JPS6114248Y2 - - Google Patents

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JPS6114248Y2
JPS6114248Y2 JP10653878U JP10653878U JPS6114248Y2 JP S6114248 Y2 JPS6114248 Y2 JP S6114248Y2 JP 10653878 U JP10653878 U JP 10653878U JP 10653878 U JP10653878 U JP 10653878U JP S6114248 Y2 JPS6114248 Y2 JP S6114248Y2
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door
cabinet
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JP10653878U
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JPS5524029U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は電気設備の制御等に用いられる配電
盤、特に工事現場用の分電盤に関する。
従来、一般に分電盤の開閉扉は横回転開きで構
成されているのが普通である。分電盤内部には過
電流保護路や分岐開閉器等の配電器具が設けらて
おり、扉は分電盤の管理上施錠が可能をなつてい
るが、機器の起動停止時のスイツチの入切に際し
て一々施解錠しなければならず面倒であり、また
一旦施錠すると電気設備の故障、事故の際にただ
ちにスイツチを切ることができないなどの不都合
がある。
このようなことから、現場では扉を開き放しに
することが多い、しかし、工事現場では分電盤を
屋外に設けることが多く、またその扉が横開き形
となつているため、降雨、塵埃、風等の影響を直
接受け、漏電事故、器材の発錆による劣化、破損
を引き起こす恐れは充分にある。
通常分電盤内部の上側には、日常的に操作する
分岐開閉器や過電流保護器等の配電器具が設けら
れ、その下側部に分岐開閉器負荷側の配線端子等
が設置されており、分岐開閉器負荷側の配線作業
時にも扉全体を開ける必要があつた。
また、配線作業が完了した後での日常的な分岐
開閉器の操作時にも扉全体を開けねばならず、不
必要に配線部分まで露出することとなり、保安上
の面からも好ましいものではなかつた。
一方、従来の分電盤では内部の器具配置が正面
部分だけであり、その両側わきも電源ケーブルの
立上げと器具の着脱のために一定部分が占有され
ている。そして従来の分電盤キヤビネツトは前後
幅が比較的薄く形成されているので深さに余裕が
なく、したがつて正面に取付けたコンセントにコ
ネクタを差込んだ際ケーブルの屈曲がきつくな
り、器具に応力が作用したり差込み不良等のトラ
ブルを生じる。また、キヤビネツト奥行きの浅さ
のため内部スベースの有効利用率が極めて少な
い。
さらに、工事または負荷の状況に応じて配電盤
の組立替えをする必要が出てくるが、工事途中で
の組立替えは極めて作業性が悪かつた。その他
種々の問題があるが、それらについては詳細な説
明と共に述べる。
この考案は前記問題点等に鑑み創案されたもの
で、扉の開閉に伴なう諸問題を解決し、かつ配電
盤あるいは分電盤の内部スペースの有効利用を可
能とし、また、作業性と保安性を向上させ、途中
の組立替えも容易に行ない得る配電盤を提供する
ことを目的とする。
以下この考案を図示する実施例によつて説明す
る。
第1図はこの考案にかかる配電盤ユニツト1の
斜視図である。配電盤ユニツト1は左右両側板と
上板及び背板を組み合わせたキヤビネツト2との
側部に設けられた取付金具5によつて適当な躯体
に取付けられ、かつ内部には各種配電器具類6が
取付けられるようになつている。
キヤビネツト2はアルミニウム合金製となつて
おり、従来のような鋼製キヤビネツトによる大重
量化、合成樹脂製キヤビネツトの火災時における
有害ガスの発生等の問題が解消され、強度面でも
充分な構成となつている。またキヤビネツト2の
下端面は開放されてコ状をなしている。つまりキ
ヤビネツト2の下端部前面部に横枠が設けられて
いないのである。(従来は設けられている。)この
ため、配線に際して下部扉4を開けた状態では障
害となるものがなくなり、従来のように扉と横枠
との間に電線をはさみ込んでしまうようなことが
なく作業性が向上するし、電線の破損を防止で
き、延いては電線被覆の破れによる感電も防止で
きる。さらにキヤビネツト2は第9図に示した様
に内部側面に配電器具類6を複数個取付可能なス
ペース7を確保すべく、キヤビネツト2自体の前
後の幅を従来の配電盤に比べて所定長だけ長く形
成されている。したがつて、従来のように正面部
8のみに配電器具類6を取付けるのではなく、側
