JPS609657B2 - イオンプレ−テイング方法及び装置 - Google Patents

イオンプレ−テイング方法及び装置

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JPS609657B2
JPS609657B2 JP2842281A JP2842281A JPS609657B2 JP S609657 B2 JPS609657 B2 JP S609657B2 JP 2842281 A JP2842281 A JP 2842281A JP 2842281 A JP2842281 A JP 2842281A JP S609657 B2 JPS609657 B2 JP S609657B2
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    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/02104Forming layers
    • H01L21/02365Forming inorganic semiconducting materials on a substrate
    • H01L21/02518Deposited layers
    • H01L21/02521Materials
    • H01L21/02524Group 14 semiconducting materials
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  • Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は半導体デバイスを製造するためのィオンプレー
テイング方法及び装置に関する。
イオンプレーテイソグ方法はD、M、Mattox氏の
研究に始まり、金属の乾式メッキ法として改良開発され
、付着金属の基板との接着力が良いことやつき廻りが良
い利点を持つため、さかんに工業用として機工部品の金
属薄膜コーティング装置に利用されている。
イオンプレーティング法の原理は、薄膜形成用の原料を
蒸発させ、該蒸発源と基板の途中に、気化原料をイオン
化するイオン化装置を設け、基板に負の高い直流電圧を
印加し、イオン加速用電界を加えることによりイオンを
加速し基板表面に堆積させるものであるごこのため、基
板に到達する原料中には大量の中性粒子と同時に各種の
イオン化された粒子が存在し、この到達イオンの運動エ
ネルギーは数百eVにも達する。このイオンの高い運動
エネルギーが基板または堆積しつつある薄膜の原子に与
えられるために、原子の位置変化や温度上昇を招き、励
起状態にある原子間の化学的な効果も相乗して、化学結
合の反応性が高まる。その結果の1例として付着金属と
基板との接着力が向上する特徴を有する。上記従来例の
イオンプレーティング法では、イオン加速用電界として
基板に負の直流電圧のみを印加するため、イオンプレー
テイング装置にはイオン加速用電源として負の直流(D
C)のみが供給されていた。ところで、我々は村山氏の
開発したりング状高周波(RF)電極のイオン化装置を
用いたイオンプレーティング法で半導体薄膜の形成を試
みた。
しかし、例えばシリコンェピタキシャル層を形成した場
合、あるいはアモルファスシリコン薄膜を形成した場合
、膜中に導入された欠陥が薄膜の特性を低下させている
と考えられる結果を見し、出した。シリコンェピタキシ
ャル層を形成し、太陽電池に応用した場合、イオン加速
電圧の効果を調べたところ、DC−700V以上の印加
電圧ではOVの場合よりむしろ太陽電池特性を悪化させ
ていることがわかった。又比較的特性の良いDC−40
0Vの印加電圧の場合でもアズデポジション(asde
position)膜では特性が悪くへイオン衝撃によ
るダメージを熱処理して緩和する必要があることがわか
つた。
さらにアモルファスシリコン薄膜を形成した場合イオン
衝撃のダメージによる欠陥にもとず〈準位密度が多いと
思われる特性が得られた。これは前述したイオンプレー
ティング法の加速イオンの持つ特徴により、金属の茂式
めつき法とは別の用途、例えば半導体薄膜の形成に用い
た場合、イオン衝撃による何らかの欠陥が必然的に導入
