JPS61117526A - 電子写真装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子写真技術に関する。本発明は、さらに詳し
く述べれば、感光ドラム上に潜像を形成するための露光
系（一般に光書き込み系と呼ばれる）において従来の光
学系に代えて液晶シャッタによる電子写真装置は、例え
ば、コンピュータ出１カ装置として広くμいられている
レーザ・プリンタ、発光ダイオード・プリンタ等と同様
に使用す・　　（１） ることができる。

〔従来の技術〕

例えばレーザ・プリンタは、周知の通り、コンピュータ
からの出力情報を、レーザ光を用いて感光ドラム上に潜
像として書き込み、そしてこの潜像を電子写真プロセス
により高速、高品質（高解像度）で記録紙上に印字する
装置である。光源からのレーザ光は、一般に、超音波光
変調器によりコンピュータからの出力情報に応じた点滅
信号に変調され、次に回転多面鏡等の複雑な光学系によ
り感光ドラム上に走査される。すなわち、このようなタ
イプの電子写真装置は、高解像度、高速印字性等のすぐ
れた特徴を有する反面、上記したような複雑な光学系を
必要とするので、非常に高価とりる。

最近になって、レーザ・プリンタ等の電子写真装置の特
徴をそのまま引き継ぎ、しかも構成簡単にして小型安価
な電子写真装置、が提案された。この装置は、例えば特
開昭５７−１２０４６７号公報に開示されるように、液
晶パネルと液晶駆動回路からなる液晶ライトバルブを光
信号発生部に有する電子写真式印字装置であって、スタ
ティック駆動又は時分割駆動を用いることによって、高
速、゛高密度の印字装置を低価格で提供することが可能
である。

ここで、液晶ライトバルブとは、本発明で言う“液晶シ
ャッターアレイ”に同義である。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記した従来の技術の説明から理解されるように、従来
の液晶ライトバルブを用いた電子写真式印字装置には注
目すべき特徴が具なわっている。

このような印字装置には、しかしながら、使用している
液晶がＴＮ　（ｔｗｉｓｔｅｄ　ｎｅｍａｔｉｃ）型あ
るいはＤ　Ｓ　（ｄｙｎａｍｉｃ　５ｃａｔ’ｔｅｒｊ
ｎｇ　）型である場合、応答時間、特に立ち下がり応答
時間が数十ミリ秒〜百数十−ミリ秒と遅く、印字速度の
大幅な低下を招くという問題点がある。これらの問題点
が、すなわち、本発明が今解決しようとする問題点であ
る。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明者らは、光書き込み系に液晶シャッターアレイを
組み込んでなる電子写真装置において印字速度の増大を
計るべく研究の結果、その液晶シャッターアレイを正の
誘電率異方性を示すコレステリック−ネマティック相転
移型の蓄積型液晶組成物から形成することによって、上
記した問題点を解決し得るということを見い出した。

本発明の実施において、液晶表示技術の分野において用
いられている蓄積型液晶組成物を、目的とする結果、光
源の種類等に応じて任意に使用することができる。−例
をあげると、有用な蓄積型液晶組成物は、７５重量％の
ネマティック液晶（日本ロッシュ社製のＮｕ　２８０１
　）と２５重量％のコレステリンク液晶（英国ＢＤＨ社
製のＣＢ−１５）の液晶ブレンド、７５重量％のネマテ
ィック液晶（大日本インキ■製のＤＯＸＯ３４）と２５
重量％のコレステリック液晶（富士色素側製のコレステ
リルアセテート）の液晶ブレンドなどをあげることがで
きる。

本発明の液晶シャッターアレイは、例えば、次のように
してツ作することができる：選らばれた液晶組成物を２
枚のＩＴＯ（酸化インジウム）膜付ガラス基板でサンド
インチし、また、その際にグラスファイバーをスペーサ
ーとして介在させ、そしてエポキシ系接着剤で封止する
。透明電極ＩＴＯには液晶の駆動回路を接続する。なお
、上記のようにして製作した液晶シャッターアレイには
、必要に応じて偏光板を組み合わせてもよい。

また、蓄積型液晶組成物に二色性染料を添加し、ゲスト
−ホスト型としてもよい。

本発明の液晶シャッターアレイを使用した光書き込み系
は、例えば、第１図に例示される通りである：図中の１
は感光ドラムであり、これの上方に本発明の液晶シャッ
ターアレイ２が配置される。

