物質が人体に移転する思れがあ
り、家畜飼料への抗生物質の添加の規制措置が逐次強化
されつつある。

発明が解決しようとする問題点 本発明は、上述した現状に鑑みなされたものであって、
薬剤の耐性菌による影響を伴なうことのない、かつ飼料
への添加による残留蓄積の問題もみられない外傷患部に
おける化膿防止剤を提供することを目的とするものであ
る。

本発明者は、人体及び動物体の体表皮細胞組織が損なわ
れた外傷患部の化膿防止とその正常な回復について検討
した結果、合成ゼオライト、天然産沸石及び珪酸白土の
ような、いわゆるゼオライトと称せられる概念に含まれ
る物質の微粉末もしくは含水させた粘性物を上記外傷患
部に塗布する場合、これら物質の優れた吸着作用及び浄
化作用などにより、患部の浄化、化膿菌の活動抑止（静
菌効果）、化膿により生成した有害イオン類やガス体の
吸着等がみられ、外傷患部の回復促進に有効であること
の知見を得て本発明をなすに至った。

以下本発明の詳細な説明する。

光里■盪底 本発明の特徴は、ゼオライト質物質を活性成分とする外
傷患部の化膿防止剤にある。

ここでいう“ゼオライト質物質”とは、通常ゼオライト
と称せられる物質であって、合成ゼオライト、天然産沸
石及び珪酸白土を包含し、更にそれらの混合物も含むも
のである。これらのうち、天然産沸石は天然ゼオライト
と称せられ、秋田県横手はか全国各地で産出さる沸石群
に属する含水テクトケイ酸塩鉱物群であって、特にその
多孔質部分からなるものが、本発明では有効である。ま
た、珪酸白土は主として秋田県へ訳木で産出され、地質
上は含沸石粘土質物であるが、特に粘土質分が著しい珪
化作用を受けた白色乃至黄白色の白土である。なお、上
記天然産沸石並びに珪酸白土は含水ケイ酸塩鉱物として
概念上共通するものである。

次に、上記沸石の多孔質部分並びに珪酸白土の分析例を
示す。

沸石の多孔質部分の分析： ５ｉ０２　　　Ａ１２０ｑ　　Ｆｅ２Ｏ３ＣａＯＭＨＯ
Ｎａ２０（重量％）６３．２１　１２．４７　　＋、２
３　　２．５０　１．０７　１．７７珪酸白土（２種類
）の分析： ５ｉＯｚ　　　Ａｈ（ｈ ■　９４．７２　１．６５ ■　８７．８３　５．３７ 問題痺を解°するための毛攻 本発明では、上述したゼオライト質物質を８０〜ｔ　ｏ
　ｏ’ｏメツシュの篩を通過する程度の微粉末にしたも
の、もしくは該微粉末に少量の水を含ませて軟膏状にし
た形態で使用する。

すなわち、本発明に係る化膿防止剤は、合成ゼオライト
又は天然産沸石もしくは珪酸白土、更にはそれらの２種
又は３種の混合物の微粉末あるいは軟膏形態にしたもの
を活性成分とするものである。

本発明に係る化膿防止剤を適用するには、上記微粉末も
しくはその軟膏形態にしたものを、人体又は動物の体表
面における外傷患部に直接生布するとよい。なお、微粉
末の形態で適用する場合は、外傷患部を予め水で湿らせ
（霧吹きを利用するか、水滴をたらす）、微粉末をふり
かけると患部における接着がよくなる。本化追防止剤は
、このようにして適用すると、乾くと固まって、やがて
ヒビわれを呈するので包帯乃至当て布を施しておくと本
則の崩壊剥離を防くうえて好都合である。なお、本則が
乾燥したときその上に少量の水を与えると軟膏状態に戻
るので、軟膏−乾燥固化一軟膏戻しの処理を繰返すこと
により本則の化膿防止効果を−そう確実に発揮し得るよ
うになる。すなわち、上記処理の繰返しにより、本則の
活性成分が皮下細胞組織内部から肉質にまで速かに吸収
されて患部の正常回復を促進するものと考えられる。特
に、珪酸白土の微粉末を軟膏形態にしたものは、皮下肉
質組織層への浸透がよく、そき乾燥過程での患部からの
吸熱、ガス吸収、イオン交換能及び緩衝作用に優れてい
るので、それらの相乗作用により、外傷患部の消失、鎮
痛及び正常回復に卓効を奏する。

