JPS61127945A - 伝動ｖベルト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、■ベルト式無段変速磯等に用いる伝動Ｖベル
トに関する。

〔従来の技術〕

従来、この種の伝動■ベルトはエンドレスベルトの断面
をＶ形に形成し、Ｖ形傾斜面をプーリの■溝対向面にＪ
１！！擦係合させていたが、摩擦熱によりベルトが劣化
する傾向にあるところから、近年ｘｉ熱に強い材質で形
成されたＶ形ブロックをエンドレスベルトの長手方向に
多数連続して配設しで■ベル１−を形成したものが使わ
れている。

第１図はこのＶ形ブロック付ベル１−を自動二輪車の無
段変速機に適用したものを示すもので、駆ｖＪＪ８１と
連結する駆動軸１に設けられた固定プーリ半体２と可動
プーリ半体３よりなる駆動側可変径型伝動Ｖプーリ４と
、後車輪と連結する従動軸５にベアリング６ａ、６ｂを
介して回転自在に支承された固定側プーリ軸７の内端に
設けられた固定プーリ半体８と可動プーリ半体９よりな
る従動側可変径型伝動Ｖブー９１０間に、■形ブロック
付ベルト１１を装架し、駆動軸１の回転をＶベルト１１
を介して従動側Ｖプーリ１０に伝達し、駆動軸１の回転
速度に連れて前記■プーリ４，１０のＶ字形環状溝の幅
を可変して、両プーリ４．１０の径を変えて無段変速を
行う。

この回転を伝達するＶ形ブロック付ベルト１１は第２図
に示す如く、Ｖ形ブロック１２の上下の腕１２ａ、１２
ｂｆＣ１に、抗張芯材１３を内装したゴム製のエンドレ
スベルト１４を凹凸係合し、エンドレスベルト１４の長
手方向にＶ形ブロック１２を多数連続配設して、Ｖ形ブ
ロック１２の両側傾斜面を前記■プーリ４，１０のＶ字
形環状溝の対向面に摩擦係合させ、Ｖ形ブロック１２と
エンドレスベルト１４との凹凸係合部の嵌合力で引張力
を伝達している。

〔発明が解決しようとする問題点〕

この場合、第３図に示す如く、ベルトに張力Ｆが働くと
軸心方向に分力Ｎが発生し、エンドレスベルト１４の内
周面と■形ブロック１２の下腕１２ｂ間にこの分力Ｎが
作用してエンドレスベルト１４に圧縮応力が発生し、ま
た、■形ブロック１２とエンドレスベルト１４の凹凸係
合部にはその進行方向逆方向に同様に圧縮応力が発生す
る。

従って、エンドレスベルト１４の内周側の係合部には圧
縮変形が複数の要素で加わるため、ゴム部のへタリある
いは摩耗、更には抗張芯材廻りのクラック等を生じ、Ｖ
ベルトの耐久性を劣化させる問題がある。

そこで、本発明はエンドレスベルトの係合部にかかる負
荷を減少してＶベルトの耐久性を向上させるごとを目的
としている。

（問題点を解決するための手段） 本発明は上記の目的を達成するために、エンドレスベル
トの長手方向に■形ブロックを多数凹凸係合させて連続
配設し、■形ブロックの両側傾斜面を夫々プーリのＶ溝
対向面に摩擦係合させて用いる伝動Ｖベルトにおいて、
前記エンドレスベルトは長手方向の内部に抗張芯材を有
し、内周面に幅方向の係止凸部を形成するとともに、長
手方向の側面の少なくとも一面に半径方向内周に向って
傾斜する前記■形ブロックとの圧着面を形成し、一方前
記■形ブロックは外側に前記プーリのＶ溝対向面に摩擦
係合する傾斜面を備えた左右の腕の下部を連結部で連結
して上面を開口し、連結部内周に前記エンドレスベルト
の内周面の係止凸部に係合する係止凹部を形成するとと
もに、左右の腕内部に前記エンドレスベルトの圧着面に
係合する被圧着面を形成し、この■形ブロックを前記エ
ンドレスベルトの内周面から左右の腕でエンドレスベル
トを抱持して連結部内周の係止凹部をエンドレスベルト
の係止凸部に係止してエンドレスベルトに取付けたこと
を特徴とする。

