JPS61115085A - x型無金属フタロシアニンの製造方法 - Google Patents

x型無金属フタロシアニンの製造方法

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JPS61115085A
JPS61115085A JP23487084A JP23487084A JPS61115085A JP S61115085 A JPS61115085 A JP S61115085A JP 23487084 A JP23487084 A JP 23487084A JP 23487084 A JP23487084 A JP 23487084A JP S61115085 A JPS61115085 A JP S61115085A
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phthalocyanine
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solvent
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h2pe
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Shoichi Kinoshita
正一 木下
Yoshitomo Yonehara
祥友 米原
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DIC Corp
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Kawamura Institute of Chemical Research
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は2+凰無金属フタロシアニンを製造する為の新
規な方法に関し、更に詳しくは、無金属フタロシアニン
を粉砕媒体攪拌製粉砕機を用いて粉砕するという簡単な
方法で短時間で再現性よく、該フタロシアニンの結晶構
造をz屋結晶構造に変換する事を特徴とするものである
〈産業上の利用分野〉 フタロシアニン化合物は、半導体性及び光導電性を有す
る事から、近年、多くの研究がなされている。たとえば
、光導電性を応用して、電子写真感光体あるいは半導体
レーデ−プリンタ用感光体として活発な研究がなされて
いる。
zW無金金属フタロシアニン、米国特許第3、357.
989号明細書に開示された、種々の結晶形態をとシ得
る無金属フタロシアニンのうちの1つの結晶形態のもの
であシ、高感光性を有する事から、電子写真感光体への
応用や、又その吸収波長が4赤外域まで伸びていること
から、レーデ−プリンタ用感光体への応用が期待されて
いる。
〈従来の技術〉 2型無金属フタロシアニン(以下z −H2Peと略称
する)の製造方法として、米国特許第3,357,98
9号明細書には、市販顔料を硫酸に溶解させ、氷水中で
析出させる事によシ精製したα型無金属フタロシアニン
(以下α−H2Peと略称する)をミリングする方法が
記載されている。この方法に於いて、ゴールミルを使用
した場合、z−H2Paを得るのに48〜168時間と
いう長時間を必要すると記載されている(本明細書の「
比較例1」を参照)。
又、スペックスミキサ−ミルを用いると2時間のミ’)
ングでz −H2P cを収得できると記載されている
が、本装置は歯科医用の小さなミリング装置(径1.2
7傭、長さ2.54個のステンレス製の小カプセルが振
動され、その内部に1個のゴールが収容されたもの)で
あシ、工業的な製法としては不適当なものである。
更に特公昭45−8102号公報には、市販のα−H2
Peに少量のz−H2Pcを加え、メチルエチルケトン
の如きカル?ニル基を有する脂肪族溶媒中でが−ルミリ
ングするz −H2Pcの製造法が記載されている。
それに記載された実施例によれば、16分から16時間
という比較的短時間でz −H2Paを収得できるとあ
るが、この方法に従い、z−H2Pcの製造を行うと、
本明細書の比較例2に示す如く、2型結晶は得られずに
1β型結晶を得る事が多く、2塁結晶を安定に得る事は
できない。
