JPS6112915B2 - - Google Patents

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JPS6112915B2
JPS6112915B2 JP14739678A JP14739678A JPS6112915B2 JP S6112915 B2 JPS6112915 B2 JP S6112915B2 JP 14739678 A JP14739678 A JP 14739678A JP 14739678 A JP14739678 A JP 14739678A JP S6112915 B2 JPS6112915 B2 JP S6112915B2
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kanamycin
target compound
strain
culture
compound
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は一般式 (式中R1はメチル基または水素原子を意味し、ま
た、R2はアミノ基または水酸基を意味する。) で示される新規アミノグリコシド化合物およびそ
の酸付加塩並びにそれらの製造法に関する。 上記化合物〔〕は、4″位のR1が水素原子の
場合は、カナマイシンAおよびカナマイシンBの
4′位と5′位の間が不飽和化され、3′位および4′位
が共にデオキシ化され、3″位のアミノ基がN−メ
チル化されている点に、また、4″位のR1がC−
メチル基である場合は、この位置がC−メチル化
されていることのほか、上記と同様4′位と5′位の
間が不飽和化され、3′位および4′位が共にデオキ
シ化され、3″位のアミノ基がN−メチル化されて
いる点に化学構造上の特徴を有する新規化合物で
ある。 本発明によつて提供される化合物〔〕はすぐ
れた抗菌活性を示し、抗菌剤として極めて有用で
ある。今、化合物〔〕の抗菌活性(最少有効阻
止濃度)をカナマイシンA(KM−Aと略記す
る)、カナマイシンB(KM−Bと略記する)、シ
ソミシン(Sisoと略記する)と対比して表示する
と次の通りである。
【表】 上表から明らかなように、化合物〔〕は種々
のグラム陽性細菌及びグラム陰性細菌に対し、広
範囲、かつ強力な抗菌活性を示し、出発原料のカ
ナマイシンA、カナマイシンBに比べて、抗菌活
性が数倍増強されており、また、シソミシンと比
較して、遜色のない抗菌活性を有すると共にシソ
ミシン耐性の緑膿菌シユウドモナスエルギノーサ
99株に対しても有効である。又、化合物〔〕は
毒性が低い。たとえば、シソミシンはマウス静脈
内投与した際の毒性(LD50)が34mg/Kgであるの
に比し、化合物〔I−SK−A1〕は、マウス静脈
内投与する場合、165mg/Kgの投与でも全例生存し
た。この様に化合物〔〕は優れた抗生物質であ
り、感染症治療薬として極めて有用である。 本発明によれば、化合物〔〕はカナマイシン
A又はカナマイシンBをミクロモノスポラ属に属
するシソミシン生産菌株または、その変異株と接
触させることによつて製造される。 この製造法で使用される菌株はカナマイシンA
およびカナマイシンBの4′位と5′位の間を不飽和
化し、3′位、4′位を共にデオキシ化し、3″位をN
−メチル化し、さらに場合により4″位をC−メチ
ル化しうるものであれば特に制限はない。その様
な菌株としては、たとえばミクロモノスポラ イ
ンヨエンシス NRRL・3292株をあげることが出
来る(特公昭49−1559参照)。 また、変異株はミクロモノスポラ属に属するシ
ソミシン生産菌株を、たとえば、紫外線照射、コ
バルト60照射、X線照射するか、そのほかにニト
ロソ化合物、アクリジン色素化合物、核酸塩基類
似物質等の変異誘発剤を用いる通常の人工変異手
段をほどこすことによつて得られるものである。
好適な変異株としてはシソミシン生産能が無い
か、もしくは極端に生産能が低下して、かつ先に
のべたカナマイシンAおよびカナマイシンBを不
飽和化し、デオキシ化、N−メチル化、C−メチ
ル化出来る性質をもつものである。それら変異株
の代表例はミクロモノスポラ インヨエンシス
NRRL・3292から本発明者らがあらたに取得した
