JPH0340066Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （技術分野） この考案は、回転機の端子に取付けたサージア
ブソーバに係り、さらに云えば、回転機のサージ
アブソーバ付端子台に関する。

（従来技術） 従来、サージアブソーバは、第１図に示したよ
うに、開閉器盤１に取付けるか、または第２図に
示したように、出来あいのサージアブソーバ２を
回転機３の端子箱４に取付けていた。

しかし、第１図に示すように、サージアブソー
バ２′を開閉器盤１に取付けた場合は、ケーブル
のサージインピーダンスとの関係でケーブル５の
長短によりサージアブソーバ２′の特性を変える
必要がある。すなわち、開閉器盤１と回転機３の
距離が決まらないと、サージアブソーバ２′の特
性を決め得ない欠点があつた。

また、第２図のように、既製のサージアブソー
バ２を回転機３の端子箱４内に取付けた場合、端
子箱４が非常に大きくなり、その上、端子箱４の
方向性を変えることが困難になる欠点があつた。

すなわち、従来の端子箱４の内部は、第３図
Ａ，Ｂに示すように、スタツド用モールド端子台
６に端子ボルト収納ケース７を一体的にモールド
し、該収納ケース７の中心部軸方向に端子ボルト
８を通し、端子ボルト８の内端に内部リード線９
をハンダ付けで接続し、外端には外部リード線１
０をナツト１１で接続した構成であり、従つて、
これ以上サージアブソーバを取付けるだけのスペ
ース的な余裕がなく、この上にサージアブソーバ
を付設するには箱子箱４を大きくせざるを得ず、
また方向性を変えることが困難となるものであつ
た。

（考案の目的） そこで、この考案の目的は、サージアブソーバ
をスタツド用端子台を利用して回転機のすぐ傍に
置くことができ、素子特性は回転機の絶縁レベル
によつてのみ決定することができ、端子箱をあま
り大きくしないで済み、サージ保護の信頼性が高
い回転機用サージアブソーバ付端子台を提供する
ことにある。

（考案の構成） 上記日的を達成するために、この考案の回転機
用サージアブソーバ付端子台は、回転機のスタツ
ド用端子台に、ギヤツプレスサージアブソーバ素
子の収納ケースを一体的にモールド形成し、前記
収納ケース内に端子ボルトを通し、該ボルトの外
周には絶縁部材を介してギヤツプレスサージアブ
ソーバ素子を挿設し、該素子の一端を端子用ボル
トと電気的に接続し、他端をアースに接続されて
なる構成とされている。

つまり、サージアブソーバは、回転機の傍のス
タツド用端子台に設置されるのであり、従つて、
サージアブソーバの特性は回転機の絶縁レベルに
よつてのみ決定することができ、サージ保護の信
頼性が高い。

また、スタツド用端子台に収納ケースを一体に
モールドし、ギヤツプレスサージアブソーバ素子
を組込んだ構成なので、端子箱をあまり大きくす
ることなくまとめることができる。

（実施例） 次に、第４図以下に示した実施例により説明す
る。

第５図において、７′がギヤツプレスサージア
ブソーバ素子の収納ケースであり、スタツド用端
子台６に一体的にモールドされている。この収納
ケース７′は、略中空円筒形状をなし、やや右方
向寄りの隔壁７ａの右側に、端子ボルト８の大径
の角頭部８ａを収納する角穴７ｂを有し、左側は
均等内径の中空部７ｅに形成されている。

端子ボルト８は、収納ケース７′の中心部軸方
向に通され、その角頭部８ａが角穴７ｂ中に納め
られている。従つて、該端子ボルト８は回転しな
い。角頭部８ａの凹部中に内部リード線９を当接
し、ハンダ付けが行なわれている。

図中１２は端子ボルト８にはめた絶縁筒であ
る。その外周には奥端の隔壁７ａに当接する位置
にリング形状のアース電極１３をはめ込み、皿ば
ね１４を介して、第６図に示した如くにドーナツ
形状をなす所定数のギヤツプレスサージアブソー
バ素子（ZnO素子）１５…をはめて一連に挿設し
ている。そして、前記アース電極１３及びギヤツ
プレスサージアブソーバ素子１５…は、当て金１
６を介して、端子ボルト８に螺合し、導通せしめ
たナツト１７で押圧固定され素子の電路が確保さ
れている。アース電極１３からは、収納ケース
７′の横腹にアース線１３ａが引き出されている。

すなわち、サージ電圧は端子ボルト８からナツ
ト１７、当て金１６からギヤツプレスサージアブ
ソーバ１５…を通つてアース線１３ａへとアース
され、回転機３が保護されるのである。

端子ボルト８の左端は、収納ケース７′の左端
にはめた蓋１８の中心孔１８ａに通し、座金１９
を介してナツト２０で締付け固定されている。外
部リード線１０はナツト１１で端子ボルト８の左
端に接続されている。

従つて、サージアブソーバは、保護すべき回転
機３のすぐ傍に置くことができ、サージアブソー
バを回転機３の絶縁レベルによつてのみ決定する
ことができる。

また、スタツド用端子台６に素子を組込んであ
るので、端子箱をあまり大きくしないで済むので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図はサージアブソーバを開閉器盤に設置し
た場合に簡単な結線図、第２図はサージアブソー
バを回転機の端子箱に設置した場合の簡単な側面
図、第３図Ａは端子箱の簡単化した側面図、第３
図Ｂは第３図Ａの−矢視図、第４図はこの考
案に係る端子箱の簡単な側面図、第５図は第４図
の−矢視図、第６図はギヤツプレスサージア
ブソーバ素子の斜視図である。 ６……スタツド用端子台、７′……収納ケース、
８……端子ボルト、１３……アース、１５……ギ
ヤツプレスサージアブソーバ素子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 回転機のスタツド用端子台６に、ギヤツプレス
   サージアブソーバ素子の収納ケース７′を一体的
   にモールド形成し、前記収納ケース７′内にはそ
   の中心部に端子ボルト８を通し、該端子ボルト８
   の外周には絶縁部材を介して、ギヤツプレスサー
   ジアブソーバ素子１５を挿設し、該素子の一端は
   前記端子用ボルト８と電気的に接続されていると
   共に他端は、アース１３に接続されていることを
   特徴とする回転機用サージアブソーバ付端子台。