JPS61112875A - 電磁弁 - Google Patents
電磁弁Info
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- JPS61112875A JPS61112875A JP23410084A JP23410084A JPS61112875A JP S61112875 A JPS61112875 A JP S61112875A JP 23410084 A JP23410084 A JP 23410084A JP 23410084 A JP23410084 A JP 23410084A JP S61112875 A JPS61112875 A JP S61112875A
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- JP
- Japan
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- valve
- armature
- stator core
- solenoid valve
- case
- Prior art date
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- Magnetically Actuated Valves (AREA)
- Electromagnets (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、電磁気力により流量または圧力を制御する電
磁弁に関する。
磁弁に関する。
本発明者は、先に、第16図に示されるような電磁弁1
を提案した(特願昭58−96926号)次に、これを
説明すると、ケース材2aおよび2bを組み合わせてな
るケース2には、入口部材3が取り付けられており、こ
の入口部材3には、入口通路4が軸方向に貫通されてい
る。前記入口部材3の一端部はケース2外に突出し、他
端部はケース2内に侵入している。そして、前記入口通
路4のケース2外側の端部は、ケース2の外部に開口す
る弁入口5とされている。また、前記入口通路4のケー
ス2内側の端部は、テーパ孔状の弁座6とされている。
を提案した(特願昭58−96926号)次に、これを
説明すると、ケース材2aおよび2bを組み合わせてな
るケース2には、入口部材3が取り付けられており、こ
の入口部材3には、入口通路4が軸方向に貫通されてい
る。前記入口部材3の一端部はケース2外に突出し、他
端部はケース2内に侵入している。そして、前記入口通
路4のケース2外側の端部は、ケース2の外部に開口す
る弁入口5とされている。また、前記入口通路4のケー
ス2内側の端部は、テーパ孔状の弁座6とされている。
前記ケース2内には、磁性体からなる大略二m円筒状の
ステータ・コア7が、入口部材3を取り囲むようにして
取り付けられており、ステータ・コア7の内筒部7aと
入口部材3の外周部との間には、空気通路8が形成され
ている。そして、前記ステータ・コア7の内筒部7aと
外筒部7bとの間には、コイル9が収容されている。
ステータ・コア7が、入口部材3を取り囲むようにして
取り付けられており、ステータ・コア7の内筒部7aと
入口部材3の外周部との間には、空気通路8が形成され
ている。そして、前記ステータ・コア7の内筒部7aと
外筒部7bとの間には、コイル9が収容されている。
前記ケース2には、磁性体からなる円板状のアーマチュ
ア10が、弁座6およびステータ・コア7との間におい
てM訳されており、さらにこのアーマチュア10と弁座
6との間には、硬質材料からなる球状の弁体11が挿入
されている。なお、前記弁体11はアーマチュア10か
ら分離されている(アーマチュア10に結合されていな
い)。
ア10が、弁座6およびステータ・コア7との間におい
てM訳されており、さらにこのアーマチュア10と弁座
6との間には、硬質材料からなる球状の弁体11が挿入
されている。なお、前記弁体11はアーマチュア10か
ら分離されている(アーマチュア10に結合されていな
い)。
前記ケース2の側壁には、弁出口12が設けられている
。
。
この電磁弁においては、コイル9に電流を流すと、M磁
気力によりステータ・コア7にアーマチュア10が吸引
され、該アーマチュア10が弁体11を弁座6に向って
押し、弁座6を閉じようとする。他方、コイル9に電流
を流さなければ、前記電磁引力は生じないので、弁座6
は開かれる。
気力によりステータ・コア7にアーマチュア10が吸引
され、該アーマチュア10が弁体11を弁座6に向って
押し、弁座6を閉じようとする。他方、コイル9に電流
を流さなければ、前記電磁引力は生じないので、弁座6
は開かれる。
そして、このような電磁弁1を2つ用意し、第17図の
ように、その一方の電磁弁1aの弁出口12と他方の電
磁弁1bの弁入口5とを共通の出力圧口13に接続する
ことにより、圧力制御弁を構成できる。
ように、その一方の電磁弁1aの弁出口12と他方の電
磁弁1bの弁入口5とを共通の出力圧口13に接続する
ことにより、圧力制御弁を構成できる。
すなわち、電磁弁1aの弁入口5に供給される入力空気
圧をPc (一定)、出力圧口13に1qられる出力
空気圧をPo、電磁弁1aの弁座6の有効断面積を△、
電磁弁1aのステータ・コア7とアーマチュア10との
間に作用する電磁引力をflとすると、電磁弁1aの弁
体11に作用する力のバランスにより、次式が成立する
。
圧をPc (一定)、出力圧口13に1qられる出力
空気圧をPo、電磁弁1aの弁座6の有効断面積を△、
電磁弁1aのステータ・コア7とアーマチュア10との
間に作用する電磁引力をflとすると、電磁弁1aの弁
体11に作用する力のバランスにより、次式が成立する
。
PcA≦fl+PoA ・・・(1)ただ
しPc≧PO≧0である。
しPc≧PO≧0である。
ここで注意すべきは、(1)式が必ず成立するのは、出
力圧poを上昇させる過程においてのみであることであ
る。これは、電磁弁1aのみでは、空気を抜くことがで
きないので、出力圧Poを下げることができないからで
ある。
力圧poを上昇させる過程においてのみであることであ
る。これは、電磁弁1aのみでは、空気を抜くことがで
きないので、出力圧Poを下げることができないからで
ある。
他方、電磁弁1bのステータ・コア7とアーマチュア1
0との間に作用する電磁引力をf2、?li磁電磁bの
弁座6の有効断面積をA(電磁弁1aの場合と同一)と
すると、電磁弁1bの弁体11に作用する力のバランス
により、次式が成立する。
0との間に作用する電磁引力をf2、?li磁電磁bの
弁座6の有効断面積をA(電磁弁1aの場合と同一)と
すると、電磁弁1bの弁体11に作用する力のバランス
により、次式が成立する。
PoA≦f2 ・・・(2)ここで
、注意すべきは、(2)式が必ず成立するのは、出力圧
POを下降させる過程においてのみであることである。
、注意すべきは、(2)式が必ず成立するのは、出力圧
POを下降させる過程においてのみであることである。
これは、電磁弁1bは空気を放出するのみで、出力圧P
Oを上昇させることができないからである。
Oを上昇させることができないからである。
いま、電磁弁1aのコイル9に流す電流(以下、単にコ
イル電流という)を減少する一方、電磁弁1bのコイル
電流を増大すれば、電磁引力f1は減少する一方、電磁
引力で2は増大する。したがって、出力圧poは、(1
)式によって定まるある値にまで上昇する。
イル電流という)を減少する一方、電磁弁1bのコイル
電流を増大すれば、電磁引力f1は減少する一方、電磁
引力で2は増大する。したがって、出力圧poは、(1
)式によって定まるある値にまで上昇する。
逆に、電磁弁1aのコイル電流を増大させる一方、電磁
弁1bのコイル電流を減少すると、電磁引力f1は増大
する一方、電磁引力f2が減少する。したがって、出力
圧POは、(2〉式によって定まるある値にまで下降す
る。
弁1bのコイル電流を減少すると、電磁引力f1は増大
する一方、電磁引力f2が減少する。したがって、出力
圧POは、(2〉式によって定まるある値にまで下降す
る。
このため、各電磁弁1a、’ibのコイル電流を適当に
制御することにより、出力圧POを制御することができ
る。そして、この圧力の制御は、自動制御系を構成すれ
ば、極めて高精度に行うことができ、0.01%以下の
誤差で圧力を制御できることが確認されている。
制御することにより、出力圧POを制御することができ
る。そして、この圧力の制御は、自動制御系を構成すれ
ば、極めて高精度に行うことができ、0.01%以下の
誤差で圧力を制御できることが確認されている。
しかしながら、前記電磁弁1においては、流量の制御範
囲が非常に狭く、流量の制御が非常に困難であるという
問題点があった。
囲が非常に狭く、流量の制御が非常に困難であるという
問題点があった。
すなわち、前記電磁弁1において、入力空気圧Pcを確
実にホールドするだけの電流をコイル9に流した場合、
理想的には、第20図のようにアーマチュア10がステ
ータ・コア7に接触しない状態で弁体11を弁座6に押
圧して、弁体11に弁座6を閉じさせ、入力空気圧pc
が弁出口12側に漏れないようにさせることが望ましい
。
実にホールドするだけの電流をコイル9に流した場合、
理想的には、第20図のようにアーマチュア10がステ
ータ・コア7に接触しない状態で弁体11を弁座6に押
圧して、弁体11に弁座6を閉じさせ、入力空気圧pc
が弁出口12側に漏れないようにさせることが望ましい
。
しかし、実際には、第18図のようにアーマチュア10
の一部がステータ・コア7に接触してしまう。そして、
このようにアーマチュア10の一部がステータ・コア7
に接触された状態となると、アーマチュア10とステー
タ・コア7との間に作用する電磁引力fは非常に大きく
なってしまう。
の一部がステータ・コア7に接触してしまう。そして、
このようにアーマチュア10の一部がステータ・コア7
に接触された状態となると、アーマチュア10とステー
タ・コア7との間に作用する電磁引力fは非常に大きく
なってしまう。
この結果1次に説明するように、コイル電流と電・磁弁
1を通過する流量(以下、単に流量という)との関係は
第21図のようになってしまう。
1を通過する流量(以下、単に流量という)との関係は
第21図のようになってしまう。
すなわち、第18図のようにアーマチュア10の一部が
ステータ・コア7に接触した状態からコイル電流を減少
させて行くと、最初はアーマチュア10の一部がステー
タ・コア7に接触したまま、弁座6と弁体11との間に
若干隙間ができ、空気が漏れ出す(第21図のA点)。
ステータ・コア7に接触した状態からコイル電流を減少
させて行くと、最初はアーマチュア10の一部がステー
タ・コア7に接触したまま、弁座6と弁体11との間に
若干隙間ができ、空気が漏れ出す(第21図のA点)。
そして、コイル電流がある限界(第21図の8点に対応
する値)より小さくなると、アーマチュア10がステー
タ・コア7から離れる。すると、電磁引力fは急激に減
少するので、アーマチュア10は空気圧により急激にス
テータ・コア7から遠ざけられ、電磁弁1は第19図の
ような状態となり、弁座6は最大限に開放される。した
がって、流量は直ちに第21図の点Cで示されるように
最大となってしまう。
する値)より小さくなると、アーマチュア10がステー
タ・コア7から離れる。すると、電磁引力fは急激に減
少するので、アーマチュア10は空気圧により急激にス
テータ・コア7から遠ざけられ、電磁弁1は第19図の
ような状態となり、弁座6は最大限に開放される。した
がって、流量は直ちに第21図の点Cで示されるように
最大となってしまう。
また、点Cからコイル電流を再び増加して行くと、第1
9図の点りにおいて電磁弁1は、前記場合とは逆に第1
9図の状態から第20図の状態に急激に復帰するため、
流量は点Eへ急激に減少する。
9図の点りにおいて電磁弁1は、前記場合とは逆に第1
9図の状態から第20図の状態に急激に復帰するため、
流量は点Eへ急激に減少する。
そして、さらにコイル電流を増大して行くと。
点Eから徐々に流量が減少する。
以上述べたことから明らかなように前記電磁弁1では、
第21図の点Aと点Bとの間の非常に狭い範囲内におい
てのみアナログ的に動作し、その範囲を超えると、弁体
11が第18図の状態と第19図の状態との間をバタバ
タと動いてオン・オフ的に動作するようになるので、点
Aと点Bとの間の非常に狭い範囲内においてしか流量を
制御できず、実質的に流量の制御が非常に困難であった
。
第21図の点Aと点Bとの間の非常に狭い範囲内におい
てのみアナログ的に動作し、その範囲を超えると、弁体
11が第18図の状態と第19図の状態との間をバタバ
タと動いてオン・オフ的に動作するようになるので、点
Aと点Bとの間の非常に狭い範囲内においてしか流量を
制御できず、実質的に流量の制御が非常に困難であった
。
また、前記l!電磁弁においては、フェイルセイフでな
いという欠点もあった。すなわち、フェイルセイフであ
るためには、停電やコイル9の断線があったとき、電磁
弁1は自動的に閉じた状態とならなければならない。し