〔作　用〕

これにより、■形ブロックとエンドレスベルトとの係合
がエンドレスベルト上下面の凹凸係合と側面の圧着面と
で行われるので、動力伝動負荷を分散することができる
。

〔実施例〕

本発明の一実施例を第４図乃至第６図に基づいて説明す
る。

エンドレスベルト２０は、ゴム等の可撓性材から成り、
長手方向に抗張芯材２１を内装し、その外周面２０ａに
断面台形状の■形ブロック係止四部２２を、内周面２０
ｂに断面略円弧状のＶ形ブロック係止凸部２３を夫々形
成し、両側に半径方向内周に向って傾斜する圧着面２４
．２５と、中央部やや上方より半径方向外周に向って傾
斜する傾斜面２６．２７をそれぞれ備え、断面６角形状
に形成されている。

Ｖ形ブロック２８は上部ブロック２９と下部ブロック３
０とで構成されている。

上部ブロック２９はその下面にエンドレスベルト２０の
外周面２０ａに形成した係止凹部２２に係合する係止凸
部２９ａを備え、上面の前部と後部にそれぞれベルト冷
却風導入溝２９ｂ、２９ｃを形成し、側面中央に両側に
貫通するビン挿通孔２９ｄを穿設している。

下部ブロック３０は左右の両腕３０ａ、３０ｂの下部を
連結部３０ｃで連結して上面を開口した略Ｕ字形状で、
左右の両腕３０ａ、３０ｂの外側にプーリの■溝対向面
に摩擦係合する傾斜面３゜ｄ、３０ｅをそれぞれ備え、
連結部３０Ｇ内面にエンドレスベルト２０の内周面２０
ｂに形成した係止突部２３に係合する係止凹部３０ｆを
形成するとともに、左右の腕３０ａ、３０ｂの内面にエ
ンドレスベルト２０の両側に形成した圧着面２４゜２５
に係合する被圧着面３０ｑ、３０ｈにそれぞれ形成し、
左右の腕３０ａ、３０ｂと連結部３０Ｃとのそれぞれの
係合部内面に肉を盗んだ逃げ溝３０ｉ、３０ｊを設け、
さらに左右の腕３０ａ。

３０ｂの上方に延出しした上部ブロック２９との係合Ｉ
Ｉ　３０　ｋ　、　３０　Ｊにビン挿通孔３０ｍ、３０
ｎをそれぞれ穿設している。

この下部ブロック３０をエンドレスベルト２０の内周側
から下部ブロック３０の左右の腕３０ａ。

３０ｂでエンドレスベルト２０を抱持してエンドレスベ
ルト２０の圧着面２４．２５をそれぞれ下部ブロック３
０の左右の腕３０ａ、３０ｂの内面に設けた被圧着面３
０ｏ、３０ｈに係合させ、連結部３０Ｇの内面の係止凹
部３Ｑｆをエンドレスベルト２０の内周面２０ｂに形成
した係止凸部２３に係止する。

この際に、下部ブロック３０の係止凹部３０ｆとエンド
レスベルト２０の係止凸部２３との中央部には隙間Ｃ１
が形成され、連結部３０ＣのｆｆＪ端及び後端とエンド
レスベルト２ｏの内周面２０ｂとの間にも隙間Ｃ２が形
成されて下部ブロック３０とエンドレスベルト２０とが
係止されている。

そして、下部ブロック３０の係合腕３０に、３０！間に
上部ブロック２９を上部ブロック２つの係止凸部２９ａ
をエンドレスベルト２０の外周面２０ａの係止凹部２２
に係止して嵌合し、下部ブロック３０と上部ブロック２
つをエンドレスベルト２０の上方でビン３１にて締結し
て、ビン３１両端の係止部３１ａ、３１ｂを下部ブロッ
ク３０の係合腕３Ｑｋ、３０１の外側に形成したビン止
め溝３００．３０Ｄにそれぞれ折り曲げて係止する。

この際にエンドレスベルト２０の外周面２０ａと上部ブ
ロック２９の内面との間には隙間Ｃ３が形成されて係止
されている。

このようにしてＶ形ブロック２８をエンドレスベルト２
０の長手方向に連へ配設して伝動Ｖベルト３２を構成す
る。

この伝動゛■Ｖベルト２の動力伝達形態は、エンドレス
ベルト２０の外周面２０ａと内周面２０ｂとの凹凸係合
部とエンドレスベルト２０の両側面の圧着面と下部ブロ
ック３０の被圧着面３０ｑ。

