JPS609090B2 - 焼結ブレ−キ材 - Google Patents
焼結ブレ−キ材Info
- Publication number
- JPS609090B2 JPS609090B2 JP55036271A JP3627180A JPS609090B2 JP S609090 B2 JPS609090 B2 JP S609090B2 JP 55036271 A JP55036271 A JP 55036271A JP 3627180 A JP3627180 A JP 3627180A JP S609090 B2 JPS609090 B2 JP S609090B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brake material
- kyanite
- filler
- particle size
- sintered brake
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Braking Arrangements (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、自動車・二輪車その他の走行車鋼における制
動装置に用いられる摩擦材の改良に関するものである。
動装置に用いられる摩擦材の改良に関するものである。
暁結ブレーキ材の材質は、銅系の場合は一般に青銅系で
、すなわち鋼錫合金を基本としてこれに鉄および鉛、黒
鉛、二硫化モリブデンなどの固体潤滑剤を適宜添加し、
されに、摩擦係数を増大するためカィアナィト、シリカ
、長石、セラミックなどの無機材料の粉末が充填材とし
て添加されている。なお充填剤の添加量は、安定した摩
擦係数を得るためには6〜9%と多めの方がよく、一方
摩擦材自身と相手材の摩耗の面では、4〜5%と少なめ
の方がよいとされている。ところで、上述の如きブレー
キ材の特性の制御については、従来は主として充填材の
種類と量を変えることによって行なわれていたが、本発
明者らは、充填材の種類に加えてその粒度構成如何がブ
レーキ特性に大きな影響を及ぼすことを見出して、本発
明に到達した。
、すなわち鋼錫合金を基本としてこれに鉄および鉛、黒
鉛、二硫化モリブデンなどの固体潤滑剤を適宜添加し、
されに、摩擦係数を増大するためカィアナィト、シリカ
、長石、セラミックなどの無機材料の粉末が充填材とし
て添加されている。なお充填剤の添加量は、安定した摩
擦係数を得るためには6〜9%と多めの方がよく、一方
摩擦材自身と相手材の摩耗の面では、4〜5%と少なめ
の方がよいとされている。ところで、上述の如きブレー
キ材の特性の制御については、従来は主として充填材の
種類と量を変えることによって行なわれていたが、本発
明者らは、充填材の種類に加えてその粒度構成如何がブ
レーキ特性に大きな影響を及ぼすことを見出して、本発
明に到達した。
即ち本発明は、銅系焼結ブレーキ材の充填材にカィアナ
ィト粉末またはシリカ粉末を用いる場合において、その
粒度構成中48〜200メッシュの部分が少なくとも7
5%以上を占める粉末を用いることを要旨とするもので
ある。
ィト粉末またはシリカ粉末を用いる場合において、その
粒度構成中48〜200メッシュの部分が少なくとも7
5%以上を占める粉末を用いることを要旨とするもので
ある。
以下、本発明を実施例について説明する。実施例 1
試料の基本組成を錫7%、鉛6%、黒鉛5%、二硫化モ
リブデン4%および銅残部とし、これに予め節分けして
次の8段階に分級したカィアナィトを2%、5%および
8%添加して、カィアナィトの粒度および量の異なる都
合24蓮類の試料を作成した。
リブデン4%および銅残部とし、これに予め節分けして
次の8段階に分級したカィアナィトを2%、5%および
8%添加して、カィアナィトの粒度および量の異なる都
合24蓮類の試料を作成した。
32〜36メツシユ 36〜48
48〜65 65〜100100〜1
45 145〜200200〜325
325メッシュ以下なお、試料の成形は
成形圧力4t/めで、焼結は不活性雰囲気炉中で温度8
40q0にて30分間行ない、暁結後に再圧した。
45 145〜200200〜325
325メッシュ以下なお、試料の成形は
成形圧力4t/めで、焼結は不活性雰囲気炉中で温度8
40q0にて30分間行ない、暁結後に再圧した。
次に各試料を第1図のディスクブレーキ機構にパッドと
して組み込み、制動試験を行なった。
して組み込み、制動試験を行なった。
図において2は駆動軸1により回転するディスクであり
、これにパッド4が油圧装置3によって押し付けられて
いる。試験項副ま摩擦供給、摩耗量および「鳴き」と呼
ばれる制動時に発生する騒音の有無であり、試験の条件
は周速60物/h、面圧10k9/c虎である。
、これにパッド4が油圧装置3によって押し付けられて
いる。試験項副ま摩擦供給、摩耗量および「鳴き」と呼
ばれる制動時に発生する騒音の有無であり、試験の条件
は周速60物/h、面圧10k9/c虎である。
この様にして得られた試料の摩擦係数を第2図に、パッ
ドの摩耗量を第3図、鳴きの発生区域を第4図に示した
。これらの結果から、カ.ィアナィトの粒度はブレーキ
特性に大きな影響を与えることが判った。即ち、200
メッシュ以下の徴粉にすれば、好ましくない2つの現象
即ち摩擦係数の低下と摩耗量の激増を生じる。また48
メッシュ以上の粗粒とすれば鳴きが発生するためブレー
キ材として好ましくなく、48〜200メッシュ間の粒
径の場合にのみ良好なブレーキ特性が得られることが判
った。実施例 2 カィァナィトをシリカに変更した以外は実施例1と全く
同一として、シリカの粒度と添加量を変えた試料を作成
して同様の試験を行なった。
ドの摩耗量を第3図、鳴きの発生区域を第4図に示した
。これらの結果から、カ.ィアナィトの粒度はブレーキ
特性に大きな影響を与えることが判った。即ち、200
メッシュ以下の徴粉にすれば、好ましくない2つの現象
即ち摩擦係数の低下と摩耗量の激増を生じる。また48
メッシュ以上の粗粒とすれば鳴きが発生するためブレー