〈発明が解決しようとする問題点〉 このように、従来技術に於いては、z−H2Pcの製造
に長時間を要したシ゛、又、安定して製造する事ができ
なかりたシ、工業的な製法として、不満足なものであり
た。又、仮シにできたとしても、得られたya −H2
Paの電気的、電子的特性が望ましいものではないとい
う重大な問題点がある。
く問題点を解決するための手段〉 本発明者らは、従来技術に於けるこの様な不都合の原因
を究明するために鋭意検討した処、ゴールミルによる剪
断エネルギーの大小に問題がある事が判シ、種々粉砕法
について検討した結果、粉砕媒体攪拌型粉砕機を用いて
高い剪断エネルギーを加える事によ!>、Z−H2Pe
の生成速度をはるかに向上させ得る事を見出した。更に
、この効果はある特定の範囲の温度に保持する事で更に
向上する事を見出し、本発明に到達した。
更KH2Peの純度を95−以上、更に好ましくは97
.5%以上に高める事で安定したよシすぐれた電気、電
子的特性を示すz −H2Paを再現性よく製造できる
事を見出し、本発明を完成させたものである。
すなわち、本発明は、z−H2Pcの新規製造方法に関
し、更に詳しくはX型以外の結晶構造を有する無金属フ
タロシアニンを粉砕処理することによってz−H2Pe
を製造する方法において、粉砕媒体攪拌型粉砕機を用い
て、10〜140℃の温度下で強い剪断エネルギーを与
える事によって粉砕処理し、短時間で元の結晶構造を2
−型結晶構造に変換する事を特徴とするX−型無金属フ
タロシアニンの製造方法に関する。本発明方法は、更に
好ましくは、原料7タロシアエンとして溶媒可溶化処理
を施し、この溶媒可溶化物を溶媒で精製処理し、得られ
た精製可溶化物を復元部“理する事で得た高純度無金属
フタロシアニンを用いる事である。
本発明に於いて、粉砕媒体攪拌型粉砕機とは、温度管理
可能な、固定したミル容器中に、多数の粒状粉砕媒体(
たとえば、が−ル、ペブル、ビーズなど)が充填され、
それが容器内に配備された攪拌機構によって強制攪拌さ
れ、その衝撃、剪断、摩擦によって粉砕を行うものと定
義される。この様な粉砕機としては、たとえば1新しい
超微粉砕技術及びその鉱産物処理プロセスへの・利用に
関する調査研究報告書m(昭和58年8月、通産省工業
技術院、公害資源研究所発行)P17〜P29に記載さ
れたタワーミル、アトライター、七ントリミル、サンド
グラインダー、ア二轟う−ミル等が挙げられる。中でも
アトライターが好ましい。
粉砕温度は、高い方が2型結晶構造への変換速度が速い
が、高すぎるとz−H2Paを経てβ−H2Pe化が進
行する。また、低すぎるとZ −H2Pcへの変換に長
時間を要するので、有効な温度範囲は10〜140℃で
あシ、特に20〜120℃の範囲が好適である。かかる
温度範囲にて粉砕を行うと、通常10分〜7時間程度の
短時間の粉砕でz −HzPaを収得できる。
本発明に於いてz −HzPaは、第3および4図に示
す如く、ブラック角度に於すて、7.5.9.1.16
.7.17.3及び22.3度に強い線を有するX線回
析図形を有するものではあるが、その強度比は必ずしも
第1図に示す米国特許第3.357,989号明細書に
記載された図形と一致するものではない。
本発明の実施に当シ、ミル容器及び粉砕媒体はいかなる
材質のものであっても良いが、金属不純物の混入を最少
限に止める意味で特殊鋼(たとえばステンレス)#!、
上2ミックス製、ガラス製あるいはメノウ製等を用いる
事が好ましい。
原料H2Pa及び粉砕媒体の仕込み量、攪拌機構の回転
数あるいは粉砕時間、温度等は媒体攪拌粉砕機の種類、
大きさ、等によプ異シ、−概には言えないが、たとえば
、ミル容積0.757のアトライター(三井三池製作所
製風−〇LD型5US304製)K直径10■φのアル
ミナ製ゴールを0.47.α−H2PCso、opを仕
込み、480 rpmの回転数で50℃に維持し粉砕を
行った場合、結晶構造は約4時間で100チya −H
zPaに変換される。
粉砕は、ニートミリングあるいは、添加剤として不都合
のない塩化ナトリウム等を加えたソルトミリングであっ
ても良い事はもちろんである。
特定の媒体攪拌粉砕機あるいはミル容積の変化等による
粉砕時間の決定は、試料の一部を一定時間毎に取シ出し
赤外線スペクトル、可視光吸収ス(クトルあるいはX綜
