JPS61131709A - 変形可能な椅子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は自動的に変形可能な椅子に関する。

［従来の技術］ 自動的に変形可能な椅子（オートマチック・コンバーチ
プル・チェア）は、元来、専ら老人や身体障害者向けで
あったが、近頃は日常生活を更に快適にするという用途
で増々普及してきている。

一般に、斯かる椅子は、電動ジヤツキ等のエネルギー源
を内蔵した固定基部と、ジヤツキの動きを可動部に伝え
る機械部品と、背部又は背もたれ、座席部、座席部の延
長である足掛は等の可動部とで構成される。これら種々
の可動部は多少とも相補的な数々の機能を有する。例え
ば、背部ひいては座席部を前方に傾動できるようにする
ことは老人や下半身のリハビリテーションを行なってい
る者が立ち上がりやすいようにするのに必要である。又
、安楽な休息を得るためには、逆に、椅子背部が後方に
傾動すると共に足掛けが持上がらねばならない。結局、
安楽椅子としては種々の部分が様々に組合わせて傾動可
能でなくてはならない。

このような効果を得るために、種々の機構が提案されて
いる。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、従来提案されている懇構はいずれも、次
に挙げる不具合のうち少なくとも１つを有する。

（１）最もよくあることだが、エネルギー源や制御装置
が多数必要なこと。

（ｒｌ）　　多数の機能を選択できるようにするため極
端に複雑でおること。

（２）種々の機能や制御間に相関性なし。

ＧＶ）　　機構が複雑になる分だけ、製作費がアップ。

本発明は、これら全ての不具合を解消し、非常に有用な
機能を果たす変形可能な椅子を提供することを目的とし
ている。

［問題点を解決するための手段］ この目的を達成するため、本発明の変形可能な椅子は、
床又は地面に対する安定性を確保する固定基部を有し、
この基部に、単一のジヤツキと、座席部、背部及び足掛
けの傾動を制御する全ての連結ロッドとが収容される。

ジヤツキのピストンを動かすことにより主レバーを制御
して、背部と足掛けの傾動を順次又は同時に行なう。こ
の主レバーの動きは、直接の又は第２レバーを介しての
ストッパとの接触により生じる。それにより上記した椅
子の３部分の各回転軸に関連してレバーを一方向又は伯
方向に傾動させる。

即ち、本発明によれば、椅子を構成している各部の全水
平位置から直立位置への変形全てを決める単一のジヤツ
キがこれら部品のうちの１つの１点に作用し、この部品
がリレーとして作用して全ての部品の変形を制御する。

この制御は変形の各段階を各々構成する３つの連＠機構
に分けられる。

座席の「持上げ」操作に関しては、第１の連鎖機構は、
変形することによって座席部に対する背部の持上げを促
進する平行四辺形から成り、第２の連鎖機構は、第１の
三角形板に組付けられ、回転することにより座席部の立
ち上がり、基部に対する持上がりを促進する第１＠の連
結ロッドから成り、第３の連結機構は、第２の三角形板
に組付けられ、回転することにより座席部の移動及び足
掛けの降下を止める第２組の連結ロッドから成る。

勿論、［横たわり位置への戻り」操作では、３つの連鎖
機構は逆の順に逆の役目を果たす。

いずれの場合も、３つの連鎖機構の操作は、対応する椅
子の可動部の１点にジヤツキの単一運動が作用すること
から生じる。

本発明の補足的な特徴によれば、椅子の変形中に使用者
の背中が容易に追随するよう枕やパラド等支え部品が椅
子背部上を摺動する。

［実　施　例コ 図面を参照しつつ、以下、本発明の詳細な説明する。

まず、第１図は本発明の原理を概略的に示す図であって
、Ａは座席の基部を成す固定基部である。基部Ａに対し
軸８で座席部Ｃの前側が枢着し、軸Ｂと同軸な軸で足掛
けＤが枢着し、軸Ｅで座席部後側の背部Ｆが枢着する。

。これら各部全ての作動を単一のジヤツキＧによって行
なう。ジヤツキＧのピストンＨ，Ｈ’によりレバーＪ、
Ｊ’を動かし、レバーＪ、Ｊ”が動くことにより軸Ｂ、
Ｅが回転し、軸Ｂ、Ｅに関連した部分が同時に傾動する
。

椅子の基本的作動は以下の如くでおる。

まず最初に、ピストン■がレバーＪを押すと背部Ｆが矢
印Ｆ１の方向に角度α回転する。そのときピストンＨの
作用がストッパに達して座席部Ｃを同じ方向Ｆ１に角度
β作動させる。その間、連結ロッドの遍択次第で、背部
には座席Ｃに対し固定した状態でおるか、又は、同じ方
向Ｆ１に角度γになるまで傾動する。

最後にピストンＨの作用がレバーＪ′に類似のレバーと
協働する別のストッパに遅して、軸８と共軸の（図示し
ない）スリーブを押圧し足掛けＤを同じＦ１方向に角度
δ回転させる。

