JPS6113961B2

JPS6113961B2 -

Info

Publication number: JPS6113961B2
Application number: JP52145209A
Authority: JP
Inventors: Fuantsueru Geruharuto
Original assignee: Black and Decker Manufacturing Co
Current assignee: Black and Decker Corp
Priority date: 1976-12-08
Filing date: 1977-12-05
Publication date: 1986-04-16
Also published as: AU3090277A; JPS53117897A; FR2373370A1; US4137632A; FR2373370B1; DE2655583A1; GB1596409A; GB1596408A; AU509419B2; IT1088414B; DE2655583C2

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、ソーブレードホルダおよびソーブ
レードの振子運動を発生するためのカム装置を備
えたジグソーに関するものである。

ソーブレードまたはソーブレードホルダが楕円
路のような閉路をトラバースするようにされるな
らば有利であることが長年知られてきた。これは
ソーブレードまたはソーブレードホルダにソーブ
レードホルダの上下往復運動に対して横方向の往
復運動を付与することにより達成されてきた。軌
道運動を生ずる横運動は、先行技術装置において
は、ベルクランクのようなレバー上に装着されか
つ駆動装置により駆動されるローラにより、シヤ
フトまたはブレードホルダを水平方向に作動させ
ることによつて達成されてきた。さらに別の装置
ではソーブレードホルダに横運動を付与するため
に往復動カムが使用される。

このような先行技術装置の１つは米国特許第
3890708号に開示されており、バランスウエイト
が細長い部材として形成され、ソーブレードホル
ダを駆動する偏心器とは別個の偏心器によつて駆
動される。このバランス部材はその下端にカム面
が形成され、ソーブレードホルダを保持するフレ
ーム上に装着したローラと係合する。フレームは
バランス部材のカム面の方向に弾性的にバイアス
され、バランス部材の往復運動がフレームしたが
つてソーブレードホルダの横往復運動を発生する
ようになつている。すなわち、ソーブレードの送
り方向の追加運動が達成される。横往復運動のス
トロークを調整する手段も設けられている。

この既知ジグソーは、ソーブレードホルダ用の
通常の偏心駆動器に加えて、バランス部材の上下
運動を達成するための追加偏心駆動器が必要とさ
れるから、製造費が高くなる。さらに、このバラ
ンス部材は、その所定の上下運動からそれないよ
うにするために追加ガイド装置も必要とする。さ
らにまた、所望の形態の振子運動は達成されな
い。前述したように、バランス部材はまたバラン
スウエイトを構成し、したがつて、ソーブレード
ホルダに対して正確に180゜の位相角関係で往復
運動することが必要である。したがつて、バラン
ス部材は、ソーブレードホルダがその最低位置に
あるときには、その最高位置に移動される。この
構成によりソーブレードは傾斜路に沿つて移動す
る。しかしながら、それはソーブレード上の特定
点が閉路をトレースするところの真の振子運動で
はない。

振子運動を達成するための横運動が駆動装置に
よつて駆動されるベルクランクレバーにより達成
されるところのジグソーも知られている。ベルク
ランクはソーブレードと係合してこれを水平方向
に移動させ、同時にスコツチヨーク機構がブレー
ドを上下方向に往復運動させる。この種の装置に
おいては、横運動はベルクランクレバーの一端に
あるローラによつてソーブレードに直接に付与さ
れる。このローラの位置のために、加工物からソ
ーブレードにより切出された切粉がソーブレード
とローラ間に入り、ローラを摩耗する。さらに、
この構造は高価であり、多数の部品を必要とし、
したがつて組立費が高くなる。

同様にローラを使用してソーブレードの振子運
動を達成するさらに別の装置がある。たとえば、
横運動はソーブレードの後端面をカム面として形
成し、このカム面がローラに乗るとき、横方向の
運動が達成される。この構成は標準ソーブレード
の代りに特製のソーブレードが必要とされる欠点
を持つている。さらに、軌道ループの調整は後端
面上に形成された異なるカム面を有するソーブレ
ードを装着することによつてのみ達成される。

以上の観点から、この発明の一目的は、ソーブ
レードの振子運動が追加偏心器を必要としない駆
動手段への直接結合によつて達成されるところの
ジグゾーを提供することである。この発明の別の
目的は、送り方向の横運動が、ソーブレードによ
り切出された切粉によつて汚染されえない、ソー
ブレードから離間した位置においてソーブレード
ホルダに加えられるところの構造を提供すること
である。

