JPS609459B2 - 腹水濃縮装置 - Google Patents

腹水濃縮装置

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JPS609459B2
JPS609459B2 JP51044916A JP4491676A JPS609459B2 JP S609459 B2 JPS609459 B2 JP S609459B2 JP 51044916 A JP51044916 A JP 51044916A JP 4491676 A JP4491676 A JP 4491676A JP S609459 B2 JPS609459 B2 JP S609459B2
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JP
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ascites
concentrator
concentration
reservoir
protein concentration
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JP51044916A
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JPS52128686A (en
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徹 黒田
信明 津田
保 今宮
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は腹水濃縮装置の改良に関するものである。
肝硬変、内臓連等の患者で腹水症になり、苦しんでいる
人が多い。
腹水により内臓が圧迫を受けている患者の腹水を除去し
てやることによって、患者は、一次的に楽な状態になれ
る。しかし、腹水中に含まれる蛋白質等の栄養物が多量
に除去されてしまうため、患者の衰弱が激しく、問題で
あつた。このため、腹水症の患者に対し、腹水を抜き取
って腹水中の有用な蛋白質を濃縮し、生体へ戻してやる
試みがなされている。
たとえば、人工腎臓を応用した腹水のる過濃縮法とフィ
ルターで細菌や癌細胞を除去した後濃縮する方法である
。本発明の目的は、上述した腹水の処理を行うにあたり
、生体の腹水中の蛋白質濃度がどんな値であっても、濃
縮器の性能が変化しても、指定蛋白質濃度の濃縮腹水が
得られ、しかもそれに伴なう煩雑な操作が全く必要ない
腹水濃縮装置を提供することにある。従来より用いられ
ている腹水濃縮装置を用いて腹水を処理し、指定蛋白質
濃度の濃縮腹水を得るためには、患者の腹水の蛋白質濃
度を屈折率計、比色計等で測定し、濃縮器の陰圧、腸圧
等を手動設定し、濃縮された腹水の蛋白質濃度を測定し
、所定の蛋白質濃度に達していない場合は、再び濃縮器
の圧力コントロールを仕直す。
この操作を繰り返すことにより、濃縮された腹水の蛋白
質濃度をコントロールするわけであるが、一般に、この
操作は煩雑であり、濃縮器の能力の低下に従って圧力コ
ントロールしなければならず、得られる濃縮腹水の蛋白
質濃度も不安定になりがちである。この発明は、これら
の問題点を解決したものである。本発明は更に濃縮初期
から指定された濃度まで煩雑な手間をかけずに自動的に
行うことのできるものである。
本発明は、腹水の濃縮器と、該濃縮器で濃縮され流出す
る腹水を貯留するための貯留器と、該貯留器内の腹水を
外部に排出するための排出手段と、該貯留器内における
腹水中の蛋白質濃度を検出する濃度検出手段と、該濃度
検出手段の検出値が指定の範囲内になるよう濃縮器にお
ける腹水濃縮の度合いを調節する調節手段とを有し、該
貯留器内の腹水が指定の範囲内のときのみ前記姪出手段
により腹水を外部に排出するようになされていることを
特徴とする腹水濃縮装置である。
以下、図面を用いてこの発明の腹水濃縮装置を用いて腹
水を処理する具体例を説明すると、第1図において腹水
導入口に近い側から、腹水輸送用ポンプ2、除菌・除癌
細胞用ろ過器3、濃縮器5、貯留器6の順に接続されて
おり、しかも、調節弁8が濃縮器5のろ液取出し口側に
、制御装置7が蛋白質濃度検出手段6a、調節弁8など
に連結されているものである。
そして、生体から取出された腹水は、この装置を用いて
以下のように処理される。生体からの腹水は、腹水導入
口1より導入され、ポンプ2により輸送される。
除菌、除癌細胞用ろ過器3でろ過除菌された腹水はポン
プ4(場合によりなくてもよい)により濃縮器5に送ら
れ、濃縮される。濃縮された腹水は貯留器6に一時貯え
られ、ここで腹水中の蛋白質濃度が濃度検出手段6aに
よって常時監視される。濃度検出手段6aで測定された
