JPS6067490A - アントラサイクリン系抗生物質誘導体及びその製造方法 - Google Patents
アントラサイクリン系抗生物質誘導体及びその製造方法Info
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- JPS6067490A JPS6067490A JP17683383A JP17683383A JPS6067490A JP S6067490 A JPS6067490 A JP S6067490A JP 17683383 A JP17683383 A JP 17683383A JP 17683383 A JP17683383 A JP 17683383A JP S6067490 A JPS6067490 A JP S6067490A
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- anthracycline antibiotic
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- adriamycin
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は新規な化合物であるアントラサイクリン系抗生
物質誘導体及びその製造方法に関し、さらに詳しくは、
低毒性かつ制ガン効果に優れた高分子量アントラサイク
リン系抗生物質誘導体及びその製造方法に関するもので
ある。
物質誘導体及びその製造方法に関し、さらに詳しくは、
低毒性かつ制ガン効果に優れた高分子量アントラサイク
リン系抗生物質誘導体及びその製造方法に関するもので
ある。
近年、抗生物質の中で優れた制ガン効果を有するものが
種々見出されており、なかでもアドリアマイシンやダウ
ンマイシンなどのアントラサイクリン系抗生物質は、急
性白血病や小児ガンに対する効果が顕著であって、これ
らは臨床的に広く用いられている。
種々見出されており、なかでもアドリアマイシンやダウ
ンマイシンなどのアントラサイクリン系抗生物質は、急
性白血病や小児ガンに対する効果が顕著であって、これ
らは臨床的に広く用いられている。
しかしながら、これらのアントラサイクリン系抗生物質
は優れた制ガン効果を有すると同時に、正常細胞に対し
ても強い毒性を示し、例えば白血球や血/J%板の減少
、肝障害、その他の副作用が認められている。したがっ
てその使用に際しては、副作用に対して十二分な注意が
必要でちゃ、そのため少量づつ多数回投与するなど煩雑
な方法がとられている。
は優れた制ガン効果を有すると同時に、正常細胞に対し
ても強い毒性を示し、例えば白血球や血/J%板の減少
、肝障害、その他の副作用が認められている。したがっ
てその使用に際しては、副作用に対して十二分な注意が
必要でちゃ、そのため少量づつ多数回投与するなど煩雑
な方法がとられている。
ところで、前記のような低分子化合物である制ガン活性
物質を高分子化合物に結合させた場合、該制ガン活性物
質は体内で徐々に放出されてその濃度が一定に保たれ、
またそのものの体内分布が変シ、毒性が軽減されて制ガ
ン効果が高まることが期待される。
物質を高分子化合物に結合させた場合、該制ガン活性物
質は体内で徐々に放出されてその濃度が一定に保たれ、
またそのものの体内分布が変シ、毒性が軽減されて制ガ
ン効果が高まることが期待される。
本発明者ら、は、このような事情に鑑み、制ガン活性を
もつアントラサイクリン系抗生物質であるアドリアマイ
シンやダウンマイシンを結合させる高分子化合物につい
て鋭意研究を重ねた結果、ジビニルエーテル−無水マレ
イン酸共重合体は、それ自体優れた制ガン効果を有し、
かつ分子中に多数の酸無水物構造を有しているため、該
アントラサイクリン系抗生物質中のアミノ基と容易に反
応してアミド結合を形成し、しかもこの反応物は温和な
条件下で該アントラサイクリン系抗生物質を徐々に放出
するなど、制ガン活性物質である該アントラサイクリン
系抗生物質の担体として極めて優れていることを見出し
、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
もつアントラサイクリン系抗生物質であるアドリアマイ
シンやダウンマイシンを結合させる高分子化合物につい
て鋭意研究を重ねた結果、ジビニルエーテル−無水マレ
イン酸共重合体は、それ自体優れた制ガン効果を有し、
かつ分子中に多数の酸無水物構造を有しているため、該
アントラサイクリン系抗生物質中のアミノ基と容易に反
応してアミド結合を形成し、しかもこの反応物は温和な
