JPS6099161A - 着色性に優れるポリフエニレンエ−テル系樹脂組成物 - Google Patents

着色性に優れるポリフエニレンエ−テル系樹脂組成物

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JPS6099161A
JPS6099161A JP20592183A JP20592183A JPS6099161A JP S6099161 A JPS6099161 A JP S6099161A JP 20592183 A JP20592183 A JP 20592183A JP 20592183 A JP20592183 A JP 20592183A JP S6099161 A JPS6099161 A JP S6099161A
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JP
Japan
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polyphenylene ether
resin composition
hypophosphite
molecule
resin
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JP20592183A
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Yukihisa Mizutani
水谷 行久
Hiroshi Harada
洋 原田
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Asahi Kasei Corp
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Asahi Kasei Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は着色性に優れるポリフェニレンエーテル系樹脂
組成物に関する。更に詳しくは、次亜リン酸あるいは次
亜リン酸リチウム、次亜リン酸ナトリウム、次亜リン酸
カリウム、次亜リン酸マグネシウムの一種または二種以
上と、1分子中に1情景」−の水酸基と1情景−にのエ
ステル基とを有する化合物とを含有してなるポリフェニ
レンエーテル系樹脂組成物に関する。
一般にポリフェニレンエーテル系樹脂は高い熱変形温度
を有し、機械的特性と電気的特性とに優れた熱uJ塑性
樹脂であり、家庭電気製品、事務機器などに多く使用さ
れているが、ポリフェニレンエーテルの色が悪く更には
熱および光による変色が大であり鮮やかな色への着色が
困難であるという欠点を有する。
熱可塑性樹脂はその成形加工性が良好なことと共に着色
が容易であることがら多くの用途に用いられており、そ
の色彩的特徴が市場性にとって重要となっている。
本発明者らは、ポリフェニレンエーテル系樹脂の有する
色を低減させ、その着色性を向上させることを種々検討
した結果、ポリフェニレンエーテル系樹脂の有する高い
熱変形温度、良好な機械的特性をそこなうことなく着色
性の改良を達成したものである。
本発明は次亜リン酸あるいは次亜リン酸リチウム、次亜
リン酸ナトリウム、次亜リン酸カリウム、次亜リン酸マ
グネシウムの一種または二種以上と、1分子中に1個以
上の水酸基と1個以上のエステル基を有する化合物とポ
リフェニレンエーテル系樹脂とからなる樹脂組成物を提
供するものである。
従来、ポリフェニレンエーテル系樹脂を安定化するl」
的で亜リン酸エステルを添加することが特公昭44−2
8751号、特公昭51−33938号、特公昭51−
40589号などに提案されている。しかし、これらに
述べられている亜リン酸エステルでは色の改良効果が十
分でなく、また該亜リン酸エステルを多量にポリフェニ
レンエーテル系樹脂に添加した場合、特公昭51−33
938号にも記述されている如く、゛ 樹脂物性の低下
、特に熱変形温度の低下か著しく、高い熱変形温度を有
するというポリフェニレンエーテル系樹脂の最大の特徴
がそこなわれてしまう。