この発明のさらに別の目的は、振子運動を達成
するために特殊な形状のソーブレードを必要とし
ないジグソーを提供することである。

この発明のさらに別の目的は、振子運動中ソー
ブレードによりトレースされる閉路の形状がソー
ブレードホルダの位置とは無関係であるところの
ジグソーを提供することである。また、この発明
の一目的は、ソーブレードによりトレースされる
閉路が所定形状を持つようにされうるところのジ
グソーを提供することである。

この発明の動力作動ポータブルジグソーはハウ
ジングおよびソーブレードを保持するための細長
いソーブレードホルダを含む。細長いソーブレー
ドホルダをハウジング内にピボツト装着するため
のベアリングが設けられる。ソーブレードホルダ
を上下方向に往復運動させるための駆動装置が含
まれる。この発明の一特徴は、上下方向の往復運
動に対して横方向のソーブレードホルダの往復運
動を付与するために、駆動装置に連結された回転
可能なカム装置を提供することである。

この発明の一特徴により、細長いソーブレード
ホルダに横運動を付与するカム装置は、ハウジン
グ内に回転可能に装着されかつ駆動装置に連結さ
れたカムデイスクを備えており、このカムデイス
クはその中心が回転軸となる。この回転軸に対し
て包囲関係において前記カムデイスク上にカム面
が形成される。カム面はブレードホルダに取付け
られたブレードによりトレースされる振子路の形
状を指示する所定輪郭を持つように形成される。

変換装置が、カム面の回転運動を、垂直方向に
対して横方向のソーブレードホルダの往復運動に
変換し、それによりソーブレードホルダに取付け
られたソーブレードが閉振子路をトレースする。

変換装置はソーブレードホルダを摺動可能に保
持しかつハウジング上に装着されたキヤリアを含
み、キヤリアが前記ソーブレードホルダに対して
横方向の所定ストローク長さにわたつて往復運動
するようにする。弾性部材がキヤリアを押圧して
カム面と係合させ、それによりキヤリアがカム面
に乗り、カム面の回転運動に応答して所定ストロ
ーク長さにわたつて往復運動する。

上記カム装置を設けることにより、この発明に
係るジグソーは、横方向の運動を与えるために最
少数の部品が必要とされかつこれにより追加偏心
器の必要性が解消されるところの利点を達成す
る。カム装置においては、そのカム面の位置がソ
ーブレードホルダの下部ベアリングに対して連続
的に変わり、その結果カム面に押付けられたキヤ
リアが水平方向に移動し、これにより横方向の所
望往復運動が得られる。このようにして、ソーブ
レード上の点によりトレースされる所望径路は必
要に応じてカム面の形状を変えることによつて変
えることができる。ジグソーのハウジング内に回
転可能に装着されたカムデイスク上に回転カム面
機構を形成することにより、追加の偏心機構およ
びガイド装置は不必要になる。

構造をさらに簡素化するために、ソーブレード
ホルダに横運動を発生するために利用される同一
回転カムデイスク上に偏心ピンが設けられる。こ
の偏心器はソーブレードホルダに直接に結合さ
れ、上下往復運動を発生する。この場合に、カム
面を形成する回転カムデイスクは、ソーブレード
ホルダを駆動する偏心装置の一部を構成し、従来
完全に別個の装置を必要とした２つの機能を遂行
する。回転カムデイスクはハブ状部材として形成
され、その前端面上に偏心ピンを有する。このピ
ンはソーブレードホルダに形成された細長いスロ
ツトと共同し、ピンとスロツトがソーブレードホ
ルダをその長手軸の方向に往復運動させるための
偏心機構を構成する。

前述した先行技術のジグソーにおいては、細長
いソーブレードホルダの両ベアリングは、振子運
動の方向にのみ自己調心機能を持つように形成さ
れる。これに対し、本発明においては、下部ベア
リングがハウジング内に摺動可能に装着されたキ
ヤリア中に装着され、これにより、ハブ状部材上
に形成されたカム面がキヤリアと共同しかつスプ
リングのような弾性部材の作用の下にキヤリアに
押付けられる。このようにして、たとえば、偏心
シヤフトにより、キヤリアの端位置を調整するこ
とができ、これにより、ストローク長さを変える
ことができる。偏心シヤフトは、キヤリアに作用
するハブ部材のカム面の領域におけるキヤリアの
端位置をシフトすることにより、最大長さとゼロ
間の横運動のストローク長さの範囲の連続調整を
達成する。

