JPS61104110A - 密封式油圧ラツシユアジヤスタ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、内燃機関の動弁機構に組み込まれるざ（新
式の油圧ラッシュアジャスタに関するものである。

〔従来の技術〕

密封式油圧ラッシュアジャスタ装置の従来の技術として
、例えば、第９図に示すように、筒形タペットボディ４
ｏの内側に筒形のプランジャ４１と、そのプランジャ４
１を上向きに押圧するスプリング４２とを収納し、上記
プランジャ４１の下方に形成されたプレッシャチャンバ
４３とプランジャ４１の上方に設けられたサプライチャ
ンバ４４とをそのプランジャ４１に形成した油通路４５
で連通し、この油通路４５の下端に設けたバルブシート
４６に対してチェックバルブボール４７を移！ｌ！ｌＩ
可能に設け、そのチェックバルブボール４７をバルブシ
ート４６に押し付けるスプリング４９を設け、前記プレ
ッシャチャンバ４３とサプライチャンバ４４とに油を充
満し、ダイヤフラム５ｏで密封した構成のものが存在す
る（特開昭５５−７９３１号公報参照）。

上記の油圧ラッシュアジャスタ装置は、カム軸のカム３
１がタペットボディ４０を押し上げるとき、プレッシャ
チャンバ４３の油が圧縮されて一部がタペットボディ４
０とプランジャ４１の摺動部からサプライチャンバ４４
に流れ、また、カム３１のベース円がタペットボディ４
０の底面に対向して両者間にクリアランスが生じ始める
と、スプリング４２の弾力によりタペットボディ４０が
下方向に移動し、プレッシャチャンバ４３内の圧力低下
によりチェックバルブボール４７が油通路４５を開放し
、サプライチャンバ４４の油が油通路４５からプレッシ
ャチャンバ４３に流入し、クリアランスが零になるよう
になっている。

油圧ラッシュアジャスタ装置においては、上記のように
、カム３１の回す９．によってサプライチャンバ４４の
容積が変化すると共に、温間が変化すると油が膨張し、
または収縮するため、ダイヤフラム５０には、油の容積
変化を吸収できる広い有効面積をもたせ、かつタペット
ボディ４０とプランジャ４１の軸方向の相対変位によっ
て容易に変形するよう柔軟性を付与する必要がある。こ
の要求を満足させるため、従来のダイヤフラム５０は。

内筒部５１の端に弧状の反転部５２を形成し、この反転
部５２の端に外筒部５３を設けた構成とし　１である。

〔発明が解決しようとする間■点〕

しかし、上記ダイヤフラム５０においては、プランジャ
４１のタペットボディ４０内での軸方向の移動可能なス
トロークの略中立位置において内筒部５１の軸方向の長
さが外筒部５３の軸方向の長さに対してほぼ等しいか、
それより長くしであるため、上記油圧ラッシュアジャス
タ装置Ａを、例えば第１図に示すように、ロッカアーム
３３の動弁側端部に組込んで使用する場合、下記のよう
な不都合が生じ、使用上間額がある。

なお、第１図は、カム３１の回転により支持軸３２に支
持されたロッカアーム３３を回動シ、そのロッカアーム
３３の端部でバルブステム３４を押し下げてバルブ３５
を開放し、上記バルブステム３４の外側に嵌め合わせた
スプリング３６によってバルブ３５を閉じるようにした
動弁機構を示す。

すなわち、上記のような動弁機構において、ロッカアー
ム３３が回動すると、油圧ラッシュアジャスタ装置Ａは
軸方向の加速度を受ける以外に遠心力が作用し、その遠
心力によって、ダイヤフラム５０および作動油がタペッ
トボディ４ｏの片側に寄せられ、タペットボディ４ｏの
内面一部にダイヤフラム５０が接触すると共に、エンジ
ンの運転ｍ期における低温時、油の容積収縮によってダ
イヤフラム５０がプレッシャチャンバ４３の方向に膨張
し、タペットボディ４０の内面やプランジャ４１の外面
に接触し、その接触状態において変形を繰り返すため、
ダイヤフラム５０が摩耗し易い。