条件下で該アントラサイクリン系抗生物質を徐々に放出
するなど、制ガン活性物質である該アントラサイクリン
系抗生物質の担体として極めて優れていることを見出し
、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、一般式
C式中のRは、一般式
O
] H
(ただし、R′は水酸基又はメチル基である)で示され
るアントラサイクリン系抗生物質残基、nば2以上の整
数である〕 で表わされる高分子量アントラサイクリン系抗生物質誘
導体及びその塩類、並びに有機溶媒の存在下、一般式 %式% (式中のnは前記と同じ意味をもつ) で表わされるジビニルエーテル−fM水ママレイン酸共
重合体、一般式 (式中のKは水酸基又はメチル基である)で表わされる
アントラサイクリン系抗生物質又はその塩を反応させた
のち加水分解し、次いで所望に応じ塩に変えることを特
徴とする、前記一般式q)で表わされる高分子量アント
ラサイクリン系抗生物質誘導体及びその塩類の製造方法
を提供するものでちる。
るアントラサイクリン系抗生物質残基、nば2以上の整
数である〕 で表わされる高分子量アントラサイクリン系抗生物質誘
導体及びその塩類、並びに有機溶媒の存在下、一般式 %式% (式中のnは前記と同じ意味をもつ) で表わされるジビニルエーテル−fM水ママレイン酸共
重合体、一般式 (式中のKは水酸基又はメチル基である)で表わされる
アントラサイクリン系抗生物質又はその塩を反応させた
のち加水分解し、次いで所望に応じ塩に変えることを特
徴とする、前記一般式q)で表わされる高分子量アント
ラサイクリン系抗生物質誘導体及びその塩類の製造方法
を提供するものでちる。
本発明に用いるジビニルエーテA’−無7にマレイン酸
共重合体は、前記一般式(III)で示される化合物で
あって、ジビニルエーテルと無水マレイン酸とを公知の
方法に従って共重合させることにより得られる。
共重合体は、前記一般式(III)で示される化合物で
あって、ジビニルエーテルと無水マレイン酸とを公知の
方法に従って共重合させることにより得られる。
このジビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体は、そ
れ自体性々の腫瘍に対して優れた制ガン効果を有してお
バなかでも分子量10万以下、特に6万以下のものは毒
性が極めて低く、LD5゜も7DOm9/Kg以上であ
って好ましい。
れ自体性々の腫瘍に対して優れた制ガン効果を有してお
バなかでも分子量10万以下、特に6万以下のものは毒
性が極めて低く、LD5゜も7DOm9/Kg以上であ
って好ましい。
また、前記共重合体は、その分子中に多数の酸無水物構
造を有しているため、前記のアントラサイクリン系抗生
物質中のアミノ基と容易に反応してアミド結合を形成し
うる。
造を有しているため、前記のアントラサイクリン系抗生
物質中のアミノ基と容易に反応してアミド結合を形成し
うる。
本発明に用いる制ガン活性物質であるアントラサイクリ
ン系抗生物質は、前記一般式(1■)で示される化合物
であって、一般式(IV)中のR′が水酸基であればア
ドリアマイシン、メチル基であればダウンマイシンであ
る。これらは急性白血病や小児ガンなどに対して優れた
制ガン効果を有する。
ン系抗生物質は、前記一般式(1■)で示される化合物
であって、一般式(IV)中のR′が水酸基であればア
ドリアマイシン、メチル基であればダウンマイシンであ
る。これらは急性白血病や小児ガンなどに対して優れた
制ガン効果を有する。
本発明の高分子量アントラサイクリン系抗生物質誘導体
は、例えば付−メチルピロリドンなFの有機溶媒、トリ
エチルアミンなどの触媒の存在下、前記のジビニルエー
テル−無水マレイン酸共重合体とアントラサイクリン系
抗生物質とを反応させたのち加水分解し、次いでイオン
交換樹脂や限外ろ過膜などを用いて目的物以外のものを
取り除いたのち、凍結乾燥などを行うことによって得ら
れる。また、所望に応じ、前記の加水分解後、ナトリウ
ム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩など
の薬理的に許容しうる塩に変えたのち、限外ろ過、凍結
乾燥などを行い、塩として取り出してもよい。
は、例えば付−メチルピロリドンなFの有機溶媒、トリ
エチルアミンなどの触媒の存在下、前記のジビニルエー
テル−無水マレイン酸共重合体とアントラサイクリン系
抗生物質とを反応させたのち加水分解し、次いでイオン
交換樹脂や限外ろ過膜などを用いて目的物以外のものを
取り除いたのち、凍結乾燥などを行うことによって得ら
れる。また、所望に応じ、前記の加水分解後、ナトリウ
