JPS608997Y2 - 透光性断熱積層板 - Google Patents

透光性断熱積層板

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JPS608997Y2
JPS608997Y2 JP1430481U JP1430481U JPS608997Y2 JP S608997 Y2 JPS608997 Y2 JP S608997Y2 JP 1430481 U JP1430481 U JP 1430481U JP 1430481 U JP1430481 U JP 1430481U JP S608997 Y2 JPS608997 Y2 JP S608997Y2
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laminate
film
laminated
thickness
present
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JP1430481U
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孝雄 廉田
登 武田
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Asahi Kasei Corp
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Asahi Kasei Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、独立した空気室を形成している凸状の突起を
有する熱可塑性樹脂フィルムと、合戊樹脂板或いはガラ
ス板とを積層した透光性、断熱性、遮音性及び機械的特
性に優れた軽量な透光性断熱積層板に関する。
従来、透光性、断熱性を必要とする構築物の壁面、屋根
等の断熱材、装飾性を必要とする透光性断熱材或いは透
明性を要求される断熱容器等に活用できる透光性断熱板
としては、ガラス板、アクリル板、塩ビ硬質板、FRP
板等の透明性板、或いはポリスチレン系或いはアクリル
系発泡板、ポリエチレン系発泡シート等が使用されてい
た。
しかし、前者の様な透明性板は、その透明性を維持する
ために断熱性能を犠牲にし、後者の様な発泡体は、その
断熱性を維持するために透明性を犠牲にしてしまってい
た。
この両者を補う手段としては、前者の様な透明性板を二
重構造に加工成形したり、異形ダイヤによる中空体の押
出し板状体を使用している。
しかし、この様な方法によって得られた板状体であって
も、その断熱性能は、発泡体に比較するとはるかに低く
、かつその性能の割には生産コストが非常に高く、現代
の省エネルギー、省資源の時代には全くそぐわない物で
ある。
特に、ハウス栽培がさかんな合本その暖房に費される燃
量は草大なものであり、また家屋でも冬の暖房費は草大
なものである。
太陽エネルギーの利用が大いにさけばれている現代、本
考案は、この様な市場の実状に鑑みて鋭意研究した結果
、ようやく完成された構造体であり、その目的は、透光
性に優れ、高い断熱性能を有腰かつ機械的強度があり、
太陽エネルギーを大いに利用し得る省エネルギータイプ
の透光性断熱板を廉価に提供することにある。
即ち、独立した空気室を形成している凸状の突起を5個
/10(k:J以上有する熱可塑性樹脂フィルムの両面
に厚み0.2mm以上の、好ましくは0.5WrL以上
の透明な合或樹脂板或いはガラス板が積層された積層物
であって、該積層物の周囲にはこれを一体化密封せしめ
て配された金属製或いは、合成樹脂製のフレームを有し
た透光性断熱積層板である。
本考案でいう熱可塑性樹脂フィルムとしては、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、
エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−ア
クリル酸共重合体、またはこれらの金属塩等のエチレン
系重合体、或いは、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ポリ
カーボネート、ポリフェニレンオキサイド、酢酸ビニル
、ポリエステル、或いはスチレン、メチルスチレン、エ
チルスチレン、クロルスチレン、マタハ上記ノ様なアル
ケニル芳香族化合物と他の容易に重合しうるオレフィン
化合物、例えば無水マレイン酸、アクリル酸、メタクリ
ル酸等との共重合体、ゴム補強重合体等いわゆるスチレ
ン系重合体、或いはアクリロニトリル、メチルメタアク
リレート、アクリロニトリル−ブタジェン−スチレン共
重合体、アクリロニトリル−スチレン共重合体等、或い
はこれらの混合物の一般的熱可塑性樹脂フイルムが含ま
れる。
また本考案でいう合成樹脂とは、上記の如くの熱可塑性
樹脂の他、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂等
のいわゆる熱硬化性樹脂をも含む。
本考案の透光性断熱積層板を図面により説明すると、第
1図及び第2図示されるように、凸状突起を有するフィ
ルム1と透明性の熱可塑性樹脂板又はガラス板2とを積
層し、更にこの積層物の周囲を金属或いはプラスチック
フレーム3で密封して一体化したものである。
更に本考案の内容について詳細に説明を加える。
まず本考案の第一の特徴は、独立した空気室を形成して
いる凸状の突起を5個/100cJ以上有する熱可塑性
樹脂フィルムを使用する事である。
即ち、上記の如く独立した空気室を有することによって
、その断熱性能は、抜群に向上し、ガラス板或いは中空
管の集合体等に比べはるかに高い断熱性能を得ることが
できるものであり、また、独立した空気室を多数有する
事は軽量性を意味し、そのための加工性がガラス板等に
比較しはるかに良好でかつ加工運搬時の安全性も高いも
のである。
更らに加えて、遮音性にも優れた構造体なのである。
更らに、その光線透過率を保ち、その透光性を維持する
ものである。
よって、上記の本考案の第一の特徴により得られる効果
は、発泡体並の断熱性能を有し、かつアクリル板、塩ビ
シート等に匹適する透光性を有するものである。
本考案の第二の特徴は、上記フィルムの両面を厚み0.