また、ダイヤフラム５０のプレッシャチャンバ４３方向
への膨張によってプランジャ４１に設けた油通路４５を
閉鎖し、油の流通を遮断して油圧ラッシュアジャスタの
機能を発揮させることができなくなるという不都合があ
る。

そこで、この発明は、°上記のような不都合を解消し、
油圧ラッシュアジャスター装置を小型・軽量化してロッ
カアームに対して組込み可能にすると共に、ダイヤフラ
ムの摩耗を抑制してダイヤフラムの寿命を向上し、油圧
ラッシュアジャスタ装置の機能を充分に発揮させること
ができるようにすることを技術的課額としている。

〔間頚点を解決するための手段〕

上記の課穎を解決するために、この発明は、プランジャ
の下方に形成されたプレッシャチャンバの容積が最大と
なる状態において、ダイヤフラムの内筒部の軸方向の長
さを外筒部の軸方向の長さより唖かくしたものである。

〔作用〕

上記のように、内筒部の軸方向の長さを外筒部の軸方向
の長さより短かくしてダイヤフラムの断面の形状をＪの
字形とすることにより、内筒部に腰をもたせることがで
き、その内筒部によって遠心力によるダイヤフラムの径
方向の変形を防止し。

ダイヤフラムがタペットボディの内面に接触するのを防
止することができる。

〔実施例〕

第２図に示すように、ロッカアーム３３の動弁側端部に
は収納孔３３′が形成され、その収納孔田の内側に筒形
ボディガイド１が収納されている。

上記ボディガイド１の下部には抜止筒２が外嵌され、そ
の抜止筒２の下端から内方向に延びるフランジ３の内周
に突片４が形成されている。また、ボディガイド１の頂
壁５下面には突軸６が形成され、その突軸６の外側にボ
ディガイド１の内部と外部を連通ずる空気孔７が設けら
れている。

上記ボディガイド１の内側には筒形のタペットボディ８
がスライド可能に挿入されそのタペットボディ８の下部
外周に軸方向に延びるガイド溝９を形成し、そのガイド
溝９に前記抜止筒２の突片４を嵌合してタペットボディ
８を回り止めし、かつ抜は止めしている。

上記タペットボディ８の下面は球面１０になっている。

また、タペットボディ８の内側にはプランジャ１１が収
納され、そのプランジャ１１の上面に設けたロッド１２
の上端をボディガイド１の突軸６に押し付けるスプリン
グ１３がプランジャ１１の下方に配置されている。

上記プランジャ１１の組込みによって、タペツ　　メト
ボディ８の内側下部にプレッシャチャンバ１４と、内側
上部にサプライチャンバ１５とが形成され、その両チャ
ンバ１４．１５は、プランジャ１１に形成した油通路１
６によって連通している。この油通路１６の下端にはバ
ルブシート１７が形成され、そのシート１７の下方に支
持筒３が配置されている。

上記支持筒スの上端には前記スプリング１３の上端を支
持するフランジｂが設けられている。また支持筒λの内
側にはチェックバルブボール１８と、そのボール１８を
バルブシート１７に押し付けるスプリング１９とが配置
されている。

前記サプライチャンバ１５は、プランジャ１１の上部に
配置したダイヤフラム２０によって密閉されている。こ
のダイヤフラム２０は内筒部２１の下端に円弧状の反転
部２２を設け、その反転部２２の上端に連続して外筒部
２３を形成しており。

上記内筒部２１の上端の厚肉部２４をプランジャ１１の
ロッド１２の上部に連結し、また、外筒部２３の上端の
厚肉部２５をタペットボディ８の内周面上部に連結しで
ある。

上記ダイヤフラム２０によって密封されたサプライチャ
ンバ１５とプレッシャチャンバ１４のそれぞれには作動
油が充満され、上記プレッシャチャンバ１４の容積が最
大となる状態において、ダイヤフラム２０の内筒部２１
の軸方向の長さは、外筒部２３の軸方向の鎚さより短く
なっている。

このように、ダイヤフラム２０の内筒部２１と外筒部２
３の軸方向の長さを相違してダイヤフラム２０の断面の
形状を１字形とすることにより、バルブの駆動時に、ダ
イヤプラム２ｏが遠心力によって径方向に変形しようと
しても、長さが短い　。

