JPS61103613A - 鋼ストリツプの板厚制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は、タンデムミルでの鋼ストリップの板厚制御
方法に関するものである。

〔従来技術とその問題点〕

タンデムミルによる鋼ストリップの冷間圧延において、
婿ストリップの通板速度を加減速したときに生ずる板厚
変動の要因としては、（１）バックアップロールの油膜
厚変化によるワークロールのギャップ変化、（２）鋼ス
トリツプ材質の歪み速度変化による変形抵抗の変化、（
３）ワークロールと鋼ストリップとの間のす擦係数の変
化による先進率の変化等が考えられる。

このため、従来から、これらの板厚変動の要因を除去す
る目的で、（１）ワークロールギャップへの油膜補償（
ＯＦ　Ｃ）　、　（２）ゲージメータ方式による板厚制
御（Ｂ　Ｅ　Ｓ　ＲＡ　−Ａ　Ｇ　Ｃ）　、　（３）前
段スタンドの淳み計による圧下へのフィードバック制御
（フィードバック圧下Ａ　（）　Ｃ）　、（４）後段ス
タンドの厚み計による張力へのフィードバック制御（フ
ィードバック張力ＡＧＣ）等の制御が、適宜組合せて実
施されている。

しかしながら、精密な制御を要求される最終段スタンド
のフィードバック張力ＡＧＣには、（１）ロストテンシ
ョ／による破断を防止するだめの制限、（２）制御系を
安定傾向とするためのゲイン設定による制限等がある。

また、圧延スケジュールはコンピュータにより計算され
、設定されているが、このスケジュールは、高速安定領
域（定常部）での各条件により求められており、低速域
（低速部）での条件は考慮されていない。これらのため
に、低速部および加減速部では、最終スタンドのフィー
ドバック張力ＡＧＣの制御を外れ、板厚不良が生ずる。

〔発明の目的〕

この発明は、上述の現状に鑑み、低速部および加減速部
での板厚精度をも向上させることができる、鋼ストリッ
プの板厚制御方法を提供することを目的とする。

〔発明の概要〕

この発明の鋼ストリップの板厚制御方法は、鋼ストリッ
プの圧延を行なうタンデムミルにおいて、下記のマスフ
ロー一定則の式における先進１＋ｆｆ　　　　？ｆ 但し、　ｈｆ：最終スタンドＳｔでの出側板厚、ｈｌ：
上流側のスタンドＳ、での出側板厚 ｆｆ：最終スタンドｓｆでの先進率、 ｆｌ：上流側スタンドＳ１での先進率、１Ｆ（：最終ス
タンドＳｒでのロール周速、Ｖｉ：上流側スタンドＳ０
でのロール周速。

率ｆｉ、ｆ、に関する比Ｆ、＝　（１＋ｆ、）／（１＋
ｆｆ）の、前記ロール周速７ｇに対する関数Ｆ、＝Ｆ、
　（−ｆ）を。

前記出側板厚ｈｉ一定の条件の下で求め、前記関数Ｆ、
＝　Ｆ、　（？ｆ）に基づいて、前記出側板厚ｈｉを一
定に保ちながら前記ロール周速？ｆに関係なく前記出側
板厚り、が一定となるようにするための、前記上流側ス
タンドＳ１でのロール周速ｙｊを求め、このようにして
求められたロール周速ｖ　、／を前記上流側のスタンド
Ｓ１に設定して、前記最終スタンドｓｒでの前記出側板
厚ｈｆを一定に制御することに特徴を有する。

〔発明の構成〕

この発明は、タンデムミルによる圧延で行なわれるマス
フロー一定則に基づく板厚制御において、各スタンドで
の先進率がロール周速に依存することに着目して、ある
スタンドＳ１での先進率ｆｉと最終スタンドＳｒでの先
進率ｆｆに関する比Ｆ、　＝　（１＋ｆ、）／（１＋ｆ
ｆ）　　のロール周速に対する依存性を、スタンド＄１
の出側板厚ｈ１一定の条件の下で、最終スタンドＳｆで
のロール周速９１に対して求め、この先進率に関する比
Ｆ、のロール周速？ｆに対する依存性に基づいて、スタ
ンドｓｉ、ｓｆでのロール周速の比’　ｉ　／　？ｆ　
　が出側板厚の比ｈ　ｆ／１１１１に整合するように、
出側板厚ｈ１一定の条件の下でロール周速ｒ１を補正し
て、最終スタンドＳｆての出側板厚ｈｆが一定となるよ
うに制御するものである。

以下、タンデムミルとしてスタンド数が５つのミルを用
い、スタンドＳ１として、出側にん線厚み計をもち出側
板厚ｈ１が一定に制御されている（抱１スタンドＳ、を
用いた場合を例にとって、説明する。

（１）先進率に関する比Ｆ、のロール周速Ｖ、依存性の
求め方 随１スタンドＳ１での出側板厚り、を一定に保ちながら
、各スタンドＳ）でのロール周速Ｖｚを加減速して、鋼
ストリップの通板速度を加減速したときの、隆１スタン
ド８．．８１１５スタンド（最終スタンド）Ｓ、での出
側板厚り、、ｈ、　　とスタンドＳ、　、　Ｓ、での口
−ル周速ｖｌ　＋　’５とから、スタンドＳ、　、　Ｓ
、での先進率ｆ、　、　ｆ、に関する比Ｆ、＝　（１＋
ｆ、）／（１＋ｆ、）を求め、これをＮＩＩＬ５スタン
ドＳ、のロール周速？、に対してプロットして、先進率
に関する比Ｆ１のＶ、に対する依存性を求める。？、に
対してＦｌ　　をプロットしたグラフを第１図に、第１
図に基づいてＦｌの？、依存性を数式化した関数ＦＩ　
”　Ｆｌ　（’５　）を第２図に示す。

