JPS6112626A - 血液保存剤 - Google Patents
血液保存剤Info
- Publication number
- JPS6112626A JPS6112626A JP59133859A JP13385984A JPS6112626A JP S6112626 A JPS6112626 A JP S6112626A JP 59133859 A JP59133859 A JP 59133859A JP 13385984 A JP13385984 A JP 13385984A JP S6112626 A JPS6112626 A JP S6112626A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blood
- amino acid
- transfusion
- preservative
- amino acids
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
U北へ札」た」
、本発明は血液保存剤に関し、詳しくはアミノ酸輸液を
含有することにより赤血球の浸透圧低下に討する抵抗性
を賦与した血液保存剤に関する。
含有することにより赤血球の浸透圧低下に討する抵抗性
を賦与した血液保存剤に関する。
便迷!υl側
現在、輸血用血液の保存方法としては、全血保存の9他
に赤血球浮遊液、赤血球濃厚液等の赤血球製剤が用いら
れており、特に後二者は血液成分の有効利用という点で
は優れている。
に赤血球浮遊液、赤血球濃厚液等の赤血球製剤が用いら
れており、特に後二者は血液成分の有効利用という点で
は優れている。
しかしながら、いずれの場合もその有効期限は限られて
いる。これは保存中の老化によるもので、これを防止し
保存性を向上する方法としで、赤血球代llr!IJ連
物質であるアデニン、イノシン等のプリン塩基類及びプ
リンヌクレオシド類を添加する方法(中足ら1日本医師
会雑誌第75巻15頁(1976))、ショ糖、乳糖等
の二糖類を添加して抗溶血性を向上させる方法が知られ
ている。これらの方法は保存性向上という点で有効であ
るが、使用に際して次のような問題がある。
いる。これは保存中の老化によるもので、これを防止し
保存性を向上する方法としで、赤血球代llr!IJ連
物質であるアデニン、イノシン等のプリン塩基類及びプ
リンヌクレオシド類を添加する方法(中足ら1日本医師
会雑誌第75巻15頁(1976))、ショ糖、乳糖等
の二糖類を添加して抗溶血性を向上させる方法が知られ
ている。これらの方法は保存性向上という点で有効であ
るが、使用に際して次のような問題がある。
即ち、前者では、血液成分中に過剰のアデニン、イノシ
ン及びこれらの代謝物質である尿酸等の有害物を含有す
るため、保存血液を輸血する際に予めこれら有害成せを
除去する必要がある。更に、透析あるいは活性炭処理等
による除去操作に際して、保存中の老化によって脆弱化
した赤血球の溶血が無視できない。
ン及びこれらの代謝物質である尿酸等の有害物を含有す
るため、保存血液を輸血する際に予めこれら有害成せを
除去する必要がある。更に、透析あるいは活性炭処理等
による除去操作に際して、保存中の老化によって脆弱化
した赤血球の溶血が無視できない。
一方、後者の糖類添加法の場合も、ショ糖等で浸透圧を
等張に保った血液をそのまま生体内に注入することは、
血液中の糖濃度の急激な上昇を伴い好ましくないため、
予め等張生理食塩水による洗浄、透析等により糖濃度を
低下させた後に用いなければならない。
等張に保った血液をそのまま生体内に注入することは、
血液中の糖濃度の急激な上昇を伴い好ましくないため、
予め等張生理食塩水による洗浄、透析等により糖濃度を
低下させた後に用いなければならない。
免」へ」創
本発明者らは、従来の赤血球保存剤の有する問題点を解
決すべく鋭意検討の結果、アミノ酸輸液が浸透圧低下に
対してショ糖等と同様の抗溶血性を示し、しかも輸血に
際しこれを除去することなくそのまま使用できることを
見出し、本発明を完成するに至った。
決すべく鋭意検討の結果、アミノ酸輸液が浸透圧低下に
対してショ糖等と同様の抗溶血性を示し、しかも輸血に
際しこれを除去することなくそのまま使用できることを
見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の血液保存剤はアミノ酸輸液を含有するこ
とを特徴とするものであり、その添加により、赤血球膜
を保護ないし補強し、保存血液の溶血を防止することが
できる。
とを特徴とするものであり、その添加により、赤血球膜
を保護ないし補強し、保存血液の溶血を防止することが
できる。
本発明において使用するアミノ酸輸液の構成成分として
は、適用する患者の病態、年令等に応じて任意に選択す
ることが可能であるが、必須アミノ酸、即ちトリプトフ
ァン、フェニルアラニン、リジン、スレオニン、バリン
、メチオニン、ロイシン。
は、適用する患者の病態、年令等に応じて任意に選択す
ることが可能であるが、必須アミノ酸、即ちトリプトフ
ァン、フェニルアラニン、リジン、スレオニン、バリン
、メチオニン、ロイシン。
イソロイシン等を基本構成にして、特定の病態に合わせ
て他のアミノ酸を組み合わせるのが好ましい。
て他のアミノ酸を組み合わせるのが好ましい。
これらの他のアミノ酸としては、アスパラギン酸、グル
タミン酸、システィン酸、ホモシスティン酸等の酸性ア
ミノ酸、グリシン、アラニン、セリン、プロリン、シス
