JPS6111244Y2 - - Google Patents

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JPS6111244Y2
JPS6111244Y2 JP1983201022U JP20102283U JPS6111244Y2 JP S6111244 Y2 JPS6111244 Y2 JP S6111244Y2 JP 1983201022 U JP1983201022 U JP 1983201022U JP 20102283 U JP20102283 U JP 20102283U JP S6111244 Y2 JPS6111244 Y2 JP S6111244Y2
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apron
base fabric
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woven
warp
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JP1983201022U
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Description

【考案の詳細な説明】
この考案は、紡績用エプロンバンドに関する。 この明細書におけるエプロンバンドの語は、精
紡、粗紡用エプロン、フイードエプロン、ラピン
グエプロン、ギルエプロン、コーマエプロン、仮
撚りエプロン、あるいは特開昭50−123954号に示
されるような移送用エプロン等を含む概念で用い
られるものとする。 紡績用エプロンは、狭いテンサーゲージのテン
サー間を通過させるとき、非常に大きな摩擦力が
発生する。このため、内周面がフラツトなエプロ
ンバンドでは、これが摩耗したり損傷したりして
比較的早期に使用不能に至る。 そこで、従来のエプロンではテンサーバーとの
接触面積を少なくして摩擦力を小ささくすること
を目的として、内周面にローレツトを刻設したい
わゆるローレツトエプロンが一般に使用されてい
る。 ところが、このローレツトエプロンでは、初期
の使用段階ではローレツト突条によつて、摩擦力
を低減し、従つてエプロンの良好な回転特性を発
現するが、一定の期間をこえるとこのローレツト
の突条が摩耗して、結局のところ裏面がフラツト
な状態となり、テンサーバーとの摩擦力が大とな
つて回転特性が悪くなり、主動回転のボトムエプ
ロンでは、回転トルクが大きくなり、機械振動が
生じ、紡出糸質の低下をまねく上に、エプロンが
駆動ローラとテンサーバーとの間に入りこむいわ
ゆる喰い込み現象が発生しやすくなり、エプロン
の切断事故にも発展する。又、従動回転のトツプ
エプロンの場合においては、回転遅れの発生、紡
出糸にスラブ等の不良欠陥糸の多発、風綿、糸切
れ等が発生する。更には、テンサーバーの摩耗が
大となり、その表面の発錆等の弊害も生ずる。 そこで、本考案者は、これらの欠点を解決する
ため、ローレツト目と類似した凹凸形状となる織
布を所定幅にカツトしたものをエプロンの本体素
材として用いることに着目し、これの利用を図ず
べく研究をすすめた。 そして、この着眼のもとに、本出願人によつて
以前に提案されたゴム層の内面に熱収縮性の合成
繊維で継目なしに織られる袋織布をヒートセツト
によつて裏打ちしたゴムエプロン(実公昭39−
35902号)について、これを再検討し、実用評価
したところ、これも初期段階での回転特性等はよ
いものの、一定期間使用後ゴム層と織布層との剥
離、ゴム層の反り、織布端部のほつれなどが発生
し、これも又比較的早期に使用不可となることが
判明した。 而して、この考案は更に斯る欠点を排除するこ
と、即ち耐久性を一段と向上し、特にテンサーを
通過するときの摩擦力を長期にわたつて低い状態
に保持しうるように改善した紡績用エプロンを提
供することを目的としてなされたものである。 上記の目的において、この考案は、図示実施例
に示すように、円周方向に無端状に織成された基
布の内部及び表面にそれぞれ弾性材料による含浸
層と表面被覆層が一体に形成され、裏面に前記基
布が露出されたものとなされると共に、前記基布
は、太さ100〜4000デニールの太い熱可塑性繊維
からなる経糸及び緯糸をもつて平織組織に織成さ
れた袋織布によつて構成される一方、前記弾性材
料は、ポリウレタンエラストマー、アクリロニト
リルブタジエン共重合体、およびエピクロロヒド
リンゴムの群から選ばれた1種からなることを特
徴とする紡績用エプロンバンドを要旨とするもの
である。 この考案に係る上記構成のエプロンバンド1
は、予め長尺に織成された袋織布に、所定の弾性
材料3を含浸及び被覆したのち、これを所定寸法
に輪切り状に切断することによつて製作されるも
のである。弾性材料3の含浸・被覆は、所要範囲
に粘度調整した液状エラストマーを、コーターあ
るいは刷毛塗り等の方法で塗布し、これを常温硬
化あるいは加熱硬化せしめることによつて行われ
