JPS609124B2 - 繊維状物の湿式製造法 - Google Patents
繊維状物の湿式製造法Info
- Publication number
- JPS609124B2 JPS609124B2 JP52090272A JP9027277A JPS609124B2 JP S609124 B2 JPS609124 B2 JP S609124B2 JP 52090272 A JP52090272 A JP 52090272A JP 9027277 A JP9027277 A JP 9027277A JP S609124 B2 JPS609124 B2 JP S609124B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- solution
- coagulating liquid
- action
- present
- discharge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
- Paper (AREA)
- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、高分子重合体の溶媒溶液から短い繊維状物を
湿式製造する方法に関する。
湿式製造する方法に関する。
従来、高分子重合体溶液から凝固液を用いることによっ
て繊維状物を製造する方法として、1微細孔ノズルより
凝固裕中へ湿式紡糸する方法、2高分子重合体溶液を凝
固浴中へ分散させ、切断力によりいわゆるフィプリッド
を作る方法が知られている。
て繊維状物を製造する方法として、1微細孔ノズルより
凝固裕中へ湿式紡糸する方法、2高分子重合体溶液を凝
固浴中へ分散させ、切断力によりいわゆるフィプリッド
を作る方法が知られている。
前記1の方法は、非熱可塑性あるいは熱分解性高分子重
合体から合成繊維をつくる方法として良く知られている
ものであるが、通常は微細孔ノズルを用いるため、固形
物質を含有した高分子重合体溶液を紡糸して繊維をつく
る場合に困難性が伴なうこと、高度の曳糸性を有する高
分子重合体溶液でないと安定した繊維化がむずかしく、
操業の安定性が得られにくいこと、短繊維の製造工程が
ロ過、吐出、凝固、延伸、切断と多工程に及び、その間
糸切れ等のトラブルがあると全工程を停止せねばならな
いこと、など非合理的なことが多い。
合体から合成繊維をつくる方法として良く知られている
ものであるが、通常は微細孔ノズルを用いるため、固形
物質を含有した高分子重合体溶液を紡糸して繊維をつく
る場合に困難性が伴なうこと、高度の曳糸性を有する高
分子重合体溶液でないと安定した繊維化がむずかしく、
操業の安定性が得られにくいこと、短繊維の製造工程が
ロ過、吐出、凝固、延伸、切断と多工程に及び、その間
糸切れ等のトラブルがあると全工程を停止せねばならな
いこと、など非合理的なことが多い。
また前記2の方法として、日特公昭37一5732号公
報に記載の発明が知られている。
報に記載の発明が知られている。
これは高分子重合体溶液を、特定の沈澱条件と雛断条件
下で凝固液中に分散させて、フィブリツドを得るという
ものである。しかし、かかるフイブリツドは、同公報に
説明されているように、繊維状物とフィルム状物から成
る形状が同一でない不均一なものであり、10メッシュ
の筋で残る部分が10%以上ない程細かい微粒子である
。本発明の基本目的は、短繊維状物の新期湿式製製法を
提供することにある。
下で凝固液中に分散させて、フィブリツドを得るという
ものである。しかし、かかるフイブリツドは、同公報に
説明されているように、繊維状物とフィルム状物から成
る形状が同一でない不均一なものであり、10メッシュ
の筋で残る部分が10%以上ない程細かい微粒子である
。本発明の基本目的は、短繊維状物の新期湿式製製法を
提供することにある。
本発明の他の目的は通常の湿式織糸法では紙糸困難な紙
糸原液、たとえば多量の無機物など固形物質を含有する
高分子重合体溶液、または曳糸性に難点のある高分子重
合体組成物溶液の場合でも、均一にして微細な短い繊維
状物を得る方法を提供することにある。本発明の更に他
の目的は、紡糸原液を吐出する工程のみで、従来法では
多工程を必要としたプロセスを完成し安価に短繊維状物
を製造するのみならず「前述のような糸切れによる機械
陣機などのトラブルのない省力化された緑式製造法を提
供することにある。本発明は、基本的には高速凝固液流
の叩裂作用の利用により上記目的を達成せんとするもの
であって、フィルム形成能をもつ高分子重合体を含有す
る該高分子重合体の溶媒溶液から、高速凝固液流東の叩
裂作用により繊維状物を製造するに際し、{11 該溶
媒溶液をフィルム状ないし筋状に叩裂板の叩裂面上に流
延せしめる工程、および■ 談叩製面上における、溶媒
溶液が禾だ、実質的な凝固を生じていない部位に対して
、叩裂面と5〜45度の角度を有する筋状ないしフィル
ム状の高速凝固液流東を接触せしめる工程、を含むこと
を特徴とする繊維状物の湿式製造法である。
糸原液、たとえば多量の無機物など固形物質を含有する
高分子重合体溶液、または曳糸性に難点のある高分子重
合体組成物溶液の場合でも、均一にして微細な短い繊維
状物を得る方法を提供することにある。本発明の更に他
の目的は、紡糸原液を吐出する工程のみで、従来法では
多工程を必要としたプロセスを完成し安価に短繊維状物
を製造するのみならず「前述のような糸切れによる機械
陣機などのトラブルのない省力化された緑式製造法を提
供することにある。本発明は、基本的には高速凝固液流
の叩裂作用の利用により上記目的を達成せんとするもの
であって、フィルム形成能をもつ高分子重合体を含有す
る該高分子重合体の溶媒溶液から、高速凝固液流東の叩
裂作用により繊維状物を製造するに際し、{11 該溶
媒溶液をフィルム状ないし筋状に叩裂板の叩裂面上に流
延せしめる工程、および■ 談叩製面上における、溶媒
溶液が禾だ、実質的な凝固を生じていない部位に対して
、叩裂面と5〜45度の角度を有する筋状ないしフィル
ム状の高速凝固液流東を接触せしめる工程、を含むこと
を特徴とする繊維状物の湿式製造法である。
本発明に於て、更に好ましくは、高分子重合体の溶媒溶
液および高速凝固液流か叩裂板の叩製面上に於て溶媒溶
液の厚み、および凝固液流東を実質的に均一にして、溶
媒溶液から直接繊維状物を生起させることができる。本
発明の実施に於て、叩裂作用とは、高分子重合体溶液を
叩裂板の叩裂面上に押圧により展延させると同時に凝固
させるとともに、更に特定の方向に沿って繊維状に裂関
、延伸させることによってかかる溶液を直接短繊維状物