ム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩など
の薬理的に許容しうる塩に変えたのち、限外ろ過、凍結
乾燥などを行い、塩として取り出してもよい。
このようにして得られた高分子量アントラサイクリン系
抗生物質誘導体中のアントラサイクリン系抗生物質の含
有量は、好ましくは5〜40重■チの範囲である。
抗生物質誘導体中のアントラサイクリン系抗生物質の含
有量は、好ましくは5〜40重■チの範囲である。
この高分子量アントラサイクリン系抗生物質誘導体にお
いては、温和な条件下でも遊離のカルボキシル基が触媒
の役目を果してそのアミド結合を徐々に開裂し、制ガン
活性物質であるアントラサイクリン系抗生物質がゆっく
り放出される。例えばアドリアマイシンとジビニルエー
テル−無水マレイン酸共重合体との結合物の場合、試験
管内の0.1規定、PH7,2のリン酸緩衝液中におけ
るアドリアマイシンの放出速度は2週間で約20係であ
った。
いては、温和な条件下でも遊離のカルボキシル基が触媒
の役目を果してそのアミド結合を徐々に開裂し、制ガン
活性物質であるアントラサイクリン系抗生物質がゆっく
り放出される。例えばアドリアマイシンとジビニルエー
テル−無水マレイン酸共重合体との結合物の場合、試験
管内の0.1規定、PH7,2のリン酸緩衝液中におけ
るアドリアマイシンの放出速度は2週間で約20係であ
った。
また、p388白血病マウスに対する制ガン活性につい
ては、例えばダウンマイシンとジビニルエーテル−無水
マレイン酸共重合体との結合物では最高延命率98%、
ダウノマイシン単独では同48%であった。
ては、例えばダウンマイシンとジビニルエーテル−無水
マレイン酸共重合体との結合物では最高延命率98%、
ダウノマイシン単独では同48%であった。
このように、本発明の高分子量アントラサイクリン系抗
生物質誘導体は、制ガン活性物質であるアントラサイク
リン系抗生物質の徐放性に優れ低磁性である上に、それ
自体制ガン活性をもつ該共重合体との相乗効果により、
該アントラサイクリン系抗生物質を単独で用いる場合に
比べて、優れた制ガン効果を有する。
生物質誘導体は、制ガン活性物質であるアントラサイク
リン系抗生物質の徐放性に優れ低磁性である上に、それ
自体制ガン活性をもつ該共重合体との相乗効果により、
該アントラサイクリン系抗生物質を単独で用いる場合に
比べて、優れた制ガン効果を有する。
次に実施例及び参考例によって本発明をさらに詳細に説
明する。
明する。
なお、ジビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体をD
IVEMAと略記する。
IVEMAと略記する。
実施例1 アドリアマイシン−DIVEMA結合物90
m9のD工vyaaA(分子12asoo)を1 ml
の無水N−メチルピロリドンに溶解し、かきまぜながら
アドリアマイシン塩酸塩qomgを含有したN−メチル
ピロリドン溶液5rllを滴下した。次いで触媒として
50μlの無水トリエチルアミンを含む19−メチルピ
ロリドン溶液5mlを10分間で滴下した。・反応は室
温で12時間光を遮断して行つtう反応後、1t!のn
−ヘキサン中に激しくかきまぜながら反応液を滴下し、
沈殿した赤い固形物を新しい11!のn−ヘキサンで洗
浄した。この沈殿物を集めて再蒸留水50m1に浮遊さ
せ、かきまぜながら1重量係炭酸水素ナトリウム水溶液
でpl(y、0に調整した。1時間後に固形物はすべて
溶解して赤色の溶液となった。次に、未反応のアドリア
マイシンと触媒のトリエチルアミンを除くため、2回強
陽イオン交換樹脂(ダウエックス)200m9を加えて
10分間かきまぜたのちろ過し、iomtの水で洗浄し
た。次いでろ液を分子■ト1万の分別に相当する限外ろ
過膜(アミコン社製、PMlo)を用い、再蒸留水によ
シろ過、洗浄した。ろ液の色が完全になくなった時点で
ろ過を止め、o、22μ孔径のミリポアフィルタ−を通
したのち、凍結乾燥し、177m9の赤橙色の綿状固体
物を得た。このものは、490nmの可視部の吸収によ
勺求めたところ、 31.5重’4% のアドリアマイ
シンを含んでいた。また、水の他にDMSQ 、DMF
、 N−メチルピロリドンのような極性溶媒に可溶で
あったが、ジエチルエーテル、n−ヘキサン、ベンゼン
ナトには不溶であった。さらに赤外吸収スペクトルは3
450 、2930 、1720 、1670 、16
30.1610゜4580 、1530 、1440
、1410 、1580 、1280゜1250 、1
200 、 ++10 、1070 、1010 、9