る。 基布2は上記のようにエプロンの製作段階で輪
切り状に切断されるものであるから、この切断を
ヒートカツターで行うことによつて両側縁からの
組織破綻、すなわちほつれを防止しうるように、
熱可塑性樹脂繊維からなる糸を用いて構成したも
のが用いられる。従つて、斯る繊維として、例え
ばポリアミド繊維、芳香族ポリアミド繊維、ポリ
エステル繊維、アクリル繊維、ポリビニールアル
コール繊維等を拳げることができる。 上記のような繊維をもつて構成される糸は、基
布2に適当な柔軟性を保有せしめることの必要性
から、モノフイラメントは不適であり、好適には
マルチフイラメント、テキスチヤードヤーンなど
が用いられる。 また、基布2の組織として特にこれが平織に限
定されるのは、エプロンに所要の抗張性を付与
し、安定した回転特性の保持に貢献せしめるため
であり、更に基布2を構成する経糸2a及び緯糸
2bの太さは、エプロンバンド1の厚さとの関係
で調整されるが、エプロンバンド1の裏面に良好
な凹凸を形成せしめるために、例えばエプロンの
通常の厚さである0.5〜1.6mmの範囲において太さ
約100〜4000デニール程度の相当太い糸が用られ
る。かつ、上記経緯糸2a,2bによる織密度、
即ち糸数は、15〜80本/インチの範囲とするが、
エプロンの耐久性、回転特性の点から好適であ
る。なお、エプロンバンドの裏面の摩擦係数を低
減せしめるため、上記経緯糸2a,2bのフイラ
メントに予めフツ素樹脂、シリコン樹脂等の潤滑
性樹脂をコーテイングしておくものとすることも
有益である。 基布2に含浸および被覆する弾性材料として
は、ポリウレタンエラストマー、アクリロニトリ
ルブタジエン共重合体、およびエピクロロヒドリ
ンゴムのうちから任意に選択された1種が用いら
れることを要する。何故なら、これらの弾性材料
は他の材料に較べ、いずれも耐油性、耐摩耗性、
耐熱性等に相対的に優れていることから特にエプ
ロンの耐久性を良好なものとなしうることに基づ
く。 弾性材料に液状のものを用いる場合、基布2へ
の塗着に際してその粘度は、エプロンの用途、厚
みなどに応じて概ね500〜100,000cpsの範囲に
調整して用いることが望ましい。一般的に表面被
覆層5を薄いものとするときは粘度を低く、厚く
形成しようとするときは粘度を高くして用いるの
が好都合である。 而して、特に表面被覆層5の厚さは、もちろん
エプロンの用途、厚さによつて適宜に定められる
ものであるが、その厚さが10μm未満ではエプロ
ンの外面に平滑性、均一性を付与できない。反面
500μmを超える厚さとするときは、材料コスト
上の不利益を相殺しうるほどの何らの効果も期待
できず、むしろ表面亀裂を生ずるおそれやエプロ
ンの柔軟性が損われる傾向を示して有害である。
従つて、上記の厚さは概ね10〜500μmの範囲内
に設定すべきである。 上記のような構成に係るこの考案による紡績用
エプロンは、後記実施例の比較例との対比によつ
ても明らかにされるように、エプロンバンドとし
て要求される諸特性においていずれも優れた性能
を有するのはもとより、特に、基布中に弾性材料
の含浸層が形成されていることによつて、これが
基布の経緯糸を固定し、テンサーバとロールとの
間に常に安定状態に懸架されて、横ずれや脱外を
生ずるおそれがない。また基材の表面には前記の
特定材質からなる弾性材料の被覆層が形成されて
いるので、滑らかな牽伸等の作用面を提供しなが
ら耐久性にも優れたものとなしうる一方、裏面側
には太さ100〜4000デニールの太い経緯糸の平織
組織からなる基布が露出されて、その経緯糸によ
る良好な凹凸が現わされたものとなされているこ
とから、摩擦係数の小さい裏面を提供しうる。ま
た製造に際しても従来のように表面ゴム層の研
磨、そしてまた次亜塩素酸および塩酸の共存水溶
液への浸漬による低摩擦係数の硬質被覆の形成等
の面倒な処理工程を要することなく、生産性を向
上しうると共に、スライバーの抱持牽伸作用、、
耐久性にも優れたものとなしうる。更に、基布が
熱可塑性繊維による袋織布によつて構成されてい
ることにより、裏面に織布が露出されているにも
かかわらずその継目がなく、円滑なエプロンの回
転を維持しうると共に、前述のように袋織布をヒ
ートカツターで輪切り状に切断することにより、
側縁からの組織破綻のない無端状の基布を得るこ
とができ、愈々生産性を良好なものとなしうる等
の諸効果を奏する。 次に、この考案の実施例を示す。 実施例 1 ポリエステル繊維のマルチフイラメント糸から
なる経糸1680デニール、緯糸840デニール用い、
経緯糸とも50本/インチの平織組織で織製した袋
織布の表面(外面)に、粘度50,000cpsに調整
したポリウレタンエラストマーをコーターで均一
に塗布し、これを硬化せしめて、基布内部に該エ
ラストマーの含浸層と、同外面に厚さ200μmの
表面被覆層とを形成せしめたのち、次いでこれを
所定幅にヒートカツトして所期する精紡用エプロ
ンバンドを製作した。 そして、これを試料として、下記の比較例1〜
2のものと各種の性能比較試験を行つた。結果を
