JPS608326Y2 - カバ−取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はシーリングライトの透光カバーを器具本体に
対して着脱する取付装置に関するものである。

従来のカバー取付装置は、第１図ないし第３図に示すよ
うに、天井１に取付けられるシーリングライトの器具本
体２に引掛金具３を取付け、カバー４の上端部の枠５に
被引掛具となる爪金具６と掛外し用のブツシュボタン７
を取付け、さらに器具本体２と枠５との嵌合部に防虫パ
ツキン８を介在し、器具本体２にカバー４を被せるとき
爪金具６で引掛金具３を仮想線のように回動させて引掛
金具３の係合孔３′に爪金具６を係合させ、枠５の上端
の防虫パツキン８に器具本体２の端部を押し当てる。

一方、カバー４を取外すとき、ブツシュボタン７を押し
込むと、その先端部で引掛金具３を押して回動させ爪金
具６との保合が外れる。

このカバー取付装置におけるブツシュボタン支持構造は
、支持部材となる爪金具６の前片９と後片１０とに孔心
を合わせて孔１１．１２を形威し、この孔１１，１２間
に筒状のスライダ１３を掛けてスライダ１３にブツシュ
ボタン７のピン７ａを通し、ブツシュボタン７とスライ
ダ１３との間にコイルばね１４を介在するとともに、ピ
ン７ａの先端部にストッパ１５を設けて前片９に係止し
ている。

シーリングライトは、カバー４の器具本体２への取付け
を容易にする目的でカバー４と器具本体２との間に余裕
をもたせてあり、このカバー取付装置は、上記余裕の範
囲内でカバー４を片寄せしたときにも爪金具６が引掛金
具３の係合孔３′から外れないように爪金具６に十分な
引掛は代をつくっであるが、爪金具６をブツシュボタン
７のピン７ａで直接的に押すことにより爪金具６と引掛
金具３との係合を解く構成であるため、ブツシュボタン
７のピン７ａの移動距離を長くする必要があって操作上
問題があった。

したがって、この考案の目的は、爪具の引掛は代を多く
しても、ブツシュボタンの移動量を少なくして操作を容
易に行なうことができるカバー取付装置を提供すること
である。

この考案の一実施例を第４図に示す。

すなわち、このカバー取付装置は、水平な下辺とこの下
辺の先端部に向って傾斜した上辺とを有する板状であっ
て枠１９の内側に水平方向に回動自在に取付けられた一
対の爪金具２０．２１と、前記枠１９と平行に配置され
て一対の垂直辺とこの一対の垂直辺の下端から延びて前
記一対の爪金具２０゜２１の下辺を掛載する一対の水平
辺とこの一対の水平辺の先端から鋭角的に延びて前記一
対の爪金具２０．２１の下辺を前記水平辺に案内する一
対の傾斜辺とを有する板状であって器具本体１６に固定
された引掛金具１７と、前記一対の爪金具２０．２１間
に介在して前記一対の爪金具２０，２１を前記引掛金具
１７の垂直辺に向って回転付勢する引張コイルばね２２
と、前記一対の爪金具２０．２１を前記垂直辺と逆の方
向に回転させるブツシュボタン２５とを備えている。

この場合、一対の爪金具２０．２１には、それぞれアー
ム２３．２４が水平方向でかつ爪金具２０．２１に対し
て直角に設けられて相互対向し、爪金具２０゜２１とで
コ字形を形成している。

一方、カバー１８および枠１９には、引張コイルばね２
２の弾力に抗してアーム２３．２４を押圧回転すること
により爪金具２０．２１を拡開して爪金具の下辺と引掛
金具１７の水平辺との保合を解くブツシュボタン２５が
貫通状態で取付けられている。

また、枠１９には、アーム２３．２４を水平面の一定範
囲内で回動自在に支持する支持金具２６．２７が固定さ
れている。

この支持金具２６゜２７は、略リップ溝形であて、上側
リップ部を底板に対して■字形に成形するとともに下側
リップ部を細片で構成してアーム２３．２４をそれぞれ
把持している。

