JPS6090559A - 起倒式エックス線透「視」撮影台用身体回動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、寝台に臥ゼる人の体位変換を任意かつ容易
に行い得る身体回動装置に関するもので・剛体の回転運
動の基本原理に基づく新規の機構によって構成されたも
のである。寝台に臥せる人の例としては、病院の受診者
・治療者、施設の身心障害者・寝たきり老人、或いは在
宅長期就床者等が考えられる。例えば、病院の放射ｆｉ
！診療・治療では、放射線を種々の方向から照射する必
要性から、被検者は寝台上で度々体位変換することを要
求される。特に、エックス線消化管検査では、患部への
造影剤の導入・塗布、最適の撮影方向・タイミングの選
択等のため、被検者は透視撮影台に臥せたまま左右まわ
しに繰り返し体位変換することが不可欠の要件である。

一般に、このような体位変換は術者の指示により被検者
に自刃で行わせることが慣行されている。多くの場合、
被検者は固く冷い撮影台上での体位変換に、とまどい、
まちがえ、不安、遅滞、緊張などを伴うもので、これら
が原因して、病変の適格なエックス線描出が阻害される
ことが少くない。殊に、νそ痛や衰弱の著しい病人、身
心障害者、老人、小児などの場合には、介護者が助力し
てもなお必要とする体位変１換を行いがたいため、検査
が不可能になることが多い。

一方、このような現状に対処する方法として、消化管検
査専用の身体回転装置（例えば、エックス線ジャイロス
コープ、シト誼スコープ）が知られている。しかし、こ
れらの装置は機構が複雑で大形専用化、シ、操作もむつ
かしく、かつ高価格のため、大病院、専門診療機関等で
も設置しがたいのが放射線医療の実情である。

この発明は、棒軸を中心に回転自在な回転棒に身体収納
シートの一部を固定し、上記回転棒を回転することによ
って身体収納シートが回転棒に巻解自在となるように構
成し、身体収納シートは、身体収納時に垂下し、身体の
一部を包含し得るように構成することにょｖ１上述の欠
点を除去するもので、主として医療用寝台に臥せる患者
の体位変換を容易かつ安全に行い得る構造簡単にして安
価な身体回動装置を提供することを目的とする。

この発明の構成を実施例図面に基づき説明すると、第１
図は発明の基本的構成を示し、第３図は発明を消化管検
査に使用する起倒式エックス線透視撮影台に付設する構
成を示している。

第１図において、（１１は寝台、（２１は身体回動装置
であり、寝台＋１１の寸法にほぼ等しく、寝台（１）上
に付設する構成である。身体回動装置（２）は端枠（３
）、下枠（４）、回転棒１５）、身体収納シート（６）
、軸受台（７ｊ１回転機構（８）、足受台（９）、把手
棒明等から構成する。端枠１３＋は身体回動装置（２）
の頭・足両端に立設し、下枠（４）は身体回動装置（２
）の底辺を構成する。身体回動装置（２）の端枠（３）
の上部におよそ／Ａ０〜ｌＱｃｍの間隔で２ケ所に軸受
台（７）を設ける。この軸受台＋７１の位置は寝台１１
１上およそ、／Ｑｃｍ以上、被検者１ｅの層厚の十程度
の高さに設定するが、これは更に高く設けることも可能
である。回転棒１５１は軸受台（７）にベアリングを介
して嵌合し、平行する２本を端枠１３７間に架設する。

回転棒（５）はおよそ、長さ、２００Ｃｍ・外径２０〜
３０１ｍφの鉄・ステンレススチール等の剛性材料から
なり、その形状は多角形、扁平形などにすることもでき
る。該回転棒（５１０片端はそれぞれ軸受台（７１より
適度に突出し、該突出部に回転機構（８）を付設する。

この回転機構（８）は、回転棒（５）を手動により回転
する場合にはクランク１１１ｉであり、又、電動輪よＶ
回転する場合には％−夕［１２＜ギヤ１に３ｉ１１プー
リ・ベルト・チェーン等（図示せず）を組み合せた伝動
装置で構成する。クランク［１１ｉにはストッパー、プ
レーカー、ラチェット機構等を付設することができる。

身体収納シート（６）は身体［１１を収納するもので、
その寸法は長さを回転棒１５１よりやや短かくおよそ／
♂θｃｍ、巾を２００〜３００Ｃ１ｎ方Ｗｋ４ｆｅ成し
、対向する端辺部を２本の平行する回転棒１５７にそれ
ぞれ固定する。任意の７本の回転棒１５）を回転するこ
とにより、身体収納シート（６）は回転棒（５）に巻取
られる。回転棒１５）のシート巻取方向は、第５図のモ
デル図の矢印に示すように、身体収納シートｆ６）が回
転棒（５）の上部を初めに通り、外側、下部、内側へ順
次移行するように構成する。身体収納シート（６）の材
質は寝台１１１表面との接触抵抗が少なく、丈夫で感触
が良く、汚れ洗いができ、エックス線透過に支障のない
シート材料、例えば木綿、麻、人工レザー、塩化ビニー
ル、その他の合成樹脂シート等で形成する。透明性シー
トの使用も適する。

