JPS609122B2 - 乾式紡糸法 - Google Patents

乾式紡糸法

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JPS609122B2
JPS609122B2 JP3307177A JP3307177A JPS609122B2 JP S609122 B2 JPS609122 B2 JP S609122B2 JP 3307177 A JP3307177 A JP 3307177A JP 3307177 A JP3307177 A JP 3307177A JP S609122 B2 JPS609122 B2 JP S609122B2
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JP
Japan
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solvent
air
circulation
circulation path
spinning
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JP3307177A
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JPS53119315A (en
Inventor
美樹 安川
一男 井戸
新 岩崎
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は効果的な溶媒の回収と熱効率のよい人造繊維の
乾式紙糸法に関するものである。
一般に人造繊維の乾式紙糸法はポリマーを溶媒で溶解し
て紡糸原液を級糸ノズルから紡糸筒内の加熱空気中に吐
出させ、脱溶媒して繊維を形成する。
溶媒は気化して空気と混合し、溶媒含有空気を紙糸筒内
から循環径路に導き、冷却して溶媒を液化せしめて系外
に取出し、残存空気は再加熱して級糸筒に再循環して脱
溶媒加熱空気として使用している。従来の乾式級糸にお
ける紡糸装置の紙糸筒と溶媒含有空気の循環菱鷹との概
略説明図を第1図に示す。
第1図において、溶媒回収装置3及び溶媒含有空気加熱
装置2を備えた循環系において筋糸筒1内で紡出糸7よ
り蒸発離脱した溶媒を溶媒回収装置3で冷却液化させて
系外に回収し、溶媒の飽和蒸気圧に相当する溶媒は残存
するが、溶媒を除去された空気は溶媒含有空気加熱装置
2で加熱されて紙糸節に溶媒含有加熱空気として再び循
環供V給される。
即ち密閉循環系内で冷却、加熱の繰返し操作が行なわれ
るのである。
従釆の乾式紡糸法において、例えばジメチルフオルムア
ミドを溶媒として使用するアクリル繊維の茂式紡止法に
おいて、紙糸速度を高速度化し、又は多孔の紙糸ノズル
による大量生産方式を採用する場合、紡也糸より大量の
溶媒を蒸発離脱せしめる必必要があり、前記紙糸筒及び
循環装置が著しく大型化することになり、乾式紡糸方式
が経済的に成立たなくなるためその対策が必要となった
例えば爆発性の前記ジメチルフオルムアミドを溶媒とす
る場合「溶媒蒸気濃度を爆発限界の下限値以下に保持す
るためにはジメチルフオルムアミド1客に対して空気を
5球客以上を必要とし、後記第1表の従来法1の記載か
らも明かな様に、爆発限界の下限値以下の溶媒濃度で操
作することは極めて膨大な設備規模となる。
そこで系内の溶媒蒸気濃度を爆発限界の上限値以上に保
持して操作することが考えられる。
この方法による場合には第1表、従来法則こ示す如く所
要の熱容量は従来法1の約1ノ6に低減するが、この場
合に於ても従来の溶媒の循環方式では溶媒を回収するた
めに溶媒含有空気を全量冷却すること及び冷却後の空気
を全量再度加熱する必要があるため熱量損失が大きく、
設備費及び運転経費の占める割合が大きくなるなどの欠
点がある。本発明者等は上記従来法の欠点に鑑み、鋭意
研究した結果紙糸筒内で紡糸原液より離脱する溶媒の効
果的な回収と熱効率の良い乾式紡糸法を確立することに
成功して本発明を完成するに至ったもので、図面によっ
て本発明を詳細説明する。
第2図は本発明に使用する装置の一実施例の概略説明図
を示すもので、級糸筒1内で紡出糸より脱溶媒せしめた
溶媒含有加熱空気は循環径路に導かれ、該循環径路は循
環系eと排気系fに分岐し、循環系eにおいては溶媒含
有空気中の溶媒濃度を一定ならしめるために循環系外よ
り空気を循環系内に導入して溶媒含有空気加熱装置2に
よって、所定の温度に加熱され再び紙糸筒に循環され脱
溶媒のために使用される。一方循環系のdの分岐点より
排気系fに1部引き抜かれた溶媒含有空気は溶媒回収装
置3によって冷却されて空気と溶媒とが分離され、空気
は8より大気中に排出され、回収された溶媒は次工程の
精製装置(図示せず)に送給される。
循環系eより溶媒含有空気加熱装置2を経て紡糸筒に供
給される溶媒含有加熱空気は常に一定量、且つ一定濃度
とするために循環系外より空気を導入する必要がある。
第2図に於ては系外よりの空気導入口は何れの個所でも
よいが例えば循環系eにおける薮糸筒出口側9と排気系
との分岐点dとの間の何れかの個所(C点)、又は上記
分岐点dと循環送風機4との間の何れかの個所(C′点
)更には循環送風機4と溶媒含有空気加熱装置2との間
の何れかの個所(C″点)に設置すれば好適である。勿
論何れか1ケ所又は2ケ所又は3ケ所に設置してもよい
但し(C′点)に設置する場合は導入した空気が冷却器
3側に逆流するのを防止するため逆止弁又は抵抗弁を設
ける必要がある。
又(C″点)に設置するときは新に空気導入用送風機6
を設置する必要がある。かくて溶媒回収装置3を循環系