（２）先進率ｆｌ　＋　ｆ５のロール周速依存性に対す
る補償方法 Ｎ＋１１スタンドＳ１での出側板厚ｈ１が一定のとき、
随５スタンドＳ、でのロール周速？、に関係なく、出側
板厚り、が一定となるようにするために、スタンドＳ、
でのロール周速？１にΔ？、の補正を加えたとする。す
ると、第２図において、？、≧１ｏｏｏ　（ｍｐｍ）で
Ｆｌ”　’＋　（”５　”　１０００　）　＝ｃｏａｓ
ｔであるから、マスフロー一定則の式より、下記０式が
成立つ。

Ｖ１＋Δ？１ ｈ、、　＝　　　　”Ｉ（ｙ５）Ｘｈｌ＝　−Ｘ　ＦＩ
（＋ｙｓ　＝　１０００）　Ｘ　ｈ　、　　　・・・・
・・・■これから、次のように補正量Δ？１が求まる。

第２図の近似を用いると、■式は、矢のようになる。

あるいは、ＮｌｌスタンドＳ、でのロール周速ｒ１の代
すに、随１スタンドＳ、でのロール周速比５ＳＲＨ。

（！％）（但し、ｌ＠５スタンドＳ、でのロール周速比
Ｓ　Ｓ　ＲＨ。

＝１００％　）を用いれば、０式は０式のように書　　
　□ける。

このようにして０式からロール周速Ｖ、の補正量ΔＶ、
を、あるいは０式からロール周速比５ＳＲＨ，の補正量
Δ５ＳＲＨ，を求めたなら、これで随１スタンドＳ１に
設定されているロール周速ｙｌ、あるいは周速比５ＳＲ
Ｈ，を補正してやれば良い、すなわち、随１スタンドＳ
、にしＩ””ｌ＋Δ？１、　あるいは５ＳＲＨ’＝ＳＳ
ＲＨ＋Δ５ＳＲＨを設定していけば良い。これにより、
スタンドＳ、　、　Ｓ、での先進率ｆ、　、　ｆ、のロ
ール周速依存性が補償されるので、前記依存性による鋼
ストリップの板厚変動が解消される。

以上のような補償制御を行なったとき（補償入＃）と、
行なわなかったとき（補償切”）の鋼ストリップの板厚
のチャートを第３図に示す。

なお、鋼ストリップの通板速度を加減速する際の過渡時
には、ロールと鋼ストリップとの間の、潤滑状態および
摩擦係数は、定常速度におけるそれとは当然異なってく
ると予想されるが、上述したこの発明の先進率補償によ
る板厚制御を行なうことにより、加減速時においてもあ
る程度のスケジュールの適正化が図られ、板厚変動を充
分公差内に納めることができる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、この発明では、タンデムミルでの
マスフロー一定則に基づく制御において、最終段スタン
ドと上流側の１つのスタンドとでの先進率のロール周速
依存性を補償して、鋼ス）　ＩＪツブの板厚を制御する
ので、低速部および加減速部での板厚精度をも向上させ
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はロール周速Ｖ、に対して先進率に関する比Ｆ１
をプロットしたグラフ、第２図は第１図から求めた先進
率に関する比Ｆ１の関数Ｆｌ　”　Ｆｌ　（？５　）を
示すグラフ、第３図はこの発明の先進率補償による板厚
制御を行なった揚台と、行なわなかった場合の板厚の違
いを示すチャートである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 鋼ストリップの圧延を行なうタンデムミルにおいて、下
   記のマスフロー一定則の式における先進ｈ＿ｆ＝（１＋
   ｆ＿ｉ）／（１＋ｆ＿ｆ）×（ν＿ｉ）／（υ＿ｆ）×
   ｈ＿ｉ但し、ｈ＿ｆ：最終スタンドＳ＿ｆでの出側板厚
   、ｈ＿ｉ：上流側スタンドＳ＿ｉでの出側板厚、ｆ＿ｆ
   ：最終スタンドＳ＿ｆでの先進率、 ｆ＿ｉ：上流側スタンドＳ＿ｉでの先進率、υ＿ｆ：最
   終スタンドＳ＿ｆでのロール周速、ν＿ｉ：上流側スタ
   ンドＳ＿ｉでのロール周速。 率ｆ＿ｉ、ｆ＿ｆに関する比Ｆ＿１＝（１＋ｆ＿ｉ）／
   （１＋ｆ＿ｆ）の、前記ロール周速υ＿ｆに対する関数
   Ｆ＿１＝Ｆ＿１（υ＿ｆ）を、前記出側板厚ｈ＿ｉ一定
   の条件の下で求め、前記関数Ｆ＿１＝Ｆ＿１（υ＿ｆ）
   に基づいて、前記出側板厚ｈ＿ｉを一定に保ちながら前
   記ロール周速υ＿ｆに関係なく前記出側板厚ｈ＿ｆが一
   定となるようにするための、前記上流側スタンドＳ＿ｉ
   でのロール周速υ＿１′を求め、このようにして求めら
   れたロール周速υ＿ｉ′を前記上流側スタンドＳ＿ｉに
   設定して、前記最終スタンドＳ＿ｆでの前記出側板厚ｈ
   ＿ｆを一定に制御することを特徴とする、鋼ストリップ
   の板厚制御方法。