キ材として好ましくなく、48〜200メッシュ間の粒
径の場合にのみ良好なブレーキ特性が得られることが判
った。実施例 2 カィァナィトをシリカに変更した以外は実施例1と全く
同一として、シリカの粒度と添加量を変えた試料を作成
して同様の試験を行なった。
その結果は実施例1とほぼ同様であり、48〜200メ
ッシュの範囲で良好なブレーキ特性を示した。実施例
3実施例1のおけるカィアナイトをカィアナイトとシリ
カとの等量混合粉に変更し、ほかの条件は実施例1と同
機にして試験したところ、その結果も、前2例と同じく
48〜200メッシュの粒度範囲で良好なブレーキ特性
が得られた。
ッシュの範囲で良好なブレーキ特性を示した。実施例
3実施例1のおけるカィアナイトをカィアナイトとシリ
カとの等量混合粉に変更し、ほかの条件は実施例1と同
機にして試験したところ、その結果も、前2例と同じく
48〜200メッシュの粒度範囲で良好なブレーキ特性
が得られた。
なお「この粒度範囲外の粉末を混入するにつれて特性は
低下するが、その混入量が25%未満であれば、実用に
は差支えないレベルを保つことが確認されている。
低下するが、その混入量が25%未満であれば、実用に
は差支えないレベルを保つことが確認されている。
以上説明したように、本発明は充填材の粒度を適切に選
択することによって、制動効果が高く、しかも「鳴き」
を発生しない優れたブレーキ材を提供するものである。
択することによって、制動効果が高く、しかも「鳴き」
を発生しない優れたブレーキ材を提供するものである。
図面の簡単な説明第1図はブレーキ特性の試験装置を説
明する図面、第2図〜第4図はそれぞれ実施例1におけ
るカィアナィトの粒度と摩擦係数、摩耗量、および「鳴
き」現象の有無を示すグラフである。
明する図面、第2図〜第4図はそれぞれ実施例1におけ
るカィアナィトの粒度と摩擦係数、摩耗量、および「鳴
き」現象の有無を示すグラフである。
1…駆動軸「 2…ディスク、3…油圧装置、4…/ぐ
ンド。
ンド。
第7図
第2図
第3図
第4図
Claims (1)
- 1 充填材としてカイアナイト粉およびシリカ粉の少な
くとも一方を含有する銅系焼結ブレーキ材において、充
填材が、粉度48〜200メツシユの部分が重量比にて
75%以上を占める粒度構成であることを特徴とする焼
結ブレーキ材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55036271A JPS609090B2 (ja) | 1980-03-24 | 1980-03-24 | 焼結ブレ−キ材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55036271A JPS609090B2 (ja) | 1980-03-24 | 1980-03-24 | 焼結ブレ−キ材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56133441A JPS56133441A (en) | 1981-10-19 |
JPS609090B2 true JPS609090B2 (ja) | 1985-03-07 |
Family
ID=12465092
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP55036271A Expired JPS609090B2 (ja) | 1980-03-24 | 1980-03-24 | 焼結ブレ−キ材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS609090B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH109294A (ja) * | 1996-06-19 | 1998-01-13 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 二輪車用ローラーブレーキとその製造方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2951280A (en) * | 1958-01-30 | 1960-09-06 | American Brake Shoe Co | Friction elements |
US3019514A (en) * | 1959-12-30 | 1962-02-06 | Bendix Corp | Friction lining for brakes, clutches and the like |
JPS4937167A (ja) * | 1972-08-10 | 1974-04-06 | ||
JPS5016729A (ja) * | 1973-06-14 | 1975-02-21 |
-
1980
- 1980-03-24 JP JP55036271A patent/JPS609090B2/ja not_active Expired
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2951280A (en) * | 1958-01-30 | 1960-09-06 | American Brake Shoe Co | Friction elements |
US3019514A (en) * | 1959-12-30 | 1962-02-06 | Bendix Corp | Friction lining for brakes, clutches and the like |
JPS4937167A (ja) * | 1972-08-10 | 1974-04-06 | ||
JPS5016729A (ja) * | 1973-06-14 | 1975-02-21 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56133441A (en) | 1981-10-19 |
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