かるに、前記電磁弁1においては、停電やコイル9の断
線があり、ステータ・コア7とアーマチュア10との間
の電磁引力でかなくなったとき、弁座6が開かれるので
、空気は最大流量で流れ出してしまう。このため、前記
電磁弁1においては、ノルマルクローズのシャット弁を
併用する必要があった。
いという欠点もあった。すなわち、フェイルセイフであ
るためには、停電やコイル9の断線があったとき、電磁
弁1は自動的に閉じた状態とならなければならない。し
かるに、前記電磁弁1においては、停電やコイル9の断
線があり、ステータ・コア7とアーマチュア10との間
の電磁引力でかなくなったとき、弁座6が開かれるので
、空気は最大流量で流れ出してしまう。このため、前記
電磁弁1においては、ノルマルクローズのシャット弁を
併用する必要があった。
さらに、前記電磁弁1においては、圧力制御を行う場合
において、前記第17図の系のように、必ず2個の電磁
弁1を要し、1個の電磁弁1のみでは圧力制御を行うこ
とができないという欠点もあった。
において、前記第17図の系のように、必ず2個の電磁
弁1を要し、1個の電磁弁1のみでは圧力制御を行うこ
とができないという欠点もあった。
(発明の目的)
本発明は、前記従来の問題点を解決するため、になされ
たもので、流量を広い範囲において、容易に、極めて高
精度にむ制御することができ、かつフェイルセイフであ
って、しかも1個のみで圧力制御を行うこともできる電
磁弁を提供することを目的とする。
たもので、流量を広い範囲において、容易に、極めて高
精度にむ制御することができ、かつフェイルセイフであ
って、しかも1個のみで圧力制御を行うこともできる電
磁弁を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段)
本発明による電磁弁は、ケースと、このケースの外部に
連通される弁入口と、この弁入口に連通されるとともに
、前記ケースの内部に臨まされた弁座と、前記ケースに
、前記弁座と前記電磁石との間において移動可能に遊嵌
された板状のアーマチュアと、このアーマチュアと前記
弁座との間に挿入された、前記アーマチュアから分離さ
れている球状の弁体と、前記アーマチュアに対向された
ステータ・コアと、このステータ・コアに巻回されたコ
イルと、前記アーマチュアが前記ステータ・コア側に移
動すると、該アーマチュアに押されて圧縮されるエラス
トマーと、前記ケースの内外を連通ずる弁出口とを有し
てなるものである。
連通される弁入口と、この弁入口に連通されるとともに
、前記ケースの内部に臨まされた弁座と、前記ケースに
、前記弁座と前記電磁石との間において移動可能に遊嵌
された板状のアーマチュアと、このアーマチュアと前記
弁座との間に挿入された、前記アーマチュアから分離さ
れている球状の弁体と、前記アーマチュアに対向された
ステータ・コアと、このステータ・コアに巻回されたコ
イルと、前記アーマチュアが前記ステータ・コア側に移
動すると、該アーマチュアに押されて圧縮されるエラス
トマーと、前記ケースの内外を連通ずる弁出口とを有し
てなるものである。
本発明においては、入力空気圧は弁体を介してアーマチ
ュアをステータ・コアに向かって押す。
ュアをステータ・コアに向かって押す。
また、ステータ・コアとアーマチュアとの間に作用する
電磁引力も、アーマチュアにステータ・コアに向かう方
向の力を作用する。他方、アーマチュアがステータ・コ
ア側に移動されると、エラストマーが圧縮され、該エラ
ストマーの圧縮応力はアーマチュアを弁座側に押し戻そ
うとする。
電磁引力も、アーマチュアにステータ・コアに向かう方
向の力を作用する。他方、アーマチュアがステータ・コ
ア側に移動されると、エラストマーが圧縮され、該エラ
ストマーの圧縮応力はアーマチュアを弁座側に押し戻そ
うとする。
したがって、コイルに電流を流すと、アーマチュアをス
テータ・コア側に移動させようとする空気圧および前記
電磁引力と、これらと逆方向に作用するエラストマーの
圧縮応力とが釣り合うまで、アーマチュアおよび弁体が
ステータ・コア側に移動し、弁座と弁体との間に、前記
電磁引力ひいてはコイル電流の大きざに対応する大きさ
の隙間が生じ、前記電磁引力ひいてはコイル電流の大き
さに対応する流■が電磁弁を通過するようになる。
テータ・コア側に移動させようとする空気圧および前記
電磁引力と、これらと逆方向に作用するエラストマーの
圧縮応力とが釣り合うまで、アーマチュアおよび弁体が
ステータ・コア側に移動し、弁座と弁体との間に、前記
電磁引力ひいてはコイル電流の大きざに対応する大きさ
の隙間が生じ、前記電磁引力ひいてはコイル電流の大き
さに対応する流■が電磁弁を通過するようになる。
また、ステータ・コアとアーマチュアとの距離が近付く
ほど急激に大きくなって行く電磁引力の特性が、圧縮変
位が大きくなる程急激に圧縮応力が大きくなるエラスト
マーの応力−変位特性で相殺されるので、コイル電流と
アーマチュアの変位、ひいてはコイル電流と流量との関
係をほぼ比例関係とすることができ、これにより、流量
の制m!!囲を非常に広くすることができる。
ほど急激に大きくなって行く電磁引力の特性が、圧縮変
位が大きくなる程急激に圧縮応力が大きくなるエラスト
マーの応力−変位特性で相殺されるので、コイル電流と
アーマチュアの変位、ひいてはコイル電流と流量との関
係をほぼ比例関係とすることができ、これにより、流量
の制m!!囲を非常に広くすることができる。
ざらに、停電やコイルの断線等があって、ステータ・コ
アとアーマチュアとの間に作用する電磁力が失われれば
、エラストマーの復元力によりアーマチュアが弁座側に
押し戻されて、弁体が弁座を自動的に閉じるので、フェ
イルセイフである。
アとアーマチュアとの間に作用する電磁力が失われれば
、エラストマーの復元力によりアーマチュアが弁座側に
押し戻されて、弁体が弁座を自動的に閉じるので、フェ
イルセイフである。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明Tる。第1
図から3図までは、本発明の一実施例の電磁弁21を示
す。この実施例において、ケース材22a、22bはそ
れぞれ大略円筒状をなしており、かつ一端側の開口部に
それぞれフランジ部23.24を一体的に設けられてい
る。そして、これらのケース材22a、22bのフラン
ジ部23.24が互いにネジ25で結合されることによ
り、ケース22が構成されている。なお、前記フランジ
部23.24間には、0リング26が介装されて、両者
間をシールしている。
図から3図までは、本発明の一実施例の電磁弁21を示
す。この実施例において、ケース材22a、22bはそ
れぞれ大略円筒状をなしており、かつ一端側の開口部に
それぞれフランジ部23.24を一体的に設けられてい
る。そして、これらのケース材22a、22bのフラン
ジ部23.24が互いにネジ25で結合されることによ
り、ケース22が構成されている。なお、前記フランジ
部23.24間には、0リング26が介装されて、両者
間をシールしている。
前記ケース材22aのフランジ部23と反対側の端部に
は、ネジ孔27が設けられており、このネジ孔27には
、管状の入口部材28の外周部に設けられた雄ネジ部2
8aが螺合されている。これにより、入口部材28は、
回転されると、ケース22に対し軸方向に移動する。
は、ネジ孔27が設けられており、このネジ孔27には
、管状の入口部材28の外周部に設けられた雄ネジ部2
8aが螺合されている。これにより、入口部材28は、
回転されると、ケース22に対し軸方向に移動する。
前記入口部材28の一端部はケース22外に突出し、他
端部はケース22内に侵入している。そして、前記入口
部材28には、入口通路29が軸方向に構過されており
、この入口通路29のケース22外側の端部は、ケース
22の外部に開口する弁入口30とされる一方、該入口
通路29のケース22内側の端部は、テーバ礼状の弁座
31とされている。ここで、前記弁座31のテーパー角
度θ(第3図(a)参照)は約90度とされている。
端部はケース22内に侵入している。そして、前記入口
部材28には、入口通路29が軸方向に構過されており
、この入口通路29のケース22外側の端部は、ケース
22の外部に開口する弁入口30とされる一方、該入口
通路29のケース22内側の端部は、テーバ礼状の弁座
31とされている。ここで、前記弁座31のテーパー角
度θ(第3図(a)参照)は約90度とされている。
前記ケース材22bのフランジ部24と反対側の端部に
は、弁出口32が設けられている。また、前記ケース材
22b内には、磁性体からなる二重円筒状のステータ・
コア33が取り付けられており、このステータ・コア3
3の内筒部33aと外筒部33bとの間には、コイル3
4が収容されている。前記ステータ・コア33の内筒部
33aと、外筒部33bと、コイル34の弁座31側の
端部との間には、凹部35が形成されており、この凹部
35には、ゴムリング36が取り付けられている。そし
て、このゴムリング36の一部は、その横断面において
、凹部35から突出している。
は、弁出口32が設けられている。また、前記ケース材
22b内には、磁性体からなる二重円筒状のステータ・
コア33が取り付けられており、このステータ・コア3
3の内筒部33aと外筒部33bとの間には、コイル3
4が収容されている。前記ステータ・コア33の内筒部
33aと、外筒部33bと、コイル34の弁座31側の
端部との間には、凹部35が形成されており、この凹部
35には、ゴムリング36が取り付けられている。そし
て、このゴムリング36の一部は、その横断面において
、凹部35から突出している。
前記ケース材22aおよび22bからなるケース22に
は、磁性体からなる円板状のアーマチュア37が、弁座
31とゴムリング36との間において遊嵌されており、
ざらにこのアーマチュア37と弁座31との間には、硬
質材料からなる球状の弁体38が挿入されている。ここ
で、前記弁体38はアーマチュア37から分離されてい
る(アーマチュア37に結合されていない)。また、前
記アーマチュア37には、通気孔39が設けられており
、これらの通気孔39は、ステータ・コア33の中心部
を介して弁出口32に連通されている。
は、磁性体からなる円板状のアーマチュア37が、弁座
31とゴムリング36との間において遊嵌されており、
ざらにこのアーマチュア37と弁座31との間には、硬
質材料からなる球状の弁体38が挿入されている。ここ
で、前記弁体38はアーマチュア37から分離されてい
る(アーマチュア37に結合されていない)。また、前
記アーマチュア37には、通気孔39が設けられており
、これらの通気孔39は、ステータ・コア33の中心部
を介して弁出口32に連通されている。
次に、本実施例の作動を説明する。
まず、この電磁弁21の初期調整について説明すると、
最初に、コイル34に通電することなく、入口部材28
を緩み方向に回転して、該入口部材28をステータ・コ
ア33と反対側(第1図において左方)に移動してあく
。この状態において、弁入口30に入力空気圧Piが供
給されているとすると、空気が弁入口30、弁座31と
弁体38との間、および通気孔39を経て弁出口32か
ら大気に漏れる。
最初に、コイル34に通電することなく、入口部材28
を緩み方向に回転して、該入口部材28をステータ・コ
ア33と反対側(第1図において左方)に移動してあく
。この状態において、弁入口30に入力空気圧Piが供
給されているとすると、空気が弁入口30、弁座31と
弁体38との間、および通気孔39を経て弁出口32か
ら大気に漏れる。
次に、入口部材28を締付方向に回転して、弁座S1を
ステータ・コア33(第1図において右方に)移動させ
ると、弁座31と弁体38との隙間が小さくなって行き
、空気漏れ量が減少して行き、やがて空気漏れがなくな
る(空気の流量がOになる)。
ステータ・コア33(第1図において右方に)移動させ
ると、弁座31と弁体38との隙間が小さくなって行き
、空気漏れ量が減少して行き、やがて空気漏れがなくな
る(空気の流量がOになる)。
この状態は、空気圧が弁体38を押す力PiA(たたし
、弁座の有効断面積をAとする)とゴムリング36の圧
縮応力とが丁度釣り合った状態であり、これにより、電
磁弁21の初期調整が完了する。第3図(a)はこのよ
うな初期調整終了時の電磁弁21の状態を示す。
、弁座の有効断面積をAとする)とゴムリング36の圧
縮応力とが丁度釣り合った状態であり、これにより、電
磁弁21の初期調整が完了する。第3図(a)はこのよ
うな初期調整終了時の電磁弁21の状態を示す。
次に、このような初期調整終了後、コイル34に電流を
流すと、ステータ・コア34とアーマチュア37との門
に電磁引力f3が生じるため、空気圧が弁体38を介し
てアーマチュア37をステータ・コア33側(図上右方
)に押す力およびやはりアーマチュア37をステータ・
コア33側に移動させようとする電磁引力f3と、これ
らの力と反対方向に作用するゴムリング36の圧縮応力
とが釣り合うまで、アーマチュア37および弁体38は
第3図(b)のようにステータ・コア33側に移動し、
弁座31と弁体38との間に、電磁引力f3ひいてはコ
イル電流の大きさに対応する大きざの隙間が生じる。し