S−38株をあげることができる。 この変異株は微工研菌寄第4717号として工業技
術院微生物工業技術研究所に寄託されている。ま
たアメリカン タイプカルチユア コレクシヨン
にATCC第31454号として寄託されている。 この変異株の菌学的諸性質は上記親株ミクロモ
ノスポラ インヨエンシス NRRL・3292株と大
差ないが、シソミシンの生産能が殆どない点に於
て特徴的である。 つぎにカナマイシンAおよびカナマイシンBを
化合物〔〕に変換するにはカナマイシンAおよ
びカナマイシンBを含む培地中で上記菌株を用い
て培養すればよい。本発明の培養においては通常
の抗生物生産のための培養法が用いられる、培養
のための栄養源としてはいろいろなものが用いら
れる。炭素源としてはブドウ糖、殿粉、可溶性殿
粉、デキストリン、シヨ糖、糖蜜などが単独、或
いは組合せて用いられるし、菌の資化性にもよる
が炭化水素、アルコール類、有機酸、動物油、植
物油なども用いうる。窒素源としては、無機、有
機の窒素源として、塩化アンモニウム、硝酸アン
モニウム、硝酸ナトリウム、大豆粉、脱脂大豆
粉、綿実粕、グルテンミール、コーンミール、ペ
プトン類、肉エキス、酵母エキス、乾燥酵母、コ
ーン・スチープ・リカー等が単独或いは組合せて
用いられる。その他必要に応じてアミノ酸類、核
酸類、ビタミン類や塩化ナトリウム、炭酸カルシ
ウム、リン酸塩、硫酸マグネシウム、塩化コバル
トなどの無機塩類も加えることが出来る。 培養方法としては、液体培養法、とくに深部撹
拌方式による方法が適している。培養温度は25℃
から45℃、好ましくは28℃から32℃で、PHは中性
附近がよい。又培地組成、培地の液性、添加物の
量、温度、撹拌数、通気量などの培養条件は用い
る菌株などに応じて適宜選択されなければならな
いことはいうまでもない。化合物〔〕を得るた
め、原料のカナマイシンA及びカナマイシンBの
添加時間は培養開始時でもよいし、また、培養開
始後菌が発育した後でもよいが、培養開始後72時
間頃までに行うのが望ましい。添加量は培地1
当り0.1gから10g程度で一度に加えてもよいが
分割して加えてもよい。また、添加するカナマイ
シンAおよびカナマイシンBは遊離塩基でもよい
が塩たとえば硫酸塩でもよい。カナマイシンAま
たはカナマイシンBとの接触時間はそれら原料を
添加後、化合物〔〕が最も多く蓄積される時間
が選択される。これは、たとえば大腸菌 K−12
ML−1629株を試験菌として培養液中の化合物
〔〕の量をペーパーデイスク法を用いることに
よつて追跡できる。通常、原料添加後3日から7
日である。 化合物〔〕の採取法は、その培養液からの単
離、精製も含めて、通常アミノグリコシド抗生物
質の採取に利用されている方法が用いられてい
る。すなわち、カチオンおよびアニオン交換樹脂
による吸脱着法、活性炭による吸脱着法、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフイーなどの方法を適当
に組合せて用いることが出来る。 具体的には、たとえば培養液のPHを2ないし3
に調整したのち、過して菌体を除き、ふたたび
PHを6ないし7に調整し、この構造を有する物質
の吸着、溶離に適切なカルボン酸、スルホン酸等
の基を有する樹脂たとえばカチオン交換樹脂であ
るであるアンバーライトIRC−50(商品名)
〔NH 〕ダウエツクス50W(商品名)〔NH 〕に吸
着させ、1規定のアンモニア水で溶出する、この
溶出液を減圧濃縮して、アンバーライトCG−50
(商品名)〔NH 〕でアンモニア水を用いた濃度勾
配によるイオン交換クロマトグラフイーを行う。
これら化合物〔〕をさらに精製するには、たと
えばシリカゲルカラムクロマトグラフイーを用
い、また必要があればアンバーライトCG−50
〔NH 〕及びダウエツクス1X2(商品名)〔OH-
等によるカラムクロマトグラフイーをくり返して
行う事も出来る。又、化合物〔〕をメタノール
その他の極性溶剤に溶解し、たとえば硫酸や塩酸
を加えて酸付加塩としたのちに取し、これらの
塩を水に溶かしダウエツクス1X2〔OH-〕を用い
て脱塩して精製することも出来る。 上記の方法で得られた化合物〔〕の代表的な
ものをあげると次の通りである。 3″−N−メチル−4″−C−メチル−3′・4′−ジ