〜・方、本発明者らは、次亜リン酸あるいは、次亜リン
酸リチウム、次亜リン酸ナトリウム、次亜リン酸カリウ
ム、次亜リン酸マグネシウムをポリフェニレンエーテル
系樹脂に添加すると色の改良効果が非常に大きいことを
発見したが、次亜リン酸あるいは次亜リン酸リチウム、
次亜リン酸ナトリウム、次亜リン酸カリウム、次亜リン
酸マグネシウムを添加するとポリフェニレンエーテル系
樹脂の流動性が極端に低下し、更に成形品表面が鮫肌状
模様の外観となり光沢ムラが生じ、著しく商品価値がそ
こなわれてしまい好ましくない。また流動性が悪いため
に射出成形の際に成形品の流動末端の鋭角コーナ一部あ
るいは金属インサート部分など局゛部的に残留歪が強く
残る部所にクラックが発生しやすく、更にゲートの位置
や成形品デザインによって生ずるウェルドラインが長く
かつ目立ちやすくなり商品価値がそこなわれてしまい好
ましくない。
木発明者らが鋭意検討したところ、本発明に述べる次亜
リン酸あるいは次亜リン酸リチウム、次亜リン酸ナトリ
ウム、次亜リン酸カリウム、次亜リン酸マグネシウムの
一種または二種以上と、1分子中に1情景−Lの水酸基
と1個以上のエステル基を有する化合物とをポリフェニ
レンエーテル系樹脂に配合することにより、ポリフェニ
レンエーテル系樹脂の成形品表面の鮫肌状模様が解消す
ることを発見した。また、流動性が大幅に改良され金属
インサート部の残留歪が小さくなりクラックる」−に、
熱変形温度、アイソット衝撃強゛さの低下もほとんどな
く、更に驚くべきことには、色の改良効果が増し、良好
な樹脂組成物が得られた。該成形品表面の鮫肌状模様が
解消し尿理由はよくわからないが、組成物中から分離し
たポリ(2,6−シメチルー1.4−)、−レン)−ニ
テノJの゛固有粘度を測定したところ、1分子中に1情
景」二の水酸基と1”’ (PI 以上の=ス釡ル基を
有する□化合物を添加した組成−では、固弱粘iが高く
な−ていないことから、ポリツー二しンエーテル系樹脂
の高□分子化が抑制されている傾向□があり、このこと
も鮫肌状模様の解消の要因の一つになっているようで鮒
る。
なお、一般に苛塑剤、滑剤として用いられている添加剤
では、流動性を向上させることはできるが、成形品表面
の鮫肌状模様は解消しない。したがって、1分子中に1
個以上の水酸基と1情景にのエステル基を有する化合物
は、可塑剤、滑剤としての効果よりもむしろ次斬リン酸
はたは次亜リン酸リチウム、次亜リン酸ナトリウム、次
亜リン酸カリウム、次亜リン酸マグネシウムの存在下に
おけるポリフェニレンエーテル系樹脂の安定剤のような
効果を示しているようである。
本発明で用いる次亜リン酸は、下記の化学式で表わされ
る化合物である。該次亜リン酸は、金属表面処理や還元
剤として一般に工業的に製造されており、30%または
50%水溶液などの形で市販されている。また次亜リン
酸金属塩は一般に下記の化学式 %式%) で表わされる化合物である。この次亜リン酸金属塩には
、種々のものがあるが、次亜リン酸カルシウムのように
ポリフェニレンエーテル系樹脂の色調改良剤としての効
果のほとんどないものもある。したがって、種々の次亜
リン酸金属塩のなかで、本発明のポリフェニレン三−テ
ル系樹脂の色調改良剤として特に好ま□しいのは次亜リ
ン酸リチウム□、次亜リン酸す゛□ト□リウム、□次亜
リン酸カリウム、次亜リン酸マグネシウムが挙げられる
。該次亜リン酸の金属塩は、無□電解メッキ、還元剤、
医薬品、動物医薬などとして一般に工業的に製造されて
い″る。なお、次亜□リン酸あるいは次亜リン酸リチウ
ム、次亜リン酸ナトリウム、次亜リン酸カリウム、次亜
リン酸マグネヅウムは、一種でもまたは二種以上の組合
せでも用いることができる。 ′ □ □ 次に、本発明に用いる化合物は゛、1分子中に1情
景」−の−〇H基と1個以上の一般式(式中のR,、R
2は水素またはアルキル基、R3はアルキル基である) で表わされるエステル基とを含有するもので、分子量が
200以上のものが好ましい。分子量が低すぎる場合に
は成形品にフラッシュが発生する等好ましくない現象が
現われる。
」二記化合物の多価アルコール成分としては、例えばグ
リセリン、ネオペンチルアルコール、ジペンタエリスリ