部スペース7にも取付けることができるので機能
の拡大とともに受持つ分岐回路の数も増やすこと
ができ、キヤビネツト2の内部スペースの有効利
用が図れる。加えて、キヤビネツト2の前後幅す
なわち深みが増すことは、例えばコンセントにコ
ネクタを用いて電線を差込むときなど、コネクタ
近くの電線を無理な曲率で屈曲させる必要がな
く、余裕をもつて電線の接続を可能にする効果が
ある。
扉3,4は、図示するようにスイツチ類操作用
の上部扉3と幹線接続用の下部扉4との上下二段
に区分けされ、この内、上部扉3の上端はキヤビ
ネツト2上板の開口端に丁番等により軸着されて
いる。
また、キヤビネツト2正面開口部の上下方向ほ
ぼ中央の両側板間には横桟14がかけ渡されてお
り、下部扉4の上端は丁番等により前記横桟14
に軸着されている。こうして、各扉3,4は個別
に上下開閉(俯仰)可能となつている。
また、上部扉3下端の下枠とこれに当接する横
桟14部分には永久磁石が取付けられ扉の自然放
置状態でも磁石同士の吸着力によつて必ず閉鎖す
るようになつている。さらに、この上部扉3と横
桟14との間はラツチ等の錠9により施解錠可能
とされている。
また、キヤビネツト2背板下端部のほぼ中央か
らはキヤビネツト2開口側に突出する突片13が
形成されている。この突片13先端と下部扉4と
下端の当接部間は前記上部扉3の場合と同様に錠
9で施解錠可能であり、下部扉4の下枠とキヤビ
ネツト2両側板との当接部相互間には永久磁石が
各々設置されており、自然放置状態でも磁石同士
の吸着力によつて上下部扉3,4とも必ず閉鎖す
るようになつている。
このようにして、扉3,4をスイツチ類操作用
の上部扉3と幹線接続用の下部扉4との上下二段
に区分けし、かつそれぞれが独立して上下に開閉
可能としたことにより、分電盤1の機能を二分化
できる。つまり、通常正面部に配電器具類6を取
付けた状態では、スイツチ部分がキヤビネツト上
半分に位置し、スイツチの負荷側端子部あるいは
接続部は下半分の所に位置する。したがつて上半
分はスイツチ操作用として、下半分は幹線の接続
用として両機能に適応する扉となればよく、この
考案での扉の二分化は上記機能の分割態様に一致
する。通常、分電盤1の両方の扉3,4を同時に
開いて作業することはあり得ず、一旦幹線の接続
等を行なつた後は、必要に応じて上部扉3を例え
ば左手で持ち、右手で内部のスイツチ操作をする
など、作業が容易に行なえる。
そして、分電盤における使用頻度はスイツチ操
作の方が多いし、また緊急時を考慮して配線部に
相当する下部扉4を保安上から施錠して常時閉鎖
とし、上部扉3は施錠せずにしておくが、ここで
扉3,4は上下開閉式となつているのでたとえ上
部扉3を解錠状態としても磁石の吸着力とあいま
つて開き放しということは全くなく密閉状態は保
持される。よつて、気象条件による悪影響を受け
ることはない。
一方、扉3,4は透明塩化ビニール等の透明板
体10を使用して窓状に構成されている。このよ
うにして内部が見えるようにしたことにより、分
電盤1の内部状況を監視することができる。通常
一般の分電盤は頻繁に開閉するものではなく、長
期間人の目にさらされることがない。
そこで、分電盤内部に異常あるいは劣化等が
徐々に進行しているとしても事故が発生するまで
気がつかないケースが多い。しかし、前述のよう
に扉を透明とすることにより、扉3,4を開ける
までもなく内部状況を監視することができ、事故
発生を事前に防止することができる。
こうして形成された、分電盤1のユニツトは第
1図〜第4図に示したものとは別に、分岐回路
数、負荷の状況に応じたサイズのものを各種ユニ
ツト化して設けることができる。第5図〜第8図
はその一例である。構成そのものは変りがなくキ
ヤビネツト2の正面の幅のみが異なるものなので
第1図〜第4図に示した符号にAを加えて表示す
る。例えば1なら1Aである。
即ち、分電盤内の配電器具類6は工事または負
荷の状況に応じ組立替えをするが、工事途中の組
立替えは必然的に作業性が悪い。そのため現実に
は盤交換や使用価値の少ない既設の分電盤をその
ままにして新たに増盤するケースが多く、不経済
である。また、必要とする変更部分のみ組立替え
する場合にも全体を組立替えしなければならない
不合理も生じる。そこで、この考案では前述した
ように分電盤を各種サイズにユニツト化すること
により、負荷の増減等に適応して任意に交換可能
としててユニツト相互の互換性を付与し、もつて
無駄を省くとともに作業性を向上している。
各分電盤ユニツト1,1Aの相互接続に際して
は第10図に示すように分電盤1,1Aのキヤビ
ネツト2の天端部の両側に設けらた接続金具1
1,11Aを添合わせてボルト・ナツトにより締
付し、隣接した状態で固定すればよい。この接続
金具11,11Aは互いの対向方向に倒れるよう
に丁番等で軸着されており、また作業者の手が挿
入できるよう把手孔12が設けられている。この