回折等の分析手段等を利用して結晶構造の変換状況を確
認しながら行うことによシできる。
本発明に於いて、!−H2Pe製造に用いる原料H2P
 aは、市販顔料無金属フタロシアニンであ゛り゛ても
良く、又、たとえばモーデ−及びトーマス著の[フタロ
シアニンコンノクウンズJ (AC8monograp
h&157、R@1nhold Publishlng
 Corp、、 N@W York (1963) )
等に記載された公知の方法及び他の適当な方法によって
得られたものが使用できる。たとえば、フタロジニトリ
ル、アミノイミノイソインドレニン等から直接合成した
無金属フタロシアニン、また、容易に脱金属できる金属
フタロシアニンーたとえばノリチウムフタロシアニン、
シナトリウムフタロシアニン、iグネシウムフタロシア
ニンなど−から脱金属によシ合成した無金属フタロシア
ニン等である。
良好なる光電子特性をもつ’JニーH2Pcを得るには
、上記の如く、既知の方法で得た無金属フタロシアニン
を望ましくは5℃以下で硫酸に溶解させ水又は氷水中に
注ぎ再析出させて得たα−H2Pcを原料として用いる
事が望ましい。
更に優れた光電子特性をもつz−HzPaを得るには、
溶媒可溶化処理によプ、精製を行い、HzPaの純度を
95%以上、好ましくは97.5%以上に高め原料とし
て用いる事が好ましい。
この溶媒可溶化は二種の方法が選択できる。
第一の方法は、HzPaをノリチウムフタロシアニン(
以下L12Pcと略記する)とし、アルコールに溶解せ
しめる方法である。この工程に於いて使用できるリチウ
ム化剤としては、金属リチウム、リチウムアルコラード
、リチウムハイドライド、n−プチルリチクム、リチク
ムジイソ7’oビルアミド等が挙げられる。アルコール
は特に制限はないが、一般に直鎖アルコールが好適に使
用できる。
2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、2
−n−ブトキシェタノールの如きエチレングリコールモ
ノアルキルエーテル等も使用できる事はもちろんである
混合割合、反応温度、反応時間等JC4?に制限はない
が、好ましくは、粗1zPe 514 Fに対し、リチ
ウム化剤1〜3モル、アルコール1〜20!の割合で、
室温150℃の温度にて、10分〜5時間反応させる事
が推奨できる。
この様なリチウム化反応が終了すると、系内には溶媒不
溶物が存在する。これは明らかに不純物と認められるの
で、これをp別する。更に、不純物が溶媒中にも溶存し
ているおそれがある場合には、LI Pcを含むP液を
冷却し、析出したL1□Pcを分離することも、有効で
ある。溶存不純物を適宜手段でLi 2Pcの析出に先
立って析出させて分離するのでも良いことは勿論である
不純物が除去されたL1□Pcは、前記溶媒による溶液
に、水、希鉱酸水溶液、炭酸ガスまたはドライアイス等
を加えることによシ容易に分解され、元のH4F aに
復元する。
第二の方法は、H2Pcをジカリウムフタロシアニンと
し、溶媒との錯体を形成せしめ、溶媒可溶化する方法で
ある。このような錯体としては、たとえば、J、 Am
、 Cham、 Soc、、 103.4629(19
81)に記載されているジカリウムフタロシアニンジク
ラウンエーテル樋体、ジカリウムフタロシアニンビス(
メトキシエチル)エーテル錯体(以下に2 Pa(di
glyme)2  と略記する)、又は、Inorg、
 Chem、 20.2709(1981)に記載され
ているジカリウムフタロシアニンテトラジメチルホルム
アミド錯体、又は、米国特許第4.197.242号明
細書に記載されているジカリウムフタロシアニンテトラ
グライム錯体、ジカリウムフタロシアニンツメチルスル
ホキシド錯体等が挙げられ、どの錯体を経由してもさし
つかえないが、工程の容易さから、K2Pa(digl
yme)2 を経由する方法が推奨できる。
この工程に於いて、カリウム化剤としては、水酸化カリ
ウム、水素化カリウム、カリウムアルコキシド、t@r
t−ブトキシカリウム等が使用できる。
又、水酸化カリウムは固体あるいは水溶液として使用で
きる。更に好ましくは、固体と水溶液の共存状態で用い
ることである。固体と水溶液を共存させる方法では、1
パ、チ収率が向上すること、ジグライムの乾燥が不要で
あること、廃水酸化カリウム水溶液の使用量が少くても