化させる作用をいう。
液および高速凝固液流か叩裂板の叩製面上に於て溶媒溶
液の厚み、および凝固液流東を実質的に均一にして、溶
媒溶液から直接繊維状物を生起させることができる。本
発明の実施に於て、叩裂作用とは、高分子重合体溶液を
叩裂板の叩裂面上に押圧により展延させると同時に凝固
させるとともに、更に特定の方向に沿って繊維状に裂関
、延伸させることによってかかる溶液を直接短繊維状物
化させる作用をいう。
従って、叩裂作用を有する系は、展延作用、凝固作用、
裂開作用を与え得ることが重要である。本発明をより具
体的にするためまず図面について説明する。
裂開作用を与え得ることが重要である。本発明をより具
体的にするためまず図面について説明する。
第1図は本発明を実施すべく具体化した装置を例示する
系統図である。
系統図である。
第1図に於て、紡糸原液は紙糸原液タンク4、キァポン
プ5を経て吐出部1へ送られる。凝固液は凝固液タンク
6内にあり、窒素ボンベ7により加圧され、圧力調整器
8により所定の圧力に調整され、吐出部1へ導かれる。
吐出物はフード2を経て受槽3へ収納される。第2図は
吐出部1を例示する吐出装置の断面図である。
プ5を経て吐出部1へ送られる。凝固液は凝固液タンク
6内にあり、窒素ボンベ7により加圧され、圧力調整器
8により所定の圧力に調整され、吐出部1へ導かれる。
吐出物はフード2を経て受槽3へ収納される。第2図は
吐出部1を例示する吐出装置の断面図である。
級糸原液は抜糸原液導入管9より内部へ導入され、液室
14および締り部15を経て吐出スリット10より円錐
台叩裂板11上へ流延される。叩裂面を持ったノズル部
品を便宜上叩裂板と呼ぶ。加圧された凝固液は凝固液導
入管12から導入され、液室16および締り部17を経
て噴射スIJット13より噴射され叩裂板11上の織糸
原液に衝突する。本発明の特徴である高速凝固液流によ
る叩裂作用は、上記叩裂板11上の紙糸原液流と凝固液
流の衝突点で発生する。
14および締り部15を経て吐出スリット10より円錐
台叩裂板11上へ流延される。叩裂面を持ったノズル部
品を便宜上叩裂板と呼ぶ。加圧された凝固液は凝固液導
入管12から導入され、液室16および締り部17を経
て噴射スIJット13より噴射され叩裂板11上の織糸
原液に衝突する。本発明の特徴である高速凝固液流によ
る叩裂作用は、上記叩裂板11上の紙糸原液流と凝固液
流の衝突点で発生する。
第3図はかかる部位、すなわち叩裂板11上での雨液の
状態を示す斜視図である。第3図に於て、叩裂板11上
の高分子重合体溶液流18は叩裂板11と所定傾斜角8
をもった凝固液流19により法裂作用を受け繊維状物2
0となる。高速凝固液流による叩裂作用とは、云いかえ
ると高分子重合体溶液を叩裂板の叩裂面上に押圧により
展延させると同時に凝固させ、さらに特定の方向に沿っ
て繊維状に裂関し、延伸させることによって溶液から直
接短繊維状物を生起させる作用のことである。
状態を示す斜視図である。第3図に於て、叩裂板11上
の高分子重合体溶液流18は叩裂板11と所定傾斜角8
をもった凝固液流19により法裂作用を受け繊維状物2
0となる。高速凝固液流による叩裂作用とは、云いかえ
ると高分子重合体溶液を叩裂板の叩裂面上に押圧により
展延させると同時に凝固させ、さらに特定の方向に沿っ
て繊維状に裂関し、延伸させることによって溶液から直
接短繊維状物を生起させる作用のことである。
本発明によれば、平板状の高分子重合体溶液に対し平板
状の凝固液流を衝突させることによって、均一にして微
細な短繊維状物を製造することができる。かかる事実は
従来全く予見のできなかったことで、これによって本発
明の目的が達成されたのである。さらに、かかる驚くべ
き事実を従釆の知見から解析してみると、第3図におい
て叩裂板11上に流延せしめられた高分子重合体溶液1
8は、まず凝固液流19の叩裂面に垂直な方向の速度成
分による衝突分力を受せて、叩裂面上で著しく展延作用
を受ける。
状の凝固液流を衝突させることによって、均一にして微
細な短繊維状物を製造することができる。かかる事実は
従来全く予見のできなかったことで、これによって本発
明の目的が達成されたのである。さらに、かかる驚くべ
き事実を従釆の知見から解析してみると、第3図におい
て叩裂板11上に流延せしめられた高分子重合体溶液1
8は、まず凝固液流19の叩裂面に垂直な方向の速度成
分による衝突分力を受せて、叩裂面上で著しく展延作用
を受ける。
それと同時に凝固液流19を構成する流体が粒子化して
いることによる密度分布によって叩裂板11上の流れ方
向に沿って筋状に裂関作用が発生するものと考えられる
。かかる現象の経過している過程で高分子重合体溶液は
凝固液による凝固作用を受け繊維化すると同時に、流れ
方向にそった凝固液流分力により延伸作用を受けると考
えられる。生成した繊維状物は叩裂板上において垂直分
布による展延作用と同時に水平方向の延伸作用を受ける
ので、延伸作用の原動力となる繋断応力は効率的に作用
し強大なものとなる。
いることによる密度分布によって叩裂板11上の流れ方
向に沿って筋状に裂関作用が発生するものと考えられる
。かかる現象の経過している過程で高分子重合体溶液は
凝固液による凝固作用を受け繊維化すると同時に、流れ
方向にそった凝固液流分力により延伸作用を受けると考
えられる。生成した繊維状物は叩裂板上において垂直分
布による展延作用と同時に水平方向の延伸作用を受ける
ので、延伸作用の原動力となる繋断応力は効率的に作用
し強大なものとなる。
本発明における叩裂板の役割はきわめて重要であり、こ
れがあってはじめて本発明の叩裂作用が発揮されるもの
である。
れがあってはじめて本発明の叩裂作用が発揮されるもの
である。
まず第1に流延された高分子重合体溶液の支持板として
溶液膜厚みを均一に保持し、凝固液流による展延作用が
生ずる場を提供する役目をもつ。第2に高速凝固液粒子
が溶液膜を裂開しうるのは、叩裂板上に溶液膜が密着し
て薄膜状に流延していることによる。第3に裂関された
繊維状物が流れ方向の液流により延伸作用を受け、溶液
膜より単離する際に、溶液膜が押圧により叩裂板に固定
されている結果、繊維の一端が00裂板に固定され、他
端方向に鯛断応力が働いて延伸作用が発揮される。本発
明の系において叩裂板を使用しない場合、不均一な塊状
物、フィルム状物等のいわば凝固液流によって破壊され
た小片の集合体しか得られないことは後述の実施例によ
り明らかである。
溶液膜厚みを均一に保持し、凝固液流による展延作用が
生ずる場を提供する役目をもつ。第2に高速凝固液粒子
が溶液膜を裂開しうるのは、叩裂板上に溶液膜が密着し