従って、単に連結ロッドと対応のストッパとを選ぶだけ
で、１つのジヤツキＧにより椅子の３部分を各々所望の
角度で順次又は同時に傾動させることができる。即ち、
ピストンＨの動きが３部分の軸に連動したレバーに伝わ
り、これらレバーが押圧されるため軸の回転が生じて関
連部分の作動を起こす。

勿論、ジヤツキＧを反対方向に操作すれば３部分が同様
に且つ上記と反対方向に順次又は同時に各々所定の角度
で傾動する。

勿論、第１図には非常に略示した図で市って、実際の構
成は第２図及び第３図に左右部分を示した実施例のよう
に、それよりも幾分複雑なものでおる。

第２図及び第３図の両方にジヤツキ７が描かれているが
、本構成のジヤツキは１つのみであって、１つの押しボ
タンで制御されると了解すべきである。

逆に、第１連鎖機構は１組だけの部品群であってもよい
が、第２図及び第３図に各々示された両側面に１組ずつ
対称的に２組備えた方が望ましい。

第２図及び第３図に関し、本発明は直立位置で示したほ
ぼ矩形の３つの基本部分、即ち湾曲部５３にて後方に曲
がった背部１と、湾曲部２５にて上方に曲った座席部３
と、湾曲部２７にて上方に曲った足掛け５、の変形に関
連する。

３部分の側部は、後述する如き水平な横材で連結する。

背部１は、湾曲部５３に配して横材３０の延長部を成す
軸２にて座席部３に枢着する。

座席部３は湾曲部２５にて横材３１で補強し、この横材
３１は連鎖機構の取付点としても用いる。

最後に、背部１、座席部３及び足掛け５で構成された可
動部を、連結機構を介し、横材３２゜３３で補強された
水平フレーム６と２つの垂直矩形フレーム３４．３４’
とで構成された固定基部により支持する。

椅子の作動を起こすための単一のジヤツキ７を、背部１
の横材３５と一体の支持部９に軸８で取付け、又、横材
３２，３３をつなぐ副材３７と一体の支持部３６により
軸１０で取付ける。

座席の各側に、即ち１各フレーム３４．３４’のほぼ垂
直平面に第１の連鎖機構を組立てる。

第１の連鎖機構は軸２に枢着されフレーム３４（又は３
４′）の固定した枢着点１２で枢着された主レバー１１
（又は１１’　）　　（主レバー１１と１１′　とは水
平な横材１３で相互連結する）と、連結ロッド１４の一
端をレバー１１に点５４で枢着して成る連結ロッド１４
．．１６．１８の変形可能なアセンブリとで構成する。

連結ロッド１４の他端は点１５にて連結ロッド１６．１
８の端に枢着取付けする。連結ロッド１６は点１７にて
背部１の基部に枢着し、連結ロッド１８は点１９にて基
部のフレーム６に枢着する。

第１連鎖機構の作動は次の通りである。

部品１〜５が全て一線になる完全に伸びた位置から直立
位置へ移る場合、ジヤツキ７を伸ばして軸８を押圧し、
背部１を軸２のまわりに前方に傾動させる。背部１が座
席部３上方の所定位置に達すると傾動が止まり、ジヤツ
キ７が更に伸びるにつれて、連結ロッド１６の点１７が
従って点１５が牽引され、従って連結ロッド１８と連結
ロッド１４が牽引される。このように、ジヤツキ７が伸
びると背部１は座席部３上方を傾動し、座席部３自体も
上方に少し持上がる。そして、更に背部１が最大傾動位
置に達した後も、ジヤツキ７が伸びるにつれて背部１及
び座席部３は持上がり続け、点１５が点１２から離れる
方向に動き、従って背部１と座席部３は相互い固定状態
のままで最終位置へと動き、座席部３は固定基部から上
方へと持上がる。このようにして、背部１と座席部３の
全体を持上げることができる。

次に、残りの２つの連鎖機構、即ち、足掛けを降下させ
、その間に座席部の持上がりを終了させる連結機構につ
いて記述する。

これら連鎖機構はいずれも、三角形板の制御という原理
に基づいている。即ち、ジヤツキに作動関連した連結ロ
ッドにより抑圧されて頂点の１つを中心に三角形板が旋
回し、残りの頂点に取付けられた連結ロッドが座席の各
部を動かすというものでおる。

第２の連鎖機構では、三角形板２０の頂点２１を連結ロ
ッド３９に枢着す・る。連結ロッド３９はジヤツキ７の
リンク点１０と同様に横材３３に配した固定点３８に取
付けられる。連結ロッド２４は点４０で横材３１に固定
し、他方の頂点２２で三角形２０に枢着する。連結ロッ
ド２６は横材４１に取付けられる。

第２の連鎖機構の作動は次の如くである。座席部３が前
方に傾くと、三角形板２０も連結ロッド４０の圧力によ
り前方に傾動し、頂点２３が下降して連結ロッド２６を
引張り、連結ロッド２６が足掛け５を下方に引張る。

第３の連結機構の場合、三角形板２８が頂点４２で横材
３２の固定点２９を中心に旋回可能な連結ロッド４３に
枢着する仁共に、横材１３に固定した軸４５を中心に旋
回可能な連結ロッド４４に枢着する。