良い為、中、和コストが少くて良いことなど、工業的見
地からの利点は多い。
本工程の実施に当り、仕込み割合、反応方法等に特に制
限はないが、通例、粗フタロシアニン514P当シ、カ
リウム化剤を2モル以上、ジグライム2モル以上とする
ことが好ましい。カリウム化剤として水酸化カリウム水
溶液を使用する時は、仕込み時の水酸化カリウムの濃度
が50%以上、反応終了時の濃度が40%以上となるよ
うに調整する事が好ましく、二層反応である為、K2P
a(dlglyme)2 の析出は好ましくなく、ジグ
2イムは10モル以上使用する事が好ましい。更に、水
酸化カリウムの固体と水溶液を共存させる場合、粗フタ
ロシアニン514P当シ、水酸化カリウムの固体を2モ
ル以上、60%水酸化カリウム水溶液を1005’以上
及びジグライムを10モル以上使用する事が好ましい。
反応温度及び時間に特に制限はなく、比較的低温で短時
間に反応する。好ましくは、室温〜150℃の温度で5
分〜5時間反応せしめる。水酸化カリウム水溶液又は、
水溶液と固体を用いる場合は、100℃以下の温度が好
ましい。
この様にして得られたジカリウムフタロシアニン溶媒錯
体の系に含まれる不純物は、前記Li2Pcの場合と同
様にして容易且つ確実に除去することができる。そして
精製されたジカリウムフタロシアニン溶媒錯体は、Ll
 2 P eの場合と同様にして復元処理され、元のH
2P cに戻る。
かかる手段にて精製されたH2 P aは、濾過等の常
法により溶媒から分離し、適当な溶媒、たとえば、アル
コール、ケトン類、エーテル類などで、次いで水で洗浄
し、乾燥する。この工程で収得されるH2 Pcはα−
型の結晶構造であることが多い。
また、この様な精製工程は、通常は一回でさしつかえな
いが、更に高純度が要求される時は二回以上実施するこ
とが好ましい。純度は95チ以上望ましくは97.51
以上が適当である。
〈発明の効果〉 本発明は、上記の如く簡便な手法で短時間に安定してZ
−H2Paを製造でき、更にそのものは、安定した、優
れた電気、電子的特性を示すという優れた方法である。
〈実施例等〉 以下に本発明を実施例、比較例および参考例により具体
的に説明するが、これによシ、本発明の範囲が限定され
るものではない。
実施例1 2−メトキシエタノール中に7タロニトリルト1.8−
ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7を仕込み
、125℃で14時間反応する事でβ−H2Peを得た
。このβ−H2PO50pを5℃に冷却した98多硫酸
500Fに少しずつ溶解し、その溶液を約2時間、5℃
以下の温度に維持しながら攪拌を行った。続いて、硫酸
溶液を10にの氷水中に注入し、析出した結晶をp別し
た。この結晶をP液が中性を呈するまで蒸留水で洗浄し
、減圧下、100℃で乾燥し、α−HzPe 45 F
を得た。
とのα−H2Po45Fと直径10瓢φのアルミナ?−
ル400−を外部ジャケラIC50℃に加熱した循環水
を通じて保温したアトライター(内容積7503114
、三井三池製作所製MA−010型)に仕込み、攪拌装
置を48 Orpmの回転数にまわし、4時間粉砕処理
を行った。内容物を50メ、シ為のふるいを通してとシ
出し、實みの赤紫色粉末43.22を得た。X線回折並
びに赤外吸収スペクトルよシ、この粉末はZ−H2PO
であった。X線回折図は第3図の通シであった。
実施例2 アミノイミノインドレニンをクロルベンゼン中で200
℃にて2時間反応し、β−H2Paを得た。このものを
実施何重と同様に硫酸で処理し、α−H2Pcを得た。
このα−HzPe 50 Fと直径10m+φのステン
レス?−ル400mとともに120℃の加熱媒体を外部
シャケ、トに循環させたアト2イタ−に仕込み、480
 rpmの回転数で20分粉砕処理を行った。
得られた青みの赤紫色粉末はX線回折図より2j −H
4F aであった。
実施例3 攪拌器、滴下ロート、還流冷却器、温度計及び窒素ガス
導入管を備えた3Jのガラス製四ツロフラスコに、フタ
ロニトリル512.6F及び2−メトキシエタノール2
7を仕込み、窒素ガス雰囲気下、油浴上で加熱し、還流
温度に保持した。還流温度に達した時から、滴下ロート
よ、9 DBUを滴下し始め、2時間を要して608.