この発明のこれらその他の目的および利点は添
付図面と関連する以下の詳細な説明からさらに明
らかになるであろう。

第１図に示すジグソーは駆動装置の一部を構成
するモータ２を内蔵するモータハウジング１を含
む。ギヤケース３はハウジング１に固着されてい
る。モータ２のアーマチユアシヤフト５の自由端
はギヤケース３内へ延在しかつベアリング６中に
ジヤーナル装着されている。ギヤケース３はギヤ
ケースカバー４を備え、ギヤケースの下端には、
分岐前端を有するシユ７が固着され、ソーブレー
ド８がそこを通るようになつている。

シヤフト９はギヤケース３内でアーマチユアシ
ヤフト５に平行に配置されかつベアリング１０の
内レースを担持する。シヤフト９はデイスク１１
により定位置に保持され、デイスク１１はねじ付
部材１２によりシヤフト９の端に固着されてい
る。ベアリング１０の外レースは連続表面を形成
するブツシング１３内に装着され、該表面上にギ
ヤ１４がプレスばめされている。ギヤ１４はピニ
オン１５と係合し、シヤフト５が回転するとブツ
シング１３はシヤフト９の軸を中心として回転す
る。そして、ブツシング１３は、その前面部に円
盤状の突起部１３ａが形成されており、この突起
部１３ａはブツシング１３の中心からは偏心した
状態で形成されている。

ねじ１６はカムデイスク１７をブツシング１３
の円盤状の突起部１３ａに固着している。カムデ
イスク１７はシヤフト９の軸と同軸の重心軸を有
する。偏心ピン１８はカムデイスク１７上に装着
され、カムデイスク１７の重心軸から半径方向に
離間され、その自由端にベアリング１９を担持す
る。ベアリング１９は細長いソーブレードホルダ
２１に形成された細長い開口２０（第４図）内へ
延在する。開口２０はソーブレードホルダ２１の
長手軸に垂直に延在する。この構成により、カム
デイスク１７がその重心軸を中心として回転する
と、ピン１８の偏心回転運動が発生され、ソーブ
レードホルダ２１がその長手軸の方向に往復運動
する。

ソーブレードホルダ２１は上部ベアリング２２
と下部ベアリング２３によつて保持されている。
これらのベアリングは自己調心ベアリングであ
り、したがつて限界内で自由に回転する。上部ベ
アリング２２は横部材（符号省略）によりギヤケ
ースカバー４に連結され、一方、下部ベアリング
２３はキヤリア２４内に装着されており、キヤリ
アの機能に関しては後述する。ベアリング２３を
越えて突出するソーブレードホルダ２１の下端に
は、ソーブレード８を装着するためのクランプ２
５が設けられている。

カムデイスク１７は、アーマチユアシヤフト５
がギヤ１４を駆動するとき、その重心軸を中心と
して回転させられる。同時に、偏心ピン１８は円
運動をし、ソーブレードホルド２１を上下運動さ
せる。第１図および第２図から明らかなとおり、
ブツシング１３の前面部には偏心した円盤状の突
起部１３ａが形成されており、ブツシング１３の
全体の形状がアンバランスであり、すなわちブツ
シング１３の重心が第１図において中心から偏心
した下方位置にあるから、ブツシング１３が回転
すると不つりあいな遠心力が発生し、この不つり
あいな遠心力がベアリング１０に振動を発生させ
るとともに、ベアリング１０に不つりあいな荷重
をかけることになるが、この振動を最少限に低減
しかつ荷重の均衡を保つため、バランスウエイト
２６がブツシング１３上に配置されており、具体
的にはバランスウエイト２６の下方に形成した開
口２６ａがブツシング１３の突起部１３ａに嵌合
しており、バランスウエイト２６はブツシング１
３の回転に伴なつてギヤケース３内において上下
動する。