80or戸に吸収をもち、可視゛紫外吸収スペクトルに
は491 、292 、253 、234nmに吸収が
あった。
m9のD工vyaaA(分子12asoo)を1 ml
の無水N−メチルピロリドンに溶解し、かきまぜながら
アドリアマイシン塩酸塩qomgを含有したN−メチル
ピロリドン溶液5rllを滴下した。次いで触媒として
50μlの無水トリエチルアミンを含む19−メチルピ
ロリドン溶液5mlを10分間で滴下した。・反応は室
温で12時間光を遮断して行つtう反応後、1t!のn
−ヘキサン中に激しくかきまぜながら反応液を滴下し、
沈殿した赤い固形物を新しい11!のn−ヘキサンで洗
浄した。この沈殿物を集めて再蒸留水50m1に浮遊さ
せ、かきまぜながら1重量係炭酸水素ナトリウム水溶液
でpl(y、0に調整した。1時間後に固形物はすべて
溶解して赤色の溶液となった。次に、未反応のアドリア
マイシンと触媒のトリエチルアミンを除くため、2回強
陽イオン交換樹脂(ダウエックス)200m9を加えて
10分間かきまぜたのちろ過し、iomtの水で洗浄し
た。次いでろ液を分子■ト1万の分別に相当する限外ろ
過膜(アミコン社製、PMlo)を用い、再蒸留水によ
シろ過、洗浄した。ろ液の色が完全になくなった時点で
ろ過を止め、o、22μ孔径のミリポアフィルタ−を通
したのち、凍結乾燥し、177m9の赤橙色の綿状固体
物を得た。このものは、490nmの可視部の吸収によ
勺求めたところ、 31.5重’4% のアドリアマイ
シンを含んでいた。また、水の他にDMSQ 、DMF
、 N−メチルピロリドンのような極性溶媒に可溶で
あったが、ジエチルエーテル、n−ヘキサン、ベンゼン
ナトには不溶であった。さらに赤外吸収スペクトルは3
450 、2930 、1720 、1670 、16
30.1610゜4580 、1530 、1440
、1410 、1580 、1280゜1250 、1
200 、 ++10 、1070 、1010 、9
80or戸に吸収をもち、可視゛紫外吸収スペクトルに
は491 、292 、253 、234nmに吸収が
あった。
得られたアドリアマイシン−D工VEMA結合物の赤外
吸収スペクトルを第1図Aに、可視・紫外吸収スペクト
ルを第1図Bに示す。
吸収スペクトルを第1図Aに、可視・紫外吸収スペクト
ルを第1図Bに示す。
(塩型)
実施例1によシ得られたアドリアマイシン−D工VEM
A結合物の水溶液なo、i重量係炭酸水素ナトリウム水
溶液でPH7,0に調整したのち、0.22μ孔径のミ
リポアフィルタ−を通して凍結乾燥しフラ暗赤色の綿状
固体物が実施例1に対して定量的に得られ、このものは
、実施例1で得られた生成物よりも水溶性が高い。その
赤外吸収スペクトルでは+580cm−’に大きな吸収
が現われ、1721:1m−’ における吸収が減少し
た。また、可視・紫外吸収スペクトルは変化しなかった
。
A結合物の水溶液なo、i重量係炭酸水素ナトリウム水
溶液でPH7,0に調整したのち、0.22μ孔径のミ
リポアフィルタ−を通して凍結乾燥しフラ暗赤色の綿状
固体物が実施例1に対して定量的に得られ、このものは
、実施例1で得られた生成物よりも水溶性が高い。その
赤外吸収スペクトルでは+580cm−’に大きな吸収
が現われ、1721:1m−’ における吸収が減少し
た。また、可視・紫外吸収スペクトルは変化しなかった
。
得られた生成物の赤外吸収スペクトルを第2図に示す。
実施例6 アドリアマイシン−D工V EMA結合物実
施例1と同様にして1oomyのDIVEMA (分子
−fi28500)と15mgのアドリアマイシン塩酸
塩とを、トリエチルアミン5.41Leを触媒として1
0yniの無水N−メチルピロリドン中で反応させたの
ち、実施例1と同じ処理方法により、赤橙色の綿状固形
物160〜を得た。このものは、可視部の吸収スベクト
ルより、アドリアマイシンを9,4重量%含有している
ことが分った。また、その赤外吸収スペクトル及び可視
°紫外吸収スペクトルは実施例1の生成物と同様であっ
た。
施例1と同様にして1oomyのDIVEMA (分子
−fi28500)と15mgのアドリアマイシン塩酸
塩とを、トリエチルアミン5.41Leを触媒として1
0yniの無水N−メチルピロリドン中で反応させたの
ち、実施例1と同じ処理方法により、赤橙色の綿状固形
物160〜を得た。このものは、可視部の吸収スベクト
ルより、アドリアマイシンを9,4重量%含有している
ことが分った。また、その赤外吸収スペクトル及び可視
°紫外吸収スペクトルは実施例1の生成物と同様であっ
た。
実施例1と同様に、50m9のD工VEMA (分子量