されてしまう欠点を有するためであった。又、正、負イ
オンの両方に効果を待せることができない欠点や「成膜
後アニールしなければならない欠点などもあった。した
がたって、従来の‐イオンプレーティング方法及び装置
では良質な半導体薄膜を形成することは極めて困難であ
った。本発明の目的は、上記例のごときイオンプレーテ
ィング法の加速イオンの過剰な運動エネルギーにより半
導体薄膜の欠陥を多くする欠点を解決するために、イオ
ン加速用電圧の印加方法を改良し、金属材料のみならず
半導体材料にも広く適用可能なイオンプレーティング方
法および装置を提供することにある。本発明によれば、
イオン加速用電界として、100KHz以下の周波数で
実効値がIKV以下の低周波交流電圧、もしくはIKV
以下の直流が童畳した前記低周波交流電圧を原料蒸着源
と加熱される基板保持臭との間に印加することを特徴と
するイオンプレーティング方法が構成される。又、他の
本発明によれば、真空容器内に少なくとも原料蒸発源及
びイオン化源及び基板保持臭及び基板加熱源及びガス導
入口及びガス排気口を有し、原料蒸発源と基板保持具と
の間にイオン化源が設けられ、真空容器外部に設けられ
た原料蒸発用電源及び基板加熱用電源及びイオン化電源
にそれぞれ真空容器内の原料蒸発源及び基板加熱源及び
イオン化源が接続され、真空容器内の基板保持臭と原料
蒸発源は真空容器外部に設けられたイオン加速用電源に
接続されたイオンプレーティング装置において、該イオ
ン加速用電源は100KHz以下の周波数で実効値がI
KV以下の低周波交流の電源と、IKV以下の直流の電
源とから成り、該交流電源と該直流電源とは直列に接続
され、該交流電源の1端を×とし、該交流電源と該直流
電源とのo接続端をYとし、該直流電源の1端をZとし
て、上記×,Y,Zの内の2端と基板保持臭と接続され
る出力端a′と蒸発源と接続される出力端ひとが選択的
に切り換えられて接続されることを特徴と.するイオン
プレーティング装置が構成される。
本発明の装置は、従来のイオンプレーティング装置の有
する負の直流電源に加えて低周波交流電源も有し、さら
に切換スイッチを設けることにより、直流印加電圧の正
負の適性を変えうるため、イオンプレーティング中の気
体分子中にハロゲン元素を含み「電子を付着して負イオ
ンになりやすい負性気体の場合には、絶対値として正の
印加電圧を印加することで、負性気体原料からでも良質
なイオンプレーティング薄膜がが得られる。又、低周波
交流電圧のみのときもしくは直流電圧値より低周波交流
電圧の実効値が大である場合も、正イオンと負イオンの
両方を成膜中に入射させることができ、良質な薄膜が得
られる。又、半導体薄膜の如きダメージに敏感な膜でも
、イオンの運動が追従できる100KHz以下で実効値
IKV以下の低周波交流をイオン加速電界として用いる
ため、低周波の半サイクルごとに加速、反発もしくは減
速を繰り返すため、反発もしくは減速する半サイクルで
は軟着陸するように堆積させたり、堆積中にイオンの衝
撃を止めアニールする期間を挿入して堆積させるなどに
より、ダメージを最小限にできる。以下本発明の実施例
を図面を用いて詳細に説明する。
第1図は本発明のイオンプレーティング法を実施した装
置の模式図である。
薄膜形成室1は真空排気ポンプに排気導管2を介して接
続されて高真空に保たれる。一方薄膜形成室1にはガス
導入管3を介して所望の徴量なガスが必要に応じてガス
系のバルブ操作により漸次供給され、10‐4〜10‐
汀orr程度の真空度に保たれる。この薄膜形成室1内
の下側には、薄膜形成原料の蒸発用シリコン塊4を加熱
蒸発させるための電子ビーム加熱源5を有し、シリコン
蒸気を発生させる。上部には薄膜を堆積させるための基
板6が保持されている。イオン加速用の電位を与えるた
め、該基板6の保持具とシリコン蒸発源とはイオン加速
用電源12で電気的に接続されている。又、該基板6と
シリコン塊4との中間には発生したシリコン蒸気をイオ
ン化するためのRFコイルからなるイオン化室8が設け
られている。さらに該基板6を加熱するために該基板保
持臭の上部には赤外線ランプ7が配置されている。必要
な電源として、電子ビーム用電源9、イオン化用RF電
源10、基板加熱用電源11、イオン加速用電源12が