３０ｈとの摩擦係合とに依って行われるので伝動負荷を
分散することができる。

また、エンドレスベルト２０の内周面２０ｂの係止凸部
２３と下部ブロック３０の連結部３０ｃの係止凹部３０
ｆとの間に隙間ＣＩを形成したのは、エンドレスベルト
２０の側面支持のみの場合に、前述した張力Ｆの作用に
よる分力Ｎによって負荷が大きい時にエンドレスベルト
２０に下向きの反りが出ることがあり、隙間Ｃ１のない
状態で係合していると結果的にエンドレスベルト２０の
内周側に圧縮応力が発生する。また、エンドレスベルト
２０の圧着面２４．２５にヘタリを生ずると、圧着面２
４．２５に隙間が生じ、エンドレスベルト２０の内周側
に圧縮応力が発生する。

そこでエンドレスベルト２０と下部ブロック３０との下
部の係合部は、ベルト進行方向の荷重は支えられる様に
係合凹部３０ｆの前後でエンドレスベルト２０の係合凸
部２３と係合させ、中央に隙間Ｃ＋を設けてベルト下が
りを許容できるようにしている。

更′に、第５図に示す如く、下部ブロック３０の両側の
プーリのＶ字状環状溝にＩＩＪ擦係合する傾斜面３０ｄ
、３０ｅにより形成される角度αと、エンドレスベルト
２０の圧着面２４．２５により形成される角度βをαく
βとしであるのはβを大きくとることにより前記したベ
ルトの半径方向内周への反りを減少させることを目的と
するもので、これによりベルトの圧縮応力を減少するこ
とができ、また、下部ブロック３０の左右の腕３０ａ。

３０ｂと連結部３０Ｃとの連結部付近の強度を増して剛
性の向上を図ることができる。

尚、角度αと角度βとの関係はα≦βであればよい。

更にまた、エンドレスベルト２０に■形ブロック２８を
取付ける際、即ち、下部ブロック３０の係合腕３０に、
３０１間に上部ブロック２９を嵌合してビン３１で締結
する際に、Ｖ形ブロック２８をエンドレスベルト２０に
所定の緊瓜で取付ける必要があるところから、上部ブロ
ック２９　ｆｉｌｌからエンドレスベルト２０の外周面
２０ａを圧縮する力が加わるが、エンドレスベルト２ｏ
の外周側両側面に傾斜面２６．２７を形成しであるので
、エンドレスベルト２０の外周側はこの傾斜面２６゜２
７方向に変形して圧縮力を吸収し、ベルト内方への圧縮
応力を増大させず耐久力を向上させる。

また、この傾斜面２６．２７によりエンドレスベルト２
０と■形ブロック２８間にはそれぞれ隙間Ｃ４が形成さ
れ、プーリにかみ込まれて湾曲づる時にこの隙間Ｃ４に
外気が導入されてエンドレスベルト２０を冷却し耐久性
を向上する。

そしてエンドレスベルト２０の外周面２０ａに係止凹部
２２を、内周面２０ｂに係止凸部２３をそれぞれ上下の
対応する位置に形成しであるので、エンドレスベルトの
最小断面積を可能な限り大きくでき、引張応力を低減で
きるとともに、Ｖ形ブロック２８の長手方向直上高さを
低くでき、コンパクトなものとすることができる。

また、エンドレスベルト２０の長手方向にＶ形ブロック
２８を連続配設すると、それぞれＶ形ブロック２８の上
部ブロック２９の前部と後部に冷ｆｉｌｌｆｆｌ導入溝
２９ｂ、２９Ｃｆｆｉ設はテアルノテ、連続する上部ブ
ロック２９．２９間に冷Ｗ風導入口Ｃｓが形成され、ベ
ルト駆動時にこの導入口ｃ５がら空気が導入され、上部
ブロック２９の内面とエンドレスベルト２０の外周面２
０ａとの間にも隙間Ｃ３が設けてあり、更にエンドレス
ベルト２０の両側上部の隙間Ｃ４が形成されているので
、導入された空気は隙間Ｃ５からＣ３、Ｃ４に送り込ま
れエンドレスベルト２０の外周面２０ａを冷却する。

そしてエンドレスベルト２０の内周面２Ｏｂ側では下部
ブロック３０の左右の腕３０ａ、３０ｂと連結部３０Ｃ
との結合部内面に逃げ嵩３０ｉ。

３０ｊを設けであるので、この逃げ溝３０ｉ、３０ｊに
空気が導入され、エンドレスベルト２０の係止凸部２３
と下部ブロック３０の係止凹部３０ｆの中央部の隙間Ｃ
１が逃げ溝３０ｉ、３０Ｊと連通しているのでエンドレ
スベルト２０の内周面２Ｏｂ側の凹凸係合部を冷却でき
る。また、Ｊノドレスベルト２０の内周面２０ｂと下部
ブロック３０の連結部３０ｃの前端と後端とにそれぞれ
隙間Ｃ２を設けているのでエンドレスベルト２０の屈曲
が容易で、かつエンドレスベルト２０の内周面２０ｂが
空気と接触して冷却される。

