JPS6111240A - 被覆樹脂体およびその製造方法 - Google Patents

被覆樹脂体およびその製造方法

Info

Publication number
JPS6111240A
JPS6111240A JP13484384A JP13484384A JPS6111240A JP S6111240 A JPS6111240 A JP S6111240A JP 13484384 A JP13484384 A JP 13484384A JP 13484384 A JP13484384 A JP 13484384A JP S6111240 A JPS6111240 A JP S6111240A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
cermet
ceramic
base material
base treatment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13484384A
Other languages
English (en)
Inventor
福本 義行
河合 重征
西崎 倫義
山中 計
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP13484384A priority Critical patent/JPS6111240A/ja
Publication of JPS6111240A publication Critical patent/JPS6111240A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は樹脂基材表面に下地処理層を介してセラミック
ス層もしくはサーメット層が設けられた被覆樹脂体およ
びその製造方法に関する。
(従来技術) 樹脂基材表面にセラミックスを被覆する方法には、真空
蒸着法、スパッタリング法、イオンブレーティング法な
どがある。、これらの方法により形成されるセラミック
ス層は、一般的に、樹脂基材との密着性に欠ける。スパ
ッタリング法やイオンブレーティング法は真空蒸着法に
くらべて多少優れているものの、実用上充分とはいえな
い。それゆえ、セラミックス層の厚さが厚すぎると剥離
やクラックを生じる。剥離やクランクの生じないセラミ
ックス層の厚さはせいぜい1μm、である。しかしなが
ら、この程度の厚さではセラミックスの本来もつ優れた
硬度を充分に発揮することができない。さらに、このよ
うな方法で形成されたセラミックス層は極めて緻密であ
るため、熱衝撃性に劣り、樹脂基材との熱膨張率の差に
よってもクラックを生じる。樹脂基材がシートやフィル
ムなどであるときには、得られた被覆樹脂体はフレキシ
ビリティ−にも欠ける。
セラミックスのコーティング方法としては、各種の溶射
法も知られている。この方法によりセラミックスを基材
にコーティングする場合には、数十μ面のセラミックス
粒子を溶融させた状態で溶射し基材に付着したセラミッ
クスを次いで冷却し固化させる。特開昭57−1811
92号公報には、プリント配線板の製造過程において、
無電解メッキの下地層として樹脂基材上にセラミックス
i直接溶射してセラミックス層を形成することが開示さ
れている。しかし、この方法では、溶射時の熱により基
板の表面が損傷されやすい。セラミックス層の基材への
密着性も不充分である。一般に、溶射によるセラミック
スのコーティングは金属などの耐熱性の高い基材に対し
てのみ有効であって樹脂基材には不適当である。
(発明の目的) 本発明の目的は1表面硬度と熱衝撃性に優れかつ剥離や
クランクの生じないセラミックス被覆の樹脂体およびそ
の製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、フレキシビリティ−を有するセラ
ミックス被覆のフィルムもしくはシート状被覆樹脂体お
よびその製造方法を提供することにある。本発明のさら
に他の目的は、樹脂基材表面に溶射法によりセラミック
ス層を形成する被覆樹脂体の製造方法を提供することに
ある。
(発明の構成) 本発明の被覆樹脂体は樹脂基材の少なくとも片面に形成
された金属および無機酸化物のうちの少なくとも一種で
なる下地処理層、および該下地処理層上に形成されたセ
ラミックス層もしくはサーメット層を備えてなり、その
ことにより上記目的が達成される。
さらに、上記被覆樹脂体の製造方法は樹脂基材の少なく
とも片面に金属および無機酸化物のうちの少なくとも一
種でなる下地処理層を形成する工程、および該下地処理
層上にセラミックス層もしくはサーメット層を形成する
工程を包含し、そのことにより上記目的が達成される。
本発明に用いられる樹脂基材としては、ポリエステル、
フッ素系樹脂、ポリイミド、ポリプロピレン、塩化ビニ
リデン、ポリエチレンなどが用いられる。樹脂基材の形
状については特に制限されないが、その厚さが0.5m
以下のフィルムもしくはシート状であることが好ましい
この樹脂基材の少なくとも一方の表面には、まず、金属
および/もしくは無機酸化物により約0.01〜1.0
0μm、好ましくは0.1〜0.5μmの薄膜が下地処
理層として形成される。金属には1例えば。
アルミニウム、スズ、亜鉛などが用いられる。、無機酸
化物には2例えば、酸化アルミニウム、酸化マグネシウ
ム、酸化チタンなどの金属酸化物や二酸化ケイ素などの
ケイ素酸化物が用いられる。これら金属や無機酸化物の
薄膜は、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンブレー
ティング法などにより樹脂基材上に形成される。このよ
うにして形成された樹脂基材上の下地処理層には1次い
で。
セラミックスもしくはサーメットが溶射される。
セラミックスとしては1例えば、酸化アルミニウム、酸
化ジルコニウム、酸化マグネシウムなどの酸化物系セラ
ミックスや炭化ケイ素、炭化タングステンなどの炭化物
系セラミックスがある。これらセラミックスは二種以上
混合して用いられてもよく、これにさらにケイ素酸化物
が加えられてもよい。サーメットとしては1例えば、ア
ルミナ−クロム系サーメット、炭化タングステン系サー
メットなどがある。溶射法には、プラズマ溶射法。
ロッド溶射法、Dガン溶射法などが挙げられる°。
これらに限定されないことは言うまでもない。ガスプラ
ズマ法により溶射を行う場合には、アルゴン、ヘリウム