たがって、電磁引力f3ひいてはコイル電流の大きさに
対応する流量が電磁弁21を通過するようになる。
流すと、ステータ・コア34とアーマチュア37との門
に電磁引力f3が生じるため、空気圧が弁体38を介し
てアーマチュア37をステータ・コア33側(図上右方
)に押す力およびやはりアーマチュア37をステータ・
コア33側に移動させようとする電磁引力f3と、これ
らの力と反対方向に作用するゴムリング36の圧縮応力
とが釣り合うまで、アーマチュア37および弁体38は
第3図(b)のようにステータ・コア33側に移動し、
弁座31と弁体38との間に、電磁引力f3ひいてはコ
イル電流の大きさに対応する大きざの隙間が生じる。し
たがって、電磁引力f3ひいてはコイル電流の大きさに
対応する流量が電磁弁21を通過するようになる。
そして、コイル電流をさらに増大すると、第3図(C)
のように弁座31と弁体38との隙間はさらに大きくな
り、流量が増加する。また、コイル電流を減少すれば、
前記N磁引力f3は小さくなるので、アーマチュア37
および弁体38は弁座31側(図上左方)に移動し、弁
座31と弁体38との間の隙間は狭まるので、流量は小
さくなる。
のように弁座31と弁体38との隙間はさらに大きくな
り、流量が増加する。また、コイル電流を減少すれば、
前記N磁引力f3は小さくなるので、アーマチュア37
および弁体38は弁座31側(図上左方)に移動し、弁
座31と弁体38との間の隙間は狭まるので、流量は小
さくなる。
以上の結果、コイル電流の値により、流量を制御できる
。そして、この電磁弁21は、可動部(アーマチュア3
7および弁体38)の質量を小さくできるので、応答性
を極めて速くすることができる。
。そして、この電磁弁21は、可動部(アーマチュア3
7および弁体38)の質量を小さくできるので、応答性
を極めて速くすることができる。
また、本電磁弁21では、次に説明するように、前記第
16図の電磁弁1の場合と異なり、流量の制御範囲が広
く、かつフェイルセーフである。
16図の電磁弁1の場合と異なり、流量の制御範囲が広
く、かつフェイルセーフである。
本電磁弁21においても、前記第16図の電磁弁1の場
合と同様に、ステータ・コア33とアーマチュア37と
の間に働く電磁引力f3は、ステータ・コア33とアー
マチュア37との距離が近付くほど急激に大きくなって
行く。第4図の曲線G1 、G2 、G3 、G4はこ
のような関係を示したものであり、それぞれコイル34
に印加する電圧(コイル電流に比例する)を20V、1
5V。
合と同様に、ステータ・コア33とアーマチュア37と
の間に働く電磁引力f3は、ステータ・コア33とアー
マチュア37との距離が近付くほど急激に大きくなって
行く。第4図の曲線G1 、G2 、G3 、G4はこ
のような関係を示したものであり、それぞれコイル34
に印加する電圧(コイル電流に比例する)を20V、1
5V。
10V、5Vとした場合のアーマチュア37の変位(ス
テータ・コア33とアーマチュア37との距離に対応す
る)と電磁引力f3との関係を示す。
テータ・コア33とアーマチュア37との距離に対応す
る)と電磁引力f3との関係を示す。
一方、ゴムリング36に引張および圧縮を作用させた場
合のゴムリング36の応力と変位との関係は第4図の曲
線Hのようになる。すなわち、ゴムリング36を引っ張
った場合には、そのとき発生する引張応力と引張変位と
はほぼ比例関係になるが、ゴムリング36を圧縮した場
合には、そのとき発生する圧縮応力は、圧縮変位が大き
くなる程急激に大きくなる。
合のゴムリング36の応力と変位との関係は第4図の曲
線Hのようになる。すなわち、ゴムリング36を引っ張
った場合には、そのとき発生する引張応力と引張変位と
はほぼ比例関係になるが、ゴムリング36を圧縮した場
合には、そのとき発生する圧縮応力は、圧縮変位が大き
くなる程急激に大きくなる。
したがって、本電磁弁21では、ゴムリング36の材質
、太さ、径等を適当に選択することにより、アーマチュ
ア37がステータ・コア33に近付き、電磁引力F3急
徴に大きくなっても、これに対応する大きさだけゴムリ
ング36の圧縮応力も急激に大きくなり、アーマチュア
37がステータ・コア33に接触することがないように
することができる。
、太さ、径等を適当に選択することにより、アーマチュ
ア37がステータ・コア33に近付き、電磁引力F3急
徴に大きくなっても、これに対応する大きさだけゴムリ
ング36の圧縮応力も急激に大きくなり、アーマチュア
37がステータ・コア33に接触することがないように
することができる。
そして、このようにステータ・コア33とアーマチュア
37との距離が近付くほど急激に大きくなって行く電磁
引力f3の特性を、圧縮変位が大きくなる程急激に圧縮
応力が大きくなるゴムリングの応力−変位特性で相殺す
ることにより、コイル電流とゴムリング36の変位(す
なわち、アーマチュア37の変位)との関係を、第5図
に示されるようにほぼ比例関係とすることができる。
37との距離が近付くほど急激に大きくなって行く電磁
引力f3の特性を、圧縮変位が大きくなる程急激に圧縮
応力が大きくなるゴムリングの応力−変位特性で相殺す
ることにより、コイル電流とゴムリング36の変位(す
なわち、アーマチュア37の変位)との関係を、第5図
に示されるようにほぼ比例関係とすることができる。
これにより、本ml弁1では、アーマチュア37および
弁体38が前記第1図の電磁弁1の場合のようにオン・
オフ的にバタバタと動くことがなく、流量の制御範囲を
広範囲とすることができる(なお、電磁弁21の弁入口
3oに供給される入力空気圧Piが一定なとき、流量は
弁座31と弁体38との間の隙間の断面積に比例するか
ら、前記のように電流とアーマチュア37の変位とがほ
ぼ比例関係となった場合、コイル電流にほぼ比例した安
定した流量が得られる)。
弁体38が前記第1図の電磁弁1の場合のようにオン・
オフ的にバタバタと動くことがなく、流量の制御範囲を
広範囲とすることができる(なお、電磁弁21の弁入口
3oに供給される入力空気圧Piが一定なとき、流量は
弁座31と弁体38との間の隙間の断面積に比例するか
ら、前記のように電流とアーマチュア37の変位とがほ
ぼ比例関係となった場合、コイル電流にほぼ比例した安
定した流量が得られる)。
また9本電磁弁21では、停電やコイル9の断線等があ
って、ステータ・コア7とアーマチュア10との間に作
用する1ffii力f3が失われれば、ゴムリング36
の復元力によりアーマチュア37が弁座31側に押され
て弁体38が弁座31を自動的に閉じるので、フェイル
セイフである。
って、ステータ・コア7とアーマチュア10との間に作
用する1ffii力f3が失われれば、ゴムリング36
の復元力によりアーマチュア37が弁座31側に押され
て弁体38が弁座31を自動的に閉じるので、フェイル
セイフである。
なお、本電磁弁21において、第6図および7図に示さ
れるように、ゴムリング36の代りに、アーマチュア3
7とコイル34またはステータ・コア33との間に圧縮
コイルバネ39を介装したとすると、バネ39は圧縮側
においても変位と応力とが比例関係となってしまうため
、ステータ・コア33とアーマチュア37との距離が近
付くにつれ急激に大きくなる電磁引力で3の特性を相殺
することができない上、バネ39はその先端部における
モーメントに対して抵抗力が小さいので、第7図のよう
にアーマチュア37にモーメントが作用すると、簡単に
アーマチュア37の一部がコイル34に接触し、流量を
制御できなくなってしまう虞があり、本電磁弁1のよう
な優れた効果を得ることができない。
れるように、ゴムリング36の代りに、アーマチュア3
7とコイル34またはステータ・コア33との間に圧縮
コイルバネ39を介装したとすると、バネ39は圧縮側
においても変位と応力とが比例関係となってしまうため
、ステータ・コア33とアーマチュア37との距離が近
付くにつれ急激に大きくなる電磁引力で3の特性を相殺
することができない上、バネ39はその先端部における
モーメントに対して抵抗力が小さいので、第7図のよう
にアーマチュア37にモーメントが作用すると、簡単に
アーマチュア37の一部がコイル34に接触し、流量を
制御できなくなってしまう虞があり、本電磁弁1のよう
な優れた効果を得ることができない。
さて、ステータ・コア33およびアーマチュア37の磁
化曲線のヒステリシス特性のため、本電磁弁21の電流
−流量特性も、裸特性では、第8図のようにヒステリシ
ス特性がある。したがって、高精度の制御を行うには、
自動制御系を構成する必要がある。第9図はこのような
自動制御系の一例のシステム図、第10図は該自動制御
系のブロック線図を示す。
化曲線のヒステリシス特性のため、本電磁弁21の電流
−流量特性も、裸特性では、第8図のようにヒステリシ
ス特性がある。したがって、高精度の制御を行うには、
自動制御系を構成する必要がある。第9図はこのような
自動制御系の一例のシステム図、第10図は該自動制御
系のブロック線図を示す。
第9図において、電磁弁21の弁出口32は、絞り40
を介して負荷41に接続されている。42は絞り40の
前後の差圧(この差圧は流量に対。
を介して負荷41に接続されている。42は絞り40の
前後の差圧(この差圧は流量に対。
応する)をフィードバック信号Jに変換する差圧変換器
(流量計)である。43は比較器であり、流量の目標値
を示す入力信号×とフィードバック信号Jとを比較して
、その制御偏差信号りを出力する。44は増幅器であり
、制御偏差信号しに対応する電圧をff1lu弁21の
コイル34に印加する。
(流量計)である。43は比較器であり、流量の目標値
を示す入力信号×とフィードバック信号Jとを比較して
、その制御偏差信号りを出力する。44は増幅器であり
、制御偏差信号しに対応する電圧をff1lu弁21の
コイル34に印加する。
このような自動制御系を構成することにより、第11図
に示されるように、電磁弁21の電圧(電流)−流量特
性からヒステリシス特性を除去することができる。
に示されるように、電磁弁21の電圧(電流)−流量特
性からヒステリシス特性を除去することができる。
ここで、電磁弁21は一次収れ系に近似できるので、第
10図のようにその伝達関数はに/(1+Ts)と表す
ことができる。そして、本電磁弁21は前記のように非
常に応答性が良いので、補償要素G(増幅器44)に1
500倍という大きなゲインを与えても、安定して制御
でき、このような自動制御系により、制御誤差を0.0
1%以下 ″とすることができることが確認され
ている。応答性は負荷に依存するが、10H2以上とす
ることができる。
10図のようにその伝達関数はに/(1+Ts)と表す
ことができる。そして、本電磁弁21は前記のように非
常に応答性が良いので、補償要素G(増幅器44)に1
500倍という大きなゲインを与えても、安定して制御
でき、このような自動制御系により、制御誤差を0.0
1%以下 ″とすることができることが確認され
ている。応答性は負荷に依存するが、10H2以上とす
ることができる。
本tm弁21は、圧力制御弁として用いることもてきる
。第12図は本電磁弁21を圧力制御弁として用いる場
合の自動制御系を示すシステム図である。この場合、電
磁弁21の弁入口30は可変絞り45およびフィルタ4
6を介して空気圧源47に接続されている。また、電磁
弁21の弁出口32は固定絞り49を介して大気に開放
されている。50は弁出口32と固定絞り4つとの間の
圧力POを検出してフィードバック信号Mに変換する圧
力検出器である。51は比較器であり、圧力POの目標
値を示す入力信号Oとフィードバック信号Mとを比較し
て、その制御2T!偏差信号Qを出力する。52は増幅
器であり、制御i11@差信号Qに対応する電圧を電磁
弁21のコイル34に印加する。60は可変絞り45の
前の圧力を指示する圧力計である。
。第12図は本電磁弁21を圧力制御弁として用いる場
合の自動制御系を示すシステム図である。この場合、電
磁弁21の弁入口30は可変絞り45およびフィルタ4
6を介して空気圧源47に接続されている。また、電磁
弁21の弁出口32は固定絞り49を介して大気に開放
されている。50は弁出口32と固定絞り4つとの間の
圧力POを検出してフィードバック信号Mに変換する圧
力検出器である。51は比較器であり、圧力POの目標
値を示す入力信号Oとフィードバック信号Mとを比較し
て、その制御2T!偏差信号Qを出力する。52は増幅
器であり、制御i11@差信号Qに対応する電圧を電磁
弁21のコイル34に印加する。60は可変絞り45の
前の圧力を指示する圧力計である。
この自動制御系においては、弁出口32と固定絞り49
との間の圧力poが目標値より低いときは、コイル電流
を増大させて流量を増加することにより、前記圧力PO
を上昇させる一方、前記圧力POが目標値より高いとき
は、コイル電流を減少させて流量を低下させることによ
り、前記圧力POを低下させる。この自動制御系では、
以上のようにして流量を通じて圧力を高精度に制御でき
(このことは、空気を流したまま圧力制御を行うことが
できることを意味する)、かつこれに伴い1個の電磁弁