デオキシ−4′・5′−ジデヒドロ カナマイシンA
あるいはその4″のエピマー〔I−SK−A1〕 3″−N−メチル−4″−C−メチル−3′・4′−ジ
デオキシ−4′・4′−ジデヒドロカナマイシンBあ
るいはその4″のエピマー〔I−SK−B1〕 3″−N−メチル−3′・4′−ジデオキシ−4′・
5′−ジデヒドロカナマイシンB〔I−SK−B2〕 塩基性である本化合物〔〕は無機酸又は有機
酸たとえば塩酸、硫酸、リン酸、酢酸、ステアリ
ン酸、プロピオン酸、酒石酸、マレイン酸等と無
毒の塩を容易に形成する。 つぎに実施例により本発明の製造法をさらに説
明する。 実施例 1 NRRL・3292株による目的化合物〔I−SK−
A1〕の製造 改良ベネツト斜面寒天培地に30℃で2週間培養
して良く生育させたミクロモノスポラ インヨエ
ンシスNRRL・3292(IFO−13165)株をデキス
トリン5%、脱脂大豆粉3.5%、炭酸カルシウム
0.7%を含む液体培地(PH7.5)100mlを500mlフラ
スコ中で滅菌したものに一白金耳接種し、29℃で
48〜72時間振盪培養して種母培養液を得た。 別に500mlフラスコに100mlの本培養培地を調整
しそれに上記種母培養液1mlを植菌する。この培
地の組成はデキストリン5%、脱脂大豆粉(エス
サンミート特級(商品名))3.5%、炭酸カルシウ
ム0.7%、塩化コバルト0.000025%(PH7.5)であ
り120℃20分間滅菌して使用する。植菌後24時間
目にカナマイシンAを培地1ml当り500mcg添加
した。添加後120時間29℃で振盪培養を行つた。
ちなみにその時期に大腸菌K−12 ML−1629株
を用いポリペプトン寒天培地上のペーパーデイス
ク法で培養液の抗菌活性を測定すると、直径12.9
mmの阻止円を与えた。得られた培養液10を4規
定の塩酸でPH2.0に調整したのちに菌体を別し
た。液を再び4規定の水酸化ナトリウムでPH
7.0に戻し、アンバーライトIRC−50(商品名)
〔NH 〕900mlを充填したカラムを通過させ目的化
合物〔I−SK−A1〕を吸着させた。カラムを充
分に水洗して1規定のアンモニア水4で溶出し
溶出液を減圧濃縮後乾燥して6.4gの粗溶出部を
得た。この溶出部をアンバーライトCG−50(商
品名)〔NH 〕700mlを充填したカラムに吸着さ
せ、充分水洗したのち、水4と0.8規定アンモ
ニア水4とを用いた濃度勾酸カラムクロマトグ
ラフイーを行い、各フラクシヨン(各15ml)を大
腸菌K−12 ML−1629株を試験菌としたペーパ
ーデイスク法及びシリカゲル薄層クロマトグラフ
イー(キーゼルゲルKieselgel 60F254(商品名)
厚さ0.25mm、展開溶媒:第2表のA、2時間展
開、ニンヒドリン発色又は大腸菌K−12 ML−
1629株を用いたバイオオートグラフイー、Rf値
037)により目的化合物〔I−SK−A1〕を検出し
た。この〔I−SK−A1〕を含む区分を集め減圧
濃縮した後、シリカゲルカラム(ワコーゲルC−
200(商品名)20mm×500mm)に付し、展開溶媒
(第2表のA)で溶出分画すると目的化合物〔I
−SK−A1〕の区分が得られた。この区分の検出
は上記と同様にシリカゲル薄層クロマトグラフイ
ーを用いた。この得られた区分を蒸発乾固した
後、極めて少量の水に溶解し、ダウエツクス1X2
(商品名)〔OH-〕カラム(8mm×100mm)にチヤ
ージし水で溶出して、目的化合物〔I−A1〕を含
む区分を集め、更にアンバーライトCG−50
〔NH 〕カラム(8mm×250mm)に吸着させ、水
200mlと0.7規定アンモニア水200mlとで濃度勾配
クロマトグラフイーを行い、目的化合物〔I−
SK−A1〕を上記シリカゲル薄層クロマトグラフ
イーで確認した上で、目的化合物〔I−SK−
A1〕を含む区分を集め、減圧濃縮後凍結乾燥を行
い29mgの純粋な目的化合物〔I−SK−A1〕の白
色粉末を得た。 この〔I−SK−A1〕遊離塩基(凍結乾燥品)
はつぎの理化学的性質を示す。 塩基性の白色粉末 溶解性:水に極めて良く溶け、メタノールに
も溶ける。エタノールとアセトンにはやや溶け
にくく、クロロホルム、ベンゼン、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、エーテル、n−ヘキサンなど