チン、アスパラギン、グルタミン箸の中性アミノ酸、チ
ロシン等の芳香族アミノ酸やオルニチン、ヒスチジン、
アルギニン等の塩基性アミノ酸が挙げられる。
タミン酸、システィン酸、ホモシスティン酸等の酸性ア
ミノ酸、グリシン、アラニン、セリン、プロリン、シス
チン、アスパラギン、グルタミン箸の中性アミノ酸、チ
ロシン等の芳香族アミノ酸やオルニチン、ヒスチジン、
アルギニン等の塩基性アミノ酸が挙げられる。
上記必須アミノ酸および他のアミノ酸類は、単体の形で
或はナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、塩酸、
硫酸等の鉱酸との基環生理学上容認される塩の形で用い
ても差し支えない。なお、必須アミノ酸および他のアミ
ノ酸類は通常り一体を用いるが、メチオニンはDL一体
を用いることもできる。
或はナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、塩酸、
硫酸等の鉱酸との基環生理学上容認される塩の形で用い
ても差し支えない。なお、必須アミノ酸および他のアミ
ノ酸類は通常り一体を用いるが、メチオニンはDL一体
を用いることもできる。
このように、血液操存剤にアミノ酸輸液を含有せしめる
ことにより、特定の病態の患者に対する輸血用血液とし
ての効果の他に、優れた栄養効果も付加することができ
る。
ことにより、特定の病態の患者に対する輸血用血液とし
ての効果の他に、優れた栄養効果も付加することができ
る。
保存剤中のアミノ酸輸液の濃度は、その構成成分である
アミノ酸を総量で1〜15重量%とする、のが適当であ
る。
アミノ酸を総量で1〜15重量%とする、のが適当であ
る。
また、必須アミノ酸と必要に応じて他のアミノ酸、即ち
前記酸性アミノ酸、“中性アミノ酸、芳香族アミノ酸、
塩基性アミノ酸とを併用してもよい。
前記酸性アミノ酸、“中性アミノ酸、芳香族アミノ酸、
塩基性アミノ酸とを併用してもよい。
本発明の赤血球保存剤を添加した赤血球製剤を輸血する
際には、赤血球濃度が血液と同等或はそれ以下のときは
、そのまま直接用いることができ、これは本発明最大の
利点となっている。一方、濃厚赤血球製剤の場合には等
張生理食塩水又は本発明のアミノ酸輸液で適宜希釈すれ
ばよい。このアミノ酸輸液は、保存により脆弱化した赤
血球′の保護に有効であるばかりでなく、病態に応じた
アミノ酸組成の輸液を選択することが可能であり、栄養
効果の観点からも有利である。
際には、赤血球濃度が血液と同等或はそれ以下のときは
、そのまま直接用いることができ、これは本発明最大の
利点となっている。一方、濃厚赤血球製剤の場合には等
張生理食塩水又は本発明のアミノ酸輸液で適宜希釈すれ
ばよい。このアミノ酸輸液は、保存により脆弱化した赤
血球′の保護に有効であるばかりでなく、病態に応じた
アミノ酸組成の輸液を選択することが可能であり、栄養
効果の観点からも有利である。
本発明において、更に赤血球保存剤成分としで、三糖類
、その還元誘導体、多価アルコ°−ル、リンゴ酸、コハ
ク酸等のオキシ酸、およびプリン塩基類、プリンヌクレ
オシド類、また公知のクエン酸及びその塩のような血液
凝固阻止剤等を必要に応じて添加することができる。こ
れら第3成分としての保存剤を添加した場合には、必要
に応じて有害物質を除去した後輸血に用いられる。
、その還元誘導体、多価アルコ°−ル、リンゴ酸、コハ
ク酸等のオキシ酸、およびプリン塩基類、プリンヌクレ
オシド類、また公知のクエン酸及びその塩のような血液
凝固阻止剤等を必要に応じて添加することができる。こ
れら第3成分としての保存剤を添加した場合には、必要
に応じて有害物質を除去した後輸血に用いられる。
本発明の赤血球保存剤はヒト赤血球の他に混血動物にも
好適に用いられ、上記のように濃厚赤血球製剤以外の場
合にはそのまま輸血に使用することができる。
好適に用いられ、上記のように濃厚赤血球製剤以外の場
合にはそのまま輸血に使用することができる。
犬、lL
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。
実施例1
ヒト赤血球(ヘマトクリット50%)濃厚液を表1に示
すアミノ酸輸液剤で等張したトリス緩衝液(pH7,4
)で洗浄した後、調製した。それぞれの薬剤について濃
度を変えて浸透圧の異なる緩衝液を調製し、これを用い
てヘマトリットを5%に希釈し、37°Cで30分間放
置したときの溶血性を調べた、その結果を表2に示した
。
すアミノ酸輸液剤で等張したトリス緩衝液(pH7,4
)で洗浄した後、調製した。それぞれの薬剤について濃
度を変えて浸透圧の異なる緩衝液を調製し、これを用い
てヘマトリットを5%に希釈し、37°Cで30分間放
置したときの溶血性を調べた、その結果を表2に示した
。
食塩水を用いた際に50%溶血(HD、。)を示した浸
透圧を基準として下式により各薬剤の抗溶血性を求めた
。
透圧を基準として下式により各薬剤の抗溶血性を求めた
。
抗溶血性(Fop)=
等張 避圧−の゛適圧HD s 。
等張浸避圧−食塩水の浸透圧(HD so)表1
表2
試料No、1 1.17試料No、2
1.21 食 塩 i、、o。
1.21 食 塩 i、、o。
ショ糖 1.12
表から本発明のアミノ酸輸液が食塩より格段に優れ、シ
ョ糖と同等以上の抗溶血性を示すことが分かる。
ョ糖と同等以上の抗溶血性を示すことが分かる。
実施例2
実施例1と同様にして表3に示す組成のアミノ酸輸液を
含有する血液保存剤を調製し、従来の生理食塩水、ショ