第３図に示すように、カムデイスク１７はカム
面２７の形態のカム面手段を含み、カム面２７は
環状形状を有し、カムデイスクの周辺のまわりに
延在する。カム面２７はカムデイスク１７の重心
軸に対し傾斜して延在する平面内にほぼある。カ
ム面２７はキヤリア２４のベアリング２８と係合
している。キヤリア２４は下部ベアリング２３を
保持しかつキヤリアを右方へ押圧するリーフスプ
リングのごとき弾性部材２９によつて弾性的にバ
イアスされている。

したがつて、カムデイスク１７がその重心軸を
中心として回転すると、カム面２７はキヤリア２
４と係合する。カム面２７はその環状長さのまわ
りに所定の高さを持つように輪郭が定められてい
る。さらに詳述すれば、第１図に見られる回転位
置に関しカムデイスクの上部分にあるカム面の部
分は、カムデイスクの下部分にあるカム面２７の
部分より右方にある。弾性部材２９はキヤリア２
４を右方へ押圧するように配置されているから、
カムデイスク１７が図示の位置に対して180゜回
転すると、キヤリア２４は弾性部材２９の作用の
下に右方へ移動し、さらに180゜回転すると、カ
ムデイスク１７はキヤリア２４を第１図に示す位
置に復帰させる。このようにして、キヤリア２４
はソーブレードホルダ２１の長手寸法に対して横
方向に往復運動させられる。この横運動は上下運
動に付加され、その結果としてソーブレードホル
ダ２１に取付けられたソーブレード８が振子運動
を行ない、閉路をトレースする。

キヤリア２４および弾性部材２９はカム面２７
の回転運動を、ソーブレードホルダ２１がピン１
８により往復運動する垂直方向に対して横方向の
ソーブレードホルダ２１の往復運動に変換する変
換装置の例示である。

ハウジング３内に回転可能に装置したカムデイ
スク１７およびカム面２７は変換手段と共にカム
手段を構成するものとみなすことができる。カム
面２７はカムデイスク１７の重心軸を中心として
対称的に回転する。

シヤフト３０は第１図の平面に垂直な方向に延
在しかつハウジング３内にカム３１を備えてい
る。シヤフト３０はハウジング３の外側から回転
可能であり、それによりカム３１を回転させる。
第１図において、カム３１はその最高高さがシヤ
フト３０の軸から上方に指向された位置に示され
ている。シヤフト３０が回転すると、カム３１の
面はキヤリア２４の通路内へ移動し、その水平運
動を制限する。キヤリア２４は水平方向に往復運
動し、カム３１により右方向の運動が制限されう
る。シヤフト３０を回転してカム３１を回転させ
ることにより、キヤリア２４の水平運動の終端位
置を変更することができる。キヤリア２４が水平
方向に往復運動し、その右方向への運動がカム３
１により制限される。すなわち、カム３１は、キ
ヤリア２４のベアリング２８がカムデイスク１７
の全回転を通じてカム面２７と係合することがで
きる第１図に示した第一の終端位置と、カム３１
がキヤリア２４と係合し、キヤリア２４がカム面
２７との接触から完全にはずれる第二の終端位置
との２つの終端位置を設定する。後者の第二の終
端位置においては、ソーブレードホルダ２１は横
方向に全く作動されず、一方前者の第一の終端位
置においては、キヤリア２４はその最大ストロー
クにわたつて移動する。これらの２つの終端位置
の間において、任意の所望位置を設定することが
でき、これにより横方向の往復運動のための所望
のストロークを維持することができる。

閉路の輪郭はカムデイスク１７のカム面２７の
形状を所定要領で定めることにより所望の寸法に
することができる。カム面２７の形状はバランス
ウエイト２６の位置とは完全に無関係である。

振子運動はソーブレード上の点から見たとき閉
路をトレースする。この運動に対し、ソーブレー
ドホルダ２１の上方運動の少なくとも一部分中横
方向往復運動が起り、それにより上方切断ストロ
ーク中加工物に切込むソーブレードを支持しなけ
ればならない。好適には、ソーブレードの上方運
動の終端または終端直前において、ソーブレード
は送り方向と反対の方向の運動により加工物との
係合を解かれるべきであり、ついで、ソーブレー
ドホルダ２１の下向運動中、ブレード８は上向切
断ストロークの開始位置へ再び移動されるべきで
ある。

