JPS609690B2 - 插木発根促進剤 - Google Patents

插木発根促進剤

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JPS609690B2
JPS609690B2 JP11163477A JP11163477A JPS609690B2 JP S609690 B2 JPS609690 B2 JP S609690B2 JP 11163477 A JP11163477 A JP 11163477A JP 11163477 A JP11163477 A JP 11163477A JP S609690 B2 JPS609690 B2 JP S609690B2
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JP
Japan
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camp
rooting
salts
present
salt
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JP11163477A
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JPS5445268A (en
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二郎 石山
裕 堀
佳恵 元村
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Kikkoman Corp
Original Assignee
Kikkoman Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、挿木発根促進剤に関する。
従来、杉「松等の樹木類及び果樹や花木等の苗木を挿木
で生産する方法は、種子から苗木を生産するより、親の
遺伝子を正しく伝え又種子からの苗木よりも早く生長す
るため、多く利用されている方法であるが、反面、往々
にして挿穂の発根が遅く、あるし、は挿木の活着率が悪
い等の難点があり、このため発根促進物質としてナフチ
ル酢酸、インドール酢酸、インドール酪酸等の薬液に浸
債せしめ±壌等に挿入し栄養生長させていた。
しかしこれら発根促進物質は効果を充分に発現する条件
が非常に限られておりかつ使用方法を誤るとその効果が
まったく現れないばかりか、逆に薬害を生じ「菊などで
は葉の黄色化を起す等の欠点があった。本発明者等は、
これらの欠点を解消するため銘意研究した結果、ホルモ
ンの媒体物として知られているサイクリツク−3・6ー
アデニル酸、8一Br−サィクリックー3′・5ーアデ
ニル酸、6ーベンジルーサィクリツク−3′・6−アデ
ニル酸、及びそれらの塩が挿穂の発根を著しく促進させ
る作用を有し、その後の発育が良好でありしかも安価、
簡易かつ薬害のまったくないことを見出し、本発明を完
成するに至った。
即ち本発明は、サィクリツクー3・5ーアデニル酸(以
下CAMPと称する)、8一Br−サィクリックー3′
・5ーアデニル酸(以下8一Br−CAMPと称する)
、6ーベンジルーサィクリック−3′・5−アデニル酸
(以下6ーベンジルーCAMPと称する)、及びそれら
の塩からなる群より選ばれた1種以上を含有する挿木発
根促進剤であり、また本発明は、CAMP、8一Br−
CAMP、6−ペンジルーCAMP、及びそれらの塩か
らなる群より選ばれた1種以上と、植物ホルモンを含有
する挿木発根促進剤である。
以下、本発明について具体的に説明する。
本発明においては、CAMP、8一Br−CAMP、6
ーベンジル−CAMP、及びそれらの塩〔例えばアルカ
リ金属の塩(Na塩、K塩等のような)又はアルカリ士
類金属の塩(Li塩、Ca塩等のような)〕からなる群
より選ばれた1種以上が用いられる。
そして上記したそれらの化合物は合成法、発酵法などに
より得ることができ、市販のものでもよい。本発明を実
施するには、上託した化合物を水に溶解又は分散して使
用する以外に、界面活性剤、乳化剤などを混合して、水
溶剤、液剤、乳剤、ヱアロゾル剤などに製剤して使用で
きるが、当該分野で通常用いられている粉末水約剤、粉
剤、塗布剤、軟コゥ剤または粒剤等にして使用に供する
こともできる。
これら製剤は一般の増量剤則ち液体または固体稀釈剤を
用いて適当な方法で混合増量しあるいは稀釈することが
できることはいうまでもない。次にこの様にして各種の