それぞれ接続されている。イオン加速用電源12はさら
にAC電源部13とDC電源部14とから構成されてい
る。第2図は本発明のイオンプレーティング装置のイオ
ン加速用電源部を示す模式図である。
イオン加速電圧は第1図a,b点に対応する第2図のa
′,b′点より供給する。イオン加速用電源部22は低
周波交流電源部23と直流電源部24及び印加方法を選
択する切襖スイッチ25,26とから構成されている。
功換スイッチのX,Y,Zは各々の電源端子×,Y,Z
に結線されている。次に、上記本発明の方法及び発明さ
れた装置を詳細に述べる。先ず、所定の前処理が施され
たシリコンウェハー基板6をイオンプレーティング装置
内の基板保持具に設置する。
イオンプレーティング装置の公知の取扱い操作により、
薄膜形成室1を真空排気した後基板6を赤外線ランプ7
により加熱し800℃に保つ。ついでガス導入管3より
アルゴンガスを導入し、薄膜形成室1内の真空度を3×
10‐4Torrとする。
RFコイル等のイオン化室8に13.58M比のRF電
力を電源10より供給し、放電励起する。しかる後、電
子ビーム加熱源5より電子ビームを発生させ、該電子ビ
ームで、蒸発用シリコン材料としての抵抗率2000−
伽のn形シリコン魂4を溶融し蒸発させる。発生した蒸
発シリコンは上部に設けられたイオン化室8を通過する
際アルゴンガスとともに一部イオン化される。イオン化
室8の上部に設置された基板6には該蒸発シリコンが飛
来し、高真空中で堆積するため800℃程度の低い温度
でもェピタキシャル層が得られる。かくのごとき過程に
おいて、基板6に印加するイオン加速用電圧の印加方法
により、得られるシリコンェピタキシャル層の膜質に差
が生じることがわかった。すなわち得られるシリコンヱ
ピタキシヤル層を用いて、公知のプロセスを経て太陽電
池を作成した結果、第3図のようにその特性に差異が見
とめられた。0 第3図は横軸がイオン加速用電源の直
流印加電圧を示し、縦軸が太陽電池の効率の改善率を示
し、従釆法の直流印加電圧OVの場合に得られる太陽電
池の効率を1として規格化し、イオン加速電圧を印加し
て得られる効率との比をとる。
破線夕31で示した特性は従来法の直流負電圧のみ印加
した場合である。−100V、一300Vと増加させる
ことによって、太陽電池の効率は1.3音2.1倍と向
上し、約−400Vで最大2.2倍まで改善される。し
かし、さらに一500V、一700Vと増した場合は1
.90倍、0.95音と逆に改善率は激減する。ところ
が本発明の方法により、イオン加速電圧の印加方法を変
更した場合、次のようにへ さらに太陽電池の効率の改
善率が向上することが判明した。実施例 1 タ ィオン加速電圧として直流負電圧に低周波交流電圧
を重畳させた。
重畳させる低周波交流電圧成分としては周波数50Hz
波高値300Vピークトーピーク(P−P)を用いた。
前述のごとき手順をもってシリコンェピタキシヤル層を
形成し、かつ公0知のプロセスを経て太陽電池を作成し
た結果、直流賃電圧成分の値によって、第3図の実線3
2に示すような特性が得られた。直流負電圧OVにおい
ても従来法と比べて、低周波交流電圧が重畳しているた
め、太陽電池の効率は多少向上し、改善率1.2倍が得
られた。さらに直流負電圧を−100V、一300Vと
増加させることによって、太陽電池の効率は1.7句音
、2.2倍と向上し、約一550Vで最大2.5倍まで
改善され従来の最大値2.2倍よりさらに向上した。さ
らに一700Vと増した場合は2.4倍と改善率が多少
小さくなるものの従来法のごとき激減する現象は見られ
なかった。又、一IKV以上ではイオン加速電圧を印加
しない場合に得られる太陽電池の効率より低下してしま
うので、直流成分はIKV以下にする必要のあることが
分った。したがって、イオン加速電圧の最適条件領域を
広く選択することができ、かつ、太陽電池の効率の改善
率をさらに向上させることができた。実施例 2 前述のごとき手順をもって太陽電池を作成した。
ただし、シリコンェピタキシャル層をイオンプレーティ
ングする際、イオン加速電圧の重畳させる低周波交流電
圧成分として、0.5日2500Vp−pを用いた。そ
の結果、第3図の実線33に示すような特性が得られた
。直流負電圧成分OVにおいても太陽電池の効率は1.
