JPS608935B2 - 単軸押出成形機用スクリユ - Google Patents

単軸押出成形機用スクリユ

Info

Publication number
JPS608935B2
JPS608935B2 JP56206233A JP20623381A JPS608935B2 JP S608935 B2 JPS608935 B2 JP S608935B2 JP 56206233 A JP56206233 A JP 56206233A JP 20623381 A JP20623381 A JP 20623381A JP S608935 B2 JPS608935 B2 JP S608935B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screw
section
flight
resin
melting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP56206233A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58108118A (ja
Inventor
和之 中村
忠基 酒井
豊治 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Steel Works Ltd filed Critical Japan Steel Works Ltd
Priority to JP56206233A priority Critical patent/JPS608935B2/ja
Publication of JPS58108118A publication Critical patent/JPS58108118A/ja
Publication of JPS608935B2 publication Critical patent/JPS608935B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/25Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C48/36Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die
    • B29C48/50Details of extruders
    • B29C48/505Screws
    • B29C48/64Screws with two or more threads
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/03Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor characterised by the shape of the extruded material at extrusion

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、単軸押出成形機用スクリュに関するものであ
る。
単軸押出成形機としては、樹脂原料をその物性を損うこ
となく均質に混練・分散して外観が良好な製品を能率よ
く押出すとができるものが要求される。
この目的のために、第1及び2図に示すように、押出機
1の供給部シリンダ2の内周面に車母方向に伸びる複数
のみそ3を設けたものがある。このような構造にすれば
樹脂とシリンダ内面との摩擦力が増大し、供給部の送り
能力が増大する。しかしながら、このような供給部シリ
ンダ2に従来のスクリュを組み合わせて使用した場合に
は、次に述べるような問題が発生していた。すなわち、
最も一般的に使用されている従来のスクリュは、第3図
に示すように、供給部A、圧縮部B及び計量部Cから成
る1条フルフラィト型スクリユ4である。
しかしながら、このスクリユ4ではスクリュ回転数を増
大させて押出量を増大させると、供給部Aにおける固体
樹脂量が増加し、このため圧縮部Bにおける溶融能力が
不足する。従って、計量部C中に未熔融樹脂が混入し、
混線・分散不足のために製品品質が低下する。上記のよ
うな1条フルフライト型スクリュの泥練・分散不足を改
善するために、第4図に示すように、1条フルフライト
型スクリュの計量部Cの一部分にバリア部Eを設置した
バリア型スクリュ5が米国特許第3,486,192号
に開示されている。このバリア型スクリュ5は、バリア