光源３からの書き込み光を、コンピュータからの出力情
報に応じて液晶駆動回路（図示せず）の指示にもとすい
て開閉される液晶シャッターアレイ２によって、結像レ
ンズ４を介して、選択的に感光ドラム１　（表面全体を
予め帯電させである）上に照射させると、その感光゛ド
ラム１上に所望の潜像が形成される。引き続いて、この
潜像を現像し、そして記録紙上に転写する。

上記光書き込み系の形成に有用な光源は、例えば、螢光
管などである。

〔作　用〕

本発明による液晶シャッターアレイの駆動原理、そして
高速印字の可能な理由を第２図及び第３図を参蘭しなが
ら説明する。なお、図中のＦ、　Ｈ。

Ｖｏ及びｖｈは第２図及び第３図に共通である。

本発明の液晶シャッターアレイでは、第２図にヒステリ
シス曲線Ｉで示されるように、保持電圧Ｖの印加により
液晶に２つの光学的状態、すなわち、フォーカルコニッ
ク状ｂ　（Ｆ　；白濁状Ｂ）及びホメオトロピック状態
′（ｉ・；透明）をとらせることによって、シャッター
アレイに開状態及び閉状態を尊びくことができる。第２
図及び第３図を参照しながらさらに具体的に説明すると
、バイアス電圧Ｖｏを印加した場合、液晶はラセン構造
をとり、このラセンによって入射光が散乱することの結
果、白濁状５１ｍ　（Ｆ）が得られる。この状態では液
晶シャッターアレイは閉状態である。次いで、バイアス
電圧をｖｈまで高めると、全ての液晶分子が電界方向と
同じ方向、すなわち、基板に垂直に配向し、したがって
、透明状態（Ｈ）が得られる。この状態で、液晶シャッ
ターアレイは開状態となる。さらに、バイアス電圧を一
度ゼロに戻した後、再び電圧■０を印加すると、前記と
同様に再び液晶シャッターアレイを閉状態とすることが
できる。図示の例では、シャッターアレイの開閉にそれ
ぞれ約１ミリ秒しか費しておらず、高速で潜像の形成が
可能なことが理解される。なお、シャッターアレイの開
閉は、周囲温度をや＼高めて、例えば約３０〜５０℃、
好ましくは４０℃前後、とした時に効率的であることも
判った。

〔実施例〕

本発明による電子写真装置は、例えば、次のようにして
コンピュータからの出力情報を記録紙に印字することが
できる。：印字しようとする出力情報に対応する光パタ
ーンを液晶シャ・ツタ−アレイによって作り出し、これ
を表面状態を予め帯電させておいた感光ドラムに書き込
む。すると、感光ドラムにおいて、光パターンに対応す
る部分だけ光導電効果により電荷が失なわれ、前記出力
情報に対応した潜像が書き込まれる。この潜像部にトナ
ー（通常２成分系現像剤）を付着させて現像し、次に記
録紙を押し当てて転写し、そして次に記録紙上の転写ト
ナー画像を熱をかけて定着する。

転写トナー画像を定着するため、熱ロール定着、フラッ
シュ露光などの手段を用いるのが一般的である。

〔発明の効果〕

本発明によれば、液晶シャッターアレイの開閉を非常に
急峻に、すなわち、それぞれ数ミリ秒から１ミリ秒以下
まで短縮可能であり、したがって、電子写真装置におけ
る潜像の形成を非常に高速で行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による光書き込み系の好ましい一例を
示した略示図、 第２図は、本発明の液晶シャッターアレイにおいて用い
られる蓄積型液晶組成物の印加電圧と光透過率の関係を
示したグラフ、そして 第３図は、本発明の液晶シャッターアレイの開閉動作を
示したグラフである。 図中、１は感光ドラム、２は液晶シャッターアレイ、３
は光源、そして４は結像レンズである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、光書き込み系に液晶シャッターアレイを組み込んで
   なる電子写真装置であって、前記液晶シャッターアレイ
   の液晶が正の誘電率異方性を示すコレステリック−ネマ
   ティック相転移形の蓄積型液晶組成物からなることを特
   徴とする電子写真装置。