28500 )と5om9のダウノマイシン塩酸塩とを
、トリエチルアミン10μlを触媒として10y+/の
無水N−メチルピロリドン中で反応させたのち、実施例
1と同じ処理方法によシ、赤橙色の綿状固体物104m
4?を得た。このものは、可視部の吸収スペクトルよシ
ダウノマイシンを24.8重1% 含有していることが
分った。
28500 )と5om9のダウノマイシン塩酸塩とを
、トリエチルアミン10μlを触媒として10y+/の
無水N−メチルピロリドン中で反応させたのち、実施例
1と同じ処理方法によシ、赤橙色の綿状固体物104m
4?を得た。このものは、可視部の吸収スペクトルよシ
ダウノマイシンを24.8重1% 含有していることが
分った。
実施例2と同様に、実施例4の生成物を処理して、暗赤
色の綿状固体物を実施例4に対して定量的に得た。この
ものは実施例4の生成物より水溶性カ高<、その赤外吸
収スペクトルでは1580o+だに大きな吸収が現われ
、1720 cm−”における吸収が減少した。また、
可視・紫外吸収スペクトルは実施例4の生成物と変シな
かった。
色の綿状固体物を実施例4に対して定量的に得た。この
ものは実施例4の生成物より水溶性カ高<、その赤外吸
収スペクトルでは1580o+だに大きな吸収が現われ
、1720 cm−”における吸収が減少した。また、
可視・紫外吸収スペクトルは実施例4の生成物と変シな
かった。
参考例1
0.1規定、pH7,2のリン酸緩衝生理食塩水(PB
S)中におけるアドリアマイシン(Ad ) −DIV
EMA結合物からのアドリアマイシン放出を横割した。
S)中におけるアドリアマイシン(Ad ) −DIV
EMA結合物からのアドリアマイシン放出を横割した。
すなわち、実施例1で得た生成物5.’+m9を溶解さ
せたPB810mlの溶液を67°Cに保ち、所定時間
後0,1μでサンプリングし、0.1規定塩酸0.4v
1tを加えて該結合物を沈殿させ、遠心分離した上澄液
の可視部(490nm )の吸光度を測定し、アドリア
マイシン放出量をめた。その結果を第3図に示す。なお
、放出量は6つのサンプルの平均値である。
せたPB810mlの溶液を67°Cに保ち、所定時間
後0,1μでサンプリングし、0.1規定塩酸0.4v
1tを加えて該結合物を沈殿させ、遠心分離した上澄液
の可視部(490nm )の吸光度を測定し、アドリア
マイシン放出量をめた。その結果を第3図に示す。なお
、放出量は6つのサンプルの平均値である。
この図から、2週間経過後、約20係のアドリアマイシ
ンが放出されたことが分る。
ンが放出されたことが分る。
参考例2
アドリアマイシン(Ad )−D工V EM A結合物
及びダウノマイシン(Dau ) −D工VKM A結
合物の制ガン活性評価をp388白血病マウスを用いて
行った0 ずなわぢ、8〜10週令の雄のCDF、 マウスの腹腔
内にI X I 36個のp388白血病細胞を移植し
、24時間後に前記結合物の溶液を該腹腔内に投与した
。1群6匹のマウスを実験群として用い、生存日数の中
央値を対照群と比較し、次の式にょ9延命率をめた。
及びダウノマイシン(Dau ) −D工VKM A結
合物の制ガン活性評価をp388白血病マウスを用いて
行った0 ずなわぢ、8〜10週令の雄のCDF、 マウスの腹腔
内にI X I 36個のp388白血病細胞を移植し
、24時間後に前記結合物の溶液を該腹腔内に投与した
。1群6匹のマウスを実験群として用い、生存日数の中
央値を対照群と比較し、次の式にょ9延命率をめた。
延命率ILS = −×1oo (%)ただし、T、治
療群生存日数中央値 C対照群治療日数中央値 第1表にAd−DIVKMA結合物←塩結合物別塩型活
性を、第2表にDau−D工VEMA結合物の制ガン活
性を示す。
療群生存日数中央値 C対照群治療日数中央値 第1表にAd−DIVKMA結合物←塩結合物別塩型活
性を、第2表にDau−D工VEMA結合物の制ガン活
性を示す。
頚
派
第1図A及びBはそれぞれ実施例1におけるアドリアマ
イシン−D工VEMA結合物の赤外吸収スペクトル及び
可視°紫外吸収スペクトル、第2図は実施例2における
アドリアマイシン−D工vEMA結合物(塩型)の赤外
吸収スペクトルであり、第6図は0,1規定、p+(7
,2のリン酸緩衝生理食塩水中におけるアドリアマイシ
ン−D工VKIφA結合物からのアドリアマイシンの放
出量と経過日数との関係を示すグラフである。
イシン−D工VEMA結合物の赤外吸収スペクトル及び
可視°紫外吸収スペクトル、第2図は実施例2における
アドリアマイシン−D工vEMA結合物(塩型)の赤外
吸収スペクトルであり、第6図は0,1規定、p+(7