6倍改善された。さらに直流負電圧を−100V、一3
0肌と増加させることによって、太陽電池の効率は2.
1倍、2.7倍と向上し、約一650Vで最大3.23
音まで改善され従釆と比較し著しく膜質が向上した。さ
らに一700Vと増してもほとんど変化がなく大きな改
善率が得られた。したがって実施例1と同様にイオン加
速電圧の最適条件領域を広く選択することができ、かつ
、太陽電池の効率は大幅に改善された。従来法に比べ、
低周波交流電圧を重畳させた効果は著しい。これは、実
施例1、及び2において、基板6に飛来するシリコンイ
オン及びアルゴンイオンが、過剰に基板6を衝撃するこ
となく「イオンの運動エネルギーが交流成分で変調され
て加速減速が行なわれ、密着性を有する程度に軟着陸す
るごとく堆積するためである。シリコン基板にシリコン
薄膜をェピタキシャル成長させるためには、低周波交流
電圧成分の周波数は50HZに比べ0.5HZが半サイ
クルごとのアニール効果を大きくするためには好ましい
ことが明らかとなった。他の基板を用いる場合や他の原
料をイオンプレーティングする場合は放電によって生成
されるイオンの易動度及び自由行程及び原料の蒸発量等
によって該電圧をイオンプレーティングする材料に合せ
て選択し、該周波数はイオンプレーティング膜に堆積中
作用させたいイオンが低周波交流の交番電界に追従でき
る10皿Hz以下の周波数を選択することが必要である
。又、実施例として太陽電池を作成したが、他の半導体
デバイスにおいても、欠陥の少ない高品質な半導体薄膜
が必要なことは自明であり、本発明のイオンプレーティ
ング方法を用いれば、他の半導体デバイス用薄膜を作成
するためにも有利である。実施例 3 所定の処理が施されたガラス基板を用いた。
前述のごとき手順をもってシリコン薄膜をガラス基板面
上にイオンプレーティングした。ただし、形成条件とし
て基板温度300ooに保ち、100%の4弗化桂素を
ガス導入管より導入し、薄膜形成室内の真空度を5×1
0‐汀orrとした。基板温度が300℃と極めて低温
であるため、堆積させたシリコン薄膜は結晶性を失い、
いわゆるアモルファスシリコン薄膜となる。又、放電を
起こさせる際の雰囲気ガスとして活性な4弗化桂素を用
いたため、該ガスの放電分解で生成した弗素と蒸発させ
たシリコンとが放電プラズマ中で一部反応する。ここで
イオン加速電圧の印加方法は低周波交流電圧のみとした
。本発明のイオンプレーティング装置ではイオン加速用
電源の第2図における功換スイッチ25をXに、26を
Yに各々切換接続することで低周波交流電圧のみ供給す
ることができる。さて、アモルファスシリコン薄膜を形
成するための基板温度が低温であるため、安価なガラス
基板を用いることができる。しかし本発明が関するごと
きイオンを利用した薄膜形成では、ガラス基板は絶縁性
を示すので、堆積表面がイオンで帯電されてしまい、続
く薄膜形成を阻害する恐れがあり、イオン加速用電圧と
しては直流より交流が好ましい。ここでは1000日2
の低周波交流電圧を用い印加電圧として700Vp−p
まで印加した。その結果得られたアモルファスシリコン
には弗素が混入していることが赤外吸収スペクトル測定
で判明した。該スペクトルの吸収量より混入量を算出し
た値は第4図破線41に示す。第4図は機軸が印加電圧
を示し、縦軸がアモルファスシリコン中に混入した弗素
のアトミックパーセントを示す。300Vp−p、50
0Vp−pと印加することにより2.5%、4%と増加
できることがわかった。
従来法のごとく、直流負電圧のみ印加した場合は負イオ
ンになっている弗素等を基板に積極的に集収することが