21のみで圧力制御を行うことができる。第13図はこ
の自動制御系による圧力制御特性を示す。
との間の圧力poが目標値より低いときは、コイル電流
を増大させて流量を増加することにより、前記圧力PO
を上昇させる一方、前記圧力POが目標値より高いとき
は、コイル電流を減少させて流量を低下させることによ
り、前記圧力POを低下させる。この自動制御系では、
以上のようにして流量を通じて圧力を高精度に制御でき
(このことは、空気を流したまま圧力制御を行うことが
できることを意味する)、かつこれに伴い1個の電磁弁
21のみで圧力制御を行うことができる。第13図はこ
の自動制御系による圧力制御特性を示す。
いま説明した第13図の制御系は、流量を通じて圧力を
制御する系であったが、第14図のようにff磁弁21
を2つ用意し、その一方の電磁弁21aの弁出口32と
他方の電磁弁21bの弁入口30とを共通の出力圧口5
3に接続すれば、本電磁弁21によっても、前記第17
図のシステムと同様にして、流量を通じずに圧力を制御
することもできる。
制御する系であったが、第14図のようにff磁弁21
を2つ用意し、その一方の電磁弁21aの弁出口32と
他方の電磁弁21bの弁入口30とを共通の出力圧口5
3に接続すれば、本電磁弁21によっても、前記第17
図のシステムと同様にして、流量を通じずに圧力を制御
することもできる。
なお、前記実施例では、電磁引力に対抗する圧縮応力を
発生するエラストマーとして、ゴム(ゴムリング)を用
いているが、本発明においては、ゴムの代りに、同様の
機能を果す合成樹脂等の他の種のエラストマーを用いて
もよい。また、本発明におけるエラストマーの形状は、
必ずしもリング状でなくてもよい。
発生するエラストマーとして、ゴム(ゴムリング)を用
いているが、本発明においては、ゴムの代りに、同様の
機能を果す合成樹脂等の他の種のエラストマーを用いて
もよい。また、本発明におけるエラストマーの形状は、
必ずしもリング状でなくてもよい。
また、前記実施例では、アーマチュア37に通気孔39
を設けているが、アーマチュア37に通気孔39を設け
る代りに、第15図のようにケース2のうちの、アーマ
チュア37より弁座31側の部分に弁出口32を設け、
空気がアーマチュア37を経ることなく、弁出口32に
向かうよにしてもよい。
を設けているが、アーマチュア37に通気孔39を設け
る代りに、第15図のようにケース2のうちの、アーマ
チュア37より弁座31側の部分に弁出口32を設け、
空気がアーマチュア37を経ることなく、弁出口32に
向かうよにしてもよい。
ざらに、これまで、本発明を、気体の流量または圧力を
制御する弁に適用した場合について説明してきたが、本
発明は流体の流量または圧力を制御する弁にも適用でき
るものである。
制御する弁に適用した場合について説明してきたが、本
発明は流体の流量または圧力を制御する弁にも適用でき
るものである。
以上のように本発明による電磁弁は、流量を広い範囲に
おいて、容易に、極めて高精度に制御することができ、
かつフェイルセイフであって、しかも1個のみで圧力制
御を行うこともできるという優れた効果を得られるもの
である。
おいて、容易に、極めて高精度に制御することができ、
かつフェイルセイフであって、しかも1個のみで圧力制
御を行うこともできるという優れた効果を得られるもの
である。
第1図は本発明による電磁弁の一実施例を示す断面図、
第2図は同実施例におけるアーマチュアを示す正面図、
第3図(a)、(b)、(c)はそれぞれ前記実施例の
動作状態を示す断面図、第4図は前記実施例におけるア
ーマチュアの変位(ステータ・コアとアーマチュア7と
の間の距離)と電磁引力との関係、およびゴムリングを
変位させた場合のその変位の大きさと応力との関係を示
す特性図、第5図は前記実施例におけるコイル電流とア
ーマチュアの変位(ゴムリングの変位)との関係を示ず
特性図、第6図および7図は前記実施例におけるゴムリ
ングの代りに圧縮コイルばねをステータ・コアとアーマ
チュアとの間に介装した状態を示す断面図、第8図は前
記実施例の電流−流量特性の裸特性図、第9図は前記実
施例を用いて構成した、流量制御を行う自動制御系の一
例を示すシステム図、第10図は該自動制御系を示すブ
ロック線図、第11図は該自動制御系の制御特性図、第
12図は前記実施例を用いて構成した、圧力制御を行う
自動制御系の一例を示すシステム図、第13図は該自動
制御系の制御特性図、第14図は前記実施例を用いて構
成した、他の圧力制御系を示すシステム図、第15図は
本発明による電磁弁の他の実施例を示す断面図、第16
図は本発明者が先に提案した電磁弁を示す断面図、第1
7図は該電磁弁を用いて構成した圧力制御系を示すシス
テム図、第18図および第19図は該電磁弁の実際の作
動状態を示す断面図、第20図は該電磁弁の理想的な閉
状態を示す断面図、第21図は該電磁弁の電流−流量特
性図である。 21・・・電磁弁、22・・・ケース、30・・・弁入
口、31・・・弁座、32・・・弁出口、33・・・ス
テータ・コア、34・・・コイル、36・・・ゴムリン
グ、37・・・アーマチュア、38・・・弁体。 第1図 第2図 第3図 第5図 電 流(A) 第6図 第7図 第13図 第14図 第15図 第16図 第17図 第18図 第21図 手続補正型 昭和60年/ρ月/日 特許庁長官 宇 賀 道 部 殿 1、事件の表示 昭和59年 特許願 第234100号2、発明の名称 電磁弁 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 5、補正命令の日付 自発 6、補正により増加する発明の数 O8、補正の内容 1)明細mを別紙の通り補正する(補正の対象の欄に記
載した事項以外は内容に変更なし)。 2)第19図および第20図を別紙の通り補正する。 明細書 1、発明の名称 電磁弁 2、特許請求の範囲 ケースと、このケースの外部に連通される弁入口と、こ
の弁入口に連通されるとともに、前記ケ弾発力を発生す
る弾発体と、前記ケースの内外を連通する弁出口とを有
してなり、前記弾発体は、することを特徴とする電磁弁
。 3、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電磁気力により流量または圧力を制御する電
磁弁に関する。− (発明の背景) 本発明者は、先に、第16図に示されるような電磁弁1
を提案した(特願昭58 96926@)次に、これを
説明すると、ケース材2aおよび2bを組み合わせてな
るケース2には、入口部材3が取り付けられており、こ
の入口部材3には、入口通路4が軸方向に貫通されてい
る。前記入口部材3の一端部はケース2外に突出し、他
端部はケース2内に侵入している。そして、前記入口通
路4のケース2外側の端部は、ケース2の外部に開口す
る弁入口5とされている。また、前記入口通路4のケー
ス2内側の端部は、テーパ孔状の弁座6とされている。 前記ケース2内には、磁性体からなる大略二重円筒状の
ステータ・コア7が、入口部材3を取り囲むようにして
取り付けられており、ステータ・コア7の内筒部7aと
入口部材3の外周部との間には、空気通路8が形成され
ている。そして、前記ステータ・コア7の内筒部7aと
外筒部7bとの間には、コイル9か収容されている。 前記ケース2には、磁性体からなる円板状のアーマチュ
ア10が、弁座6およびステータ・コア7との間におい
て遊嵌されており、ざらにこのアーマチュア10と弁座
6との間には、硬質材料からなる球状の弁体11が遊挿
されている。なお、前記弁体11はアーマチュア10か
ら分離されている(アーマチュア10に結合されていな
い)。 前記ケース2の側壁には、弁出口12が設けられている
。 この電磁弁においては、コイル9に電流を流すと、電磁
気力によりステータ・コア7にアーマチュア10が吸引
され、該アーマチュア10が弁体11を弁座6に向って
押し、弁座6を閉じようとする。他方、コイル9に電流
を流さなければ、前記電磁引力は生じないので、弁座6
は開かれる。 そして、このような電磁弁1を2つ用意し、第17図の
ように、その一方の電磁弁1aの弁出口12と他方の電
磁弁1bの弁入口5とを共通の出力圧口13に接続する
ことにより、圧力制御弁を構成できる。 すなわち、電磁弁1aの弁入口5に供給される入力空気
圧をP。(一定)、出力圧口13に得られる出力空気圧
をP。、電磁弁1aの弁座6の有効開口断面積をA、電
磁弁1aのステータ・コア7とアーマチュア10との間
に作用するNfa引力をflとすると、電磁弁1aの弁
体11に作用する力のバランスにより、次式が成立する
。 PA≦f1+P。A ・・・(1)ただしP
。≧Po≧Oで必る。 ここで注意すべきは、(1)式が必ず成立するのは、出
力圧P。を上昇させる過程においてのみでおることであ
る。これは、電磁弁1aのみでは、空気を扱くことがで
きないので、出力圧P。を下げることかできないからで
ある。 他方、電磁弁1bのステータ・コア7とアーマチュア1
0との間に作用する電磁引力をf2、電磁弁1bの弁座
6の有効同口断面積をA(電磁弁1aの場合と同一)と
すると、電磁弁1bの弁体11に作用する力のバランス
により、次式が成立する。 PA≦f2 ・・・(2)ここで、
注意すべきは、(2)式が必ず成立するのは、出力圧P
。を下降させる過程においてのみであることである。こ
れは、電磁弁1bは空気を放出するのみで、出力圧P。 を上昇させることかできないからでおる。 いま、電磁弁1aのコイル9に流す電流(以下、単にコ
イル電流という)を減少する一方、電磁弁1bのコイル
電流を増大すれば、電磁引力f1は減少する一方、−電
磁引力f2は増大する。したがって、出力圧P。は、(
1)式によって定まるある値にまで上昇する。 逆に、電磁弁1aのコイル電流を増大させる一方、電磁
弁1bのコイル電流を減少すると、電磁引力f1は増大
する一方、電磁引力1゛2か減少する。したがって、出
力圧P。は、(2)式によって定まるめる値にまで下降
する。 このため、各電磁弁1a、1bのコイル電流を適当に制
御することにより、出力圧P。を制御することができる
。そして、この圧力の制御は、自動制御系を構成すれば
、極めて高精度に行うことができ、0.01%以下の誤
差で圧力を制御できることが確認されている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、前記電磁弁1においては、流量の制御範
囲が非常に狭く、流量の制御が非常に困難であるという
問題点があった。 すなわち、前記電磁弁1において、入力空気圧Poを確
実にホールドするだけの電流をコイル9に流した場合、
理想的には、第20図のようにアーマチュア10がステ
ータ・コア7に接触しない状態で弁体11を弁座6に押
圧して、弁体11に弁座6を閉じざぜ、入力空気圧P。 が弁出口12側に漏れないようにさせることが望ましい
。 しかし、実際には、第18図のようにアーマチュア10
の一部がステータ・コア7に接触してしまう。そして、
このようにアーマチュア10の一部がステータ・コア7
に接触された状態となると、アーマチュア10とステー
タ・コア7との間に作用する電磁引力fは非常に大きく
なってしまう。 この結果、次に説明するように、コイル電流と電磁弁1
を通過する流量(以下、単に流量という〉との関係は第
21図のようになってしまう。 すなわち、第18図のようにアーマチュア10の一部が
ステータ・コア7に接触した状態からコイル電流を減少
させて行くと、最初はアーマチュア10の一部がステー
タ・コア7に接触したまま、弁座6と弁体11との間に
若干隙間ができ、空気が漏れ出す(第21図のA点)。 そして、コイル電流がある限界(第21図の8点に対応
する値)より小さくなると、アーマチュア10がステー
タ・コア7から離れる。すると、電磁引力fは急激に減
少するので、アーマチュア1Qは空気圧により急激にス
テータ・コア7から遠ざけられ、電磁弁1は第19図の
ような状態となり、弁座6は最大限に開放される。した
がって、流量は直ちに第21図の点Cで示されるように
最大となってしまう。 また、点Cからコイル電流を再び増加して行くと、第1
9図の点りにおいて電磁弁1は、前記場合とは逆に第1
9図の状態から第20図の状態に急激に復帰するため、
流量は点Eへ急激に減少する。 そして、ざらにコイル電流を増大して行くと、点Eから
徐々に流量か減少する。 以上述べたことから明らかなように前記電磁弁1では、
第21図の点Aと点Bとの間の非常に狭い範囲内におい
てのみアナログ的に動作し、その範囲を超えると、弁体
11が第18図の状態と第19図の状態との間をバタバ
タと動いてオン・オフ的に動作するようになるので、点
Aと点Bとの間の非常に狭い範囲内においてしか流量を
制御できず、実質的に流量の制御が非常に困難であった
。 また、前記電磁弁1は、フェイルセイフでないという欠
点もあった。すなわち、フェイルセイフであるためには
、停電やコイル9の断線があったとき、電磁弁1は自動
的に閉じた状態とならなければならない。しかるに、前
記電磁弁1においては、停電やコイル9の断線があり、
ステータ・コア7とアーマチュア10との間の電磁引力
fがなくなったとき、弁座6が開かれるので、空気は最