ため腰のある内筒部２１によってその変形を防止するこ
とができる。このため、外筒部２３がタペットボディ８
の内面と接触せず、外筒部２３が摩耗するのを防止する
ことができる。

なお、ボディガイド１の突軸６をロッド１２の外径より
大きくすることによって、上記ロッド１２に連結した内
筒部２１の上端が突軸６の下面に係合するため、内筒部
２１の抜は止めに効果を挙げることができる。

また、油通路１６を、ロッド１２の付根周囲からプラン
ジャ１１の軸芯に向けて傾斜させることにより、油通路
をロッド１２の半径方向の通路と軸方向の通路とで形成
したものに比較して流路が短かく、油の流動抵抗を減少
させることができ、作動特性に優れた油圧ラッシュアジ
ャスタ装置を得ることができる。さらに、油通路１６の
開口がダイヤフラム２０から離れるため、プレッシャチ
ャンバ１４の方向に膨張したダイヤフラム２０によって
油通路１６が閉鎖されるのを防止することかできると共
に、ロッド１２の外径を小さくすることができ、その分
、作動油の量を減らすことができ、全体を小型化するこ
とができる。

一般に、密封式油圧ラッシュアジャスタ装置におけるプ
ランジャ１１の組立ては、作動油を入れたタペットボデ
ィ８の内側にプランジャ１１を挿入して押し込み、プラ
ンジャ１１の下部の作動油をプランジャ１１とタペット
ボディ８の摺動部間より排除しつつプランジャ１１を下
降させるようにしている。

このため、上記のように油通路１６を傾斜させておくこ
とにより、第９図に示すように、先の曲がった工具Ｔで
チェックバルブボール１８を押し込んで開放状態とする
ことができるため、プランジャ１１の組込み作業が容易
に行なえる。

第２図に示す実施例においては、ダイヤフラム２０の内
筒部２１をロッド１２に圧入する連結方法であるが、内
筒部２１の連結はこれに限定されず、例えば、第４図に
示すように、内筒部２１の端部にキャップ体２６を焼付
け、そのキャップ体２６をロッド１２の上端部に被せる
ようにしてもよい。

また、ボディガイド１の内イ則にタペットボディ８を内
蔵した油圧ラッシュアジャスタ装置を示したが、油圧ラ
ッシュアジャスタ装置の形式はこれに限定されず、例え
ば第３図に示すように、円柱状ボディガイド１の大径軸
部ａ″の外側にタペットボディ８を嵌合し、そのタペッ
トボディ８の内周面上部に取付けた止め輪２７の内周に
突片２８を　ｃ一般け、その突片２８をボディガイド１
の外周面に形成した軸方向の溝２９に嵌合してタペット
ボディ８を回り止めし、かつ軸方向に抜は止めするよう
にした油圧ラッシュアジャスタ装置であってもよい。

第８図は、油圧ラッシュアジャスタ装置のさらに他の実
施例を示している。上記装置は、ロッカアーム３３に設
けた孔３３′内にタペットボディ８を嵌合し、そのタペ
ットボディ８の内側に設けたプランジャ１１のロッド１
２を上記孔３３′の端面に当接しである。また、孔３３
′の開口部内周に係合溝３７を設け、その係合溝３７に
嵌め合わせた抜は止めリング３８の内周の突片３９をタ
ペットボディ８の外周に形成したガイド溝９に嵌め合わ
せてタペットボディ８を抜は止めし、かつ回り止めしで
ある。

上記のような構成によって、第２図に示すボディガイド
１を省略することができるため、全体を小型化し、軽量
化することができる。

第５図に示すように、ダイヤフラム２ｏの表面に突起部
３ｏを設けておくと、遠心力にょリブイヤフラム２０が
径方向に大きく変形してタペットボディ８の内周面に仮
に接触したとしても、上記突起部３０がタペットボディ
８の内周面に接触するので、ダイヤフラム２０の摩耗防
止に効果を挙げることができる。