部Eにおいて未熔融樹脂と溶融樹脂との分離作用を行な
わせると共に局所せん断効果が得られるようにしたもの
である。しかし、これによる溶融能力の増加が供給部A
の送り能力の増大に追いつかず、バリア部Eに大量の未
溶融樹脂が充満して、その目的とする効果が十分に得ら
れず、結果的にある程度以上押出量を増大することがで
きなかった。更に別の従来のスクリュとして、第5図に
示すように、1条フライト型スクリュの圧縮部Bに未溶
融樹脂と溶融樹脂とを分離するダムフラィト部Fを設置
したダムフラィト型スクリュ6が椿公昭42一1150
5号に開示されている。しかし、このようなダムフラィ
ト型スクリュ6では、供給部Aから多量の樹脂が送られ
てくると、ダムフラィト部Fが形成するソリッドチャン
ネル内に未溶融樹脂が充満し、大量の未溶融樹脂はダム
フラィト部Fでせき止められてスクリュ先端側に輸送さ
れず、溶融化した溶融樹脂のみが押出される。このため
、押出量がダムフラィト部F‘こおける溶融能力に直接
的に規制されるので、ダムフラィト部Fの溶融能力以上
には押出量を増大することができないという問題点があ
った。本発明は、従来の単軸押出成形機用スクリュにお
ける上記のような問題点に着目してなされたものであり
、樹脂原料の物性を損なうことなく、均質に混線・分散
された良好な押出物を高能率に押出すことのできる単軸
押出成形機用スクリュを得ることをその目的とするもと
である。
以下、本発明を添付図面に基づいて説明する。
第6図に示す本発明によるスクリュ1川ま、根元から先
端に向けて配置された供給部A、溶融部B、混練部C及
び計量部Dから構成されている。供給部Aは、フライト
11,12及び13によって形成される多条フライトを
有しており、投入された固体樹脂を子熱しながら前方に
移送する部分である。なお、各フライト11,12及び
13のリードはスクリュ径とほぼ等しくしてある。溶融
部Bは、フライト11,12及び13からそれぞれ連続
するフライト11′,12′及び13′によって形成さ
れる多条フライトを有しており、供給部Aから移送され
てくる固体樹脂を溶融・泥練する部分である。フライト
11′,12′及び13′のりードはフライト11,1
2及び13のリードと等しくしてある。また、供給部A
及び溶融部Bにおけるスクリュみそ深さはスクリュ径の
6〜12%の値としてある。供給部A及び溶融部Bの合
計の長さはスクリュ径の10〜22倍程度としてある。
鷹練部Cは、順方向に形成された1条のフライト14及
びスクリュみそ内に設けられたキー型バリアー5を有し
ており、溶融部Bにおいて溶融された溶融樹脂を混練し
て均質化する部分である。第7図は混練部Cの拡大断面
図である。キー型バリアー5はスクリュみぞ底部に設け
たみそ17内に、図示していないボルト等の固定装置に
よって、着脱自在かつ調整可能に取り付けられている。
すなわち、シリンダ内径とのすきま6を任意に設定する
ことができるようにしてある。なお、キー型バリアー5
は軸万向に平行であることは必ずしも必要ではなく、軸
方向に傾斜していても差し支えない。計量部Dは、フラ
イト16を有しており、溶融樹脂を更に均質化すると共
に単位時間当り一定量の樹脂を押し出す部分である。上
記のようなスクリュ10を組み込むシリンダ20は、第
6図に示すように、原料投入口21aを有する供給部シ
リンダ21と、この供給部シリンダ21に連結される前
方シリンダ22とから成っている。
供給部シリンダ21には、第1及び2図に示したものと
同機の軸方向に伸びるみそ21bが設けてある。前方シ
リンダ22の外周には加熱用のヒ−夕23が設けてある
。次に、本発明によるスクリュの作用について説明する
第6図に示すスクリュ10をシリンダ20内に組み込ん
で回転させ、原料投入口21aから樹脂原料を投入する
と、樹脂原料は3条のフライト11,12及び13を有
する供給部Aによって溶融部Bへと送られ、溶融部Bに
おいて急速に熔融・渡練される。溶融・混線されて70
〜80%溶融が終了した樹脂原料は、次いで、涙練部C
に送られ、ここで更に完全に溶融・混練されると共に分
散作用を受け、計量部Dに送り込まれる。樹脂材料は計
量部Dにおいて最終的に均質化されると共に計量され、
単位時間当り所定量の樹脂が押し出される。上述の溶融
部Bにおいて樹脂原料が効率よく溶融・混練される作用
について更に詳細に説明する。
第8図に溶融部Bにおける樹脂原料の溶融状態を示す。
シリンダ内に投入された粒状の樹脂原料は、3条のフラ
