JPS6113025A - すべり軸受 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）発明の技術分野 この発明は、各種機器の回転軸あるいは摺動軸を軸支す
るすべり軸受に関し、さらに詳しくはすべり材に適した
充填材入り四ふつ化エチレン樹脂（ＰＴＦＥ）層とこれ
を保持する金属製の多孔薄板および裏金との３層構造に
て一体的に保持したすべり軸受に関する。

（ロ）発明の背景 従来、この秤のづべり軸受は、低摩擦性、耐腐蝕性、電
気絶縁性等のずベリ材料に適した特性を有するＰＴＦＥ
を、裏金の内周面に貼着したものが知られている。

ところで、この場合、裏金とＰＴＦＥ間の低接着力が原
因Ｃ軸受性能が低下するために、その接着力を高める手
段の一例として多数の孔を右する多孔薄板を裏金どして
使用し、この内周面にＰＴＦＥを被着形成したすべり軸
受が採用されている（たとえば実開昭４９−２９１７０
号公報）。

しかし、この場合は、大径軸になる程、この軸受厚さも
比例して厚く設定しなければならず、特に孔内にＰ　Ｔ
　Ｆ　Ｅを没入させる関係からＰＴＦＥ厚さも厚くなり
、軸受の囲動面層の厚さが厚くなりやすい傾向にある。

ところが、軸受の摺動面層の厚さは一般に厚くなる程、
軸受性能が低下し、薄い程軸受性能が高くなることが知
られている。

これは、ＰＴＦＥが厚くなると、クリープ変形あるいは
摩擦熱の放熱性が悪くなり、このために最大許容軸受圧
力（ｐＶ値）および耐面圧が低下するためである。

また仮に、多孔蒲板側を厚く、ＰＴＦＥ側を薄く形成す
ることも考えられるが、この場合は、ＰＴＦＥが薄いが
故に、孔内にＰＴＦＥを確実に没入させることができず
、この状態で使用すると、ＰＴＦＥ自体がクリープ変形
し、軸と軸受との隙間が大きくなったり、摩耗代がなく
なったりして、ｐＶ値および耐血圧が低下する。また、
両層の融着成形時にＰＴＦ’Ｅを強制的に圧縮して孔内
への没入作用を促進することも考えられるが、この場合
はＰＴＦＥ表面に割れが発生し、この割れが発生すると
軸受性能を低下させる原因となるなど軸受性能を低下さ
せることなしにＰＴＦＥを薄厚に形成することができな
かった。

（ハ）発明の目的 ’（コでこの発明は、軸受性能を低下させることなくＰ
ＴＦＥを薄厚に形成することができるずへり軸受の提供
を目的とする。

（ニ）発明の要約 この発明は、軸径に対応した軸受厚さを右りる裏金の内
周面に、づべりシ一ト拐厚さと略同厚さの金属製の多孔
薄板を介して、０．２・−０，５層ｍ厚さの充Ｗｔｌ　
ｈＡ入り四ぶつ化エチレン樹脂よりなるすべりシー　１
〜材を重ね合せ、これら重ね合せ面間に極薄の樹脂接合
材を介在させた状態で、上述の３Ｒを融着接合して一体
成形したづ゛べり軸受であることを特徴とする。

（ホ）発明の効果 この発明によれば、裏金には軸受強度をもたせ、多孔薄
板にはｌ）　Ｔ　Ｆ　Ｅの係止作用のみをもたＵｏるた
め、Ｐ　Ｔ’　Ｆ−Ｅは接着力が低下することなく所望
の薄厚に設りることができる。このため、小径軸はもち
ろんのこと大径軸に対しても、高ｐＶ値および高耐面Ｉ
［を維持した軸受性能を発揮づ−る。なお、裏金を使用
軸径に対応した厚さに設定しであるため、多孔薄板どＰ
ＴＦＥとが薄厚であっても、軸受強度が低下づることは
ない。

（へ）発明の実施例 この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述づ゛る。

図面は寸べりジャーナル軸受を示し、第１図〜第３図に
おいて、このジャーナル軸受１１は、裏金１２と、多孔
薄板１３と、すべりシート材１４と、樹脂接合材１５と
から構成される。

上述の裏金１２は、アルミニウムまたはステンレス等の
金属板を素材に使用し、軸支すべき軸径に対応した所定
の軸受強度を有する軸受厚さに設定するものであって、
この裏金１２自体に軸受に必要な強度を持たせている。

そして、平板形の裏金１２の上面に同様に平板形の多孔
薄板１３およびすべりシート材１４を重ね合せて一体的
に積層成形した後、円筒形に形成するものである。

上述の多孔薄板１３は、後述するづべりシート材１４に
対する剥離防止用の係止手段として配設するものであり
、０．２〜０．５層厚のすべりシート材と同厚ざで、ア
ルミニウムまたはステンレス等の金属薄板に複数の丸孔
１６・・・を打抜ぎ形成して設ける。

上述のすべりシート材１４は、Ｐ　Ｔ　Ｆ、　Ｅを主と
して、これにガラスファイバー、グラファイト。

二硫化モリブデン、ブロンズ粉等の無機減摩充填材をあ
るいは、ポリフェニレンザルファイド、エコノール、ア
ラミド樹脂等の耐熱樹脂粉末やこれらのチ」ツゾド繊維
等を配合して厚さ０．２〜０６５＃Ｉ＃Ｉのシート状に
設ける。