e外に設置することによって鮫糸筒より循環径路に出た
溶媒含有空気は高温度を保持したまま溶媒含有空気加熱
装置2に送給されるために、加熱装置の所要熱容量の低
減ができ、更に溶媒回収装置3にて冷却される溶媒含有
空気は循環系より分岐された少量の空気及び溶媒である
ため、冷却に要する熱容量が低0減される利点がある。
更に溶媒回収装置3を1段又は多段の冷却方式となし、
冷却後空気を溶媒回収装置3の冷却器に再循環させ、冷
熱源の回収を行うことができると共に、溶媒回収装置3
よりの排気8は熱交換によ5り加熱されているため高温
多湿な外気において煙突周辺部の結霧を防止するために
も有効である。
又〇、C″の何れかの点においては、Cの位置で空気を
導入する方法に比較して溶媒回収装置3に引き出される
溶媒含有空気中の溶媒蒸気濃度を0高く維持できるため
、冷却器における溶媒回収効率を高めることが可能であ
る。何れを採用するかは設備費と回収効率との関係で夫
々実際の場合に別して決定される問題である。尚本発明
は乾式紡糸における溶媒蒸気濃度が爆発限界の下限値以
下の場合にも又は爆発限界の上限値以上の場合において
も使用されるが溶媒蒸気濃度が爆発限界の上限値以上で
使用する方がすべての点で有利であることは第1表の結
果よりも明らかである。
次に本発明の効果を纏めると下記に示す通りである。
‘ィージメチルホルムアミドを溶媒として乾式級糸*
を実施した場合の諸条件について本発明と従来法とを比
較して第1表に示した。
本発明も従来法も共に1は溶媒蒸気濃度が爆発限界の下
限値以下の濃度、0‘ま溶媒蒸気濃度が爆発限界の上限
値以上の濃度で実施した場合で、各々溶媒蒸発量は本発
明も従来法も共に同一量として計算した。
第 1 表 第1表の結果より、本発明は従来法に比較して1、0の
場合共に冷却及び加熱装置における所要熱容量が4・さ
く熱経済的であることを示している。
この場合従来法1、山ま第1図の場合を、本発明の1、
0‘ま共に第2図の空気導入口が(C点)のみの場合に
ついて計算した。
{〇} 従来の循環系内に溶媒回収装置を設置する方式
では溶媒含有空気中に水分及び別物質の混入を避けねば
ならず間接冷却方式しか実用的には設置できないが、本
発明の場合は溶媒回収装置を循環系外に設置するため直
接冷却方式又は溶媒吸収剤による吸収方式等他の回収方
式が可能であり、回収効率を上げることができる。
し一 溶媒回収装置において熱交換によって例えば2℃
程度に冷却された空気をそのまま排出すると高温、多湿
な外気に於ては煙突周辺部に結霧を誘発するが本発明の
場合、第2図8より排出される空気は熱交換により加熱
されているため結露防止に有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の乾式薮糸法の概略説明図、第2図は本発
明に使用する装置の一実施例の概略説明図を示す。 1・・・紡糸筒、2・・・溶媒含有空気加熱装置、3・
・・溶媒回収装置、4・・・循環送風機、5…排風機、
6…給気送風機、7・・・紡出糸、8・・・排気路、9
・・・紡糸筒出口側、a…紙糸口、b…紡出糸の出口、
c、c′、c″・・・空気導入口、d・・・循環系分岐
点、e・・・循環系、f・・・排気系。 第1図 第2図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 紡糸筒内で紡出ノズル側に設けられた給気口より供
    給された溶媒を含有する加熱空気によって紡出糸から溶
    媒を蒸発せしめ、紡糸筒下方に設けられた循環口から循
    環径路に導かれた溶媒含有空気を冷却して溶媒を除去し
    て循環再使用に供する乾式紡糸法において、溶媒含有空
    気の循環径路から分岐を設けて排気径路となし、該排気
    径路内に設けられた溶媒回収装置を1段ないし数段の冷
    却方式となし、冷却後、回収された溶媒を離脱した空気
    を溶媒回収装置の冷却器に再循環させて冷熱源の回収に
    利用した後、排気路より系外に放出し、一方循環径路中
    に残留した溶媒含有空気に循環系外から空気を導入して
    所定濃度となし、循環径路に設けられた溶媒含有加熱装
    置によって一定温度の溶媒含有加熱空気となして紡糸筒
    に再循環することを特徴とする乾式紡糸法。 2 溶媒含有空気の循環径路において (イ) 紡糸筒出口側と循還径路から溶媒含有空気を一
    部分離する分岐点との間に空気導入口、(ロ) 該分岐
    点と循環送風機との間に空気導入口、(ハ) 循環送風
    機と溶媒含有空気加熱装置との間に空気導入口の(イ)
    、(ロ)、(ハ)の何れか或はそれらの組合せによって
    循環径路外から空気を循環径路に導入する特許請求の範
    囲第1項記載の乾式紡糸法。 3 爆発性溶媒を使用する乾式紡糸において、循環する
    溶媒含有空気中の溶媒蒸気濃度爆発限界の上限値以上の
    保持するか、又は爆発限界の下限値以下の濃度に保持す
    る特許請求の範囲第1項又は第2項記載の乾式紡糸法。
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JPS53119315A JPS53119315A (en) 1978-10-18
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JP5215136B2 (ja) * 2008-11-18 2013-06-19 パナソニック株式会社 ナノファイバ製造装置、ナノファイバ製造方法

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