トール、ソルビタン、マンニトール、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリメチレングリコール、
プロピレングリコール、1,4−ブタンジオールなどで
ある。また脂肋酪エステル成分を形成する脂肪酸として
は例えばステアリン酸、オレイン酸、ペラルゴン酸、カ
プリン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、
ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、ヘプタ
デシル酸、ノナデカン酸、アラギン酸、ヘヘニン酸、リ
グノセリン酸、モンタン酸、リノール酸、リルン酸、リ
シノール酸などがある。上記の多価アルコールと脂肪酸
との組み合せのなかでも、本発明に特に好ましい化合物
としては、例えばネオペンチルポリオールモノステアレ
ート、ネオペンチルポリオールモノラウレート、ネオペ
ンチルポリオールモノオレエート、ネオペンチルポリオ
ールジステアレート、ネオペンチルポリオールジラレ−
ト、ネオペンチルポリオールジラウレート、ネオペンチ
ルポリオールトリステアレート、ネオペンチルポリオー
ルトリラウレート、ネオペンチルポリオールトリオレエ
ート、グリセリンステアレート、グリセリンオレエー・
ト、グリセリンリシルレート、グリセリンモノベヘネー
ト、ソルビタンステアレート、ソルビタンオレエート、
ソルビタンオレエ−ト、ソルヒタンラウレートなどが挙
げられる。例えば、ネオペンチルポリオール脂肪酸エス
テル(部分エステル)としては、ユニスター〇−478
0(1,1木油脂社袈)、グリセリンモノステアレート
としてはノニオン5P80R(日本油脂社製)などが市
販されている。
本発明のポリフェニレンエーテル系樹脂とは、一般式 %式% は同−又は異なるtert−ブチル基を除く炭素数1〜
4のアルキルノ、シ アリル基、ハロゲン、水素等の一
価の残基であり、R5,R6は同時に水素ではない。) を繰り返し単位とし、構成単位が[1]は[Nおよび[
11]からなる単独重合体あるいは共重合体、および該
重合体にスチレンなどをクラフト重合させたグラフト共
重合体・などがあげられる。
ポリフェニレンエーテルの単独重合体の代表例としては
、ポリ(2,6−シメチルー1,4−フェニレン)エー
テル、ポリ(2−メチル−6−エチル−1,4−フエニ
レン)エーテル、ポリ(2,6−ジエチル−1,4−フ
エニレン)エーテル、ポリ(2−エチル−8−11フロ
ピルー1.4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,8−
ジーnプoピルー1.4−フェニレン)エーテル、ポリ
(2−メチル−8−nブチル−1,4−フェニレン)エ
ーテル、ポリ(2−エチル−6−イツブロビルー1,4
−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−クロ
ル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル
−6−ヒドロキシエチル−1,4−フェニレン)エーテ
ル、ポリ(2−メチル−6−クロロエチル−1,4−フ
ェニレン)エーテル等のホモポリマーが挙げられる。
ポリフェニレンエーテル共重合体は、一般式4式% ル基を除く炭素数1〜4のアルキル基、アリル基、ハロ
ゲン、水素等の一価の残基であり、R5+ R6は同時
に水素ではない、)で表わされる2、3.8−トリメチ
ルフェノール等のアルキル置換フェノールと共重合して
得られるポリフェニレンエーテル構造を主体としてなる
ポリフェニレンエーテル共重合体を包含する。
更に上記ポリフェニレンエーテルにスチレン単独または
スチレンと共重合可能な単量体をグラフトノ(重合させ
たものを用いても良い。
スチレンと共重合する単量体としては、例えばα−メチ
ルスチレン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、ビニ
ルトルエン、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル
、アクリル酸、メタクリル酸、およびメタクリル酸のエ
ステル類が用いられる。
ポリフェニレンエーテルにこれらの単量体をグラフトさ
せる手段は特に限定されないが、例えば特公昭52−3
0991号、特公昭52−3859E1号、および特開
昭52−142799号等に提案されている方法、すな
わち、過酸化物の存在下にポリフェニレンエーテルへの
スチレン単独、または上記単量体類の加熱グラフト反応
を行なわせる方法を用いることができる。
また、本発明で用いるボリフェニレンエーテル系樹脂と
しては、上記せるポリフェニレンエーテルまたはポリフ
ェニレンエーテルグラフト共重合体単独および他の樹脂
、たとえばスチレン系樹脂、ポリカーボネート、ポリア
ミド、スチレン−ブタジェンブロック共重合体などとの
混合物も用いることが出来る。そのなかでもポリフェニ
レンエーテルと混合する樹脂は、機械的特性なでの点で
スチレン系樹脂、特に耐衝撃性ポリスチレンまたは、ス
チレン−アクリロニトリル−ブタジェン共重合体が好ま
しく、ブレンド比率もポリフェニレン−1−−チル20
〜80重量%と耐衝撃性ポリスチレンまたは、スチレン
−7クリロニトリル一ブタジエン共重合体80〜20重
量%が最もよい。
本発明の樹脂組成物における次亜リン酸あるいは次亜リ
ン酸リチウム、次亜リン酸ナトリウム。
次亜リン酸カリウム、次亜リン酸マグネシウムの蟻は、
樹脂組成物中のポリフェニレンエーテル系樹脂100重
量部に対して、0.05〜3重量部の割合で含有されて
いると良い、更に好ましいのは、ポリフェニレンエーテ
ル系樹脂100重量部に対して0.1−1重量部の割合
である。また1次亜リン酸あるいは次亜リン酸リチウム
、次亜リン酸ナトリウム、次亜リン酸カリウム、次亜リ
ン酸マグネシウムを一種以上添加する場合には、総添加
量が上記の範囲内であることが好ましい。次亜リン酸あ
るいは次亜リン酸リチウム、次亜リン酸ナトリウム、次
亜リン酸カリウム、次亜リン酸マグネシウムの一種また
は二種以上の添加量が少なすぎる場合には色調の改良効
果が大きくなく、添加量が多すぎる場合には樹脂組成物
の機械的特性が低下し、更に鮫肌模様が激しくなり好ま
しくない。
一方、1分子中に1個以上の水酸基と1情景」−のエス
テル基とを有する化合物の量は、ポリフェニレンエーテ
ル系樹脂100重量部に対して0.5〜5重量部の割合
で含有されていることが好ましい、最も好ましいのは、
ポリフェニレンエーテル系樹脂100重酸部に対して1
〜3重量部の割合である。該化合物の量が多すぎる場合
には耐熱性の著しい低下があり、量が少なすぎる場合に
は、ポリフェニレンエーテル系樹脂の高分子化が抑制で
きず鮫肌状模様は解消されない、また十分な流動性得ら
れない。
また、次亜リン酸または次亜リン酸リチウム、次亜1)
ン酸ナトリφム、次亜リン酸カリウム、次亜リン酸ナト
リウムの二種または二種以上の添加量に対す゛る1分子
中に1個以上の水酸基と1情景とのエステル基を有する
化合物の添加量は、1対lかもl対lOの範囲の割合に
、更に好ましくはl対lかも1対5の範囲□の割合にす
るのが良い。
この範囲をはずれると、鮫肌状模様が解消されないか、
あるいは耐熱性の著しい低下が生じ好ましくない、 ″ また、色−の改良効果を増すために本発明の樹脂組成物
に有機ホスホナイト化合物あるいは亜リン酸エステルを
更に添加して用いてもよい。
また、安定化効果を増すために本発明の樹脂組成物にフ
ェノール系酸化防止剤を更に添加して用いてもよい、フ
ェノール系酸化防止剤としては立体障害性フェノールが
用いられる。
本発明の樹脂組成物を製造する方法は、例えば樹脂と添
加剤とを通常の押出機、ニーダ−1加熱ロール、バンバ
リーミキサ−等を用いて混練する方法が採用できる。ま
た混線の温度は、本発明の樹脂組成物中のポリフェニレ
ンエーテルの含有量に応じて230〜330℃の下で実
施するのが良い。
溶融混線の温度と十分な混合が色調の改良に効果を与え
るものであり、好ましくはシェアーレート(せん断速度
) 50 sec”以上での溶融混線が好ましい。
本発明の組成物に従来公知の他省添加剤、たとえば可塑