2mm以上の透明性の合戊樹脂板或いはガラス板にて積
層することである。
即ち、表面層に厚みのある板状体を積層することによっ
て、本考案構造体の曲げ強度で代表される機械的強度が
向上され、かつ表面平滑性が付与され、その材質によっ
ては耐候性をも向上させるものである。
上記の様な強度或いは積層される合戊樹脂板或いはガラ
ス板の厚みを増したり、金属或いはガラス繊維、又は合
成樹脂繊維により補強することが有利である。
例えば、表面に上記の金属或いは繊維を張り付けたり、
または積層される板状体そのものが金属或いは上記繊維
をその内部に有しているものを用いることができる。
本考案の第三の算機は、上記積層されたものの周囲が、
金属製或いは合成樹脂製のフレームによって密封一体化
されて成る積層板であることである。
即ち、この様に周囲を密封することは、該積層板の内部
の空気層を外気から独立させ、吸水率及び熱伝導率を低
く保ち、断熱性能を維持する上からも必要な条件である
更らに詳しく述べれば、密封状態がゆるく、気体の出入
が激しい場には、積層板内の空気と外気との間に熱の移
動が起こり、断熱材としての性能は極端に落ちてしまう
また、雨や雪等が積層板中に浸入してしまうと、光線の
屈折率も異なり、かつ、熱伝導状態にも影響を及ぼし、
透光性も悪くなり断熱性も劣る結果となるのである。
次に本考案の構造体の製造方法について述べる。
本考案の様な突起を有するフィルムとしては、例えば特
公昭37−1378涛公報、特公昭38−33吋公報或
いは、特公昭22−834涛公報に記載された方法で製
造される、独立した空気室を形成している凸状の突起を
多数有するフィルムを挙げることかできる。
その突起フィルムの製造方法の一例を述べると、例えば
加熱、軟化させた一枚の原料フィルムを、突起フィルム
の凸状の形状に相当する四部を多数有する加熱されたカ
レンダーロールに巻き付けて、その凹部内に原料フィル
ムを密着させるようにして凸状の突起部を形成させ、つ
いで突起部が形成されたフィルムの上に加熱軟化させた
二枚目のフィルムを巻きつけて凸状の突起部を独立した
空気室と威す様に熱的に貼着する方法が好適である。
その独立した空気室を有するフィルムは、更らに本考案
の請求範囲内において粘着使用することはできる。
また、凸状突起の形状については、円柱状、楕円柱状、
角柱状等いずれの形状でも良く、特に規定するものでは
ないが、好ましくは円柱状及び楕円柱状のものである。
突起の大きさは、高さとして2〜30mm、好ましくは
5〜20朋程度であって、その数は、5個7100cf
L以上であり、好ましくは10個〜100cft〜20
0個/100C7+!程度の柱状の空気室を形成してい
るものが好適である。
更に使用フィルムの厚みは、10〜500μ、好ましく
は100〜200P程度であればよい。
尚、場合によっては、紫外線吸収剤や着色剤を加えても
良い。
次に、積層される透明性の合戒樹脂板或いはガラス板に
ついては、その厚みは要求すべき強度との関係で決まる
が、0.2rrvn以上であることが必要である。
特に好ましくは、0.5mm以上あれば良く、かつ紫外
線吸収剤や着色剤或いは老化防止剤を混合したものでも
よい。
凸状突起を有するフィルムとの接着についてその一例を
述べれば、表面に積層される樹脂板或いはガラス板の表
面を凸状突起を有するフィルムの軟化温度以上に加熱し
ておき、熱融着させる事が考えられる。
また、表面層を形成する材質によっては、凸状突起を有
するフィルムの凸状突起を加工すると同時に熱融着する
事も考えられる。
その他、接着剤による貼着も考えられる。
この場合の接着剤としては、酢酸ビニル、ポリイソブチ
レン、メタクリル酸エチル重合体などの熱可塑性樹脂を
原料とするホットメルトタイプの接着剤、溶剤型接着剤
、またはエマルジョン型接着剤、あるいはエポキシ樹脂
、不飽和ポリエステル、アミノ樹脂などを主成分とする
常温硬化性または熱硬化性接着剤などを挙げることがで
きる。
また、場合によっては、接着、融着加工は行なわなくて
も、サンドイッチ構造にしてその周囲を金属、或いは合
成樹脂のフレームによって密封してしまえば良い。
次に、実際に本考案の透光性断熱板を使用する場所とし
ては、ハウス栽培用の壁、屋根、住宅のサンルームの屋
根、或いはガラス窓の代替、防音カーテン、間仕切り、
その他内装インテリア用品として使用出来る。
本考案で用いる各評価項は、次の評価方法、評価尺度に
基づくものである。
■ 熱伝導率 評価方法: ASTM −C−518!、:準拠し、K
cal 7m−hr0℃の単位でかつ0℃の値で評価し
た。