上述の実施例で発明の基本的構成を説明したが、この発
明を水平位撮影台＋１１に適用する場合には、回転棒１
５）は端枠１３１の上部の軸受台（７）と着脱自在に設
け、回転棒（５１の７本を軸受台（７）より抜脱して撮
影台ｉｌ＋の側面に留置しつる構成にする。この構成で
は、検査のために被検者１１Ｇが撮影台１１１ＧＥ、上
り降りすることを容易にする。又、これにより常時、撮
影台＋Ｉ＋は従来の使用法を併用することができる。被
検者−が撮影台ｔｌ＋に上り身体収納シート（６）上に
臥せると、台（１１側面に留置する回転棒（５１を取り
あげて端枠（３）の軸受台（７）に嵌合し、クランク１
Ｌ１ｉｆ：回して身体収納シート（６Ｊのゆるみを戻し
、適当に張る。被検者［Ｇは平行する２本の回転棒１５
）にあって、身体のはぼ半面を身体収納シート（６）で
収納され撮影台（１）に臥せる状態に設定される。なお
、この構成では、撮影台１１１がブツキー・テーブルの
場合に、撮影台１１＋下面に設けられているフィルムカ
セツテ受板を支障なく出し入れ使用することができる。

撮影台１１）にブツキー・プレンデ設備のない場合には
、装置＋２１の底面を二重板張りにし、底板１ｉ」にフ
ィルムカセツテ受板を挿入できるように構成すると便利
である。

この発明を病院・施設の病者用ベット或いは在宅病者用
ベットに適用する場合（第２図）には、ベット前後端の
アーチ（３１′の上部に２＋所の軸受台（７）を適当な
間隔で設置し、これらに２本の回転棒１５＋を平行して
嵌合し、身体収納シート（６）の対向する端辺部をそれ
ぞれ定着する。この構成では、平常時に就床生活の邪魔
にならないように２本の回転棒（５）を軸受台（７）か
ら、取りはずしてベット側面、或いはマツトレス下等に
留置し、体位変換の必□要時に同回転俸１５）を取り出
して軸受台（７）に嵌入し、使用する。身体収納シー）
＋６１はベット用敷布との併用が便利である。

この場合、敷布は対向する端辺部を回転棒（５）に着脱
容易に形成し、回転棒（５）の回転はクランクｃｕｔに
よる手動が適する。

第３図は、この発明を起倒式エックス線透視撮影台へ付
設するに適する構成を示している。

ここでは、２本の回転棒（５）間に更に２本の補助４ｉ
ｆ！ｕｃを加えである。この構成において、外側２本の
回転棒（５）は撮影台＋１１の両側面部に設置しである
軸受台１７＋にそれぞれ嵌合する。該回転棒（５）に身
体収納シート（６）の対向する端辺部をそれぞれ固定し
、同回転俸１５＋の突出部を撮影台（１）足部に設置さ
れるモータαｚ１ギヤ０による回転機構（８）と連結す
る。又、内側２本の補助棒Ｉは、撮影台＋１１頭部両端
に立設する端枠１３１の上部に設置される軸受台（７）
にそれぞれ回転自在に嵌合する。該補助棒Ｉは身体収納
シート（６）を撮影台＋１＋上方／θ〜Ｊ　Ｏｃｍの高
さに裏面から支持する。検査に際して）被検音曲は撮影
台１１＋が起立位置にあるとき、同補助棒Ｉの間に立つ
ことになる。

この構成では、軸受台（７１は端枠ｔ３Ｊの上面に沿っ
て任意に移動し得るように端枠（３１上部に設置し、被
検音曲の体格に合せて軸受台（７）の位置を変え、補助
棒α（を移動し、身体収納シート（６）の身体収納巾を
調節することができる。又、この構成では、外側２本の
回転棒（５）の設定位置の関係から、身体収納シート（
６）の移行距離は比較的に延長され、これにより被検音
曲の頭髪、着衣などが回転棒！５１の回転に巻き込まれ
るような事故を防止できる。更に身体収納シート（６）
を透明性シート材で形成し、身体収納シート（６）に包
囲される被検者−の状態を監視し易くすることができる
。又、撮影台１１１縦中軸に台に接して滑行性のある紐
、帯などをそえて、身体収納シート１６）のよれ、垂下
などの生じることを抑えることもできる。

＋１５１は環状のシート止め具で、外側２本の回転棒（
５）の両端部に付設し、身体収納シート（６）の巻取り
捩れを防ぐ。把手俸叫、足受台（９）はそれぞれ装置（
２）の頭足部に設け、撮影台ｉｌ＋が傾斜位置にあると
き身体の頭足方向への滑りを支える。