て薄膜状に流延していることによる。第3に裂関された
繊維状物が流れ方向の液流により延伸作用を受け、溶液
膜より単離する際に、溶液膜が押圧により叩裂板に固定
されている結果、繊維の一端が00裂板に固定され、他
端方向に鯛断応力が働いて延伸作用が発揮される。本発
明の系において叩裂板を使用しない場合、不均一な塊状
物、フィルム状物等のいわば凝固液流によって破壊され
た小片の集合体しか得られないことは後述の実施例によ
り明らかである。
かかる役目を果たす叩裂板の1例は表面が平滑な板であ
る。さらに、他の例は凝固液流れ方向に沿って多数の溝
の掘られたものである。もっとも望ましい叩裂板の設け
方は高分子重合体溶液の吐出口に隣談され溶液の流れを
何ら乱すことなく連続的に叩裂板上へ流延せしめられる
ように配置することである。ただし、本発明の叩裂作用
が完了する以前の領域で叩裂板が欠如するような実施態
様は好ましくない。第4図および第5図は、本発明で用
いられる吐出部を例示する別の装置のそれぞれの断面図
を示すものであり、本発明の趣旨に沿った他の応用は種
々考えられる。
る。さらに、他の例は凝固液流れ方向に沿って多数の溝
の掘られたものである。もっとも望ましい叩裂板の設け
方は高分子重合体溶液の吐出口に隣談され溶液の流れを
何ら乱すことなく連続的に叩裂板上へ流延せしめられる
ように配置することである。ただし、本発明の叩裂作用
が完了する以前の領域で叩裂板が欠如するような実施態
様は好ましくない。第4図および第5図は、本発明で用
いられる吐出部を例示する別の装置のそれぞれの断面図
を示すものであり、本発明の趣旨に沿った他の応用は種
々考えられる。
第4図及び第5図の各部の名称は第2図のそれと同一で
あり省略する。ただし、第5図の叩裂板11は棒状とな
っており、榛表面が叩裂面である。かかる例は本発明の
きわめて柔軟な応用例の1つである。
あり省略する。ただし、第5図の叩裂板11は棒状とな
っており、榛表面が叩裂面である。かかる例は本発明の
きわめて柔軟な応用例の1つである。
凝固液噴射スリットおよび級糸原液吐出スリットの配置
を相対的にせしめる方法として両者を平行線状に配置さ
せる方法があるが、どうしてもスリット端末での生成品
がスリット中央のものと差異が生ずる傾向があり、好ま
しくは両者を第2,4,5図の如く同○円環状に配置す
ることが好ましい。高分子重合体溶液の吐出口の形状は
、溶液が叩裂板上にフィルム状ないし筋状に流れるもの
ならばとくに制限はない。
を相対的にせしめる方法として両者を平行線状に配置さ
せる方法があるが、どうしてもスリット端末での生成品
がスリット中央のものと差異が生ずる傾向があり、好ま
しくは両者を第2,4,5図の如く同○円環状に配置す
ることが好ましい。高分子重合体溶液の吐出口の形状は
、溶液が叩裂板上にフィルム状ないし筋状に流れるもの
ならばとくに制限はない。
第6図のようなスリットでもよいし、第7図に示したミ
ゾ付スリット、さらには円孔を配列したものでもよい。
本発明の主たる効果の1つは、固形物を多量に含有した
高分子重合体溶液から均一にして微細な短繊維状物が製
造しうろことにあり、通常の湿式紙糸のノズル口孔より
過大なクリアランスを有する吐出孔を許容できる。
ゾ付スリット、さらには円孔を配列したものでもよい。
本発明の主たる効果の1つは、固形物を多量に含有した
高分子重合体溶液から均一にして微細な短繊維状物が製
造しうろことにあり、通常の湿式紙糸のノズル口孔より
過大なクリアランスを有する吐出孔を許容できる。
かかる目的に対しては0.25〜3肋のクリアランスを
有するスリットが好ましい。凝固液出口の形状は本質的
に高分子重合体溶液のそれと変るものではない。
有するスリットが好ましい。凝固液出口の形状は本質的
に高分子重合体溶液のそれと変るものではない。
ただし、本発明の効果を発揮するためには高分子重合体
溶液の吐出口と相対的な配置関係にあることがもっとも
望ましい。たとえば、溶液側が直線状スリットである場
合、あるいは円環状スリットである場合には凝固液側も
それぞれ直線上、あるいは円環状であることが望ましい
。第8図,第9図,第10図および第11図に、叩裂板
の断面形状を例示したが、本発明の実施に於ては、これ
らに限定されない。
溶液の吐出口と相対的な配置関係にあることがもっとも
望ましい。たとえば、溶液側が直線状スリットである場
合、あるいは円環状スリットである場合には凝固液側も
それぞれ直線上、あるいは円環状であることが望ましい
。第8図,第9図,第10図および第11図に、叩裂板
の断面形状を例示したが、本発明の実施に於ては、これ
らに限定されない。
本発明技術を実施するに当って、操作条件の要件として
凝固液吐出線速度(凝固液流速)Vcと浴比Lが挙げら
れる。
凝固液吐出線速度(凝固液流速)Vcと浴比Lが挙げら
れる。
Vc(m/分)は単位時間当りの凝固液噴射量(で/分
)を凝固液吐出口の断面積(従)で除すことによって得
られ、裕比は、L= 単位時間当りの凝固液噴射量mc(k9/分)単位時間
当りの続糸原液噴出量ms(k9/分)より算出される
。
)を凝固液吐出口の断面積(従)で除すことによって得
られ、裕比は、L= 単位時間当りの凝固液噴射量mc(k9/分)単位時間
当りの続糸原液噴出量ms(k9/分)より算出される
。
本発明の目的である均一にして微細な短繊維をうるには
、単位重量当りの紙糸原液に対して凝固液流の与える叩
裂エネルギーを支配するL、Vcが高いことが望ましい
が、一般的には20<L<300の範囲であることが好
ましい。
、単位重量当りの紙糸原液に対して凝固液流の与える叩
裂エネルギーを支配するL、Vcが高いことが望ましい
が、一般的には20<L<300の範囲であることが好
ましい。
L>300では溶液を駆動するエネルギーが高価につき
過ぎて本発明の目的は達成されにくく、同等の効果は吐
出口の工夫、Vcの選択等により容易に得られるので非
合理的である。Vcは少なくとも50仇h/minある
ことが好ましい。これ以下では、凝固液流体による叩裂
作用が発現され難い傾向にある。また、凝固液流は叩裂
板に対し5〜450の進入角度で叩裂板上の高分子溶液
膜に衝突する必要がある。
過ぎて本発明の目的は達成されにくく、同等の効果は吐
出口の工夫、Vcの選択等により容易に得られるので非
合理的である。Vcは少なくとも50仇h/minある
ことが好ましい。これ以下では、凝固液流体による叩裂
作用が発現され難い傾向にある。また、凝固液流は叩裂
板に対し5〜450の進入角度で叩裂板上の高分子溶液
膜に衝突する必要がある。
5o以下の進入角度では本発明の叩裂作用は発揮されな