この発明によるジグソー中に保持されたソーブ
レードによりトレースされうるいくつかの振子径
路が第５図に参照数字，，，で示されて
いる。これらの径路は、第６図に示す展開平面図
に対応し、対応する参照数字，，，でそ
れぞれ示されたカム面２７を有するカムデイスク
によつて発生される。第５図はまた番号の付いた
始点と終点を有する12個の30゜円弧セグメントに
区画されたカム面２７の平面図を示す。第５図の
各閉路上の点はそれに対応して番号が付けられて
いる。さらに偏心ピン１８の位置も示されてい
る。

第６図に示す各カム面２７によつてトレースさ
れる第５図の振子径路は、全往復運動がソーブレ
ードホルダ２１の縦方向寸法に対して横方向に起
こるところの複合運動を通してソーブレードが移
動するときにソーブレード上の一位置を観察する
ことによつて得られる。たとえば、第５図の径路
は第６図に数字で示された輪郭を備えたカム
面を有するカムデイスクを利用することによつて
得られる。作動ストローク中ソーブレード上の観
察点位置の移動方向および帰りストロークは第５
図に矢印で示されている。

つぎに、振子運動を通して移動するソーブレー
ド上の観察点位置によりトレースされた径路を
参照する。最上点12／０から出発して、観察点位
置は傾斜セグメントに沿つて点１まで移動する。
このセグメントを通る移動はカム面２７の30゜回
転に対応する。ついで、ソーブレードの観察点は
垂直方向に下方へ移動し、カム面２７が出発点
12／０から180゜回転した後点６に達する。点６
において、ソーブレードは下向ストロークの終点
にある。ついで、ソーブレードホルダ２１したが
つてソーブレード８の上向ストロークは、点６か
ら点11までソーブレードの傾斜移動を生じ、この
時間中ソーブレードは加工物と係合する。この係
合は点６から点11までの上向移動中強化され、そ
の結果、点11までまたはカム面２７の出発位置
12／０に達する30゜前まで連続する切断作用が発
生される。点11に達すると、ソーブレード上の観
察点位置は斜めに点12／０まで移動し、これによ
りソーブレードは加工物との切断係合から引退さ
れる。点12／０に達したとき、カム面２７の全回
転が完了している。

第５図の径路が示すように、得られる振子ス
トロークは点１と点11間にあり、切断作業の有効
支持が点６と点11間に得られる。

特殊な輪郭のカム面が径路により描かれた振
子運動を達成する。第６図に数字で示された展
開線図は、キヤリア２４に作用して第５図の閉路
を得るために、カム面２７が特定点12／０にお
いておよび特定点間でおよび点１〜11間で持たな
ければならないところの高さおよび傾斜を示す。
第５図を参照すると、閉曲線の点は第５図の右側
部分に示されたカム面２７上の半径方向位置に対
応する。

第６図において、点６と11間の作動ストローク
中第５図の径路の横移動は、第６図に数字で
示されたカム面２７の傾斜部分３２によつて発生
される。傾斜部分３２の左端の点11において、別
の傾斜部分３３がある。しかしながら、部分３３
は部分３２とは反対方向に傾斜している。この部
分３３は点11から点12／０を通つて点１まで延在
し、部分３２の方向とは反対方向のソーブレード
の移動を起こし、その結果、点11から点12／０を
通つて点１に至る径路中、平坦部分３３は第５
図に示すようにソーブレードを加工物から分離す
る。

部分３３はゼロ傾斜を持つ平坦部分３４に移行
し、部分３４は点６において傾斜部分３２に接続
されている。カム面２７のこの部分３４は、カム
デイスク１７の重心軸に垂直に延在する平面内に
あり、キヤリア２４がその往復運動のコースにお
いて移動しうる最も遠い右方距離を設定する。部
分３４がソーブレードに作用するとき、キヤリア
２４したがつてソーブレード８の横移動はない。
その代りに、ソーブレード８は点１から横移動を
しないで垂直に点６まで移動し、ついで、傾斜部
３２がキヤリア２４を第１図で見て左方へ移動さ
せ、前述したように、ソーブレード８が加工物と
切断係合せしめられる。

第５，６図の径路の場合には、カム面２７の
カム部分４０，４１，４２は径路の対応面に対
して30゜変位している。径路から得られる振子
運動は第５図に数字で示され、径路の振子運
動から同様に30゜変位で区別されている。その結
果として、径路の場合にカム面２７の60゜の回
転運動にわたつて点11と１間で起こるところの加
工物からのソーブレードの分離は、径路の場合
には点12／０においてのみ始まり、ついで60゜に
わたつて点２まで続く。