、水素などのガスもしくはこれら二種以上の混合ガスに
より発生した超高温プラズマ中に、上記のセラミックス
もしくはサーメットが一粉末状態で供給される。セラミ
ックスもしくはサーメットの溶融した粒子がプラズマジ
ェットにより高速度で樹脂基材上の下地処理層の表面に
吹きつけられ、セラミックス層もしくはサーメット層を
形成する。セラミックス層もしくはサーメット層は好ま
しくは10〜500μmの厚さで形成される。
溶射、を行うときには、樹脂基材が熱による損傷を受け
にくくするためにも、樹脂基材を水もしくは適当な冷却
溶媒により冷却するのが好ましい。゛このようにセラミ
ックス層もしくはサーメット層は下地処理層を介して樹
脂基材上に形成されるため、セラミックス層もしくはサ
ーメット層の樹脂基材への密着度が優れている。このよ
うにして得られたセラミックス層もしくはサーメット層
は比較的ポーラスな膜質となるため、得られる被覆樹脂
体は熱衝撃に優れる。樹脂基材がフィルムもしくはシー
トである場合は、得られる被覆樹脂体のフレキシビリテ
ィ−も極めて高くクラックを生じることもない。この樹
脂体の表面はセラミックスもしくはサーメットの本来も
つ高い硬度を保持することはもちろんである。セラミッ
クス層もしくはサーメット層は強固であるため、得られ
る被覆樹脂体は寸法安定性にも優れる。セラミックス層
もしくはサーメット層を樹脂基材のいづれの表面もしく
は両面に設けるかは、その用途に応じて適宜決定される
。・ (実施例) 以下に本発明を実施例により説明する。
実施斑上 厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、真空蒸着法
により厚さ約0,3μmの二酸化ケイ素からなる蒸着膜
を下地処理層として形成した。このフィルムの未蒸着面
側を水を冷媒とした冷却ロールに巻きつけて固定した。
アルゴンと水素との混合ガス(混合比8:2)により発
生させた超高温プラズマ中に粒径が約10〜60μmの
アルミナ粉末を供給し、熔融させて高速度で上記フィル
ム上の下地処理層の表面に吹きつけ溶射膜を形成した。
得られた約100μm厚のアルミナ層で被覆されたポリ
エステルフィルムを得た。得られた被覆フィルムのアル
ミナ層の表面硬度をJIS K−5401の方法に従っ
て測定した。アルミナ層の密着性はJIS D−020
2の方法に従って鉛筆引っかき試験により測定した。さ
らに、得られた被覆フィルムを直径30cmのロールに
巻きつけてクランクの発生の有無を目視観察した。それ
ぞれの結果を下表に示す。
尖隻拠主 下地処理層の厚さを約0.15μmとしアルミナ層の厚
さを約70μmとしたこと以外は実施例1と同様である
スl11走 ポリエステルフィルムの代わりに厚さ60μmのテフロ
ン(商品名)フィルムを使用し、アルミナ粉末の代わり
にアルミナ−クロム サーメットを用いてサーメット層
を形成したこと以外は、実施例1と同様である。
迄較適上 実施例1で使用したポリエステルフィルムの表面硬度を
下表に示す。
ル較1 実施例3で使用したテフロンフィルムの表面硬度を下表
に示す。
(発明の効果) 本発明によれば、このように、樹脂基材上には金属およ
び/もしくは無機酸化物でなる薄膜の下地処理層を介し
てセラミックス層もしくはサーメット層が形成されその
ためにセラミックス層もしくはサーメット層の樹脂基材
への密着度が著しく向上する。下地処理層が存在するた
めに、セラミックス層などの溶射時の樹脂基材の熱によ
る損傷が極少となる。形成されたセラミックス層もしく
はサーメット層はセラミックスやサーメットが本来もつ
特性をそのまま保有しているため2表面硬度が高り、シ
かも剥離やクランクを生じない。熱衝撃性および寸法安
定性にも優れている。セラミックス層もしくはセラミッ
クス層がフィルムもしくはシート状の樹脂基材上に形成
された場合には。
得られる被覆樹脂体のフレキシビリティ−も極めて高い
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、樹脂基材の少なくとも片面に形成された金属および
    無機酸化物のうちの少なくとも一種でなる下地処理層、
    および該下地処理層上に形成されたセラミックス層もし
    くはサーメット層を備えた被覆樹脂体。 2、前記下地処理層が蒸着膜である特許請求の範囲第1
    項に記載の樹脂体。 3、前記下地処理層の厚さが0.01〜1.00μmで
    ある特許請求の範囲第1項に記載の樹脂体。 4、前記セラミックス層もしくはサーメット層が溶射膜
    である特許請求の範囲第1項に記載の樹脂体。 5、前記セラミックス層もしくはサーメット層の厚さが
    10〜500μmである特許請求の範囲第1項に記載の
    樹脂体。 6、樹脂基材の少なくとも片面に金属および無機酸化物
    のうちの少なくとも一種でなる下地処理層を形成する工
    程、および該下地処理層上にセラミックス層もしくはサ
    ーメット層を形成する工程を包含する被覆樹脂体の製造
    方法。 7、前記下地処理層が蒸着法により形成される特許請求
    の範囲第6項に記載の方法。 8、前記下地処理層の厚さが0.01〜1.00μmで
    ある特許請求の範囲第6項に記載の方法。 9、前記セラミックス層もしくはサーメット層が溶射法
    により形成される特許請求の範囲第6項に記載の方法。 10、前記セラミックス層もしくはサーメット層の厚さ
    が10〜500μmである特許請求の範囲第6項に記載
    の方法。
JP13484384A 1984-06-28 1984-06-28 被覆樹脂体およびその製造方法 Pending JPS6111240A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13484384A JPS6111240A (ja) 1984-06-28 1984-06-28 被覆樹脂体およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13484384A JPS6111240A (ja) 1984-06-28 1984-06-28 被覆樹脂体およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS6111240A true JPS6111240A (ja) 1986-01-18

