JPS61135047A - 薄型電池 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電子腕時計や電卓といった小型薄型の電子機
器に多用されているアルカリ系電池及び有機電解質電池
の改良に関するものである。

従来の技術 従来、この種の薄型電池においては、その負極端子をか
ねる封口板と機器の端子との接触抵抗が大きな問題とな
っており、その解決策として現在次に述べるような方法
が採用されている。

（１）負極端子部分をニッケル層とする。

（２）負極端子部分を金メッキとする。

発明が解決しようとする問題点 （１）の場合、ニッケルクラッド板あるいはニッケルフ
ープ板などの打抜きで比較的安価でかつ簡単な方法で負
極端子を作くることができるが、金と比べれば表面酸化
層などの影響でやはり接触抵抗が高く、比較的総高の大
きく、機器側で接触圧を強くすることのできる電池に限
られていた。

また、（２）の金メッキの場合は、大部分の場合におい
て封口板のおもて表面、裏表面ともすべてメッキする浸
漬法が採用され、コスト的に高く、又形状が複雑なため
メッキ厚のバラツキ、最終洗浄工程におけるメッキ液の
残りのため、電池の特性劣化を生じていた。又、一部に
は部分金メッキとして、負極端子面以外をマスキングし
て金メッキする方法が行なわれていたが、工程が複雑な
だめ金の使用量は少ないが、結果としてコストアップに
なっている。

本発明は上記のような問題点を解消し、機器側の端子と
電池負極端子との接触を良好にし、電池特性に悪影響を
与えることなく、かつ、比較的安価な薄型電池を提供す
ることを目的とする。

問題点ｖＮｙするための手段 この問題を解決するために本発明は、外面中央部に帯状
に金メッキした帯状金属板を素材とし、周縁にスリーブ
と折返し部を形成した皿状の負極封口板を使用したもの
である。

作用 このような負極封口板をそなえた薄型電池は、機器側の
接触端子が接触するに必要な最小限の面積及び位置にお
いて従来の金メッキと同様の接触抵抗を示し、かつ金の
使用量を最小にでき安価となる。さらに、帯状板でのメ
ッキとすることで、その洗浄も容易となりメッキ工程で
の種々の不純物も完全に除去できる結果、電池性能の安
定化も可能となる。

実施例 以下本発明の実施例を酸化銀電池５Ｒ６１６３Ｗ（直径
６．ＢＬＩＷ、高さ１．６６朋）を例に説明する。

第１図はこの酸化銀電池の部分断面図で、図中１は正極
ケース、２は酸化銀粉末と黒鉛との混合物を加圧成形し
、正極リング３と共にケース１に加圧密着させな正極活
物質、４は本発明による負極封口板で、外側より金−ニ
ッケルーステンレス鋼−銅の４層よりなる。この負極封
口板はニッケルーステンレス鋼−銅の３層クラブト帯状
板の銅面の全面と中央部において巾２．５ＭＩＮでニッ
ケル面が残るようにマスキングし、下地に０．１μｍの
ニッケルメッキ後０．２μｍの金メッキを施し、洗浄→
マスキング除去→洗浄を行なったものを材料としている
。第２図にその帯状板を示す。金メッキ部４＆が電池封
口板の外面となるように通常のプレス打抜き加工を行な
い、研摩したものである。ここで、５Ｒ６１６ＳＷの負
極端子表面には中央部に２．６朋の巾で金メッキ部４ａ
が存在することになる。これはこの電池の実質負極端子
表面の約田％に相当する。

一般にこの種の電池を使う機器の端子は、電池負極端子
の中央部が接点となるように設計されている。しかし、
その接点の位置は一様ではなく、帯状金メッキ部は負極
端子面積の３０％から９０％であることが望ましい。ま
た、厚さ０．１μｍ以下の金メッキであれば、最終工程
での研摩にて金メッキが薄くなり下地ニッケル層が露出
する場合がある。逆に０．３μｍ以上では必要以上の金
メッキのためコストアップとなる。従って０．１〜０．
３μ）ｎとするのが好ましい。なお、５はナイロンより
なる封口ガスケット、６は負極活物質である亜鉛で電解
液を含有している。７はセパレータ、８は含液材である
。なお、４１Ｌは金メッキ部を示す。

次に、本発明の負極封口板を用いた電池人と、従来の浸
漬法により金メッキした負極封口板を用いた電池Ｂの６
０°Ｃ保存時の放電容量の維持率の差を表−１に示す。

それぞれ初期放電持続時間を１００として、各保存後の
放電維持率を指数で表わしている。なお、試料は各２０
個とし、放電は２０℃、ｅａｘΩで行なった。

表−１ この表よシ理解できるように、本発明の電池人は従来の
電池Ｂに比べて容量維持率にすぐれている。この理由は
明確ではないが、電池Ｂで使用した封口板においてはメ
ッキ後の洗浄不完全のだめと思われる不純物元素として
微量の鉄、モリブデンなどが検出された。このことは封
口板の複雑な形状に原因していると思われ、この不純物
のため電池が劣化したと考えられる。一方本発明の封口
板においては、メッキ後の洗浄が帯状板という簡単な形
状であるため、不純物元素は確認されず、表−１に示す
ような良好な値を示していると考えられる。

発明の効果 以上の説明から明らかなように、片面中央部の１部にの
み帯状に金メッキした帯状板を素材とし金メッキ部が外
面中央部となるよう打抜き加工した負極封口板を用いた
本発明の電池は、安価でかつ、機器側の端子圧が弱い場
合も接触不良を生じることなく、保存特性にすぐれた薄
型電池を提供できるっ 本発明は薄型リチウム電池においても、同様の効果が認
められた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例における薄型酸化銀電池５Ｒ８
１６ＳＷの縦断面図、第２図は本発明の実施例における
金メッキしたニッケルーステンレス鋼−銅の帯状クラブ
ト板を示す図である。 １・・・・・・正極ケース、２・・・・・・正極活物質
、３・・・・・正極リング、４・・・・・・負極封口板
、４乙・・・・・・金メッキ部、５・・・・・・封口ガ
スケット、６・・・・・・負極活物質、７・・・・・・
セパレータ、８・・・・・・含液材。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名第１
図 第　２　図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）外面中央部に帯状に金メッキ部を有し、周縁にス
   リーブを設けかつその先端に折返し部を形成した負極端
   子をかねる皿状の封口板を備えたことを特徴とする薄型
   電池。
2. （２）金メッキの巾が電池封口板表面の面積の３０〜９
   ０％である特許請求の範囲第１項記載の薄型電池。
3. （３）金メッキ層の厚みが０．１〜０．３μｍである特
   許請求の範囲第１項記載の薄型電池。