い。
い。
さらにくわしくは、かかる角度では凝固液流の叩裂板に
垂直方向の分力が小さいため充分な展延作用が得られな
いこと、さらに流体粒子の叩裂板への衝突による裂開作
用が充分でなく、かかる作用が生起する以前に高分子溶
液が凝固液流に巻き込まれ、塊状ないしフィルム状の不
定形小片が生起してしまう。また、45o以上の進入角
が衝突した場合は、やはり満足な叩裂作用は発揮されな
い。
垂直方向の分力が小さいため充分な展延作用が得られな
いこと、さらに流体粒子の叩裂板への衝突による裂開作
用が充分でなく、かかる作用が生起する以前に高分子溶
液が凝固液流に巻き込まれ、塊状ないしフィルム状の不
定形小片が生起してしまう。また、45o以上の進入角
が衝突した場合は、やはり満足な叩裂作用は発揮されな
い。
きわめて強い展延作用をうけることと、凝固液流の叩裂
板に衝突した後の反射が著しく流動状態を乱し、やはり
不定形小片が多数生ずる。かかる進入角度をもった凝固
液流が叩裂板上の高分子重合体溶液に衝突する部位にお
いて高分子重合体溶液は実質的に禾凝固の状態でなけれ
ばならない。通常吐出後の高分子重合体溶液は雰囲気の
作用で皮膜を形成するが、かかる場合本発明の効果は発
揮し得ない。高分子重合体溶液の吐出口から衝突点(叩
裂点)までの距離は吐出速度によってし、ちがし、には
云えないが、1〜5仇肋、好ましくは1〜2物吻が適当
である。本発明の叩裂作用の特徴の1つはフィルム状の
高分子重合体溶液にフィルム状の凝固液流をあてて数ミ
クロンから数十ミクロンの短繊維が得られることである
。
板に衝突した後の反射が著しく流動状態を乱し、やはり
不定形小片が多数生ずる。かかる進入角度をもった凝固
液流が叩裂板上の高分子重合体溶液に衝突する部位にお
いて高分子重合体溶液は実質的に禾凝固の状態でなけれ
ばならない。通常吐出後の高分子重合体溶液は雰囲気の
作用で皮膜を形成するが、かかる場合本発明の効果は発
揮し得ない。高分子重合体溶液の吐出口から衝突点(叩
裂点)までの距離は吐出速度によってし、ちがし、には
云えないが、1〜5仇肋、好ましくは1〜2物吻が適当
である。本発明の叩裂作用の特徴の1つはフィルム状の
高分子重合体溶液にフィルム状の凝固液流をあてて数ミ
クロンから数十ミクロンの短繊維が得られることである
。
従って本発明の叩裂作用は上記寸法領域の極めてミクロ
な部位に対する作用が集積された作用と云うことができ
る。従って、高分子重合体溶液は一枚のフィルム状で流
延させても多数の筋状で流延させてもミクロな部位での
作用に変りはないから得られる効果も同様である。叩裂
作用によって生起する短繊維状物の性能は、鮫糸原液、
凝固液の粘弾性(粘度、温度、固形分濃度、固形分組成
、その他)の他、00裂点における紙糸原液厚み、流延
速度、凝固液流の進入角度、流速、裕比などによって左
右される。フィルム状紡糸原液に対し、フィルム状凝固
液流を衝突させる場合、多数の叩裂点が発生し、それら
は1本の叩裂線を形成する。本発明の目的の1つである
均一にして微細な短繊維を生起せしめるには00裂線に
沿っての紙糸原液厚み、および凝固液流速が実質的に均
一であることがきわめて好ましい。
な部位に対する作用が集積された作用と云うことができ
る。従って、高分子重合体溶液は一枚のフィルム状で流
延させても多数の筋状で流延させてもミクロな部位での
作用に変りはないから得られる効果も同様である。叩裂
作用によって生起する短繊維状物の性能は、鮫糸原液、
凝固液の粘弾性(粘度、温度、固形分濃度、固形分組成
、その他)の他、00裂点における紙糸原液厚み、流延
速度、凝固液流の進入角度、流速、裕比などによって左
右される。フィルム状紡糸原液に対し、フィルム状凝固
液流を衝突させる場合、多数の叩裂点が発生し、それら
は1本の叩裂線を形成する。本発明の目的の1つである
均一にして微細な短繊維を生起せしめるには00裂線に
沿っての紙糸原液厚み、および凝固液流速が実質的に均
一であることがきわめて好ましい。
このためには紡糸原液吐出口、凝固液噴射口を相対的に
設置すること、各吐出口内での吐出速度分布を均一にす
ることが効果的である。吐出口を単なるスリットにする
よりミゾ付スリットにする方が速度分布を均一にする上
で好ましい。本発明の技術に用い得る高分子重合体は、
ほとんどすべての繊維用高分子重合体、プラスチックお
よびフィルム用重合体が含まれる。
設置すること、各吐出口内での吐出速度分布を均一にす
ることが効果的である。吐出口を単なるスリットにする
よりミゾ付スリットにする方が速度分布を均一にする上
で好ましい。本発明の技術に用い得る高分子重合体は、
ほとんどすべての繊維用高分子重合体、プラスチックお
よびフィルム用重合体が含まれる。
例えば、ピニル重合体類(ポリアクリロニトリル、ポリ
スチレン、スチレンーアクリロニトリル共重合体、ポリ
ビニルアルコール、ボリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリプテン、アク
リル樹脂類など)、ポリァミド類ポリエステル類、ポリ
ウレタンおよびその変成物、ポリウレア、ポリスルフオ
ン、ポリオキシメチレン類があげられる。また、上記ポ
リマの共重合体も含まれる。重合体の分子量は好ましく
は1万以上、特に好ましくは3万以上である。本発明技
術に用いられる溶媒、凝固液については公知の薬品のほ
とんどが用い得る。
スチレン、スチレンーアクリロニトリル共重合体、ポリ
ビニルアルコール、ボリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリプテン、アク
リル樹脂類など)、ポリァミド類ポリエステル類、ポリ
ウレタンおよびその変成物、ポリウレア、ポリスルフオ
ン、ポリオキシメチレン類があげられる。また、上記ポ
リマの共重合体も含まれる。重合体の分子量は好ましく
は1万以上、特に好ましくは3万以上である。本発明技
術に用いられる溶媒、凝固液については公知の薬品のほ
とんどが用い得る。
例えば、ポリアクリロニトリル共重合体の溶媒としては
ヂメチルスルフオキシド、ヂメチルホルムアミド、など
、凝固液としては水または該溶媒の水溶液などが挙げら
れる。ポリスチレン系の樹脂にはアセトン、メチルエチ
ルケトン(M旧K)など、凝固液としては水または該溶
媒の水溶液があげられる。本発明技術によれば従来の湿
式紡糸法で繊維化するのに困難をきたした、固型物を多
量に含む上記高分子重合体との混合体を繊維化すること
ができる。かかる固型物としては無機填料類としてカオ
リンクレー、タルク、酸化チタン、沈降性炭酸カルシウ
