JPS6111383Y2 - - Google Patents

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JPS6111383Y2
JPS6111383Y2 JP7826079U JP7826079U JPS6111383Y2 JP S6111383 Y2 JPS6111383 Y2 JP S6111383Y2 JP 7826079 U JP7826079 U JP 7826079U JP 7826079 U JP7826079 U JP 7826079U JP S6111383 Y2 JPS6111383 Y2 JP S6111383Y2
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JP
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floor
moisture
aluminum foil
resins
thickness
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JP7826079U
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JPS55178535U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】
本考案は家屋の床の断熱防湿構造に係るもの
で、アルミ箔の赤外線反射断熱性能と防湿性を利
用し、従来の断熱材のもつ断熱性能の劣化性をな
くし、その防湿性能と施工性を効果的に向上させ
うる床構造を提供するものである。 従来、家屋の床の断熱にはガラスウール、ロツ
クウール等の無線繊維質断熱材とスチレンフオー
ム、ウレタンフオーム等の有機質発泡体が一部用
いられている。 しかし前者は床下からの湿気により、繊維の絡
みあいにより形成された毛細管部分に容易に水分
を含み断熱材性が大巾に低下する欠点がある。 特に湿度の高い地域においては、この水分がい
つまでも床板下面に存在するため、ナミダタケ等
の木材腐敗菌の温床となり、床が腐り木造住宅の
耐久性の点で大きな問題となつている。今後床下
断熱の要求が普及すれば益々問題になるものと思
われる。 断熱材のうち後者については特に火災の際に有
毒ガスを発生しやすく家屋内に使うのは好ましく
ない。 本考案は以上のような従来の断熱材がもつ欠点
を解決せんものと鋭意研究した結果得られたもの
でクリアコートをした外表面の赤外線反射率が少
なくとも50%のアルミ薄層を片面または両面に有
する積層体が床板の下面に所望の空間をおいて少
なくともそのアルミ薄層の面を床板に面するよう
に配された床構造であり、床面における断熱と防
湿を同時に達成するものである。本考案に用いる
アルミ薄層を有する積層体とは木板、クラフト
紙、合成樹脂シート等の片面または両面に、高反
射率を有するアルミ箔またはアルミ蒸着層を有
し、そのアルミ層上にクリアコーテイングしたも
のを指す。 次に本考案を図面にもとずいて説明する。 第1図は従来普通に用いられている50m/m厚
のガラスウールを設置した床構造の平面一部切欠
図であり、下側にある根太3及び大引5の位置を
理解を容易にするために破線及び一点鎖線で示し
た。第2図は第1図の−線断面図の一部切欠
図である。大引き5の上にとりつけられた根太3
(45×60m/m)相互間にガラスウール4(50
m/m厚)を敷き上面からは荒床板2(18m/m
厚)で覆い、その上に仕上床板1(7m/m厚)
を配した。 第3図は本考案の一実施態様を示す床構造の縦
断面一部切欠図であり、第2図に対応する縦断面
図である。7μのアルミ箔の外表面をクリアコー
トした当該アルミ箔を両面にもつ積層体6(赤外
線反射率92%)を大引き5上に乗せ、根太3(45
×60m/m)との間で固定し、根太の厚み分の空
間をおいて荒床板2及び仕上床板1を配してい
る。 アルミ箔積層体6の設置場所は上記の例のごと
く設置された大引き5の上が好ましく、設置方法
は上記例の他釘等を用いて、アルミ箔積層体を張
りつけることも可能である。しかし床施工後断熱
構造にする場合もあるので場合によつては大引き
の下面に張ることも可能である。 本考案の効果はまず第2図,第3図に示された
床構造の熱貫流抵抗を測定することで明示され
る。(第1表)測定法はASTM C236によつた。
【表】 床構造を介しての床上と床下との熱の移動は床
上から床下への下向熱流と逆の場合の上向熱流に
よつて行われるが、通常家屋の床下の温度は床上
よりも低い状態にあることが多いので下向熱流の
移動を測定して断熱性を見た。 第1表は65%RH下での測定結果であるが、数
値より明かな如く本考案の床構造をとつた場合断
熱性能は、第2図の従来のガラスウール製断熱材
を使用した床構造の断熱性能がその含水率により
大きく変動するのに比し不変で且つ最良の値を示
すことがわかる。 第2に本考案は床の防湿(透湿性)に有効であ
る。第3図に用いたアルミ箔積層体(第4図)と
第2図に用いたガラスウールの透湿率を第2表に
示す。測定法はJIS Z0208によつた。
【表】 床の場合下の地中から湿気が上がつてくること
で床板、根太等が腐蝕することはよく知られてい
る。 本考案によれば床下の地中からの湿気の透湿を
シヤツトアウトし、床板更には室内に達すること
を抑える。 なお、たとえ冬期室内の湿気で結露が発生する
ことがあつても空間が広いため条件が緩和すれば
直ちに結露は解消する。それに反し従来法による
構造をとつた場合ガラスウール等ではその繊維の
