JPS61126091A - 縮合リン酸アミノトリアジン化合物の製法 - Google Patents

縮合リン酸アミノトリアジン化合物の製法

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JPS61126091A
JPS61126091A JP24794084A JP24794084A JPS61126091A JP S61126091 A JPS61126091 A JP S61126091A JP 24794084 A JP24794084 A JP 24794084A JP 24794084 A JP24794084 A JP 24794084A JP S61126091 A JPS61126091 A JP S61126091A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、樹脂類やセルロース系材料の難燃剤、たとえ
ば、塩化ビニル系樹脂類、エチレン/酢酸ビニル系共重
合樹脂類、ポリフェニレンオキサイド系樹脂類、ポリエ
ステル系樹脂類、ポリアミド系樹脂類、ポリオレフィン
系樹脂類などの如き熱可塑性樹脂類及び、たとえば、フ
ェノール系樹脂類、ウレタン系樹脂類、エポキシ系樹脂
類などの如き熱硬化性樹脂類等の広汎な樹脂類、更には
、セルロース系材料もしくはセルロース系材料含有のた
とえば紙類、ボード類、それらの原料などの如きセルロ
ース系材料に、難燃性を賦与する難燃剤用途に有用な従
来公知文献未記載の縮合リン酸アミノトリアジン化合物
たとえば縮合リン酸メラミンの製法に関する。
更に詳しくは、本発明は縮合リン酸と固相のアミノトリ
アジン化合物を、水性媒体の実質的不存在下に、自然発
生熱温度乃至170℃の温度条件下で固相反応せしめる
ことを特徴とする縮合リン酸アミノトリアジン化合物の
製法に関する。
尚、本発明に於て、縮合リン酸とは、「無機化学全書J
P/−6“リン1.178頁、7・4・2縮合リン酸〔
丸善株式会社、昭和40年7月25日発行〕に定義され
ているように1 リン酸の濃度をその含有する純リン酸
(PzOs)の重量%で表わして7部4チ以上のものを
呼ぶ。縮合リン酸は、たとえば、重合リン酸、ポリリン
酸、強リン酸、超リン酸、脱水リン酸などと呼称される
ことがある。その外観は濃度の増加とともに油状からき
わめて粘稠な液体となり、約90%以上ではもろいガラ
ス質の固体となる。
従来、オルトリン酸とメラミンを水性媒体中で反応させ
てオルトリン酸メラミンを製造することは知られている
例えば、特公昭42−12428号(特願昭38−70
742号)には、メラミンの熱飽和水溶液に当モル量の
濃リン酸を加えて反応させ、反応混合物を冷却後、析出
するオルトリン酸メラミン結晶を戸数する公知方法、更
に、メラミ/を水KS濁させたまま、これにリン酸を加
えて反応せしめ、次いで反応混合物を濾過、水洗および
乾燥することにより軽質オルトリン酸メラミンを得る公
知懸濁反応方法について紹介した後、溶解性および吸湿
性が小さくしかも重質なオルトリン酸メラミンを製造で
きる改善懸濁反応方法として、800C以上の温度にお
いて、メラミンに対してモル比で大過剰のリン酸を含有
しかつ少くとも!0チ以上のリン酸濃度を有する水溶液
中にメラミンを溶解反応せしめることを特徴とするオル
トリン酸メラミンの製法が提案されている。
そして、この特公昭42−12428号には該リン酸濃
度は10〜60チ程度、特に適当には15〜30%の範
囲でろって、60チ以上のリン酸濃度では生成物たるオ
ルトリン酸メラミンの溶解度が大となって不利でおるこ
とが記載され、60チ以上の高濃度のリン酸濃度条件の
採用は回避すべきであることが記載されている。当然の
ことながら、縮合リン酸の使用や水性媒体の実質的不存
在下での反応に関しては全く言及されていないし、示唆
もされていない。