イト11,12及び13が形成する浅いスクリュみそ内
で、シリングからの伝熱によって加熱されると共にスク
リュ10の回転に伴なつて多条のフライト11,12及
び13が樹脂原料全体に作用するせん断作用によって加
熱される。このため、粒状の樹脂原料は、非常に早い時
期に、互いに溶着して樹脂原料間の境界が消滅した固体
相32を形成する。この固体相32はシリンダとの接触
部分から溶融していき、液体相31が形成されていく。
このような溶融状態が得られることは次のようにして実
際に確認した。すなわち、スクリュ径D=65側の単藤
押出成形機に本発明によるスクリュみそ深さ3.9肌〜
7.8側(Dの6%〜12%)のスクリュを組み合わせ
、押出し運転中にスクリュを急停止させ、シリンダを急
冷し、スクリュみぞ内に樹脂を付着させたままスクリュ
を引き抜き、樹脂原料の熔融挙動を観察した。その結果
を第8図に示したのである。比較のために、第3図に示
した1条のフルフラィト型スクリュ4(スクリュ蓬D=
65柳、スクリュみぞ深さh=1仇奴(Dの15%))
を用いた場合の樹脂原料の溶融挙動を第9図に示す。こ
の場合は、スクリュみぞが深いため、個々の粒の境界が
まだ明瞭な固体樹脂33は、シリンダに近い部分にのみ
強いせん断作用を受け、これによる発熱とシリンダから
伝熱によって溶融化し、液体相31を形成していく。し
かし、フライトは1条であるため、スクリュみそ1の中
間部付近の樹脂原料への伝熱作用はほとんど期待できな
い。従って、樹脂原料の溶融の進行は遅い。なお、本発
明によるスクリュ10の溶融部Bにおける樹脂圧力が従
来のスクIJュよりも高いことも樹脂の溶融を早める原
因となっている。
第10図に本発明によるスクリュ10と、第3図に示し
た従来のスクリュ4との各部における樹脂圧力を示す。
スクリュー0の熔融部Bにおける樹脂圧力は、スクリュ
4の溶融部における樹脂圧力の2〜3倍となっている。
これは浅いスクリュみそによって多量の樹脂を移送する
からである。この溶融部Bにおける高圧力のために、粒
状の樹脂原料は早い時期に互いに落着して固体相32が
形成され溶融が急速に進行する。次に、混線部Cにおけ
る溶融・濠練作用について更に詳細に説明する。
第11図に混練部Cにおける樹脂の溶融状態を示す。混
練部Cには、70〜80%溶融が終了した樹脂原料が送
り込まれてくるが、その固体相32は、キー型バリア1
5とシリンダ内蓬部との間のすきま6を通過する際に、
強いせん断作用を受けて細い帯状の固体相32′に引き
伸ばされる。このように固体相32が細い帯状の固体相
32′に分散された状態となると、固体相32′は温度
の高い溶融相31からの伝熱によって容易に溶融され、
十分な濠練・分散作用を受ける。なお、すきま8を調節
することにより、混練部Cの前、後の圧力差を制御する
ことができる。これによって溶融部Bにおける溶融状態
を規制することができる。すなわち、すきま6を小さく
すると、溶融部で樹脂を十分に、例えば90%以上、溶
融させることができ「 またすきま6を大きくして70
%以下しか溶融しないようにすることもできる。樹脂原
料の種類によってすきま6を適当な値に設定すればよい
。本発明によるスクリュの効果を試験により実際に確認
した。
その結果、本発明によるスク‐リュ(供給部A及び溶融
部Bにおけるみぞ深さがスクリュ外径の6〜12%であ
り、混綾部にキー型バリアを有するもの)では、従来の
スクリュ(みそ深さがスクリュ外径の15%で、キー型
バリアを有していないもの)と比較して、約75%吐出
能力が増大していることがわかった。なお、前述のよう
に、みぞ深さが浅いほど樹脂を早く溶融することができ
るのであるが、浅くしすぎると(6%以下)スクリュみ
その断面積が減少し移送量が減って能率が逆に低下して
しまう。このためスクリュみぞ深さはスクリュ外径の6
〜12%としてある。スクリュみぞ深さをスクリュ外径
の6〜12%とする理由について、第15及び16図に
基づいて更に説明する。第15図はスクリュみぞ深さの
変化に対する押出量の変化を示したものである。また、
第16図は第15図の各測定点における溶融樹脂の温度
変動幅△Tをスクリュみそ深さに対してプロットしなお
したものである。溶融樹脂の温度の変動幅△Tはスクリ
ュ先端に熱電対を設けることにより測定した。試験条件
は以下のとおりである。スクリュ外径・…・・・・・・
・・9比奴使用樹脂・・・・・・・・・・・・・・・・
・・ポリエチレン樹脂スクリュ回転数・・・・・…・1
