JPS609494B2 - ワツクス状物質の製造法 - Google Patents
ワツクス状物質の製造法Info
- Publication number
- JPS609494B2 JPS609494B2 JP12426375A JP12426375A JPS609494B2 JP S609494 B2 JPS609494 B2 JP S609494B2 JP 12426375 A JP12426375 A JP 12426375A JP 12426375 A JP12426375 A JP 12426375A JP S609494 B2 JPS609494 B2 JP S609494B2
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- Japan
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- wax
- substance
- fatty acids
- iii
- hydroxyl groups
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- Cosmetics (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は新規なワックス状物質に関するものである。
従来から一般に用いられているェステル系ワックスの主
体はカルナバロウ、ミッロウ、鯨ロゥなどの天然品であ
り、これらは艶出し剤、固化剤、滑剤としての機能を有
し、化粧品、医薬品、カーボン紙、各種ワックス、合成
樹脂などに使用されている。しかし、天然産のロウは品
質のバラツキ、供給の不安定どの難点を有している他に
、結晶性を有するという欠点もある。
体はカルナバロウ、ミッロウ、鯨ロゥなどの天然品であ
り、これらは艶出し剤、固化剤、滑剤としての機能を有
し、化粧品、医薬品、カーボン紙、各種ワックス、合成
樹脂などに使用されている。しかし、天然産のロウは品
質のバラツキ、供給の不安定どの難点を有している他に
、結晶性を有するという欠点もある。
ロゥが結晶性を有していると、低融点の液体油またはワ
ックスとの混合系または乳化系の形で製品化された場合
、貯蔵期間中に分離、晶出、発汗などの現象をひきおこ
し、製品の価値を著るしく低下させる。一方、天然産の
ロウは、その組成が一般的に複雑であり、原因ははっき
りしないが、乳化性がよいという特長も有している。
ックスとの混合系または乳化系の形で製品化された場合
、貯蔵期間中に分離、晶出、発汗などの現象をひきおこ
し、製品の価値を著るしく低下させる。一方、天然産の
ロウは、その組成が一般的に複雑であり、原因ははっき
りしないが、乳化性がよいという特長も有している。
本発明者らは、天然産のロゥの持つ欠点を改良すると共
にロウが有する長所を備えたワックス、即ち{1}品質
にバラツキのない、‘21安定供給できる。
にロウが有する長所を備えたワックス、即ち{1}品質
にバラツキのない、‘21安定供給できる。
糊結晶性のない、‘4}光沢のよい、‘5}組成が簡単
な、■色のよい、‘7)臭いのない、(8浮L化性のよ
いワックスを提供する目的で鋭意研究を重ねた結果、上
記条件を全て満足するワックスとして、水酸基を3〜4
個有するポリオールの縮合物と高級直鎖状飽和脂肪酸お
よび高級側鎖状飽和脂肪酸との部分ェステル化物を見出
した。即ち、本発明は水酸基を3〜4個有するポリオー
ルの縮合物(1)、12一ヒドロキシステァリン酸とそ
の他の高級直鎖状飽和脂肪酸(0)および高級側鎖状飽
和脂肪酸(m)を、生成物1分子中に水酸基が1個以上
残存するよう(1)に対して(D)および(m)を用い
、かつ(ロ)と(m)の合計量に対し(m)が10〜4
0モル%を占めるよう用いて、ェステル化反応させるこ
とを特徴とするワックス状物質の製造法である。
な、■色のよい、‘7)臭いのない、(8浮L化性のよ
いワックスを提供する目的で鋭意研究を重ねた結果、上
記条件を全て満足するワックスとして、水酸基を3〜4
個有するポリオールの縮合物と高級直鎖状飽和脂肪酸お
よび高級側鎖状飽和脂肪酸との部分ェステル化物を見出
した。即ち、本発明は水酸基を3〜4個有するポリオー
ルの縮合物(1)、12一ヒドロキシステァリン酸とそ
の他の高級直鎖状飽和脂肪酸(0)および高級側鎖状飽
和脂肪酸(m)を、生成物1分子中に水酸基が1個以上