できず、その混入量は1%以下の極めて少ない混入量し
か得られなかった。このような欠点を低周波交流電圧を
印加することで、正負の両イオンを基板に入射させるこ
とで帯電を防ぎ、かつ正電位半周期で負帯電している発
素を積極的に入射させ、多量の弗素を含むアモルファス
シリコン薄膜を堆積することができることが確められた
。又、負電位の半周期で正イオンとなった弗素や、他の
イオンが基板に入射していることも確められた。実施例
4 基板として、酸化インジウム錫膜が片面に設けられたガ
ラス板に公知な前処理を施したものを用いた。
該基板上に前述のごとき手順をもって、弗素を混入させ
たアモルファスシリコン薄膜を堆積させた。ただし、イ
オン加速電圧の印加方法は第2図における切換スイッチ
25をZ、26をXに各各切換接続し、直流正電圧に低
周波交流電圧を重畳させた。低周波交流電圧成分として
は、周波数60HZ、波高値250Yp−pを用いた。
その結果得られたアモルファスシリコン薄膜中の弗素の
混入量は第4図実線42に示す値となった。基板に酸化
インジウム錫膜の導電性膜が設けられていること、及び
直流正電圧成分が印加されていることにより、膜中の弗
素の混入量を著しく向上させることができた。直流正電
圧成分を十300V、十500Vと重畳させることによ
り、11%、15%と増加させることができた。さらに
得られた膜の近赤外の吸収端を測定した結果、第5図に
示す特性が得られた。第5図において、横軸は光子エネ
ルギーh〃〔ev〕を示し、縦軸は吸収係数Qを用いた
(Qhレ)1′2〔(ev′弧)i′2〕を示す。第6
図の特性のカーブフイツテイングよりオプテイカルバン
ドギャップEoおよび膜質の良さを表わすB値が求めら
れる(E、A、Davjs他Phil、Mag、22(
1970)p.903)。本実施例より得られたアモル
ファスシリコン薄膜のオプテイカルバンドギヤツプはデ
ータにカーブフィツティングした実線52よりEoら1
.8(ev)と求められる。従釆法のごとき直流負電圧
のみ印加して得られる膜は弗素含有量が少ないためか破
線51よりEoら1.6(ev)であった。本発明によ
り得られる膜はより大きなオプティカルバンドギャップ
を持つ膜となり、かつ破線51と実線52を比較すると
明らかに傾きが異なり、従来法による膜より本発明によ
る膜のB値が大きく、膜中の局在準位密度等の欠陥の少
ない良質な腰が形成されることがわかった。ところで、
本発明のイオンプレーティング装置のイオン加速用電源
の切換スイッチ部25,26‘ま2個の1回路3接点の
スイッチでそれぞれ独立に構成されているが、2回路6
接点のスイッチを用いても同様に、a′,b′端に対し
て×−Y,X−Z,Y−Y,Y一Z,Z−X,Z一Y、
の組合せで直流電源、低周波高流電源の出力機と接続可
能であり、切換スイッチの操作より各々、低周波交流電
圧、低周波交流電圧が重畳した直流負電圧、零電圧(ア
ース電位)、直流負電圧、低周波交流電圧が蚤畳した直
流正電圧、及び直流正電圧が供給できる。以上実施例で
はシリコン原料を用いて本発明のイオンプレーティング
方法及び装置の利点を述べた。
他の半導体材料を用いて、他の半導体薄膜が形成される
場合、又は金属材料を用いて半導体デバイスの電極等を
形成する場合においても、本発明の方法の利点及び装置
の機能は十分に活され、半導体薄膜に与える欠陥を極め
て少なくすることができかつ良好なイオンプレーティン
グ薄膜が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を説明するための、イオンプレーティン
グ装置の模式図である。 1は薄膜形成室、2は排気導管、3はガス導入管、4は