の有機溶剤には不溶である。 元素分析値(C20H38N4O9・1.5H2Oとして)
(95℃5時間真空乾燥) C H N 理論値(%) 47.52 8.17 11.08 実験値(%) 47.47 8.02 10.78 融点:127〜129℃ 旋光度:〔α〕25 +151.5゜(c=1、H2O) 紫外線吸収スペクトル:末端吸収 赤外線吸収スペクトル(KBr)(第1図) 吸収極大(cm-1) 1010、1050、1140、1260、1330、1375、
1475、1635、1680、2910、3350 核磁気共鳴スペクトル(重水中)(第2図) 特徴的ピーク 1.30ppm………3級4″−C−メチル、
2.55ppm………3″−N−メチル、5.13ppm……
1″−アノメリツクプロトン、5.42ppm……1′−
アノメリツクプロトン マススペクトル:主なイオンピーク(m/
e) 102、110、112、128、130、145、148、163、
172、173、190、191、204、208、215、237、
246、257、272、283、290、300、318、334、
362、373、393、460、478、479(M+1) 薄層クロマトグラフイーによるRf値(第2
表) 以上の理化学的性質、特にマススペクトル、核
磁気共鳴スペクトルおよび赤外線吸収スペクトル
の結果ならびに目的化合物〔I−SK−A1〕がカ
ナマイシンAから誘導されることに基いて、〔I
−SK−A1〕は次式で示される3″−N−メチル−
4″−C−メチル−3′・4′−ジデオキシ−4′・5′−
ジデヒドロカナマイシンAあるいはそのエピマー
であると認められる。 実施例 2 NRRL・3292 S−38株による目的化合物〔I
−SK−B1〕の製造 培養方法、培地、カナマイシンBの添加方法等
は実施例1と同様に行い、カナマイシンBを300
mcg/mlの割合で培地に添加して培養し10の培
養液を得た。この得られた培養液を実施例1と同
様に操作してアンバーライトIRC−50(商品名)
〔NH 〕900mlを充填したカラムに目的化合物〔I
−SK−B1〕を吸着させ、1規定のアンモニア水4
で溶出した。この溶出液を減圧濃縮して5.3g
の粗溶出物を得た。この溶出物をアンバーライト
CG−50(商品名)〔NH 〕500mlを充填したカラ
ムに吸着させ、水4と0.8規定アンモニア水4
とで濃度勾酸カラムクロマトグラフイーを行
い、各フラクシヨンについて実施例1と同様にシ
リカゲル薄層クロマトグラフイー上Rf値0.38によ
り目的化合物〔I−SK−B1〕を検出した。この
〔I−SK−B1〕を含む区分を集めて濃縮し、シリ
カゲルカラム(ワコーゲルC−200(商品名)、20
mm×500mm)に付し展開溶媒(第2表のA)で溶
出分画すると目的化合物〔I−SK−B1〕の区分が
得られた。この区分の検出は上記と同様にシリカ
ゲル薄層クロマトグラフイーを用いた。この得ら
れた区分を蒸発乾固した後、極めて少量の水に溶
解し、ダウエツクス1X2(商品名)〔OH-〕カラム
(8mm×100mm)にチヤージし、水で溶出して目的
化合物〔I−SK−B1〕を含む区分を集め、更にア
ンバーライトCG−50〔NH 〕カラム(8mm×100
mm)に吸着させ水200mlと0.8規定アンモニア水
200mlとで濃度勾配クロマトグラフイーを行い、
目的化合物〔I−SK−B1〕を上記と同様にシリカ
ゲル薄層クロマトグラフイーで確認した上で、目
的化合物〔I−SK−B1〕を含む区分を集め減圧濃
縮後、凍結乾燥を行い13mgの純粋な目的化合物
〔I−SK−B1〕の白色粉末を得た。 この〔I−SK−B1〕遊離塩基(凍結乾燥品)は
つぎの理化学的性質を示す。 塩基性の白色粉末 溶解性:水に極めて良く溶けメタノールにも
溶ける。 エタノール、アセトンにはやゝ溶けにくくク
ロロホルム、ベンゼン、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、エーテル、n−ヘキサンなどの有機溶剤に
は不溶である。 元素分析値(C20H39N5O8・2H2Oとして)