,2のリン酸緩衝生理食塩水中におけるアドリアマイシ
ン−D工VKIφA結合物からのアドリアマイシンの放
出量と経過日数との関係を示すグラフである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1一般式 〔式中のRは、一般式 ○ (ただし、R′は水酸基又はメチル基である)で示され
るアントラサイクリン系抗生物質残基、nは2以上の整
数である〕 で表わされる高分子量アントラサイクリン系抗生物質誘
導体及びその塩類。 2 有機溶媒の存在下、一般式 %式% (式中のnは2以上の整数である) で表わされるジビニルニーテルル無水マレイン酸共重合
体に、一般式 (式中のR′は水酸基又はメチル基である)で表わされ
るアントラサイクリン系抗生物質又はその塩を反応させ
たのち加水分解し、次いで所望に応じ塩に変えることを
特徴とする、一般式C式中のRは、一般式 ■ (ただし、R′は水酸基又はメチル基である)で示され
るアントラサイクリン系抗生物質残基であり、nは前記
と同じ意味をもつ〕 で表わされる高分子量アントラサイクリン系抗生物質誘
導体及びその塩類の製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17683383A JPS6067490A (ja) | 1983-09-24 | 1983-09-24 | アントラサイクリン系抗生物質誘導体及びその製造方法 |
US06/651,343 US4520162A (en) | 1983-09-24 | 1984-09-17 | Polymeric compounds with sustained anti-tumor activity and a method for the preparation thereof |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17683383A JPS6067490A (ja) | 1983-09-24 | 1983-09-24 | アントラサイクリン系抗生物質誘導体及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6067490A true JPS6067490A (ja) | 1985-04-17 |
JPH0349923B2 JPH0349923B2 (ja) | 1991-07-31 |
Family
ID=16020629
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17683383A Granted JPS6067490A (ja) | 1983-09-24 | 1983-09-24 | アントラサイクリン系抗生物質誘導体及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6067490A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63307825A (ja) * | 1987-06-08 | 1988-12-15 | Nippon Beet Sugar Mfg Co Ltd | 抗腫瘍剤及びその製法 |
US5378456A (en) * | 1993-03-25 | 1995-01-03 | American Cyanamid Company | Antitumor mitoxantrone polymeric compositions |
-
1983
- 1983-09-24 JP JP17683383A patent/JPS6067490A/ja active Granted
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63307825A (ja) * | 1987-06-08 | 1988-12-15 | Nippon Beet Sugar Mfg Co Ltd | 抗腫瘍剤及びその製法 |
US5378456A (en) * | 1993-03-25 | 1995-01-03 | American Cyanamid Company | Antitumor mitoxantrone polymeric compositions |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0349923B2 (ja) | 1991-07-31 |
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