，で表わされた例は、第６図に示すように
径路の場合には傾斜部分５０，５１、径路の
場合には傾斜部分６０，６１を持つ輪郭のカム面
２７によつて達成される。２つの傾斜部分のみを
持つこの形の輪郭のカム面は第５図に示すような
ソーブレード８の運動を生ずる。この運動の場合
には、カム面がカムデイスク１７の重心軸に垂直
な方向に延びる位置はない。すなわち、ゼロ傾斜
を持つカム面の部分がなく、ソーブレードは転換
点間で加工物と係合するかまたは加工物から分離
する。たとえば、径路の場合には、点６から点
11まで、ソーブレード８は加工物と係合し、点11
と点12／０間および点12／０と点６間で加工物か
ら分離する。

以上からわかるように、カム面はキヤリア２４
のストロークの方向に所定の高さを持つようにそ
の円弧長さにわたつて輪郭付けすることができ、
これにより回転軸を中心とするカムデイスク１７
の回転に応答してキヤリア２４をそのストローク
長さを通じて往復運動させる。カム面の傾斜は、
ソーブレードホルダ２１に連結されたブレード８
の先端が所定形状の閉路をトレースするように、
キヤリア２４を往復運動させるべく選択される。

径路の輪郭は特に良好な切断特性を与える。
すなわち、ソーブレードは点６から点11までのほ
ぼ全上向ストロークにわたつて加工物と係合す
る。点11においてソーブレードは点12／０を通つ
て点１まで移動し、それによりブレードを切断係
合から引退させ、ブレードが点６まで下方に移動
する前に切粉を取除くための十分なスペースを与
える。

第１図を再び参照すると、ジグソーの作動機構
全体はギヤケース３およびカバー４内に収容され
ている。下部ベアリング２３が図示のように封入
されていることにより、このベアリングは既述し
た先行技術のジグソーのローラのように露出され
た場合よりもはるかに長時間潤滑状態を維持す
る。

ベアリング２２，２３はスリーブベアリングで
あり、ソーブレードホルダ２１のそれぞれの部分
を保持する。ベアリング２２，２３は実質的に円
筒形状を有し、それぞれの長手軸がソーブレード
ホルダ２１の長手軸に対して横に延在するように
ハウジングおよびキヤリア中にそれぞれ配置され
ている。これらのベアリングはそれらの長手軸を
中心としてのみ回転しうるように着座し、各ベア
リングはソーブレードホルダ２１と摺動可能に係
合するための長方形スロツトを有し、それにより
ソーブレードホルダがベアリング中に強固に保持
され、ソーブレードホルダの長手軸を中心とする
屈曲を最小にする。また、ベアリング自体内の広
いベアリング面により、ソーブレードホルダ２１
は、たとえば、ローラがその後端面上にソーブレ
ードを支持するところの先行技術のジグソーの場
合におけるように点荷重ではなく、分布荷重を受
ける。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係るジグゾーの部分断面立
面図である。第２図は第１図の−線断面図で
ある。第３図は第１図の−線断面図である。
第４図は第１図の−線断面図である。第５図
はソーブレードがカム面の輪郭に依存してトレー
スしうるいくつかの閉路を示す。第６図は第５図
に示す閉路の対応するものを発生するのに要求さ
れるカム面の展開図である。１……モータハウジング、２……モータ、３…
…ギヤケース、４……ギアケースカバー、８……
ソーブレード、１３……ブツシング、１７……カ
ムデイスク、１８……偏心ピン、２０……開口、
２１……ソーブレードホルダ、２２……上部ベア
リング、２３……下部ベアリング、２４……キヤ
リア、２７……カム面、２８……ベアリング、２
９……弾性部材、３０……シヤフト、３１……カ
ム。