剤、着色剤、難燃剤、安定剤、離型剤およびガラス繊維
、炭素繊維などの繊維状補強剤更にはガラスピーズ、炭
酸カルシウム、タルク等の充填剤を添加することはもち
ろん回部である。
本発明で得られる樹脂組成物は色調が良好で、あざやか
な色への着色が可能なポリフェニレンエーテル系樹脂組
成物となり、その良好な機械的特性、熱変形温度を有す
ることから工業的に極めて有用である。
以下に実施例を示すが本発明は以下の実施例に限定され
るものではないことはもちろんである。
部は重量部を示す。
なお、以下の実施例及び比較例において、各試験は以下
の方法によって行なった。
紅五1 ポリフェニレンエーテル系樹脂の色調の改良効果を示す
尺度とし、物体色測定用測色色差計(カラーコンピュー
ター5M−3−CH型・・・スガ試験機社製)にて測定
したW(Lab)の値を示した。W(Lab)の値が大
きい程、樹脂の色調が、明るく且つ色が薄くなっている
ことを示す。
射出成形品(JIS−に8871を満足する引張試験片
)の表面に発生した鮫肌状模様の状況について目視観察
して判定した。また。鮫肌状模様が生じると、成形品表
面の光沢が低下するので、該成形品の中央部の光沢度を
デジタル変角光沢計(tlGV−50・・・スガ試験機
社製)でJIS−28741の試験法にもとづいて測定
した。
外観の判定基準を以下に示す。
0:鮫肌なし O:鮫肌若干あり(1〜2ケ所) Δ:鮫肌全面積の半分程度 X:鮫肌1工ぼ全面 1支亙1薄 JIS−に7207の試験法、アイゾツト衝撃強さはJ
IS−に7110の試験法にもとづいて測定した。
【塾潰 メルト・フロー・インデックス(250℃、10kg荷
重)およびシリング一温度290°C1金型温度80°
Cにて射出成形品(J Is−に8871を満足する引
張試験片)を得る最低射出圧力を測定した。
耐インサートクラ・・り 第1図〜第2図に示す金属インサート(真ちゅう)のボ
ス部を有するたて128mm Xよこ128mm X高
さ60mmで肉厚2.5mmの箱型成形品をシリング一
温度280°C1金型温度80℃にて射出成形した後、
n−へブタンに23°C,tO分間浸漬、取出して風乾
した後直ちに金属インサート部にネジ(ISO−Pネッ
ト4、長さ10mm)をネジ込み金属インサートと樹脂
との境界が破壊する時のトルクを測定した。成形残留歪
が大きいとn−へブタン浸漬時にクラックが大きく発生
することになり、破壊トルクは小さくなる。一方成形残
留歪が小さいと、クラ・ンクが小さいか、または全く発
生しないために破壊トルりは大きくなる。なおりラック
の発生状況につl、)ては目視にて観察した。判定基準
を以下に示す。
0:クラックなし O:クラック若干有り Δ:クラック中程度 ×:クラック多く且つ大きい ウェルドラインの さ 第3図に示す窓を有するたて150+am Xよこ10
0mm X厚み2■の窓付き平板をシリング一温度28
0°C1金型温度80℃で射出成形した後、窓の付近に
発生したウェルドラインの長さく第3図のし)をスケー
ル付きの10−倍ルーペで測定した。
月 から Iしたポリ 26−シメチルー14−フェニ
レン エーテルの占 du/次の方法にて樹脂組成物中
のポリ(2,6−シメチルー1,4−フェニレン)エー
テルを分離し、その固有粘度を測定した。すなわち、樹
脂組成物のペレッ)8gをトルエン150mMに溶解さ
せた溶液を一5℃、25000rpm、8?0OOGテ
30分遠心分離し、そのJ−、澄み液を更にトルエンで
500mJLに希釈して濾過した。ろ液に2000+w
 lのメチルアルコールを加えたあとにか過し、得られ
た沈澱物を100°C13〜4時間真空乾燥した。この
試料をポリ(2,6−ジメチjtz−1,4−フェニレ
ン)エーテルの濃度で4.5wt%になるように約30
℃の塩化メチレンで溶解した後、−5℃で24時間放置
してから濾過し、得られた沈’1G物ヲ100°C,1
時間真空乾燥し、ボIJ(2,fi−ジメチル−1,4
−フェニレン)エーテルを分別した。この試料をクロロ
ホルムに溶解して30°Cで固有粘度を測定した。
実施例1〜4.比較例1−10 クロロホルムに溶解して30℃で測定した固有粘度が0