大流量で流れ出してしまう。このため、前記電磁弁1に
おいては、ノルマルクローズのシャット弁を併用する必
要があった。 ざらに、前記電磁弁1においては、圧力制御を行う場合
において、前記第17図の系のように、必ず2個の電磁
弁1を要し、1個の電磁弁1のみでは圧力制御を行うこ
とかできないという欠点もあった。 〔発明の目的〕 本発明は、前記従来の問題点を解決するためになされた
もので、流量を広い範囲において、容易に、極めて高精
度に制御することができ、かつフェイルセイフであって
、しか′も1個のみで圧力制御を行うこともできる電磁
弁を提供することを目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明による電磁弁は、ケースと、このケースの外部に
連通される弁入口と、この弁入口に連通されるとともに
、前記ケースの内部に臨まされた弁座と、前記ケース内
において前記弁座に対向されたステータ・コアと、この
ステータ・コアに巻回されたコイルと、前記弁座と前記
ステータ・コアとの間に遊挿された板状のアーマチュア
と、このアーマチュアと前記弁座との間に遊挿された球
状の弁体と、前記アーマチュアが前記ステータ・コア側
に移動すると、該アーマチュアに押されて変形すること
により、前記アーマチュアを前記弁座側に押し戻そうと
する弾発力を発生する弾発体と、前記ケースの内外を連
通する弁出口とを有してなり、前記弾発体は、前記アー
マチュアの前記ステータ・コア側への変位が大きくなる
程、前記弾発力の増大率を大きくすることを特徴とする
ものである。 〔作用〕 本発明においては、入力空気圧は弁体を介してアーマチ
ュアをステータ・コアに向かって押す。 また、ステータ・コアとアーマチュアとの間に作用する
電磁引力も、アーマチュアにステータ・コアに向かう方
向の力を作用する。他方、アーマチュアがステータ・コ
ア側に移動されると、弾発体が変形され、該弾発体の弾
発力がアーマチュアを弁座側に押し戻そうとする。 したがって、コイルに電流を流すと、アーマチュアをス
テータ・コア側に移動させようとする空気圧および前記
電磁引力と、これらと逆方向に作用する弾発体の弾発力
とが釣り合うまで、アーマチュアおよび弁体がステータ
・コア側に移動し、弁座と弁体との間に、前記電磁引力
ひいてはコイル電流の大きざに対応する大きざの隙間が
生じ、前記電磁引力ひいてはコイル電流の大きざに対応
する流量が電磁弁を通過するようになる。 また、ステータ・コアとアーマチュアとの距離が近付く
程急激に大きくなって行く電磁引力の特性が、変形か大
きくなる程弾発力が急激に大きくなる(すなわち、アー
マチュアのステータ・コア側への変位が大きくなる程弾
発力の増大率が大きくなる)弾発体の弾発特性で相殺さ
れるので、コイル電流とアーマチュアの変位、ひいては
コイル電流と流量との関係をほぼ比例関係とすることが
でき、これにより、流量の制御範囲を非常に広くするこ
とができる。 ざらに、停電やコイルの断線等があって、ステータ・コ
アとアーマチュアとの間に作用する電磁力が失われれば
、弾発体の復元力によりアーマチュアが弁座側に押し戻
されて、弁体が弁座を自動的に閉じるので、フェイルセ
イフである。 〔実施例〕 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。第1
図から3図までは、本発明の一実施例の電磁弁21を示
す。この実施例において、ケース材22a、22bはそ
れぞれ大略円筒状をなしており、かつ一端側の開口部に
それぞれフランジ部23.24を一体的に設けられてい
る。そして、これらのケース材22a、22bのフラン
ジ部23.24が互いにネジ25で結合されることによ
り、ケース22が構成されている。なお、前記フランジ
部23.24間には、O’) >グ26が介装されて一
両者間をシールしている。 前記ケース材22aのフランジ部23と反対側の端部に
は、ネジ孔27が設けられており、このネジ孔27には
、管状の入口部材28の外周部に設けられた雄ネジ部2
8aが螺合されている。これにより、入口部材28は、
回転されると、ケース22に対し軸方向に移動する。 前記入口部材28の一端部はケース22外に突出し、他
端部はケース22内に侵入している。そして、前記入口
部材28には、入口通路29が軸方向に貫通されており
、この入口通路29のケース22外側の端部は、ケース
22の外部に開口する弁入口30とされる一方、該入口
通路29のケース22内側の端部は、テーバ礼状の弁座
31とされている。ここで、前記弁座31のテーパー角
度θ(第3図(a>参照)は約90度とされている。 前記ケース材22bのフランジ部24と反対側の端部に
は、弁出口32が設けられている。また、前記ケース材
22b内には、磁性体からなる二重円筒状のステータ・
コア33が弁座31に対向して取り付けられてあり、こ
のステータ・コア33の内筒部33aと外筒部33bと
の間には、コイル34が収容されている。前記ステータ
・コア33の内筒部33aと、外筒部33bと、コイル
34の弁座3]側の端部との間には、凹部35が形成さ
れてあり、この凹部35には、ゴムリング36が取り付
けられている。そして、このゴムリング36の一部は、
その横断面において、回加35から突出している。 前記ケース材22aおよび22bからなるケース22に
は、磁性体からなる円板状のアーマチュア37が、弁座
31とゴムリング36との間において遊嵌されてあり、
ざらにこのアーマチュア37と弁座31との間には、硬
質材料からなる球状の弁体38が遊挿されている。ここ
で、前記弁体38はアーマチュア37から分離されてい
る(アーマチュア37に結合されていない)aまた、前
記アーマチュア37には、通気孔39が設けられており
、これらの通気孔39は、ステータ・コア33の中心部
を介して弁出口32に連通されている。 次に、本実施例の作動を説明する。 まず、この電磁弁21の初期調整について説明すると、
最初に、コイル34に通電することなく、入口部材28
を緩み方向に回転して、該入口部材28をステータ・コ
ア33と反対側(第1図において左方〉に移動しておく
。この状態において、弁入口30に入力空気圧Piが供
給されているとすると、空気が弁入口30、弁座31と
弁体38との間、および通気孔39を経て弁出口32か
ら大気に漏れる。 次に、人口部材28を締付方向に回転して、弁座31を
ステータ・コア33側(第1図において □右方に
)移動させると、弁座31と弁体38との隙間が小さく
なって行き、空気漏れ量が減少して行き、やがて空気漏
れがなくなる(空気の流量がOになる)。 この状態は、空気圧が弁体38を押ず力PiA(ただし
、弁座の有効開口断面積をAとする)とゴムリング36
の圧縮応力とが丁度釣り合った状態であり、これにより
、NFjl弁21の初期調整が完了する。第3図(a>
はこのような初期調整終了時のi′fi1弁21の状態
を示す。 次に、このような初期調整終了後、コイル34に電流を
流すと、ステータ・コア33とアーマチュア37との間
に電磁引力f3が生じるため、空気圧が弁体3Bを介し
てアーマチュア37をステータ・コア33側(図上右方
)に押す力およびやはりアーマチュア37をステータ・
コア33側に移動させようとする電磁引力f3と、これ
らの力と反対方向に作用するゴムリング36の圧縮応力
とが釣り合うまで、アーマチュア37および弁体38は
第3図(b)のようにステータ・コア33側に移動し、
弁座31と弁体38との間に、電磁引力f3ひいてはコ
イル電流の大きさに対応する大きざの隙間が生じる。し
たがって、電磁引力f3ひいてはコイル電流の大きざに
対応する流量が電磁弁21を通過するようになる。 そして、コイル電流をざらに増大すると、第3図(C)
のように弁座31と弁体38との隙間はさらに大きくな
り、流量が増加する。また、コイル電流を減少すれば、
前記電磁引力f、は小さくなるので、アーマチュア37
および弁体38は弁座31側(図上左方〉に移動し、弁
座31と弁体38との間の隙間は狭まるので、流量は小
さくなる。 以上の結果、コイル電流の値により、流量を制御できる
。そして、この電磁弁21は、可動部(アーマチュア3
7および弁体38)の質量を小さくできるので、応答性
を極めて速くすることかできる。 また、本電磁弁21では、次に説明するように、前記第
16図の電磁弁1の場合と異なり、流量の制御範囲が広
く、かつフェイルセーフでおる。 本電磁弁21においても、前記第16図の電磁弁1の場
合と同様に、ステータ・コア33とアーマチュア37と
の間に働く電磁引力f3は、ステータ・コア33とアー
マチュア37との距離か近付く程急激に大きくなって行
く。第4図の曲線G1 、G2 、G3 、G4はこの
ような関係を示したものでおり、それぞれコイル34に
印加する電圧(コイル電流に比例する)を20V、15
V、10V、5Vとした場合のアーマチュア37の変位
(ステータ・コア33とアーマチュア37との距離に対
応する〉と電磁引力f3との関係を示す。 一方、ゴムリング36に引張および圧縮を作用させた場
合のゴムリング36の応力と変位との関係は第4図の曲
線Hのようになる。すなわち、ゴムリング36を引っ張
った場合には、そのとき発生する引張応力と引張変位と
はほぼ比例関係になるか、ゴムリング36を圧縮した場
合には、そのとき発生する圧縮応力は、圧縮変位が大き
くなる程急激に大きくなる(言い換えれば、圧縮変位が
大きくなる程圧縮応力の増大率は大きくなる)。 したがって、本電磁弁21では、ゴムリング36の材質
、太さ、径等を適当に選択することにより、アーマチュ
ア37がステータ・コア33に近付き、電磁引力f3急
激に大きくなっても、これに対応する大きざだけゴムリ
ング36の圧縮応力も急激に大きくなり、アーマチュア
37がステータ・コア33に接触することがないように
することができる。 そして、このようにステータ・コア33とアーマチュア
37との距離が近付く程急激に大きくなって行く電磁引
力f3の特性を、圧縮変位が大きくなる程急激に圧縮応
力が大きくなるゴムリングの応力−変位特性で相殺する
ことにより、コイル電流とゴムリング36の変位(すな
わち、アーマチュア37の変位)との関係を、第5図に
示されるようにほぼ比例関係とすることができる。 これにより、本電磁弁1では、アーマチュア37および
弁体38が前記第1図の電磁弁1の場合のようにオン・
オフ的にバタバタと動くことがなく、流量の制御範囲を
広範囲とすることができる(なお、電磁弁21の弁入口
30に供給される入力空気圧Piが一定なとき、流量は
弁座31と弁体38との間の隙間の断面積に比例するか
ら、前記のように電流とアーマチュア37の変位とがほ
ぼ比例関係となった場合、コイル電流にほぼ比例した安
定した流量が得られる)。 また1本電磁弁21では、停電やコイル34の断線等が
必って、ステータ・コア33とアーマチュア37との間
に作用する電磁力f3が失われれば、ゴムリング36の
復元力によりアーマチュア37か弁座31側に押されて
弁体38が弁座31を自動的に閉じるので、フェイルセ
イフでおる。 なあ、本電磁弁21において、第6図および7図に示さ
れるように、ゴムリング36の代りに、アーマチュア3
7とコイル34またはステータ・コア33との間に単純
な1個の圧縮ロイルバネ39を介装したとすると、コイ
ルバネ39は圧縮側においても変位と応力とが比例関係
となってしまうため、ステータ・コア33とアーマチュ
ア37との距離が近付くにつれ急激に大きくなる電磁引
力f3の特性を相殺することができない上、バネ39は
その先端部におけるモーメントに対して抵抗力が小ざい
ので、第7図のようにアーマチュア37にモーメントが
作用すると、簡単にアーマチュア37の一部がコイル3
4に接触し、流量を制御できなくなってしまう虞があり
、本電磁弁1のような優れた効果を得ることができない
。 さて、ステータ・コア33およびアーマチュア37の磁
化曲線のヒステリシス特性のため、本電磁弁21の電流
−流量特性も、裸特性では、第8図のようにヒステリシ
ス特性がある。したがって、高精度の制御を行うには、
自動制御系を構成する必要がある。第9図はこのような
自動制御系の一例のシステム図、第10図は該自動制御
系のブロック線図を示す。 第9図において、電磁弁21の弁出口32は、絞り40
を介して負荷41に接続されている。42は絞り40の
前後の差圧(この差圧は流量に対応する)をフィードバ
ック信号Jに変換する差圧変換器(流量計)である。4
3は比較器でおり、流量の目標値を示す入力信号Xとフ
ィードバック信号Jとを比較して、その制御偏差信号り
を出力する。44は増幅器でおり、制御偏差信号1−に
対応する電圧を電磁弁21のコイル34に印加する。 このような自動制御系を構成することにより、第11図
に示されるように、電磁弁21の電圧(電流)−流量特
性からヒステリシス特性を除去することができる。 ここで、電磁弁21は一次遅れ系に近似てきるので、第
10図のようにその伝達関数はに/(1十TS )と表
すことができる。そして、本電磁弁21は前記のように
非常に応答性が良いので、補償要素G(増幅器44)に
1500倍という大きなゲインを与えても、安定して制
御でき、このような自動制御系により、制御誤差を0.