(95℃5時間真空乾燥) C H N 理論値(%) 46.68 8.23 10.89 実験値(%) 46.86 7.98 10.71 融点:140〜142℃ 旋光度:〔α〕25 +162.5゜(C=0.2、H2O) 紫外線吸収スペクトル:末端吸収 赤外線吸収スペクトル(KBr):(第3図) 吸収極大(cm-1) 1015、1050、1135、1265、1335、1380、
1475、1565、1635、1680、2920、3350 核磁気共鳴スペクトル(重水中)(第4図) 特徴的ピーク 1.30ppm………3級4″−C−メチル、
2.54ppm………3″−N−メチル、 5.12ppm………1″−アノメリツクプロトン 5.38ppm………1′‐アノメリツクプロトン マススペクトル:主なイオンピーク(m/
e) 109、110、112、127、130、145、148、163、
172、190、191、203、215、236、254、271、
289、299、300、317、334、352、362、380、
392、460、477、478(M+1) 薄層クロマトグラフイーによるRf値:(第
2表) 以上の理化学的性質、特にマススペクトル、核
磁気共鳴スペクトルおよび赤外線吸収スペクトル
の結果ならびに目的化合物〔I−SK−B1〕がカナ
マイシンBから誘導されることに基いて、〔I−
SK−B1〕は次式で示される3″−N−メチル−4″−
C−メチル−3′・4′−ジデオキシ−4′・5′−ジデ
ヒドロカナマイシンBあるいはそのエピマーであ
ると認められる。 実施例 3 NRRL・3292株による目的化合物〔I−SK−
B2〕の製造 培養方法、培地、カナマイシンBの製造方法等
は実施例1と同様に行い、カナマイシンBを300
mcg/mlの割合で、培地に添加して培養し、10
の培養液を得た。この得られた培養液を実施例1
と同様に操作してアンバーライトIRC−50(商品
名)〔NH 〕900mlを充填したカラムに目的化合物
〔I−SK−B2〕を吸着させ、1規定のアンモニア
水4で溶出した。この溶出液を減圧濃縮して
5.8gの粗溶出物を得た。この溶出物をアンバー
ライトCG−50(商品名)〔NH 〕500mlを充填し
たカラムに吸着させ水4と0.8規定のアンモニ
ア水とで濃度勾配クロマトグラフイーを行い、各
フラクシヨンについて実施例1と同様にシリカゲ
ル薄層クロマトグラフイーで検出し、Rf値0.23を
示す目的化合物〔I−SK−B2〕を含む区分を集め
て濃縮乾固し、目的化合物〔I−SK−B2〕の粗粉
末61mgを得た。この粗粉末を極めて少量の水に溶
解し、更にシリカゲルプレート(キーゼルゲル
Kieselgel 60PF254(商品名)厚さ0.3mm、200mm
×200mm、150℃1時間活性化)に帯状にチヤージ
して展開溶剤(第2表のA)を用いて展開した。
展開後、その一部をニンヒドリン発色し目的化合
物〔I−SK−B2〕の位置を確認した後、その位置
をシリカゲルごとかき取り、同じ展開溶剤でシリ
カゲルから溶出した。この溶出液を蒸発乾固した
後、極めて少量の水に溶解しダウエツクス1X2
(商品名)〔OH-〕カラム(8mm×100mm)にチヤ
ージし、水で溶出して目的化合物〔I−SK−
B2〕を含む区分を集め、更にアンバーライトCG−
50〔NH 〕カラム(8mm×100mm)に吸着させ水
200mlと0.8規定アンモニア水200mlとで濃度勾配
カラムクロマトグラフイーを行い目的化合物〔I
−SK−B2〕を上記と同様にシリカゲル薄層クロマ
トグラフイーで確認した上で、目的化合物〔I−
SK−B2〕を含む区分を集め減圧濃縮後、凍結乾燥
を行い41mgの純粋な目的化合物〔I−SK−B2〕の
白色粉末を得た。 この〔I−SK−B2〕の遊離塩基(凍結乾燥品)
はつぎの理化学的性質を示す。 塩基性の白色粉末 溶解性:水に極めて良く溶けメタノールにも
溶ける。 エタノールとアセトンにはやや溶けにくくク
ロロホルム、ベンゼン、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、エーテル、n−ヘキサンなどの有機溶剤に
は不溶である。 元素分析値(C19H37N5O8・H2Oとして)(95
℃5時間真空乾燥) C H N 理論値(%) 47.39 8.16 14.54 実験値(%) 47.35 8.03 14.50 融点:121〜123℃ 旋光度:〔α〕25 +141.9゜(c=1;H2O) 紫外線吸収スペクトル:末端吸収 赤外線吸収スペクトル(KBr)(第5図) 吸収極大(cm-1) 1030、1070、1140、1330、1380、1470、