0比Pm混線状態が良く均質化された溶融樹脂の場合に
は押し出される溶融樹脂の温度変動幅△Tは小さく、逆
に混練状態が悪く不均質な溶融樹脂の場合には△Tの値
が大きくなる。
第15及び16図から明らかなように、スクリュみぞ深
さを大きくして押出量を増大するにしたがって△Tの値
が増大している。フィルム、シートなどの成形時におい
て良質な成形品を得ることができる△Tの値は士2℃以
下である。第1 6図から△Tが士2.ぴ0の場合のス
クリュみぞ深さを外挿して求めると12%となる(第1
5図からこのときの押出量は約380kg/hである)
。すなわち、スクリュみぞ深さが12%を越えると、押
出量は増大するものの押し出される溶融樹脂が不均質な
ものとなり、良好な成形品を得ることができなくなる。
一方、、スクリュみぞ深さを浅くしていくと押出量は次
第に減少していくが、押出量が290k9/h程度以下
になると、スクリュ径90側の押出機としては経済的実
用性を失うことになる。すなわち、これ以下の押出量で
は非常に生産性が低く、製品の生産価格が上昇し、競争
力を失うことになる。また、スクリュみぞ深さが6%よ
り小さい部分では押出量は急激に低下する。このように
スクリュみぞ深さは、溶融樹脂の品質の点から12%が
上限となり、また経済的実用性の面から6%が下限とな
る。以上説明してきたように、本発明によると、根元か
ら先端に向けて順次形成された供給部、溶融部、混線部
及び計量部を有する単軸押出成形機用スクリュの、供給
部及び溶融部を連続する多条フライトによって構成し、
この多条フライトのスクリュみそ深さをスクリュ外径の
6〜12%とし、渡練部にはシリンダとの間のすきまを
調整可能なキー型バリアを設けたので、樹脂材料を効率
良く完全に溶融させることができると共に十分かつ均一
な混練・分散作用を与えることができ、樹脂材料の物性
を損なうことなく高能率の押し出しを行なうことができ
るという効果が得られる。
次に、本出願に係る第2の発明について説明する。
この発明は、第1の発明と同様に単軸押出成形機用スク
リュに関するものであり、第1の発明と同様の目的を有
している。以下、この発明を添付図面に基づいて説明す
る。
第12図に示す本発明によるスクリュ40は根元から先
端に向けて配置された供給部A、溶融部B、混線部C及
び計量部Dから構成されている。供給部Aは、フライト
41,42及び43によって形成される多条フライトを
有しており、投入された固体樹脂を子熱しながら前方に
移送する部分である。なお、各フライト41,42及び
43のリードはスクリュ径とほぼ等しくしてある。溶融
部Bは、フライト41,42及び43からそれぞれ連続
するフライト41′,42′及び43′によって形成さ
れる多条フライトを有しており、供給部Aから移送され
てくる固体樹脂を溶融・濃練する部分である。フライト
41′,42′及び43′のりードはフライト41,4
2及び43のリードと等しくしてある。また、供給部A
及び溶融部Bにおけるスクリュみぞ深さはスクリュ径の
6〜12%の値としてある。また、このスクリュみそ深
さは一定としてある(従来の単軸スクリュでは樹脂が次
第に圧縮されるようにしてあった)。供給部A及び溶融
部Bのフライトのねじれ角は13〜19oの範囲の値と
してある。供給部A及び熔融部Bの合計長さはスクリュ
径の10〜22倍としてあ。濃練部Cは、バリア44を
有しており、溶融部Bにおいて溶融された樹脂を泥練し
て均一化する部分である。計量部Dは、フライト45を
有しており、溶融樹脂を更に均質化すると共に単位時間
当り一定量の樹脂を押し出す部分である。上言己のよう
なスクリュ40を組み込むシリンダ50は、第12図に
示すように、原料投入口51aを有する供給部シリンダ
51と、この供給部シリンダ51に連結される前方シリ
ンダ52とから成っている。
供給部51には、第1及び2図に示したものと同様の軸
方向に伸びるみそ151bが設けてある。次に、本発明
によるスクリュの作用について説明する。
第12図に示すスクリュ40をシリンダ50内に組み込
んで回転させ、原料投入口51aから樹脂原料を投入す
ると、樹脂原料は3条のフライト41,42及び43を
有する供給部Aによって溶融部Bへと送られ、溶融部B
において急速に溶融・混練される。溶融・混練されて7
0〜80%溶融が終了した樹脂原料は、次いで、混練部
Cに送られ、ここで更に完全に溶融・混練されると共に
分散作用を受け、計量部Dに送り込まれる。樹脂材料は
計量部Dにおいて最終的に均質化されると共に計量され