.84d文/gのポリ(2,8−ジメチル−1,4−フ
エニレン)エーテル、ゴム補強ポリスチレン(スタイロ
ン402・・・旭化成工業社製)1次亜リン酸ナトリウ
ム(天道製薬社製)、次亜リン酸マグネシウム(天道製
薬社製)、オクタデシル−3−(3,5−ジターシャリ
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)フロビオネート(
イルガノックス1076・・・チバガイギー社製)、化
合物としてネオペンチルポリオール脂肪酸エステル(部
分エステルタイプ)(ユニスターH−4760・・・日
本油脂製)、グリセリンモノステアレート(リケマール
R)Is−100・・・理研ビタミン社製)、ソルビタ
ンモノステアレー、ト(ノニオン5P80R・・・日本
油脂製)、また一般的に可塑剤、滑剤として用いやれて
いるちの、として特殊高級脂肪酸のエチレンビスアミド
系(゛、アルフローH−50F・・・[1本油脂製)、
トリフエテル、゛ホスフェート(スミライザーTPP 
・、・・住友化学社−)、ステアリン酸(ブチル′ステ
アレー、ト・・・1本、神韻製)、鉱油(スモイルPS
−2110・・・恰村石油製)、ポリエチレングリコー
ル(PEG−1000・・・日本油脂製)慶、また1分
子中に水酸基を含まないフルエステルタイプとじてネオ
ペンチルポリオール脂肪酸エステル(ユニスター)1−
471(・・・11本油脂製)を表−11と示す割合番
とてブレンダーで均一に混合し、30mm Z軸押11
3機を用いて290°Cで溶融混合してペレット状の樹
1旨Ml成物を得た。このようにして1静た樹lI旨1
1成物を5オンス射出成形機を用いて290℃番ごて成
形し試験に供した。
物性測定結果を表−1に示した。
次亜リン酸ナトリウム、次亜リン酸マグネシウムにより
、樹脂組成物の色調は大幅に改良されるか、成形品表面
に鮫肌状模様が発生し、光沢度が極端に低下し、更に流
動性も悪くなることが明ら一方、ユニスター〇−476
0、リケマールRMS−100、ノニオン5P80Rを
添加す、ると(実施例1〜大幅に向上し・、次亜リン酸
ナト1ノウムまたは次亜リン酸マグネシウムを添加しな
□い樹脂組成物(比較例1)と同程度の外観を有す″る
成形品が得られることが萌らかである。また、:樹脂組
成物の色調が更に向上、し、更に駕くべきこ2とには、
熱変形温度の低下がほとんどなく流動性が大幅に向」二
する。また、□ウェルドラインも短かくかつ目立ちにく
くなる上に、成形残留歪が減少し金属インサート部も割
些に〈〈なってC旭る。また、アイゾツト衝撃強さの低
下もほとんどないことが明らかである。
しかし、添加剤として一般に用いられている可塑剤、滑
剤を実施例1〜4と同程度の流動性がIJ・られる量を
添加したか、単に流動性を」二げただけでは外観の改良
には効果的でなく、更に熱変形温度の低下が著しく、高
い熱変形温度を有するというポリフェニレンエーテル系
樹脂の最大の特徴がそこなわれてしまうことになる。ま
た、ウェルドラインも長くかつ目立ちやすく、更に成形
残留歪が大きく残り金属インサート部が割れやすくなる
、また、ユニスター〇−476は、外観の改良、流動□
 性の改良には効果的ではない。したが・てネオベニ/
チルポリオール 、 ルになると、ポリフェニレンエーテル系樹脂との相
溶性が悪くなるためか、鮫肌状模様を解消させることは
できない。
実施例5〜9、比較例11〜15 クロロホルムに溶解して30℃で測定した固有粘度が0
.84d交/gのポリ(2.8−ジメチル−1.4−フ
ェニレン)エーテル、ゴム補強ポリスチレン(スタイロ
ン402・・・旭化成工業社製)、50%次亜リン酸水
溶液(人道製薬社製)、次亜リン酸ナトリウム(大道製
薬社1製)、、次亜リン酸マグネシウム(大、ネオペン
チルポリオール脂肪酸エ ステル(ユニスタート476D・・・日本油脂製)、オ
フタテシル−3−(3.5−ジターシャリ−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プ.ロピオ.′ネート(イルガ
ノックス1078・・・チバガイギー社製)を表−2に
.示を割合に混ぜ、実施例1.〜4と同じ方法にて樹.
