JPS607544Y2 - アンテナ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、主として自動車等に搭載されるアンテナ装置
に係り、特にアンテナ素子とフィーダの芯線を電気的に
接続する給電金具に関するものである。

従来、かかるアンテナ装置の給電金具は、本願出願人が
実開昭５３−３７４４３号において提案しているように
、アンテナ素子と接触する側が筒状に形成され、この筒
状部の周囲複数個所を内側に打ち出して摺接片を形成し
ており、このような摺接片をアンテナ素子の外周に弾性
的に接触させて電気的に接続するようになっている。

そのため、給電金具は摺接片によりアンテナ素子に所定
の間隔で断続的に接触しているだけで、アンテナ素子に
沿って流下する水の侵入を防ぐことができない。

また、給電金具全体が板金加工して作られており、摺接
片の弾性を強くするこが難しく、周方向の一方の摺接片
が疲弊した場合、他方の摺接片がこれを補ってくれない
ため、接触不良を生じ易い等の問題があった。

本考案はこのような問題を解消するためになされたもの
で、給電金具をアンテナ素子の周囲全域に螺旋状のばね
線で弾性的に緊密に接触させ、接触を確実に行うと共に
水の侵入を防ぐように改良したアンテナ装置を提供すも
のである。

以下、図面を参照して本考案の一実施例を具体的に説明
する。

図において符号１は自動車のフェンダ−で、その表面に
フェンダ−ワッシャ２、碗状の弾性絶縁物３が、裏側に
略半球状をしたアース金具４、受皿５が重合配設され、
それらの内部に導電性の支持筒６が途中の段部６ａを受
皿５に押し当て、先端のねじ部６ｂをナツト７で締付け
て、貫通した状態で一体的に組付けられている。

支持筒６の内部には絶縁性の筒体８が嵌着されて、この
筒体８の内部に、アンテナ素子９が伸縮可能に挿入され
ている。

筒体８の下部内側には、環状の間隙１０が設けられて、
この内部に給電金具１１が設置されており、この給電金
具１１は、その下部のストッパ部材１２により落ちない
ように支持される。

また、ストッパ部材１２の下方にはアンテナ素子９を収
納する収納筒１３が一体的に連設され、上記給電金具１
１の端部は、そこに嵌入する給電ピン１４とチップばね
１５との間にフィーダ１６の芯線１７を挾持して電気的
に接続するようになっている。

次いで給電金具１１は、第２図に詳記されるように、細
いばね線を螺旋状に巻いて形成され、その螺旋部１１ａ
の内径がアンテナ素子６の外径より少し小さくされる。

そしてこのような給電金具１１の螺旋部１１ａが上記筒
体８の間隙１０内に収納されて、アンテナ素子９の周囲
に弾性的に緊密に巻付けて接触されている。

かくして本考案は、上記のように構成されているので、
給電金具１１は螺旋部１１ａがアンテナ素子９の周囲全
域にわたって緊密に接触が強固に行なわれ、給電、保持
能力は極めて良好となる。

また、上述のようにアンテナ素子９の周囲全域に給電金
具１１が緊密に接触しているので、アンテナ素子９に沿
って流下する水の侵入が確実に防止され、さらにガタつ
きも防止される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるアンテナ装置の一実施例を示す縦
断面図、第２図は給電金具を示す斜視図である。 １・・・・・・フェンダ−１２・・・・・・フェンダ−
ワッシャ、３・・・・・・弾性絶縁物 ４・・・・・・
アース金具、５・・・・・・受皿、６・・・・・・支持
筒、７・・・・・・ナツト、訃・・・・・筒体、９・・
・・・・アンテナ素子、１０・・・・・・間隙、１１・
・・・・・給電金具、１１ａ・・・・・・螺旋部、１２
・・・・・・ストッパ部材、１３・・・・・・収納筒、
１４・・・・・・給電ピン、１５・・・・・・チップば
ね、１６・・・・・・フィーダ、１７・・・・・・芯線
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 支持筒内に筒体を嵌挿して該筒体内にアンテナ素子を伸
   縮可能に保持し、上記筒体下部のストッパ部材との間に
   給電金具を上記アンテナ素子に接触させて収容し、上記
   ストッパ部材の下部に上記アンテナ素子を収納する収納
   筒を連設し、上記給電金具の端部をフィーダの芯線に接
   続したものにおいて、上記給電金具を、上記アンテナ素
   子の全周を囲んで弾性的に緊密に接触する螺旋状体によ
   り構成したことを特徴とするアンテナ装置。