蒸発用材料、5は電子ビーム加熱源、6は基板、7は赤
外線ランプ、8はイオン化室、9は電子ビーム用電源、
10はイオン化用RF電源、11は基板加熱用電源、1
2はイオン加速用電源、13は低周波交流電源部、14
は直流電源部である。 第2図は本発明によるイオンプレーティング装置のイオ
ン加速用電源部を説明するための模式図である。 22はイオン加速用電源、23は低周波交流電源部、2
4は直流電源部、25,26は切換スイッチであり、X
,Y,Zは各電源の出力端に接続される切換スイッチ端
を示し、a′b′はイオン加速用電圧を供給する端子で
ある。 第3図は太陽電池の効率向上を説明するための特性図で
ある。 機軸は負の直流イオン加速電圧であり、縦軸は太陽電池
の効率の改善率を示す。31は従来の方法で作成した場
合の特性であり、32,33,34は本発明の方法によ
り作成した場合の特性である。 第4図はイオンプレーティング膜中に混入させる元素量
の向上を説明するための特性図である。 機軸は交流もしくは直流のイオン加速電圧であり、縦軸
は混入した元素のアトミックパーセントを示す。41は
従釆の方法で作成した場合の特性図であり、42は本発
明の方法及び装置により作成した場合の特性である。 第5図は、イオンプレーティング膜の膜貿の良さを説明
するための近赤外吸収端近僕の特性図である。 横軸は光子エネルギーhひを示し、縦軸は(Qh〃)1
′2を示す。51は従来の方法で作成した場合の特性で
あり、52は本発明の方法及び装置を用いて作成した場
合の特性である。 繁′図 第2図 第3図 第4図 繁S図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 イオン加速用電界として、100KHz以下の周波
    数で実効値が1KV以下の低周波交流電圧、もしくは1
    KV以下の直流が重畳した前記低周波交流電圧を原料蒸
    着源と加熱される基板保持具との間に印加することを特
    徴とするイオンプレーテイング方法。 2 真空容器内に少なくとも原料蒸発源及びイオン化源
    及び基板保持具及び基板加熱源及びガス導入口及びガス
    排気口を有し、原料蒸発源と基板保持具との間にイオン
    化源が設けられ、真空容器外部に設けられた原料蒸発用
    電源及び基板加熱用電源及びイオン化電源にそれぞれ真
    空容器内の原料蒸発源及び基板加熱源及びイオン化源が
    接続され、真空容器内の基板保持具と原料蒸発源は真空
    容器外部に設けられたイオン加速用電源に接続されたイ
    オンプレーテイング装置において、該イオン加速用電源
    は100KHz以下の周波数で実効値が1KV以下の低
    周波交流の電源と、1KV以下の直流の電源とから成り
    、該交流電源と該直流電源とは直列に接続され、該交流
    電源の1端をXとし、該交流電源と該直流電源との接続
    端をYとし、該直流電源の1端をZとして、、上記X,
    Y,Zの内の2端と基板保持具と接続される出力端a′
    と蒸発源と接続される出力端b′とが選択的に切り換え
    られて接続されることを特徴とするイオンプレーテイン
    グ装置。
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JPH0462554B2 (ja) * 1985-01-31 1992-10-06 Retsukusumaaku Intern Inc

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