1570、1635、1680、2910、3340 核磁気共鳴スペクトル(重水中)(第6図) 特徴的ピーク 2.45ppm………3″−N−メチル、5.06ppm…
……1″−アノメリツクプロトン、5.35ppm……
…1′−アノメリツクプロトン マススペクトル:主なイオンピーク(m/
e) 110、127、130、145、158、163、176、191、
203、215、235、236、254、256、271、299、
320、338、348、366、378、427、446、463、
464(M+1) 薄層クロマトグラフイーによるRf値:(第
2表) 以上の理化学的性質、特にマススペクトル、核
磁気共鳴スペクトルおよび赤外線吸収スペクトル
の結果ならびに目的化合物〔I−SK−B2〕がカナ
マイシンBから誘導されることに基づいて〔I−
SK−B2〕は次式で示される3″−N−メチル−3′・
4′−ジデオキシ−4′・5′−ジデヒドロカナマイシ
ンBであると認められる。 本化合物〔I−SK−B2〕は0.39mcg/mlでバチ
ルス メガリウム(Bacillus megatherium)
10778株の発育を、0.78mcg/mlでスタヒロコツカ
ス アウレウス(Staphylococcus aureus)寺島
株の発育を、6.25mcg/mlでシユウドモナス オ
バリス(Pseudomonas ovalis)IAM1002株の発
育を阻止した。 なお上記実施例で得られた目的化合物〔I−
SK−A1〕、〔I−SK−B1〕および〔I−SK−B2
のシリカゲル薄層クロマトグラフイーによるRf
値を既知のアミノグリコシド抗生物質と対比して
示す。
【表】
【表】 【図面の簡単な説明】
(1) 第1図および第2図は、夫々本発明の目的
化合物〔I−SK−A1〕の赤外線吸収スペクトル
および核磁気共鳴スペクトルを示す。(2) 第3図
および第4図は、夫々本発明の目的化合物〔I−
SK−B1〕の赤外線吸収スペクトルおよび核磁気共
鳴スペクトルを示す。(3) 第5図および第6図
は、夫々本発明の目的化合物〔I−SK−B2〕の赤
外線吸収スペクトルおよび核磁気共鳴スペクトル
を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中R1はメチル基または水素原子を意味し、ま
    た、R2はアミノ基または水酸基を意味する。) で示される新規アミノグリコシド化合物又はその
    酸付加塩。 2 式 で示される特許請求の範囲第1項記載の新規アミ
    ノグリコシド化合物またはその酸付加塩。 3 式 で示される特許請求の範囲第1項記載の新規アミ
    ノグリコシド化合物またはその酸付加塩。 4 式 で示される特許請求の範囲第1項記載の新規アミ
    ノグリコシド化合物またはその酸付加塩。 5 カナマイシンAまたはカナマイシンBをミク
    ロモノスポラ属に属するシソミシン生産菌株また
    はその変異株と接触させることを特徴とする一般
    (式中R1はメチル基または水素原子を意味し、ま
    た、R2はアミノ基または水酸基を意味する。) で示される新規アミノグリコシド化合物またはそ
    の酸付加塩の製造法。 6 ミクロモノスポラ属に属するシソミシン生産
    菌株またはその変異株がミクロモノスポラインヨ
    エンシス(Micromonospora inyoensis)
    NRRL・3292 S−38株である特許請求の範囲第
    5項記載の製造法。
JP14739678A 1978-11-29 1978-11-29 Novel antibiotic substance and its preparation Granted JPS55115896A (en)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01280666A (ja) * 1988-04-30 1989-11-10 Suzuki Motor Co Ltd シリンダブロック構造

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