■ 曲け゛強さ 評価方法: JIS −A −9511の方法より試験
し、次式によって求められた値によって評価した。
f=旦 bh2 f:曲け゛強さ p:最大荷量 1ニスパン距離 b:試料板の幅 h:試料板の厚み (kg/CIt) (kg) (clrL) (cm) (crrL) ■ 遮音性(透過損失) 評価方法:ASTM−E−90に基づいて測定した。
即ち、2つの残響室が開孔部を境にして接続した構造で
、一方は音源室、他方は受音室とした試験室を使用し、
開孔部に試料を取り付けて両室の音圧レベルの差を測定
し評価した。
試験片: 1.5m、 X 1.57FL測定方法二上
記評価方法に示した音源室の隅においた1個以上のスピ
ーカーから中心周波数1000Hzの帯域雑音または震
音を発し、このときの音源室および受音室の平均音圧レ
ベルをマイクロホンレベル記録計で測定した。
一方別に受音室の吸音力を残音宗法によって測定してお
き、次式によって透過損失TL(dB)を算出した。
L、、L2:音源室、受音室の平均音圧レベル(dB) S:試料面積(−) A:受音室の吸音力(771″) ■ 全透過光線率 評価方法: ASTM −D−1003によって測定。
* 次に実施例及び比較例によって更に本考案の優位性を明
らかにする。
実施例 1・比較例 1 第1表に示した如き独立した空気室を有する材質ポリエ
チレンの厚みほぼ10輌のフィルムの両面を、厚みを表
1の如く変えた、紫外線吸収剤(商標名チヌビンーp)
を含有するポリメチルメタアクリレートの透明性の板に
て、エポキシ系接着剤を使用して積層し、幅900mm
、長さ1800mmの積層板を作成した。
その積層板の周囲を、塩化ビニル製のフレームにてエポ
キシ系接着剤を使って密封した。
得られた積層板を、熱伝導率、曲げ強さ、遮音性、全透
過光線率について評価した。
その結果を第1表に示した。
第1表によると、本考案の積層板は独立した空気室を形
成している凸状の突起を5個/100cJ以上有し、そ
の面材の厚みが0.2TIrr11以上なければならな
いことが分かる。
実施例 2・比較例 2 実施例1・比較例1で使用した試料坂出、1゜3.5の
表面材を、ポリメチルメタアクリレートの代わりに3.
OwIt厚みの強度補強金網入りガラス板を使用する以
外は実施例1・比較例1と全く同様な方法で積層板を作
成し、同様な評価を行なつた。
各々の試料板に対応して、NO,1’? 3’t 5’
の番号を付し、第2表に示した。
第2表の結果によると、表面材は、合成樹脂板の代わり
にガラス板を使用しても良好な結果を得ることか分かる
実施例 3・比較例 3 本考案の積層板が現行市販品に対しどのような位置づけ
にあるかを明らかにする為に、下記のものについて実施
例・比較例1及び2と同様の諸計画を行なった。
本考案の積層板(代表) No、 19 N
o、3’市販品A(ポリエチレン 発泡シート) 厚み3rIrfn
ガラス板 厚み31rrIIt
結果を第3表にまとめた。
第3表によると、本考案の積層板は、すべての評価項目
で実用可能な値の水準を満たしており、現行市販品には
認められない特徴を有していることが分かる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の透光性断熱板の一例を示す斜視図、第
2図は第1図のA−A’面で切断した場合の断面図であ
る。 。1・・・・・・凸状突起を有するフィルム、2・・・
・・・透明性の熱可塑性樹脂板又はガラス板、3・・・
・・・金属或いはプラスチックフレーム。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 独立した空気室を形成している凸状の突起を5個/10
    0cm以上有する熱可塑性樹脂フィルムの両面に厚み0
    .2rran以上の透明な合戒樹脂板或いはガラス板が
    積層された積層物であって、該積層物の周囲にはこれを
    一体化密封せしめて配された金属製或いは合成樹脂製の
    フレームを有した透光性断熱積層板。
JP1430481U 1981-02-05 1981-02-05 透光性断熱積層板 Expired JPS608997Y2 (ja)

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JP2019031899A (ja) * 2017-08-08 2019-02-28 三菱ケミカル株式会社 光透過性遮音シート部材、及びこれを用いた遮音構造体

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