、単位時間当り所定量の樹脂が押し出される。上述の作
用中に、供給部A及び溶融部Bにおいては効率よく樹脂
の移送及び溶融が行なわれる。
スクリュみぞ深さをスクリュ外径の6〜12%としたこ
とによる効果は前述の第1の発明のスクリュー0と同様
である。これに加えて本発明によるスクリュ40では、
フライトねじれ角を13〜19oの範囲の値としてある
ので、最も効率よく樹脂を移送することができる。フラ
イトのねじれ角が190を越えている場合、固体相のス
クリュ前方への移動速度が大きくなり、スクリュみぞ内
の圧力が上昇せず、その結果、固体相のスクリュみぞ横
断方向への強制移動作用が低下し、溶融の開始が遅れる
。逆にフライトねじれ角を130よりも小さくすると、
スクリュみぞ横断方向への強制移動作用は増大するが、
回転数当りの移送量が減少し、押出能力の低下及び樹脂
温度の上昇という問題を生ずる。ねじれ角13〜19o
の範囲内では、スクリュ軸方向への移送とスクリュみぞ
横断方向への強制力とのバランスがよい。また、このス
クリユ40では、スクリュみぞ深さを一定としてあり、
樹脂を必要以上に加圧しないので、樹脂がプラグ状に固
化せず、早く溶融が進行する。このような作用を更に第
13及び14図に基づいて従来のスクリュと比較しつつ
説明する。
第13図は、従来のスクリュ(供給部及び溶融部のスク
リュみぞ深さが外径の15%以上で、スクリュ前方にい
くに従ってスクリュみぞ深さが浅くなっており、フライ
トねじれ角が19oより大であるスクリュ)の供給部及
び溶融部における溶融状態を示す。この場合、樹脂は圧
縮されてプラグ状の固体相32を形成し、前方に進行し
て行く過程でシリンダからの伝熱及びせん断作用による
発熱によって表面から溶けていき、フライトの押し側に
溶融相31を形成していく。しかし、プラグ状のすべて
の固体相32が溶融するためにはスクリュ径の2び音以
上の長さを必要としていた。この従来のスクリユでは、
ポリプロピレンベレツトで95k9/hの吐出能力が限
界であった。第14図は本発明によるスクリュ40(供
給部及び溶融部のスクリュみそ深さは一定でスクリュ外
蓬の6〜12%であり、フライトねじれ角は13〜19
0のもの)の場合の溶融状態を示す。この場合、樹脂が
圧縮されないのでプラグ状に固化せず、スクリュみぞ横
断方向の力を受けてうず状に流動する。このため樹脂の
粒は早い段階で互いに溶着し境界が消えていく。この固
体相32(又は半溶融相)の流動によって、せん断発熱
及び固体相の摩擦発熱を生じ、シリンダからの伝熱に加
算して熱が与えられるため、固体相32は非常に効率的
に溶融していく。従って、軸方向にスクリュ径の6倍程
度進行した時点で十分な溶融状態に達する。この本発明
によるスクリュの場合、ポリプロピレンベレツトで17
2kg/hまで吐出することができた。このように本発
明によると、従来は移送量の確保のみを重視していた供
給部及び溶融部において、早い段階から溶融能力を向上
させるようにしたので吐出能力を格段に増大することが
できた。次に、多条フライトのねじれ角を13〜19o
とする必要性について第17及び18図に基づいて説明
する。
第17図は多条フライトのねじれ角に対する押出量の変
化を示したものである。また、第18図は第17図に示
した測定点の△Tを多条フライトのねじれ角に対してプ
ロットしなおしたものである。温度の変動幅△Tの測定
方法は前述の第15及び16図に示した試験例と同様で
ある。その他の試験条件は次のとおりである。スクリュ
外径・・・・・・・・・・・・65側使用樹脂・・…・
・・・・…・・・・・ポリエチレン樹脂スクリュ回転数
・・・・・・・・・15仇Pm第17及び18図から、
多条フライトのねじれ角を増大すると押出量は増大する
が、△Tも増大することがわかる。
△Tの限界値である±2℃に達するのは、多条フライト
のねじれ角が190の場合であることがわかる。従って
、十分に混練され均質化された溶融樹脂を得るためには
、多条フライトのねじれ角は19度以下であることが必
要である。また、外径65脚のスクリュを用いた押出機
の場合、経済的実用化のために必要な最低限の押出量は
約90k9/hである。第17図から多条フライトのね
じれ角が13oの場合に押出量が約90k9/hとなる
ことがわかる。従って、多条フライトのねじれ角は経済
的実用性の面から130よりも小さくすることはできな
い。結局、多条フライトのねじれ角は、溶融樹脂の品質
の点から上限値が190となり、また押出量の実用性の
