JPS6112386A - カ−トリツジ型インキリボン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、カートリッジ型インキリボンに関するもので
あり、特に、転写型感熱プリンタに用いるに好適なカセ
ットタイプおよびオープンリールタイプのカートリッジ
型インキリボンに関するものである。

《従来の技術》 転写型感熱プリンタには、周知のように、インキリボン
を巻装した供給用スプール、および該インキリボンの先
端が固着された巻取用スプールを、同一′のケース内に
配置したカセットを用いる形式のもの（カセット式）と
、インキリボンを巻装した供給用スプール、および巻取
用スプールを当該プリンタ内に別々に配置する形式のも
の（オープンリール式）とがある。

前記カセットのケース本体およびスプールは、はとんど
の場合、プラスチック等の樹脂により成型されている。

前記ケース本体は、通常は、磁気記録におけるコンパク
トカセットと同様に、２枚の薄型箱体を互いに固着する
ことにより構成される。

前記固着は、接着剤やねじを用いたり、あるいは、一方
が他方に嵌合するような一対のジヨイントを、前記２枚
の薄型箱体に複数個設けたりすることにより行なわれる
。

さて、カセット式転写型感熱プリンタにおけるインキリ
ボンの交換は、単に前述したカセットを交換するだけで
よい。

これに対して、オープンリール式転写型感熱プリンタに
おけるインキリボンの交換は、巻取用スプールに巻装さ
れた使用済みのインキリボンを、該巻取用スプールと共
に当該プリンタ内から取り出し、その後、別な供給用ス
プールに巻装された新しいインキリボンを該供給用スプ
ールと共に、当該プリンタ内に配置することにより行な
われる。

（発明が解決しようとする問題点） 上記した従来の技術は、次のような問題点を有していた
。

（１）カセット式の転写型感熱プリンタにおいて使用さ
れるカセットのケースは、前述したように樹脂により成
型されている。

したがって、カセット内をインキリボンが走行するとき
に、カセットケースおよびインキリボンに摩擦電気が発
生してしまう。インキリボンは、その厚みが非常に薄い
ものであるから、前記摩擦電気の発生により、前記ケー
ス内壁に吸着され、インキリボンの安定な走行ができな
くなる。

（２）前記インキリボンの走行の際には、該インキリボ
ンの側端部とカセットケースとが摩擦するために、イン
キリボンに塗布されたインキが粉状となって、前記イン
キリボンから離脱する。前記インキ粉が、インキリボン
とカセットケースとの間に侵入することにより、前記リ
ボンおよびケース間の摩擦抵抗が大きくなり、これによ
り、インキリボンの安定な走行がさらに阻害される。

（３）また、前記摩擦電気の除去手段として、カセット
内にインキリボンと当接するような状態に除霜ブラシ等
を配置することも考えられるが、この場合は、前記除電
ブラシの当接により、インキ１リボンの走行負荷が高く
なり、またカセット自体の製作費も高くなってしまう。

（４）Ａ−プンリール式の転写型感熱プリンタにおいて
は、インキリボンの交換は、前述したように、該インキ
リボンが巻装されたスプールを交換することにより行な
われている。

ところが、前記スプールは、単に円筒状であるために、
インキリボンの巻き径が大きい場合−すなわち、前記巻
き径が約１００ｍｍあるい番まそれ以上になった場合、
インキリボンがスプール力）ら竹の千秋に抜は出てしま
うことがあり、これにより、当該プリンタ内へ装着が不
可能になってしまうことがある。

換言すれば、インキリボンのむだが多く、記録用紙単′
位枚数当りの印刷コストが増大する。

本発明は、前述の問題点を解決するためになされたもの
である。

（問題点を解決するための手段および作用）前記の問題
点を解決するために、本発明は、カートリッジ型インキ
リボンのケースとインキリボンとの間に導電性のスリッ
プシートを配置する手段を講じ、これにより、インキリ
ボンの走行により生じる摩擦電気を放電、除去させると
ともに、該インキリボンとケースとの間の摩擦抵抗を減
少させ、かつインキ粉の離脱を抑え、インキリボンの常
に安定な走行を保つ作用を生じさせた点に特徴がある。

（実施例） 以下に、図面を参照して、本発明の詳細な説明する。

第１図は本発明の第１の実施例を示す概略的斜視図、第
２図は第１図における供給用スプール２Ａおよび巻取用
スプール２Ｂの正面図、第３図はケース１に形成された
スプール挿入穴１１およびその周辺部の詳細平面図であ
る。