上述の樹脂接合′４Ａ１５は、四ふっ化エチレン−六ふ
っ化プロピレン共重合樹脂（ＦＥＰ）　、パーフルオ［
１〜アルコキシ樹脂（’　Ｐ　Ｆ　Ａ　）等からなる厚
さ２５・〜１５０μｍのフィルム状の樹脂膜を使用する
か、あるいは粉体塗布等によって接合面に被覆膜を形成
Ｊるものであって、これを上述の裏金１２と多孔薄板１
３問およびこの多孔薄板１３とづべりシート材１４間の
各々の重ね合せ面間に介在させた状態で熱塑性加工して
上述の３層を一体的に融着接合する接着材としての役目
をする。

そして、−・体化された平板形の積層体上面のすべりシ
ート４４１／Ｉ側を内周面に設定して、所定の内径を有
１゛る円筒形に屈曲形成する。

前述の多孔薄板１３およびずべりシート材１４の厚さを
０．２〜０．５ＩｎＩｎに設定したのは、ツベり部材と
じての最適な軸受性能を発揮する摺動面層として特定し
ｔ＝ものであって、このうち多孔薄板１３はすべりシー
ト材１４の厚さと略同厚さに設定することにより熱塑性
加工時にこの多孔薄板１３の丸孔１６・・・内にすべり
シート材１４を効率よく没入させて高係止力を得るもの
であり、この場合０．２ｍｍ厚以下では没入作用が小さ
いためにすべりシート材１４に対する係止作用が得られ
ず、また０、５＃厚以上では軸受全厚が厚くなって軸受
性能を低下させる。

一方、すべりシート材１４は０．２＃厚以下では、丸孔
１６・・・に対する没入作用が不十分であり、０．５Ｍ
厚以上ではクリープ変形を誘起して軸受性能が低下する
原因となる。

したがって、軸受性能を高めるためには、これら摺動面
層としての多孔薄板１３とすべりシート材１４との双方
の合計厚さを０．４〜１ｍ厚程度に抑えることが肝要で
ある。

また、すべりジャーナル軸受１１は、軸との共回りを防
ぐために、裏金１２の外１￥をハウジングよりも若干人
さくしで締代を持たせて１１人することによって、Ｊ−
へりジャーナル軸受１１をハウジングに取イζＪ固定さ
れるものであるので、裏金１２によって、リベリジＶ−
ナル軸受１１に適切な張り代と圧入荷重に耐え得る厚さ
とを具備させることができる。つまり、すべり軸受の総
厚さは、軸径に応じて変化しており、たとえば軸径ｄ−
２０Ｍ未満では、づべり軸受の総厚さＴは、Ｔ−１゜０
ｔｎｍであり、ｄ−２０〜２’５　ｍｍの範囲では、Ｔ
−１，５ｍであり、ｄ＝２６〜４０ｍの範囲では、Ｔ＝
２．０ｍｍであり、ｄ　＝　４２　ｍｍ以上では、Ｔ−
２、５＃Ｉｌｌ＋となっているが、この場合、すべりジ
ャーナル軸受１１の総厚さの調整は、摺動面層（多孔薄
板１３どすべりシート材１４との双方の合計）の厚さを
０．７１ｆ〜１．０ｍ程度に抑えなければならないので
、裏金１２によって夫々の軸径に応じたすべり軸受の総
厚さになるよう調整して形成覆ることにより、軸受とし
ての性能を低下させることなく、しかも軸に相応した張
り代を持ったすべり軸受を提供できる。

このように構成されたすべりジャーナル軸受は、回転軸
等を軸支した状態でハウジングの軸支孔に内嵌（圧入）
固定され、そしてこの軸受１１に負荷がかかって軸方向
あるいは周方向に剥離する力が作用しても、裏金１２は
ハウジングに圧入されて強固に固定されであるため、す
べりシート材１４は多孔薄板１３との重ね合わされた接
合面積が大きく、しかも多孔薄板１３の丸孔１６・・・
での係止作用によって優れた耐剥離性を発揮するため、
すべりシート材１４の剥離は完全に防止される。

ざらに、回転軸に対しては最適な摺動層のもとて常に高
ｐＶ値および高耐面に＠維持した軸受性能を発揮する。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の一実施例を示し、 第１図はすべりジャーナル軸受を示す斜視図、第２図は
その積層状態を一部破断して示す斜視図、第３図はその
積層状態の一部拡大縦断面図である。 １１・・・すべりジャーナル軸受 １２・・・裏金　　　　　　１３・・・多孔薄板１４・
・・リベリシート材　１５・・・樹脂接合材１６・・・
丸孔

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、軸径に対応した軸受厚さを有する裏金の内周面に、
   すべりシート材厚さと略同厚さに 設定した金属製の多孔薄板を介して、０． ２〜０．５ｍｍ厚さの充填材入り四ふっ化エチレン樹脂
   よりなるすべりシート材を重ね 合せ、これら重ね合せ面間に極薄の樹脂接 合材を介在させた状態で、上記３層を融着 接合して一体成形したすべり軸受。