ム、アスベスト粉、桂藻土、硫酸カルシウム、長石粉、
硫酸バリウム、水酸化マグネシウム等がある。かかる固
形物の配合量は任意であるが、たとえば製糸性からポリ
マ1に対し1針音(重量部)まで配合できる。
ヂメチルスルフオキシド、ヂメチルホルムアミド、など
、凝固液としては水または該溶媒の水溶液などが挙げら
れる。ポリスチレン系の樹脂にはアセトン、メチルエチ
ルケトン(M旧K)など、凝固液としては水または該溶
媒の水溶液があげられる。本発明技術によれば従来の湿
式紡糸法で繊維化するのに困難をきたした、固型物を多
量に含む上記高分子重合体との混合体を繊維化すること
ができる。かかる固型物としては無機填料類としてカオ
リンクレー、タルク、酸化チタン、沈降性炭酸カルシウ
ム、アスベスト粉、桂藻土、硫酸カルシウム、長石粉、
硫酸バリウム、水酸化マグネシウム等がある。かかる固
形物の配合量は任意であるが、たとえば製糸性からポリ
マ1に対し1針音(重量部)まで配合できる。
また、紙糸原液濃度は、高分子重合体、固形物など固形
分として7〜60%のものが好ましく用いられる。本発
明によれば、平均繊維長1〜100脚程度の均一な繊維
状物が得られ、織度は任意にでき、またld以下の極細
化された繊維状物も得られる。
分として7〜60%のものが好ましく用いられる。本発
明によれば、平均繊維長1〜100脚程度の均一な繊維
状物が得られ、織度は任意にでき、またld以下の極細
化された繊維状物も得られる。
かかる無磯填料を多量に配合した短繊維は安価な非織性
シート素材、つめもの用などとして有用である。さらに
、機能を有する有機、無機の圃型物を繊維中に配合する
ことにより、機能繊維として有用な用途をもたすことが
できる。たとえば、イオン交換樹脂粉末、キレート樹脂
粉末などを高率に配合することによって、すぐれた性能
の機能性繊維をつくることができる。実施例 1 第1図に示した紙糸装置において、紙糸原液タンクに、
分子量7万5000のアクリロニトリルーアリルスルホ
ン酸ソーダ共重合体(99/1モル比)のヂメチルホキ
シド溶液(ポリマー濃度15wt%)を満たし、ギアポ
ンプにより吐出部へ送った。
シート素材、つめもの用などとして有用である。さらに
、機能を有する有機、無機の圃型物を繊維中に配合する
ことにより、機能繊維として有用な用途をもたすことが
できる。たとえば、イオン交換樹脂粉末、キレート樹脂
粉末などを高率に配合することによって、すぐれた性能
の機能性繊維をつくることができる。実施例 1 第1図に示した紙糸装置において、紙糸原液タンクに、
分子量7万5000のアクリロニトリルーアリルスルホ
ン酸ソーダ共重合体(99/1モル比)のヂメチルホキ
シド溶液(ポリマー濃度15wt%)を満たし、ギアポ
ンプにより吐出部へ送った。
凝固液タンクにヂメチルスルホキシド/水=75/23
容液を入れ、窒素圧30k9/地をかけ吐出部へ送った
。吐出部は第4図に示した構造をもっており、級糸液吐
出口、凝固液噴射口ともにクリアランス0.25肌のミ
ゾ付スリット(第7図)とした。凝固液進入角度(8)
は100である。また紡糸液吐出口から流れ方向への叩
裂板長さは15肌であった。凝固液吐出線速度Vcを1
500m/分とし裕比Lを100とする条件で紙糸する
ことにより噴射液受槽中に均一な短繊維を得た。得られ
た繊維は、きわめて均一性の高い繊維で平均長さ41側
、平均デニール9班であった。
容液を入れ、窒素圧30k9/地をかけ吐出部へ送った
。吐出部は第4図に示した構造をもっており、級糸液吐
出口、凝固液噴射口ともにクリアランス0.25肌のミ
ゾ付スリット(第7図)とした。凝固液進入角度(8)
は100である。また紡糸液吐出口から流れ方向への叩
裂板長さは15肌であった。凝固液吐出線速度Vcを1
500m/分とし裕比Lを100とする条件で紙糸する
ことにより噴射液受槽中に均一な短繊維を得た。得られ
た繊維は、きわめて均一性の高い繊維で平均長さ41側
、平均デニール9班であった。
実施例 2第1図に示した肋糸装置において、級糸原液
として実施例1で用いたアクリロニトリル共重合体を1
0碇都、焼成カオリンクレ−(白石工業K・K「サテン
トン#5J30礎部、ヂメチルスルホキシド1055部
を混合してつくった溶液を用い、凝固液としてヂメチル
スルホキシド/水=75/25比の溶液を用い、吐出部
として第4図に示したものを用いて織糸を行った、吐出
部は、紡糸液吐出口は0.25側クリアランスの円環状
スリット、凝固液噴射口は0.25凧クリアランスのミ
ゾ付円環状スリットで凝固液進入角は20o、吐出孔か
ら流れ方向の叩裂板長さはIQ側であった。
として実施例1で用いたアクリロニトリル共重合体を1
0碇都、焼成カオリンクレ−(白石工業K・K「サテン
トン#5J30礎部、ヂメチルスルホキシド1055部
を混合してつくった溶液を用い、凝固液としてヂメチル
スルホキシド/水=75/25比の溶液を用い、吐出部
として第4図に示したものを用いて織糸を行った、吐出
部は、紡糸液吐出口は0.25側クリアランスの円環状
スリット、凝固液噴射口は0.25凧クリアランスのミ
ゾ付円環状スリットで凝固液進入角は20o、吐出孔か
ら流れ方向の叩裂板長さはIQ側であった。
凝固裕吐出線速度Vc=1500m/分とし、浴比L=
100の条件で紙糸することにより、平均長さ11柵、
平均デニール3めの均一な短繊維を得た。
100の条件で紙糸することにより、平均長さ11柵、
平均デニール3めの均一な短繊維を得た。
一方、同一溶液を通常の湿式紡糸装置によって0.15
側でのノズルから、DMSO/水75/25(重量比)
の凝固裕中へ紡糸したところ短時間で口金フィルター(
400メツシキ金網)がつまり炉圧が急上昇してしまし
、紡糸を継続できなかった。さらに、口金フィルターを
100メッシュ金網に墨えたところ、短時間でノズル孔
がつまり糸切れが多発し紡糸を継続できなかった。この
結果、本発明の方法が、固型物質を多量に含んだような
紙糸原液からの繊維化に適していることがわかる。
側でのノズルから、DMSO/水75/25(重量比)
の凝固裕中へ紡糸したところ短時間で口金フィルター(
400メツシキ金網)がつまり炉圧が急上昇してしまし
、紡糸を継続できなかった。さらに、口金フィルターを
100メッシュ金網に墨えたところ、短時間でノズル孔
がつまり糸切れが多発し紡糸を継続できなかった。この
結果、本発明の方法が、固型物質を多量に含んだような
紙糸原液からの繊維化に適していることがわかる。
実施例 3〜14第1図に示した織糸装置において、織
糸原液タンクにアクリロニトリル共重合体のヂメチルス
ルホキシド溶液(ポリマ濃度1榊t%)を満たしギアポ