糖と本発明血液保存剤の浸透圧と溶血率との関係を調べ
、図のような結果を得た。
含有する血液保存剤を調製し、従来の生理食塩水、ショ
糖と本発明血液保存剤の浸透圧と溶血率との関係を調べ
、図のような結果を得た。
表3
図から明らかなように、′本発明の血液保存剤は生理食
塩水に比べ迩かに安定でショ糖と向等の特性を示すこと
が分かる。
塩水に比べ迩かに安定でショ糖と向等の特性を示すこと
が分かる。
[発明の効果1 。
本発明の血液保存剤は以上のように、従来の生理食塩水
に比べ大巾に安定化が向上し、ショ糖等と同等の効果が
あり、しかも輸血等に際し、そのまま直接使用できると
いう利点がある。
に比べ大巾に安定化が向上し、ショ糖等と同等の効果が
あり、しかも輸血等に際し、そのまま直接使用できると
いう利点がある。
図は本発明の血液保存剤と従来品の溶血特性を示すグラ
フである。
フである。
Claims (3)
- (1)アミノ酸輸液を含有することを特徴とする血液保
存剤。 - (2)特許請求の範囲第1項記載のアミノ酸輸液が少な
くともトリプトファン、フェニルアラニン、リジン、ス
レオニン、バリン、メチオニン、ロイシン、イソロイシ
ンよりなる必須アミノ酸を含有する血液保存剤。 - (3)特許請求の範囲第1項記載のアミノ酸輸液がその
構成成分であるアミノ酸を総量で1〜15重量%含有し
て成る血液保存剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59133859A JPS6112626A (ja) | 1984-06-28 | 1984-06-28 | 血液保存剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59133859A JPS6112626A (ja) | 1984-06-28 | 1984-06-28 | 血液保存剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6112626A true JPS6112626A (ja) | 1986-01-21 |
Family
ID=15114709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59133859A Pending JPS6112626A (ja) | 1984-06-28 | 1984-06-28 | 血液保存剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6112626A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7267980B1 (en) * | 2003-04-04 | 2007-09-11 | Research & Diagnostic Systems, Inc. | Stabilizing solution for cells and tissues |
EP1869977A1 (en) * | 2006-06-22 | 2007-12-26 | Grifols, S.A. | Suspension medium for red blood cells |
US8980542B2 (en) | 2010-02-16 | 2015-03-17 | Viacell, Llc | Arginine-containing compositions and methods for treating red blood cells |
US10537097B2 (en) | 2010-02-16 | 2020-01-21 | Viacell, Llc | Methods for treating red blood cells |
-
1984
- 1984-06-28 JP JP59133859A patent/JPS6112626A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7267980B1 (en) * | 2003-04-04 | 2007-09-11 | Research & Diagnostic Systems, Inc. | Stabilizing solution for cells and tissues |
EP1869977A1 (en) * | 2006-06-22 | 2007-12-26 | Grifols, S.A. | Suspension medium for red blood cells |
JP2008003089A (ja) * | 2006-06-22 | 2008-01-10 | Grifols Sa | 赤血球用懸濁媒体 |
JP4673871B2 (ja) * | 2006-06-22 | 2011-04-20 | グリフォルス,エセ.ア. | 赤血球用懸濁媒体 |
US8980542B2 (en) | 2010-02-16 | 2015-03-17 | Viacell, Llc | Arginine-containing compositions and methods for treating red blood cells |
US10537097B2 (en) | 2010-02-16 | 2020-01-21 | Viacell, Llc | Methods for treating red blood cells |
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