01%以下とすることができることが確認されている。 応答性は負荷に依存するが、IOH7以上とすることが
できる。 本電磁弁21は、圧力制御弁として用いることもできる
。第12図は本電磁弁21を圧力制御弁として用いる場
合の自動制御系を示すシステム図でおる。この場合、電
磁弁21の弁入口30は可変絞り45およびフィルタ4
6を介して空気圧源47に接続されている。また、電磁
弁21の弁出口32は固定絞り49を介して大気に開放
されている。50は弁出口32と固定絞り49との間の
圧力P。を検出してフィードバック信号Mに変換する圧
力検出器である。51は比較器で必り、圧力P。の目標
値を示す入力信号Oとフィードバック信号Mとを比較し
て、その制御偏差信号Qを出力する。52は増幅器であ
り、制御偏差信号Qに対応する電圧を電磁弁21のコイ
ル34に印加する。60は可変絞り45の前の圧力を指
示する圧力計である。 この自動制御系においては、弁出口32と固定絞り49
との間の圧力P。が目標値より低いとぎは、コイル電流
を増大させて流量を増加することにより、前記圧力P。 を上昇させる一方、前記圧力P。が目標値より高いとき
は、コイル電流を減少させて流量を低下させることによ
り、前記圧力Poを低下させる。この自動制御系では、
以上のようにして流量を通じて圧力を高精度に制御でき
(このことは、空気を流したまま圧力制御を行うことが
できることを意味する)、かつこれに伴い1個の電磁弁
21のみで圧力制御を行うことができる。第13図はこ
の自動制御系による圧力制御特性を示す。 いま説−明した第12図の制御系は、流量を通じて圧力
を制御する系であったが、第14図のように電磁弁21
を2つ用意し、その一方の電磁弁21aの弁出口32と
他方の電磁弁21bの弁入口30とを共通の出力圧口5
3に接続すれば、本電磁弁21によっても、前記第17
図のシステムと同様にして、流量を通じずに圧力を制御
することもできる。 なお、前記実施例では、電磁引力に対抗する弾発力を発
生する弾発体として、ゴム(ゴムリング)を用いている
が、本発明においては、ゴムの代りに、同様の機能を果
す他の種の弾発体を用いてもよい。また、本発明におけ
る弾発体の形状は、必ずしもリング状でなくてもよい。 また、前記実施例では、アーマチュア37に通気孔39
を設けているが、アーマチュア37に通気孔39を設け
る代りに、第15図のようにケース2のうちの、アーマ
チュア37より弁座31側の部分に弁出口32を設け、
空気がアーマチュア37を経ることなく、弁出口32に
向かうよにしてもよい。 ざらに、これまで、本発明を、気体の流量または圧力を
制御する弁に適用した場合について説明してきたか、本
発明は流体の流量または圧力を制御する弁にも適用でき
るものでおる。 〔発明の効果〕 以上のように本発明による電磁弁は、流量を広い範囲に
おいて、容易に、極めて高精度に制御することができ、
かつフェイルセイフであって、し、かも1個のみで圧力
制御を行うこともできるという優れた効果を得られるも
のである。 4、図面の簡単な説明 第1図は本発明による電磁弁の一実施例を示す断面図、
第2図は同実施例にあけるアーマチュアを示す正面図、
第3図(a>、(b)、(c)はそれぞれ前記実施例の
動作状態を示す断面図、第4図は前記実施例におけるア
ーマチュアの変位(ステータ・コアとアーマチュア7と
の間の距離)と電磁引力との関係、およびゴムリングを
変位させた場合のその変位の大きざと応力との関係を示
す特性図、第5図は前記実施例にあけるコイル電流とア
ーマチュアの変位(ゴムリングの変位)との関係を示す
特性図、第6図および7図は前記実施例におりるゴムリ
ングの代りに圧縮コイルばねをステータ・コアとアーマ
チュアとの間に介装した状態を示す断面図、第8図は前
記実施例の電流−流量特性の裸特性図、第9図は前記実
施例を用いて構成した、流量制御を行う自動制御系の一
例を示すシステム図、第10図は該自動制御系を示すブ
ロック線図、第11図は該自動制御系の制御特性図、第
12図は前記実施例を用いて構成した、圧力制御を行う
自動制御系の一例を示すシステム図、第13図は該自動
制御系の制御特性図、第14図は前記実施例を用いて構
成した、他の圧力制御系を示すシステム図、第15図は
本発明による電磁弁の他の実施例を示す断面図、第16
図は本発明者が先に提案した電磁弁を示す断面図、第1
7図は該電磁弁を用いて構成した圧力制御系を示すシス
テム図、第18図および第19図は該電磁弁の実際の作
動状態を示す断面図、第20図は該電磁弁の理想的な閉
状態を示す断面図、第21図は該電磁弁の電流−流量特
性図である。 21・・・電磁弁、22・・・ケース、30・・・弁入
口、31・・・弁座、32・・・弁出口、33・・・ス
テータ・コア、34・・・コイル、36・・・ゴムリン
グ、37・・・アーマチュア、38・・・弁体。
第2図は同実施例におけるアーマチュアを示す正面図、
第3図(a)、(b)、(c)はそれぞれ前記実施例の
動作状態を示す断面図、第4図は前記実施例におけるア
ーマチュアの変位(ステータ・コアとアーマチュア7と
の間の距離)と電磁引力との関係、およびゴムリングを
変位させた場合のその変位の大きさと応力との関係を示
す特性図、第5図は前記実施例におけるコイル電流とア
ーマチュアの変位(ゴムリングの変位)との関係を示ず
特性図、第6図および7図は前記実施例におけるゴムリ
ングの代りに圧縮コイルばねをステータ・コアとアーマ
チュアとの間に介装した状態を示す断面図、第8図は前
記実施例の電流−流量特性の裸特性図、第9図は前記実
施例を用いて構成した、流量制御を行う自動制御系の一
例を示すシステム図、第10図は該自動制御系を示すブ
ロック線図、第11図は該自動制御系の制御特性図、第
12図は前記実施例を用いて構成した、圧力制御を行う
自動制御系の一例を示すシステム図、第13図は該自動
制御系の制御特性図、第14図は前記実施例を用いて構
成した、他の圧力制御系を示すシステム図、第15図は
本発明による電磁弁の他の実施例を示す断面図、第16
図は本発明者が先に提案した電磁弁を示す断面図、第1
7図は該電磁弁を用いて構成した圧力制御系を示すシス
テム図、第18図および第19図は該電磁弁の実際の作
動状態を示す断面図、第20図は該電磁弁の理想的な閉
状態を示す断面図、第21図は該電磁弁の電流−流量特
性図である。 21・・・電磁弁、22・・・ケース、30・・・弁入
口、31・・・弁座、32・・・弁出口、33・・・ス
テータ・コア、34・・・コイル、36・・・ゴムリン
グ、37・・・アーマチュア、38・・・弁体。 第1図 第2図 第3図 第5図 電 流(A) 第6図 第7図 第13図 第14図 第15図 第16図 第17図 第18図 第21図 手続補正型 昭和60年/ρ月/日 特許庁長官 宇 賀 道 部 殿 1、事件の表示 昭和59年 特許願 第234100号2、発明の名称 電磁弁 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 5、補正命令の日付 自発 6、補正により増加する発明の数 O8、補正の内容 1)明細mを別紙の通り補正する(補正の対象の欄に記
載した事項以外は内容に変更なし)。 2)第19図および第20図を別紙の通り補正する。 明細書 1、発明の名称 電磁弁 2、特許請求の範囲 ケースと、このケースの外部に連通される弁入口と、こ
の弁入口に連通されるとともに、前記ケ弾発力を発生す
る弾発体と、前記ケースの内外を連通する弁出口とを有
してなり、前記弾発体は、することを特徴とする電磁弁
。 3、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電磁気力により流量または圧力を制御する電
磁弁に関する。− (発明の背景) 本発明者は、先に、第16図に示されるような電磁弁1
を提案した(特願昭58 96926@)次に、これを
説明すると、ケース材2aおよび2bを組み合わせてな
るケース2には、入口部材3が取り付けられており、こ
の入口部材3には、入口通路4が軸方向に貫通されてい
る。前記入口部材3の一端部はケース2外に突出し、他
端部はケース2内に侵入している。そして、前記入口通
路4のケース2外側の端部は、ケース2の外部に開口す
る弁入口5とされている。また、前記入口通路4のケー
ス2内側の端部は、テーパ孔状の弁座6とされている。 前記ケース2内には、磁性体からなる大略二重円筒状の
ステータ・コア7が、入口部材3を取り囲むようにして
取り付けられており、ステータ・コア7の内筒部7aと
入口部材3の外周部との間には、空気通路8が形成され
ている。そして、前記ステータ・コア7の内筒部7aと
外筒部7bとの間には、コイル9か収容されている。 前記ケース2には、磁性体からなる円板状のアーマチュ
ア10が、弁座6およびステータ・コア7との間におい
て遊嵌されており、ざらにこのアーマチュア10と弁座
6との間には、硬質材料からなる球状の弁体11が遊挿
されている。なお、前記弁体11はアーマチュア10か
ら分離されている(アーマチュア10に結合されていな
い)。 前記ケース2の側壁には、弁出口12が設けられている
。 この電磁弁においては、コイル9に電流を流すと、電磁
気力によりステータ・コア7にアーマチュア10が吸引
され、該アーマチュア10が弁体11を弁座6に向って
押し、弁座6を閉じようとする。他方、コイル9に電流
を流さなければ、前記電磁引力は生じないので、弁座6
は開かれる。 そして、このような電磁弁1を2つ用意し、第17図の
ように、その一方の電磁弁1aの弁出口12と他方の電
磁弁1bの弁入口5とを共通の出力圧口13に接続する
ことにより、圧力制御弁を構成できる。 すなわち、電磁弁1aの弁入口5に供給される入力空気
圧をP。(一定)、出力圧口13に得られる出力空気圧
をP。、電磁弁1aの弁座6の有効開口断面積をA、電
磁弁1aのステータ・コア7とアーマチュア10との間
に作用するNfa引力をflとすると、電磁弁1aの弁
体11に作用する力のバランスにより、次式が成立する
。 PA≦f1+P。A ・・・(1)ただしP
。≧Po≧Oで必る。 ここで注意すべきは、(1)式が必ず成立するのは、出
力圧P。を上昇させる過程においてのみでおることであ
る。これは、電磁弁1aのみでは、空気を扱くことがで
きないので、出力圧P。を下げることかできないからで
ある。 他方、電磁弁1bのステータ・コア7とアーマチュア1
0との間に作用する電磁引力をf2、電磁弁1bの弁座
6の有効同口断面積をA(電磁弁1aの場合と同一)と
すると、電磁弁1bの弁体11に作用する力のバランス
により、次式が成立する。 PA≦f2 ・・・(2)ここで、
注意すべきは、(2)式が必ず成立するのは、出力圧P
。を下降させる過程においてのみであることである。こ
れは、電磁弁1bは空気を放出するのみで、出力圧P。 を上昇させることかできないからでおる。 いま、電磁弁1aのコイル9に流す電流(以下、単にコ
イル電流という)を減少する一方、電磁弁1bのコイル
電流を増大すれば、電磁引力f1は減少する一方、−電
磁引力f2は増大する。したがって、出力圧P。は、(
1)式によって定まるある値にまで上昇する。 逆に、電磁弁1aのコイル電流を増大させる一方、電磁
弁1bのコイル電流を減少すると、電磁引力f1は増大
する一方、電磁引力1゛2か減少する。したがって、出
力圧P。は、(2)式によって定まるめる値にまで下降
する。 このため、各電磁弁1a、1bのコイル電流を適当に制
御することにより、出力圧P。を制御することができる
。そして、この圧力の制御は、自動制御系を構成すれば
、極めて高精度に行うことができ、0.01%以下の誤
差で圧力を制御できることが確認されている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、前記電磁弁1においては、流量の制御範
囲が非常に狭く、流量の制御が非常に困難であるという
問題点があった。 すなわち、前記電磁弁1において、入力空気圧Poを確
実にホールドするだけの電流をコイル9に流した場合、
理想的には、第20図のようにアーマチュア10がステ