又、上記提案と同日付の出願に係わる特公昭40−28
594号(4+願昭38−70743号)には、リン含
量が増大せしめられ且つ水に対する溶解度が低下せしめ
られて機械的粉砕性の良い焼成オルトリン酸メラミンを
得る他の改善提案として、燐酸含量27〜54チのオル
トリン酸メラミンを温度180〜250℃に於いて、少
なくとも1部のオル) IJン酸メラミンが残留する段
階まで加熱焼成することを特徴とする焼成リン酸メラミ
ンの製造法が提案されている。
この後者の改善提案においては、防炎効果の点からみれ
ば可及的にリン酸含量の高いリン酸メラミンがよシ効果
的でbるが、オルトリン酸メラミンの場合、リン酸含量
が高くなるに従って吸湿性が増大し、ことにリン酸含量
40 % (IJン含有率換算126%)以上となると
この性質は著るしく、そのため粉砕、篩分等に困難を伴
い、更にリン酸含量50チ(リン含有率換算15,8%
)を越すと機械的粉砕は不可能となることを記載した後
、この後者の改善提案においては、オルト燐酸メラミン
を250〜270℃に加熱してピロ燐酸メラミンにする
公知手法で採用されているよシ低温の180〜250℃
の加熱焼成を行うことによって公知ピロ化反応における
メラミンの分解、縮合やピロ燐酸(リン酸の二分子脱水
縮合体)の生成及びメタリン酸の副生を回避できること
を教えている。
この後者の改善提案においても、原料オルトリ/酸メラ
ミンは、水性媒体中、オルトリン酸とメラミンの反応で
製造されることが開示されているだけで、縮合リン酸の
使用や水性媒体の実質的不存在下での反応に関し1ては
全く言及されていないし示唆もされていない。
上述のように1従来、リン酸メラミンの製造技術分野に
おいては、難燃効果を増大させる丸めにリン含量を増大
させようとすると、形成されるリン酸メラミンの水可溶
性が増大するトラブルが回避できず、又、機械的粉砕可
能な生成物が得難いという技術的課題があった。そして
、このような課題を解決しようとする上記後者の改善提
案においては、一旦製造したオルトリン酸メラミンを1
80°〜250℃の高温条件で焼成して一部をピロリン
酸メラミンに転化させるという工業的に不利益な二段反
応操作を必要とすること、高温焼成操作が必要なことな
どの不利益がある。更に、上記不利益に加えて、該改善
提案に記載されているように、得られた後焼成リン酸メ
ラミンはオルトリン酸メラミンをピロリン酸メラミンで
被覆した粒子の集合体、すなわち、ピロリン酸メラミン
被膜で表面被覆されたオルトリン酸メラミン粒子の形態
となるものと推察され、難燃剤として実用に供する際に
必要な例えば約200メツシユ(米国式)以下の如き微
粒子サイズ条件を満足するように粉砕、篩分すると、ピ
ロリン酸メラミン被膜が破壊されてしまうためと推測さ
れるがオル) IJン酸メラミンが本来有する水可溶性
増大のトラブルを再び生ずるという新たな技術的課題の
めることがわかった。
本発明者等は、上述の如き後焼成リン酸メラミンの不利
益及び新たな技術的課題を解決できる方法を開発すべく
研究を行った。
その結果、縮合リン酸と固相のアミノトリアジン化合物
を、水性媒体の実質的不存在下に、自然発生熱温度乃至
170℃の温度条件下で固相反応させることによって、
工業的に不利益な二段反応操作及び高温焼成操作を要す
ることなしに、高いリン含有率で、しかも水可溶性のト
ラブルが顕著に低減され、更に、難燃剤として実用に供
するのに必要な微粒子サイズ条件を満足するように粉砕
しても、水可溶性増大のトラブルを再び生ずるおそれの
ない優れた特性を示す縮合リン酸アミノトリアジン化合
物が一挙に製造できることを発見した。
更に、本発明者等の研究によれば、本発明方法により得
られる上述の優れた改善性質を示す本発明縮合リン酸ア
ミノトリアジン化合物、たとえば縮合リン酸メラミンは
、後記実施例2の縮合リン酸メラミン及び後記実施例8