残存するよう(1)に対して(D)および(m)を用い
、かつ(ロ)と(m)の合計量に対し(m)が10〜4
0モル%を占めるよう用いて、ェステル化反応させるこ
とを特徴とするワックス状物質の製造法である。
水酸基を3〜4個有するポリオールの縮合物とは、一般
式(HO)nR−○−R(OH)nで表わされるもの(
式中Rはポリオールより水酸基を除いた残基)で、例え
ばジトリメチロールェタン、ジトリメチロールプロパン
、ジベンタエリスリツト、ジグリセリン等をいう。高級
直鏡状飽和脂肪酸とは、一般式RCOOHで表わされる
脂肪酸のアルキル基Rが炭素数13以上の道鎖状かつ飽
和であるものをいい、高級側鎖状飽和脂肪酸とは、上記
ァルキル基Rが炭素数7以上の側鎖状かつ飽和であるも
のをいう。本発明に於ては得られたェステル1分子中の
水酸基の数および用いる高級飽和脂肪酸中の直鏡状脂肪
酸と側鎖状脂肪酸の比が重要であり、前記の如く水酸基
は1分子中1個以上、側鎖状脂肪酸は脂肪酸全体の10
〜40モル%でなければならない。
式(HO)nR−○−R(OH)nで表わされるもの(
式中Rはポリオールより水酸基を除いた残基)で、例え
ばジトリメチロールェタン、ジトリメチロールプロパン
、ジベンタエリスリツト、ジグリセリン等をいう。高級
直鏡状飽和脂肪酸とは、一般式RCOOHで表わされる
脂肪酸のアルキル基Rが炭素数13以上の道鎖状かつ飽
和であるものをいい、高級側鎖状飽和脂肪酸とは、上記
ァルキル基Rが炭素数7以上の側鎖状かつ飽和であるも
のをいう。本発明に於ては得られたェステル1分子中の
水酸基の数および用いる高級飽和脂肪酸中の直鏡状脂肪
酸と側鎖状脂肪酸の比が重要であり、前記の如く水酸基
は1分子中1個以上、側鎖状脂肪酸は脂肪酸全体の10
〜40モル%でなければならない。
このような条件下に於て初めて本発明のワックス状組成
物が得られるのであり、これらを満足するようにポリオ
ールの縮合物および各飽和脂肪酸の仕込量を決定する。
ェステル化は公知の方法が採用でき触媒は使用してもし
なくてもよい。ェステル化反応終了後、必要に応じて常
法に従って反応混合物を脱色剤による脱色、水蒸気蒸留
による脱臭精製にふする。
物が得られるのであり、これらを満足するようにポリオ
ールの縮合物および各飽和脂肪酸の仕込量を決定する。
ェステル化は公知の方法が採用でき触媒は使用してもし
なくてもよい。ェステル化反応終了後、必要に応じて常
法に従って反応混合物を脱色剤による脱色、水蒸気蒸留
による脱臭精製にふする。
得られたものはずれも無色、無臭な非結晶性のワックス
状物質である。本物質で従釆使われていた高融点ワック
スの全部または一部をおきかえることにより高融点ワッ
クスの持っていた結晶性による問題は容易に解決される
。また本物質は原料に用いたポリオールの縮合物および
側鎖状脂肪酸のため構造的に丸味をおびていることに帰
因して溶解した場合、非常にさらりとした展延性に富む
ものとなり、例えば化粧品用ワックス等として極めて有
用な性状を備えている。本物質中には未反応の水酸基が
含まれており、一般の高沸点ワックスに比べて水および
極性物質に耐する親和性に富むことも本物質の有する重
要な特長のひとつであり、乳化系を生成し易く、また安
定化することは、応用面で非常に有用である。
状物質である。本物質で従釆使われていた高融点ワック
スの全部または一部をおきかえることにより高融点ワッ
クスの持っていた結晶性による問題は容易に解決される
。また本物質は原料に用いたポリオールの縮合物および
側鎖状脂肪酸のため構造的に丸味をおびていることに帰
因して溶解した場合、非常にさらりとした展延性に富む
ものとなり、例えば化粧品用ワックス等として極めて有
用な性状を備えている。本物質中には未反応の水酸基が
含まれており、一般の高沸点ワックスに比べて水および
極性物質に耐する親和性に富むことも本物質の有する重
要な特長のひとつであり、乳化系を生成し易く、また安
定化することは、応用面で非常に有用である。
以下に実施例を示す。
実施例 1
鍵梓機、温度計、窒素ガス吸込管および水分離器を備え
た2その4ツロフラスコに、ジベンタェリスリツト1.
0モル、ィソステアリン酸0.5モル、ステアリン酸3
.0モル、12ーヒドロキシステアリン酸1.5モル、
塩化第1スズ(全体に対して0.3%)を加え、160
〜260qoの計算量の水が水分離器にたまり、しかも
酸価が1以下になるまで反応を行った。
た2その4ツロフラスコに、ジベンタェリスリツト1.