Family

ID=15137761

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13484384A Pending JPS6111240A (ja) 1984-06-28 1984-06-28 被覆樹脂体およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6111240A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6342070U (ja) * 1986-09-03 1988-03-19

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5530317B2 (ja) * 1974-12-16 1980-08-09
JPS5833100A (ja) * 1981-08-07 1983-02-26 ルイス・カ−・ガルビ−ニ 銃身類用の架台

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5530317B2 (ja) * 1974-12-16 1980-08-09
JPS5833100A (ja) * 1981-08-07 1983-02-26 ルイス・カ−・ガルビ−ニ 銃身類用の架台

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6342070U (ja) * 1986-09-03 1988-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI276704B (en) Y2O3 spray-coated member and production method thereof
US4911987A (en) Metal/ceramic or ceramic/ceramic bonded structure
US5427823A (en) Laser densification of glass ceramic coatings on carbon-carbon composite materials
JPH06135768A (ja) 耐火性酸化物被覆形成用粉末供給組成物、使用方法及び製品
WO2010011113A2 (ko) 내 플라즈마성 갖는 세라믹 코팅체
ATE2756T1 (de) Thermisches spritzverfahren zur herstellung von poroesen siedeflaechen aus aluminium.
US5967047A (en) Thermal process for applying hydrophilic layers to hydrophobic substrates for offset printing plates
JPH03183759A (ja) 積層プラスチックフイルムおよびその製造方法
CN114045455B (zh) 利用钇类颗粒粉末的钇类热喷涂皮膜及其制备方法
CN113549862B (zh) 一种高能激光防护多层复合材料涂层结构及其制造方法
CN114059000A (zh) 热喷涂用钇类颗粒粉末、钇类粒子以及它们的制备方法
JPS641551B2 (ja)
JPH05345966A (ja) 溶射による複合コーティング
EP0480727B1 (en) Coated hearth roll and process for its production
JP5549834B2 (ja) 溶射膜及びその製造方法
JPS6111240A (ja) 被覆樹脂体およびその製造方法
JP2602000B2 (ja) 被覆パターン形成用マスク
US5014768A (en) Chill plate having high heat conductivity and wear resistance
JPS58501944A (ja) 溶射された繊維を含むプラズマコ−ティング
JPS61113755A (ja) 高耐蝕・耐熱性セラミツク溶射被膜形成金属材の製造方法
JP2003226953A (ja) 焼結部材や複合部材等への溶射皮膜の形成方法および溶射皮膜被覆部材
JPH05106016A (ja) セラミツクスコートパウダー及び該セラミツクスコートパウダーを用いた母材のコーテイング方法
JPH0726373A (ja) 回転カソードターゲットとその製造方法および該ターゲットを用いて形成される膜
GB2341603A (en) Method of applying glass ceramic dielectric layers to metal substrates
JPH0447932A (ja) 合成樹脂材料等を基材とする溶射部材の製造方法