ンプにより吐出部へ送った。
糸原液タンクにアクリロニトリル共重合体のヂメチルス
ルホキシド溶液(ポリマ濃度1榊t%)を満たしギアポ
ンプにより吐出部へ送った。
凝固液タンクに第1表の各種の凝固液を入れ窒素圧をか
け吐出部へ送った。吐出部は第2図を基本として叩裂板
、孔出口を変化させてつくった第1表に示したものを用
いた。
け吐出部へ送った。吐出部は第2図を基本として叩裂板
、孔出口を変化させてつくった第1表に示したものを用
いた。
また紙糸条件を第1表のように変えることによって本発
明の実施態様を示した。実施N.−6(比較実施例)に
凝固液進入角度8=5ぴの例を示したが、この実施に際
して凝固液のみをあらかじめ噴射せしめるテストを行っ
たところ叩裂板において顕著な乱反射を示し、原液吐出
口内への凝固液の流入現象がみられた。
明の実施態様を示した。実施N.−6(比較実施例)に
凝固液進入角度8=5ぴの例を示したが、この実施に際
して凝固液のみをあらかじめ噴射せしめるテストを行っ
たところ叩裂板において顕著な乱反射を示し、原液吐出
口内への凝固液の流入現象がみられた。
得られた吐出物からも明らかなように、本発明の目的を
達成するためには凝固液進入角度は45o以下であるこ
とが必要である。進入角度が5o未満の場合は、縦糸原
液と凝固液の大半が接触せずに併流するのみである結果
、両者の円滑な接触が妨げられ、叩裂板による叩裂作用
を充分受けられず不均一な生成物しか得られない。また
、織糸原液流および凝固液流の吐出時の速度分布を調べ
るために、一方の液に染料を混入し紙糸時の吐出部近傍
の高速度写真を撮影し分析した。
達成するためには凝固液進入角度は45o以下であるこ
とが必要である。進入角度が5o未満の場合は、縦糸原
液と凝固液の大半が接触せずに併流するのみである結果
、両者の円滑な接触が妨げられ、叩裂板による叩裂作用
を充分受けられず不均一な生成物しか得られない。また
、織糸原液流および凝固液流の吐出時の速度分布を調べ
るために、一方の液に染料を混入し紙糸時の吐出部近傍
の高速度写真を撮影し分析した。
その結果、単純なスリット開□部より吐出された場合は
スリット端末部にくらべて中央部の流速が速いが、ミゾ
付スリットにすると両者の速度が近く、得られる繊維の
均一性も増すことがわかった。従って叩裂作用の生ずる
原液と凝固格との接触点である叩裂点(ないし接触点が
集合してできる叩裂線)上において原液厚みおよび凝固
液流速は均一にすることが好ましい。実施例 15 ポIJピニルアルコール(以下PVA)(日本合成化学
■、NM−14)をDMSOに溶かし過硫酸アンモンを
触媒とし、50qoの温度でアクリロニトリルをグラフ
ト重合させることによってポリマ濃度145M%の溶液
を得た。
スリット端末部にくらべて中央部の流速が速いが、ミゾ
付スリットにすると両者の速度が近く、得られる繊維の
均一性も増すことがわかった。従って叩裂作用の生ずる
原液と凝固格との接触点である叩裂点(ないし接触点が
集合してできる叩裂線)上において原液厚みおよび凝固
液流速は均一にすることが好ましい。実施例 15 ポIJピニルアルコール(以下PVA)(日本合成化学
■、NM−14)をDMSOに溶かし過硫酸アンモンを
触媒とし、50qoの温度でアクリロニトリルをグラフ
ト重合させることによってポリマ濃度145M%の溶液
を得た。
この溶液中のポリマ組成は未反応PVAが11.卵t%
、ポリァクリロニトリルが8.7M%、およびPVA含
有率が50.1wt%のPVAノアクリロニトリルグラ
フト共重合体が79.4wt%であった。このポリマ部
分100部に対し2峠部のアクリロニトリル共重合体を
加え、ポリマ濃度15M%のDMSOの溶液をつくった
。この溶液を実施例1と同様な紙糸条件で級糸すること
によって、平均長さ35側、平均デニール12.2dの
均一な短繊維を得た。一方、同一溶液を通常の湿式級糸
装置によって0.08側◇のノズルからDMSO/水=
50/50(重量比)の凝固裕中へ級糸したところ、糸
条の曳糸性が不足しているため連続的に巻取ることは不
可能であった。
、ポリァクリロニトリルが8.7M%、およびPVA含
有率が50.1wt%のPVAノアクリロニトリルグラ
フト共重合体が79.4wt%であった。このポリマ部
分100部に対し2峠部のアクリロニトリル共重合体を
加え、ポリマ濃度15M%のDMSOの溶液をつくった
。この溶液を実施例1と同様な紙糸条件で級糸すること
によって、平均長さ35側、平均デニール12.2dの
均一な短繊維を得た。一方、同一溶液を通常の湿式級糸
装置によって0.08側◇のノズルからDMSO/水=
50/50(重量比)の凝固裕中へ級糸したところ、糸
条の曳糸性が不足しているため連続的に巻取ることは不
可能であった。
この結果、本発明の方法がグラフト重合体のような曳糸
性に欠ける重合体の繊維化に適していることがわかる。
実施例 16 実施例4に用いたPVA/アクリロニトリル共重合体溶
液中のポリマ分15部に対し、85部のアクリロニトリ
ル共重合体を加え、ポリマ濃度1細t%のDMSO溶液
をつくり、実施例3と同一紙糸装置と紡糸条件で平均長
さ43側、平均デニール8.紅の均一な短繊維を得た。
性に欠ける重合体の繊維化に適していることがわかる。
実施例 16 実施例4に用いたPVA/アクリロニトリル共重合体溶
液中のポリマ分15部に対し、85部のアクリロニトリ
ル共重合体を加え、ポリマ濃度1細t%のDMSO溶液
をつくり、実施例3と同一紙糸装置と紡糸条件で平均長
さ43側、平均デニール8.紅の均一な短繊維を得た。
水洗後の上記繊維に水を加え固型分濃度がt%の水性ス
ラリーとした後、熊谷理機製リフアィナ−により、クリ
アランス1.0,02,0.1,0.05側をそれぞれ
1回ずつ通すことにより炉水度(フリーネス)280の
‘の合成パルプを得た。これは顕微鏡でみると、大部分
が数ミクロン直径の微細フィブリルとなっていた。上記
バルブを2割含む木材パルプとの混抄紙を手抄装置(熊
谷理機製シートマシン)でつくったところ強度4.4k
9/肌3、裂断長5.9物の地合均一な紙を得ることが
できた。
ラリーとした後、熊谷理機製リフアィナ−により、クリ
アランス1.0,02,0.1,0.05側をそれぞれ
1回ずつ通すことにより炉水度(フリーネス)280の
‘の合成パルプを得た。これは顕微鏡でみると、大部分
が数ミクロン直径の微細フィブリルとなっていた。上記
バルブを2割含む木材パルプとの混抄紙を手抄装置(熊
谷理機製シートマシン)でつくったところ強度4.4k
9/肌3、裂断長5.9物の地合均一な紙を得ることが
できた。
比較実施例 1