ータ・コア7に接触しない状態で弁体11を弁座6に押
圧して、弁体11に弁座6を閉じざぜ、入力空気圧P。 が弁出口12側に漏れないようにさせることが望ましい
。 しかし、実際には、第18図のようにアーマチュア10
の一部がステータ・コア7に接触してしまう。そして、
このようにアーマチュア10の一部がステータ・コア7
に接触された状態となると、アーマチュア10とステー
タ・コア7との間に作用する電磁引力fは非常に大きく
なってしまう。 この結果、次に説明するように、コイル電流と電磁弁1
を通過する流量(以下、単に流量という〉との関係は第
21図のようになってしまう。 すなわち、第18図のようにアーマチュア10の一部が
ステータ・コア7に接触した状態からコイル電流を減少
させて行くと、最初はアーマチュア10の一部がステー
タ・コア7に接触したまま、弁座6と弁体11との間に
若干隙間ができ、空気が漏れ出す(第21図のA点)。 そして、コイル電流がある限界(第21図の8点に対応
する値)より小さくなると、アーマチュア10がステー
タ・コア7から離れる。すると、電磁引力fは急激に減
少するので、アーマチュア1Qは空気圧により急激にス
テータ・コア7から遠ざけられ、電磁弁1は第19図の
ような状態となり、弁座6は最大限に開放される。した
がって、流量は直ちに第21図の点Cで示されるように
最大となってしまう。 また、点Cからコイル電流を再び増加して行くと、第1
9図の点りにおいて電磁弁1は、前記場合とは逆に第1
9図の状態から第20図の状態に急激に復帰するため、
流量は点Eへ急激に減少する。 そして、ざらにコイル電流を増大して行くと、点Eから
徐々に流量か減少する。 以上述べたことから明らかなように前記電磁弁1では、
第21図の点Aと点Bとの間の非常に狭い範囲内におい
てのみアナログ的に動作し、その範囲を超えると、弁体
11が第18図の状態と第19図の状態との間をバタバ
タと動いてオン・オフ的に動作するようになるので、点
Aと点Bとの間の非常に狭い範囲内においてしか流量を
制御できず、実質的に流量の制御が非常に困難であった
。 また、前記電磁弁1は、フェイルセイフでないという欠
点もあった。すなわち、フェイルセイフであるためには
、停電やコイル9の断線があったとき、電磁弁1は自動
的に閉じた状態とならなければならない。しかるに、前
記電磁弁1においては、停電やコイル9の断線があり、
ステータ・コア7とアーマチュア10との間の電磁引力
fがなくなったとき、弁座6が開かれるので、空気は最
大流量で流れ出してしまう。このため、前記電磁弁1に
おいては、ノルマルクローズのシャット弁を併用する必
要があった。 ざらに、前記電磁弁1においては、圧力制御を行う場合
において、前記第17図の系のように、必ず2個の電磁
弁1を要し、1個の電磁弁1のみでは圧力制御を行うこ
とかできないという欠点もあった。 〔発明の目的〕 本発明は、前記従来の問題点を解決するためになされた
もので、流量を広い範囲において、容易に、極めて高精
度に制御することができ、かつフェイルセイフであって
、しか′も1個のみで圧力制御を行うこともできる電磁
弁を提供することを目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明による電磁弁は、ケースと、このケースの外部に
連通される弁入口と、この弁入口に連通されるとともに
、前記ケースの内部に臨まされた弁座と、前記ケース内
において前記弁座に対向されたステータ・コアと、この
ステータ・コアに巻回されたコイルと、前記弁座と前記
ステータ・コアとの間に遊挿された板状のアーマチュア
と、このアーマチュアと前記弁座との間に遊挿された球
状の弁体と、前記アーマチュアが前記ステータ・コア側
に移動すると、該アーマチュアに押されて変形すること
により、前記アーマチュアを前記弁座側に押し戻そうと
する弾発力を発生する弾発体と、前記ケースの内外を連
通する弁出口とを有してなり、前記弾発体は、前記アー
マチュアの前記ステータ・コア側への変位が大きくなる
程、前記弾発力の増大率を大きくすることを特徴とする
ものである。 〔作用〕 本発明においては、入力空気圧は弁体を介してアーマチ
ュアをステータ・コアに向かって押す。 また、ステータ・コアとアーマチュアとの間に作用する
電磁引力も、アーマチュアにステータ・コアに向かう方
向の力を作用する。他方、アーマチュアがステータ・コ
ア側に移動されると、弾発体が変形され、該弾発体の弾
発力がアーマチュアを弁座側に押し戻そうとする。 したがって、コイルに電流を流すと、アーマチュアをス
テータ・コア側に移動させようとする空気圧および前記
電磁引力と、これらと逆方向に作用する弾発体の弾発力
とが釣り合うまで、アーマチュアおよび弁体がステータ
・コア側に移動し、弁座と弁体との間に、前記電磁引力
ひいてはコイル電流の大きざに対応する大きざの隙間が
生じ、前記電磁引力ひいてはコイル電流の大きざに対応
する流量が電磁弁を通過するようになる。 また、ステータ・コアとアーマチュアとの距離が近付く
程急激に大きくなって行く電磁引力の特性が、変形か大
きくなる程弾発力が急激に大きくなる(すなわち、アー
マチュアのステータ・コア側への変位が大きくなる程弾
発力の増大率が大きくなる)弾発体の弾発特性で相殺さ
れるので、コイル電流とアーマチュアの変位、ひいては
コイル電流と流量との関係をほぼ比例関係とすることが
でき、これにより、流量の制御範囲を非常に広くするこ
とができる。 ざらに、停電やコイルの断線等があって、ステータ・コ
アとアーマチュアとの間に作用する電磁力が失われれば
、弾発体の復元力によりアーマチュアが弁座側に押し戻
されて、弁体が弁座を自動的に閉じるので、フェイルセ
イフである。 〔実施例〕 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。第1
図から3図までは、本発明の一実施例の電磁弁21を示
す。この実施例において、ケース材22a、22bはそ
れぞれ大略円筒状をなしており、かつ一端側の開口部に
それぞれフランジ部23.24を一体的に設けられてい
る。そして、これらのケース材22a、22bのフラン
ジ部23.24が互いにネジ25で結合されることによ
り、ケース22が構成されている。なお、前記フランジ
部23.24間には、O’) >グ26が介装されて一
両者間をシールしている。 前記ケース材22aのフランジ部23と反対側の端部に
は、ネジ孔27が設けられており、このネジ孔27には
、管状の入口部材28の外周部に設けられた雄ネジ部2
8aが螺合されている。これにより、入口部材28は、
回転されると、ケース22に対し軸方向に移動する。 前記入口部材28の一端部はケース22外に突出し、他
端部はケース22内に侵入している。そして、前記入口
部材28には、入口通路29が軸方向に貫通されており
、この入口通路29のケース22外側の端部は、ケース
22の外部に開口する弁入口30とされる一方、該入口
通路29のケース22内側の端部は、テーバ礼状の弁座
31とされている。ここで、前記弁座31のテーパー角
度θ(第3図(a>参照)は約90度とされている。 前記ケース材22bのフランジ部24と反対側の端部に
は、弁出口32が設けられている。また、前記ケース材
22b内には、磁性体からなる二重円筒状のステータ・
コア33が弁座31に対向して取り付けられてあり、こ
のステータ・コア33の内筒部33aと外筒部33bと
の間には、コイル34が収容されている。前記ステータ
・コア33の内筒部33aと、外筒部33bと、コイル
34の弁座3]側の端部との間には、凹部35が形成さ
れてあり、この凹部35には、ゴムリング36が取り付
けられている。そして、このゴムリング36の一部は、
その横断面において、回加35から突出している。 前記ケース材22aおよび22bからなるケース22に
は、磁性体からなる円板状のアーマチュア37が、弁座
31とゴムリング36との間において遊嵌されてあり、
ざらにこのアーマチュア37と弁座31との間には、硬
質材料からなる球状の弁体38が遊挿されている。ここ
で、前記弁体38はアーマチュア37から分離されてい
る(アーマチュア37に結合されていない)aまた、前
記アーマチュア37には、通気孔39が設けられており
、これらの通気孔39は、ステータ・コア33の中心部
を介して弁出口32に連通されている。 次に、本実施例の作動を説明する。 まず、この電磁弁21の初期調整について説明すると、
最初に、コイル34に通電することなく、入口部材28
を緩み方向に回転して、該入口部材28をステータ・コ
ア33と反対側(第1図において左方〉に移動しておく
。この状態において、弁入口30に入力空気圧Piが供
給されているとすると、空気が弁入口30、弁座31と
弁体38との間、および通気孔39を経て弁出口32か
ら大気に漏れる。 次に、人口部材28を締付方向に回転して、弁座31を
ステータ・コア33側(第1図において □右方に
)移動させると、弁座31と弁体38との隙間が小さく
なって行き、空気漏れ量が減少して行き、やがて空気漏
れがなくなる(空気の流量がOになる)。 この状態は、空気圧が弁体38を押ず力PiA(ただし
、弁座の有効開口断面積をAとする)とゴムリング36
の圧縮応力とが丁度釣り合った状態であり、これにより
、NFjl弁21の初期調整が完了する。第3図(a>
はこのような初期調整終了時のi′fi1弁21の状態
を示す。 次に、このような初期調整終了後、コイル34に電流を
流すと、ステータ・コア33とアーマチュア37との間
に電磁引力f3が生じるため、空気圧が弁体3Bを介し
てアーマチュア37をステータ・コア33側(図上右方
)に押す力およびやはりアーマチュア37をステータ・
コア33側に移動させようとする電磁引力f3と、これ
らの力と反対方向に作用するゴムリング36の圧縮応力
とが釣り合うまで、アーマチュア37および弁体38は
第3図(b)のようにステータ・コア33側に移動し、
弁座31と弁体38との間に、電磁引力f3ひいてはコ
イル電流の大きさに対応する大きざの隙間が生じる。し
たがって、電磁引力f3ひいてはコイル電流の大きざに
対応する流量が電磁弁21を通過するようになる。 そして、コイル電流をざらに増大すると、第3図(C)
のように弁座31と弁体38との隙間はさらに大きくな
り、流量が増加する。また、コイル電流を減少すれば、
前記電磁引力f、は小さくなるので、アーマチュア37
および弁体38は弁座31側(図上左方〉に移動し、弁
座31と弁体38との間の隙間は狭まるので、流量は小
さくなる。 以上の結果、コイル電流の値により、流量を制御できる
。そして、この電磁弁21は、可動部(アーマチュア3
7および弁体38)の質量を小さくできるので、応答性
を極めて速くすることかできる。 また、本電磁弁21では、次に説明するように、前記第
16図の電磁弁1の場合と異なり、流量の制御範囲が広
く、かつフェイルセーフでおる。 本電磁弁21においても、前記第16図の電磁弁1の場
合と同様に、ステータ・コア33とアーマチュア37と
の間に働く電磁引力f3は、ステータ・コア33とアー
マチュア37との距離か近付く程急激に大きくなって行
く。第4図の曲線G1 、G2 、G3 、G4はこの
ような関係を示したものでおり、それぞれコイル34に
印加する電圧(コイル電流に比例する)を20V、15
V、10V、5Vとした場合のアーマチュア37の変位
(ステータ・コア33とアーマチュア37との距離に対
応する〉と電磁引力f3との関係を示す。 一方、ゴムリング36に引張および圧縮を作用させた場
合のゴムリング36の応力と変位との関係は第4図の曲
線Hのようになる。すなわち、ゴムリング36を引っ張
った場合には、そのとき発生する引張応力と引張変位と
はほぼ比例関係になるか、ゴムリング36を圧縮した場
合には、そのとき発生する圧縮応力は、圧縮変位が大き
くなる程急激に大きくなる(言い換えれば、圧縮変位が
大きくなる程圧縮応力の増大率は大きくなる)。 したがって、本電磁弁21では、ゴムリング36の材質
、太さ、径等を適当に選択することにより、アーマチュ