剤型に造られた挿木発根促進剤を用いて挿木をするには
、その剤型等に応じ任意の方法を用いればよい。
例えば挿穂を該処理溶液に浸糟するか、または挿穂に該
処理溶液を頃霧あるいは塗布等の適宜の方法を採用すれ
ばよい。大量に処理する場合には通常はCAMP、8一
Br−CAMPト6ーベンジルーCAMP、又はそれら
の塩を含有する液剤、乳剤、粉末水和剤、粒剤等を水で
適当な濃度に稀釈し水溶液としてそのまま用いることが
できるが場合によっては肥料、農薬、殺菌剤等を混入し
て用いることもできる。この様な処理手段をとる場合の
CAMP、8一Br−CAMP、6−ペンジル−CAM
P、又はそれらの塩の濃度は1〜200瓜血が好適であ
り、その最適濃度は10〜50の血である。また挿穂の
状況により上記範囲内において適宜使用量を調整しうろ
ことは当然であるが「 さらに他の発根剤たとえば植物
ホルモンであるインドール酢酸(以下IAAと称する)
又はその誘導体、インドール酪酸(以下田Aと称する)
又はその誘導体及びナフチル酢酸(以下NAAと称する
)又はその誘導体等と混用することにより発根促進効果
は更に増大し、適用範囲の拡大をはかることもできる。
上記誘導体と称するものはこれらの塩、ェステル、アミ
ドなどを意味し、塩には例えばナトリウム、カリウム、
カルシウム、アンモニウム、各種アミン塩などがあり、
ェステルには例えばメチル、エチル、ィソプロピル及び
ブチル等などが挙げられる。この時のIAA、BA、N
AA又はこれら誘導体の濃度は1〜50伽皿が好適であ
るが、その最適濃度は20〜10功奴である。
この様な他の発根剤を併用する場合、挿穂の処理は、C
AMP、8−Br−CAMP、6ーベンジルーCAMP
L又はそれらの塩との混合溶液で行ってもよく、また上
記植物ホルモンの溶液とCAMP又はその誘導体の溶液
を別々に調整し、いずれか一方の溶液で処理したのち次
いで他方の溶液で処理する方法等を採用してもよい。こ
れら処理溶液は必要によりたとえばHC1、QS04、
KOH、NaOH等でpHを調整してpH2一9の範囲
で用いるのが好ましい。次に本発明処理剤による挿穂の
処理部位は、挿穂の上端部及びその近縁部に接触させる
場合に、従来の発根剤に比べ特に効果が大である。
挿穂を処理溶液に浸債する場合、その浸糟時間は植物の
種類やCAMP、8一Br−CAMP、6ーベンジル−
CAMP、又はそれらの塩により異なるが1〜10餌時
間位が適当である。又挿穂を挿付け後上記の如き稀釈液
を挿穂に噴霧又は塗布してもよい。この様な頃霧及び塗
布手段を採用する場合は適宜回数および濃度を選択すれ
ばよい。又樟穂に粉剤、軟コウ剤等を塗布する方法も有
効に用いられ、この場合のCAMP又はCAMP譲導0
体の使用量は植物によって異なるが1〜20000脚の
範囲で使用される様に処理することが望ましい。
本方法が好適に用いられる植物としてはブドウ、ミカン
、リンゴ、ナシ、モモ「松、杉、ひの夕さ、つばき、つ
つじ、さつき「菊「カーネーション等挿木で苗木を生産
するものであればいずれの植物でもよく、比較的発根活
着の悪い、挿木し難い植物に適用した場合に特に効果が
大である。
又挿床は特に限定されることはなく普通に利用0されて
いる挿床であればいずれも使用できる。次に本発明の実
施例を示すが、本発明はこれにより制限されるものでは
ない。実施例 1 CAMP(Na塩)を50の風となるように蒸留水中夕
に添加、鷹拝して溶解し、本発明薬剤とした。
実施例 2CAMP(Na塩)及び8一Br−CAMP
(Na塩)を、それぞれの濃度が50■肌及び10の剛
となるように蒸留水中に添加「櫨拝して均質化し、本発
明薬0剤とした。
実施例 3 6−ペンジルーCAMP(Na塩)1夕、ポリオキシェ
チレンソルビタンモノウレート(商品名:ツイーン20
)1夕、カオリン98夕をよく混合し「6−ペンジル−
CAMPの1%粉剤を得、本発明薬剤とした。
実施例 4 6−ペンジル−CAMP(Na塩)が100柳及びCA
MP(Na塩)が200脚風となるように蒸留水中に添
加し、鷹拝して均質化し、本発明薬剤とした。
実施例 5CAMP(Na塩)が50の岬及びポリオキ
シェチレンソルビタンモノウレート(商品名:ツイーン
20)が10収皿となるように蒸留水中に添加、燈拝し
て、本発明薬剤とした。
実施例 6 キャンベル・ァーリー13壬生樹の結果母枝を3月15
日採取し、そのまま袷室に貯蔵し、4月7日に2芽挿用
の穂木を作成して、各区7本として1昼夜第1表に示す
処理溶液に上端部を浸潰した。
処理溶液のCAMP、8−Br−CAMP「 はNa塩