叙上のとおり、本発明によると、簡単な処置により、し
かも安価に外傷患部の治療を行なうことができ、特に家
畜の外傷に適用すると、従来の抗生物質投与による問題
点もみられない利点がある。

■の　施例と９果 次に、実施例を示して本発明の効果を具体的に説明する
。

実施例１ 鉛筆をナイフで削っているときに、左手人さし指に深さ
１　、５ｍｍ程度の切り傷を負った患部に、珪酸白土の
微粉末（２００メツシュ程度）　５ｇに含水させて軟膏
形態にしたものを塗布して包帯を施した。

本則適用後数分して患部の痛みがやわらぎ出血も止まっ
た。その後軟膏が乾燥して固まった時点で包帯の上から
水を浸み込ませる処置を夜までに３回繰返し行なった。

翌朝、包帯を取って調べたところ、傷口はふさかり、か
つ肉のちり上りがみられ、回復に向っていることが確認
された。その後、再び包帯を施し、乾燥固化復水を浸み
込ませる処置を４回繰返したところ、傷口は完全に回復
した。

アい（７１２” 農家の主婦が夕方納屋に保管しである農業用器具（Ｍさ
約１８ｋｇ）をおろそうとしたとき、誤って落して右外
側膝上膝部に傷害を受けた。直ちに、傷害患部を濡手拭
いで冷やしたが痛みが激しくなり、夜間のため医者の処
置を仰くのが困難であるため、応急処置として珪酸白土
の微粉末５０ｇを軟膏形態にした本則を患部（その時点
では内出血で大きな痣（直径約５ｃｍ）ができており、
可成り腫れていた）に広範囲に厚さ５１程度に塗り付け
、布を当て更にその上に包帯を施した。５０分程度経過
後、激しい疼痛がやわらぎ、睡眠することができた。翌
朝、新たに本則を上記同様にして患部に塗布し、乾燥固
化した時点で包帯の上から水を浸み込ませる処置を２回
繰返し行なった。その後患部の回復がみられ、医者の治
療を受けることなく、治癒した。

実施例３ 左大腿の右外側つけ根部に生じた化膿患部（うづら卵入
の塊りで痛みあり）に、夜間のため応急処置として、珪
酸白土の微粉末５０ｇを軟膏形態にした本則を５ｍｍ程
度の厚さに塗り付け、当て布で抑えた。翌朝、患部を調
べたところ、昨夜の痛みがやわらぎ、塊りの肥大もみら
れなかったので、医者の診察を受けることなく、本則を
上記と同様にして適用し、乾燥固化した時点で水を浸み
込ませる処置を繰返し行ない、圧密回復へ向ったことが
確認された。

実施例４ 養豚場における子豚の導入時には、豚舎内での子豚同志
の尻の咬み合いが屡々みられる。これは、主に種豚繁殖
場からのストレス持込みと空腹のため、強い子豚が弱い
子豚をいしめる習性によるものとされている。

本例はこのように尻を咬まれた子豚の傷口が豚舎内の不
潔な環境により化膿した患部に本則を適用した例を示し
たものである。因に、従来は、養豚業者は上記による子
豚の傷口に気付いたときは赤インキを塗って手当てをし
ているが、その発見が遅れると化膿が著しく死に至るこ
とも珍らしくない。

上記子豚の傷口に、珪酸白土の微粉末と合成ゼオライト
の微粉末を等量混合して水で軟膏形態にした本則を塗布
することにより、回復したことが確認された。なお、上
記傷口の発見が遅れて化膿が著しいときは、ナイフで切
開して膿を取り除き水で洗浄した傷穴に、上記軟膏形態
の本則を詰め込み、かつ傷口周囲に充分塗布することに
より、以後の化膿を防止でき、治胤が早められた。

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. （１）ゼオライト質物質を活性成分とする外傷患部の化
   膿防止剤。
2. （２）ゼオライト質物質が合成ゼオライトである特許請
   求の範囲第（１）項記載の化膿防止剤。
3. （３）ゼオライト質物質が天然産沸石である特許請求の
   範囲第（１）項記載の化膿防止剤。
4. （４）ゼオライト質物質が珪酸白土である特許請求の範
   囲第（１）項記載の化膿防止剤。
5. （５）ゼオライト質物質が合成ゼオライト、天然産沸石
   及び珪酸白土の２種以上の混合物である特許請求の範囲
   第（１）項記載の化膿防止剤。
6. （６）微粉末形態にある特許請求の範囲第（１）項記載
   の化膿防止剤。
7. （７）軟膏形態にある特許請求の範囲第（１）項記載の
   化膿防止剤。