の縮合リン酸メラミンについて、第1図及び第2図に示
したように、赤外吸収スペクトル〔試料1ηを200j
lFのKBr粉末に混合して錠剤成厘するKBr錠剤法
による〕において、後記比較例1のオルトリン酸メラミ
ン及び後記比較例2のオルトリン酸メラミンの加熱焼成
物(前記特公昭40−28594号)について第3図及
び第4図に示した従来公知のオルトリン酸メラミン及び
その加熱焼成物とは、po2−に由来する吸収ピークに
よって区別できることがわかった。すなわち、第3図及
び第4図に示されているように、従来公知のオルトリン
酸メラミン及dその加熱焼成物は1050cIL−1付
近(1050±10信−1)にPOl−に由来する明瞭
な吸収を持つのに対して、第1図及び第2図に示されて
いるように、本発明の縮合リン酸メラミンにおいては上
記1050CIE   付近の明瞭な吸収が実質的に消
失している点で区別することができる。
又更に、本発明者等の研究によれば、本発明方法によシ
得られる上述の優れた改善性質を示す本発明縮合リン酸
メラミンは、後記実施例2の縮合リン酸メラミン及び後
記実施例8の縮合リン酸メラミンについて、第5図及び
第6図に示したように示差熱分析曲線〔試料採取量3R
g、昇温速度10℃/分、検出様感度250μV1試料
セルAI、(株)島津製作所製DTA−20B型示差熱
分析−において、後記比較例1のオルトリン酸メラミン
及び後記比較例2のオルトリン酸メラミンの加熱焼成物
(前記特公昭40−28594号)について、第7図及
び第8図に示した従来公知のオルトリン酸メラミン及び
その加熱焼成物とは310℃付近(310±20℃;温
度補正値)の吸熱ピークによっても区別できることがわ
かった。
すなわち、第7図及び第8図に示されているように、従
来公知のオルトリン酸メラミン及びその加熱焼成物は上
記310℃付近に明瞭な吸熱ピークを示すのに対して、
第5図及び第6図に示されているように、本発明の縮合
リン酸メラミンにおいては上記310℃付近の明瞭な吸
収が実質的に消失している点で区別することができる。
上述のように、本発明方法によれば、従来公知のオルト
リン酸メラミン及びその加熱焼成物と明瞭に区別できる
従来公知文献未記載の且つ上述した優れた改善性質を示
す縮合リン酸アミノトリアジン化合物を一挙に製造でき
ることがわかった。
従って、本発明の目的は優れた改善性質を示す従来文献
未記載の縮合リン酸アミノトリアジン化合物の製法を提
供するにある。
本発明の上記目的及び更に多くの他の目的及び利点は、
以下の記載から一層明らかとなるであろう。
本発明方法によれば、縮合リン酸と固相のアミノトリア
ジン化合物を、水性媒体の実質的不存在下に(固相反応
条件下に)、自然発生熱温度乃至170℃、好ましくは
自然発生熱温度乃至150℃の温度条件下で固相反応さ
せる。
該反応は、水性媒体の実質的不存在下に、縮合リン酸と
アミノトリアジン化合物粉末を、好ましくは攪拌条件下
に、上記温度範囲の適当な温度で接触させることにより
行なうことができる。反応は発熱反応であるので、とく
に加熱操作を行なう必要はないが、所望により加熱条件
を採用することもできるし、或は又、反応温度調節のた
めに冷却条件を採用することもできる。更に又、縮合リ
ン酸は、その全量をはじめから反応系に添加して反応を
行うこともできるし、適当量に分割して適当回数で回分
式に反応系に添加して或は少量づつ連続的に添加して反
応を行うこともできる。このような反応手段を適当に選
択することによって、自然発生熱温度は室温付近から約
100’〜約110℃程度の範囲に変更調節し得る。反
応は、反応温度を段階的に変化させる態様で行なうこと
もできる。例えば、反応を自然発生熱温度条件下に約1
00°〜約110℃程度に達するまで行ない、引き続い
て、加熱条件下に約120°〜150’Cの如き温度で
行なう態様で実施することができる。