また、バルブ駆動初期の低温時において、作動油の容積
収縮によりダイヤフラム２ｏがプレッシャチャンバ１４
がわに大きくふくらみ、プランジャ１１の外周面に接触
したとしても、・上記突・弓部３０がプランジャ１１の
外周面に接触することになり、ダイヤフラム２０によっ
て油通路１６が閉鎖されるのを防止することができる。

上記のような突起部３０は、タペットボディ８とプラン
ジャ１１の軸方向の相対変位に伴うダイヤフラム２０の
町とう性か悪くならないように形状を規制する必要があ
り、第５図に示すような半球状の突起の他に、第６図に
示すように周方向に長く延びるリブや第７図に示すよう
に、周方向の全長に亘って延びるリブとすることができ
る。

〔効果〕

以上のように、この発明によれば、ダイヤフラムの内筒
部の軸方向の長さを外商部の軸方向の長さより短かくし
たので、バルブ駆動時に遠心力が作用したとき、ダイヤ
プラムの径方向の片寄りを腰のある内筒部によって規制
することができ、ダイヤフラムとタペットボディの内周
面との接触によるダイヤフラムの摩耗を防止することか
できる。

また、外筒部の軸方向の長さを内筒部の軸方向の長さよ
り長（しであるため、内筒部の軸方向の長さを長くした
場合に比較してダイヤフラムの受圧面積を広くとること
ができる。このため、ダイヤプラムを小型化することが
できる。

さらに、プランジャのロンドを短かくすることができる
ので、プランジャの改心をタペットボディの摺動部に近
ずけ、あるいは摺動部内に位置させることができる。し
たがって、遠心力の作用によってプランジャが傾むかず
、タペットボディを軸方向にスムーズに移動させること
ができる。

また、ロッドを短か（した分、油量を小さくすることが
でき、油の容積変化量を少なくすることができる。

なお、実施例のように、ダイヤフラムの表面に突出部を
設けることによって、ダイヤフラムの損傷防止にさらに
効果を挙げることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係る密封式油圧ラッシュアジャスタ
装置を採用した動弁機構の概略図、第２図は同上油圧ラ
ッシュアジャスタ装置の一実施例を示す縦断正面図、第
３図は同上の他の実施例を示す縦断正面図、第４図は同
上のざらに他の実施例を示す縦断正面図、第５図乃至第
７図は同上のダイヤプラムの他の実施例を示す一部切欠
正面図。 第８図はこの発明に係る装置のさらに池の実施例を示す
断面図、第９図はタペットボディにプランジャを組み込
む状態を示す断面図、第１０図は従来のラッシュアジャ
スタ装置の断面図である。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）筒形タペットボディの内側にプランジャを摺動可
   能に組み込んでそのプランジャの下方にプレッシャチャ
   ンバを、上方にサプライチャンバを設け、その両チャン
   バをプランジャに形成した油通路で連通し、上記プレッ
   シャチャンバにスプリングと、油通路の開閉を制御する
   チェックバルブ機構とを設け、前記サプライチャンバの
   密閉用ダイヤフラムには、プランジャの上面に設けたロ
   ッドに上端部が連結された内筒部と、その内筒部の下端
   に連続する弧状の反転部と、この反転部の端に連続して
   上部が前記タペットボディの内周面上部に連結された外
   筒部とを設けた密封式油圧ラッシュアジャスタ装置にお
   いて、前記プレッシャチャンバの容積が最大となる状態
   においてダイヤフラムの内筒部の軸方向の長さを外筒部
   の軸方向の長さより短かくしたことを特徴とする密封式
   油圧ラッシュアジャスタ装置。
2. （２）前記ダイヤフラムの受圧面に突起部が設けられた
   特許請求の範囲第１項記載の密封式油圧ラッシュアジャ
   スタ装置。
3. （３）前記突起部が半球状の突起から成っている特許請
   求の範囲第２項記載の密封式油圧ラッシュアジャスタ装
   置。
4. （４）前記突起部が、ダイヤフラムの内筒部および外筒
   部の周方向に長く延びるリブから成っている特許請求の
   範囲第２項記載の密封式油圧ラッシュアジャスタ装置。