脂組成物を得て、物性を.411足した結.、果を表−
2に示す。
ユニスター)1−4780の添加により、成形品表面の
鮫肌状模様は消失し、色調が更に向上し、熱変形温度の
低下がほとんどなく流動性が大幅に向上することが明ら
かである。
なお、参考までに実施例6と比較例1とで得られた組成
物に着色剤を添加して、その着色性を比較した。比較例
1の組成物100部に染顔料を表−3に示す割合でブレ
ンドし、4611+11φ単軸押出機で290’C!で
造粒し、白、□、赤、:黄の各色を得た。次に実施例6
の組成物に染顔懸をブレンドし比較例1の組成物で得ら
れた各色と同じ色調が得ら些る様に染顔料の割合を検討
し痘。結果を表−3に示すが、実施例6の組成物で仲、
著しい染顔料の低減が可能となり、−色性が著しく改門
されていることが明らかである。
実施例1O〜11.比較例16〜17 クロロホルムに溶解して30℃で測定した固有粘度がQ
、64d文/gのポリ(2,6−シメチルー1.4−フ
ェニレン)エーテル、ゴム補強ポリスチレン(スタイロ
ン402・・・旭化成工業社製)、次亜リン酸ナトリウ
ム(天道製薬社製)、ネオペンチルポリオ−)(t 脂
肪酸エステル(ユニスター〇−4780・・・日本油脂
製)、オクタデシル−3−(3,5−ジターシャリ−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート(イル
カノックス107ローチバガイギー社製)を表−4に示
す割合に混ぜ、実施例1〜4と同じ方法にて樹脂組成物
を得て、物性を測定した結果を表−4に示す。
次亜リン酸ナトリウムとユニスターH−4780との添
加Ji1.の比率が、l対lから1対10の範囲をはず
れると成形品表面の鮫肌状模様は解消しなかったり、あ
るいは鮫肌状模様は解消するが、耐熱性の低ドが大きく
なったりして好ま【7〈ないことが明らかである。
実施例12、比較例18〜18 クロロホルムに溶解して30℃で測定した固有粘度がO
,Bad文/gのポリ(2,8−ジメチル−1,4−フ
ェニレン)エーテル、ゴム補強ポリスチレン(スタイロ
ン402・・・旭化成工業社製)、次亜リン酸ナトリウ
ム(天道製薬社製)、ネオペンチルポリオール脂肪酸エ
ステル(ユニスターH−4780・・・日本油脂型)、
オクタデシル−3−(3,5−ジターシャリ−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート(イルガノッ
クス10フローチバガイギー社製)を表−5に示す割合
に混ぜ、実施例1〜4と同じ方法にて樹脂組成物を得て
、物性を測定した結果を表−5に示す。
ユニスターH−4780の添加により、成形品表面の鮫
肌状模様は消失し、光沢度が大幅に向上し次亜リン酸ナ
トリウムを添加しない樹脂組成物(比較例19)と同等
以上の外観を有する成形品が得られた。また樹脂組成物
の色調も向上し、更に熱変形温度の低下がほとんどなく
流動性が大幅に向上する。またアイゾツト衝撃強さの低
下もほとんどないことが明らかである。
比較例20 ゴム補強ポリスチレン(スタイロン402・・・旭化成
工業社製)100重量部、次亜リン酸ナトリウム(天道
製薬社製)0.2部、オフ竺デシル−〇−(3,5−。
ジターシャリ−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロ
ピオネート(イルガノックス107B・・・チバガイギ
ー社製)0.5部の割合でブレンドした以外は、実施例
1と同じ方法で評価した。結果は、もともとゴム補強ポ
リスチレンの色調が白いため1次亜リン酸ナトリウムに
よる色調改良効果はわカラナい。更に、成形品表面に鮫
肌状模様は現われず、また流動性あるいはウェルドライ
ン長さもゴム補強ポリスチレン単独の場合と変らなかっ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は物性測定に用いる金属インサートと寸法を示し
、l−1はその平面図、l−2は側面図、第2図は第1
図の金属インサートを樹脂に挿入した成形品から切出し