蛋白質濃度の情報は制御装置7に送られ、制御装置7か
ら調節弁8に信号を送り貯留器6内の腹水蛋白質濃度を
指定濃度範囲内に近づける方向に調節される。この操作
により、貯留器内の腹水蜜白質濃度が指定濃度の範囲内
になると、排出手段である電磁弁11が開ける指令が制
御装置7から発せられ、貯留器6内の腹水は貯蔵ビン9
に排出され、一時貯えられた後腹水導出口10より出て
、生体の静脈へ注入される。この過程で、腹水中有害な
菌や癌細胞は除去され、有用な蛋白質(アルブミン、グ
ロプリン等)は指定した濃度に濃縮され、患者の静脈へ
注入される。本装置に使用されるポンプ2は、生体より
腹水を取り出し、かつ、各部分へ輸送するものであるか
ら、生体の腹水排出能力にあわせて、自動的に腹水の取
り出し流出を制御できるものが好ましい。
除菌、除癌細胞用ろ過器3は市販の膜状メンフランを使
用してもよいが、腹水の処理能力、脱泡の容易さ等の点
で中空繊維の方が良好である。
材質については、除菌、除癌細胞でき、かつ、生体に有
用な蛋白質(アルブミン、グロブリン等)を通過させる
ような孔径をもち、かつ、生体に対して無毒で、無害な
材質であれば全て使用できる。現在、中空繊維でこれら
の条件を満たすものの一例としてセルロースアセテート
がある。ポンプ4は、除菌、除癌細胞された腹水をある
一定の濃度まで濃縮するための濃縮器5へ送るものであ
る。
前述のポンプ2で代用できる場合には特に必要ない場合
もある。ポンプ4はポンプ2と同種であっても異種であ
ってもよいが、内部を流れる腹水に無毒、無害でなけれ
ばならない。濃縮器5は、除菌、除癌細胞された腹水の
特に蛋白質を濃縮するためのもので、当然、腹水内の体
液を通過させ、生体にとって有用な蛋白質(アルブミン
、グロブリン等)は通過させないメンフランを使用する
必要がある。これらの特性を有し、かつ、生体に対して
無害、無毒な材質であれば全て使用できる。一般に、人
工腎臓に使用されるメンブランは使用できる。また、処
理能力、簡便さ等の点で更に適切な素材は、ポリアクリ
ロニトリル、銅アンモニア法レーヨン等の中空繊維であ
る。濃度検出手段6aは、腹水中の蛋白質濃度を測定し
て電気量に変換するものであり、これを達成する方法と
しては、比色法、粘度法、比重法、屈折率法等種々の方
法が考えられるが、腹水に接触する部分の材質が主体に
対して無害、無毒であることが必要である。また、腹水
に接触する部分はディスポーザブルであることが望まし
い。さらに、蛋白質濃度の測定に時間遅れが少なく、蛋
白質以外の体液成分に影響されにくい構造である必要が
ある。また、腹水を一時貯蔵しておく貯留器6は、この
中の腹水が均一な蛋白質濃度となる様な構造である必要
がある。制御装置7は、濃度検出手段6aからの濃度信
号、例えば電気信号を受けて、信号の値により調節弁8
、電磁弁11,12等に指示信号を送りこれらを制御す
る。
その動作を機能別に分ければ2つあり、その第1の動作
は、貯留器6内の腹水の蛋白質濃度が指定した範囲に入
っているときのみ、濃度検出手段6aからの濃度信号を
受けて緋出手段である電磁弁lmを開き、貯留器6内の
腹水を外部へ送り出す操作である。その際第1図の例の
ように電磁弁11の開閉状態と逆の状態に閉一関される
電磁弁12を設けてもよいが必ずしもこの電磁弁12は
必要ではない。また第2の動作は貯留器6内の腹水の蛋
白質濃度が指定した範囲内に保つよう濃度検出手段6a
からの濃度信号に応じて調節弁8に制御信号を送り、貯
留器6内の腹水の蛋白質濃度を指定値に近づける方向に
調節弁8を作動させる操作である。この場合制御装置7
と調節弁8で腹水濃縮度合いを調節する調節手段を構成
する。この制御装置7の構成は、前述した動作を行なえ
るものであればどんな回路構成でもさしつかえない。調
節弁8を用いるこの例は、濃縮器におけるろ過側圧力を
調整して腹水濃縮の度合いを調節するものである。
その他の方法としては、濃縮器にかける陰圧または腹水
にかける腸圧を加減する方法、圧力は一定にしておいて
腹水が濃縮器内に滞留する時間を加減する方法等がある
が、いずれにしても濃度検出手段6aからの信号を受け
て自動的に調節できるものでなければならない。貯蔵ビ
ン9は市販のものでよく、単に濃縮された腹水を貯蔵し
、ほぼ一定の速度で点滴静注される濃縮腹水の一時的な
貯蔵の役目をするにすぎない。
例えば、市販のポリエチレン製生理食塩水ピンを使用し
てもよい。上記の他、本装置に使用する体液回路、特に
腹水に直接接触する部分は、全てディスポーザプルであ
ることが望ましく、使用する素材は、人体に対して安全
で無毒なものである必要がある。
濃度検出手段は例えば第2図に示すような、バネ13に
よってつり下げられている浮子14の位置を差動トラン