このようにしてベルト駆動時にはそれぞれ設けた隙間Ｃ
＋　、Ｃ２、Ｃ３、Ｃ４，Ｃｓによりエンドレスベルト
２０及び■形ブロック２８を冷ＵＪするので駆動時に発
生する熱による劣化の進行を大幅に減少させることがで
きる。

尚、上記実施例では樹脂製の■形ブロックで説明したが
金属製あるいは非金属製のもので形成してもよく、例え
ば上部ブロックをアルミニウム合金等で形成すると熱放
散性のよい軽石のものができる。

また、ビンについても中空ビンで説明したが中実のビン
でも良く、ビンの係止もビンの両端の係止部を折り曲げ
て係止したが、全面又は部分カシメでもよく、折り曲げ
部あるいはカシメ部にワッシャー等をはさみ込めば係止
強度が向上し、ざらにビンと下部ブロック、上部ブロッ
クとをそれぞれ接着することも可能であり、ビンを下部
ブロックの係合腕の挿通孔内部に嵌入して挿通孔の両端
付近を溶融してビンの扱は止めとすることもできる。

また、エンドレスベルトの係止凹凸部は外周面を断面台
形の係止凹部、内周面を断面略円弧状の係止凸部で説明
したが、両方共断面台形あるいは断面略円弧状のもので
もよい。

〔発明の効果〕

本発明は上記のように、エンドレスベルトの長手方向に
■形ブロックを多数凹凸係合させて連続配設し、Ｖ形ブ
ロックの両側傾斜面を夫々プーリの■溝対向面に摩擦係
合させて用いる伝動Ｖベルトにおいて、前記エンドレス
ベルトは長手方向の内部に抗張芯材を有し、内周面に幅
方向の係止凸部を形成するとと′もに、長手方向の側面
の少なくとも一面に半径方向内周に向って傾斜する前記
■形ブロックとの圧着面を形成し、一方前記■形ブロッ
クは外側に前記プーリの■溝対向面に摩擦係合する傾斜
面を備えた左右の腕の下部を連結部で連結して上面を開
口し、連結部内周に前記エンドレスベルトの内周面の係
止凸部に係合する係止凹部を形成するとともに、左右の
腕内面に前記エンドレスベルトの圧着面に係合する被圧
着面を形成し、この■形ブロックを前記エンドレスベル
トの内周面から左右の腕でエンドレスベルトを抱持して
連結部内周の係止凹部をエンドレスベルトの係止凸部に
係止してエンドレスベルトに取付けたので、エンドレス
ベルトに発生する圧縮応ノコを減少するとともに動力伝
達時の凹凸係合部の負荷を軽くすることができ、さらに
ベルトを冷却することができるので、大幅に耐久性を向
１することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は自動二輪車の無断変速鍬を示す断面図、第２図
は従来のＶ形ブロック付ベルトの一部断面図、第３図は
Ｖベルトに発生する張力とその分力の状態を示す説明図
、第４図乃至第６図は本発明の一実施例を示すもので、
第４図は一部断面側面図、第５図は第４図のＶ−Ｖ断面
図、第６図は第４図のＶ［−ｖ＋断面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、エンドレスベルトの長手方向にＶ形ブロックを多数
   凹凸係合させて連続配設し、Ｖ形ブロックの両側傾斜面
   を夫々プーリのＶ溝対向面に摩擦係合させて用いる伝動
   Ｖベルトにおいて、前記エンドレスベルトは長手方向の
   内部に抗張芯材を有し、内周面に幅方向の係止凸部を形
   成するとともに、長手方向の側面の少なくとも一面に半
   径方向内周に向って傾斜する前記Ｖ形ブロックとの圧着
   面を形成し、一方前記Ｖ形ブロックは外側に前記プーリ
   のＶ溝対向面に摩擦係合する傾斜面を備えた左右の腕の
   下部を連結部で連結して上面を開口し、連結部内周に前
   記エンドレスベルトの内周面の係止凸部に係合する係止
   凹部を形成するとともに、左右の腕内面に前記エンドレ
   スベルトの圧着面に係合する被圧着面を形成し、このＶ
   形ブロックを前記エンドレスベルトの内周面から左右の
   腕でエンドレスベルトを抱持して連結部内周の係止凹部
   をエンドレスベルトの係止凸部に係止してエンドレスベ
   ルトに取付けたことを特徴とする伝動Ｖベルト。