ようにして接続金具11,11Aは接続機能およ
び把手としての機能を兼備している。なお、不要
の場合は倒しておけばよい。
こうして、必要に応じてユニツト単体又は複数
個並設し、任意の規模と構成の配電盤とする。
以上の通りこの考案によれば、扉を上・下2段
に区分けし、かつ各扉をその上端において軸着す
ることにより上下に開閉自在としたことにより、
扉は必ず自然閉鎖することとなつて分電盤内部が
密閉保持され、したがつて施錠をしなかつたり忘
れたりしても配電器具等の風雨による悪影響を確
実に阻止できる。また、扉は分岐開閉器操作用の
上部扉と幹線接続用の下部扉との上下2段である
から分電盤の操作機能と各扉を対応づけ、すなわ
ち扉の開閉頻度と照らし合わせて対応づけること
によつて扉の開閉操作が容易となる。さらにキヤ
ビネツトは内部側面に配電器具の取付けが可能で
あるから内部スペースの有効利用が図れ、機能の
増大は確実である。
また、こうしたユニツトを工事または負荷の状
況に対応して任意個数並設し、容易に組立て替え
を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案による分電盤の構成を示す斜
視図、第2図はその正面図、第3図はその側面断
面図、第4図はその底面図、第5図はサイズの異
なる他の分電盤を示す斜視図、第6図はその正面
図、第7図はその側面断面図、第8図はその底面
図、第9図は分電盤の内部構成の一例を示す部分
破断斜視図、第10図はユニツト分電盤相互の接
続状態を示す正面図である。 1,1A……分電盤、2,2A……キヤビネツ
ト、3,3A……上部扉、4,4A……下部扉、
5,5A……取付金具、6……配電器具類、7,
7A……側部スペース、8,8A……正面部、
9,9A……錠、10,10A……透明板体、1
1,11A……接続金具、12,12A……把手
孔、13……突片、14……横桟。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 箱形状キヤビネツトを有する配電盤において、
    配電盤前部の扉を分岐開閉器操作用の上部扉と幹
    線接続用の上下2段に区分し、 各扉は透明板体で形成されると共にその上端に
    おいて軸着されて上下に開閉自在となし、 各扉下端とキヤビネツト本体当接部間には仮止
    め機構が設けられ、 キヤビネツト本体は内部側面に配電器具を取付
    可能なスペースを確保して所定の前後幅に形成す
    ると共にキヤビネツト下端部は略コ字状に開放し
    て形成され、かつキヤビネツト天端の両側には接
    続金具が設けられてなる配電盤ユニツトを構成
    し、当該配電盤ユニツトを任意個数並設すると共
    に前記接続金具で連結して配電盤を構成すること
    を特徴とする配電盤。
JP10653878U 1978-08-02 1978-08-02 Expired JPS6114248Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10653878U JPS6114248Y2 (ja) 1978-08-02 1978-08-02

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10653878U JPS6114248Y2 (ja) 1978-08-02 1978-08-02

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Publication Number Publication Date
JPS5524029U JPS5524029U (ja) 1980-02-16
JPS6114248Y2 true JPS6114248Y2 (ja) 1986-05-02

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ID=29049803

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JP10653878U Expired JPS6114248Y2 (ja) 1978-08-02 1978-08-02

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6132116U (ja) * 1984-07-27 1986-02-26 ナショナル住宅産業株式会社 ワ−ク供給装置
JP3204423U (ja) * 2016-03-11 2016-06-02 株式会社新陽社 低圧配電盤

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5524029U (ja) 1980-02-16

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