三角形板２８の他の頂点４６では、連結ロッド４７が横
材３１の点４８を中心に旋回可能である。最後に、連結
ロッド５０が第３の頂点４９に枢着し、その他端はレバ
ー５２の端５１に取付けられる。レバー５２は支持部９
へのジヤツキ７のリンク点８を中心に旋回可能である。

従ってこの第３の連鎖機構は次の通りでおる。

ジヤツキ７が伸びて背部１と座席部３を持上げる場合、
連結ロッド５０とレバー５２が三角形板２６の頂点４９
を引張るレバー装置として動き（連結ロッド５３のみが
リレーとして作用する）、三角形板２８は頂点４２を中
心に旋回する。この頂点４２は連結ロッド４４によって
も持上げられるので、それが座席品持上りのストッパと
して働き、足掛け５は第２連鎖機構の作用による降下を
中止する。

操作終了時には、使用者は全く努力することなしに椅子
によって立上らされることになる。

更に容易に立上がれるようにするには、球軸受を備えた
パッドを椅子背部に設ければよく、そうすれば椅子背部
に沿って使用者は背中が摺動できる。これにより安楽度
が増す。

勿論、逆に、使用者が立上り位置から、頭から爪先まで
完全にくつろいだ姿勢に移ることも同様に全く努力なし
にできる。

本発明の椅子は上記実施例に限定されるものではなく、
本発明の要旨の範囲内で種々変更が可能でおる。例えば
、上記実施例ではシングルの椅子について説明したが、
第２図及び第３図に示した２つの部分の間隔を拡げるこ
とにより同様の効果を持つソファやベッドにすることも
できる。枕やパッドも種々様々なものが使え、又、アー
ムによって座席機構を隠してもよい。

又、椅子としての安楽度を増すため、電話を取付けたり
、視聴覚設備のリモートコントロール装置を組込んだり
、ミニチュアバーを組入れたりなどしてもよい。

［発明の効果］ 以上から明らかなように、本発明の変形可能な椅子によ
れば、例えば、次のような浸れた効果を発揮する。

（Ｄ　ジヤツキは１つで済み、使用者の手の位置近くに
配した押しボタン等の単一制御素子により１回の操作で
椅子各部の変形配置を行うことができる。

（ＩＩ）　　レバーと連結ロッドとストッパという非常
に簡単な構成により単一の操作で多数のプログラムされ
た作用を果たす。

＜［Ｄ　　作用相互間の相関性がレバー及び連結ロッド
に関しストッパを配することによって得られる。

■　めざましい働きをするにもかかわらず単純な構成で
あり、大幅なコストダウンが達成できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による変形可能な椅子の原理的構成を示
す図、第２図及び第３図は本発明による変形可能な椅子
の実施例を示し、第２図は右側部分を示す斜視図、第３
図は左側部分を示す斜視図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）相互に且つ一斉に可動な、座席部と、背部と、足掛
   けとから成る変形可能な椅子において、床又は地面に対
   する椅子の安定性を確保する固定基部に単一のジャッキ
   と連結ロッドのアセンブリとを収納し、該連結ロッドが
   座席部と、背部と足掛けの傾動を制御し、単一のジャッ
   キのピストンの動きにより主レバーが指令されて背部と
   、座席部と足掛けの傾動が各々順次又は同時に行なわれ
   、主レバー自体の動きは、直接の又は第２レバーを介し
   ての主レバーとストッパとの接触により生じ、それによ
   り、上記した椅子の３部分の各回転軸の互い関連したレ
   バーの傾動を一方向又は他方向に生じさせることを特徴
   とする変形可能な椅子。 ２）椅子を構成する各部の完全に伸びた位置から直立位
   置への全変形を決める単一のジャッキがこれら各部のう
   ちの１つの一点に作用し、該１つの部品がリレーとして
   作用し全ユニットの変形を指令する、特許請求の範囲第
   １）項に記載の変形可能な椅子。 ３）制御装置が３つの連鎖機構に分かれ、各連鎖機構が
   変形の段階の１つを決める、特許請求の範囲第２）項に
   記載の変形可能な椅子。 ４）完全に伸びた状態から直立位置への移行に関し、第
   １の連鎖機構が変形により座席部に対し背部を起こす平
   行四辺形から成り、第２の連鎖機構が第１の三角形板に
   組付けられ三角形板の回転時に基部に対する座席部の起
   こし及び持上げを起こす第１組の連結ロッドから成り、
   第３の連鎖機構が第２の三角形板に組付けられ三角形板
   の回転時に座席部の動きと足掛けの降下の停止を生じさ
   せ、直立位置から完全に伸びた状態へ移行するときには
   逆の作動を行なう、特許請求の範囲第３）項に記載の変
   形可能な椅子。 ５）枕、パッド等の支持部が、椅子の変形中に使用者の
   背中の動きを容易にするため背部を摺動可能に取付けら
   れる、特許請求の範囲第１）項乃至第４）項のいずれか
   に記載の変形可能な椅子。