を脱塩水に溶解したものを使用し「NAAは三共株式会
社の市販品「ナフサク錠いmAは塩野義製薬株式会社の
市販品「オキシベロン液剤」をそれぞれ脱塩水で稀釈し
て用いた。2種類の処理剤を混用する場合には、それぞ
れ2倍の濃度溶液を調整しておき、使用前に1:1の割
合で混合した。
挿木の際には発泡スチロール箱に川砂を入れ、*すべて
穂木の下端を砂に挿し、ガラス室内においてスダレで遮
光し、毎日カン水した。
育成1ケ月後にスダレを除去し、6月30日の根の砂を
洗い落し、各区毎に根重、新梢重を測定し、挿穂重10
0とした時の根重及び新本肖重を指数として第1〜2表
に示した。尚活着数は新梢又は根の植物活性を維持して
いる数で表示した。
第 1 表 本発明薬剤処理区分は、対照区(脱塩水)に比べ根重が
著しく増大し、更に市販の植物ホルモンと比べても同等
又はそれ以上の発根促進効果を示した。
第 2 表 本発明の挿木発根促進剤と植物ホルモンを併用すること
により根重及び活着数が著しく良くなっていることが認
められる。
実施例 7 キャンベル・アーリー1仏王樹の1年枝を4月16日に
採取し、1昼夜水錫後1芽挿用の穂木を作成し、第3表
に示す如く5区を設け、各区13本とし、各処理溶液に
1昼夜下端浸債を行なった。
処理溶液のCAMP、8一Br−CAM岬ま実施例6同
様に調整した。挿木の際にはポリ製深型バットに川砂を
入れ、4月18日に挿木し、スダレで遮光してガラス室
内におき毎日カン水した。
7月10日に砂を洗い流し、写真を撮影した後、1本毎
に各部位に解体し、全量、新梢長、葉数、挿穂重、挿穂
長、根長、根重、根数について調査した。
尚調査した13本のうちから10本を選びその合計値を
第3表に示し、さらに発根状態等を示すと第1図〜第3
図の写真の通りである。
第1図は脱塩水に浸潰した対照区の挿穂であり、第2図
はCAM円(Na塩)40沙血、第3図はCAMP(N
a塩)40の岬!こそれぞれ浸潰した各処理区の挿穂で
あるが、これらの結果から本発明薬剤処理区分は対照区
(脱塩水)に比べト新梢の伸び**が良く「根重が多く
、根の発根促進効果が極めて良好であることが明らかで
ある。
第 3 表 実施例 8 6月に積木繁楯したキクの品質『美秋』より7月15日
に挿穂を採取し「 40■側のCAMP(Na塩)溶液
中に3時間下端浸涜を行なった。
対照として脱塩水にて同様に浸潰し、1区7本として、
ポリ製深型バットに川砂を入れ「穂木の下端を砂に挿し
、ガラス室内においてスダレで遮光し、毎日カン水した
8月2日に砂を洗い流し、写真撮影した後、1本毎に全
量、全長〜葉数、根重、葉重、茎車「黄変葉の程度、茎
径について調査し、その平均値を第4表に示した。
又黄※※変葉等の状態を示すと第4図a,bの写真の通
りである。第4図aは脱塩水による対照区の状態を示す
ものであり、黄変葉が確認されるが、bに示す本発明薬
剤処理区のものはほとんど黄変葉がなく、根の発根促進
効果も認められる。
尚第4表中の黄変葉の程度は1枚全部が黄変しているも
のを1.0とし黄変部分の面積に応じ0.1〜1.0の
10段階とし、2枚以上にわたって黄変しているものは
その合計で表わした。
第 4 表
【図面の簡単な説明】
図面は本発明による実施態様を示すものであって、第1
図は脱塩水を用いた対照区の写真、第2図〜第3図は本
発明による発根促進効果を対照区と比較するために示す
写真、第4図はキクの挿木において本発明によるものと
対照区の結果を比較して示す写真である。 オ1図 グ2週・ オ3図 チリ凶

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 サイクリツク−3′・5′−アデニル酸、8−Br
    −サイクリツク−3′・5′−アデニル酸、6−ベンジ
    ル−サイクリツク−3′・5′−アデニル酸、及びそれ
    らの塩からなる群より選ばれた1種以上を含有する挿木
    発根促進剤。 2 サイクリツク−3′・5′−アデニル酸、8−Br
    −サイクリツク−3′・5′−アデニル酸、6−ベンジ
    ル−サイクリツク−3′・5′−アデニル酸、及びそれ
    らの塩からなる群より選ばれた1種以上と、植物ホルモ
    ンを含有する挿木発根促進剤。
JP11163477A 1977-09-19 1977-09-19 插木発根促進剤 Expired JPS609690B2 (ja)

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