図において、カートリッジ型インキリボン３１は、カゼ
ットタイプであり、また主面板１Ａは、その一部が破断
して示されている。

ケース１は、その側面から見た形状がコ字形状となるよ
うに屈曲された板状体である。前記板状体は、樹脂、紙
等の材料により成型されている。

前記ケース１の主面板１Ａ間の距離は、インキリボン３
の幅よりも若干大きく設定されている。

供給用スプール２Ａおよび巻取用スプール２Ｂは、円筒
状であり、前記供給用スプール２Ａの中央（巻軸）には
、インキリボン３が巻装されている。

前記供給用スプール２Ａおよび巻取用スプール２Ｂは、
第２図において詳細を示すように、その両端部に、フラ
ンジ２２が形成されるように、溝２１が′その全周にわ
たって穿設されている。

さて、前記ケース１は、ガイド兼接続板１Ｂおよび２つ
の主面板１Ａより成り、各々の境界に形成された折り目
（図示せず）を折り曲げることにより、側面から見た形
状がフ字形状となるように屈曲されている。また、前記
２つの主面板１Ａには、スプール挿入穴１１が形成され
ている。

第３図に前記スプール挿入穴１１の詳細を示す。

前記スプール挿入穴１１の外側には、複数のスリン］〜
１２が放射状に形成されている。図においては、前記ス
リット１２は８個形成されているが、特にこの数に限定
されることはなく、その個数は、ケース１を形成する板
状体１Ａの厚さ、強度、およびスプール挿入穴１１の直
径等により決定される。

前記スリット１２の形成により、スプール挿入穴１１の
外側には、スリット１２と同数の小片１３が形成される
ことになる。したがって、前記小片１３は、図において
破線で示したように、各々のスリン１へ１２の外端部を
含む円、あるいは正多角形を折線として屈曲可能である
。

したがって、供給用スプール２Ａおよび巻取用スプール
２Ｂの両端部に形成されたフランジ２２を、ケース１の
スプール挿入穴１１形成部に強く当接させれば、ケース
１の各々の小片１３は屈曲−すなわち、弾性変形され、
同時に前記供給用スプール２Ａおよび巻取用スプール２
Ｂのフランジ２２が、スプール挿入穴１１内に挿入され
る。

そしてその後、前記スプール２Ａ、２Ｂの溝２１に、前
記小片１３の先端が進入する−すなわち、前記変形が、
元の状態に回復することにより、スプール２Ａ、２Ｂの
溝２１にスプール挿入穴１１が嵌合される。

前記嵌合により、スプール２Ａ、２Ｂは、ケース１に回
動自在に支持されることになり、また、ケース１の一対
の主面板１Ａは、平行に保持される。

さて、前記供給用および巻取用スプール２Ａ。

２Ｂの溝２１とスプール挿入穴１１との嵌合は、一対の
主面板１Ａとインキリボン３の両側端面との各々の間に
、スリップシート４をはさんだ状態で行なわれる。

スリップシート４は、その表面が平滑に形成された導電
性シートである。前記スリップシート４には、主面板１
Ａに形成された２つのスプール挿入穴１１間の距離と同
一の距離をおいて、２つのスプール挿入用の穴（図示せ
ず）が形成され、あるいは、前記２つのスプール挿入用
の穴を含むことのできる長穴が形成されている。

前記嵌合は、供給用および巻取用スプール２Δ。

２Ｂの先端を前記２つのスプール挿入用の穴あるいは前
記長穴に挿入した状態で行なわれる。

前記スリップシート４の配置により、インキリボン３は
、その走行の際に、スリップシート４と摩擦することに
なるが、該スリップシート４は、導電性であるために、
摩擦電気の発生が防止され、仮に発生しても該摩擦電気
を放電し、除去することができるので、帯電を生ずるこ
とがなく、インキリボン３の走行は安定して良好に行な
われる。

また、前記スリップシート４の表面は、前述したように
平滑であるために、主面板１Ａとインキリボン３との間
の摩擦抵抗が減少するばかりでなく、またインキリボン
３に塗付されたインキが粉状となって該インキリボン３
から離脱することがない。したがって、インキリボン３
のさらに安定な走行が保障されることになる。

第４図は本発明の第２の実施例を示す概略的斜視図であ
る。図において、第１図と同一の符号は、同一または同
等部分をあられしている。

図において、カートリッジ型インキリボン４０のケース
４１は、前記第１図におけるケース１の変形例である。

ケー′ス４１は、樹脂により骨組構造に成型された一対
の主面板４１Ａ１前記一対の主面板４１Ａを互いに平行
に配置する複数の接続片４１Ｂ、およびガイド兼接続板
４１Ｃにより構成されている。