面から下限値が13oとなる。なお、溶融部B又は混練
部Cに各種のバリャ又はミキシングェレメントを設ける
ことにより、本発明によるスクリュ40の性能を更に改
善することができる。
以上説明してきたように、本発明によると、根本から先
端に向けて順次形成された供給部、溶融部、混線部及び
計量部を有する単軸押出成形機用スクリュの、供給部及
び溶融部を連続する多条フライトによって構成し、この
多条フライトのスクリュみぞ深さをスクリュ外径の6〜
12%でかつ一定の値とし、また多条フライトのねじれ
角を13〜19oとしたので、樹脂材料を効率良く完全
に熔融させるとができ、樹脂材料の物性を損なうことな
く安定した高能率の押し出しを行なうことができるとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は内面にみそを有するシリンダを示す図、第2図
は第1図に示すシリンダのD−0線に沿う断面図、第3
〜5図はそれぞれ従来のスクリュを示す図、第6図は本
発明によるスクリュを示す図、第7図は第6図に示した
スクリュの血−肌に沿った断面図、第8図は本発明によ
るスクリュの溶融部の樹脂の熔融状態を示す図、第9図
は従来のスクリュの溶融部の樹脂の溶融状態を示す図、
第10図は各スクリュ位置における樹脂圧力を示す線図
、第11図は混線部における樹脂の溶融状態を示す図、
第12図は本出願に係る第2の発明の実施例であるスク
リュを示す図、第13図は従来のスクリュの場合の熔融
状態を示す図、第14図は本発明によるスクリュの場合
の熔融状態を示す図、第15図はスクリュみそ深さ‘こ
対する押出量の関係を示す線図、第16図はスクリュみ
ぞ深さに対する温度変動幅の関係を示す糠図、第17図
は多条フライトのねじれ角に対する押出量の関係を示す
線図、第18図は多条フライトのねじれ角に対する温度
変動幅を示す線図である。 10……スクリユ、11,11′,12,12′,13
,13′……フライト、14……フライト、15・・・
・・・キー型バリア、16・・・・・・フライト、20
・・・・・・シリンダ、21・・・・・・供給部シリン
ダ、22・・・・・・前方シリンダ、23・・・・・・
ヒータ、31・・・・・・液体相、32・・・・・・固
体相、40・・・・・・スクリュ、41,42,43,
46……フライト、44……バリア。 第1図 第2図 第3図 第4図 第5図 第6図 第7図 第8図 第9図 第10図 第11図 第12図 第13図 第14図 第15図 第16図 第17図 第18図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 シリンダ供給部内周面に軸方向に伸びる複数のみぞ
    を有する押出機に組み込まれる単軸押出機用スクリユで
    あって、根元から先端に向けて順次形成された供給部、
    溶融部、混練部及び計量部を有する単軸押出成形機用ス
    クリユにおいて、 供給部及び溶融部は連続する多条フ
    ライトによって構成され、この多条フライトのスクリユ
    みぞ深さはスクリユ外径の6〜12%であり、混練部は
    シリンダとの間のすきまを調整可能なキー型バリアを有
    していることを特徴とする単軸押出成形機用スクリユ。 2 シリンダ供給部内周面に軸方向に伸びる複数のみぞ
    を有する押出機に組み込まれる単軸押出機用スクリユで
    あって、根本から先端に向けて順次形成された供給部、
    溶融部、混練部及び計量部を有する単軸押出成形機用ス
    クリユにおいて、 供給部及び溶融部は連続する多条フ
    ライトによって構成され、この多条フライトのスクリユ
    みぞ深さはスクリユ外径の6〜12%であって多条フラ
    イト全長にわたって一定の値であり、また多条フライト
    のねじれ角は13〜19°であることを特徴とする単軸
    押出成形機用スクリユ。
JP56206233A 1981-12-22 1981-12-22 単軸押出成形機用スクリユ Expired JPS608935B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56206233A JPS608935B2 (ja) 1981-12-22 1981-12-22 単軸押出成形機用スクリユ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56206233A JPS608935B2 (ja) 1981-12-22 1981-12-22 単軸押出成形機用スクリユ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58108118A JPS58108118A (ja) 1983-06-28
