JPS609374Y2 - エンジンのウオ−タポンプ駆動装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、エンジンのウォータポンプ駆動装置の改良
に関する。

オートバイエンジンでは、空冷と水冷とがあり、水冷に
する場合は、クランク軸の端部に歯車を刻設し、この歯
車にポンプ歯車を噛合せて冷却水ポンプを駆動する。

クランク軸には、この他に、駆動歯車を取着しなければ
ならないので、構造が複雑になる。

又、クランク軸端に刻設した歯車が摩耗したような場合
、クランク軸ごと交換しなければならず、部品交換が高
価になる。

この考案は、かかる点に鑑み改善したもので、以下図面
に示す本考案の実施例について説明する。

クランク軸１にスペース２を挿入し、更に動力伝達用の
駆動歯車３を挿入して、回転一体にスプライン嵌合させ
る。

そして、クランク軸１の端にナツト４を螺合して、駆動
歯車３をクランク軸１に固定する。

クランク軸１の端面には、ノックピン５を突設させて、
ナツト４の芯孔６に嵌合せて芯出しし、ナツト４の一側
に歯車７をナツト４と一体に設ける。

歯車７は、ウォータポンプのポンプ軸８に固定したポン
プ歯車９と噛合せる。

又、駆動歯車３は、被動歯車１０と噛合せる。

作用について説明する。

クランク軸１が回転すると、駆動歯車３及びナツト４も
一体に回転する。

そして、駆動歯車３から被動歯車１０に回転伝達し、ナ
ツト４の歯車７からポンプ歯車９への回転伝達してウォ
ータポンプが駆動される。

歯車７はノックピン５によってクランク軸１と芯合せが
しであるので、ポンプ歯車９との噛合もスムーズにでき
る。

以上説明したように、この考案は、クランク軸端に螺着
して駆動歯車を締着するナツトの一側に歯車を設け、該
歯車をポンプ軸のポンプ歯車に噛合わせて駆動するよう
にしたので、クランク軸とポンプの駆動をする歯車が別
になり、製作が容易で交換も簡単になる。

そして歯車はクランク軸に螺着するナツトと一体である
ので、着脱も簡単で部品点数も少くできる。

また、ナツトはノックピンによって、クランク軸に芯合
せしであるので芯振れも起らない。

又、歯車の外径がクランク軸太さによって規制されるこ
ともなく自由な歯数にでき、さらに、クランク軸はポン
プ駆動歯車が不要な空冷エンジンの場合にも共通に使用
できる利点もある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示す縦断面図である。 １・・・・・・クランク軸、３・・・・・・駆動歯車、
４・・・・・・すット、 ７・・・・・・歯車、 ８・・・・・・ポンプ軸、 ９・・・・・・ポン プ歯車。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. クランク軸端に螺着して駆動歯車を締着するナツトの一
   側に歯車を設け、該歯車をポンプ軸のポンプ歯車に噛合
   せて駆動するようにしたことを特徴とするエンジンのウ
   ォータポンプ駆動装置。