絡みからくる毛細管部に1度含まれた水分は容易
に抜けない。従つて本考案の構造をとれば湿気に
よる木造床部の損傷は著しく改善される。 第3図の一実施態様に用いたアルミ箔積層体の
構成を第4図に示す。7はクラフト紙(80g/
m2)、8は赤外線反射率94%のアルミ箔(7μ
厚)、9はクリアコート(アクリル樹脂1μ厚)
である。クラフト紙とアルミ箔の接着にはポリエ
チレン接着フイルム(図示せず)を用い、クラフ
ト紙を積層した理由はクラフト紙の剛性を利用す
るものであり、施工の際、たるみ、シワなどが生
じにくいためである。従つて積層する相手として
は上記の目的にかなうものであれば何でもよく、
例えば木板、プラスチツクシート、板紙、ガラス
クロス、天然繊維織物、合成繊維織物等剛性を備
えたものであればよい。この場合更に可とう性を
持てば施工時に目地の発生を少くし運搬性よくす
るので好ましい。 上記材料をアルミ箔に接着するための接着剤は
酢酸ビニル樹脂系、エチレン−酢酸ビニル共重合
物系、ゴム系またポリエチレン接着フイルム等の
汎用品で良い。アルミ蒸着の薄層の場合、その製
造法は通常の方法でよい。 アルミ薄層表面のクリアコートはアルミ薄層表
面と外気とを遮断し、アルミ薄層表面が水または
水蒸気と反応して長期的には劣化するのを防ぐ為
である。しかし、このクリアコートはあまり厚す
ぎるとアルミ薄層の断熱性能付与の要因である赤
外線の反射性能を低下させる為主目的を損う恐れ
がある。従つてこの厚みは可及的に低いものでな
ければならない。即ち後述のごとくクリアコート
厚みはアルミ薄層の赤外線反射率を少くとも50%
に保つものでないと通常使われる断熱材例えばガ
ラスウールと較べて顕著な効果は得られない。 このクリアコートの厚みによる赤外線反射率へ
の影響につき説明する。第4図はアクリル酸メチ
ル共重合物を主体とするポリマー組成物の溶液を
約1μの膜9が生ずる様アルミ箔8上にコーテイ
ングしたものの断面一部切欠図であるがこれの赤
外線反射率(波長2.5〜2.5μの平均反射率)は92
%であり、コーテイング前の赤外線反射率94%と
比較して大きな低下はみられなかつた。なおこれ
を用いた場合の断熱性能は第1表に示した通りで
あり下向熱流の場合ガラスウールの厚さ約50mmに
相当する。 また上記クリアコートを10μ,20μの厚みにつ
けて赤外線反射率を測定した。10μでは赤外線反
射率が50%あり、20μでは30%であつた。それぞ
れ第3図に用いた場合につき断熱性能を測定する
とそれぞれ第2図におけるガラスウール25mm及び
1.5mmに相当し現在床用としてのガラスウールの
断熱材で25mm以下のものはほとんど用いられない
所からすると赤外線反射率は少なくとも50%ない
と断熱の効果が充分と云えない。 次にこのアルミ箔の耐水性を調べる為1μ厚み
にクリアコートしたものとしないものの50℃の温
水浸漬による赤外線反射率の経時変化をみると、
第3表の如くコーテイングしてないものは4時間
で42%となり、24時間で15%となつた。これに較
べてクリアコートをしたものは48時間後も反射率
の低下はほとんどなかつた。
【表】 この様に赤外線反射率が少くとも50%となる様
クリアコートしたアルミ箔は耐久性に秀れ当該積
層体は断熱性も充分な床用断熱防湿材となる。 アルミ箔のコーテイングに用いる樹脂としては
アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル
酸ブチル、メタアクリル酸メチル、イタコン酸、
フツ化塩化ビニリデン、塩化ビニリデン、スチレ
ン、フツ化ビニル、酢酸ビニル、ビニルエチレー
ト等のビニル系単独重合物又は共重合物、又、こ
れらのモノマーに架橋性のモノマー例えばジビニ
ルベンゼン、ブタジエンを追加的に共重合した架
橋性重合物のほか、ポリウレタン樹脂、エポキシ
樹脂、ニトロセルローズ樹脂、アセチルセルロー
ズ樹脂、ベンジルセルローズ樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート
樹脂など各種縮合型樹脂及び樹脂の種類及び使用
条件により熱硬化又は自絶硬化するような添加物
を加えたもの、更に又フエノール樹脂、メラミン
樹脂、ユリア樹脂等のプレポリマーを溶媒又は水
を蒸発させることで重縮合させる樹脂等が含ま
れ、出来る丈薄くする為には溶液又はエマルジヨ
ンの形でコートすることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来普通に用いられている繊維系断熱
材を用いた床構造の平面一部切欠図を、第2図は
第1図の−線断面図の一部切欠図を、第3図
は本考案の一実施態様を示す縦断面一部切欠図、
第4図は第3図に用いたアルミ箔積層体の拡大断
面一部切欠図を示す。 第1〜4図における主な符号を説明する。2…
…荒床板、3……根太、4……ガラスウール、6
……アルミ箔積層体、7……クラフト紙、8……
アルミ箔、9……クリアコート。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 外表面の赤外線反射率が少なくとも50%のアル
    ミ薄層を片面または両面に有する積層体が床面の
    下面に所望の空間をおいて、少なくともそのアル
    ミ薄層の面が床板に面するように配した床構造に
    おいて、外表面にクリアコートが施こされている
    アルミ薄層が用いられていることを特徴とする床
    構造。
JP7826079U 1979-06-11 1979-06-11 Expired JPS6111383Y2 (ja)