つぎに、このカバー取付装置の動作について第５図Ａ−
Ｄを参照して説明する。

カバー１８を器具本体１６に向って持上げると、第５図
Ａに示すように引掛金具１７の傾斜辺が爪金具２０．２
１の上辺に当接して爪金具２０．２１が矢印Ａの方向に
拡開し、さらにカバー１８を持上げると第５図Ｂに示す
ように、引掛金具１７の水平辺に爪金具２０．２１の下
辺が案内され、引張コイルばね２２の引張力により係合
状態が保持される。

一方、第５図Ｃに示すように、ブツシュボタン２５を矢
印Ｂの方向に押してピン部２５ａにより爪金具２０．２
１を矢印Ｃの方向に撚角し、さらに深くブツシュボタン
２５を押込むことにより第５図りに示すように引掛金具
１７の水平辺と爪金具２０．２１の下辺との係合が解か
れ、器具本体１６からカバー１８が外れる。

このように、この実施例のカバー取付装置は、爪金具２
０．２１を引掛金具１７に対して左右に回転移動させる
ことによりそれらの係合を解くとともに、爪金具２０．
２１にアーム２３．２４を設け、アーム２３．２４をブ
ツシュボタン２５で動かすようにしたため、ブツシュボ
タン２５の移動距離を増加させることなく爪金具２０．
２１の引掛は代を多くできる。

以上のように、この考案のカバー取付装置は、水平な下
辺とこの下辺の先端部に向って傾斜した上辺とを有する
板状であってカバー枠の内側に水平方向に回動自在に取
付けられた爪具と、この爪具の基端に前記爪具に対して
略直角となるように固定したアームと、前記カバー枠と
平行に配置されて垂直辺とこの垂直辺の下端から延びて
前記爪具の下辺を掛載する水平辺とこの水平辺の先端か
ら鋭角的に延びて前記爪具を前記垂直辺から離れる方向
に回転させる傾斜辺とを有する板状であって器具本体に
固定された引掛具と、前記爪具を前記引掛具の垂直辺に
近づく方向に回転付勢するばねと、前記カバー枠を貫通
するように進退自在に取付けられて前記爪具が前記垂直
辺から離れる方向に回転するように前記アームを押すブ
ツシュボタンとを備えているので、アームの長さを短か
く設定することにより、ブツシュボタンの移動距離を増
加させることなく引掛化を多くすることができる。

しかも、爪具の上辺が傾斜し、かっ引掛具にも傾斜辺を
有しているため、カバーを器具本体に取付けるためにカ
バーを持ち上げたときに、引掛具の傾斜辺に爪具の傾斜
した上辺が当たり、爪具がきわめてスムーズに回転して
簡単に引掛具の上にのることになり、カバー取付がきわ
めて容易になる。

しかも、爪を回転させて引掛具の上にのせる構成である
ため、アームの長さを短くすることができて横方向寸法
を小さくできるとともに、奥行寸法も小さくでき、全体
として小形化することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はシーリングライトの斜視図、第２図は従来のカ
バー取付装置の断面図、第３図はその要部斜視図、第４
図はこの考案の一実施例の斜視図、第５図Ａ、 Ｂ、
Ｃ，Ｄはその動作説明図である。 １６・・・・・・器具本体、１７・・・・・・引掛金具
、１８・・・・・・カバー、１９・・・・・・枠、２０
，２１・・・・・・爪金具、２２・・・・・・引張コイ
ルばね、２３，２４・・・・・・アーム、２５・・・・
・・ブツシュボタン、２５ａ・・・・・・ピン部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水平な下辺とこの下辺の先端部に向って傾斜した上辺と
   を有する板状であってカバー枠の内側に水平方向に回動
   自在に取付けられた爪具と、この爪具に対して略直角と
   なるように固定したアームと、前記カバー枠と平行に配
   置されて垂直辺とこの垂直辺の下端から延びて前記爪具
   の下辺を掛載する水平辺とこの水平辺の先端から鋭角的
   に延びて前記爪具を前記垂直片から離れる方向に回転さ
   せる傾斜辺とを有する板状であって器具本体に固定され
   た引掛具と、前記爪具を前記引掛具の垂直辺に近づく方
   向に回転付勢するばねと、前記カバー枠を貫通するよう
   に進退自在に取付けられて前記爪具が前記垂直片から離
   れる方向に回転するように前記アームを押すブツシュボ
   タンとを備えたカバー取付装置。