ス15により検知することによって、腹水の比重から蛋
白質濃度を検知する方法を用いることができる。もちろ
ん他の体液成分による比重の変化を補償してやる必要が
あるが、これは、差動トランスのコイルの位置をずらし
てやることなどで容易に行える。差動トランス15の出
力電圧は増幅器16で増幅され、電圧検知器17で蛋白
質濃度がどれ位の値になっているかを判断し、指定濃度
になっていない場合は調節弁8に信号を送り、濃縮器5
にかける陰圧圧力を調節させ、貯留器6内の腹水の蛋白
質濃度が指定値になるようにする。貯留器6内の腹水の
蛋白質濃度が上昇していき指定値になると、電圧検知器
17からリレー回路18に信号が送られ、電磁弁11を
開き、また必要に応じ設けた電磁弁12を閉じ、指定蛋
白質濃度になった腹水が貯蔵ビン9に送られる。
貯留器6内の液面がある程度以下になると浮子14が液
面上に露呈するので差動トランス出力が変わり再び電磁
弁11が閉じられ、電磁弁12が開かれる。第2図に示
した増幅器16、電圧検知器17、リレー回路18が制
御装置7を構成している。上記した動作が自動的に繰り
返されて、生体からの腹水は、自動的に指定された濃度
に蛋白質が濃縮され、常に指定された濃度の濃縮腹水が
排出される。このように、この発明の腹水濃縮装置を用
いることによって、生体の腹水を指定濃度まで自動的に
濃縮することができると共に、生体の腹水中の蛋白質濃
度がどんな値であっても、濃縮器の性能が変化しても、
指定蛋白質濃度の濃縮腹水が確実に排出され、臨床中の
煩雑な圧力コントロール等の手間がいっさい要らなくな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の腹水濃縮装置を使用した腹水処理装
置の例を示す模式図であり、第2図は腹水の蛋白質濃度
コントロール部の例を示す概略図である。 1・・・・・・腹水導入口、2,4・・・・・・ポンプ
、3・・・・・・除菌、除癌細月包用ろ過器、5・・・
・・・濃縮器、6・・・・・・貯留器、6a・・・・・
・濃度検出手段、7・・・・・・制御装置、8・・・・
・・調節弁、9・・・・・・貯蔵ビン、10・・・・・
・腹水導出口、11,12…・・・電磁弁、13・・・
・・・バネ、14・・・・・・浮子、15・・・・・・
差動トランス、16・・・・・・増幅器、17・・・・
・・電圧検知器、18・・・・・・リレー回路。 第1図 第2図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 メンブランを使用した腹水の濃縮器と、該濃縮器で
    濃縮され流出する腹水を貯留するための貯留器と、該貯
    留器内の腹水を外部に排出するための排出手段と、該貯
    留器内における腹水中の蛋白質濃度を検出する濃度検出
    手段と、該濃度検出手段からの信号に応じて、濃縮器の
    膜間差圧を調節するかまたは腹水の濃縮器における滞留
    時間を調節する手段を作動させ腹水濃縮の度合いを調節
    する調節手段とを有し、該貯留器内の腹水が指定の範囲
    内のときのみ前記排出手段により腹水を外部に排出する
    ようになされた腹水濃縮装置。
JP51044916A 1976-04-22 1976-04-22 腹水濃縮装置 Expired JPS609459B2 (ja)

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JP51044916A JPS609459B2 (ja) 1976-04-22 1976-04-22 腹水濃縮装置

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JP51044916A JPS609459B2 (ja) 1976-04-22 1976-04-22 腹水濃縮装置

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JPS52128686A JPS52128686A (en) 1977-10-28
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IT1217332B (it) * 1988-02-02 1990-03-22 Dideco Spa Procedimento per il trattamento extracorporeo di liquido ascitico

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JPS52128686A (en) 1977-10-28

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