本発明の一好適態様によれば、反応を自然発生温度条件
下で行ったのち、たとえば反応の後期もしくは反応後に
、90°〜170°C好ましくは約100°〜150℃
の加熱熟成処理を行なう態様を採用することができる。
この態様によれば、水性媒体の実質的不存在下の反応(
固相反応)を均一に行わせるのに好ましい結果を与える
反応は前述のように、自然発生熱温度乃至170℃好ま
しくは自然発生熱温度乃至150°Cで行なうことがで
き、従来法に比して、比較的低い温度条件で実施できる
ので工業的実施に有利でるる。
反応時間は適宜に選択変更できるが、例えば約1〜約3
時間程度の反応時間を例示できる。
本発明方法において、反応は水性媒体の実質的不存在下
すなわち固相反応条件下に行なわれる。
反応を実質的な水の存在下で行なうと従来公知のオルト
リン酸アミノトリアジン化合物が選択的に形成され、本
発明の縮合リン酸アミノトリアジ/化合物の形成が実質
的に阻害されるので、反応系への水の添加は回避すべき
である。反応の実施に際して、縮合リン酸の添加手段及
び添加量、反応温度、攪拌条件などによって、反応系の
状態は変化し得る。例えば、縮合リン酸の少量づつを回
分式もしくは連続式に比較的徐々に反応系に添加しなが
ら攪拌条件下で反応を行なう態様を採用して、反応を反
応開始時から終了時まで、実質的に粉粒状固相状態の反
応系状態で実施することができるし、或いは、例えば縮
合リン酸の全量をはじめから系に添加もしくは比較的短
時間で回分式もしくは連続的に反応系に添加しながら、
攪拌条件下で反応を行なう態様を採用して、ペースト状
乃至ワックス状態で反応を実施することもできる。この
後者の態様においても、反応後期には攪拌条件下に反応
系は粉粒状固相状態となるのが普通である。
反応に際して、縮合リン酸と固相のアミノトリアジ/化
合物との使用量は適当に選択変更できるが、アミノトリ
アジン化合物1重量部に対して例えば約0.5〜約3重
量部の如き縮合リン酸の使用量を例示することができる
使用する縮合リン酸としては、リン酸の濃度をその含有
する純リン酸(Pt(’s)の重量%で表わして714
%以上の任意の縮合リン酸が使用でき、このような縮合
リン酸は市場で入手できる。例えば、ポリリン酸−10
5(P□O3換算76.0チ)及びポリリン酸−116
(Pt□s換算840チ)〔日本化学工業(株)製〕、
強燐酸105(P。
0、換算76%以上)及び強燐酸116 CPzOs換
算g4s)I:燐化学工業(株)製〕、強燐酸105 
(P!0.換算76%以上)及び強燐酸116(P20
s換算84%以上)〔ラサ工業(株)製〕などを例示す
ることができる。
又、本発明で使用するアミノトリアジン化合物としては
、メラミンが最も普通に利用されるが、ベンゾグアナミ
ン、アセトグアナミン、グアニルメラミン、メラム、メ
レムなども同様に利用できる。これらアミノトリアジン
化合物は単独で利用できるし、所望によシ、適当な組み
合わせで複数種利用することもできる。
更に、本発明方法においては、縮合リン酸と固相のアミ
ノトリアジン化合物との反応を、少量のジシアンジアミ
ドの共存下に行なうことができる。
この態様によれば、反応原料に由来する及び/又は反応
系に混入し得る実質的な量の水分の存在によって、前述
したように、オルトリン酸アミノトリアジン化合物が選
択的に形成され、本発明の縮合リン酸アミノトリアジン
化合物の形成が実質的に阻害されるのを有利に回避する
のに役立つ。この態様によれば、不都合な水分はジシア
ンジアミドによって捕捉され、ジシアンジアミドそれ自
身はグアニル尿素を形成して縮合リン酸グアニル尿素を
生成する。そして少食の縮合リン酸グアニル尿素の混在
は、本発明目的物である縮合リン酸アミン) IJアジ
ン化合物の優れた難燃剤効果、易細粉砕性、及び水難溶
性乃至不溶性の好ましい性質に悪影響を与えないことが
わかった。
該ジシアンジアミドの使用量は、縮合リン酸アミノトリ