6jlを加えた。更に還流下、14時間、反応を行なっ
た。反応後、室温に冷却し、濾過する事で赤紫色の結晶
を得、これを2−メトキシエタノール17.次いで水4
!、更にアセトン17で洗浄し、乾燥する事で赤紫色の
微結晶359.3Fを得た。このX線回折並びに赤外吸
収スペクトルの測定から、得られたものはβ−HzPc
であった。更に純度分析の結果、H2POは92.51
含有していた。
次いで、攪拌器、滴下ロート、温度計、窒素ガス導入管
及びゾールフィルターを付した2!の四ツロフラスコに
、得られた上記粗β−H2PI! 200 Fを、ジグ
ライム1000jl、62%水酸化カリウム水溶液20
0F及び粒状水酸化カリウム51.4jlと共に仕込み
、窒素ガス雰囲気下、80℃の温度で30分反応した。
反応の進行につれ、ジグライム層は緑色を呈する。反応
終了後30分、80℃の温度に静置し、ジグライム層と
水層を分離させた。次いで、ゴールフィルター及びガラ
スフィルターを介してジグライム層を吸引濾過し、その
F液を直ちに5チ塩酸水溶液500P中に導入し、強攪
拌下、K2Pc(diglyme)2 の分解を行なっ
た。
得られた青色のスラリーを濾過し、温水でP液が中性を
呈するまで洗浄し、次いでアセトン3!で洗浄し、加熱
減圧乾燥することで青色の微細な粉体185.9Fを得
た。
更にこの全量を用いて、上記操作を再度行なった処、青
色な粉体を182.2jjを得た。
X線回折並びに赤外吸収スペクトルよシ、この青色粉体
はα−H2P eであシ、純度は99%以上であった。
この高純度α−H2PO40,OFを実施例1と同様の
アトライターに仕込み、同一条件で粉砕処理を行った。
得られた粉末はz−H2POであった。
実施例4 実施例3で得た高純度α−HzPe 20.Opを同様
に粉砕処理した。この操作を7回行なった。
各パッチについて、X線回折並びに赤外吸収スペクトル
の分析を行なった処、どのパッチに於いても得られた粉
体はすべてZ −H2P eであシ、再現性良く、Z−
H2POを収得した。
後述の比較flll〜2に比して本方法がいかに優れた
方法であるか明白である。
比較例1 実施例3と同様に反応、精製を行い、高純度α−H2P
 cを得た。
この高純度α−H2Pc 20.OFを外径905mφ
、内容積400ゴのアルミナ製ゴールミルに仕込み、外
径10m+φのアルミナが−ル400Fを加えた後、室
温下、1100rpの回転数で100時間ミリングを行
なった。内容物をかき出し、50メ、シ為のふるいを通
し青みの赤紫色粉末17.29を得た。
X線回折並びに赤外吸収スペクトルよシ、この粉末はz
−H2POであった。X線回折図は第2図の通シである
このように、米国特許第3,357,989号明細書に
準じた方法では、!−H2Peは得られるものの、本発
明の方法に比して、非常に長時間を必要とする。
比較例2 比較例1と同様のゾールミルに比較例1で得た高純度α
−H2Pe 4.75 P 、 Z−H2POO,25
F及びメチルエチルケトン100Pを仕込んだ。このM
−ルミルを25℃の室温下、100 rpmの回転数に
てミリングを行った。1時間毎にサンプリングし、X線
回折によシ追跡した処、Z−H2POは得られずに、約
4時間後に100チβ−H2POK変換した。
このように、特公昭45−8102号公報に記載の方法
は高純度α−H2P eに対して、全く効果が認められ
ない・。
実施例5 攪拌器、温度計、窒素ガス導入管及び還流冷却器を備え
た1070四ツロフラスコに、フタ・ロ゛ニトリル51
2.6jl、2−メトキシエタノール8!及びDBU 
608.6 Pを仕込み、窒素雰囲気下、還流温度に2
4時間維持した。次いで室温に冷却後、炉別し、赤紫色
の結晶を得た。2−メトキシエタノールIJ、水47.