前記一対の主面板４１Ａは、前記ガイド兼接続板４１Ｇ
により連結されている。また、前記接続片４１Ｂは、前
記一対の主面板４１Ａの一方から突出した柱状体である
。

ケース４１は、一対の主面板４１Ａが平行になるように
、該主面板４．１　Ａとガイド兼接続板４１Ｇとの境界
線（図示せず）を折り目として屈曲される。そして、前
記接続片４１Ｂの開放端が、前記一対の主面板４１Δの
他方に当接し、固着され、これにより、ケース４１は、
それ自体で箱形に保持されることができる。

したがって、スプールの先端にフランジ、および嵩ある
いは隙間を形成し、またスプール挿入穴にスリットを形
成しなくても、スプールはケース４１に回動自在に保持
されることができる。

すなわち、供給用スプール２Ｃおよび巻取用スプール２
Ｄの両端部に、インキリボンの巻軸よりも直径が小さく
なるような段状部２７を設け、ケース４１の組立の際に
、前記段状部２７をスリットが形成されない主面板４１
Ａのスプール挿入穴６０に、甲に挿入するだけで、前記
スプール【ま回動自在に支持されることができる。

前記接続片４１Ｂの開放端を前記一対の主面板４１Ａの
他方に固着する手段は、接着剤であっても良いし、また
、前記開放端、および主面板４１Ａの他方に形成された
ジヨイント−すなわち、一方が他方に嵌合することがで
きるようなジヨイントであっても良い。

また、前述の説明においては、一対の主面板４１Ａは、
ガイド兼接続板４１Ｇとの境界線を折り目として屈曲さ
れるものとしたが、特にこれに限定されない。

つま゛す、一対の主面板４１Ａを１枚の板状体として形
成するのでなく、２枚に分割して形成し、ガイド兼接続
板４１Ｇを、前記接続片４１Ｂと同様に、前記一対の主
面板４１Ａの一方から突出させても良い。

以上のような構成を有するケース４１に対しても、主面
板４１Ａとインキリボン３との間にスリツブシート４を
配置すれば、該インキリボン３およびケース４１にＩ！
Ｊ擦電気が帯電することがなく、またインキリボン３に
塗付されたインキが粉状となって剥離することがないの
で、インキリボン３の走行を安定して行なうことができ
る。

さて、前記第１および第２の実施例は、スリップシート
４をカセットタイプのインキリボンに適用したものであ
るが、特にカセットタイプでなくとも、スプールに巻装
されたインキリボンをケース内に配置するカートリッジ
型のインキリボンであれば、適用することができる。

転写型感熱プリンタには、カセット式とオープンリール
式とがあることは、すでに述べたが、オープンリール、
式のプリンタに使用されるインキリボンは、単に円筒状
のスプールに巻装されているだ【ブなので、前述したよ
うに、運搬あるいはプリンタ内への装填の際に、インキ
リボンが竹の千秋に抜出てしまうおそれがある。

前記インキリボンの抜出しを防止するためには、オーブ
ンリールタイプのインキリボンもカートリッジ型とし、
ケース内に配置すれば良い。

第５図は本発明の第３の実施例を示す概略的斜視図であ
る。

図において、カートリッジ型インキリボン３３は、オー
プンリールタイプである。前記カートリッジ型インキリ
ボン３３のケース３６は、一対の主面板３６Ａおよび接
続板３６Ｂから成る板状体であり、樹脂、紙等の材料に
より成型されている。

前記主面板３６Ａには、第３図に示したような小片１３
（すなわち、スプール挿入穴１１およびスリット１２）
が形成されている。

スプール２の両端には、第２図に示したような溝２１が
その周囲に亘って形成されていて、これにより、スプー
ル２の先端にはフランジ２２が形成されている。

カートリッジ型インキリボン３３の組立は、前記第１の
実施例と同様に、スプール２のフランジ２２を主面板３
６Ａのスプール挿入穴１１内へ挿入し、その後、スプー
ル２の溝２１を主面板３６Ａの小片１３に嵌合ざセるこ
とにより行なわれる。

スリップシート５は、その中央にスプール２の直径より
も大きなスプール挿入用穴（図示せず）が形成されてい
て、カートリッジ型インキリボンの組立の際に、主面板
３６Ａとインキリボン３との間に配置される。