JPS608935B2 true JPS608935B2 (ja) 1985-03-06

Family

ID=16519958

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP56206233A Expired JPS608935B2 (ja) 1981-12-22 1981-12-22 単軸押出成形機用スクリユ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS608935B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4964730A (en) * 1986-08-19 1990-10-23 Alzner Bernard G Plasticating extruder screw
WO1988001227A1 (en) * 1986-08-19 1988-02-25 Alzner Bernard G Plasticising extruder screw
US6017145A (en) * 1994-12-30 2000-01-25 The Dow Chemical Company Extruder screw
JP4616134B2 (ja) * 2005-09-16 2011-01-19 株式会社日本触媒 耐熱アクリル樹脂の可塑化方法
JP5170899B2 (ja) * 2008-11-04 2013-03-27 株式会社プラスチック工学研究所 押出成形品の製造方法
FI129682B (en) * 2016-08-26 2022-06-30 Teknologian Tutkimuskeskus Vtt Oy Single screw extruder and method
JP6783189B2 (ja) * 2017-05-29 2020-11-11 中田エンヂニアリング株式会社 ゴム押出機及びそのスクリュー

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58108118A (ja) 1983-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3445890A (en) Two-stage extruder
US4000884A (en) Extruder screw
US3941535A (en) Extrusion device
US2595455A (en) Extruder
US4154536A (en) High efficiency injection molding screw
JP2011189737A (ja) 突起タイプの押出機スクリュ
JPH10138306A (ja) 可塑化装置のスクリュー及び使用方法
US4605309A (en) Mixing and shearing roller-mill
JPS6224248B2 (ja)
CN106956416A (zh) 一种薄膜挤出装置
JPS608935B2 (ja) 単軸押出成形機用スクリユ
US3411179A (en) Extruder screw mixing section
CN105365196A (zh) 双螺杆挤压机
JPS6114414Y2 (ja)
JPH04276421A (ja) ゴムおよび熱可塑性合成物質の加工および製造をするための押出機
JP4484366B2 (ja) 同時回転する双軸押し出し機
CN205112337U (zh) 双螺杆挤压机
JPH05220818A (ja) 単軸押出機
US20050127559A1 (en) Homogenizing multimodal polymer
CN105291402A (zh) 一种用于纳米粉体母粒加工的螺杆组合
CN211994138U (zh) 一种破碎效果好的挤出螺杆
JP2001523590A (ja) チョッパミキシングスクリュー
JPS5892545A (ja) 熱可塑性樹脂成形用押出装置
JPH05228920A (ja) スクリュー式混練機
RU2227782C1 (ru) Шнековый экструдер