Claims

【特許請求の範囲】１ハウジングと、ソーブレードを保持しかつ長
手軸となる細長いソーブレードホルダと、該ソー
ブレードホルダを前記ハウジング内にピボツト装
着するためのベアリング装置と、前記ソーブレー
ドホルダを前記長手軸の方向に往復運動させるた
めの駆動装置と、前記ソーブレードホルダに前記
長手軸の方向の往復運動に対して横方向の往復運
動を付与するためのカム装置とからなる動力作動
ジグソーにおいて、前記カム装置が、前記ハウジ
ング内に回転可能に装着されるとともに前記駆動
装置に連結され、かつその中心が回転軸となるカ
ムデイスクと、該カムデイスクとともに回転する
ために当該カムデイスク上に形成され、かつ当該
カムデイスクの回転軸と同心の環状のカム面と、
該カム面の回転運動を前記長手軸の方向に対して
横方向の前記ソーブレードホルダの往復運動に変
換し、前記ソーブレードホルダに取付けられたソ
ーブレードが所定形状の閉路をトレースするよう
にするための変換装置とからなり、該変換装置
が、前記ソーブレードホルダを前記長手軸の方向
に摺動可能に保持しかつ前記ソーブレードホルダ
を前記長手軸の方向に対して横方向に所定ストロ
ーク長さにわたつて往復運動可能とするための前
記ハウジングに装着されたキヤリアと、該キヤリ
アを押圧して前記カム面と係合させ、当該キヤリ
アが前記カム面に乗りかつ前記カム面の回転運動
に応答して前記所定ストローク長さにわたつて往
復運動するようにするための弾性部材とからな
り、前記ベアリング装置が、前記ソーブレードホ
ルダをその一部分において摺動可能に保持するた
めに前記ハウジング内に装着された上部ベアリン
グと、前記ソーブレードホルダをその残りの部分
において摺動可能に保持するために前記キヤリア
上に装着された下部ベアリングとからなり、さら
に前記駆動装置が、前記カムデイスクに設けた偏
心ピンと、当該偏心ピンと係合する前記ソーブレ
ードホルダ上に形成された開口とを備えたことを
特徴とする、動力作動ジグゾー。２前記ソーブレードホルダの前記各部分が長方
形横断面を有し、前記各ベアリングが実質的に円
筒形状を有しかつそれぞれの長手軸が前記ソーブ
レードホルダの前記長手軸に対して横方向に延在
するように前記ハウジングと前記キヤリア内にそ
れぞれ配置されており、前記各ベアリングがそれ
ぞれの長手軸を中心としてのみ回転しうるように
前記ハウジングと前記キヤリア内にそれぞれ着座
しており、前記各ベアリングが前記ソーブレード
ホルダを摺動可能に収容するために長方形スロツ
トを有し、それにより前記ソーブレードホルダが
前記ベアリング中に強固に保持され、前記ソーブ
レードホルダの前記長手軸を中心とする屈曲を最
小にするようにしたことを特徴とする、特許請求
の範囲第１項記載の動力作動ジグソー。３前記カムデイスクが、前記回転軸が前記キヤ
リアのストロークに実質的に平行になるようにし
て前記ハウジング内に装着されており、前記カム
面が、その円弧長さに沿つた各点において前記キ
ヤリアの前記ストロークの方向に所定高さを持つ
ように輪郭が定められ、それにより前記回転軸を
中心とする前記カムデイスクの回転に応答して前
記キヤリアを前記ストローク長さにわたつて往復
運動させるようになつており、前記カム面の傾斜
が、前記ソーブレードホルダが前記駆動装置によ
り往復運動させられるにしたがつて前記ソーブレ
ードホルダに連結されたソーブレードの先端が所
定形状の閉路をトレースするように、前記キヤリ
アを往復運動させるために選択され、それにより
最適の切断特性が得られるようにしたことを特徴
とする、特許請求の範囲第１項記載の動力作動ジ
グソー。４前記キヤリアと前記環状カム面の界面に両者
間の摩擦を低減するためにベアリングを具備する
ことを特徴とする、特許請求の範囲第１項記載の
動力作動ジグソー。５前記キヤリアの前記ストローク長さを調整す
る装置を具備することを特徴とする、特許請求の
範囲第１項記載の動力作動ジグソー。６前記キヤリアの径路内へ回転しうるように前
記ハウジング上に偏心装着されたカムを具備し、
それにより前記所定ストローク長さからゼロスト
ローク長さに及ぶ範囲にわたつて前記ストローク
長さの大きさを変えるようにしたことを特徴とす
る、特許請求の範囲第５項記載の動力作動ジグソ
ー。