第６図は本発明の第４の実施例を示す概略的斜視図であ
る。図において、第５図と同一の符号は、同一または同
等部分をあられしている。

図において、カートリッジ型インキリボン３４のケース
３７は、第５図におけるケース３６の変形例である。す
なわち、一対の主面板３７Ａおよび接続板３７Ｂにより
構成されたケース３７は、、樹脂により骨組構造に成型
されている。

この第３および第４の実施例においても、前記第１およ
び第２の実施例と同様に、主面板およびインキリボン３
の間にスリップシート５が配置されていて、該スリップ
シート５により、摩擦電気の発生防止、放電・除去およ
びインキリボン３の安定走行を行なうことができる。

さて、以上の説明においては、スリップシートは、一対
の主面板とインキリボンの両側端面との間に各々１枚ず
つ配置されるものとしたが、当該カートリッジ型インキ
リボンのプリンタ内への装填方向があらかじめ決定され
ているならば、−すなわち、インキリボンと摺動する前
記一対の主面板の゛うち、一方の主面板が必ず下方に向
（プられて配置されることが決定されているならば、ス
リップシートは、前記一方の主面板とインキリボンの一
端側面との間に、１枚だけ配置されても良いことは当然
である。

（発明の効果） 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、つぎ
のような効果が達成される。

すなわら、カセットタイプかオープンリールタイプかに
かかわらず、カートリッジ型インキリボンのケースとイ
ンキリボンとの間に導電性のスリップシートを配置した
ので、 （１）ケース内面とインキリボンとの間に摩擦電気が発
生ずるのを防止し、仮に発生したとしても、これを放電
し、除去することができるので、インキリボンが帯電し
てケース内面に吸着されることがなくなり、この結果、
インキリボンの走行負荷が減少かつ安定化され、該イン
キリボンの走行が安定して行なわれる。また、 （２）インキリボンは、その表面が極めて平滑に形成さ
れたスリップシートと摺動するので、ケース内面とイン
キリボンとの間に生じる摩擦抵抗を減少させることがで
きる。さらにまた、インキリボンからインキ粉が離脱す
ることがなくなるので、インキリボンの走行負荷の増大
を招くことがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例を示す概略的斜視図、第
２図は第１図におけるスプールの正面図、第３図はケー
スに形成されたスプール挿入穴およびその周辺部の詳細
平面−図、第４図は本発明の第２の実施例を示す概略的
斜視図、第５図は本発明の第３の実施例を示す概略的斜
視図、第６図は本発明の第４の実施例を示す概略的斜視
図である。 １．３６，３７．４１・・・ケース、ＩＡ、３６Ａ。 ３７Ａ、４１Ａ・・・主面板、１Ｂ、４１Ｃ・・・ガイ
ド兼接続板、２・・・スプール、２Ａ、２Ｃ・・・供給
用ス゛プール、２Ｂ、２Ｄ・・・巻取用スプール、３・
・・インキリボン、４，５・・・スリップシート、１１
．６０・・・スプール挿入穴、１２・・・スリット、１
３・・・小片、２１・・・溝、２２・・・フランジ、３
１゜３３．３４．４０・・・カートリッジ型インキリボ
ン、４１Ｂ・・・接続片 代理人弁理士　　平木通人　外１名 第３図第２図 第５図 第６図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）転写型感熱プリンタに用いられるカートリッジ型
   インキリボンであつて、円筒状に形成された１本もしく
   は２本のスプールと、前記スプールの中央部に巻装され
   たインキリボンと、前記インキリボンの幅よりも若干広
   い間隔で平行に配置された一対の主面板および前記一対
   の主面板を接続する少なくとも一つの接続部材により構
   成されるケースと、前記一対の主面板の間にインキリボ
   ンが配置されるように、前記スプールの両端部を前記一
   対の主面板に回動自在に支持する手段と、前記ケースお
   よび前記インキリボンの少なくとも一側面の間に配置さ
   れた導電性スリップシートとを具備したことを特徴とす
   るカートリッジ型インキリボン。
2. （２）前記スプールは、１本であり、前記インキリボン
   の一端は、開放していることを特徴とする前記特許請求
   の範囲第１項記載のカートリッジ型インキリボン。
3. （３）前記スプールは、２本であり、前記インキリボン
   の両端は、前記２本のスプールの各々に固着されている
   ことを特徴とする前記特許請求の範囲第１項記載のカー
   トリッジ型インキリボン。