た部分と寸法を示し、2−1はその上端の平面図、2二
2は一面図である。 第3図は、ウェルドラインの長さくL)の測定に用いる
窓付き平板と寸法を示し、3− t t*その平面図、
3−2は側面図である。 1・・・金属インサート、 2・・・樹脂、3・・・ゲ
ート、 4・・・窓、 5・・・ウェルドライン 出願人 旭化成工業株式会社 代理人 豊 1) 善 雄 第1図 (+−1> (1−2) 第2図 (2−1) (2−2)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、 ポリフェニレンエーテル系樹脂100重蓋部に対
    して、(1′)次亜リン酸あるいは次亜リン酸リチウム
    、次亜リン酸ナトリウム、次亜リン酸カリウム、次亜リ
    ン酸ナトリウムの一種または二種以上が0.05〜3厳
    量部の割合で、(II)1分子中に1個以上の水酸基と
    1個以上のエステル基とを有する化合物が0.5〜5重
    量部の割合で、蚕に上記の(1)の添加量に対する(I
    t)の添加量がl対lから1対10め範−の割合で含有
    されて成ることを特許とする着色性に優れる樹脂組成物
    。 2、 1分子中に44以上の水i基と1個以上のエステ
    ル基とを有する化合−が、ネオペンチルポリオール脂肋
    酢エステルである特許請求の範囲第1項記載の樹脂組成
    物、′ □ 3.1分子中に1個以上の水酸基と1個以上のエステル
    基とを有する化合物が、グリセリンモノステアレートで
    ある特許請求の範囲第1項記載の樹脂組成物 4、 1分子中に1個以上の水酸基と1個以上のエステ
    ル基とを有する化合物が、ソルビタンモノステアレート
    である特許請求の範囲第1・項記載の樹脂組成物 5、 ポリフェニレンエーテル系樹脂が□ポリフェニレ
    ンエーテルとスチレン系重合体との混合物である特許請
    求の範囲第1項記載の樹脂組成物6、 ポリフェニレン
    エーテル系樹脂がポリフェニレンエーテルの20〜80
    重酸%とスチレン系重合体の80〜20重量%との混合
    物である特許請求の範囲第5項記載の樹脂組成物 7、 ポリフェニレンエーテルが、ポリ(2,8−ジメ
    チJlz−1+4−フェニレン)エーテルである特許請
    求の範囲第5項または第6項記載の樹脂組成物8、 ポ
    リフェニレンエーテルが、スチレ□ングラフトボリ (
    2,8−ジメチル−1,4−フェニレン)エーチルであ
    る特許請求の範囲第5項または第6項記戦の樹脂組成物 8、 スチレン系重合体が耐衝撃性ポリスチレンである
    特許請求の範囲第5項または第6項記載の樹脂組成物 10、スチレン系重合体が、スチレン−アクリロニトリ
    ル−ブタジェン共重合体である特許請求の範囲第5項ま
    たは第6項記載の樹脂組成物11、 1分子中に1個以
    上の水酸基と1個以上のエステル基とを有する化合物の
    分子量が200以上である特許請求の範囲第1項記載の
    樹脂組成物
JP20592183A 1983-11-04 1983-11-04 着色性に優れるポリフエニレンエ−テル系樹脂組成物 Pending JPS6099161A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018111832A (ja) * 2015-02-20 2018-07-19 スティア エンジニアリング プライベート リミテッド スチレン樹脂及びポリフェニレンエーテルを含むブレンド

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JP2018111832A (ja) * 2015-02-20 2018-07-19 スティア エンジニアリング プライベート リミテッド スチレン樹脂及びポリフェニレンエーテルを含むブレンド

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