JPS6113868Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は瞬間湯沸器における凍結安全装置に関
するものである。

（従来の技術） 従来瞬間湯沸器に使用されている水圧応動装置
は例えば実開昭52−64941号公報に示されるよう
に、ダイヤフラムにより高水圧室と低水圧室とに
区画し、ダイヤフラムの応動によりロツドを摺動
させて自動ガス弁を開閉するものである。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら従来例のものでは低水圧室側が凍
結した場合には氷の体積膨張によりロツドが押し
出され自動ガス弁が開いたままの状態となる。

このガス弁開放の状態に気づくことなく点火操
作した場合には、爆発的に着火し使用上極めて危
険なものとなる問題点を有していた。

（問題点を解決するための手段） 本考案はかかる問題点を解決するため、低水圧
室に位置するロツドの端部に凍結時ロツドの移動
を阻止する平板を取り付けたものである。

（作 用） 凍結時には平板の上下両側の水が徐々に凍り、
ロツドの上部の氷がロツドの飛び出しを防止し自
動ガス弁を開くことはなく、生ガスの流出や爆発
着火の危険がなくなるのである。

（実施例） 以下本考案の実施例を図面に基づいて具体的に
説明する。

１は瞬間湯沸器の熱交換器２に至る通水路３に
設けた水圧応動装置であり、ダイヤフラム４によ
り高水圧室５と低水圧室６とに区画してある。７
は水ガバナである。８はガスバーナ、９は自動ガ
ス弁である。１０は前記ダイヤフラム４の応動に
より摺動して自動ガス弁９を開閉するロツドであ
る。自動ガス弁９は直接ロツド１０の先端部で押
圧して開くか、またはマイクロスイツチを介して
電気的に開放するようにしてもよい。

１１は低水圧室６に位置するロツド１０の端部
に設けた円板状の平板であり、本実施例ではロツ
ド１０に直接ねじ込んで固定してある。１２はバ
ネである。第２図、第３図は他の実施例を示すも
のであつて、第２図はＥリング１３による平板１
１の取り付け、第３図はナツト１４による取り付
け状態を示す。

本考案はこのような構成からなり、冬期厳寒地
においては水配管のみならず瞬間湯沸器の内部、
すなわち水圧応動装置１内の水が凍結する。この
凍結時において、本案では低水圧室６内のロツド
１０の端部に平板１１をロツド１０と直交して取
り付けているので、平板１１の上下両側の水が
徐々に凍り、ロツド１０の上部Ａ部の氷がロツド
１０の飛び出しを防止するのである。装置上部内
壁と平板１１との間にバネ１２を挿入しておけ
ば、この効果はさらに良好となる。

（考案の効果） 以上のように本考案はダイヤフラムにより高水
圧室と低水圧室とに区画した水圧応動装置におい
て、低水圧室に位置するロツドの端部に凍結時ロ
ツドの移動を阻止する平板を取り付けたので、装
置内の水が凍結したとしてもガス弁と連動するロ
ツドが押し出されることがなく、爆発着火の危険
性が除去され、使用上でも極めて安全なものとな
る効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す全体図、第２
図、第３図は平板の取り付け状態を示す他の実施
例である。 １……水圧応動装置、４……ダイヤフラム、５
……高水圧室、６……低水圧室、１０……ロツ
ド、１１……平板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ダイヤフラムにより高水圧室と低水圧室とに区
   画した水圧応動装置において、低水圧室に位置す
   るロツドの端部に凍結時ロツドの移動を阻止する
   平板を取り付けたことを特徴とする瞬間湯沸器に
   おける凍結安全装置。