アジン化合物の上記好ましい性質に悪影響を与えない少
量で適宜に選択変更できるが、例えば、アミノ) IJ
アジン化合物の14 kに基いて、約0.01〜約lO
重量−1好ましくは約0.1〜約7重量−の如き使用量
を例示できる。
上述のように、本発明方法によれば、工業的に不利益な
二段反応操作及び高温焼成操作を要することなしに、比
較的低い温度条件をもって、高いリン含量で優れた難燃
性を示し、易細粉砕性で、しかも水可溶性のトラブルが
顕著に低減された水難溶性乃至不溶性の従来文献未記載
の赤外吸収スペクトル特性及び示差熱分析特性を有する
縮合リン駿アミノトリアジンを、工業的に容易に、−挙
に製造することができる。
更に、難燃剤として実用に供するのに必要な微粒子サイ
ズ条件を満足するように微粉砕しても水可溶性増大のト
ラブルを再び生ずるおそれのない上記縮合リン酸アミノ
トリアジンを、工業的に有利に製造できる。
得られる縮合リン酸アミノトリアジンは、既述の如き広
汎な樹脂類への難燃剤として、又、セルロース系材料も
しくはセルロース系材料含有原料の如きセルロース系材
料への難燃剤として、極めて有用である。斯くて、樹脂
成形品、樹脂ベヒクル含有塗料及び接着剤類、樹脂ベヒ
クル含有コーキング材類、更に、繊維もしくは繊維製品
、紙・ボード類などのセルロース系材料もしくは製品、
等の広い用途分野における難燃剤として優れた性能を発
揮できる。更に、たとえば粉末消火剤の如き消火剤用難
燃成分としても有用である。
本発明方法で得られる縮合リン酸アミノトリアジンは、
所望によシ、微粉砕処理に際して及び/又は処理後に、
適当な分散剤、滑剤などを配合して一1微粉砕物が再凝
集粗大化するのを防止することができる。このような分
散剤の例としては、ホ     ゛ワイドカーボン、ス
テアリン酸アルカリ金属塩、脂肪酸アミドのステアリン
酸アミドなどを例示することかできる。又、所望によシ
、微粉砕処理後に適当な表面処理たとえば樹脂被膜形成
処理を行なうことによっても再凝集を防止し且つ樹脂類
との相溶性の向上を助長することができる。このような
表面処理用樹脂としては粒子表面に沈着コーテング可能
であったシ、適当な溶媒溶液によるコーテングが可能で
おるような各種の樹脂類が利用でき、例えば熱硬化性樹
脂では、フェノール樹脂系、尿素樹脂系、エポキシ樹脂
系等、又熱可塑性樹脂では、ポリアミド樹脂系、ポリカ
ーボネート樹脂系、塩化ビニル樹脂などを例示すること
ができる。
以下、比較例と共に実施例によp本発明方法実施の数態
様について、更に詳しく例示する。
実施例1 内容量31のオイルジャケット付きのニーダ−にメラミ
ン1,000.Fを投入し攪拌しなから縮合リン酸(P
 * Os換算76チ以上)1,0OOJ’を徐々に添
加し充分に混合すると内温105℃になった、添加終了
後ジャケットを加熱し内温を130℃に保ち、2時間加
熱熟成を行なった。次いで放冷して縮合リン酸メラミン
を得た。収量1.9001゜ 得られた縮合リン酸メラミンについて、リン含有率(チ
)、窒素含有率(チ)、乾燥減量率(チ入水に対する溶
解度(30℃の水100.iffに溶解するgr数)、
粉砕性、赤外吸収スペクトル特性、示差熱分析特性及び
難燃性(酸素指数法)をテストシ、その結果を後掲第1
表に示した。
尚、テスト方法は下記のとおシである。
(α) リン含有率(%)ニー リンパナトモリブデン酸吸光光度法〔分析化学便覧、改
定3版、167頁、7.Z61Jンパナドモリブデン酸
法(丸善株式会社、1981年発行)〕により定量。
(b)窒素含有率(チ)二一 セミミクロケルメール法(策士改正日本薬局方の窒素定
量法に準じる)により定量。
(C)  乾燥減量率(チ)ニー 未乾燥処理の反応生成物を粉砕して、1.00メツシュ
通過(米国式)試料について測定する。試料21!を秤
量ビンに採り、乾燥前の重量を秤量する。次いで、10