更にアセトン17で洗浄し、乾燥する事でβ−H2P(
1228,5Pを得た。純度は93゜1チでありた。
攪拌器、温度計、窒素ガス導入管及び還流冷却器を備え
た1!の四ツロ72スコに無水エタノール400p及び
金属リチウム1.2Pを加え、窒素雰囲気下室源でリチ
ウムを溶解させた0次いで、上記粗β−H2Pa4GF
を加え、還流下30分反応させた。反応の進行につれ、
系は緑色とな)、均一溶液となった。反応後、ぎ−ルフ
ィルター及びガ下、LlzPcの分解を行なった。
得られた青色のスラリーを炉別し、温水でF液が中性を
呈するまで洗浄し、次いでアセトン200m1で洗い、
加熱減圧乾燥する事で、青色の微細な粉体を36.3F
得た。
更に、この全量を用いて、上記精製を再度行なった処、
α−H2PC35,4Fを得た(収率88.5%)。
純度は98.5%であった。
このα−H2PC35Fを実施例1と同様のアトライタ
ーに仕込み、100℃の熱媒を外部シャケ、トに通じ、
480 rpmの回転数で1時間粉砕処理を行った。内
容物を酢酸エチルを用いて流し出し、−過後真空乾燥し
て、粉末33.1jlを得た。X線回折並びに赤外吸収
スペクトルよシ、この粉末はZ −H2P aであシ、
X線回折図は第4図の如くであった。
参考例(光電子的性質) 参考例として、z−H2POの光導電特性を示すための
例として静電記録紙試験装置(川口電機社製、5P−4
28)を用いて表面電位の減衰を測定した例を示す。勿
論この例によって、本発明の利用分野が電子写真に限定
されて解釈されるべきではない。
評価は、■6kVのコロナ帯電を行なって帯電させ(こ
の時の電位を初期電位Vo(V)とする)、10秒間暗
所(放置しくこの時の表面電位をVt0(至)で表わす
)、タングステンラングで5 luxの光を照射し、v
1@が腫になるまでの時間(秒)と照度の積を感度(半
減露光量E i(lux s・e))とした。
又、試料は、H2POをポリマーパイン〆一(東洋紡製
パイロン200)K分散させ(H2PC/ポリマー=1
5/85)、パーコーターで樹脂上にアルミニウムを蒸
着した板上に塗膜し、乾燥する事で111!また。
結果を第1表に示す。第1表から、本発明の方法で得た
z−H2POが安定した、優れた電子写真特性を示す事
は明白である。
第1表
【図面の簡単な説明】
第1〜4図は、相互の対比の便を考慮して同一座標上に
描いたX線回折図(銅にαの放射線使用)で、第1図は
米国特許第3.357.989号明細書よシ引用したZ
−H2PaのX線回折図を、第2図は比較例1のが−ル
ミル法によシ得た2j−H2PcのX線回折図を、第3
図、第4図は本発明の実施例1および5で得たZ−H2
PaのX線回折図を示す。 代理人  弁理士 高 橋 勝 利 −7′/

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、x型以外の結晶構造を有する無金属フタロシアニン
    を粉砕処理することによってx型無金属フタロシアニン
    を製造する方法において、 粉砕媒体攪拌型粉砕機を用いて、10〜140℃の温度
    下で粉砕処理することを特徴とする、x型無金属フタロ
    シアニンの製造方法。 2、室温〜120℃の温度下で粉砕処理することを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の方法。 3、無金属フタロシアニンが、無金属フタロシアニン粗
    製物に対し、溶媒可溶化処理を施し、得られた可溶化物
    を溶媒で精製処理し、得られた精製可溶化物を復元処理
    すること、によって得られた高純度金属フタロシアニン
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1または2項
    記載の方法。
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