ア37がステータ・コア33に近付き、電磁引力f3急
激に大きくなっても、これに対応する大きざだけゴムリ
ング36の圧縮応力も急激に大きくなり、アーマチュア
37がステータ・コア33に接触することがないように
することができる。 そして、このようにステータ・コア33とアーマチュア
37との距離が近付く程急激に大きくなって行く電磁引
力f3の特性を、圧縮変位が大きくなる程急激に圧縮応
力が大きくなるゴムリングの応力−変位特性で相殺する
ことにより、コイル電流とゴムリング36の変位(すな
わち、アーマチュア37の変位)との関係を、第5図に
示されるようにほぼ比例関係とすることができる。 これにより、本電磁弁1では、アーマチュア37および
弁体38が前記第1図の電磁弁1の場合のようにオン・
オフ的にバタバタと動くことがなく、流量の制御範囲を
広範囲とすることができる(なお、電磁弁21の弁入口
30に供給される入力空気圧Piが一定なとき、流量は
弁座31と弁体38との間の隙間の断面積に比例するか
ら、前記のように電流とアーマチュア37の変位とがほ
ぼ比例関係となった場合、コイル電流にほぼ比例した安
定した流量が得られる)。 また1本電磁弁21では、停電やコイル34の断線等が
必って、ステータ・コア33とアーマチュア37との間
に作用する電磁力f3が失われれば、ゴムリング36の
復元力によりアーマチュア37か弁座31側に押されて
弁体38が弁座31を自動的に閉じるので、フェイルセ
イフでおる。 なあ、本電磁弁21において、第6図および7図に示さ
れるように、ゴムリング36の代りに、アーマチュア3
7とコイル34またはステータ・コア33との間に単純
な1個の圧縮ロイルバネ39を介装したとすると、コイ
ルバネ39は圧縮側においても変位と応力とが比例関係
となってしまうため、ステータ・コア33とアーマチュ
ア37との距離が近付くにつれ急激に大きくなる電磁引
力f3の特性を相殺することができない上、バネ39は
その先端部におけるモーメントに対して抵抗力が小ざい
ので、第7図のようにアーマチュア37にモーメントが
作用すると、簡単にアーマチュア37の一部がコイル3
4に接触し、流量を制御できなくなってしまう虞があり
、本電磁弁1のような優れた効果を得ることができない
。 さて、ステータ・コア33およびアーマチュア37の磁
化曲線のヒステリシス特性のため、本電磁弁21の電流
−流量特性も、裸特性では、第8図のようにヒステリシ
ス特性がある。したがって、高精度の制御を行うには、
自動制御系を構成する必要がある。第9図はこのような
自動制御系の一例のシステム図、第10図は該自動制御
系のブロック線図を示す。 第9図において、電磁弁21の弁出口32は、絞り40
を介して負荷41に接続されている。42は絞り40の
前後の差圧(この差圧は流量に対応する)をフィードバ
ック信号Jに変換する差圧変換器(流量計)である。4
3は比較器でおり、流量の目標値を示す入力信号Xとフ
ィードバック信号Jとを比較して、その制御偏差信号り
を出力する。44は増幅器でおり、制御偏差信号1−に
対応する電圧を電磁弁21のコイル34に印加する。 このような自動制御系を構成することにより、第11図
に示されるように、電磁弁21の電圧(電流)−流量特
性からヒステリシス特性を除去することができる。 ここで、電磁弁21は一次遅れ系に近似てきるので、第
10図のようにその伝達関数はに/(1十TS )と表
すことができる。そして、本電磁弁21は前記のように
非常に応答性が良いので、補償要素G(増幅器44)に
1500倍という大きなゲインを与えても、安定して制
御でき、このような自動制御系により、制御誤差を0.
01%以下とすることができることが確認されている。 応答性は負荷に依存するが、IOH7以上とすることが
できる。 本電磁弁21は、圧力制御弁として用いることもできる
。第12図は本電磁弁21を圧力制御弁として用いる場
合の自動制御系を示すシステム図でおる。この場合、電
磁弁21の弁入口30は可変絞り45およびフィルタ4
6を介して空気圧源47に接続されている。また、電磁
弁21の弁出口32は固定絞り49を介して大気に開放
されている。50は弁出口32と固定絞り49との間の
圧力P。を検出してフィードバック信号Mに変換する圧
力検出器である。51は比較器で必り、圧力P。の目標
値を示す入力信号Oとフィードバック信号Mとを比較し
て、その制御偏差信号Qを出力する。52は増幅器であ
り、制御偏差信号Qに対応する電圧を電磁弁21のコイ
ル34に印加する。60は可変絞り45の前の圧力を指
示する圧力計である。 この自動制御系においては、弁出口32と固定絞り49
との間の圧力P。が目標値より低いとぎは、コイル電流
を増大させて流量を増加することにより、前記圧力P。 を上昇させる一方、前記圧力P。が目標値より高いとき
は、コイル電流を減少させて流量を低下させることによ
り、前記圧力Poを低下させる。この自動制御系では、
以上のようにして流量を通じて圧力を高精度に制御でき
(このことは、空気を流したまま圧力制御を行うことが
できることを意味する)、かつこれに伴い1個の電磁弁
21のみで圧力制御を行うことができる。第13図はこ
の自動制御系による圧力制御特性を示す。 いま説−明した第12図の制御系は、流量を通じて圧力
を制御する系であったが、第14図のように電磁弁21
を2つ用意し、その一方の電磁弁21aの弁出口32と
他方の電磁弁21bの弁入口30とを共通の出力圧口5
3に接続すれば、本電磁弁21によっても、前記第17
図のシステムと同様にして、流量を通じずに圧力を制御
することもできる。 なお、前記実施例では、電磁引力に対抗する弾発力を発
生する弾発体として、ゴム(ゴムリング)を用いている
が、本発明においては、ゴムの代りに、同様の機能を果
す他の種の弾発体を用いてもよい。また、本発明におけ
る弾発体の形状は、必ずしもリング状でなくてもよい。 また、前記実施例では、アーマチュア37に通気孔39
を設けているが、アーマチュア37に通気孔39を設け
る代りに、第15図のようにケース2のうちの、アーマ
チュア37より弁座31側の部分に弁出口32を設け、
空気がアーマチュア37を経ることなく、弁出口32に
向かうよにしてもよい。 ざらに、これまで、本発明を、気体の流量または圧力を
制御する弁に適用した場合について説明してきたか、本
発明は流体の流量または圧力を制御する弁にも適用でき
るものでおる。 〔発明の効果〕 以上のように本発明による電磁弁は、流量を広い範囲に
おいて、容易に、極めて高精度に制御することができ、
かつフェイルセイフであって、し、かも1個のみで圧力
制御を行うこともできるという優れた効果を得られるも
のである。 4、図面の簡単な説明 第1図は本発明による電磁弁の一実施例を示す断面図、
第2図は同実施例にあけるアーマチュアを示す正面図、
第3図(a>、(b)、(c)はそれぞれ前記実施例の
動作状態を示す断面図、第4図は前記実施例におけるア
ーマチュアの変位(ステータ・コアとアーマチュア7と
の間の距離)と電磁引力との関係、およびゴムリングを
変位させた場合のその変位の大きざと応力との関係を示
す特性図、第5図は前記実施例にあけるコイル電流とア
ーマチュアの変位(ゴムリングの変位)との関係を示す
特性図、第6図および7図は前記実施例におりるゴムリ
ングの代りに圧縮コイルばねをステータ・コアとアーマ
チュアとの間に介装した状態を示す断面図、第8図は前
記実施例の電流−流量特性の裸特性図、第9図は前記実
施例を用いて構成した、流量制御を行う自動制御系の一
例を示すシステム図、第10図は該自動制御系を示すブ
ロック線図、第11図は該自動制御系の制御特性図、第
12図は前記実施例を用いて構成した、圧力制御を行う
自動制御系の一例を示すシステム図、第13図は該自動
制御系の制御特性図、第14図は前記実施例を用いて構
成した、他の圧力制御系を示すシステム図、第15図は
本発明による電磁弁の他の実施例を示す断面図、第16
図は本発明者が先に提案した電磁弁を示す断面図、第1
7図は該電磁弁を用いて構成した圧力制御系を示すシス
テム図、第18図および第19図は該電磁弁の実際の作
動状態を示す断面図、第20図は該電磁弁の理想的な閉
状態を示す断面図、第21図は該電磁弁の電流−流量特
性図である。 21・・・電磁弁、22・・・ケース、30・・・弁入
口、31・・・弁座、32・・・弁出口、33・・・ス
テータ・コア、34・・・コイル、36・・・ゴムリン
グ、37・・・アーマチュア、38・・・弁体。
Claims (1)
- ケースと、このケースの外部に連通される弁入口と、こ
の弁入口に連通されるとともに、前記ケースの内部に臨
まされた弁座と、前記ケースに、前記弁座と前記電磁石
との間において移動可能に遊嵌された板状のアーマチュ
アと、このアーマチュアと前記弁座との間に挿入された
、前記アーマチュアから分離されている球状の弁体と、
前記アーマチュアに対向されたステータ・コアと、この
ステータ・コアに巻回されたコイルと、前記アーマチュ
アが前記ステータ・コア側に移動すると、該アーマチュ
アに押されて圧縮されるエラストマーと、前記ケースの
内外を連通する弁出口とを有してなる電磁弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23410084A JPS61112875A (ja) | 1984-11-08 | 1984-11-08 | 電磁弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23410084A JPS61112875A (ja) | 1984-11-08 | 1984-11-08 | 電磁弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61112875A true JPS61112875A (ja) | 1986-05-30 |
JPH0225072B2 JPH0225072B2 (ja) | 1990-05-31 |
Family
ID=16965621
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23410084A Granted JPS61112875A (ja) | 1984-11-08 | 1984-11-08 | 電磁弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61112875A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61206879A (ja) * | 1985-03-11 | 1986-09-13 | Bridgestone Corp | 電磁式流量制御弁 |
JP2006099980A (ja) * | 2004-09-28 | 2006-04-13 | Toyota Motor Corp | 燃料電池システム |
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JPS5649472A (en) * | 1979-09-12 | 1981-05-06 | Bosch Gmbh Robert | Electromagnetic valve |
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- 1984-11-08 JP JP23410084A patent/JPS61112875A/ja active Granted
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JP2006099980A (ja) * | 2004-09-28 | 2006-04-13 | Toyota Motor Corp | 燃料電池システム |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0225072B2 (ja) | 1990-05-31 |
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