5℃(±1℃)で4時間乾燥した後、乾燥後の重量を秤
量し、乾燥前の秤量値に対する乾燥後減量率を算出する
(カ 水に対する溶解度ニー (d−1)  粉砕前 未乾燥処理の反応生成物を篩別けして、100メツシュ
通過(米国式)の未粉砕試料を採取する。
30°Cの水1oopに溶解する未粉砕試料の溶解量の
最大を測定決定する。
(d−2)  粉砕後 未乾燥処理の反応生成物を粉砕して、200メツシュ通
過(米国式)の粉砕試料を採取し、上記(d−1>と同
様にして測定決定する。
(#)  粉砕性 未乾燥且つ未粉砕処理の反応生成物100Iを、ハンマ
ー・ミル型粉砕機〔卓上サンプルミル;東京アトマイザ
−製造株式会社製品〕を用いて、全量が200メツシュ
通過(米国式メツシュ)となるまで粉砕処理を行ない、
その所要時間によシ、下記評価基準に従って評価する。
評価等級の数字の大きい方はど、粉砕性がよシすぐれて
いることを示す。
10分を超え、15分以下。      415分を超
え、20分以下。      320分を超え、25分
以下。      225分を超える。       
    1(イ)赤外吸収スペクトル特性ニー 前(C)の試験に用いた乾燥後試料INpを20Q■の
KEr粉末と混合し、常法に従って錠剤成型するKBr
錠剤法により赤外分光分析を行って得られた赤外吸収ス
ペクトルを解析して、POffi−に由来する1 05
0m″″1 付近(1050±10cm−’)の吸収ピ
ークの有無を確認する。
(g)  示差熱分析特性ニー 前(、lj)の試験に用いた乾燥後試料3〜を用い、昇
温速度10℃/分、検出様感度250μV1試料セルA
tの条件で(株)島津製作所製DTA−20B型示差熱
分析機を用いて示差熱分析を行って得られた示差熱分析
曲線を解析して、310℃付近(alO±20℃:温度
補正値)の吸熱ピークの有無を確認する。
(〜 難燃性ニー (ん−1) 前(a)粉砕性テストで得られた200メ
ツシュ通過粉砕処理物15gを、セルロース粉末(F−
200;山隣国策パルプ株式会社製)100flと混合
し、室温、50に9/iの条件で圧縮成型して、厚さ2
tmのシート状試料を成形し、JIS  K7201−
1976(酸素指数法による高分子材料の燃焼試験方法
)Vl−よって、酸素指数を測定した。数値の大きいほ
ど難燃性がよシ優れていることを示す。
(ん−2) 前(g)粉砕性テストで得られた200メ
ツシュ通過粉砕処理物toI!を、成形材料グレードの
フェノール樹脂(スミコンPM、 住Xベークライト社
製品、水酸基含有率15.9係)1009と混合し、2
00℃、Iooky/cdの条件で圧縮成型して、厚さ
2mのシート状試料を成形し、上記(h−1)と同様に
して酸素指数を測定した。
実施例2〜8 後掲第1表に示した反応成分を該第1表に示した量で用
いるほかは実施例1と同様に行って縮合リン酸メラミン
を得た。その結果を第1表に示した。
なお、実施例2及び実施例8についての赤外吸収スペク
トルを第1図及び第2図に、そしてそれらの示差熱分析
曲線を第5図及び第6図に、それぞれ、示し九。
比較例1 内容量31のオイルジャケット付きのニーダ−にメラミ
ン1.000 、Fを投入し攪拌しなから89チオルト
リン酸870Iを添加、充分に混合し添加終了後ジャケ
ットを加熱して内温t−130℃に保ち2時間加熱熟成
させた。次いで放冷してオルトリン酸メラミンを得た。
収11600.9゜以下実施例1と同様の操作を行なっ
た。
その結果を第1表に示した。又、その赤外吸収スペクト
ルを第3図に、その示差熱分析曲線を第7図に示した。
比較例2 メラミン1o00flを水1.9〜にけん濁させ温度3
0℃において、89%オルトリン酸87011を滴下し
て反応する。反応溶液を冷却後、結晶を戸別採取し11
0℃で乾燥させた。さらに、このものを200℃で10
時間加熱焼成して焼成リン酸メラミンを得た。収量1.