第12図は、吐出部を示す装置の別の態様の断面図であ
り、比較のために作られたものである。
り、比較のために作られたものである。
装置の各部分は、第2図のそれと同一であり説明は省略
する。吐母部として断面を第12図に示したものを用い
た他は実施例16と全く同じ、紡糸原液、凝固液を用い
、それぞれの吐出口形状、寸法も同一にし、第12図に
示されたように叩裂板のみを除去した吐出部を用いて、
実施例16と同一条件で織糸を行ったところ塊状物、フ
ィルム状物を多量に含む不均一な吐出物しか得られなか
った。
する。吐母部として断面を第12図に示したものを用い
た他は実施例16と全く同じ、紡糸原液、凝固液を用い
、それぞれの吐出口形状、寸法も同一にし、第12図に
示されたように叩裂板のみを除去した吐出部を用いて、
実施例16と同一条件で織糸を行ったところ塊状物、フ
ィルム状物を多量に含む不均一な吐出物しか得られなか
った。
これを実施例16と同一条件でリフアィナーを通したが
規定の回数を通した後でも粗大粒状物が残存するため、
さらに0.05側のクリアランスを3回通した。その結
果、顕微鏡観察でフィルム小片、粉末を多量に含む炉水
度202の‘のパルプしか得られなかった。上記のパル
プを2割含む木材パルプとの混抄紙は強度3.4k9/
肌2、裂断長4.2物しか出ず、地合の粗悪な紙しか得
られなかった。なお、抄紙に際して脱水性が悪い欠点を
示し炉水時間が実施例16のパルプに〈らべ約5割増加
するという欠点を示した。
規定の回数を通した後でも粗大粒状物が残存するため、
さらに0.05側のクリアランスを3回通した。その結
果、顕微鏡観察でフィルム小片、粉末を多量に含む炉水
度202の‘のパルプしか得られなかった。上記のパル
プを2割含む木材パルプとの混抄紙は強度3.4k9/
肌2、裂断長4.2物しか出ず、地合の粗悪な紙しか得
られなかった。なお、抄紙に際して脱水性が悪い欠点を
示し炉水時間が実施例16のパルプに〈らべ約5割増加
するという欠点を示した。
比較実施例 2
第13図は、吐出部を示す装置の更に別の態様の断面図
であり、比較のために作られたものである。
であり、比較のために作られたものである。
装置の各部分は第2図のそれと同じであり説明を省略す
る。吐出部として第13図にその断面を示したようなも
のを用いた。
る。吐出部として第13図にその断面を示したようなも
のを用いた。
縁糸原液吐出口は直径0.5柳少の円孔、凝固液噴射口
は内径0.6側め外径0.8側め(クリアランス0.2
脚)の円環スリットで凝固液進入角は20oである。吐
出部以外は実施例2と全く同一の条件で紡糸を行ったが
、不均一な寸法で形状がまちまちの吐出物しか得られな
かった。実施例 17〜24実施例1で用いたのと同一
の紙糸装置によって各種ポリマ、固型物について、溶媒
、凝固液、紡糸条件を変えて本発明を実施した結果を第
2表に示した。
は内径0.6側め外径0.8側め(クリアランス0.2
脚)の円環スリットで凝固液進入角は20oである。吐
出部以外は実施例2と全く同一の条件で紡糸を行ったが
、不均一な寸法で形状がまちまちの吐出物しか得られな
かった。実施例 17〜24実施例1で用いたのと同一
の紙糸装置によって各種ポリマ、固型物について、溶媒
、凝固液、紡糸条件を変えて本発明を実施した結果を第
2表に示した。
略
船
図
蓮蓋
m岬
女柵
妄りき
′〃 旧 G
対Q。
傘
辱
g
■
薫
聡
磯
K
鰐
≦
蝿
\
日
入 (
) 凶
ト ・
<;崇
ミの一
コ「針
」^¥
1‘ 0 ヨ
0ト止
qも)
へK機
ト」樋
第1図は、本発明の実施を例示する系統図、第2図は本
発明の吐出部を例示する装置の断面図、第3図は紙糸原
液(重合体溶液)流と凝固液流との状態を示す斜視図、
第4図および第5図は、本発明の吐出部を例示する、別
の装置のそれぞれの断面図、第6図および第7図は吐出
口の形状をそれぞれ示す図面図、第8図,第9図,第1
0図,第11図は叩裂板のそれぞれの断面図、第12図
および第13図は比較のために作られた吐出部を示す装
置のそれぞれの断面図をそれぞれ示すものである。 1・・・吐出部、3・・・受槽、4・・・紡糸原液タン
ク、6…凝固液タンク、9・・・紙糸原液導入管、11
・・・叩裂板、12・・・凝固液導入管、18・・・高
分子重合体溶液流、19・・・凝固液流、20・・・繊
維状物。 ナー図オ2図 オム図 オ3図 ネ5図 才5図 才7図 才8図 矛午函 オー0図 オー‘図 オ ー2 図 オ ー3 図
発明の吐出部を例示する装置の断面図、第3図は紙糸原
液(重合体溶液)流と凝固液流との状態を示す斜視図、
第4図および第5図は、本発明の吐出部を例示する、別
の装置のそれぞれの断面図、第6図および第7図は吐出
口の形状をそれぞれ示す図面図、第8図,第9図,第1
0図,第11図は叩裂板のそれぞれの断面図、第12図
および第13図は比較のために作られた吐出部を示す装
置のそれぞれの断面図をそれぞれ示すものである。 1・・・吐出部、3・・・受槽、4・・・紡糸原液タン
ク、6…凝固液タンク、9・・・紙糸原液導入管、11
・・・叩裂板、12・・・凝固液導入管、18・・・高
分子重合体溶液流、19・・・凝固液流、20・・・繊
維状物。 ナー図オ2図 オム図 オ3図 ネ5図 才5図 才7図 才8図 矛午函 オー0図 オー‘図 オ ー2 図 オ ー3 図
Claims (1)
- 1 フイルム形成能をもつ高分子重合体を含有する該高
分子重合体の溶媒溶液ら、高速凝固液流束の叩裂作用に
より繊維状物を製造するに際し、(1) 該溶媒溶液を
フイルム状ないし筋状に叩裂板の叩裂面上に流延せしめ
る工程、および(2) 該叩裂面上における、溶媒溶液
が未だ実質的な凝固を生じていない部位に対して、叩裂
面と5〜45度の角度を有する筋状ないしフイルム状の
高速凝固液流束を接触せしめる工程、を含むことを特徴
とする繊維状物の湿式製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52090272A JPS609124B2 (ja) | 1977-07-29 | 1977-07-29 | 繊維状物の湿式製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52090272A JPS609124B2 (ja) | 1977-07-29 | 1977-07-29 | 繊維状物の湿式製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5427029A JPS5427029A (en) | 1979-03-01 |