0モル、ィソステアリン酸0.5モル、ステアリン酸3
.0モル、12ーヒドロキシステアリン酸1.5モル、
塩化第1スズ(全体に対して0.3%)を加え、160
〜260qoの計算量の水が水分離器にたまり、しかも
酸価が1以下になるまで反応を行った。
反応終了後、脱色剤を用いて脱色し水蒸気を吹き込んで
脱臭を行い目的のワックス状物質を得た。酸価0.10
、水酸基価89 ケン化価170、融点49〜55qo
であり結晶性を有していなかった。比較例実施例1と同
様にして、ジベンタェリスリット1.0モル、イソステ
アリン酸1.5モル、ステアリン酸3.5モル、塩化第
1スズ(全体に対して0.3%)を用いて、ワックス状
物質を得た。
脱臭を行い目的のワックス状物質を得た。酸価0.10
、水酸基価89 ケン化価170、融点49〜55qo
であり結晶性を有していなかった。比較例実施例1と同
様にして、ジベンタェリスリット1.0モル、イソステ
アリン酸1.5モル、ステアリン酸3.5モル、塩化第
1スズ(全体に対して0.3%)を用いて、ワックス状
物質を得た。
酸価0.20、水酸基価3入 ケン化価175 融点5
2〜5が0であり、結晶性を有していなかった。表−1
実施例1と比較例との物性の比較(注1) 試料10
夕を蝿拝しながら徐々に水を添加し、試料に水を抱水さ
せる。
2〜5が0であり、結晶性を有していなかった。表−1
実施例1と比較例との物性の比較(注1) 試料10
夕を蝿拝しながら徐々に水を添加し、試料に水を抱水さ
せる。
水が分散するまでよく抱水させたのち、1日室温で放置
し過剰の水を除去する。試料10のこ対し抱水された水
の量の百分率を抱水力とする。(注2) 透湿カップ(
JISZ0208)を用い試料と流動パラフィンを50
/5肌t%の油膜を通しての水分透過性を測定する。
し過剰の水を除去する。試料10のこ対し抱水された水
の量の百分率を抱水力とする。(注2) 透湿カップ(
JISZ0208)を用い試料と流動パラフィンを50
/5肌t%の油膜を通しての水分透過性を測定する。
(注3) 試料1夕をベンゼンノジオキサン混合溶媒3
0の‘に溶解させ、蒸留水で滴加し、白濁を生じるまで
の滴定量をウオーターナンバー(WN)とした。
0の‘に溶解させ、蒸留水で滴加し、白濁を生じるまで
の滴定量をウオーターナンバー(WN)とした。
疎水館は次の算式より求めた。
疎水能(%)=(空試験のWN)−(本試験のWN)X
IO。
IO。
Claims (1)
- 1 水酸基を3〜4個有するポリオールの縮合物(I)
、12−ヒドロキシステアリン酸その他の高級直鎖状飽
和脂肪酸(II)および高級側鎖状飽和脂肪酸(III)を
、生成物1分子中に水酸基が1個以上残存するよう(I
)に対して(II)および(III)を用い、かつ(II)と
(III)の合計量に対し(III)が10〜40モル%を占
めるよう用いて、エステル化反応させることを特徴とす
るワツクス状物質の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12426375A JPS609494B2 (ja) | 1975-10-17 | 1975-10-17 | ワツクス状物質の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12426375A JPS609494B2 (ja) | 1975-10-17 | 1975-10-17 | ワツクス状物質の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5248613A JPS5248613A (en) | 1977-04-18 |
JPS609494B2 true JPS609494B2 (ja) | 1985-03-11 |
Family
ID=14880992
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12426375A Expired JPS609494B2 (ja) | 1975-10-17 | 1975-10-17 | ワツクス状物質の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS609494B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5914019B2 (ja) * | 1978-02-14 | 1984-04-02 | 日清製油株式会社 | エステル化生成物及びこれらを含む化粧料 |
JPS60188305A (ja) * | 1984-03-07 | 1985-09-25 | Nisshin Oil Mills Ltd:The | 化粧料 |
CN100427060C (zh) * | 2003-05-13 | 2008-10-22 | 日清奥利友集团株式会社 | 油性化妆制剂 |
EP1623697A4 (en) * | 2003-05-13 | 2008-03-19 | Nisshin Oillio Group Ltd | COSMETIC OIL IN WATER EMULSION |
JP2004339087A (ja) * | 2003-05-13 | 2004-12-02 | Nisshin Oillio Group Ltd | 日焼け止め化粧料 |
CN1997728B (zh) * | 2004-01-21 | 2010-09-29 | 弗门尼舍有限公司 | 透明蜡烛及其制造方法 |
KR101141856B1 (ko) | 2005-01-28 | 2012-05-08 | 닛신 오일리오그룹 가부시키가이샤 | 에스테르화 반응 생성물 및 화장료 |
JP5022892B2 (ja) | 2005-01-28 | 2012-09-12 | 日清オイリオグループ株式会社 | 口唇化粧料 |
-
1975
- 1975-10-17 JP JP12426375A patent/JPS609494B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5248613A (en) | 1977-04-18 |
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