なお、身体収納シート（６）は、数本の帯状体を並列し
たもの、網状、格子状その他の形状或いは窓を設けたも
ので構成してもよい。又、凹面撮影台での使用や、撮影
台の表面より離れた空間におけるシート身体収納体とし
ての使用も可能である。

次に、この発明の作用を観明する。身体回動装置１２１
は既設の撮影台、寝台、或いはストレッチャー等の台（
１）上に付設固定する。身体収納シーＮ６１は予じめ等
分ないしは必要とする長さ分をシート繰り出し側の回転
棒（５）に巻きとっておく。被検者四は寝台１１＋の身
体収納シート（６）上、２本の平行する回転捧山）の間
に臥せる。このような設定において、任意の一側の回転
棒（５）をクランクＩにより回転すると、地側の回転棒
１５）から身体収納シート１６）が繰り出され、身体収
納シーＮ６）は臥せる身体−のほぼ半面を包囲する状態
で身体ｔｉｅ下面の一部を寝台（１１に接して摺動し、
回転する回転棒１５）に巻取られる。この身体収納シー
ト１Ｇ）の移行につれて身体＋１［９が回動し、被検者
Ｉｌ［ｉは体位を変換する。クランクＩの回転に要する
力は物体の「ころがり原理」に基づく省力機栂により比
較的に小である。これと反対側の回転体１５＋をクラン
ク［Ｌｌｌにより回転すると、身体を逆方向へ回動する
ことができる。又、身体ｔｔｅの回動を任意の傾斜角で
制止し、再現性のある斜位の体位を選定することが容易
になる。

この発明による装置の身体回転の基本は「剛体の回転運
動の原理」に基づくものであり、第５図にこのモデルを
示す。身体収納シートは２つのベアリングの回転作用に
よって大きな物体に接線方向のカシを与えることができ
る。力をｔ１物体の回転の動径を７とずれば、力のモー
メントは７×７で表わされる。物体の「ころがり」であ
る。

この発明は、上述した構成と作用をそなえるので以下の
ような顕著な効果を有する。

ｌ　臥床者は体力を必要とせず゛容易かつ安全に体位Ｃ
変換をすることができる。蒜痛や衰弱の著しい病人、身
心障害者、老人、小児等の従来困難とされている者の体
位変換も行うことができる。

ユエックス線消化管検査で必要とされる撮影台上におけ
る体位変換の繰り返しを体力を要せず各号かつ適確に行
うことができる。従来の消化管検査専用の身体回転装置
に比較すると、構造が著しく簡単であり、かつ格段に安
価に製作される。

３　被検者を透明シート内に安全に留置し、これを寝台
から離れた位置で監視することができるので、介護者の
エックス線被曝防止に効果がある。

ｑ　再現性のある斜位の体位を作ることが容易テアルの
で、特殊体位の必要な、エックス線撮影、放射線治療、
種々の理学的診断・治療等に有効に使用される。

上述したように、この発明は有効性、簡易性、安全性及
び経済性等に優れた利点を有するものであり、将に、エ
ックス線による消化管検査の普及化に極めて有力で、癌
医療対策を推進する強力な手段になると考える。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明の実施例を示すもので、第１図は手動回転
の場合の斜視図、第２図は一般のベットに適用した場合
の斜視図、第３図は透視撮影台に付設し、電動の場合の
斜視図、第≠図は第１図実施例に被検者を収納した場合
の横断面図、第５図はこの発明の身体回動の原理を示す
図である。 ＋１１−・・・・・寝台、（２）・・・・・・身体回動
装置・Ｉａ１％　＋３１　’・−・・・端枠（アーチ）
　、＋４１・・・・・・下枠、＋５）・・・・・・回転
体、（６）・・−・・・身体収納シート、＋７１・・・
・・・軸受台、（８）・・・・・・回転機構、（９）−
・・・・・足受台、１１０１・・−・・・把手体、１１
ト−・・−クランク、ａｚ・−・・・・モータ、ｕ３・
・・・・・ギヤ、ａ＋・・・・・・補助棒、［ソ・・・
・・・シート止め具、１ｌＥｉ−・・・・−身体（被検
者）。 第３図 第４図 第５図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ■　棒軸を中心に回転自在な回転棒に身体収納シートの
   一部を固定し、上記回転棒を回転することによって身体
   収納・シートが回転棒に巻解自在となるように描成し、
   身体収納シートは１、身体収納時に垂下し、身体の一部
   を包含し得るように構成し、該身体収納シー）Ｅ回転棒
   に巻取ることによって身体収納シート上の身体を回動さ
   せることを特徴とする身体回動装置。 ■　回転棒が、平行する複数本から構成する特ｉｔ’ｆ
   請求の範囲第１項記載の身体回動装置。 ■　身体収納シートが、透明体である特許請求の範囲第
   １項又は第２項記載の身体回動装置