JPS609124B2 true JPS609124B2 (ja) | 1985-03-08 |
Family
ID=13993865
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52090272A Expired JPS609124B2 (ja) | 1977-07-29 | 1977-07-29 | 繊維状物の湿式製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS609124B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02121000U (ja) * | 1989-03-15 | 1990-10-01 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4898704A (en) * | 1988-08-30 | 1990-02-06 | E. I. Du Pont De Nemours & Co. | Coagulating process for filaments |
JP5837394B2 (ja) * | 2010-11-05 | 2015-12-24 | 日東電工株式会社 | シート状分離膜の製造方法 |
-
1977
- 1977-07-29 JP JP52090272A patent/JPS609124B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02121000U (ja) * | 1989-03-15 | 1990-10-01 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5427029A (en) | 1979-03-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
DE69604386T2 (de) | Zentrifugalspinnverfahren für spinnlösungen | |
AT395863B (de) | Verfahren zur herstellung eines cellulosischen formkoerpers | |
JP5752215B2 (ja) | Cv特性を強化したリヨセル繊維 | |
DE69716092T2 (de) | Lyocellfasern und verfahren zu ihrer herstellung | |
US3097991A (en) | Synthetic fibrous products | |
US3920508A (en) | Polyolefin pulp and process for producing same | |
DE69030338T2 (de) | Verfahren zur Herstelung von Fasern, Rovings und Matten aus flüssigkristallinen lyotropen Polymeren | |
KR930000562B1 (ko) | 폴리비닐 알콜 합성섬유 및 이의 제조방법 | |
DE2052224A1 (de) | Faserprodukt aus regenerierter Cellulose und Verfahren zu dessen Her stellung | |
RU2156839C2 (ru) | Волокна фибрилловой системы (варианты), формованное изделие, способ изготовления волокон фибрилловой системы, прядильная фильера для изготовления волокон фибрилловой системы | |
DE1785711A1 (de) | Synthetische verbundfaeden | |
DE2208921C3 (ja) | ||
DE19512053C1 (de) | Verfahren zum Herstellen von cellulosischen Fasern | |
DE69021781T2 (de) | Verfahren und Apparat zum Formen von Fasern. | |
JPS609124B2 (ja) | 繊維状物の湿式製造法 | |
JP2651094B2 (ja) | スピーカコーン及びその製造方法 | |
US3855056A (en) | Process for producing synthetic pulp-like materials and producing synthetic papers therefrom | |
US5415818A (en) | Flash spinning process for forming strong discontinuous fibres | |
US4810448A (en) | Processes for the production of dry-spun polyacrylonitrile profiled fibres and filaments | |
DE10127471A1 (de) | Verfahren zur Herstellung eines verfestigten Nonwoven aus zumindest teilweise mikrofeinen Endlosfilamenten und Nonwoven nach diesem Verfahren | |
CA2102568C (en) | Strong discontinuous polyethylene fibres | |
US3984514A (en) | Process for producing fine polyamide/polystyrene fibers | |
US3932574A (en) | Process for preparing fibrous polyvinyl alcohol | |
JPS6017844B2 (ja) | アクリル系繊維の製造法 | |
DE69128834T2 (de) | Verfahren zur herstellung von subdenier fasern, pulpeähnlichen kurzen fasern, fibriden, vorgarnen und matten aus isotropen polymeren lösungen |