510 F。以後、実施例1と同様の操作を行なった。
その結果を第1表に示した。又、その赤外吸収スペクト
ルを第4図に、その示差熱分析曲線を第8図に示した。
比較例3 メラミン1.0001!を水23.8klFにけん濁さ
せ89チオルトリン酸6.360 、Fを温度70℃に
おいて、滴下反応させ、反応溶液を冷却後、結晶を戸別
採取し、110℃で乾燥させ、このものをさらに200
℃で10時間焼成して焼成リン酸メラミンを得た。収量
1,500,9.以後、実施例1と同様の操作を行なっ
た。その結果を第1表に示した。
【図面の簡単な説明】
添付図面第1図は、実施例2の縮合リン酸メラミンの赤
外吸収スペクトル、第2図は実施例8の縮合リン酸メラ
ミンについての同様なスペクトル、第3図は比較例1の
オルトリン酸メラミンについての同様なスペクトル、第
4図は比較例2のオルトリン酸メラミンの加熱焼成物に
ついての同様なスペクトル図であり、更に、第5図は実
施例2の縮合リン酸メラミンの示差熱分析曲線、第6図
は実施例8の縮合リン酸メラミンについての同様な分析
曲線、第7図は比較例1のオルトリン酸メラ゛ミンにつ
いての同様な分析曲線そして第8図は比較例2のオルト
リン酸メラミンの加熱焼成物についての同様な分析曲線
である。 特許出願人 株式会社 三和ケミカル →温/I   (’C) A&(t) →温度  (0C) →:11度  (℃) 手続補正書 昭和60年7 月12日 特許庁長官  宇 賀 道 部 殿 2、発明の名称 縮合リン酸アミノトリアジン化合物の製法38補正をす
る者 事件との関係  特許出願人 名 称   株式会社  三和ケミカル(氏 名) 4、代 理 人〒107 1 話  585−2256 (ほか1名)6、補正の
対象 明#l書の1発明の詳細な説明”の欄 (別紙) (11明細書第21頁9行に、「尿素樹脂系、」とある
後に、 r メラミン−+1116 t 、ベンゾグアナミン樹
脂系、あるいはこれらのアルコール変性樹脂、又(iこ
れらの共縮合樹脂、」 と加入する。 (2)  明細書第21頁11〜12行に、「できる。 」とある後に、 「 又、表面処理は例えばシラン系、チタネート系又は
シリコアルミネート系のカップリング剤の如きカップリ
ング剤で行うこともでき、樹脂類との相溶性の向上、高
充填化、粘度低減、安定性向上などを助長することがで
きる。」 と加入する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、縮合リン酸と固相のアミノトリアジン化合物を、水
    性媒体の実質的不存在下に、自然発生熱温度乃至170
    ℃の温度条件下で固相反応せしめることを特徴とする縮
    合リン酸アミノトリアジン化合物の製法。 2、該反応を自然発生温度条件下で行つたのち、更に9
    0℃〜170℃の加熱熟成処理を行なうことを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の製法。 3、該反応を少量のジシアンジアミドの共存下に行なう
    特許請求の範囲第1項もしくは第2項記載の製法。
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