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JP7826079U JPS6111383Y2 (ja) 1979-06-11 1979-06-11

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JP7826079U JPS6111383Y2 (ja) 1979-06-11 1979-06-11

Publications (2)

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JPS55178535U JPS55178535U (ja) 1980-12-22
JPS6111383Y2 true JPS6111383Y2 (ja) 1986-04-10

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ID=29311716

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019013283A1 (ja) * 2017-07-13 2019-01-17 プランツラボラトリー株式会社 遮熱パネル及び組立式建築物
WO2020145393A1 (ja) * 2019-01-11 2020-07-16 プランツラボラトリー株式会社 遮熱パネル及び組立式建築物

Cited By (4)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019013283A1 (ja) * 2017-07-13 2019-01-17 プランツラボラトリー株式会社 遮熱パネル及び組立式建築物
JPWO2019013283A1 (ja) * 2017-07-13 2020-07-09 プランツラボラトリー株式会社 遮熱パネル及び組立式建築物
WO2020145393A1 (ja) * 2019-01-11 2020-07-16 プランツラボラトリー株式会社 遮熱パネル及び組立式建築物
JP2020111966A (ja) * 2019-01-11 2020-07-27 プランツラボラトリー株式会社 遮熱パネル及び組立式建築物

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JPS55178535U (ja) 1980-12-22

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