後掲第1表に示す。 比較例 1 中高ニトリルゴムを主成分とする内外両ゴム層
間に綿糸の捲回層からなる補強繊維層を形成し、
かつ内周面にローレツトを刻設した従来汎用され
ている所謂ローレツトエプロンを用いた。 比較例 2 実公昭39−35902号公報に示されるように、ゴ
ム層の内面に袋織布を重なり状に裏打ちした精紡
用エプロンバンドを用いた。
【表】 なお、上記第1表の性能評価は下記の方法によ
る。 (イ) 回転特性 ベンジユラム精紡機により、下記の実用条件
下におけるトツプエプロンの回転遅れを、5分
間の運転にて5錘について測定し、その最低と
最高の値を示した。 (1) クレドール:SKF OH−61 (2) クレドール加重:10Kg/2sp (3) エプロン回転:ボトムエプロン 4.929rpm (4) エプロンサイズ (内径×幅×厚み:単位mm) トツプエプロン 37×27.8×1.2 ボトムエプロン 35.5×30×1.2 (5) 紡出繊維:綿100%、コーマ糸、 Ne30 (6) ドラフト:39.38倍 (7) スピンドル回転数: 平均14,500rpm (8) 温度、湿度:24〜29℃、 RH48〜55% (ロ) 糸の均整度(U%) 上記(イ)の実用条件下における400錘の1ケ月
後の紡出糸について、糸の8mmの単位長さ当り
の重量の平均偏差率(U%)を測定した。 (ハ) 裏面亀裂の発生 前記(イ)の実用条件下における400錘の半年経
過後のエプロン裏面の亀裂発生状況を目視検査
した。すべてに亀裂発生の認められなかつたも
のを〇印、一部に発生の認められたものを△印
で示した。 (ニ) テンサーの発錆 上記(ハ)の実用試験後におけるテンサーの発錆
状況を目視検査し、発錆がすべて認められなか
つたものを〇印、一部に明らかな発錆が認めら
れたものを△印で示した。 (ホ) ボトムエプロンの喰い込み現象 前記(イ)による実用条件下における400錘の半
年間におけるボトムエプロンの喰い込み現象の
発生回数を示した。 (ヘ) ゴム又は弾性材料と繊維層との剥離、反り及
び端部のほつれの発生状況 前記(イ)の実用条件下における400錘の半年間
におけるボトムエプロンの実施例1では、弾性
材料層と基布との、比較例1ではゴム層と綿糸
との、比較例2ではゴム層と袋織布との剥離、
反り及び端部のほつれの発生状況を目視検査
し、すべてのエプロンにこれらのすべてが発生
しなかつたものを〇印、一部にこれらの全てか
又はその1部が発生したものを△印で示した。 第1表に示すように、本考案に係るエプロンバ
ンドは、従来のそれに較べて明らかに性能的に優
れたものであつた。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の実施例を示すもので、第1図
は一部を切欠いて示した斜視図、第2図は第1図
−線の断面図である。 1……紡績用エプロンバンド、2……基布、2
a……経糸、2b……緯糸、3……弾性材料、4
……含浸層、5……表面被覆層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 円周方向に無端状に織成された基布の内部及
    び表面にそれぞれ弾性材料による含浸層と表面
    被覆層が一体に形成され、裏面に前記基布が露
    出されたものとなされると共に、前記基布は、
    太さ100〜4000デニールの太い熱可塑性繊維か
    らなる経糸及び緯糸をもつて平織組織に織成さ
    れた袋織布によつて構成される一方、前記弾性
    材料は、ポリウレタンエラストマー、アクリロ
    ニトリルブタジエン共重合体、およびエピクロ
    ロヒドリンゴムの群から選ばれた1種からなる
    ことを特徴とする紡績用エプロン。 (2) 基布の経糸及び緯糸の糸数が15〜80本/イン
    チである実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    紡績用エプロン。
JP20102283U 1983-12-28 1983-12-28 紡績用エプロンバンド Granted JPS60110474U (ja)

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JP20102283U JPS60110474U (ja) 1983-12-28 1983-12-28 紡績用エプロンバンド

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JP20102283U JPS60110474U (ja) 1983-12-28 1983-12-28 紡績用エプロンバンド

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JPS60110474U JPS60110474U (ja) 1985-07-26
JPS6111244Y2 true JPS6111244Y2 (ja) 1986-04-09

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